概要
ここでは、次の内容について説明します。
• 「ユーザ インターフェイスのガイドライン」
• 「[Quick Search]」
• 「電話機の管理」
• 「内部番号および外線番号の管理」
• 「サービスの管理」
ユーザ インターフェイスのガイドライン
ホステッド UCS のメニューおよび関連する管理ページでは、次の表記法を使用します。
• 他のページへのリンクは明るい青で表示されます。
• 必須フィールドは赤のアスタリスク(*)で示されます。
• エラー メッセージは赤の活字体で表示されます。
• ページへの変更は、[Add]、[Submit]、または [Modify] のいずれかのボタンをクリックするまでは保存されません。トランザクションを完了するにはこれらのボタンをクリックする必要があります。
• 一般に、トランザクション レコードは、変更を送信するたびに表示されます。レコードにはトランザクションが正常に終了したか、問題が発生したかどうか表示されます。直前に完了したトランザクションを表示するには、[General Tools] メニューの [Transactions] オプションを使用します。
• 直前に表示したページに戻るには、ブラウザの [Back] ボタンを使用するか、ナビゲーション メニューの任意のオプションをクリックすると、特定のオプションに直接進むことができます。
[Quick Search]
USM ユーザ インターフェイスには、ページごとに [Quick Search] リンクがあり、このリンクを使用すると、電話機、内線番号、ユーザ アカウントなどの特定のエントリをデータベースから検索できます。[Quick Search] ページでは、さまざまな種類のエントリをこの 1 ページから検索できます。ユーザがアクセスできるエントリは、システムへのログインに使用したユーザ アカウントに関連付けられているアクセス権限によって判別されます。
[Quick Search] リンクをクリックすると、ユーザがアクセスできるホステッド UCS データベースのエントリが含まれた [Quick Search] ページが表示されます。[Search For] プルダウン選択リストから、 表 B-1 のオプションを選択すると、検索するエントリのタイプが特定されます。
このページの青のリンクをクリックすると、選択したエントリの管理ページが表示されます。検索を絞り込むには、[Search By] プルダウン選択リストから次のオプションのいずれかを選択します。
• [Pattern ends with]:検索するエントリの最後の数文字を入力します。
• [Pattern starts with]:検索するエントリの最初の数文字を入力します。
• [Pattern includes]:検索するエントリに含まれる任意のストリングを入力します。
1 ページ内の表示エントリ数を指定するには、[Max Results] プルダウン選択リストから数を選択します。
表 B-1 検索タイプ
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[Location] |
ディビジョンまたはカスタマー レベル内で、名前によってロケーションを検索します。 |
[Location with Site Code] |
サイト コードを入力して特定のロケーションを検索します。 |
[Location of User] |
ユーザのアカウント名を入力してロケーションを検索します。 |
[Location of Phone] |
電話機の Mac アドレスを入力してロケーションを検索します。 |
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[Extension] |
数値 ID によって内線番号を検索します。 |
[Extension associated with DDI] |
登録されている外部回線を入力して内線番号を検索します。 |
[Extension used by User] |
関連付けられているユーザ アカウントを入力して内線番号を検索します。 |
[Extension used by Phone] |
電話機の MAC アドレスを入力して電話機でプロビジョニングされる内線番号を検索します。 |
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[Phone with Mac] |
MAC アドレスを入力して電話機を検索します。 |
[Phone with Extension] |
関連付けられている内線番号を入力して電話機を検索します。 |
[Phone with DDI] |
電話機が登録されている外部回線を入力して電話機を検索します。 |
[Phone with User] |
関連付けられているユーザ アカウント名を入力して電話機を検索します。 |
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[Username] |
ユーザ アカウント名を入力してユーザ アカウントを検索します。 |
[Surname] |
ユーザ アカウントに関連付けられている姓を入力してユーザ アカウントを検索します。 |
[Firstname] |
ユーザ アカウントに関連付けられている名を入力してユーザ アカウントを検索します。 |
[User with Extension] |
ユーザ アカウントに関連付けられている内線番号を入力してユーザ アカウントを検索します。 |
電話機の管理の概要
次に、ユーザが利用できる新規の電話機を作成するタスクについて概要を示します。
1. 電話機を(ホステッド UCS システムに)追加します。
通常、この作業は Mac アドレス、電話機タイプ、対応するボタン テンプレートをバルク ロードして行います。ただし、電話機はプロバイダー管理レベルで追加することもできます。
2. ロケーションに電話機を移動させます。
この手順は、電話機を特定のロケーションに移動させることで、カスタマー管理レベルで実行されます。これにより、電話機とサブネットが関連付けられ、このサブネットに IP アドレスが与えられます。この手順が完了すると、この電話機が「未登録」状態として USM インターフェイスに表示されます。ただし、電話機は Unified CM に登録され、内部番号へのコールや緊急時のコールに使用できます。この状態の電話機から緊急番号にコールすると、使用したダイヤル番号が緊急番号としてロケーションに割り当てられます。
3. 電話機を登録します(登録すると、コールの送受信ができます)。
この手順は、[Location Administration] レベルで、USM データベースに未登録の電話機のリストから電話機を選択して行います。選択する電話機の [Phone Registration] ページで機能グループを選択し、DDI 回線番号を割り当てます。すると、この電話機が [Registered] 状態として USM に表示されます。
4. 電話機とユーザ アカウントを関連付けます(関連付けると、このユーザ アカウントが企業ディレクトリにリストされます)。
この手順は、当該ロケーションの [User Management] ページのロケーション レベルで実行します。
5. モビリティ プロファイルを指定して電話機にログインします(ログインすると、電話機にユーザのモビリティ プロファイルが反映されます)。[Phone Management] オプション使用の詳細については、『 Customizing Your IP Phone 』を参照してください。
電話機の手動による追加
電話機はサービス プロバイダー管理者だけが追加でき、プロバイダー レベルで自動的に追加されます。つまり、電話機は、プロバイダーの倉庫に物理的に存在すると想定されます。この処理は通常、バルク ロード プロセスで行います。電話機がホステッド UCS システムに追加されると、MAC アドレスがデータベースに追加され、その後、リソース管理ツールがこれを追跡します。
電話機がカスタマー ロケーション内の物理ネットワークに接続できるようにする前に、ホステッド UCS システム内の該当するロケーションに移動させる必要があります。
電話機をロケーションに移動させると、ホステッド UCS システムがこの電話機に自動的に IP アドレスを割り当て、ホステッド UCS システム データベース内の電話機の MAC アドレスと DHCP サービスにこれをリンクします。
電話機がホステッド UCS システム内のロケーションに移動すると、この電話機はネットワークに物理的に接続することでプロビジョニングできます。電話機を正しいロケーション内の該当する VLAN に接続すると、電話機はホステッド UCS システムによって自動的にプロビジョニングされます。電話機をプロビジョニングすると、電話機は IP アドレスおよびデフォルトの設定ファイルを取得します。電話機は動作可能になりますが、緊急コール以外のコールをかけたり応答したりはできません。ユーザは電話機のメニュー画面にアクセスしたりデフォルト設定を確認したりできます。
ホステッド UCS システム内のロケーションに電話機を移動させていないと、ネットワークに接続した場合に IP アドレスが割り当てられません。同様に、誤った VLAN に接続しようとした場合も、IP アドレスは取得されません。
電話機を登録すると、Class of Service(CoS; サービス クラス)と 1 つ以上の電話番号が電話機に割り当てられます。登録では、ホステッド UCS システムで電話機をリブートする必要があります。これにより、新たに更新された設定ファイルが電話機に送信されます。設定ファイルで電話機に割り当てられる機能および設定が CoS で定義されます。
電話機の関連付けにより、ユーザ アカウントが電話機にリンクされます。これでユーザ アカウントと電話番号が関連付けられます。1 台の電話機には 1 つのユーザ アカウントだけを関連付けることができます。関連付けの前に、新規 CoS とユーザ アカウントのプリファレンスを使用して電話機を登録する必要があります。ユーザが電話機にログインする必要はありません。
電話機の CoS で「電話機のエクステンション モビリティ」が許可されていて、ユーザ アカウントにモビリティ プロファイルが割り当てられている場合は、ユーザはその電話機にログインすることができ、ユーザのモビリティ プロファイルが電話機に反映されます。
電話機の削除
システムから電話機を完全に削除するプロセスでは、電話機をプロビジョニングしたときに行ったそれぞれのタスクを逆の順序で実行する必要があります。次に例を示します。
1. ログアウトするか、ユーザ アカウントと電話機の関連付けを解除します。
2. 電話機の登録を解除します。
3. 電話機をロケーションからプロバイダーに移動させます(逆プロビジョニング)。
4. 電話機を電話機のインベントリから削除します。
内部番号および外線番号の管理
外線(または DDI)番号は、必ずしもすべてのビジネス電話機に割り当てられるわけではない、一意の E.164 番号です。他社からは外線(DDI)番号にだけ電話をかけることができます。社外から内部番号に電話をかけることはできません。内部番号はすべての電話機に割り当てられます。この番号を使用すると、企業内の社員は、ロケーション内およびロケーション間で内部コールができます。外線番号を電話機に登録する前に、内部番号に関連付ける必要があります。これは、すべての電話機が内部番号を持つ必要があるためです。
次に、電話番号を管理するプロセスの概要を示します。
1. E.164 番号の範囲を追加します。
2. ロケーションの追加時に内部番号を作成します。
3. E.164 番号をロケーションに移します。
4. E.164 番号の範囲と内部番号の範囲を関連付けます。
5. 電話機に 1 つ以上の電話番号を登録します。
E.164 番号の範囲は、サービス プロバイダー管理者だけが追加でき、番号は自動的にプロバイダー レベルで追加されます。つまり、番号は、プロバイダーによって規定の権限で割り当てられていると想定されます。番号の範囲がホステッド UCS システムに追加されると、番号はホステッド UCS システムのデータベースに追加され、その後、システム管理ツールで追跡されます。
内部番号はロケーションが作成されると自動的に作成されます。一部のロケーション設定プロセスでは、内部回線の数を指定する必要があり、ホステッド UCS システムが設定された数の内部番号を自動的に作成します。内部番号は、ロケーションの設定を変更することで追加できます。内部番号は、[Dial Plan] 番号構成セクションで作成した定義を基準として作成されます。これによってサイト コードおよび内線番号の桁数が定義されます。
外線番号は、カスタマー ロケーション内の物理ネットワークにある電話機で使用できるようにする前に、ホステッド UCS システム内の該当するロケーションに移動させる必要があります。ホステッド UCS システムには、番号の割り当て場所に関するレコードが保持されます。
外線番号の範囲をロケーションに移し終わると、内部番号の範囲に関連付けることができるようになります。この手順はロケーション レベルで実行します。外線番号の範囲を適切なロケーションに移していないと、内部番号の範囲に関連付けることができません。
電話機を登録すると、常に内部番号が与えられます。電話機の CoS または機能グループで外線番号または DDI 番号が許可されている場合は、この電話機は外線番号のコールを受けることもできます。外線番号がそのロケーションの内部番号と関連付けられていない場合は、電話機に外線番号または DDI 番号を関連付けることはできません。
サービスの管理
サービスの管理は、主に次の手順で構成されています。
1. プロバイダー レベルでサービスを作成する([Provider Management])。
2. カスタマー ロケーションにサービスを割り当てる([General Administration])。
3. サービスを作成し、機能グループに割り当てる([General Administration])。
4. サービスをユーザに割り当てる([Location Administration])。
5. プロファイルのサービスを管理する。
プロバイダーが作成されると、サービスがプロバイダー レベルで作成されます。一部のプロバイダー設定プロセスでは、サービス数を定義する必要があり、ホステッド UCS システムが設定された数のサービスを自動的に作成します。[Provider Management] メニュー内のサービス カウンタを変更するとサービスを追加できます。
カスタマー ロケーション内のユーザ アカウントへのサービス割り当てを可能にする前に、ホステッド UCS システム内の該当するロケーションにサービスを移動させる必要があります。このためには、カスタマー、ディビジョン(使用する場合)、ロケーションといった各レベルでサービス カウンタを増やす必要があります。
ホステッド UCS システムには、各レベルでサービス カウンタを通じて割り当てられるサービスの割り当て場所に関するレコードが保持されます。予約されているサービス カウンタを変更すると、任意の 1 レベルで追加のサービスを注文することができます。サービス カウンタを変更すると課金記録の作成が設定でき、これによってサービス プロバイダーは、カスタマーがサービスを再注文したときに、カスタマーを変更できます。
機能グループは、ユーザ アカウントのサービスを実装するメカニズムを提供します。機能グループを作成するときは、その機能グループ内のユーザ アカウントに認可するサービスを定義します。この方法以外では、ユーザ アカウントのサービスを認可できません。
ユーザ アカウントを作成するときは、機能グループをユーザ アカウントに割り当てます。この機能グループによって、ユーザ用のモビリティ プロファイルを作成するときのデフォルトが設定されます。
カスタマー管理者は、ユーザ アカウントの機能グループを変更でき、機能グループ内の基本サービスも変更できます。
ユーザ アカウントが機能グループに割り当てられると、その機能グループ内のサービスがユーザ アカウントのプロファイルに表示されます。たとえば、ユーザ モビリティ サービスを割り当てた場合、[Mobility Profile] オプションがその [Manage User] ページに表示されます。
[Manage User] ページの [User Profile] を変更してユーザ アカウントにサービスを追加します。サービスを追加すると、そのユーザ アカウントのサービスを設定できるようになります。モビリティを再び例に使用します。サービスをユーザ アカウントに追加すると、[Mobility Profile Configuration] リンクが [Manage User] ページに表示されます。
ユーザは [Self Care] ページで [Manage Profile] オプションを使用して自身のサービスを管理できます。ユーザは [Self Care] で管理するための特定のサービス設定変数(すべての変数ではありません)が利用できます。ロケーション管理者は、[Manage User] ページを使用してサービス設定のバランスを管理できます。
ユーザ アカウントにサービスを追加できない場合は、次について確認します。
• ユーザ アカウントに適切な機能グループが割り当てられているか。
• 当該ユーザ アカウントに割り当てることができる十分なサービスがロケーションにあるか。
ユーザ アカウントに適切な機能グループがない場合、機能グループを変更しなければならなくなります。ロケーションに十分なサービス リソースがない場合、さらに多くのリソースを親企業のリソースから再注文しなければならなくなります。
[Resources]/[Phone Inventory]
(注) [Resources] メニューで利用できる具体的なオプションは、ユーザのホステッド UCS の実装状況によって異なる場合があります。
ここでは、[Resources] メニューの [Phone Inventory] オプションについて説明します。電話機はプロバイダー管理者によってインベントリに追加され、カスタマーに割り当てられます。ユーザはカスタマー管理者として、ディビジョン、ロケーション、ユーザに電話機を割り当てることができます。ホステッド UCS システムは、インベントリを追跡し、機能管理を各電話機に提供します。
[Phone Inventory] オプションを使用すると、電話機に関する情報の表示、ロケーションへの電話機の割り当て、ロケーション間での電話機の移動ができます。
電話機のインベントリを表示したり、ロケーション間で電話機を移動させたりするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Resources] メニューから、[Phone Inventory] を選択します。
[Phone Inventory] ページには、システムにある電話機のリストが電話機のロケーションおよびステータスとともに表示されます。電話機を検索するには、[Search by] プルダウン選択リストから次のオプションのいずれかを選択します。
• [MAC starts with]
• [MAC ends with]
• [Search by phone location]
• [Extension Number Ends with]
• [Extension Number Starts with]
• [Full Internal Number]
知っている最大数の文字列を表示フィールドに入力してから [Search] をクリックします。検索ストリングでは、大文字と小文字が 区別されません 。
ステップ 2 [Phone Inventory] ページで、MAC アドレスの列に表示された青のリンクをクリックして、特定の電話機に関する情報を表示するか、別のロケーションに電話機を移動させます。
ステップ 3 [Next] をクリックします。
ステップ 4 [Phone Inventory] ページのプルダウン選択リストから電話機の移動先のロケーションを選択します。
ステップ 5 [Next] をクリックします。
ステップ 6 [Move Phone] をクリックします。
トランザクション レコードが表示されます。電話機は指定したロケーションに移動しています。
[General Administration]
(注) [General Administration] メニューで利用できる具体的なオプションは、ユーザのホステッド UCS の実装状況によって異なる場合があります。
ここでは、[General Administration] メニューの [Location] オプションについて説明します。
ロケーション
新規ロケーションを追加するときは、次の手順が完了しているかサービス プロバイダーに最初に確認する必要があります。
• 新規ロケーションの建物内にケーブルが配線済みで、それぞれのオフィスが接続されている。
• 新規ロケーションの Cisco ISR または 3600 回線で電力供給されるスイッチがオンサイトで設置済みであり、サービス プロバイダーのネットワークに接続している。
• IP サブネット アドレス(またはプール アドレス)が割り当て済みで、エッジ デバイスが IP サブネット用に設定済みである。
• E.164 電話番号が割り当て済みである。
• ホステッド UCS システムによって電話機がプロビジョニング済みで、新規ロケーションに割り当て済みであり、新規ロケーションで物理的に利用できる状態にある。
ロケーションを追加する前に、サービス プロバイダーから次の情報を入手します。
• ロケーションのハードウェア グループ(例:QT-P1-PGW1-C1-CP)
• ロケーションの内部サイト コード(例:7101)
• ロケーションの PSTN エリア コード(例:4)
• プライマリ ロケーション番号(メイン番号)(例:86644000)
• 緊急番号(緊急サービスのコールバック用)(例:86644001)
• このロケーションのユーザに割り当てる、E.164 電話番号範囲の開始と終了の番号(例:86644000 ~ 86644999)
• 電話機の MAC アドレス(例:12.34.56.78.AB.90)
次に、新規ロケーション追加時のタスクの概要を示します。
1. ロケーションの詳細、サービスの範囲、インフラストラクチャの設定を追加します。ホステッド UCS システムが新規ロケーション用に Cisco Unified Communications Manager、ゲートキーパ、トランジット スイッチ、および PSTN ゲートウェイを自動的に設定し、ホステッド UCS データベースに新規ロケーションが追加されます。
2. サービスや機能を含む新規ユーザの詳細を、サイト管理者を含むホステッド UCS システムに追加します。ホステッド UCS システムが中央データベース内にユーザを作成し、新規ロケーションにリンクします。
3. 電話機を登録します。これでロケーションの電話機から新規オフィスのロケーションに接続すると、ホステッド UCS システムに認識されます。ホステッド UCS システムは Cisco Unified CM および IP 管理システムを新規電話機に設定し、両者をそのロケーションおよび IP サブネットにリンクします。
電話機を登録すると、IP アドレスや電話機自体の設定ファイル(電話番号)を取得できるようになり、完全にブートすれば、認可された電話機として動作します。
4. 各電話機をユーザに関連付けます。これでユーザが自身の電話機とリンクされ、ユーザは電話機を個人用にカスタマイズできます。ホステッド UCS システムが中央データベース内でユーザを電話機にリンクします。それ以降、ユーザと電話機の関連付けが解除されるまで、電話機はユーザの電話機として動作し続けます。ユーザは電話機の設定を個人用にカスタマイズできます。
ロケーションの追加
ロケーションを追加するときは、次のことを考慮します。
• ロケーション管理者は新規ロケーションを追加できません。ディビジョン管理者か、より上位の担当者(カスタマー管理者など)だけがロケーションを追加する権限を持ちます。
• ロケーションは [Location Management] ページから追加する必要があります。
• ロケーションを追加する前に、最初に親カスタマー(および使用する場合はディビジョンも)を追加する必要があります。
• ロケーションを追加してから、関連付けられた電話機とユーザを追加します。
新規ロケーションを追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Location Administration] メニューから、[Location] を選択します。
ホステッド UCS システムのロケーションがリストされた [Location Management] ページが表示されます。このページを使用すると、データベースでのロケーション検索、特定のロケーションの管理、または、ロケーションの追加ができます。
ステップ 2 既存のロケーションを管理するには、[Name] 列に表示される青のリンクをクリックします。
ステップ 3 ロケーションを追加するには、[Add] をクリックします。
[Add Location] 画面が表示されます。
ステップ 4 現在のロケーションに必要な詳細を入力します。必須のフィールドには、[Add Location] 画面に赤のアスタリスクが表示されます。
ステップ 5 ドロップダウン メニューの [Hardware Group] を選択します。
[Hardware Group] は非常に重要で、PBX、トランジット スイッチといったハードウェア デバイスのセットを定義します。[Hardware Group] を適切に選択することにより、新規ロケーションに割り当てるハードウェア リソースのセットを制御します。この情報はサービス プロバイダーから入手します。
ステップ 6 [Next] をクリックします。
ステップ 7 [Add Location] ページの [Site Code] プルダウン選択リストからロケーションのサイト コードを選択します。
サービス プロバイダーがプルダウン選択リストのエントリを設定します。
ステップ 8 ロケーションのローカル エリア コード(このエリアにダイヤルする際のプレフィクス)を [Area Code] プルダウン選択リストから選択します。
サービス プロバイダーがプルダウン選択リストのエントリを設定します。
ステップ 9 内線番号の長さと外部回線のプレフィクスを設定します。
サービス プロバイダーが利用できるオプションを設定します。
ステップ 10 IP サブネットを選択します。
ロケーションの作成前に、サービス プロバイダーがサブネットを設定します。
ステップ 11 [Default branding of User Interface] プルダウン選択リストからロケーションのブランディングを選択します。
ステップ 12 [Add] をクリックします。
新規ロケーションの設定が自動的に開始します。
ロケーション リソースの管理
[Manage Location] ページで [Advanced Mgt.] をクリックすると、図 B-2 に示す画面に表示されます。このページには、以降の各項で説明する次のオプションがあります。
• [PSTN Published Number]
• [Internal Published Number]
• [Emergency Number]
• [VoiceMail Mgt.]
• [Advanced Telephony Settings]
図 B-2 [Manage Location]
[PSTN Published Number]
現在のロケーションの PSTN 番号を管理するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Advanced Mgmt] > [PSTN Published Number] をクリックします。
ステップ 2 [Published PSTN Number] フィールドに PSTN 番号を入力します。
(注) 画面に示される情報をこの番号のフォーマットに使用します。そうしないと、PSTN へのコールの一部(内部番号からのコールなど)が失敗する場合があります。
ステップ 3 [Modify] をクリックします。
[Internal Published Number]
現在のロケーションの内部公開番号を管理するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Advanced Mgmt] > [Internal Published Number] をクリックします。
ステップ 2 [Internal Published Number] プルダウン選択リストから内部番号を選択し、ロケーションに追加します。
ステップ 3 [Add] をクリックします。
[Emergency Number]
現在のロケーションの緊急番号を管理するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Advanced Mgmt] > [Emergency Number] をクリックします。
ステップ 2 [Emergency Number] プルダウン選択リストからロケーションの緊急番号を選択します。
ステップ 3 [Submit] をクリックします。
ボイスメール管理
ロケーション内でボイスメール サービスを作成するには、サービス プロバイダーは最初に、ロケーションを所有するカスタマー用にボイスメール リソースと対応するパイロット番号を作成する必要があります。
ボイスメール サービスを管理するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Manage Location] ページで [Advanced Mgmt] > [VoiceMail Mgt.] をクリックします。
現在のロケーションにあるボイスメール サービスがリストされた [VoiceMail Management] ページが表示されます。このページを使用すると、データベースでのボイスメール サービスの検索、特定のボイスメール サービスの管理、ボイスメール サービスの追加ができます。
ステップ 2 既存のボイスメール アカウントを管理するには、[Name] 列に表示される青のリンクをクリックします。
ステップ 3 ボイスメール サービスを追加するには、[Add] をクリックします。
ステップ 4 ボイスメール サービス名を入力します。
ステップ 5 プルダウン選択リストからボイスメール リソースを選択します。
ステップ 6 [Next] をクリックします。
ステップ 7 プルダウン選択リストからパイロット番号を選択します。
この例では、パイロット番号は内部の内線番号としており、DDI 番号ではありません。内部番号を使用すると、ユーザはボイスメール メッセージを取得するためにカスタマー以外からパイロット番号にダイヤルできなくなります。パイロット番号は、オフサイトまたはモバイル電話機からダイヤルするためのユーザ用の DDI(E.164)番号にする必要があります。パイロット番号のセットアップはカスタマー レベルで行います。
ステップ 8 [Add] または [Add and Enable] をクリックしてロケーションにボイスメール サービスを追加し、このロケーションにすでにセットアップまたは設定されているすべての電話機およびユーザがボイスメール サービスを利用できるようにします。
[Advanced Telephony Settings]
[Advanced Telephony Settings] を管理するには、次の手順を実行します。
手順:
ステップ 1 [Manage Location] ページで、[Advanced Mgmt] > [Advanced Telephony Settings] をクリックします。
[Advanced Telephony Settings] ページが表示されます。
ステップ 2 [Details] でプルダウン メニューを使用して [Emergency CLI Preference] を選択します。
ステップ 3 [Submit] をクリックします。
[Location Administration]
(注) [Location Administration] メニューで利用できるオプションは、ユーザのホステッド UCS の実装状況によって異なる場合があります。
ここでは、[Location Administration] メニューの次のオプションについて説明します。
• 「[Switchboards]」
• 「[Telephony]」
• 「[Hunt Groups]」
• 「番号グループ」
• 「[Pickup Groups]」
• 「ユーザ」
• 「[Phone Inventory]」
• 「[Phone Registration]」
• 「[Phone Management]」
• 「[Analogue Line Mgmt]」
• 「[MoH Track Mgmt]」
• 「[Internal Numbers]」
[Switchboards]
『Getting Started with Cisco Hosted Unified Communication Services Release 7.1(a)』ガイドの第 3 章にある [Location Administration] オプションに関する項を参照してください。
[Telephony]
『Getting Started with Cisco Hosted Unified Communication Services Release 7.1(a)』ガイドの第 3 章にある [Location Administration] オプションに関する項を参照してください。
[Hunt Groups]
ハント グループとは複数の電話機のセットで、グループに対してルールを割り当てることができるため、より効率的にコールに応答できます。設定されるルールによって異なりますが、グループ内の任意の電話機に電話がかかると、すべての電話機で同時に呼び出し音が鳴るか、各電話機が交代で鳴り、コールはいずれかの電話機が応答するまでグループ内で次々と転送されます。
ハント グループはカスタマー管理者によって作成されますが、[Hunt Groups] オプションをユーザが使用して、既存のハント グループに回線を追加したり、グループから削除したりできます。
(注) 「番号グループ」に説明されているように、ハント グループに回線を追加する場合は、その前にまず番号グループを作成する必要があります。単一の番号グループを複数のハント グループで使用したり、複数の番号グループを単一のハント グループで使用したりできます。
ここでは、ハント グループをロケーションに追加する方法について説明します。ハント グループへの回線の追加などハント グループの管理については、 付録 A「ホステッド ユニファイド コミュニケーション サービスのロケーション管理」 を参照してください。
ハント グループを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Location Administration] メニューから、[Hunt Groups] を選択します。
[Hunt Group Management] ページが表示されます(図 B-3を参照してください)。
図 B-3 [Hunt Group Management]
ハント グループを検索するには、[Search by] プルダウン選択リストから [Hunt group name] または説明を選択し、知っている最大数の文字列を表示フィールドに入力してから [Search] をクリックします。検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。
ステップ 2 [Add] をクリックします。
ステップ 3 ハント グループの一意の名前を入力します。
ステップ 4 ハント グループの説明を入力します(オプション)。
ステップ 5 [Pilot Number] プルダウン選択リストからパイロット番号を選択します。
パイロット番号がコールされると、コールはハント グループに転送されます。
ステップ 6 コールに応答がなかったときの転送先となる番号を [Call Forward Destination] フィールドに入力します。各番号グループには、コールが特定のパイロット番号にかかったときに呼び出し音が鳴る番号グループが含まれています。複数の番号グループを 1 つのハント グループに関連付けることができます。これで最初の番号グループのいずれのメンバーもコールに応答しなかった場合、コールを 2 番目の番号グループにロールオーバーできます。[Maximum Hunt Timer] プルダウン選択リストで指定された制限時間以内に、回線に関連付けられているいずれのグループ メンバーもコールに応答しない場合、コールは [Call Forward Destination] フィールドに指定された番号に転送されます。
ステップ 7 [Maximum Hunt Timer] プルダウン選択リストから呼び出し音の最長時間を選択します。
それぞれの番号グループには、次の回線または番号グループにコールをロールオーバーする方法、およびロールオーバーするまでの呼び出し音の長さに関するルールがあります。[Maximum Hunt Timer] は、各番号グループのすべての回線で呼び出し音を鳴らすことができる合計の最長時間を指定します。したがって、これを十分に長い値に設定するか、[Maximum Hunt Timer] が時間切れになる前に各回線がコールを受けられるように、番号グループの [RNA Reversion Timeout] に、十分に短い値を設定するかのいずれかを行う必要があります。
このタイマーに設定可能な最長時間は 180 秒(3 分)です。
ステップ 8 [Add Hunt Group] ページの下部の [Add] をクリックします。
複数の番号グループで 1 つのハント グループを使用する
ハント グループでは、順番に利用できる番号グループの順序付きリストを使用できます。
既存のハント グループに番号グループを追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Hunt Group Management] ページで、[Number] グループに追加するハント グループの名前を選択します。
ステップ 2 [Select Number Group] をクリックします。
[Select Number Group] ページが表示されます。
ステップ 3 ハント グループに追加する [Number] グループをプルダウン選択リストから選択します。
(注) 同じ番号グループを複数のハント グループに追加できます。
ステップ 4 [Number] グループを使用する順序を選択します。
ステップ 5 [Add] をクリックします。
[Pickup Groups]
ピックアップ グループは、グループ内の任意の電話機のユーザがソフト キー ボタンを押して着信コールに応答できるようにする電話番号のセットです。ピックアップ グループはカスタマー管理者が作成しますが、ロケーション管理者がピックアップ グループに番号を追加したり、グループから番号を削除したりできます。また、ピックアップ グループを関連付けたり関連付けを解除したりもできます。2 つのピックアップ グループを関連付けると、このグループが関連付けられている間は単一のピックアップ グループとして機能します。
グループ ピックアップを使用すると、ピックアップ グループに属していない電話機のユーザもコールをピックアップできます。この操作はグループ ピックアップの内線番号を使用して行えます。
ここでは、ピックアップ グループをロケーションに追加する方法について説明します。ピックアップ グループへの回線の追加などのピックアップ グループの管理については、 付録 A「ホステッド ユニファイド コミュニケーション サービスのロケーション管理」 を参照してください。
ピックアップ グループを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Location Administration] メニューの [Pickup Groups] を選択します。
[Pickup Group Management] ページが表示されます(図 B-4 を参照してください)。
図 B-4 [Pickup Group Management]
ピックアップ グループを検索するには、[Search by] プルダウン選択リストから [Pickup Group Name] または [Description] を選択し、知っている最大数の文字列を表示フィールドに入力してから [Search] をクリックします。検索ストリングは大文字と小文字が区別されます。
ステップ 2 [Pickup Group Management] ページの [Add] をクリックします。
ステップ 3 ピックアップ グループの一意の名前を入力します。
ステップ 4 ピックアップ グループの説明を入力します(オプション)。
ステップ 5 ピックアップ グループ内にはないが、コールのピックアップを許可する番号を選択します。
ステップ 6 [Add] をクリックします。
ユーザ
ここでは、ロケーション内のユーザのパスワードの変更方法について説明します。ユーザ アカウントの作成および管理については、 付録 A「ホステッド ユニファイド コミュニケーション サービスのロケーション管理」 を参照してください。
ユーザのパスワードを変更するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Location Administration] メニューの [User] をクリックします。
図 B-5 に示す画面が表示されます。
図 B-5 [Location]/[User Management]
ステップ 2 管理するユーザ アカウントの [Username] 列に表示される青のリンクをクリックします。
ステップ 3 [Change Password] をクリックします。
[Reset Password] ページが画面に表示されます。
ステップ 4 [New Password] を入力し、この新規パスワードを再入力します。
ステップ 5 [Submit] をクリックします。
[Phone Inventory]
『Getting Started with Cisco Hosted Unified Communication Services Release 7.1(a)』ガイドの第 3 章にある [Location Administration] オプションに関する項を参照してください。
[Phone Registration]
電話機がロケーションに割り当てられると、電話機には IP アドレスが割り当てられ、未登録状態として USM データベースに表示されます。ただし、電話機は Unified CM に登録され、内部番号へのコールや緊急時のコールに使用できます。この状態の電話機から緊急番号にコールすると、使用したダイヤル番号が緊急番号としてロケーションに割り当てられます。
電話機が登録されると、機能グループと外線(DDI)番号が割り当てられます。登録後、電話機はモビリティ プロファイルへのログインに使用でき、また、外線番号にコールできるようになります。
現在のロケーションに電話機を登録するには、[Location Administration] メニューの [Phone Registration] オプションを使用します。
電話機を登録するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Location Administration] メニューから [Phone Registration] を選択します。
図 B-6 に示す画面が表示されます。
図 B-6 [Phone Registration]
このページには、現在のロケーションにある未登録の電話機のリストが表示されます。このページを使用して、未登録の電話機をデータベースで検索したり、特定の電話機を登録したりできます。また、電話機の登録解除や電話機のステータスの表示もできます。
ステップ 2 電話機を登録するには、[Name] 列に表示される青のリンクをクリックします。
電話機の登録の詳細については、付録 A「ロケーション管理」を参照してください。
[Analogue Line Mgmt]
『Getting Started with Cisco Hosted Unified Communication Services Release 7.1(a)』ガイドの第 3 章にある [Location Administration] オプションに関する項を参照してください。
[MoH Track Mgmt]
『Getting Started with Cisco Hosted Unified Communication Services Release 7.1(a)』ガイドの第 3 章にある [Location Administration] オプションに関する項を参照してください。
[Internal Numbers]
DDI 番号は、割り当てる前に内部番号に関連付ける必要があります。範囲の関連付けにより、外線番号のセットを内部番号の範囲にまとめてリンクすることができます。すべての DDI 番号が電話機に割り当てられていることを確認するため、あるいは、内部コール用の内部番号を常にモビリティ プロファイルに用意していることを確認するために番号の関連付けが必要です。DDI 番号と範囲の関連付けは、バルク ロードで行うこともできます。
内部番号は、[Location Administration] メニューの [Internal Numbers] オプションを使用して管理します。内部番号を管理するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Location Administration] メニューから、[Internal Numbers] を選択します。
図 B-7 に示す画面が表示されます。
図 B-7 [Manage available Internal numbers]
[Manage available internal numbers] ページには、内部番号のリスト、関連付けられている PSTN 番号、関連付けられている電話機ユーザ、スイッチボード パイロット、電話機タイプが表示されます。このページを使用して、内部番号をデータベースで検索したり、内部番号の範囲を管理したりできます。
(注) すでに関連付けられている番号は予約できません。
ステップ 2 内部番号の範囲を管理するには、[Internal Number Range Mgt.] をクリックします。
ステップ 3 内部番号の開始範囲を [Start Internal Number] フィールドに入力します。
ステップ 4 [Range Size] プルダウン選択リストから内部番号の数を選択します。
ステップ 5 管理内容に合わせて、次のいずれかのボタンをクリックします。
• [Enable]:選択した内部番号の範囲を有効化します。
• [Disable]:選択した内部番号の範囲を無効化します。
• [Reserve]:選択した内部番号の範囲を予約します。
• [Unreserve]:選択した内部番号の範囲の予約を解除します。