Serviceability Reports Archive の概要
Cisco Serviceability Reporter サービスは、Cisco Unified Serviceability の日次レポートを生成します。各レポートには、その特定レポートの統計情報を表すさまざまなグラフを含む要約が表示されます。Reporter は、ログに記録された情報に基づいて、レポートを 1 日に 1 回生成します。
次の各項では、Serviceability Reporter が生成する各レポートに関する詳細など、追加情報について説明します。
• 「Serviceability Reporter のサービス パラメータ」
• 「Device Statistics レポート」
• 「Server Statistics レポート」
• 「Service Statistics レポート」
• 「Call Activities レポート」
• 「Alert Summary レポート」
• 「Performance Protection レポート」
• 「Serviceability Reports Archive の設定チェックリスト」
• 「参考情報」
(注) Cisco Serviceability Reporter は常にファースト ノードでのみアクティブになっているため、Reporter は、ファースト ノードでのみレポートを生成し、それ以外のノードでは生成しません。
レポートの表示は、[Cisco Unified Serviceability] >[Tools]>[Serviceability Reports Archive] で行います。レポートを表示する前に、Cisco Serviceability Reporter サービスをアクティブにする必要があります。サービスをアクティブにしてからレポートが生成されるまで、最大 24 時間かかる場合があります。
レポートには、前日の 24 時間データが含まれています。レポート名に追加されたサフィックスは、Reporter がレポートを生成した日付を示します(たとえば、AlertRep_mm_dd_yyyy.pdf)。
[Serviceability Reports Archive]ウィンドウでは、この日付を使用して、該当する日付のみのレポートを表示するようになっています。レポートは、前日のタイムスタンプを持つログ ファイル内のデータから生成されます。システムは、サーバの場所による時間帯の違いを考慮するために、現在の日付のログ ファイルと過去 2 日間のログ ファイルからデータを収集します。レポートに表示される日付は、ファースト ノードの「システム時刻」を反映しています。ファースト ノードと後続のノードの時間帯が異なる場合、レポートにはファースト ノードの「システム時刻」が表示されます。
(注) レポートの生成中でも、クラスタ内のすべてのノードからログ ファイルを取得できます。Cisco Unified レポート ツール Web アプリケーションは、アクセス可能なすべてのノードのクラスタ データのスナップショット ビューを 1 回の出力で表示し、データの検査を行います。このアプリケーションを使用すると、生成したレポートをアーカイブすることもできます。詳細については、『Cisco Unified Reporting アドミニストレーション ガイド』を参照してください。
Serviceability Reporter のサービス パラメータ
Cisco Serviceability Reporter は、次のサービス パラメータを使用します。
• RTMT Reporter Designated Node:RTMT Reporter が動作する特定のノードを指定します。このデフォルトは、Cisco Serviceability Reporter サービスが最初にアクティブになったサーバの IP アドレスです。Serviceability Reporter サービスは CPU を集中的に使用するので、コール処理を実行していないノードを指定することをお勧めします。
• Report Generation Time:午前 0 時からの時間(分単位)を指定します。レポートは、当日のこの時刻に生成されます。最小値は 0 で、最大値は 1,439 です。
• Report Deletion Age:レポートをディスクに保持する日数を指定します。指定の日数を経過したレポートは、システムにより削除されます。最小値は 0 で、最大値は 30 です。
ヒント Report Deletion Age サービス パラメータの値を 0 に設定すると、レポートを使用不可にできます。
サービス パラメータの設定の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。
(注) ノードをネットワークから完全に削除した場合(ネットワークだけでなく、Cisco Unified
Communications Manager の管理ページのサーバ リストからも削除する必要があります)、ログ ファイルにそのノードのデータが含まれていても、Reporter はレポートの生成時にこのノードを無視します。
Device Statistics レポート
Device Statistics レポートには、次の折れ線グラフがあります。
• 「Number of Registered Phones per Server」
• 「Number of H.323 Gateways in the Cluster」
• 「Number of Trunks in the Cluster」
Number of Registered Phones per Server
折れ線グラフには、各 Cisco Unified Communications Manager ノードおよびクラスタの登録済み電話機の数が表示されます。グラフ中の各線は、(データが使用可能な)クラスタ内の各ノードのデータを表し、それ以外の 1 本の線は、クラスタ全体のデータを表します。グラフ中の各データ値は、15 分間に登録された電話機の平均数を表します。いずれかのノードにデータがない場合、Reporter は、そのノードを表す線を生成しません。どのノードにも登録済み電話機のデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。「No data for Device Statistics report available」というメッセージが表示されます。
図10-1 は、Cisco Unified Communications Manager ノードごとの登録済み電話機の数を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-1 ノードごとの登録済み電話機の数を表す折れ線グラフ
Number of MGCP Gateways Registered in the Cluster
折れ線グラフには、登録済み MGCP FXO、FXS、PRI、および T1CAS ゲートウェイの数が表示されます。各線は、Cisco Unified Communications Manager クラスタのみのデータを表します。したがって、4 本の線は、ゲートウェイ タイプごとのクラスタ全体の詳細を表します。グラフ中の各データ値は、15 分間に登録された MGCP ゲートウェイの平均数を表します。どのサーバにも特定のゲートウェイのデータがない場合、Reporter は、その特定ゲートウェイのデータを表す線を生成しません。どのサーバにもすべてのゲートウェイのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-2 は、Cisco Unified Communications Manager クラスタごとの登録済みゲートウェイの数を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-2 クラスタごとの登録済みゲートウェイの数を表す折れ線グラフ
Number of H.323 Gateways in the Cluster
折れ線グラフには、H.323 ゲートウェイの数が表示されます。1 本の線は、H.323 ゲートウェイのクラスタ全体の詳細を表します。グラフ中の各データ値は、15 分間の H.323 ゲートウェイの平均数を表します。どのサーバにも H.323 ゲートウェイのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-3 は、Cisco Unified Communications Manager クラスタごとの H.323 ゲートウェイの数を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-3 クラスタごとの登録済み H.323 ゲートウェイの数を表す折れ線グラフ
Number of Trunks in the Cluster
折れ線グラフには、H.323 トランクと SIP トランクの数が表示されます。2 本の線は、H.323 トランクと SIP トランクのクラスタ全体の詳細を表します。グラフ中の各データ値は、15 分間の H.323 トランクと SIP トランクの平均数を表します。どのノードにも H.323 トランクのデータがない場合、Reporter は H.323 トランクのデータを表す線を生成しません。どのサーバにも SIP トランクのデータがない場合、Reporter は SIP トランクのデータを表す線を生成しません。どのサーバにもトランクのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-4 は、Cisco Unified Communications Manager クラスタごとのトランクの数を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-4 クラスタごとのトランクの数を表す折れ線グラフ
クラスタ内の各サーバには、DeviceLog_mm_dd_yyyy_hh_mm.csv というファイル名パターンと一致するログ ファイルが格納されています。ログ ファイルには、次の情報が含まれています。
• 各ノードの登録済み電話機の数
• 各ノードの登録済み MGCP FXO、FXS、PRI、および T1CAS ゲートウェイの数
• 各ノードの登録済み H.323 ゲートウェイの数
• SIP トランクと H.323 トランクの数
Server Statistics レポート
Server Statistics レポートには、次の折れ線グラフがあります。
• 「% CPU per Server」
• 「% Memory Usage per Server」
• 「% Hard Disk Usage of the Largest Partition per Server」
% CPU per Server
折れ線グラフには、Cisco Unified Communications Manager ノードごとの CPU 使用率が表示されます。グラフ中の各線は、(データが使用可能な)Cisco Unified Communications Manager クラスタ内の各ノードのデータを表します。グラフ中の各データ値は、15 分間の CPU 使用率の平均値を表します。いずれかのノードのデータがない場合、Reporter は、そのノードを表す線を生成しません。すべてのノードのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。「No data for Server Statistics report available」というメッセージが表示されます。
図10-5 は、Cisco Unified Communications Manager ノードごとの CPU 使用率を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-5 ノードごとの CPU 使用率を表す折れ線グラフ
% Memory Usage per Server
折れ線グラフには、Cisco Unified Communications Manager ノードごとのメモリ使用率
(%MemoryInUse)が表示されます。グラフ中の各線は、(データが使用可能な)Cisco Unified Communications Manager クラスタ内の各ノードのデータを表します。グラフ中の各データ値は、15 分間のメモリ使用率の平均値を表します。いずれかのノードのデータがない場合、Reporter は、そのノードを表す線を生成しません。すべてのノードのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-6 は、Cisco Unified Communications Manager ノードごとのメモリ使用率を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-6 ノードごとのメモリ使用率を表す折れ線グラフ
% Hard Disk Usage of the Largest Partition per Server
折れ線グラフには、Cisco Unified Communications Manager ノードごとの最大パーティションのディスク スペース使用率(%DiskSpaceInUse)が表示されます。グラフ中の各線は、(データが使用可能な)Cisco Unified Communications Manager クラスタ内の各ノードのデータを表します。グラフ中の各データ値は、15 分間のディスク使用率の平均値を表します。いずれかのノードのデータがない場合、Reporter は、そのノードを表す線を生成しません。すべてのノードのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-7 は、Cisco Unified Communications Manager ノードごとの最大パーティションのハードディスク使用率を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-7 ノードごとの最大パーティションのハードディスク使用率を表す折れ線グラフ
クラスタ内の各サーバには、ServerLog_mm_dd_yyyy_hh_mm.csv というファイル名パターンと一致するログ ファイルが格納されています。ログ ファイルには、次の情報が含まれています。
• 各ノードの CPU 使用率
• 各ノードのメモリ使用率(%MemoryInUse)
• 各ノードの最大パーティションのハードディスク使用率(%DiskSpaceInUse)
Service Statistics レポート
Service Statistics レポートには、次の折れ線グラフがあります。
• 「Cisco CTI Manager: Number of Open Devices」
• 「Cisco CTI Manager: Number of Open Lines」
• 「Cisco TFTP: Number of Requests」
• 「Cisco TFTP: Number of Aborted Requests」
Cisco CTI Manager: Number of Open Devices
折れ線グラフには、CTI Manager ごとの CTI オープン デバイスの数が表示されます。グラフ中の各線は、(サービスがアクティブになっている)Cisco Unified Communications Manager クラスタ内の各ノードのデータを表します。グラフ中の各データ値は、15 分間の CTI オープン デバイスの平均数を表します。いずれかのノードのデータがない場合、Reporter は、そのノードを表す線を生成しません。すべてのノードのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。「No data for Service Statistics report available」というメッセージが表示されます。
図10-8 は、Cisco CTI Manager ごとのオープン デバイスの数を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-8 Cisco CTI Manager ごとのオープン デバイスの数を表す折れ線グラフ
Cisco CTI Manager: Number of Open Lines
折れ線グラフには、CTI Manager ごとの CTI オープン回線の数が表示されます。グラフ中の各線は、Cisco CTI Manager サービスがアクティブになっている Cisco Unified Communications Manager クラスタ内の各ノードのデータを表します。グラフ中の各データ値は、15 分間の CTI オープン回線の平均数を表します。いずれかのノードのデータがない場合、Reporter は、そのノードを表す線を生成しません。すべてのノードのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-9 は、Cisco CTI Manager ごとのオープン回線の数を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-9 Cisco CTI Manager ごとのオープン回線の数を表す折れ線グラフ
Cisco TFTP: Number of Requests
折れ線グラフには、TFTP サーバごとの Cisco TFTP 要求の数が表示されます。グラフ中の各線は、TFTP サービスがアクティブになっている Cisco Unified Communications Manager クラスタ内の各ノードのデータを表します。グラフ中の各データ値は、15 分間の TFTP 要求の平均数を表します。いずれかのノードのデータがない場合、Reporter は、そのノードを表す線を生成しません。すべてのノードのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-10 は、TFTP サーバごとの Cisco TFTP 要求の数を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-10 Cisco TFTP 要求の数を表す折れ線グラフ
Cisco TFTP: Number of Aborted Requests
折れ線グラフには、各 TFTP サーバで中止された Cisco TFTP 要求の数が表示されます。グラフ中の各線は、TFTP サービスがアクティブになっている Cisco Unified Communications Manager クラスタ内の各ノードのデータを表します。グラフ中の各データ値は、15 分間に中止された TFTP 要求の平均数を表します。いずれかのノードのデータがない場合、Reporter は、そのノードを表す線を生成しません。すべてのノードのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-11 は、各 TFTP サーバで中止された Cisco TFTP 要求の数を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-11 中止された Cisco TFTP 要求の数を表す折れ線グラフ
クラスタ内の各サーバには、ServiceLog_mm_dd_yyyy_hh_mm.csv というファイル名パターンと一致するログ ファイルが格納されています。ログ ファイルには、次の情報が含まれています。
• 各 CTI Manager の場合:オープン デバイスの数
• 各 CTI Manager の場合:オープン回線の数
• 各 Cisco TFTP サーバの場合:TotalTftpRequests
• 各 Cisco TFTP サーバの場合:TotalTftpRequestsAborted
Call Activities レポート
Call Activities レポートには、次の折れ線グラフがあります。
• 「Cisco Unified Communications Manager Call Activity for the Cluster」
• 「H.323 Gateways Call Activity for the Cluster」
• 「MGCP Gateways Call Activity for the Cluster」
• 「MGCP Gateways」
• 「Trunk Call Activity for the Cluster」
Cisco Unified Communications Manager Call Activity for the Cluster
折れ線グラフには、Cisco Unified Communications Manager クラスタ全体の H.323 ゲートウェイに対して試行されたコールと完了したコールの数が表示されます。グラフには 2 本の線が含まれています。1 本は試行されたコールの数に対応し、もう 1 本は完了したコールの数に対応します。各線は、クラスタ値を表します。クラスタ値は、(データが使用可能な)クラスタ内のサーバ全体の値を合計したものです。グラフ中の各データ値は、15 分間に試行されたコールまたは完了したコールの合計数を表します。どのノードにも完了した H.323 ゲートウェイ コールのデータがない場合、Reporter は Calls Completed のデータを表す線を生成しません。どのノードにも完了した Cisco Unified Communications Manager コールのデータがない場合、Reporter は、完了したコールのデータを表す線を生成しません。どのノードにも試行された Cisco Unified Communications Manager コールのデータがない場合、Reporter は、試行されたコールのデータを表す線を生成しません。どのノードにも Cisco Unified Communications Manager コール アクティビティのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。「No data for Call Activities report available」というメッセージが表示されます。
図10-12 は、Cisco Unified Communications Manager クラスタの試行されたコールと完了したコールの数を表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-12 Cisco Unified Communications Manager クラスタのコール アクティビティを表す折れ線グラフ
H.323 Gateways Call Activity for the Cluster
折れ線グラフには、Cisco Unified Communications Manager クラスタ全体の H.323 ゲートウェイに対して試行されたコールと完了したコールの数が表示されます。グラフには 2 本の線が含まれています。1 本は試行されたコールの数に対応し、もう 1 本は完了したコールの数に対応します。各線は、クラスタ値を表します。クラスタ値は、(データが使用可能な)クラスタ内のサーバ全体の値を合計したものです。グラフ中の各データ値は、15 分間に試行されたコールまたは完了したコールの合計数を表します。どのノードにも完了した H.323 ゲートウェイ コールのデータがない場合、Reporter は、完了したコールのデータを表す線を生成しません。どのノードにも試行された H.323 ゲートウェイ コールのデータがない場合、Reporter は、試行されたコールのデータを表す線を生成しません。どのノードにも H.323 ゲートウェイ コール アクティビティのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-13 は、Cisco Unified Communications Manager クラスタの H.323 ゲートウェイ コール アクティビティを表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-13 クラスタの H.323 ゲートウェイ コール アクティビティを表す折れ線グラフ
MGCP Gateways Call Activity for the Cluster
折れ線グラフには、Cisco Unified Communications Manager クラスタ全体の MGCP FXO、FXS、PRI、および T1CAS ゲートウェイに対して 1 時間に完了したコールの数が表示されます。グラフには、最大 4 本の線が含まれます。各線は、(データが使用可能な)各ゲートウェイ タイプに対して完了したコールの数に対応します。各線は、クラスタ値を表します。クラスタ値は、(データが使用可能な)クラスタ内のサーバ全体の値を合計したものです。グラフ中の各データ値は、15 分間に完了したコールの合計数を表します。どのノードにも特定のゲートウェイのデータがない場合、Reporter は、特定のゲートウェイに対して完了したコールのデータを表す線を生成しません。どのノードにもすべてのゲートウェイのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-14 は、Cisco Unified Communications Manager クラスタの MGCP ゲートウェイ コール アクティビティを表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-14 クラスタの MGCP ゲートウェイ コール アクティビティを表す折れ線グラフ
MGCP Gateways
折れ線グラフには、Cisco Unified Communications Manager クラスタ全体の、MGCP FXO および FXS ゲートウェイの Ports In Service および Active Ports の数と、PRI および T1CAS ゲートウェイの Spans In Service または Channels Active の数が表示されます。グラフには、8 本の線が含まれています。2 本はそれぞれ MGCP FXO および FXS の Ports In Service に対応し、別の 2 本はそれぞれ MGCP FXO および FXS の Active Ports に対応します。残りの 4 本は、PRI および T1CAS ゲートウェイの Spans In Service および Channels Active の数に対応します。各線は、クラスタ値を表します。クラスタ値は、(データが使用可能な)クラスタ内のサーバ全体の値を合計したものです。グラフ中の各データ値は、15 分間の Ports In Service、Active Ports、Spans In Service、または Channels Active の合計数を表します。どのノードにも特定のゲートウェイ(MGCP PRI または T1CAS)に関する Spans In Service または Channels Active の数のデータがない場合、Reporter は、その特定ゲートウェイのデータを表す線を生成しません。
図10-15 は、MGCP ゲートウェイを表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-15 MGCP ゲートウェイを表す折れ線グラフ
Trunk Call Activity for the Cluster
折れ線グラフには、Cisco Unified Communications Manager クラスタ全体の SIP トランクと H.323 トランクに対して 1 時間に完了したコールと試行されたコールの数が表示されます。グラフには 4 本の線が含まれています。2 本は、(データが使用可能な)SIP トランクと H.323 トランクのぞれぞれに対して完了したコールの数に対応し、もう 2 本は、試行されたコールの数に対応します。各線は、クラスタ値を表します。クラスタ値は、(データが使用可能な)クラスタ内のノード全体の値を合計したものです。グラフ中の各データ値は、15 分間に完了したコールまたは試行されたコールの合計数を表します。どのノードにも特定のトランクのデータがない場合、Reporter は、その特定トランクに対して完了したコールまたは試行されたコールのデータを表す線を生成しません。どのノードにも両方のトランクのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-16 は、クラスタのトランク コール アクティビティを表す折れ線グラフの例を示しています。
図10-16 クラスタのトランク コール アクティビティを表す折れ線グラフ
クラスタ内の各サーバには、CallLog_mm_dd_yyyy_hh_mm.csv というファイル名パターンと一致するログ ファイルが格納されています。ログ ファイルには、次の情報が含まれています。
• 各 Cisco Unified Communications Manager ノードの Cisco Unified Communications Manager に対して試行されたコールと完了したコール
• 各 Cisco Unified Communications Manager ノードの H.323 ゲートウェイに対して試行されたコールと完了したコール
• 各 Cisco Unified Communications Manager ノードの MGCP FXO、FXS、PRI、および T1CAS ゲートウェイに対して完了したコール
• 各 Cisco Unified Communications Manager ノードにおける、MGCP FXO および FXS ゲートウェイの Ports In Service および Active Ports と、PRI および T1CAS ゲートウェイの Spans In Service および Channels Active
• H.323 トランクと SIP トランクに対して試行されたコールと完了したコール
Alert Summary レポート
Alert Summary レポートには、特定の日に生成されたアラートの詳細が表示されます。Alert レポートには、次のグラフが含まれています。
• 「Number of Alerts per Server」
• 「Number of Alerts per Severity for the Cluster」
• 「Top 10 Alerts in the Cluster」
Number of Alerts per Server
円グラフには、Cisco Unified Communications Manager ノードごとのアラートの数が表示されます。グラフには、生成されたアラートのサーバ全体の詳細が表示されます。円グラフの各領域は、Cisco Unified Communications Manager クラスタ内の特定のサーバに対して生成されたアラートの数を表します。グラフには、クラスタ内の(Reporter がその日に生成したアラートの対象である)サーバと同じ数の領域が含まれています。特定のサーバにデータがない場合、グラフにはそのサーバを表す領域は表示されません。どのサーバにもデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。「No alerts were generated for the day」というメッセージが表示されます。
図10-17 は、サーバごとのアラートの数を表す円グラフの例を示しています。
図10-17 サーバごとのアラートの数を表す円グラフ
Number of Alerts per Severity for the Cluster
円グラフには、重大度別のアラートの数が表示されます。グラフには、生成されたアラートの重大度の詳細が表示されます。円グラフの各領域は、特定の重大度タイプに基づいて生成されたアラートの数を表します。グラフには、(Reporter がその日に生成したアラートの)重大度と同じ数の領域が含まれています。特定の重大度のデータがない場合、グラフにはその重大度を表す領域は表示されません。すべての重大度のデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
図10-18 は、クラスタにおける重大度別のアラートの数を表す円グラフの例を示しています。
図10-18 クラスタにおける重大度別のアラートの数を表す円グラフ
Top 10 Alerts in the Cluster
棒グラフには、特定のアラート タイプを持つアラートの数が表示されます。グラフには、アラート タイプに基づいて生成されたアラートの詳細が表示されます。各棒は、アラート タイプ別のアラートの数を表します。グラフには、アラート数の最も多いものから順に、上位 10 件のアラートのみの詳細が表示されます。特定のアラート タイプのデータがない場合、そのアラートを表す棒は表示されません。すべてのアラート タイプのデータがない場合、RTMT はグラフを生成しません。
図10-19 は、クラスタの上位 10 件のアラートを表す棒グラフの例を示しています。
図10-19 クラスタの上位 10 件のアラートを表す棒グラフ
クラスタ内の各サーバには、AlertLog_mm_dd_yyyy_hh_mm.csv というファイル名パターンと一致するログ ファイルが格納されています。ログ ファイルには、次の情報が含まれています。
• Time:アラートが発生した時刻
• Alert Name:わかりやすい名前
• Node Name:アラートが発生したサーバ
• Monitored object:モニタ対象のオブジェクト
• Severity:このアラートの重大度
Performance Protection レポート
Performance Protection レポートには、デフォルトのモニタリング オブジェクトに関する動向分析情報が表示されます。この情報を使用すると、システム全体の健全性を追跡できます。レポートに表示される情報は、各サーバの過去 7 日間に関する情報です。
Performance Protection レポートには、次のグラフが含まれています。
• 「Cisco Unified Communications Manager Call Activity」
• 「Number of registered phones and MGCP gateways」
• 「System Resource Utilization」
• 「Device and Dial Plan Quantities」
Cisco Unified Communications Manager Call Activity
折れ線グラフには、Cisco Unified Communications Manager サーバごとのアクティブ コールの数として、試行されたコールと完了したコールの数に関する 1 時間ごとの増減率が表示されます。グラフには 3 本の線が含まれています。1 本は試行されたコールの数に対応し、別の 1 本は完了したコールの数に対応し、残りの 1 本はアクティブ コールの数に対応します。コール アクティビティのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
Number of registered phones and MGCP gateways
折れ線グラフには、各 Cisco Unified Communications Manager ノードの登録済み電話機および MGCP ゲートウェイの数が表示されます。グラフには 2 本の線が含まれています。1 本は登録済み電話機の数に対応し、もう 1 本は MGCP ゲートウェイの数に対応します。電話機と MGCP ゲートウェイのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
System Resource Utilization
折れ線グラフには、Cisco Unified Communications Manager ノードの CPU 負荷率とメモリ使用率(バイト単位)が表示されます。グラフには、2 本の線が含まれています。1 本は CPU 負荷率に対応し、もう 1 本はメモリ使用率に対応します。各線は、クラスタ値を表します。クラスタ値は、(データが使用可能な)クラスタ内のサーバ全体の値を平均したものです。電話機と MGCP ゲートウェイのデータがない場合、Reporter はグラフを生成しません。
Device and Dial Plan Quantities
2 つのテーブルに、デバイスの数とダイヤル プラン コンポーネントの数に関する Cisco Unified Communications Manager データベースの情報が表示されます。デバイス テーブルには、IP Phone、Unity Connection ポート、H.323 クライアント、H.323 ゲートウェイ、MGCP ゲートウェイ、MOH リソース、および MTP リソースの数が表示されます。ダイヤル プラン テーブルには、電話番号と回線、ルート パターン、およびトランスレーション パターンの数が表示されます。
Serviceability Reports Archive の設定チェックリスト
表10-1 は、Serviceability Reports Archive 機能を設定するための設定チェックリストを示しています。