Cisco 音声ゲートウェイ
Cisco Unified Communications Manager は、複数のタイプの Cisco Unified Communications ゲートウェイをサポートしています。ゲートウェイはコール制御プロトコルを使用して、PSTN やその他の IP 非対応の通信デバイス(構内交換機(PBX)、主要システム、アナログ電話機、FAX マシン、モデムなど)と通信します。
トランク インターフェイスは、ゲートウェイが time-division multiplexing(TDM; 時分割多重)シグナリングを使用して PSTN またはその他の外部デバイスと通信する方法を指定します。Cisco Unified Communications Manager と Cisco ゲートウェイは、さまざまな TDM インターフェイスを使用します。ただし、サポートされている TDM インターフェイスはゲートウェイ モデルによって異なります。ゲートウェイの選択と設定の詳細については、『 Cisco Unified Communications Solutions Reference Network Design 』を参照してください。
MGCP ゲートウェイを使用する Cisco Unified Communications Manager で使用できるインターフェイスは、次のとおりです。
• Foreign Exchange Office(FXO)
• Foreign Exchange Station(FXS)
• T1 Channel Associated Signaling(CAS; チャネル連携信号)recEive and transMit または Ear & Mouth(E&M)
• 基本速度インターフェイス(BRI)Q.931
• T1 PRI:North American ISDN Primary Rate Interface(PRI; 1 次群速度インターフェイス)
• E1 PRI:European ISDN PRI
H.323 ゲートウェイを使用する Cisco Unified Communications Manager で使用できるインターフェイスは、次のとおりです。
• FXO
• FXS
• E&M
• アナログ ダイヤルイン(DID)
• Centralized Automatic Message Accounting(CAMA)
• BRI Q.931
• BRI QSIG:ISDN 標準に基づく Q シグナリング プロトコル
• T1 CAS FXS、FXO、および E&M
• T1 FGD
• T1/E1 PRI
• T1 PRI NFAS
• T1/E1 QSIG
• E1 R2
• J1
SCCP ゲートウェイを使用する Cisco Unified Communications Manager で使用できるインターフェイスは、次のとおりです。
• FXS
Cisco Unified Communications Manager では、E1 CAS をサポートする H.323 ゲートウェイを使用できます。ただし、ゲートウェイで E1 CAS インターフェイスを設定する必要があります。
IP テレフォニー プロトコルについては、 「IP テレフォニー プロトコルの概要」 の章を参照してください。
次の項では、Cisco Unified Communications Manager でサポートするゲートウェイの概要を説明します。
• 「スタンドアロン音声ゲートウェイ」
• 「スイッチ ベース ゲートウェイ」
• 「H.323 ゲートウェイ」
スタンドアロン音声ゲートウェイ
ここでは、Cisco Unified Communications Manager と連携させて使用する目的でサポートされている、アプリケーション固有のスタンドアロン型ゲートウェイ モデルについて簡単に説明します。
Cisco VG248 Analog Phone Gateway
Cisco VG248 Analog Phone Gateway は、19 インチ ラックに設置されるスタンドアロン型 48-FXS ポート製品です。このゲートウェイを使用すると、複数の構内アナログ電話機や FAX マシン、モデム、ボイス メッセージ システム、スピーカフォンなどを、1 つの Cisco Unified Communications Manager クラスタに登録できます。
Cisco VG248 Analog Phone 接続性
Cisco VG248 Analog Phone Gateway は、Skinny Client Control Protocol を使用して Cisco Unified Communications Manager と通信し、アナログ電話機に対して次の補助サービス機能をサポートできます。
• コール転送
• 会議
• コール待機(発信側番号表示機能付き)
• 保留(保留通話者間の切り替えを含む)
• 保留音
• 自動転送(Call forward all)
• ボイス メッセージ システムに全コール送信
• Group call pickup
• ボイス メッセージ システムのメッセージ受信のインジケータ
• スピード ダイヤル(最大 9 個のスピード ダイヤル番号)
• リダイヤル
• Cisco fax relay
• Cisco Unified Communications Manager から利用できるダイナミック ポートおよびデバイス ステータス
Cisco VGC Phone デバイス タイプ
Cisco VG248 のすべてのポートとユニットは、Cisco Unified Communications Manager では、デバイス タイプ「Cisco VGC Phone」の独自のデバイスと見なされます。Cisco Unified Communications Manager は、各ポートを電話機として認識し、設定します。
ファクスとモデムの接続性
Cisco VG248 は、従来のファクス マシンとモデムをサポートします。ファクス マシンを使用する場合、Cisco VG248 は Cisco fax relay テクノロジーまたはパススルー/アップスピード テクノロジーにより、高い信頼性を維持しながら、ファクスをネットワークに転送します。
Cisco VG248 には、パススルー モードを使用して任意のモデムを接続できます。
ボイスメールの接続性
Cisco VG248 は、48 本のアナログ回線に接続されているすべてのコールに対して、Simplified Message Desk Interface(SMDI)形式によるコール情報を生成します。また、他の Cisco VG248 から、または従来の PBX から、ボイス メッセージ システムに SMDI コール情報をパスします。メッセージ受信のインジケータに対するどのコマンドも、Cisco Unified Communications Manager や任意の付加 SMDI ホストに送られます。
このメカニズムにより、SMDI ベースのボイス メッセージ システムが使用される場合、次のような多数の新規の設定が可能になります。
• Cisco Unified Communications Manager と従来の PBX 間で単一のボイス メッセージ システムを共有することが可能。
• ボイス メッセージ システムと Cisco VG248 が集中型コール処理モデル内でリモートで機能することが可能。
• クラスタごとに 1 つの Cisco VG248 を使用することにより、複数のクラスタが単一のボイス メッセージ システムを使用することが可能。
• Cisco Unified Communications Manager ではなく Cisco VG248 が SMDI コール情報を生成するので、単一のクラスタごとに複数のボイス メッセージ システムを設定。
Cisco VG248 Time デバイス
Cisco VG248 は、パワーサイクルや再起動に関連するリアルタイムのクロックを内蔵しています。リアルタイム クロックは、デバイスが Cisco Unified Communications Manager に設定されたときに初めて設定されます。クロックは、Cisco Unified Communications Manager が送信する DefineDateTime Skinny メッセージを使用して設定されます。クロックは、パワーサイクルや再起動の後で Cisco VG248 が Cisco Unified Communications Manager から DefineDateTime メッセージを受信するとリセットされますが、その後は、1 時間に 1 回リセットされます。
Cisco VG248 設定ファイルの更新
Cisco VG248 は、TFTP サーバに照会してデバイスの設定ファイルに対してアクセスします。設定ファイルは、Cisco VG248 の設定が Cisco Unified Communications Manager 経由で変更されると、更新されます。
詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ゲートウェイの設定」 と 「Cisco Unified IP Phone の設定」 、および『 Cisco VG248 Analog Phone Gateway Software Configuration Guide 』を参照してください。
Cisco VG224 Analog Phone Gateway
Cisco VG224 Analog Phone Gateway は、17 インチ ラックに設置されるスタンドアロン型 24-FXS ポート製品です。このゲートウェイを使用すると、複数の構内アナログ電話機や FAX マシン、モデム、スピーカフォンなどを Cisco Unified Communications Manager に登録できます。
このゲートウェイは、H.323、MGCP、SCCP、SIP、および T.38 fax relay をサポートしています。
Cisco Voice Gateway 200
Cisco Unified Communications Voice Gateway(VG200)は、データ ネットワークとの接続用に 10/100BaseT イーサネット ポートを備えています。使用可能なテレフォニー接続は、次のとおりです。
• セントラル オフィス、または PBX との接続用の 1 ~ 4 個の FXO ポート
• POTS テレフォニー デバイスとの接続用の 1 ~ 4 個の FXS ポート
• PSTN との接続用に、1 個または 2 個の Digital Access T1 ポート
• PSTN との接続用に、1 個または 2 個の Digital Access PRI ポート
• Cisco Unified Communications Manager との MGCP または H.323 インターフェイス
– MGCP モードは、T1/E1 PRI、T1 CAS、FXS、FXO をサポートする(ユーザ側だけが BRI をサポート)。
– H.323 モードは、E1/T1 PRI、E1/T1 CAS、FXS、および FXO をサポートする。H.323 モードは、E&M、Fax Relay、および G.711 モデムをサポートする。
MGCP VG200 と従来のボイス メッセージ システムとの連動により、Cisco Unified Communications Manager は、ポートをボイスメールボックス、および接続に関連付けることができます。
MGCP BRI コール接続
これまで、ゲートウェイは、Cisco Unified Communications Manager への H.323 シグナリングを使用して、BRI ISDN 接続の Public Switched Telephone Network(PSTN; 公衆電話交換網)インターフェイスとして機能していました。
現在、Cisco Unified Communications Manager は、Media Gateway Control Protocol(MGCP; メディア ゲートウェイ コントロール プロトコル)ゲートウェイを使用することで、PSTN への BRI ISDN 接続を処理することや、一元管理のゲートウェイ インターフェイスとして機能することが可能になっています。Cisco Unified Communications Manager は、論理接続を使用して、ゲートウェイとの間で MGCP メッセージおよび ISDN Q.931 メッセージを交換します。この接続では、MGCP メッセージの交換に User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)を使用し、バックホール ISDN Q.931 メッセージの交換に Transmission Control Protocol(TCP; 伝送制御プロトコル)を使用します。
図 38-1 は、PSTN に接続されたリモートサイトの BRI トランク ゲートウェイに関するコール処理を一元化する一般的なシナリオを示しています。BRI トランク上で PSTN に対してコールが送信または受信される場合、Cisco Unified Communications Manager とゲートウェイ(IOS ルータ ベース)は、ISDN Q.931 メッセージを WAN 経由で交換します。
図 38-1 MGCP BRI インターフェイスを使用するトポロジのシナリオ
Cisco Unified Communications Manager に関連する MGCP BRI の詳細については、Cisco.com Web サイトの『MGCP-Controlled Backhaul of BRI Signaling in Conjunction with Cisco Unified Communications Manager』マニュアルを参照してください。
(注) BRI ゲートウェイは、BRI トランクに対して MGCP BRI バックホールだけをサポートしています。BRI 電話機またはステーションはサポートしていません。IOS ゲートウェイは、Skinny Client Control Protocol を使用する BRI 電話機をサポートしています。
スイッチ ベース ゲートウェイ
Cisco Catalyst 4000 および Catalyst 6000 ファミリ スイッチのいくつかのテレフォニー モジュールは、テレフォニー ゲートウェイの役割を果たします。次の音声ゲートウェイ モジュールを使用すると、既存の Cisco Catalyst 4000 または Cisco Catalyst 6000 ファミリ デバイスを使用して、ネットワーク内で IP テレフォニーを実装できるようになります。
• ラインカードである Catalyst 6000 音声ゲートウェイ モジュールは、任意の Cisco Catalyst 6000、または Catalyst 6500 シリーズ スイッチに取り付けます。
• Catalyst 4000 アクセス ゲートウェイ モジュールは、任意の Catalyst 4000 または Catalyst 4500 シリーズ スイッチに取り付けます。
Cisco Catalyst 6000 8-Port Voice T1/E1 and Services Module
Cisco Catalyst 6000 8-Port Voice T1/E1 and Services Module は、次の機能を備えています。
• 8 個のポートは、次の機能を提供
– PSTN とのデジタル T1/E1 接続(T1/E1 PRI または T1 CAS)
– トランスコーディングと会議用のデジタル シグナル プロセッサ(DSP)リソース
• Cisco Unified Communications Manager との MGCP インターフェイス
• ボイス メッセージ システムへの接続(T1 CAS を使用)
ユーザは、T1 モジュール上のポートを T1 接続に使用するか、音声サービス用のネットワーク リソースとして使用するかを自由に選択できます。同様に、E1 モジュールのポートは、E1 接続に使用するか、またはネットワーク リソースとして使用できます。ポートは、T1/E1 インターフェイスとして機能するか、またはトランスコーディングや会議をサポートします。
(注) どちらのモジュールも、任意のポート上で DSP 機能をサポートします。しかし、T1 モジュールは、E1 ポート用に設定できません。また、E1 モジュールは、T1 ポート用に設定できません。
FXS ポートを備え MGCP によって制御される Cisco ゲートウェイと同様に、Cisco 6608 T1 CAS ゲートウェイは、フックフラッシュ転送をサポートします。フックフラッシュ転送は、ボイス メッセージ システムなどのデバイスが別の宛先へ転送を行えるようにするシグナリング手順の定義です。デバイスは T1 CAS ゲートウェイを介して Cisco Unified Communications Manager に接続されていますが、フックフラッシュ手順を実行してコールを別の宛先へ転送します。Cisco Unified Communications Manager は、ブラインド転送でコールを移動することにより、フックフラッシュに応答します。コール転送が完了すると、オリジナル コールをデバイスに接続した音声チャネルが解放されます。
(注) フックフラッシュ転送をサポートしているのは、E&M T1 ポートのみです。
Cisco Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module
Cisco Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module は、次の機能を備えています。
• 24 ポート RJ-21 FXS モジュール
• V.34/V.90 モデム、ボイス メッセージ システム、IVR、POTS
• Cisco fax relay
• Cisco Unified Communications Manager との MGCP インターフェイス
Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module は、アナログ電話機、会議室のスピーカフォン、および FAX マシンとの接続用に、24 個の FXS ポートを備えています。また、SMDI を使用してポートをボイス メッセージ内線番号に関連付けることにより、従来のボイス メッセージ システムにも接続できます。
FXS モジュールは、従来のアナログ デバイスを IP ネットワークに接続できるようにします。アナログ デバイスは、トール バイパス アプリケーション用の IP ネットワーク インフラストラクチャを利用し、SCCP IP Phone や H.323 エンド ステーションなどのデバイスと通信できます。FXS モジュールは、IP WAN 上で圧縮 FAX 伝送をできるようにする fax relay もサポートし、他のデータ アプリケーション用に貴重な WAN 帯域幅を保持します。
Cisco Communication Media Module
Catalyst 6500 回線カードである Cisco Communication Media Module(CMM)は、組織が既存の TDM ネットワークを IP 通信ネットワークに接続できるように、T1 ゲートウェイと E1 ゲートウェイを提供します。Cisco CMM は、PSTN への接続も提供します。Cisco Unified Communications Manager への MGCP、H.323、または SIP インターフェイスを提供する Cisco CMM には、次のインターフェイスおよびサービス モジュールを設定できます。
• PSTN または PBX 接続用には、6 ポート T1 インターフェイス モジュール
• PSTN または PBX 接続用には、6 ポート E1 インターフェイス モジュール
• POTS テレフォニー デバイスの接続用には、24 ポートの FXS インターフェイス モジュール
(注) Cisco CMM は Cisco 7600 プラットフォームのシャーシに搭載できます。
Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module
Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module は、Cisco Unified Communications Manager への MGCP または H.323 ゲートウェイ インターフェイスを提供します。このモジュールには、次のインターフェイスおよびサービス モジュールを設定できます。
• FXS および FXO 用の 6 個のポート
• Digital Access PRI および Digital Access T1 用の 2 個の T1/E1 ポート
Cisco Catalyst 4224 Voice Gateway Switch
Cisco Catalyst 4224 Voice Gateway Switch は、小規模な営業所向けのシングルボックス ソリューションを提供します。Catalyst 4224 は、オンボード Digital Signal Processor(DSP; デジタル シグナル プロセッサ)リソースを使用して、スイッチング、IP ルーティング、音声ゲートウェイ サービスを提供します。Catalyst 4224 には、マルチフレックス音声と WAN インターフェイス カードで設定できる 4 つのスロットがあり、最大 24 のポートを提供します。これらのポートは、次の音声機能をサポートします。
• POTS テレフォニー デバイス用の FXS ポート
• PSTN 接続用の FXO ポート
• Digital Access PRI および Digital Access T1 サービス用の T1 または E1 ポート
Cisco Catalyst 4224 Access Gateway Switch は、Cisco Unified Communications Manager への MGCP または H.323 インターフェイスを提供します。
H.323 ゲートウェイ
H.323 デバイスは、H.323 通信標準に準拠し、LAN およびその他のパケット交換網を介したビデオ会議を可能にします。 H.323 をサポートするサード パーティ製 H.323 デバイス、またはその他の Cisco デバイス(たとえば、Cisco 2600 シリーズ、3600 シリーズ、または 5300 シリーズのゲートウェイ)をビデオ会議に追加できます。
Cisco IOS H.323 ゲートウェイ
Cisco IOS H.323 ゲートウェイ(たとえば、Cisco 2600、3600、1751、1760、3810 V3、7200、7500、AS5300、および VG200)は、すべてのルーティング機能を備えています。サポートされている音声ゲートウェイの機能と設定については、ゲートウェイ タイプごとの資料を参照してください。
発信 FastStart コール接続
大規模な WAN トポロジ上で IP Phone から発信されたコールの場合、着信側がオフフックにしてコールに応答すると、音声クリッピングが発生する可能性があります。H.323 トランクまたはゲートウェイが Cisco Unified Communications Manager サーバから分離している場合、コールのセットアップ時に H.245 メッセージが多数交換されるため、大幅な遅延が発生する可能性があります。
FastStart 機能を使用すると、2 者間でメディア接続を完了するのに必要な情報が、コール セットアップの H.225 部分で交換されます。また、この交換により、H.245 メッセージが不要になります。接続する際は、コールのセットアップ時に 1 回の往復 WAN 遅延が発生します。また、着信側がコールに応答しても、発信側は音声クリッピングを受信しません。
Cisco Unified Communications Manager は、H.323 発信 FastStart コールを発信するために、Media Termination Point(MTP; メディア ターミネーション ポイント)を使用します。Cisco Unified Communications Manager は、MTP を割り当て、受信チャネルを開くことで、発信 FastStart コールを開始します。次に、H.323 Fast Connect 手順により、FastStart 要素を含む SETUP メッセージが着信側エンドポイントに送信されます。FastStart 要素には、MTP の受信チャネルに関する情報が含まれています。
着信側エンドポイントが H.323 Fast Connect 手順を許可し、FastStart 要素を含む CALL PROCEEDING、PROGRESS、ALERT、または CONNECT メッセージを送信します。Cisco Unified Communications Manager は、FastStart 要素を受信するとすぐにメディアを接続して、通常の H.245 メッセージ交換で発生する遅延を回避します。
着信側エンドポイントで H.323 Fast Connect 手順を拒否するには、CONNECT メッセージおよびそれ以前のすべてのメッセージで FastStart 要素を返さないようにします。この場合、Cisco Unified Communications Manager はそのコールを通常コールとして処理し、以後のメディア カットスルーに MTP を使用します。
Outbound FastStart 機能には MTP が必要です。コールのセットアップ時に MTP を使用できない場合、コールは FastStart および補助サービスを使用せずに継続されます。すべてのコールで FastStart だけを使用するには、「Fail call if MTP allocation fails」というサービス パラメータを設定します。このパラメータは、Cisco Unified CallManager サービスのサービス パラメータの Cluster Wide Parameters(Device-H323)部分にあります。このパラメータを [True] に設定した場合、MTP を使用できないときは、システムがコールを拒否します。
関連項目
『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の「 H.323 ゲートウェイの設定値 」
音声ゲートウェイ モデルの要約
表 38-3 では、Cisco Unified Communications Manager がサポートしている Cisco 音声ゲートウェイを要約しています。また、サポートされているシグナリング プロトコル、トランク インターフェイス、およびポート タイプについての情報も記載しています。
表 38-3 サポートされている音声ゲートウェイ、プロトコル、トランク インターフェイス、およびポート タイプの要約
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Cisco 1751 と Cisco 1760 |
H.323 および SIP |
FXS |
ループ スタートまたはグラウンド スタート |
基本コールのみ |
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FXO |
ループ スタートまたはグラウンド スタート |
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E&M |
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アナログ DID |
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CAMA |
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BRI |
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BRI QSIG |
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基本コールのみ |
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T1 CAS(E&M、FXS、FXO) |
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E1 R2 |
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T1/E1 QSIG |
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基本コールのみ |
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T1/E1 PRI |
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MGCP |
FXS |
ループ スタートのみ |
基本コールのみ |
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FXO |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
発信者 ID なし |
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BRI |
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ユーザ側のみ。QSIG サポートなし |
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T1 CAS(E&M) |
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T1/E1 QSIG |
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補助サービス |
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T1/E1 PRI |
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Cisco 2600、2600XM シリーズ、2691、3700 シリーズ |
H.323 および SIP |
FXS |
ループ スタートまたはグラウンド スタート |
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FXO |
ループ スタートまたはグラウンド スタート |
基本コールのみ |
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E&M |
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アナログ DID |
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CAMA |
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BRI |
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BRI QSIG |
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基本コールのみ |
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T1 CAS(E&M、FXS、FXO) |
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T1 FGD |
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E1 CAS |
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E1 R2 |
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T1/E1 QSIG |
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基本コールのみ |
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T1/E1 PRI |
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T1 PRI NFAS |
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T1 PRI(Megacom/SDN) |
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T1 ポートごとのみ。コールごと不可 |
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MGCP |
FXS |
ループ スタートのみ |
基本コールのみ |
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FXO |
ループ スタートまたはグラウンド スタート |
発信者 ID なし |
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BRI |
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2600XM/2691 のみが MGCP BRI をサポート。ユーザ側のみ。QSIG サポートなし |
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T1 CAS(E&M) |
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T1/E1 QSIG |
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補助サービス |
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T1/E1 PRI |
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T1 PRI(Megacom/SDN) |
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コールごと |
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SCCP |
BRI |
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DoD STE BRI 電話機のみ。シングル B チャネル |
Cisco 3600 シリーズ |
H.323 および SIP |
FXS |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
基本コールのみ |
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FXO |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
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E&M |
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アナログ DID |
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CAMA |
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BRI |
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BRI QSIG |
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基本コールのみ |
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T1 CAS(E&M、FXS、FXO) |
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T1 FGD |
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E1 CAS |
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E1 R2 |
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T1/E1 QSIG |
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基本コールのみ |
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T1/E1 PRI |
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T1 PRI NFAS |
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T1 PRI(Megacom/SDN) |
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T1 ポートごとのみ。コールごと不可 |
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MGCP |
FXS |
ループ スタートのみ |
基本コールのみ |
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FXO |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
発信者 ID なし |
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BRI |
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3640/3660 および一部のインターフェイス カードのみが MGCP BRI をサポート。ユーザ側のみ。QSIG サポートなし |
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T1 CAS(E&M) |
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T1/E1 QSIG |
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補助サービス |
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T1/E1 PRI |
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T1 PRI(Megacom/SDN) |
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コールごと |
Cisco 2800 と Cisco 3800 シリーズ |
H.323 および SIP |
FXS |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
基本コールのみ |
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FXO |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
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E&M |
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アナログ DID |
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CAMA |
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BRI |
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BRI QSIG |
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基本コールのみ |
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T1 CAS(E&M、FXS、FXO) |
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T1 FGD |
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E1 CAS |
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E1 R2 |
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T1/E1 QSIG |
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基本コールのみ |
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T1/E1 PRI |
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T1 PRI NFAS |
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T1 PRI(Megacom/SDN) |
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T1 ポートごとのみ。コールごと不可 |
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MGCP |
FXS |
ループ スタートのみ |
基本コールのみ |
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FXO |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
発信者 ID なし |
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BRI |
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ユーザ側のみ。QSIG サポートなし |
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T1 CAS(E&M) |
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T1/E1 QSIG |
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補助サービス |
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T1/E1 PRI |
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T1 PRI(Megacom/SDN) |
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コールごと |
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SCCP |
FXS |
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Cisco 7200 シリーズ |
H.323 |
T1 CAS(E&M、FXS、FXO) |
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T1 FGD |
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E1 R2 |
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T1/E1 QSIG |
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基本コールのみ |
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T1/E1 PRI |
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Cisco 5000 シリーズ |
H.323 および SIP |
T1 CAS(E&M、FXS、FXO) |
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T1 FGB |
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T1 FGD |
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E1 R2 |
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T1/E1 QSIG |
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基本コールのみ |
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T1/E1 PRI |
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Cisco VG224 Analog Gateway |
H.323、MGCP、および SIP |
FXS |
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基本コールのみ |
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SCCP |
FXS |
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補助サービス |
Cisco VG248 Analog Gateway |
SCCP |
FXS |
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補助サービス |
Cisco VG200 Gateway |
H.323 および SIP |
FXS |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
基本コールのみ |
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FXO |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
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E&M |
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アナログ DID |
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CAMA |
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BRI |
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BRI QSIG |
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T1 CAS(E&M、FXS、FXO) |
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T1 FGD |
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E1 CAS |
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E1 R2 |
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T1/E1 QSIG |
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基本コールのみ |
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T1/E1 PRI |
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T1 PRI NFAS |
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T1 PRI(Megacom/SDN) |
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T1 ポートごとのみ。コールごと不可 |
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MGCP |
FXS |
ループ スタートのみ |
基本コールのみ |
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FXO |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
発信者 ID なし |
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BRI |
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2600XM/2691 のみが MGCP BRI をサポート。ユーザ側のみ。QSIG サポートなし |
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T1 CAS(E&M) |
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T1/E1 QSIG |
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補助サービス |
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T1/E1 PRI |
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T1 PRI(Megacom/SDN) |
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コールごと |
Cisco Access Analog Trunk Gateway(AT-2、AT-4、AT-8) |
SCCP |
FXO |
ループ スタート |
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Cisco Access Analog Station Gateway(AS-2、AS-4、AS-8) |
SCCP |
FXS |
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補助サービス |
Cisco Catalyst 音声ゲートウェイ モジュール
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Cisco Communication Media Module(WS-X6600-24FXS) |
MGCP または H.323 |
FXS |
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基本コールのみ |
Cisco Communication Media Module(WS-X6600-6T1) |
H.323 |
T1 CAS(E&M) |
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T1 PRI |
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T1 QSIG |
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基本コールのみ |
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T1 PRI NFAS |
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MGCP |
T1 CAS(E&M) |
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T1 QSIG |
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補助サービス |
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T1 PRI |
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Cisco Communication Media Module(WS-X6600-6E1) |
H.323 |
E1 PRI |
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E1 QSIG |
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基本コールのみ |
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E1 R2 |
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MGCP |
E1 PRI |
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E1 QSIG |
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補助サービス |
Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module(WS-X4604-GW) |
H.323 |
FXS |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
基本コールのみ |
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FXO |
ループ スタート またはグラウンド スタート |
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T1 CAS |
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T1/E1 QSIG |
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基本コールのみ |
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T1/E1 PRI |
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MGCP |
FXS |
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基本コールのみ |
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FXO |
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T1 CAS(E&M) |
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T1/E1 QSIG |
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補助サービス |
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T1/E1 PRI |
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Cisco Catalyst 4224 Voice Gateway Switch |
H.323 |
FXS |
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基本コールのみ |
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FXO |
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BRI |
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T1 CAS |
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E1 R2 |
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T1/E1 QSIG |
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T1/E1 PRI |
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Cisco Catalyst 6000 8-Port Voice T1/E1 and Services Module(WS-X6608-T1) |
MGCP |
T1 CAS(E&M) |
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T1 PRI |
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T1 QSIG |
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補助サービス |
Cisco Catalyst 6000 8-Port Voice T1/E1 and Services Module(WS-X6608-E1) |
MGCP |
E1 PRI |
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E1 QSIG |
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補助サービス |
Cisco Catalyst 6000 24-Port FXS Analog Interface Module(WS-X6624-FXS) |
MGCP |
FXS |
ループ スタートのみ |
基本コールのみ |
ゲートウェイ、ダイヤル プラン、およびルート グループ
ゲートウェイはダイヤル プランを使用して、PSTN、ルート グループ、およびグループ特有のゲートウェイにアクセスまたはコールします。シスコ ユニファイド コミュニケーション ソリューション内で使用されるゲートウェイが異なると、ダイヤル プランが設定される場所が異なります。
• Skinny ゲートウェイと MGCP ゲートウェイの両方のダイヤル プラン情報は、Cisco Unified Communications Manager 内に設定します。
• H.323 ベースの Cisco IOS ソフトウェア ゲートウェイにアクセスするためのダイヤル プランは、Cisco Unified Communications Manager 内に設定します。ダイヤル ピアの場合は、H.323 ベースのゲートウェイ内に設定して、コールをゲートウェイ外にパスします。
ルート グループは、1 つ以上のゲートウェイを指し、preference に基づいてコール ルーティング用のゲートウェイを選択できます。ルート グループはトランク グループとして機能し、すべてのコールをプライマリ デバイスに伝送して、プライマリが使用できないときは、セカンダリ デバイスを使用します。1 つ以上のルート リストが、同じルート グループを指すことができます。
所定のルート グループ内のすべてのデバイスは、パスや数字の処理などの同じ特性を共有します。Cisco Unified Communications Manager では、同一のルート グループに組み込めるゲートウェイと同一のルート リストに組み込めるルート グループが制限されています。ルーティングの詳細については、「ルート プランの概説」を参照してください。
ルート グループが実行する数字処理は、ルート パターンで実行された数字処理を上書きすることができます。ゲートウェイに関連した設定情報により、実際のコール発信方法が指定されます。この設定情報は、ルート パターン内にある設定情報を上書きできます。
H.323 ゲートウェイではなく H.323 トランクを、ゲートキーパーによって制御されるように設定できます。つまり、H.323 デバイスにコールが発信される前に、そのデバイスを、ゲートキーパーに正常に照会しておく必要があります。詳細については、「ゲートキーパーおよびゲートキーパーによって制御されるトランクの設定のチェックリスト」を参照してください。
着信コールと発信コール用の複数のクラスタは、H.323 トランクを共用できます。しかし、MGCP ベース、および Skinny ベースのゲートウェイは、1 つの Cisco Unified Communications Manager クラスタに専用のままです。
関連項目
• 「ゲートウェイとそのルート グループおよび電話番号の依存関係レコード」
• 「Cisco 音声ゲートウェイ」
ゲートウェイとそのルート グループおよび電話番号の依存関係レコード
特定のゲートウェイまたはゲートウェイ ポートがどのルート グループまたは電話番号を使用しているかを検索するには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [ゲートウェイの設定(Gateway Configuration)] ウィンドウにある [依存関係レコード(Dependency Records)] リンクをクリックします。[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウに、ゲートウェイまたはポートが使用しているルート グループまたは電話番号に関する情報が表示されます。ルート グループまたは電話番号について詳細な情報を検索するには、ルート グループまたは電話番号をクリックして [依存関係レコード詳細(Dependency Records Detail)] ウィンドウを表示します。依存関係レコードがシステムで有効にされていない場合は、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます。
依存関係レコードの詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の、、およびの項を参照してください。
関連項目
• 「ゲートウェイ、ダイヤル プラン、およびルート グループ」
• 「Cisco 音声ゲートウェイ」
H.323 トランクを経由した着信コールへの国際エスケープ文字 + の適用
H.323 プロトコルでは、国際エスケープ文字 + はサポートされていません。国際エスケープ文字 + を含めた正しいプレフィックスが、H.323 ゲートウェイまたはトランク経由での着信コールに適用されるようにするには、サービス パラメータ、デバイス プール、H.323 ゲートウェイ、または H.323 トランクのウィンドウで着信の着呼側設定を設定する必要があります。つまり、着信の着呼側設定を設定することにより、着信コールが H.323 ゲートウェイまたはトランクから着信したときに、Cisco Unified Communications Manager によって着信側番号がトランクまたはゲートウェイにもともと送信された値に変換されるようになります。
たとえば、H.323 ゲートウェイまたはトランクを介した着信コールに対する SAF またはコール制御ディスカバリにおいて、正しい DN パターンが使用されるようにするには、サービス パラメータ、デバイス プール、または H.323(ゲートキーパー制御でない)トランクのウィンドウで着信の着呼側設定を設定する必要があります。詳細については、次の例を参照してください。
• 発信者が +19721230000(Cisco Unified Communications Manager A)にコールを発信します。
• Cisco Unified Communications Manager A は +19721230000 を受信し、コールを H.323 トランクに送信する前にこの番号を 55519721230000 に変換します。このケースでは、[国際(International)] タイプのコールでは、国際エスケープ文字 + を削除して、555 を先頭に付加する設定になっています。
• トランクからのこの着信コールで、Cisco Unified Communications Manager B は 55519721230000 を受信し、この番号を再度 +19721230000 に変換して、発信者がもともと送信した値を番号分析で使用できるようにします。このケースでは、着信の着呼側設定において、[国際(International)] タイプの着信側番号では、555 を削除して、+1 を先頭に付加する設定になっています。
サービス パラメータでは、Cisco CallManager サービスがサポートされています。サービス パラメータを設定するには、Cisco CallManager サービスの [サービスパラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウで [詳細設定(Advanced)] をクリックして、[H.323(H.323)] ペインで次のパラメータを検索します。
• [着信の着呼側国内番号プレフィックス(Incoming Called Party National Number Prefix)](H.323)
• [着信の着呼側国際番号プレフィックス(Incoming Called Party International Number Prefix)](H.323)
• [着信の着呼側の加入者番号プレフィックス(Incoming Called Party Subscriber Number Prefix)](H.323)
• [着信の着呼側不明番号プレフィックス(Incoming Called Party Unknown Number Prefix)](H.323)
これらのサービス パラメータを使用すると、着信コールに対して、番号タイプ フィールドに基づいて着信側番号にプレフィックス番号を付加できます。また、プレフィックスを適用する前に、先頭の一定数の桁を削除することもできます。これらのパラメータ フィールドを設定することによって、プレフィックスの付加および特定の桁数の削除を行うには、x:y という式を使用します。x は、着信側番号に追加するプレフィックスを、y は削除する桁数を表します。プレフィックスと削除桁数はコロンで区切ります。たとえば、このフィールドに 91010:6 と入力すると、6 桁が削除された後、着信側番号の先頭に 901010 が追加されます。この例では、国内コール 2145551234 は 910101234 となります。削除可能な桁数は最大 24 桁であり、追加可能なプレフィックスの桁数は最大 16 桁です。