PacketCable DHCP オプションと BAC プロパティのマッピング
この付録では、PacketCable のプロビジョニングで使用される PacketCable DHCP オプションと BAC プロパティのマッピングについて説明します。次の項目を取り上げます。
• 「Option 122 と BAC プロパティの比較」
• 「Option 177 と BAC プロパティの比較」
これらのプロパティで必要最小限のセットは、インストール中に
BPR_HOME/cnr_ep/conf/cnr_ep.properties ファイルに設定されます。このファイルは Cisco Network Registrar ホスト上にあります。 cnr_ep.properties で定義されたプロパティのセットは、プロビジョニング グループ内のすべての PacketCable 音声テクノロジー デバイスに適用されます。他の BAC プロパティと同様に、これらのプロパティもデバイスやサービス クラスに設定できます。管理者のユーザ インターフェイスか Application Programming Interface(API; アプリケーション プログラミング インターフェイス)のいずれかを使用して、プロパティを RDU に設定すると、 cnr_ep.properties ファイル内の対応する設定値が上書きされます。
(注) これらの重要な設定プロパティの変更については、「KeyGen ツールの使用方法」を参照してください。
BAC では PacketCable DHCP Option 122(RFC 3495 および 3594 で規定)と推奨されない PacketCable DHCP Option 177 のどちらもサポートします。BAC は、Option 122 および 177 の一方または両方のコンテンツを読み込めなくても、DHCP 要求を無視しません。Option 122 および 177 のコンテンツが使用可能であれば読み込み、オプションを無視するかどうかの判断は eMTA に委ねられます。
Option 122 と 177 の両方を要求する DHCP 要求を BAC が受信したときは、Option 177 の要求を無視し、Option 122 のコンテンツだけを読み込みます。
注意
BPR_HOME/cnr_ep/conf/cnr_ep.properties の各プロパティには、インスタンスが 1 つずつしかありません。
Option 122 と BAC プロパティの比較
表C-1 に、RFC 3495 および RFC 3594 の Option 122 の定義に適用される BAC プロパティを示します。
表C-1 DHCP Option 122 と BAC プロパティの比較
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6 |
IP addr |
/ccc/dns/primary |
6 |
IP addr |
/ccc/dns/secondary |
122.1 |
IP addr |
/ccc/dhcp/primary |
122.2 |
IP addr |
/ccc/dhcp/secondary |
122.3 |
FQDN |
/ccc/prov/fqdn
(注) Option 122.3 は BAC が自動的に設定するので、このプロパティを手動で設定しないでください。
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122.4 |
Integer |
/ccc/kerb/auth/backoff/nomTimeout /ccc/kerb/auth/backoff/maxTimeout /ccc/kerb/auth/backoff/maxRetries |
122.5 |
Integer |
/ccc/kerb/app/backoff/nomTimeout /ccc/kerb/app/backoff/maxTimeout /ccc/kerb/app/backoff/maxRetries |
122.6 |
String |
/ccc/kerb/realm |
122.7 |
Boolean |
/ccc/tgt |
122.8 |
Integer |
/ccc/prov/timer |
122.9 |
Integer |
/ccc/security/ticket/invalidation |
注意
/ccc/kerb/auth/backoff/nomTimeout、
/ccc/kerb/auth/backoff/maxTimeout、または
/ccc/kerb/auth/backoff/maxRetries が 1 つでも定義されている場合、この 3 つすべてが定義される必要があります。同様に、
/ccc/kerb/app/backoff/nomTimeout、
/ccc/kerb/app/backoff/maxTimeout、または
/ccc/kerb/app/backoff/maxRetries が 1 つでも定義されている場合、この 3 つすべてが定義される必要があります。
Option 177 と BAC プロパティの比較
PacketCable Compliance Wave 26 では、Option 177 は推奨されておらず、優先される MTA プロビジョニング オプションは Option 122 になっています。現在も Option 177 をサポートしている従来のデバイスのために、Option 177 の定義に適用される BAC プロパティを 表C-2 に示します。
表C-2 DHCP Option 177 と BAC プロパティの比較
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177.1 |
ip addr |
/pktcbl/dhcp/primary |
177.2 |
ip addr |
/pktcbl/dhcp/secondary |
177.3 |
fqdn |
/pktcbl/snmp/entity/fqdn |
177.4 |
ip addr |
/pktcbl/dns/primary |
177.5 |
ip addr |
/pktcbl/dns/secondary |
177.6 |
string |
/pktcbl/snmp/realm |
177.7 |
boolean |
/pktcbl/snmp/tgt |
177.8 |
integer |
/pktcbl/provisioning/timer |
177.10 |
integer |
/pktcbl/kerberos/authentication/backoff/nomTimeout /pktcbl/kerberos/authentication/backoff/maxTimeout /pktcbl/kerberos/authentication/backoff/maxRetries |
177.11 |
integer |
/pktcbl/kerberos/application/backoff/nomTimeout /pktcbl/kerberos/application/backoff/maxTimeout /pktcbl/kerberos/application/backoff/maxRetries |
177.12 |
integer |
/pktcbl/snmp/kerberos/ticket/invalidation |