ユーザの追加
Cisco Unified Communications Manager 一括管理(BAT)を使用すると、Cisco Unified Communications Manager データベースで新しいユーザのグループを追加し、ユーザを電話機や他の IP テレフォニー デバイスに関連付けることができます。
(注) 社内ディレクトリを使用しており、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)同期が有効である(Cisco Unified Communications Manager の管理ページで [システム(System)] > [LDAP] > [LDAPシステム(LDAP System)] の順に選択)場合は、BAT を使用してパスワードをリセットしたり、ユーザを挿入/更新または削除したりすることはできません。LDAP の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 7.0』を参照してください。
この章では、ユーザの一括処理について説明します。
次のトピックでは、ユーザ レコードを管理する方法について説明します。また、電話機とユーザ、または CTI ポートとユーザ レコードなどの、Cisco Unified Communications Manager LDAP データベース内のユーザの組み合わせを一括管理する方法について説明します。
• 「ユーザの追加」
• 「ユーザ レコードのエクスポート」
• 「ユーザ レポートの生成」
BAT スプレッドシートを使用したユーザ用 CSV データ ファイルの作成
Cisco Unified Communications Manager データベースに新しいユーザを追加するために詳細を BAT スプレッドシートに記述した後、それを CSV データ ファイルに変換できます。
BAT スプレッドシートのインストール方法と使用方法については、「BAT スプレッドシートをデータ収集に使用する方法」を参照してください。
新しいユーザを一括して追加するための CSV データ ファイルを作成する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 BAT スプレッドシートを開くには、 BAT.xlt ファイルを検索し、それをダブルクリックします。
ステップ 2 プロンプトが表示されたら、[マクロを有効にする] ボタンをクリックして、スプレッドシート機能を使用します。
ステップ 3 ユーザを追加するには、スプレッドシートの下部にある [Users] タブをクリックします。
ステップ 4 すべての必須フィールド、および該当するオプションフィールドに値を入力します。各カラムの見出しは、フィールドの長さ、およびそのフィールドが必須かオプションかを指定しています。
各行に、表 15-1 で説明されている情報を指定します。ユーザが複数のデバイスを持つ場合、デバイス名フィールドは各デバイスに 1 つずつ設定します。
表 15-1 ユーザ追加用の BAT スプレッドシート内のフィールドの説明
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[First Name] |
電話機ユーザの名を 64 文字以内で入力します。 |
[Middle Name] |
電話機ユーザのミドルネームを 64 文字以内で入力します。 |
[Last Name] |
電話機ユーザの姓を 1 ~ 64 文字で入力します。 |
[User ID] |
電話機ユーザのユーザ ID を 1 ~ 128 文字で入力します。 |
[Password] |
Cisco IP Phone 設定ウィンドウへのアクセス時にユーザが使用するパスワードを 128 文字以内で入力します。 パスワードは、CSV データ ファイルに指定する必要があります。または、ユーザ テンプレートを追加するときに BAT ユーザ インターフェイスを使用して指定する必要があります。ユーザまたはユーザのグループごとに個別のパスワードを適用する場合は、CSV データ ファイルでパスワード情報を指定してください。すべてのユーザにデフォルトのパスワードを使用する場合は、BAT 内でユーザを挿入するときにデフォルトのパスワードを設定します。 |
[Manager User ID] |
電話機ユーザのマネージャのユーザ ID を 128 文字以内で入力します。 |
[Department] |
電話機ユーザの所属部門番号を 64 文字以内で入力します。 |
[PIN] |
エクステンション モビリティで使用される Personal Identification Number(PIN; 個人識別番号)を 128 桁以内の数値で入力します。 PIN は、CSV データ ファイルに指定する必要があります。または、ユーザ テンプレートを追加するときに BAT ユーザ インターフェイスを使用して入力する必要があります。ユーザまたはユーザのグループごとに個別の PIN を適用する場合は、CSV データ ファイルで PIN を指定します。すべてのユーザが使用できるデフォルト PIN を使用するには、BAT にユーザを挿入するときにデフォルト PIN を指定します。 |
[Default Profile] |
このユーザとデバイス用のユーザ デバイス プロファイルを、50 文字以内で入力します。ユーザ デバイス プロファイルは、BAT に表示される Cisco Unified Communications Manager の管理ページ内の既存の UDP のリストから選択できます。 |
[User Locale] |
このユーザに関連付ける言語と国/地域を 50 文字以内で入力します。この選択内容によって、言語やフォントを含むロケール属性のどれをこのユーザに適用するか、および Cisco Unified Communications Manager のユーザ ウィンドウと電話機をどの言語で表示するかが決まります。 |
[Controlled Device 1] |
このユーザに関連付ける電話機またはデバイスの名前を 50 文字以内で入力します。 (注) スプレッドシートの右端の [Number of Controlled Devices] フィールドをゼロより大きい数に設定すると、[Controlled Device] フィールドが表示されます。 |
[Telephone Number] |
電話機のプライマリ内線(通常は回線 1)の電話番号を 64 桁以内の数値で入力します。 |
[Primary Extension] |
このフィールドは、ユーザが追加され、ユーザのプライマリ データベース番号が設定された後に表示されます。デバイスをユーザに割り当てる場合は、プライマリ回線を選択しません。ユーザは、電話機に複数の回線を接続できます。 |
[Associated PC] |
このフィールドは、Cisco SoftPhone および Cisco Unified Communications Manager Attendant Console のユーザに必須のフィールドであり、ユーザが追加されると表示されます。 |
[IPCC Extension] |
ドロップダウン リスト ボックスから、このエンドユーザの ICD 内線を選択します。 |
[Mail ID] |
エンド ユーザの電子メール アドレスを 255 文字以内で入力します。 |
[Controlled Device 2] |
このユーザに関連付ける追加の電話機の名前を 50 文字以内で入力します。 (注) スプレッドシートの右端の [Number of Controlled Devices] フィールドをゼロより大きい数に設定すると、[Controlled Device] フィールドが表示されます。 (注) まず、[Controlled Device 1] フィールドに値を入力してから Controlled Device エントリを追加する必要があります。 |
[Presence Group] |
データベース番号、プレゼンス エンティティのステータスを監視するプレゼンス グループを入力します。 プレゼンス機能については、『 Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
[SUBSCRIBE Calling Search Space] |
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで設定したすべてのコーリング サーチ スペースが、[SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)] ドロップダウン リスト ボックスに表示されます。 [SUBSCRIBEコーリングサーチスペース(SUBSCRIBE Calling Search Space)] は、エンドユーザからのプレゼンスの SUBSCRIBE 要求を Cisco Unified Communications Manager がルーティングする方法を決定します。特にこの目的のためにコーリング サーチ スペースを設定するには、他のすべてのコーリングサーチ スペースと同様にコーリング サーチ スペースを設定します([コールルーティング(Call Routing)] > [コントロールのクラス(Class Control)] > [コーリングサーチスペース(Calling Search Space)])。 コーリングサーチ スペースの設定方法については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
[Digest Credentials] |
SIP を実行している電話機にダイジェスト認証を設定すると、電話機が Cisco Unified Communications Manager に SIP 要求を送信するたびに、Cisco Unified Communications Manager が電話機の身元を確認します。このフィールドに入力されたダイジェスト信用証明書は、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウでダイジェスト ユーザを選択したときに、電話機に関連付けられます。 最大で 128 文字の英数字による文字列を入力します。 ダイジェスト認証の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド』を参照してください。 |
[User Group] |
ユーザが属するユーザ グループを入力します。 (注) スプレッドシートの右端の [Number of User Groups] フィールドをゼロより大きい数に設定すると、[User Group] フィールドが表示されます。 |
ステップ 5 新しいユーザに関連付ける追加のデバイス名を入力するには、[Number of Controlled Devices] テキストボックスに値を入力します。
(注) CTI ポート、ATA ポート、および H.323 クライアントなど、すべてのデバイスをユーザに関連付けることができます。
ステップ 6 [Export to BAT Format] をクリックして BAT Excel スプレッドシートから CSV 形式のデータ ファイルにデータを転送します。
このファイルは C:¥XLSDataFiles に保存されます。または、[Browse] を使用してファイルを別の既存フォルダに保存できます。ファイル名は次のとおりです。
<tabname>-<timestamp>.txt
ここで、<tabname> は、作成した入力ファイルのタイプ(たとえば、phones)を表し、<timestamp> は、ファイルが作成された正確な日時を表します。
(注) いずれかのフィールドにカンマを入力した場合、BAT.xlt を使用して BAT 形式にエクスポートするときに、そのフィールド エントリは二重引用符で囲まれます。
スプレッドシートにブランク行を入力すると、その空の行はファイルの終わりとして扱われます。ブランク行の後に入力されたデータは、BAT 形式には変換されません。
CSV データ ファイルを Cisco Unified Communications Manager データベース サーバの最初のノードにアップロードして、BAT がデータ ファイルにアクセスできるようにする必要があります。詳細については、「ファイルのアップロードとダウンロード」を参照してください。
(注) エクスポートされた CSV データ ファイルを読み取る方法については、BAT 内の [ユーザの挿入(Insert Users Configuration)] ウィンドウで、[サンプルファイルの表示(View Sample File)] へのリンクをクリックしてください。
追加情報
「関連項目」を参照してください。