依存関係にあるエンティティの段階的なインポート
Cisco Unified Communications Manager の一部のエンティティは互いに依存しており、一方をインポートしなければ他方をインポートできません。[インポート/エクスポート(Import/Export)] では、そのようなエンティティのインポート プロセスを 2 段階の手順で実行します。
1. 補助エンティティの値をブランクにして、優先度が高いほうのエンティティを最初にインポートします。
(注) これは、補助エンティティの値が最初の時点で利用できないためです。
2. .tar 内のすべてのエンティティをインポートした後に、[インポート/エクスポート(Import/Export)] では補助エンティティの値で優先度が高いほうのエンティティを更新し、インポート プロセスを完了します。
(注) 補助エンティティの値は、次の段階で利用可能になります。
例
依存関係にあるエンティティの段階的なインポート方法については、次の例を参考にしてください。
デバイス プールおよびメディア リソース グループ リスト(MRGL):デバイス プール(優先度が高いほうのエンティティ)は、最初に MRGL(補助エンティティ)をブランクの値にしてインポートされます。これは MRGL の値がその時点で利用できないためです。.tar ファイル内のすべてのエンティティをインポートした後に、[インポート/エクスポート(Import/Export)] ではデバイス プールを更新し、MRGL のブランクの値を正しい値で置き換えて、インポート プロセスを完了します。
依存関係があり、段階的にインポートする必要のあるエンティティは次のとおりです。
• デバイス プールおよびMRGL
• デバイス プールおよびルート グループ
• パーティションおよびタイム スケジュール
• アプリケーション ユーザおよびユーザ グループ
• ライセンス
サンプル レコード
devicepool.csv
DEVICE POOL NAME,CISCO UNIFIED CALLMANAGER GROUP,DATE/TIME GROUP,REGION,SRST REFERENCE,CALLING SEARCH SPACE FOR AUTO-REGISTRATION,AAR CALLING SEARCH SPACE,DEVICE MOBILITY CALLING SEARCH SPACE,MEDIA RESOURCE GROUP LIST,LOCATION,NETWORK LOCALE,CONNECTION MONITOR DURATION,DEVICE MOBILITY GROUP,AAR GROUP,REVERTED CALL FOCUS PRIORITY,LOCAL ROUTE GROUP,CALLING PARTY TRANSFORMATION CSS,CALLED PARTY TRANSFORMATION CSS,INCOMING CALLING PARTY NATIONAL NUMBER PREFIX,INCOMING CALLING PARTY INTERNATIONAL NUMBER PREFIX,INCOMING CALLING PARTY UNKNOWN NUMBER PREFIX,INCOMING CALLING PARTY SUBSCRIBER NUMBER PREFIX,PHYSICAL LOCATION
Branch_0000,CMG 1 Phones,Central,region_0001,Disable,NULL,NULL,NULL,Intrn_MRGL-1_Volkswagen Intn.,NULL,,-1,NULL,NULL,Default,NULL,NULL,NULL,Default,Default,Default,Default,NULL
mediaresourcegrouplist.csv
NAME,MEDIA RESOURCE GROUP 1,SORT ORDER 1
Intrn_MRGL-1_Volkswagen Intn.,,
(注) [インポート/エクスポート(Import/Export)] では、依存関係にあるエンティティをインポートすると、2 つのログ ファイルが生成されることに注意してください。最初のログ ファイルは、最初のエンティティの挿入ステータスを示しています。もう一方は、最初のエンティティが補助エンティティの値で正常に更新されたかどうかを示しています。