BAC の設定
この項では、一般的な BAC の設定に関するFAQ を取り上げます。
• Registrar 拡張をイネーブルまたはディセーブルにするにはどうすればよいですか?
• Network Registrar 拡張のトレースをイネーブルにするにはどうすればよいですか?
• DPE サーバの登録が失敗するのはなぜですか?
Registrar 拡張をイネーブルまたはディセーブルにするにはどうすればよいですか?
この項で説明する手順では、次の事項を前提としています。
• BAC コンポーネントが /opt/CSCObac にインストールされている。
• Cisco Network Registrar が /opt/nwreg2 にインストールされている。
Network Registrar 拡張ポイントを手動でインストールするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Network Registrar サーバに、 root アクセス権でログインします。
ステップ 2 libbprextensions.so ディレクトリを NR_HOME/local/extensions/dhcp/dex/ ディレクトリにコピーします。
ステップ 3 cnr_ep.properties ファイルを BPR_HOME/cnr_ep/conf ディレクトリにコピーします。
ステップ 4 Network Registrar コマンドライン ツール( nrcmd )から、次のように拡張を設定します。
NR_HOME /local/usrbin/nrcmd -s -b < BPR_HOME /cnr_ep/bin/bpr_cnr_enable_extpts.nrcmd
Network Registrar 拡張ポイントを手動でディセーブルにするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Network Registrar サーバに、 root アクセス権でログインします。
ステップ 2 次のように入力します。
NR_HOME /local/usrbin/nrcmd -s -b < BPR_HOME /cnr_ep/bin/bpr_cnr_disable_extpts.nrcmd
ステップ 3 NR_HOME/local/extensions/dhcp/dex/ ディレクトリにある libbprextensions.so ファイルを削除します。
Network Registrar 拡張のトレースをイネーブルにするにはどうすればよいですか?
Network Registrar 拡張ポイントのトレースをイネーブルにするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Network Registrar の Web UI にログインします。デフォルトのログインとパスワードは admin と changeme です。
ステップ 2 メニューから、 DHCP > DHCP Server ページをクリックします。
Manage DHCP Server ページが表示されます。
ステップ 3 DHCP Server リンクをクリックします。
Edit DHCP Server ページが表示されます。
ステップ 4 Extensions カテゴリを展開し、 extension-trace-level の値を 3 または 4 に設定します。
ステップ 5 着信パケットと発信パケットを表示するには、Logging カテゴリを展開し、 incoming-packet-detail チェックボックスと outgoing-packet-detail チェックボックスをオンにします。
ステップ 6 Modify Server をクリックします。
ステップ 7 DHCP サーバをリロードします。
DPE サーバの登録が失敗するのはなぜですか?
DPE サーバの登録が失敗する原因として、DPE がプロビジョニング グループの要件を満たしていないことが考えられます。
DPE のログ ファイルに、次の内容を示すエラー メッセージがあるかどうかを確認します。
• 他の設定もイネーブルにする必要がある。たとえば DPE 上で TFTP サーバをイネーブルにする必要があるなど。
• このリリースの BAC だけで使用可能な機能をイネーブルにするためにサーバをアップグレードする必要がある。
IPv6 の設定
この項では、BAC 設定時の IPv6 に関する FAQ を取り上げます。
• DPE の IPv6 プロビジョニングをイネーブルにするにはどうすればよいですか?
• プロビジョニング用に IPv4 インターフェイスを設定するにはどうすればよいですか?
• DPE は IPv6 プロビジョニング用に設定されていますが、BAC は IPv6 DOCSIS 3.0 デバイスをプロビジョニングしません。なぜですか?
• MAC アドレスを使用してすべてのデバイスを検索すると、一部の IPv6 デバイスが表示されません。なぜですか?
• インターフェイス上で IPv6 をイネーブルにするにはどうすればよいですか?
• ループバック インターフェイス上に IPv6 を設定するにはどうすればよいですか?
• Solaris 10 でステートフル DHCPv6 クライアントをディセーブルにするにはどうすればよいですか?
• インターフェイスに固定 IP アドレスを割り当てるにはどうすればよいですか?
DPE の IPv6 プロビジョニングをイネーブルにするにはどうすればよいですか?
DPE の IPv6 プロビジョニングをイネーブルにするには、DPE コマンドラインから次の手順を実行します。
ステップ 1 IPv6 プロビジョニングをイネーブルにするには、次のコマンドを使用して 2 つのインターフェイスを設定する必要があります。
a. DPE が Network Registrar 拡張と通信するときに、IP アドレスで識別される指定のインターフェイスを使用するように DPE を設定するには、次のように入力します。
interface ip ip_address pg-communication
ip_address :特定の DPE インターフェイスの IPv4 アドレスを示します。
b. IP アドレスで識別される指定のインターフェイスがプロビジョニング要求を処理するように設定するには、次のように入力します。
interface ip ip_address provisioning
ip_address :インターフェイスのアドレスを IPv6 形式で指定します。
ステップ 2 次のコマンドを使用して、それぞれのサービスをイネーブルにします。
• TFTP: service tftp 1..1 ipv6 enabled true
• ToD: service tod 1..1 ipv6 enabled true
ステップ 3 dpe reload コマンドを使用して DPE をリロードします。
プロビジョニング用に IPv4 インターフェイスを設定するにはどうすればよいですか?
プロビジョニング用に IPv4 インターフェイスを設定するには、次のコマンドを使用してそのインターフェイスの Fully Qualified Domain Name(FQDN; 完全修飾ドメイン名)を設定する必要があります。
# interface ip ip_address provisioning fqdn fqdn
• ip_address :インターフェイスのアドレスを IPv4 形式で指定します。
• fqdn :指定されたインターフェイスで設定される FQDN を示します。
DPE は IPv6 プロビジョニング用に設定されていますが、BAC は IPv6 DOCSIS 3.0 デバイスをプロビジョニングしません。なぜですか?
DPE が属するプロビジョニング グループで DOCSIS 3.0 をイネーブルにする必要があります。
BAC 管理者のユーザ インターフェイスから、次の手順を実行します。
ステップ 1 Servers > Provisioning Group をクリックします。
Provisioning Group Details ページが表示されます。
ステップ 2 特定の DPE に対応する Provisioning Groups リンクをクリックします。
ステップ 3 Capabilities Management 領域で、IPv6 - DOCSIS 3.0 に対応する Enabled オプション ボタンをオンにします。
ステップ 4 Submit をクリックします。
MAC アドレスを使用してすべてのデバイスを検索すると、一部の IPv6 デバイスが表示されません。なぜですか?
デバイスの MAC アドレス オプションを使用してすべてのデバイスを検索すると、一部の IPv6 デバイスは表示されません。これは、Vista IPv6 コンピュータなどのデバイスが、自分の MAC アドレスを送信要求メッセージで報告しないためです。その結果、このようなデバイスは DUID でしか認識できません。
デバイスが MAC アドレスを CableLabs Device ID オプションで報告する場合、そのデバイスは DUID または MAC アドレスで検索できます。
インターフェイス上で IPv6 をイネーブルにするにはどうすればよいですか?
インターフェイス上で IPv6 をイネーブルにするには、次のコマンドを実行します。
# ifconfig intf inet6 plumb up
# ifconfig intf inet6 plumb up
# touch /etc/hostname6.intf
intf は、IPv6 をイネーブルにするインターフェイスを示します。
ループバック インターフェイス上に IPv6 を設定するにはどうすればよいですか?
ループバック インターフェイス上に IPv6 を設定する前に、次のコマンドを使用してループバック インターフェイスが稼働していることを確認します。
ループバック インターフェイスが稼働していない場合、 root としてログインして次のコマンドを実行します。
# ifconfig lo0 inet6 plumb
# route add -inet6 ::1/128 localhost
Solaris 10 でステートフル DHCPv6 クライアントをディセーブルにするにはどうすればよいですか?
Solaris 10 でステートフル DHCPv6 クライアントをディセーブルにするには、次のコマンドを使用して ndpd.conf ファイルを変更する必要があります。
# cat > /etc/inet/ndpd.conf <<EOF
ifdefault StatefulAddrConf off
インターフェイスに固定 IP アドレスを割り当てるにはどうすればよいですか?
固定 IP アドレスの割り当ては必須ではなりませんが、割り当てるには次のコマンドを実行します。
# ifconfig bge0 inet6 addif 2001:420:3800:601::1/64 up