SNMP セキュリティの設定
ここでは、SNMP エージェントのコミュニティ名を設定する方法を説明します。
注意 Windows 2000 SNMP エージェントは、コミュニティ名と認証トラップを使用してセキュリティを提供します。Cisco CallManager システムの MIB にアクセスするには、コミュニティ名を設定する必要があります。Cisco CallManager システムへのアクセスを制限するには、コミュニティ名を変更してください。
(注) SNMP の設定の詳細については、Microsoft Windows 2000 オンライン ヘルプを参照してください。
手順
ステップ 1 [スタート]>[設定]>[コントロール パネル] の順に選択します。
ステップ 2 [管理ツール] をダブルクリックします。
ステップ 3 [サービス] をダブルクリックします。
ステップ 4 SNMP Service を右クリックします。
ステップ 5 [プロパティ] を選択します。
ステップ 6 [セキュリティ] タブをクリックします。
ステップ 7 [受け付けるコミュニティ名]フィールドの [追加] ボタンをクリックします。
ステップ 8 [コミュニティ名]フィールドに名前を入力し、[コミュニティの権利]フィールドで READ-ONLY または READ-WRITE を選択します。
(注) Cisco CallManager トラップの設定パラメータを変更するには、READ-WRITE 特権を持つコミュニティを使用する必要があります。
ステップ 9 [追加] ボタンをクリックします。
ステップ 10 SNMP 拡張エージェントのクエリーを特定の NMS(ネットワーク管理システム)ホストだけに許可するには、[これらのホストから SNMP パケットを受け付ける]オプションを選択します。
ステップ 11 [追加] ボタンをクリックします。
ステップ 12 SNMP 拡張エージェントのクエリーを許可するホストの IP アドレスを入力します。
ステップ 13 [追加] ボタンをクリックします。
ステップ 14 SNMP 認証失敗トラップを受信する場合は、[認証トラップを送信する]チェックボックスをオンにします。
関連項目
• 「SNMP トラップ受信側の設定」
• 「Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントの開始」
• 「Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントの停止」
SNMP トラップ受信側の設定
SNMP トラップ受信側を設定する手順は、次のとおりです。
(注) SNMP の設定の詳細については、Microsoft Windows 2000 オンライン ヘルプを参照してください。
手順
ステップ 1 [スタート]>[設定]>[コントロール パネル] の順に選択します。
ステップ 2 [管理ツール] をダブルクリックします。
ステップ 3 [サービス] をダブルクリックします。
ステップ 4 SNMP Service を右クリックします。
ステップ 5 [プロパティ] を選択します。
ステップ 6 [トラップ] タブをクリックします。
ステップ 7 [コミュニティ名]フィールドに、このホストから生成されるトラップ メッセージで使用するコミュニティ名を入力します。
ステップ 8 [一覧に追加] をクリックします。
ステップ 9 [トラップ送信先]フィールドの [追加] をクリックします。
ステップ 10 [トラップ送信先]フィールドに、トラップの送信先の IP アドレスまたはホスト名を入力します。
ステップ 11 [追加] をクリックします。
必要なトラップの宛先について、それぞれステップ 9 ~ 11 を繰り返します。
ステップ 12 OK をクリックします。
関連項目
• 「SNMP セキュリティの設定」
• 「Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントの開始」
• 「Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントの停止」
Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントの開始
Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントを開始する手順は、次のとおりです。
(注) SNMP サービスは、システムのブート時に自動的に開始されます。自動的に開始されない場合のみ、SNMP サービスを開始してください。
手順
ステップ 1 [スタート]>[設定]>[コントロール パネル] の順に選択します。
ステップ 2 [管理ツール] をダブルクリックします。
ステップ 3 [サービス] をダブルクリックします。
ステップ 4 SNMP Service を右クリックします。
ステップ 5 ツールバーから [サービスの開始] を選択します。
(注) Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントを正常にロードするには、Cisco RIS データ コレクタをアクティブにする必要があります。
(注) phoneTable や gatewayTable などの動的テーブルにデータが読み込まれるのは、ローカルの Cisco CallManager サービスが稼働中の場合だけであることに注意してください。また、Cisco CallManager MIB の、地域、時間帯、デバイス プールなどの静的テーブルにデータが取り込まれるのは、ローカルの Real-Time Information Server(RIS)データ コレクタが稼働中の場合だけです。
関連項目
• 「SNMP セキュリティの設定」
• 「SNMP トラップ受信側の設定」
• 「Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントの停止」
Cisco CallManager トラップの設定
ここでは、Cisco CallManager SNMP トラップを設定する方法を説明します。
(注) トラップを設定する前に必ず SNMP サービスを開始してください。SNMP を開始する手順については、「Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントの開始」を参照してください。また、SNMP READ-WRITE コミュニティ名が正しく設定されていることを確認してください。「SNMP セキュリティの設定」を参照してください。
CISCO-CCM-MIB は、次のトラップをサポートしています。
• ccmCallManagerFailed
• ccmPhoneFailed
• ccmPhoneStatusUpdate
• ccmGatewayFailed
• ccmMaliciousCall
• ccmMediaResourceListExhausted
• ccmQualityReportRequest
• ccmRouteListExhausted
• ccmGatewayLayer2Change
これらのトラップに関連する設定パラメータは、CISCO-CCM-MIB の
「ccmAlarmConfigInfo」グループおよび「ccmQualityReportAlarmConfigInfo」グループで定義されます。これらの設定パラメータの詳細については、
CISCO-CCM-MIB のマニュアルを参照してください。CISCO-CCM-MIB には、次のリンクからアクセスできます。
ftp://ftp.cisco.com/pub/mibs/supportlists1/callmanager/callmanager-supportlist.html
表31-1 に、Cisco CallManager トラップ パラメータの設定方法を示します。
(注) CCM MIB の ccmAlarmConfigInfo グループに含まれる一部のパラメータのデフォルト値が、旧バージョンの Cisco CallManager とは異なっています。詳細については、CISCO-CCM-MIB を参照してください。
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表31-1 Cisco CallManager トラップの設定パラメータ
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|
|
|
ccmCallManagerAlarmEnable |
True |
ccmCallManagerFailed ccmMediaResourceListExhausted ccmRouteListExhausted |
なし。これらのトラップはデフォルトで使用可能です。 |
ccmGatewayAlarmEnable |
True |
ccmGatewayFailed ccmGatewayLayer2Change |
なし。これらのトラップはデフォルトで使用可能です。 |
ccmPhoneStatusUpdateStorePeriod ccmPhoneStatusUpdateAlarmInterval |
1800 0 |
ccmPhoneStatusUpdate |
ccmPhoneStatusUpdateAlarmInterval に 30 ~ 3600 の値を設定します。 |
ccmPhoneFailedStorePeriod ccmPhoneFailedAlarmInterval |
1800 0 |
ccmPhoneFailed |
ccmPhoneFailedAlarmInterval に 30 ~ 3600 の値を設定します。 |
ccmMaliciousCallAlarmEnable |
true |
ccmMaliciousCall |
なし。このトラップはデフォルトで使用可能です。 |
ccmQualityReportAlarmEnable |
true |
ccmQualityReport
(注) このトラップは、Cisco Extended Functions サービスがアクティブで、ローカルの Cisco CallManager ノードで動作している場合に限り生成されます。
|
なし。このトラップはデフォルトで使用可能です。 |
関連項目
• 「SNMP トラップ受信側の設定」
• 「Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントの開始」
• 「CISCO-CCM-MIB 情報の更新」
Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントの停止
Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントを停止する手順は、次のとおりです。
注意 SNMP サービスを停止すると、データが失われ、ネットワーク管理システムは Cisco CallManager ネットワークを監視しなくなります。緊急の場合を除いては、サービスを停止しないでください。
手順
ステップ 1 [スタート]>[設定]>[コントロール パネル] の順に選択します。
ステップ 2 [管理ツール] をダブルクリックします。
ステップ 3 [サービス] をダブルクリックします。
ステップ 4 SNMP Service を右クリックします。
ステップ 5 ツールバーから [サービスの停止] を選択します。
SNMP サービスが停止し、Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントは機能しなくなります。
関連項目
• 「SNMP セキュリティの設定」
• 「SNMP トラップ受信側の設定」
• 「Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントの開始」
Cisco Real-Time Information Server データ コレクタの概要
Cisco Real-Time Information Server(RIS)データ コレクタ サービスは、Cisco CallManager データベースから RIS データベースに設定された情報を送信する役割を果たします。Cisco CallManager は、アラーム インターフェイスを介して動的な情報をすべて RIS データベースに送信します。
Cisco RIS データ コレクタの開始
ここでは、Cisco RIS データ コレクタを開始する手順を説明します。
(注) Cisco RIS データ コレクタ サービスは、システムのブート時に自動的に開始されます。自動的に開始されない場合のみ、Cisco RIS データ コレクタ サービスを開始してください。
手順
ステップ 1 [スタート]>[設定]>[コントロール パネル] の順に選択します。
ステップ 2 [管理ツール] をダブルクリックします。
ステップ 3 [サービス] をダブルクリックします。
ステップ 4 Cisco RIS DC Service を選択します。
ステップ 5 ツールバーから [サービスの開始] を選択します。
Cisco RIS データ コレクタ サービスが開始され、CISCO-CCM-MIB のすべての静的テーブルに、Cisco CallManager データベースから設定データが読み込まれます。
(注) phoneTable や gatewayTable などの動的テーブルにデータが読み込まれるのは、ローカルの Cisco CallManager サービスが稼働中の場合だけであることに注意してください。
関連項目
• 「Cisco Real-Time Information Server データ コレクタの概要」
• 「Cisco RIS データ コレクタの停止」
Cisco RIS データ コレクタの停止
ここでは、Cisco RIS データ コレクタを停止する手順を説明します。
注意 Cisco RIS データ コレクタ サービスを停止すると、CISCO-CCM-MIB 内の静的な情報が失われます。緊急の場合を除いては、サービスを停止しないでください。
手順
ステップ 1 [スタート]>[設定]>[コントロール パネル] の順に選択します。
ステップ 2 [管理ツール] をダブルクリックします。
ステップ 3 [サービス] をダブルクリックします。
ステップ 4 Cisco RIS DC Service を選択します。
ステップ 5 ツールバーから [サービスの停止] を選択します。
Cisco RIS データ コレクタ サービスが停止すると、Cisco CallManager SNMP 拡張エージェントは CCM MIB 内の静的な情報を失いますが、ローカルの Cisco [ CallManager サービスが稼働している限りは、動的テーブルに有効なデータが保持されます。
関連項目
• 「Cisco Real-Time Information Server データ コレクタの概要」
• 「Cisco RIS データ コレクタの停止」
CISCO-CCM-MIB 情報の更新
CISCO-CCM-MIB には、Cisco CallManager システムに関連した動的な情報と設定済みの(静的な)情報の両方が含まれています。始動時に Cisco RIS データ コレクタ サービスは、Cisco CallManager データベースから取得した設定済みの情報すべてを使用して RIS データベースを更新します。また、Cisco CallManager データベース内の設定データが変更された場合、データ コレクタ サービスは RIS の静的データを更新します。デバイスの状況が変化すると、Cisco CallManager はアラーム インターフェイスを介して、動的な情報をすべて RIS データベースに送信します。