機能サービスのアクティブ化と非アクティブ化
Cisco Unified Serviceability では、[Service Activation]ウィンドウで機能サービスをアクティブまたは非アクティブにします。[Service Activation]ウィンドウに表示されているサービスは、アクティブにするまで起動できません。
Cisco Unified Serviceability でアクティブおよび非アクティブにできるのは、機能サービスのみです(ネットワーク サービスは不可)。必要な数のサービスを同時にアクティブまたは非アクティブにすることができます。一部の機能サービスは他のサービスに依存していますが、その場合は、対象の機能サービスがアクティブになる前に従属サービスがアクティブになります。
ヒント [Service Activation]ウィンドウでサービスをアクティブにする前に、表11-1 を確認してください。
Cisco Unified Serviceability で機能サービスをアクティブまたは非アクティブにするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 [Tools]>[Service Activation] の順に選択します。
[Service Activation]ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [Server]ドロップダウン リスト ボックスから、サービスをアクティブにする対象のサーバを選択し、 [Go] をクリックします。
選択したサーバのサービス名およびサービスのアクティベーション ステータスがウィンドウに表示されます。
ステップ 3 [Service Activation]ウィンドウですべてのサービスをアクティブにするには、 [Check All Services] チェックボックスをオンにします。
ステップ 4 [Set Default]ボタンをクリックすると、単一サーバ上での実行に必要なサービスをすべて選択できます。この操作を行うと、必要なサービスがすべて選択されるだけでなく、サービスの依存関係もチェックされます。単一サーバの設定でサービスをアクティブにする場合は、 [Set Default] ボタンをクリックするか、使用するサービスをアクティブにします。
ステップ 5 クラスタの設定の場合は、 表11-1 でサービス アクティベーションに関する推奨事項を確認した後、アクティブにするサービスの横のチェックボックスをオンにします。
ステップ 6 アクティブにするサービスのチェックボックスをオンにしたら、 [Save] をクリックします。
ヒント アクティブにしたサービスを非アクティブにするには、非アクティブにするサービスの横にあるチェックボックスをオフにし、[Save]をクリックします。
サービスの最新状況を表示するには、[Refresh]ボタンをクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
クラスタのサービス アクティベーションに関する推奨事項
クラスタのサービスをアクティブにする前に、 表11-1 で複数サーバの設定に関するサービスの推奨事項を確認してください。
表11-1 サービス アクティベーションに関する推奨事項
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Cisco CallManager |
このサービスは、Cisco Unified Communications Manager をサポートします。 [Control Center - Network Services]で、Cisco RIS Data Collector サービスと Database Layer Monitor サービスがノード上で動作していることを確認します。
ヒント このサービスをアクティブにする前に、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの[Cisco Unified CMの検索と一覧表示(Find and List Cisco Unified CMs)]ウィンドウに Cisco Unified Communications Manager サーバが表示されていることを確認してください。サーバが表示されていない場合は、このサービスをアクティブにする前に、Cisco Unified Communications Manager サーバを追加します。Cisco Unified Communications Manager サーバの追加方法については、『
Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド』を参照してください。
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Cisco TFTP |
クラスタ内に複数のノードが存在する場合、Cisco TFTP サービス専用の 1 つのノード上でこのサービスをアクティブにします。クラスタ内の複数のノード上でこのサービスをアクティブにする場合は、Option 150 を設定します。 |
Cisco Messaging Interface |
クラスタ内の 1 つのノード上でのみアクティブにします。Cisco Unity ボイス メッセージ システムを使用する予定がある場合は、このサービスをアクティブにしないでください。 |
Cisco Unified Mobile Voice Access Service |
モバイル ボイス アクセスを機能させるには、最初の VXML ページを指すように H.323 ゲートウェイを設定してから、クラスタ内のファースト ノードでこのサービスをアクティブにする必要があります。また、Cisco CallManager サービスと Cisco TFTP サービスがクラスタ内の 1 つのサーバ上で動作していることを確認します。このサーバは、Cisco Unified Mobile Voice Access Service が動作するサーバと同じである必要はありません。 |
Cisco IP Voice Media Streaming App |
クラスタに複数のノードが存在する場合は、クラスタごとに 1 つまたは 2 つのサーバをアクティブにします。保留音専用のノード上でアクティブにすることもできます。このサービスを使用するには、クラスタ内の 1 つのノード上で Cisco TFTP をアクティブにする必要があります。Cisco CallManager サービスを実行するファースト ノードやその他のノード上では、このサービスをアクティブにしないでください。 |
Cisco CTIManager |
JTAPI/TAPI アプリケーションが接続する各ノードでアクティブにします。CTIManager をアクティブにするには、Cisco CallManager サービスもノード上でアクティブにする必要があります。CTIManager サービスと Cisco CallManager サービスのインタラクションの詳細については、「Cisco CallManager」を参照してください。 |
Cisco Extension Mobility |
クラスタ内のすべてのノード上でアクティブにします。 |
Cisco Extended Functions |
Cisco RIS Data Collector を実行する 1 台以上のサーバ上で、Quality Report Tool(QRT)をサポートするサービスをアクティブにします。クラスタ内のノード上で Cisco CTIManager サービスがアクティブになっていることを確認します。 |
Cisco Dialed Number Analyzer |
Cisco Unified Communications Manager Dialed Number Analyzer を使用する場合は、このサービスをアクティブにします。このサービスは大量のリソースを消費する可能性があるので、コール処理アクティビティが最も少ないノードでアクティブにするか、オフピーク時にアクティブにします。 |
Cisco DHCP Monitor Service |
DHCP Monitor サービスを有効にすると、IP Phone の IP アドレスに影響を与えるデータベース内の変更が検出され、/etc/dhcpd.conf ファイルが変更され、更新された設定ファイルを使用して DHCPD デーモンが停止および再起動されます。このサービスは、DHCP が有効なノード上でアクティブにします。 |
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Cisco CallManager Attendant Console Server |
Cisco Unified Communications Manager Attendant Console を使用するには、Cisco CallManager サービスを実行するクラスタ内のすべてのノード上でアクティブにします。 |
Cisco IP Manager Assistant |
Cisco Unified Communications Manager Assistant を使用する場合は、クラスタの 2 つのサーバ(プライマリとバックアップ)上でこのサービスをアクティブにします。クラスタ内で Cisco CTI Manager サービスがアクティブにされていることを確認します。その他の推奨事項については、『 Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
Cisco WebDialer Web Service |
クラスタごとに 1 つのノード上でアクティブにします。 |
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Cisco Soap - CDRonDemand Service |
Cisco SOAP - CDRonDemand サービスは、ファースト ノードでのみアクティブにできます。そのためには、Cisco CDR Repository Manager サービスと Cisco CDR Agent サービスが同じノード上で動作している必要があります。 |
Cisco CAR Web Service |
Cisco CAR Web サービスは、ファースト ノードでのみアクティブにできます。そのためには、Cisco CAR Scheduler サービスがアクティブにされてノード上で動作し、CDR Repository Manager サービスが同じノード上で動作している必要があります。 |
Database and Admin Services
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Cisco AXL Web Service |
ファースト ノードでのみアクティブにします。このサービスのアクティブ化に問題があると、AXL を使用するクライアントベースのアプリケーションから Cisco Unified Communications Manager を更新できません。 |
Cisco Bulk Provisioning Service |
Cisco Bulk Provisioning サービスは、ファースト ノードでのみアクティブにできます。一括管理ツール(BAT)を使用して電話機とユーザを管理する場合は、このサービスをアクティブにする必要があります。 |
Cisco TAPS Service |
Cisco Unified Communications Manager Auto-Register Phone Tool を使用する前に、ファースト ノードでこのサービスをアクティブにする必要があります。Cisco Unified Communications Manager Auto-Register Phone Tool のダミー MAC アドレスを作成する場合は、同じノードで Cisco Bulk Provisioning Service がアクティブになっていることを確認します。 |
Performance and Monitoring Services
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Cisco Serviceability Reporter |
ファースト ノードでのみアクティブにします。
(注) 他のノード上でサービスをアクティブにしても、ファースト ノード上でレポートが生成されるだけです。
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Cisco CallManager SNMP Service |
SNMP を使用する場合は、このサービスをクラスタ内のすべてのサーバ上でアクティブにします。 |
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Cisco CTL Provider |
クラスタ内のすべてのサーバ上でアクティブにします。 |
Cisco Certificate Authority Proxy Function (CAPF) |
ファースト ノードでのみアクティブにします。 |
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Cisco DirSync |
ファースト ノードでのみアクティブにします。 |
Control Center におけるサービスの開始、停止、再起動、および状況更新
Cisco Unified Serviceability の Control Center では、特定のノードについて、状況の表示、状況の更新、および機能サービスとネットワーク サービスの開始、停止、再起動を行うことができます。サービスを開始、停止、または再起動すると、そのサービスに現在登録されている Cisco Unified IP Phone およびゲートウェイはすべて、そのセカンダリ Cisco CallManager サービスにフェールオーバーされます。別のサービスに登録できない場合にだけ、デバイスと電話機を再起動する必要があります。サービスを開始、停止、または再起動すると、その Cisco Unified Communications Manager をホームとする他のインストール済みアプリケーション(会議ブリッジや Cisco Messaging Interface など)も同様に開始および停止します。
(注) Cisco Unified Communications Manager をアップグレードする場合、システム上ですでに開始されていたサービスは、アップグレード後に自動的に開始します。
注意 サービスを停止すると、そのサービスが制御しているすべてのデバイスに対するコール処理も停止します。サービスを停止した場合、IP Phone から別の IP Phone へのコールは維持され、IP Phone から Media Gateway Control Protocol(MGCP)ゲートウェイに対して進行中のコールも維持されます。ただし、その他のタイプのコールはドロップされます。
クラスタ内のノード上のサービスを開始、停止、再起動、または状況表示するには、次の手順を実行します。一度に開始、停止、または更新できるサービスは、1 つだけです。
手順
ステップ 1 開始、停止、再起動、リフレッシュするサービス タイプによって、次のいずれかのタスクを実行します。
• [Tools]>[Control Center - Feature Services] の順に選択します。
ヒント 機能サービスを開始、停止、または再起動するには、そのサービスがアクティブになっている必要があります。サービスをアクティブにするには、「機能サービスのアクティブ化と非アクティブ化」を参照してください。
• [Tools]>[Control Center - Network Services] の順に選択します。
ステップ 2 [Server]ドロップダウン リスト ボックスで、サーバを選択し、 [Go] をクリックします。
ウィンドウに、次の項目が表示されます。
• 選択したサーバのサーバ名
• サービス グループ
• サービスの状況(たとえば、[Started]、[Running]、[Not Running]など)([Status]列)
• サービスが開始した正確な時刻([Start Time]列)
• サービスの動作時間([Up Time]列)
ステップ 3 次のいずれかの操作を実行します。
• 開始するサービスの横にあるオプション ボタンをクリックし、 [Start] ボタンをクリックします。
更新された状況を反映して、[Status]が変更されます。
• 停止するサービスの横にあるオプション ボタンをクリックし、 [Stop] ボタンをクリックします。
更新された状況を反映して、[Status]が変更されます。
• 再起動するサービスの横にあるオプション ボタンをクリックし、 [Restart] ボタンをクリックします。
再起動に少し時間がかかることを示すメッセージが表示されます。 [OK] をクリックします。
• サービスの最新状況を表示するには、 [Refresh] ボタンをクリックします。
• [Service Activation]ウィンドウやその他の[Control Center]ウィンドウに移動するには、[Related Links]ドロップダウン リスト ボックスでオプションを選択し、 [Go] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
コマンドライン インターフェイスを使用したサービスの開始と停止
一部のサービスは、コマンドライン インターフェイス(CLI)から開始および停止できます。CLI から開始および停止できるサービスのリストと、それらのタスクの実行方法については、『 Cisco Unified Communications Operating System アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。
ヒント ほとんどのサービスの開始と停止は、Cisco Unified Serviceability の Control Center で行う必要があります。
追加情報
「関連項目」を参照してください。