Call Display Restrictions 機能について
Call Display Restrictions 機能は、Cisco CallManager 4.1 以降が実行されている Cisco CallManager クラスタ内で使用できます。Call Display Restrictions 機能を有効にするには、次のパラメータを設定する必要があります。
変換パターンのパラメータ
• Calling Line ID Presentation
• Connected Line ID Presentation
電話機の設定およびユーザ デバイス プロファイルのパラメータ
• Ignore Presentation Indicators (internal calls only)
これらの設定を組み合せることによって、各コールの情報表示を許可するか制限するかを決定できます。
この項の内容は次のとおりです。
• 「Call Display Restrictions 機能の概要」
• 「Call Display Restrictions の有効化」
Call Display Restrictions 機能の概要
Call Display Restrictions を使用すると、コールまたは接続回線の情報を選択的に表示または制限できます。次のようなニーズがあると思われるホテル環境では、この機能が頻繁に必要になります。
• 客室とフロント デスクとの間のコールについては、客室とフロント デスクの両方で互いのコール情報を表示する必要がある。
• 客室間のコールについては、互いにコール情報を表示しない。
• 客室とホテルの他の内線(クラブ ハウスなど)との間のコールについては、客室だけにコール情報が表示されるようにする。
• 構内電話システム(PSTN)からフロント デスクまたは客室にかかってきた外部コールの場合は、表示設定が制限されている発信者のコール情報は表示しないようにする。
• フロント デスクにかかってくるすべてのコールについては、内部コールのコール情報を表示する。
Call Display Restrictions の有効化
Call Display Restrictions 機能は、さまざまな変換パターンを通じたコールのルーティングを行ってから実際のデバイスに送達することを基盤にしています。ユーザが適切な変換パターン番号をダイヤルすることによって表示が制限されます。
変換パターンの設定
Call Display Restrictions を有効にするには、Calling Line ID Presentation パラメータと Connected Line ID Presentation パラメータに適切なオプションを選択して、表示制限のレベルが異なる変換パターンを設定します。
これらのパラメータの詳細については、「変換パターンのパラメータ設定」を参照してください。
ヒント 変換パターンに加えて、パーティションとコーリング サーチ スペースも設定する必要があります。これらの設定の詳細については、『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「変換パターンの設定」の章を参照してください。
電話機の設定およびユーザ デバイス プロファイルの設定
次に Ignore Presentation Indicators (internal calls only) パラメータを有効にして、内部コールに関して受け取る表示制限を無視するように設定し、デバイスがリモート ユーザのコール情報を表示するようにします。
この設定の詳細については、「Phone Configuration の設定」を参照してください。
エクステンション モビリティが有効になっている電話機にログインするユーザについては、Cisco CallManager Administration の User Device Profile Cofiguration ウィンドウからもこの項目を設定します。エクステンション モビリティとの対話の詳細については、「エクステンション モビリティ」を参照してください。
Call Display Restrictions の設定
Call Display Restrictions 機能を使用するには、Cisco CallManager を次のように設定する必要があります。
• パーティションとコーリング サーチ スペースを設定してから変換パターンを追加する。
• 異なるレベルの表示制限による変換パターンを設定する。
• Ignore Presentation Restriction (internal calls only) チェックボックスをオンにして、内部コールのコール情報が常に表示されるようにする。
• 個々のコール パークの電話番号に、個別の変換パターンを関連付けて設定することで、コールパーク機能と連携する。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
• 「Call Display Restrictions の設定チェックリスト」
• 「変換パターンのパラメータ設定」
• 「Phone Configuration の設定」
• 「設定例」
Call Display Restrictions の設定チェックリスト
表16-1 に、Call Display Restrictions を設定する際のチェックリストを示します。
表16-1 Call Display Restrictions の設定チェックリスト
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ステップ 1 |
客室、フロント デスク、クラブ、および PSTN にパーティションを設定します。「パーティション」を参照してください。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「パーティションの追加」 |
ステップ 2 |
コールパークの電話番号を設定するか、またはコールパークの電話番号の範囲を定義します。客室からのコールパーク取得用に、各コールパークの電話番号に変換パターンを設定します。「コールパーク」を参照してください。 |
このマニュアルの「 コールパーク番号の追加」 |
ステップ 3 |
コーリング サーチ スペース内にパーティションを持つユーザだけがパーティションを使用できるようにコールパーク電話番号のパーティションを設定します。「パーティション」および「コールパーク」を参照してください。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「パーティションの追加」 |
ステップ 4 |
客室、フロント デスク、クラブ、PSTN のコーリング サーチ スペースと、客室のパーク範囲(コールパーク用)を設定します。「コーリング サーチ スペース」を参照してください。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「コール検索スペースの設定」 |
ステップ 5 |
客室、フロント デスク、クラブの電話、および PSTN のゲートウェイを設定します。「デバイスとゲートウェイ」を参照してください。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone の設定」 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「デバイス プロファイルの設定」 |
ステップ 6 |
変換パターンとルート パターンを設定します。「変換パターン」を参照してください。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「変換パターンの設定」 『 Cisco CallManager システム ガイド』 の「ルート プランの概要」 |
変換パターンのパラメータ設定
Cisco CallManager Administration の Translation Pattern Configuration ウィンドウで、次のパラメータを設定します。
ヒント 発信コールについては、着信側デバイスの変換パターン設定が、発信側の Cisco CallManager クラスタ設定より優先されます。
Calling Line ID Presentation
Cisco CallManager では、コールごとに発信側の電話番号を表示または制限するための補足サービスとして Calling Line ID Presentation を使用します。次のいずれかのオプションを選択することによって、この変換パターンで発信側の電話番号を着信側の電話機に表示するか制限するかを決定できます。
• Default:このオプションは、Calling Line ID Presentation を変更しません。
• Allowed:Cisco CallManager によって発信側の番号の表示が許可されます。
• Restricted:Cisco CallManager によって発信側の番号の表示がブロックされます。
(注) 着信コールが変換パターンまたはルート パターンを経由し、Calling Line ID Presentation の設定が Allowed または Restricted になっている場合、発信回線の表示は変換パターンまたはルート パターンの設定によって変更されます。
Connected Line ID Presentation
Cisco CallManager では、コールごとに着信側の電話番号を表示または制限するための補足サービスとして Connected Line ID Presentation を使用します。次のいずれかのオプションを選択することによって、この変換パターンで着信側の電話番号を発信側の電話機に表示するか制限するかを決定できます。
• Default:このオプションは、Connected Line ID Presentation を変更しません。
• Allowed:このオプションは、着信側の電話番号を表示します。
• Restricted:Cisco CallManager によって着信側の電話番号の表示がブロックされます。
(注) 着信コールが変換パターンまたはルート パターンを経由し、Connected Line ID Presentation の設定が Allowed または Restricted になっている場合、着信回線の表示インジケータは変換パターンまたはルート パターンの設定によって変更されます。
図 16-1に、変換パターン設定における Calling Line ID Presentation パラメータと Connected Line ID Presentation パラメータの例を示します。
図 16-1 Translation Pattern Configuration
例
• ある客室から別の客室にかけられたコールについては、コール情報が表示されないように Calling Line ID Presentation と Connected Line ID Presentation を Restricted に設定します。
• フロント デスクから客室にかけられたコールについては、両方にコール情報が表示されるように Calling Line ID Presentation を Allowed に設定し、Connected Line ID Presentation を Restricted に設定します。
ヒント 発信側の変換と着信側の変換の詳細については、『Cisco CallManager システム ガイド』の「ルート プランの概要」の章を参照してください。
Phone Configuration の設定
Call Display Restrictions 機能の設定を完了するには、Cisco CallManager Administration の Phone Configuration ウィンドウで Ignore Presentation Indicators (internal calls only) チェックボックスをオンにします。
エクステンション モビリティと併用する場合は、Cisco CallManager Administration の User Device Profile ウィンドウでも、この項目を設定する必要があります。
Ignore Presentation Indicators (internal calls only) フィールドの設定では、次のことに注意してください。
• 通話相手が内部である場合、Cisco CallManager は常にリモート側のコール情報を表示します。
• 通話相手が外部で表示が制限されている場合、Cisco CallManager はリモート側のコール情報を表示しません。
(注) Calling Line ID Presentation および Connected Line ID Presentation では、Cisco CallManager が内部発信者の表示設定を無視するように Ignore Presentation Indicators (internal calls only) パラメータを設定してください。外部からの着信コールについては、Ignore Presentation Indicators (internal calls only) パラメータが設定されていても、受信した表示インジケータが維持されます。
図 16-2に、Phone Configuration ウィンドウでの Ignore Presentation Indicators (internal calls only) パラメータの設定例を示します。
図 16-2 Phone Configuration
例
• ホテルのフロント デスクで使用されている電話機では Ignore Presentation Indicators (internal calls only) チェックボックスがオンになっているため、フロント デスクでは内部コールのコール情報を常に表示できます。
図 16-3に、User Device Profile Configuration での Ignore Presentation Indicators (internal calls only) パラメータの設定例を示します。
図 16-3 User Device Profile Configuration
ヒント Phone Configuration の詳細については、『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「Cisco IP Phone の設定」の章を参照してください。Device Profile Configuration の詳細については、『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「デバイス プロファイルの設定」の章を参照してください。
パーティション
Cisco CallManager Administration の Partition Configuration ウィンドウで、次のパーティションを設定します。
• 実パーティション P_Room の挿入
• 実パーティション P_FrontDesk の挿入
• 実パーティション P_Club の挿入
• 実パーティション P_PSTN の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromRoomToRoom の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromRoomToFrontDesk の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromRoomToClub の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromRoomToPSTN の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromFrontDeskToRoom の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromFrontDeskToFrontDesk の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromFrontDeskToClub の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromFrontDeskToPSTN の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromPSTN の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromClubToRoom の挿入
• 変換パーティション P_CallsFromClubToFrontDesk の挿入
• 変換パーティション P_FrontDeskToParkNumber の挿入
• 変換パーティション P_RoomToParkNumber の挿入
• 変換パーティション P_ParkNumberRange の挿入
コーリング サーチ スペース
Cisco CallManager Administration の Calling Search Space Configuration ウィンドウで、次のコーリング サーチ スペースを設定します。
• コーリング サーチ スペース CSS_Room の挿入 {P_Room}
• コーリング サーチ スペース CSS_FrontDesk の挿入 {P_FrontDesk}
• コーリング サーチ スペース CSS_Club の挿入 {P_Club}
• コーリング サーチ スペース CSS_PSTN の挿入 {P_PSTN}
• コーリング サーチ スペース CSS_FromRoom の挿入
{ P_CallsFromRoomToFrontDesk, P_CallsFromRoomToRoom, P_CallsFromRoomToClub, P_CallsFromRoomToPSTN, P_RoomToParkNumber, P_ParkNumberRange}
• コーリング サーチ スペース CSS_FromFrontDesk の挿入
{ P_CallsFromFrontDeskToRoom, P_CallsFromFrontDeskToClub, P_CallsFromFrontDeskToPSTN, P_CallsFromFrontDeskToFrontDesk }
• コーリング サーチ スペース CSS_FromPSTN の挿入
{ P_CallsFromPSTN}
• コーリング サーチ スペース CSS_FromClub の挿入
{ P_CallsFromClubToRoom, P_CallsFromClubToFrontDesk}
• コーリング サーチ スペース CSS_ RoomParkRange の挿入
{P_ParkNumberRange }
デバイスとゲートウェイ
Cisco CallManager Administration の Phone Configuration ウィンドウおよび Gateway Configuration ウィンドウで、次の電話機とゲートウェイを設定します。
• 電話機 A(Room-1)にパーティション P_Room とデバイス/回線コーリング サーチ スペース CSS_FromRoom を設定
{ P_Phones, CSS_FromRoom} : 221/Room-1
• 電話機 B(Room-2)にパーティション P_Room とデバイス/回線コーリング サーチ スペース CSS_FromRoom を設定
{ P_Phones, CSS_FromRoom} : 222/Room-2
• 電話機 C(Front Desk-1)にパーティション P_FrontDesk とデバイス/回線コーリング サーチ スペース CSS_FromFrontDesk を設定し、Ignore Presentation Indicators チェックボックスをオンにする
{ P_FrontDesk, CSS_FromFrontDesk, IgnorePresentationIndicators set} : 100/Reception
• 電話機 D(Front Desk-2)にパーティション P_FrontDesk とデバイス/回線コーリング サーチ スペース CSS_FromFrontDesk を設定し、Ignore Presentation Indicators チェックボックスをオンにする
{ P_FrontDesk, CSS_FromFrontDesk, IgnorePresentationIndicators set} : 200/Reception
• 電話機 E(Club)にパーティション P_Club とコーリング サーチ スペース CSS_FromClub を設定
{ P_Club, CSS_FromClub) : 300/Club
• PSTN ゲートウェイ E にルート パターン P_PSTN とコーリング サーチ スペース CSS_FromPSTN を設定
{CSS_FromPSTN}, RoutePattern {P_PSTN}
変換パターン
Cisco CallManager Administration の Translation Pattern Configuration ウィンドウで、次の変換パターンを設定します。
• 変換パターン TP1 を 1XX として挿入
パーティション:P_CallsFromRoomToFrontDesk
CSS:CSS_FrontDesk
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Restricted
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Allowed
{P_CallsFromRoomToFrontDesk, CSS_FrontDesk, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Allowed}
• 変換パターン TP2 を 2XX として挿入
パーティション:P_CallsFromRoomToRoom
CSS:CSS_Room
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Restricted
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Restricted
{P_CallsFromRoomToRoom, CSS_Room, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Restricted}
• 変換パターン TP3 を 3XX として挿入
パーティション:P_CallsFromRoomToClub
CSS:CSS_Club
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Restricted
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Allowed
{P_CallsFromRoomToClub, CSS_Club, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Allowed}
• 変換パターン TP4 を 9XXXX とし、着信側変換マスクを XXX として挿入
パーティション:P_CallsFromRoomToPSTN
CSS: CSS_PSTN
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Restricted
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Default
{P_CallsFromRoomToPSTN, CSS_PSTN, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Default}
• ルート パターン RP5 を 9.XXXXXX として挿入し、数字は PreDot として破棄
(DDI : PreDot)
パーティション:P_CallsFromRoomToPSTN
CSS: CSS_PSTN
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Restricted
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Default
{P_CallsFromRoomToPSTN, CSS_PSTN, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Default}
• 変換パターン TP6 を 2XX として挿入
パーティション:P_CallsFromFrontDeskToRoom
CSS:CSS_Room
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Allowed
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Restricted
{P_CallsFromFrontDeskToRoom, CSS_Room, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Restricted}
• 変換パターン TP7 を 1XX として挿入
パーティション:P_CallsFromFrontDeskToFrontDesk
CSS:CSS_FrontDesk
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Allowed
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Allowed
{P_CallsFromFrontDeskToFrontDesk, CSS_FrontDesk, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Allowed}
• 変換パターン TP8 を 3XX として挿入
パーティション:P_CallsFromFrontDeskToClub
CSS:CSS_Club
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Allowed
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Allowed
{P_CallsFromFrontDeskToClub, CSS_Club, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Allowed}
• 変換パターン TP9 を 9XXXX として挿入
パーティション:P_CallsFromFrontDeskToPSTN
CSS: CSS_PSTN
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Allowed
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Default
{P_CallsFromFrontDeskToPSTN, CSS_PSTN, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Default}
• ルート パターン RP10 を 9.XXXX として挿入し、数字は PreDot として破棄
パーティション:P_CallsFromFrontDeskToPSTN
CSS: CSS_PSTN
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Restricted
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Default
{P_CallsFromFrontDeskToPSTN, CSS_PSTN, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Default}
• 変換パターン TP11 を 1XX として挿入
パーティション:P_CallsFromClubToFrontDesk
CSS:CSS_FrontDesk
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Allowed
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Allowed
{P_CallsFromClubToFrontDesk, CSS_FrontDesk, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Allowed}
• 変換パターン TP12 を 2XX として挿入
パーティション:P_CallsFromClubToRoom
CSS:CSS_Room
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Allowed
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Restricted
{ P_CallsFromClubToRoom, CSS_Room, Calling Line/Name - Allowed, Connected Line/Name - Restricted}
• 変換パターン TP13 を 1XX として挿入
パーティション:P_CallsFromPSTN
CSS:CSS_FrontDesk
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Restricted
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Allowed
{ P_CallsFromPSTN, CSS_FrontDesk, Calling Line/Name - Restricted, Connected Line/Name - Allowed}
コールパーク
Cisco CallManager Administration の Call Park Configuration ウィンドウで、コールパーク機能の次の項目を設定します。
• コールパーク電話番号 888X を挿入
コールパーク範囲:P_ParkNumberRange/888X
• 次からのコールパーク取得に対して変換パターンを設定
客室:TP(11~20):8880~8889
パーティション:P_RoomToParkNumber
CSS:CSS_RoomParkRange
Calling Line ID Presentation および Calling Name Presentation: Restricted
Connected Line ID Presentation および Connected Name Presentation: Restricted
コール フローの例
図 16-4に、単純なコール フローの例を示します。また、このシナリオでどのように Call Display Restrictions 機能が動作するかを説明します。
図 16-4 コール フローの例
1. 客室 1 が客室 2(電話番号 222)にコールします。
2. 客室 1 には CSS_FromRoom が設定されているため、客室 1 は P_CallsFromRoomToRoom パーティション内の電話機だけにアクセスできます。
3. P_CallsFromRoomToRoom パーティションには 2XX が含まれていますが、電話番号 222(客室 2)は含まれていません。
4. コールは情報表示が制限された変換パターン TP:2XX にルーティングされます。
5. 変換パターン TP:2XX には、コーリング サーチ スペース CSS_Room が設定されているため、パーティション P_Room にアクセスできます。
6. コーリング サーチ スペース CSS_Room には、電話番号 222(客室 2)が含まれています。
7. コールは客室 2 に接続されますが、変換パターンTP:2XX によって情報表示は制限されます。