VPIM ネットワークを使用するための Cisco Unity Connection の設定手順
この項では、Connection で VPIM ネットワークを設定するために必要なすべての手順を示します。次の各項を参照してください。
• 「設計の決定と必要な情報の収集」
• 「ドメイン名の決定」
• 「IP アドレスの名前解決」
• 「リモート ボイス メッセージ システムとの接続の確認」
• 「VPIM ロケーションの作成」
• 「VPIM ロケーションのカスタマイズ」
• 「VPIM 連絡先の作成」
• 「VPIM 連絡先ディレクトリの更新設定のカスタマイズ」
• 「各 VPIM ロケーションの代行ユーザ名の追加」
• 「他のボイス メッセージ システムで VPIM を設定するための Cisco Unity Connection に関する情報の収集」
VPIM ネットワークの概念に関する詳細な説明については、「VPIM の概念」を参照してください。
設計の決定と必要な情報の収集
Cisco Unity Connection で VPIM ネットワークを設定する前に、次の項目について必ず計画し、必要な情報を収集してください。
• 番号計画の方針を再確認して、VPIM ロケーションにプレフィックスを入力する必要があるかどうかを判断し、どの番号を VPIM ロケーションの DTMF アクセス ID として割り当てるかを決定します。
次のポリシーをお勧めします。
–固定長の DTMF アクセス ID を採用し、可能な場合には固定長の内線番号を採用します。
–一意の DTMF アクセス ID を割り当てます。DTMF アクセス ID は、他の DTMF アクセス ID または内線番号と同じものにしないでください。
–少なくとも 3 桁の DTMF アクセス ID を割り当てます。
–DTMF アクセス ID の番号範囲は、内線番号の番号範囲とは別のものにします。001 や 002 など、内線番号と競合する DTMF アクセス ID は使用しないでください。
–可変長の DTMF アクセス ID を使用する場合は、各 ID の最初の何文字かを、他の DTMF アクセス ID に対して一意なものにします。
• パーティションとサーチ スペースの設定を再確認し、各 VPIM ロケーションに使用するパーティションと検索範囲を決定します。詳細については、「サーチ スペースと VPIM ロケーション」を参照してください。
• 着信 VPIM メッセージで受信した情報に基づいて、Connection がリモート ボイス メッセージ システム上のユーザの VPIM 連絡先レコードを自動的に作成、変更、および削除できるようにするかどうかをシステムごとに決定します。また、送信元の情報を VPIM 連絡先の表示名および内線番号にどのようにマッピングするかも決定します。
• 各リモート ボイス メッセージ システムで、Connection ユーザに、そのロケーションの受信者に対するメッセージのブラインド アドレス宛先検索を許可するかどうかを決定します。
• リモート ボイス メッセージ システムについて、メールボックスの範囲、サーバ名、ドメイン名、および IP アドレスを確認します。
ドメイン名の決定
VPIM メッセージの宛先は、<メールボックス番号>@<ドメイン名> という形式で指定されます。リモート ボイス メッセージ システムと Cisco Unity Connection の間でメッセージを交換するには、Connection ユーザをメッセージの宛先に指定するときにリモート ボイス メッセージ システムが使用するドメイン名を決定する必要があります。このドメイン名は、次の方法で設定します。
• リモート ボイス メッセージ システム上で、Connection に対応するロケーション プロファイルまたはノード プロファイルでドメイン名を設定します(詳細については、リモート ボイス メッセージ システムのマニュアルを参照してください)。
• Cisco Unity Connection の管理の[システム設定(System Settings)] >[SMTPサーバの設定(SMTP Server Configuration)]ページの[SMTPドメイン(SMTP Domain)]フィールド。
ドメイン名が、Connection に対応するリモート ボイス メッセージ システムのロケーション プロファイルまたはノード プロファイルですでに設定されている場合、この項の手順ではそのドメイン名を使用してください。
ドメイン名の要件
ドメイン名は、ボイス メッセージ システムを一意に識別するものです。Connection とリモート ボイス メッセージ システムで使用されるドメイン名を選択するときは、次の点を考慮してください。
• Connection およびリモート ボイス メッセージ システムは、同じドメイン名を使用できません。各システムがそれぞれ一意のドメイン名を使用する必要があります。
• リモート ボイス メッセージ システムで使用されるドメイン名の一部分を、Connection で完全なドメイン名として使用することはできません。たとえば、Connection がドメイン名 cisco.com を使用している場合、リモート ボイス メッセージ システムでは london.cisco.com、paris-cisco.com、romecisco.com などのドメイン名を使用できません。ただし、Connection で europe.cisco.com を使用して、リモート ボイス メッセージ システムで london.cisco.com、paris-cisco.com、および romecisco.com を使用することは可能です。
注意 これらの要件を満たさないドメイン名を選択すると、メッセージの配信でエラーが発生します。
IP アドレスの名前解決
VPIM メッセージは、インターネットまたは TCP/IP ネットワーク経由で SMTP を使用して送信されます。このため、リモート ボイス メッセージ サーバ用の名前解決メカニズムが必要です。名前解決でサポートされるのは、ドメイン ネーム システム(DNS)を使用する方法です。
リモート ボイス メッセージ サーバの完全修飾ドメイン名(FQDN)と IP アドレスを把握しておく必要があります。FQDN は、[システム設定(System Settings)] >[SMTPサーバの設定(SMTP Server Configuration)]ページに表示されます。
リモート ボイス メッセージ サーバのホスト アドレス リソース(A)レコードとメール エクスチェンジ(MX)レコードが DNS に存在しない場合は、追加します。
A レコードと MX レコードを DNS に追加する方法の詳細については、DNS サーバのマニュアルを参照してください。
リモート ボイス メッセージ システムとの接続の確認
SMTP メッセージの送受信を処理するサーバがリモート ボイス メッセージ サーバとネットワーク接続されていることを確認し、逆方向のネットワーク接続も確認します。
他のボイス メッセージ サーバとネットワーク接続するには、そのサーバ上に SMTP サービスまたは SMTP ゲートウェイをインストールして、設定する必要があります。SMTP サービスまたは SMTP ゲートウェイをインストールする方法については、ボイス メッセージ システムのマニュアルを参照してください。手順に進む前に、相手側のボイス メッセージ サーバに SMTP サービスまたは SMTP ゲートウェイがインストールされていることを確認してください。
リモート ボイス メッセージ サーバとのネットワーク接続を確認する
ステップ 1 Connection サーバと同じローカル ネットワーク セグメントにあるコンピュータを使用して、コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
ステップ 2 ping <IP アドレス> と入力し、 Enter キーを押します。<IP アドレス> は、リモート ボイス メッセージ サーバの IP アドレスです。
応答がない場合は、ネットワーク接続の問題をトラブルシューティングして、問題を解決します。その後、ステップ 3 に進みます。
ステップ 3 ping <ドメイン名> と入力します。<ドメイン名> は、リモート ボイス メッセージ サーバをメッセージの宛先に指定するために使用されるドメイン名です。このステップのドメイン名は、VPIM ネットワークの設定時に Cisco Unity Connection の管理で VPIM ロケーションに対して入力したドメイン名です。
ステップ 4 ステップ 2 で IP アドレスに対して ping を実行したときに応答を受信し、ステップ 3 でドメイン名に対して ping を実行したときに応答がない場合は、「IP アドレスの名前解決」を参照してください。問題が解決した後、ステップ 5 に進みます。
ステップ 5 逆方向のネットワーク接続をテストします。Connection 以外のシステムでテストを実施する方法については、マニュアルを参照してください。ステップ 6 に進みます。この手順の以降のステップは、ご使用のシステムで必要なステップとは正確に一致しない場合があります。必要に応じて内容を変更してください。
ステップ 6 リモート サーバ上で、着信 SMTP メッセージを処理するローカル サーバの IP アドレスに対して ping を実行します。
応答がない場合は、ネットワーク接続の問題をトラブルシューティングして、問題を解決します。その後、ステップ 7 に進みます。
ステップ 7 リモート サーバ上で、ドメイン名に対して ping を実行します。このドメイン名は 「ドメイン名の決定」で説明したドメイン名です。
ステップ 8 ドメイン名による ping が失敗する場合は、「IP アドレスの名前解決」を参照してください。
(注) オプションで、CLI コマンドの「utils network ping」を使用してネットワーク接続を確認することができます。
VPIM ロケーションの作成
ユーザのメッセージ送信先となるリモート ボイス メッセージ システムごとに、Cisco Unity Connection 上に VPIM ロケーションを作成します。Connection でメッセージの交換相手となるボイス メッセージ システムの数が多い場合、ここでは、いくつかの VPIM ロケーションだけを設定して以降の設定に進むこともできます。Connection と、VPIM ロケーションが設定されたボイス メッセージ システムの間でメッセージ交換が正常に機能することを確認した後に、残りの VPIM ロケーションを作成します。
VPIM ロケーションを作成する
ステップ 1 Cisco Unity Connection の管理で、 [システム設定(System Settings)] を展開し、 [VPIM ロケーション(VPIM Locations)] をクリックします。
ステップ 2 [VPIM ロケーションの検索(Search VPIM Locations)]ページで、 [新規追加(Add New)] をクリックします。
ステップ 3 [VPIM ロケーションの新規作成(New VPIM Location)]ページで、適切な基本設定を入力します。フィールドの詳細については、[ヘルプ(Help)]メニューの [ページ上(This Page)] をクリックしてください。
(注) アスタリスク(*)の付いたフィールドは必須フィールドです。
ステップ 4 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 5 [VPIM ロケーションの編集(Edit VPIM Location)]ページで、引き続き適切な設定を入力します。
ステップ 6 [VPIM ロケーションの編集(Edit VPIM Location)]ページで設定を入力し終わった後、 [保存(Save)] をクリックします。
VPIM ロケーションのカスタマイズ
Cisco Unity Connection の管理を使用して、ユーザのメッセージ送信先となる各リモート ボイス メッセージ システムの VPIM ロケーションをカスタマイズできます。
VPIM ロケーションをカスタマイズする
ステップ 1 Cisco Unity Connection の管理で、 [システム設定(System Settings)] を展開し、 [VPIM ロケーション(VPIM Locations)] をクリックします。
ステップ 2 [VPIM ロケーションの検索(Search VPIM Locations)]ページで、カスタマイズする VPIM ロケーションの表示名をクリックします。
ステップ 3 [VPIM ロケーションの編集(Edit VPIM Location)]ページで、必要な設定を変更します。フィールドの詳細については、[ヘルプ(Help)]メニューの [ページ上(This Page)] をクリックしてください。
ステップ 4 [VPIM ロケーションの編集(Edit VPIM Location)]ページで設定を変更し終わった後、 [保存(Save)] をクリックします。
一括管理ツールを使用した複数のユーザ アカウントの作成
一括管理ツール(BAT)を使用すると、ユーザ データをカンマ区切り形式(CSV)ファイルからインポートして、一度に複数のユーザ アカウントを作成できます。CSV は、データ ストアにあるデータを別のデータ ストアに移動する場合の標準的なテキスト ファイル形式です。
CSV ファイルを準備するには、次の手順を実行します。
VPIM 連絡先を作成するための CSV ファイルを準備する
ステップ 1 VPIM 連絡先の作成に使用するデータを CSV ファイルとして保存します。
1 つの CSV ファイルに含めるレコードは、7,500 以下にすることをお勧めします。この数を超えた場合、一括管理ツールでデータをインポートするときに予期しない結果が生じることがあります。
ステップ 2 CSV ファイルを適切なディレクトリにコピーします。
ステップ 3 表計算アプリケーションまたはデータを編集および認識できるその他のアプリケーションを使用して、CSV ファイルを開きます。次の作業を行います。
• ファイル内のデータがカンマで区切られていて、タブ、空白文字、またはセミコロン(;)で区切られていないことを確認します。
• 空白文字、引用符、またはカンマがデータに含まれている場合は、文字列を引用符で囲みます。
ステップ 4 データを再配置して、カラムの順序がステップ 5 で追加するカラム ヘッダーと同じ順序になるようにします。カラム ヘッダーの順序に重要な意味はありませんが、ここで示すとおりに CSV ファイルを設定することをお勧めします。たとえば、次の例のデータ カラムは、ユーザの姓、名、内線番号(DTMF_ACCESS_ID)、リモート メールボックス ID(REMOTE_USER_ID)、VPIM ロケーション(DELIVERY_LOCATION_ID)の順になるようにソートされています。
Abade,Alex,2001,3000,391
Bader,Kelly,2002,3100,391
Campbell,Terry,2003,3200,391
Cho,Li,2004,3300,391
ステップ 5 最初のデータ行の上に、必要なカラム ヘッダーを入力します。カラム ヘッダーは、カンマで区切って大文字で入力する必要があります。次に例を示します。
LAST_NAME,FIRST_NAME,DTMF_ACCESS_ID,REMOTE_USER_ID,
DELIVERY_LOCATION_ID
(注) この手順の例では、ユーザ アカウントと VPIM 連絡先を BAT で一度に作成できるように CSV ファイルを設定する方法を示します。既存の連絡先データを使用して新しいユーザ アカウントを作成する場合は、ALIAS のカラム ヘッダーおよびデータも CSV ファイルに含める必要があります。
ステップ 6 必要に応じて、先頭行にオプションのカラムを追加し、それに対応するインポート対象のデータを次の行以降に追加します。追加するときは、次の点を確認してください。
• カラム ヘッダーとデータは、カンマで区切ります。オプションのカラム ヘッダーについては、すべての行にデータが含まれている必要はありません。
• 空白文字、引用符、またはカンマがデータに含まれている場合は、文字列を引用符で囲みます。
ステップ 7 インポートする必要のないデータのカラムが CSV ファイルに含まれている場合は、そのカラムを削除します。または、カラムの 1 つに NOTES というタイトルを付けます。BAT では、NOTES というカラム ヘッダーの下にあるデータは無視されます。ただし、CSV ファイルに NOTES カラムを複数含めることはできません。
ステップ 8 それぞれの行に、各カラム ヘッダーに対応した適切なデータが含まれていることを確認します。
ステップ 9 ファイルを CSV ファイルとして保存します。
ステップ 10 次の「一括管理ツールを使用して VPIM 連絡先を作成する」の手順に進みます。
一括管理ツールを使用して VPIM 連絡先を作成する
ステップ 1 Cisco Unity Connection の管理で、 [ツール(Tools)] を展開し、 [一括管理ツール(Bulk Administration Tool)] をクリックします。
ステップ 2 [一括管理ツール(Bulk Administration Tool)]ページで、[操作の選択(Select Operation)]の下の [作成(Create)] をクリックします。
ステップ 3 [オブジェクト タイプの選択(Select Object Type)]の下の [システム連絡先(System Contacts)] をクリックします。
ステップ 4 [ファイルの選択(Select File)]の下の [参照(Browse)] をクリックします。
ステップ 5 [ファイルの選択]ダイアログボックスで、「VPIM 連絡先を作成するための CSV ファイルを準備する」で作成した CSV ファイルを保存したディレクトリを参照し、 [開く] をクリックします。
ステップ 6 [失敗したオブジェクトのファイル名(Failed Objects Filename)]フィールドに、エラーが記録されるファイルのパスと名前を入力します。
ステップ 7 [送信(Submit)] をクリックします。
CSV のエラーの修正
VPIM 連絡先の作成に失敗したデータは、失敗したオブジェクトのファイルに記録されます。一括管理ツールは、CSV ファイル内の各行で最初に検出したエラーを報告します。エラーを修正してデータを再度インポートしたとき、同じ行にある別のエラーが検出される場合があります。このような修正プロセス(BAT を実行してエラーを修正)を何回か繰り返して、すべてのエラーを検出し、修正する必要があります。
失敗したオブジェクトのファイルには、VPIM 連絡先の作成に失敗したレコードがすべて含まれています。このファイルを CSV ファイルとして保存し、BAT を再度実行するときに利用できます。BAT を実行すると、失敗したオブジェクトのファイルはその都度上書きされることに注意してください。
VPIM 連絡先の作成時に発生した CSV エラーを修正する
ステップ 1 一括管理ツールの動作が失敗に終わった場合は、 [失敗したオブジェクト ファイルのダウンロード(Download the Failed Objects File)] をクリックして、失敗したオブジェクトのレポート ファイルをすぐに調べることができます。
ステップ 2 このファイルを開き、各レコードの[FailureReason]カラムの情報を参照して、データの問題をすべて修正します。
ステップ 3 [FailureReason]カラムを削除するか、またはヘッダーを「 JUNK 」に変更します。
ステップ 4 データの修正が完了した後、このファイルを新しい名前で CSV ファイルとして保存します。
ステップ 5 ステップ 4 で保存した CSV ファイルを入力ファイルとして使用して、BAT を再度実行します。
BAT を実行するたびに、失敗したオブジェクトのファイルが上書きされることに注意してください(ただし、このツールを実行するたびに新しいファイル名を指定すると、上書きされません)。
ステップ 6 すべての VPIM 連絡先アカウントがエラーのない状態で作成されるまで、この手順を繰り返します。次に、「VPIM 連絡先を作成した後の作業」に進みます。
Cisco Unity Connection の管理を使用した VPIM 連絡先の作成
Cisco Unity Connection の管理を使用して、VPIM 連絡先を 1 つずつ作成できます。
Cisco Unity Connection の管理を使用して VPIM 連絡先を作成する
ステップ 1 Cisco Unity Connection の管理で、 [連絡先(Contacts)] を展開し、 [連絡先(Contacts)] をクリックします。
ステップ 2 [連絡先の検索(Search Contacts)]ページで、[連絡先(Contact)]メニューの [連絡先の新規作成(New Contact)] をクリックします。
ステップ 3 [連絡先の新規作成(New Contact)]ページで、次の設定を入力して [保存(Save)] をクリックします。
表34-1 [連絡先の新規作成(New Contact)]ページの設定
|
|
[エイリアス(Alias)] |
VPIM 連絡先のエイリアスを入力します。 |
[名(First Name)] |
VPIM 連絡先の名を入力します。 |
[姓(Last Name)] |
VPIM 連絡先の姓を入力します。 |
[表示名(Display Name)] |
VPIM 連絡先の表示名を入力します。 |
[連絡先テンプレート(Contact Template)] |
VPIM 連絡先の基礎となるテンプレートを選択します。 |
ステップ 4 [連絡先の基本情報の編集(Edit Contact Basics)]ページで、次の設定を入力して [保存(Save)] をクリックします。
表34-2 [連絡先の基本情報の編集(Edit Contact Basics)]ページの設定
|
|
[音声名(Voice Name)] |
[再生/録音(Play/Record)] をクリックして、VPIM 連絡先の名前を録音します。 |
[ディレクトリに登録(List in Directory)] |
この VPIM 連絡先を Connection のディレクトリに表示するには、このチェックボックスをオンにします。 |
[パーティション(Partition)] |
VPIM 連絡先が所属するパーティションを選択します。パーティションは、グループ化されてサーチ スペースになります。サーチ スペースは、ユーザまたは外部発信者が Connection と対話しているときに到達できるオブジェクト(たとえば、ユーザや同報リスト)の範囲を定義するために使用されます。VPIM 連絡先は、1 つのパーティションだけに所属できます。パーティションは、複数のサーチ スペースに所属できます。 |
[転送を有効にする(Transfer Enabled)] |
(省略可能) Connection が、VPIM 連絡先のリモート メールボックスにメッセージを送信するのではなく、VPIM 連絡先に関連付けられている電話番号に着信通話を転送するようにする場合は、このチェックボックスをオンにします。 |
[転送先内線番号(Transfer Extension)] |
(省略可能) 電話システムが VPIM 連絡先に通話を転送するときに使用する電話番号を、必要に応じてアウトダイヤル アクセス コードを含めて入力します。このフィールドは、[転送を有効にする(Transfer Enabled)]フィールドと連携します。 |
[配信ロケーション(Delivery Location)] |
VPIM 連絡先の VPIM ロケーションを選択します。 |
[VPIMリモート メールボックス番号(VPIM Remote Mailbox Number)] |
リモート ボイス メッセージ システム上の VPIM 連絡先のメールボックス番号を入力します。 |
[ローカル内線番号(Local Extension)] |
(省略可能) VPIM 連絡先に対して、Connection 内線番号方式に適合するローカル内線番号を割り当てることができます。ローカル内線番号を使用すると、発信者は、内線番号を使用して VPIM 連絡先をメッセージの宛先に指定できるため、連絡先のロケーション ID とリモート メールボックス番号を覚えておく必要はありません。 さらに、[転送を有効にする(Transfer Enabled)]フィールドと[転送先内線番号(Transfer Extension)]フィールドを設定した場合、発信者は VPIM 連絡先を識別し、その連絡先に転送されることができます。 |
[ボイスコマンドを使用して連絡先にコールする電話番号(Phone Numbers to Call Contact by Using Voice Commands)] |
(省略可能) 音声認識ユーザが、連絡先の特定の電話タイプを指定して、VPIM 連絡先を呼び出すことができるようにする場合は、[ダイヤルする職場の電話(Dialed Work Phone)]、[ダイヤルする自宅の電話(Dialed Home Phone)]、および[ダイヤルする携帯電話(Dialed Mobile Phone)]の各フィールドを使用します。 ダイヤルする電話番号には、外部通話のダイヤルに必要な追加の番号(たとえば 9)や長距離ダイヤルに必要な追加の番号(たとえば 1)を含めます。 |
[パーソナル着信転送ルールの連絡先を識別する電話番号(Phone Numbers to Identify Contact for Personal Call Transfer Rules)] |
(省略可能) Connection がシステム連絡先からの着信通話に対してユーザのパーソナル着信転送ルールを照合するときに使用する電話番号を入力するには、[職場の電話(Work Phone)]、[自宅の電話(Home Phone)]、[携帯電話(Mobile Phone)]、[別の電話番号1(Other Number 1)]、および[別の電話番号2(Other Number 2)]の各フィールドを使用します。 |
ステップ 5 作成する残りすべての VPIM 連絡先について、ステップ 2 ~ステップ 4 を繰り返します。
VPIM 連絡先を作成した後の作業
VPIM 連絡先を作成した後は、次の点に注意してください。
• 新しく作成した VPIM 連絡先をメッセージの受信に使用できるようになるまでに、数分かかります。
• 個々の VPIM 連絡先の設定は、Cisco Unity Connection の管理で変更できます。
• 内線番号など、VPIM 連絡先の一意の設定を複数の連絡先について一度に変更するには、一括管理ツールを再度実行します。
• VPIM 連絡先が Connection アカウントを必要としなくなった場合は、その VPIM 連絡先を削除できます。詳細については、「VPIM 連絡先の削除」を参照してください。
VPIM 連絡先ディレクトリの更新設定のカスタマイズ
VPIM 連絡先を手動で作成、変更、削除するほかに、Cisco Unity Connection の設定を変更することで、着信 VPIM メッセージに含まれている情報に基づいて VPIM 連絡先ディレクトリ内のレコードを自動的に更新できます。作成、変更、削除の操作を自動的に実行するかどうか、および着信情報をレコードの作成または変更でどのように使用するかを制御する設定値は、VPIM ロケーションごとに個別に設定できます。デフォルトでは、どの VPIM ロケーションについてもディレクトリの自動更新は実行されません。
管理者が VPIM ロケーションごとに選択する[連絡先作成(Contact Creation)]の設定に応じて、Connection は着信 VPIM メッセージのヘッダーから情報を取得して使用します。VPIM メッセージを VPIM ロケーション上の送信者から受信し、そのロケーションが VPIM 連絡先を自動作成できるように設定されている場合、その送信者の情報と一致する既存の VPIM 連絡先がないときは、新しい VPIM 連絡先レコードが作成されます。ただし、VPIM メッセージに次の情報が含まれている必要があります。
• 電話番号
• テキスト名
• ドメイン名
• 名前の録音(VPIM ロケーションの設定に応じて、必要な場合)
この他の[連絡先作成(Contact Creation)]設定を使用すると、VPIM 連絡先の解析されたテキスト名を、姓、名、表示名にどのようにマッピングするか、および電話番号を内線番号にどのようにマッピングするかを指定できます。
(注) VPIM ロケーションの[連絡先作成(Contact Creation)]ページにある[VPIMの連絡先の内線番号のマップ先(Map VPIM Contact extensions to)]設定を変更した場合、変更内容が適用されるのは、設定を保存した後に作成される VPIM 連絡先のみです。[VPIMの連絡先の内線番号のマップ先(Map VPIM Contact extensions to)]の設定を変更する前から存在している VPIM 連絡先は、自動的には更新されません。この VPIM ロケーションの既存 VPIM 連絡先の内線番号は、それぞれ手動で変更する必要があります。
VPIM メッセージを VPIM ロケーション上の送信者から受信し、そのロケーションが VPIM 連絡先を自動変更できるように設定されている場合、その送信者の情報と一致する既存の VPIM 連絡先があるときは、VPIM 連絡先を更新できます。VPIM 連絡先の情報は、VPIM 連絡先からメッセージを受信するたびに更新することも、メッセージを VPIM 連絡先から受信したときに、その連絡先のテキスト名がディレクトリ エントリの作成後に変更されている場合に限り、更新することもできます。また、変更を実行するときに表示名の更新を許可するかどうかも指定できます。
Connection ユーザから VPIM 連絡先にメッセージを送信して不達確認(NDR)が発生した場合は、宛先となる受信者が存在していないためにメッセージを配信できなかったことを示します(SMTP 5.1.1)。VPIM ロケーションが VPIM 連絡先を自動削除できるように設定されている場合、この VPIM 連絡先は削除されます。
VPIM ロケーションの連絡先作成の設定値は、Cisco Unity Connection の管理を使用して更新できます。次の各項を参照してください。
• 「VPIM 連絡先作成の設定値を設定する前に」
• 「Cisco Unity Connection の管理を使用した VPIM 連絡先の作成設定値の設定」
VPIM 連絡先作成の設定値を設定する前に
VPIM ロケーションの連絡先作成の設定値を設定する場合は、次の点を事前に考慮してください。
• 変更できない固有の表示名を VPIM 連絡先にあらかじめ入力しておき、連絡先レコードの他のフィールドについては自動変更できるようにするには、[VPIMの連絡先の表示名の更新を許可する(Allow VPIM Contact Display Name Updates)]チェックボックスをオフのままにします。この場合、連絡先の姓、名、および名前の録音は自動更新によって変更される可能性があります。このため、名前の録音が更新されて表示名が更新されない場合は、ミスマッチが発生します。
• [録音名なしのVPIMの連絡先を許可する(Allow VPIM Contacts Without Recorded Voice Names)]チェックボックスがオフになっている場合、着信メッセージに Originator-Spoken-Name 添付ファイルが含まれていないときは、新しい VPIM 連絡先が作成されません。また、VPIM 連絡先の自動変更が有効になっている場合、着信メッセージの送信者が既存の VPIM 連絡先と一致し、メッセージにこの添付ファイルが含まれていないときは、当該の VPIM 連絡先が削除されます。
• [録音名なしのVPIMの連絡先を許可する(Allow VPIM Contacts Without Recorded Voice Names)]チェックボックスがオンで、VPIM 連絡先の自動変更が有効になっていて、着信メッセージに Originator-Spoken-Name 添付ファイルが含まれていない場合、送信者が既存の VPIM 連絡先と一致したときは、既存の名前の録音が削除されます。
• [VPIMの連絡先の内線番号のマップ先(Map VPIM Contact Extensions To)]フィールドで選択されたオプションを使用して、着信メッセージに含まれている電話番号を内線番号に正しくマッピングできない場合、その送信者の VPIM 連絡先は作成されません。
Cisco Unity Connection の管理を使用した VPIM 連絡先の作成設定値の設定
VPIM ロケーションを作成した後は、その VPIM ロケーションのディレクトリ自動更新を制御する設定値を Cisco Unity Connection の管理を使用して設定できます。
Cisco Unity Connection の管理を使用して VPIM 連絡先の作成設定値を設定する
ステップ 1 Cisco Unity Connection の管理で、 [システム設定(System Settings)] を展開し、 [VPIM ロケーション(VPIM Locations)] をクリックします。
ステップ 2 [VPIM ロケーションの検索(Search VPIM Locations)]ページで、連絡先の作成設定値を設定する VPIM ロケーションの名前をクリックします。
ステップ 3 [VPIM ロケーションの編集(Edit VPIM Location)]ページで、[編集(Edit)]メニューの [連絡先作成(Contact Creation)] をクリックします。
ステップ 4 VPIM メッセージが到着したとき、その送信者に対応する VPIM 連絡先レコードがまだ存在していない場合に、このロケーションの VPIM 連絡先レコードが自動的に作成されるようにするには、[連絡先作成(Contact Creation)]ページで [VPIMの連絡先を自動的に作成する(Automatically Create VPIM Contacts)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 5 ステップ 4 で[VPIMの連絡先を自動的に作成する(Automatically Create VPIM Contacts)]チェックボックスをオンにした場合は、[連絡先テンプレート(Contact Template)]リストで、自動的に作成される連絡先の基礎となるテンプレートを選択します。
ステップ 6 [VPIMの連絡先を自動的に変更する(Automatically Modify VPIM Contact)]フィールドで、このロケーションの VPIM 連絡先に適用する、次のいずれかの設定をクリックします。
• [連絡先を自動的に更新しない(No Automatic Update of Contacts)] :着信メッセージの送信者情報が変更されていたとき、VPIM メッセージに含まれている送信者情報を使用して VPIM 連絡先レコードを更新しません。
• [テキスト名が変更される時のみ(Only When the Text Name Changes)] :VPIM メッセージで受信したテキスト名が、VPIM 連絡先の名前と一致していない場合に限り、VPIM 連絡先レコードを更新します。
• [各VPIMメッセージ(With Each VPIM Message)] :このロケーションで VPIM 連絡先から VPIM メッセージが着信したときに、対応する VPIM 連絡先レコードをその都度更新します。
ステップ 7 VPIM メッセージが配信不能として返された場合に、このロケーションの VPIM 連絡先を自動的に削除できるようにするには、 [VPIMの連絡先を自動的に削除する(Automatically Delete VPIM Contact)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 8 このロケーションからの着信メッセージで送信者の表示名が変更されていた場合に、VPIM 連絡先の表示名を自動的に更新できるようにするには、 [VPIMの連絡先の表示名の更新を許可する(Allow VPIM Contact Display Name Updates)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 9 このロケーションで、名前の録音を持たない VPIM 連絡先レコードに対する自動更新を有効にするには、 [録音名なしのVPIMの連絡先を許可する(Allow VPIM Contacts Without Recorded Voice Names)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 10 [テキスト名のマッピング(Mapping Text Names)]フィールドで、このロケーションからの着信メッセージに含まれているテキスト名を、自動作成された VPIM 連絡先レコードの表示名にどのようにマッピングするかについて、次のいずれかのオプションをクリックして指定します。
• [VPIMの連絡先の表示名に直接(Directly to VPIM Contact Display Names)] :VPIM 連絡先の表示名は、対応するテキスト名と一致します。
• [カスタム(Custom)] :テキスト名から VPIM 連絡先の表示名へのマッピング方法を定義するルールを入力します。トークン <FN>、<LN>、および <TN>(それぞれ名、姓、テキスト名)を他のテキストと任意に組み合せて入力できます。<FN>、<LN>、および <TN> の前には、空白文字、カンマ、またはセミコロン(;)を必ず入力します。ただし、ルールの先頭になる場合は除きます。また、これらのトークンの後には、ルールの末尾になる場合を除いて、スペース、カンマ、またはセミコロンを必ず入力します。ルールの先頭および末尾では、追加の文字は不要です。
ステップ 11 [VPIMの連絡先の内線番号のマップ先(Map VPIM Contact Extensions To)]フィールドで、このロケーションからの着信メッセージに含まれている電話番号を、自動作成された VPIM 連絡先レコードの内線番号にどのようにマッピングするかについて、次のいずれかの設定をクリックして指定します。
• [電話番号(Phone Number)] :内線番号は、着信 VPIM メッセージを解析して得られた電話番号と同じものになります。
• [電話番号 - リモート電話プリフィックス(Phone Number - Remote Phone Prefix)] :内線番号は、電話番号の先頭部分からリモート電話プレフィックスを削除して生成されます。
• [ロケーション ダイヤルID + 電話番号(Location Dial ID + Phone Number)] :内線番号は、電話番号の前にロケーション ダイヤル ID を付加して生成されます。
• [ロケーション ダイヤルID + 電話番号 - リモート電話プレフィックス(Location Dial ID + Phone Number - Remote Phone Prefix)] :内線番号は、電話番号の先頭部分からリモート電話プレフィックスを削除し、残りの番号の前にロケーション ダイヤル ID を付加して生成されます。
ステップ 12 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 13 [ロケーション(Location)]メニューの [VPIM ロケーションの検索(Search VPIM Locations)] をクリックします。
ステップ 14 残りすべての VPIM ロケーションについて、ステップ 2 ~ステップ 13 を繰り返します。
各 VPIM ロケーションの代行ユーザ名の追加
Cisco Unity Connection システムが音声認識オプションを使用する場合は、VPIM ロケーションに付ける表示名の代行ユーザ名を指定することもできます。ユーザは、ボイス コマンドを使用して VPIM ロケーションのメールボックス番号に対するブラインド アドレス宛先検索を実行する場合、表示名を告げます(たとえば、Seatle という VPIM ロケーションの内線番号 55 を宛先に指定する場合、ユーザは「five five at Seattle」と言います)。また、ボイス コマンドを使用して VPIM ロケーションの VPIM 連絡先名をメッセージの宛先に指定する場合も、表示名を告げます(たとえば、「Robin Smith in Chicago」)。VPIM ロケーションの表示名に管理情報が含まれており、その管理情報をユーザが知らない可能性のある場合、または、略語ではよくあることですが、VPIM ロケーションの表示名の発音が、通常考えられる読み方と異なる場合、代行ユーザ名を指定することを検討してください。また、ユーザが 1 つのロケーションに対してさまざまな呼び方をする傾向にある場合も、代行ユーザ名の追加を検討してください。たとえば、あるサイトのユーザがあるロケーションを「Seattle branch」と呼び、別のサイトのユーザが同じロケーションを「Seattle office」と呼ぶ場合は、「Seattle branch」と「Seattle office」の両方を代行ユーザ名として追加できます。
VPIM ロケーションの代行ユーザ名を追加する
ステップ 1 Cisco Unity Connection の管理で、 [システム設定(System Settings)] を展開し、 [VPIM ロケーション(VPIM Locations)] をクリックします。
ステップ 2 [VPIM ロケーションの検索(Search VPIM Locations)]ページで、代行ユーザ名を追加する VPIM ロケーションの名前をクリックします。
ステップ 3 [VPIM ロケーションの編集(Edit VPIM Location)]ページで、[編集(Edit)]メニューの [代行ユーザ名(Alternate Names)] をクリックします。
ステップ 4 [代行ユーザ名の編集(Edit Alternate Names)]ページで、 [新規追加(Add New)] をクリックします。
ステップ 5 [表示名(Display Name)]フィールドに VPIM ロケーションの代行ユーザ名を入力し、 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 6 [ロケーション(Location)]メニューの [VPIM ロケーションの検索(Search VPIM Locations)] をクリックします。
ステップ 7 代行ユーザ名を追加する残りすべての VPIM ロケーションについて、ステップ 2 ~ステップ 6 を繰り返します。
他のボイス メッセージ システムで VPIM を設定するための Cisco Unity Connection に関する情報の収集
VPIM メッセージを Cisco Unity Connection と交換するように他のボイス メッセージ システムを設定するには、次の情報が必要です。
• 着信 SMTP メッセージを処理する SMTP サーバのサーバ名とドメイン名。
• 対応する VPIM ロケーション ページで入力した、Connection の電話プレフィックスおよびリモート電話プレフィックス(それぞれ存在する場合)。
• Connection ユーザのメールボックス番号の範囲。
着信 VPIM メッセージは、この SMTP サーバにルーティングする必要があります。リモート ボイス メッセージ システム上で Connection のロケーションを定義するときは、この SMTP サーバに対して入力したドメイン名を使用します。
Connection は、着信 VPIM メッセージが次の形式になっていることを前提としています。
<ConnectionPhonePrefix+ConnectionUserExtension@PrimaryLocationSMTPDomainName>
これらの個々のプロパティは Connection で設定しますが、他のボイス メッセージ システムでも同様の情報が設定される必要があります。