WAAS バージョン 5.x ~ 6.2.x の vWAAS に向けた VMware ESXi のインストール
VMware vSphere ESXi で vWAAS 仮想マシン(VM)をインストールするには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 vSphere クライアントから [File] > [Deploy OVF Template] を選択します。
[Source] ウィンドウが表示されます。
図 4-1 vWAAS:OVF テンプレートの展開
ステップ 2 [Browse] をクリックします。
[Open] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 vWAAS OVA ファイルの場所に移動し、[Open] をクリックします。
- 仮想ホストが、WAAS バージョン 5.1.x 以降の vWAAS 用 OVA を使用して作成されている場合は、ステップ 4 に進みます。
- 仮想ホストが、WAAS バージョン 5.0 以前の vWAAS 用 OVA ファイルを使用して作成されており、WAAS 内部で vWAAS へアップグレードした場合は、SCSI コントローラのタイプが [VMware Paravirtual] に設定されていることを確認する必要があります。設定されていない場合、vWAAS は使用可能なディスクのない状態で起動し、指定された構成のロードに失敗します。
必要に応じて、次の手順に従って SCSI コントローラのタイプを [VMware Paravirtual] に変更します。
a. vWAAS の電源をオフにします。
b. VMware vCenter から、[vSphere Client] > [Edit Settings] > [Hardware] に移動します。
c. [SCSI controller 0] を選択します。
d. [Change Type] ドロップダウン リストから、SCSI コントローラのタイプが [VMware Paravirtual] に設定されていることを確認します。設定されていない場合は、[VMware Paravirtual] を選択してください。
e. [OK] をクリックします。
f. WAAS バージョン 6.1.x 以降では、vWAAS に電源を入れます。
ステップ 4 [Next] をクリックして、選択した OVA ファイルを受け入れます。
[Name and Location] ウィンドウが表示されます。
ステップ 5 vWAAS VM の名前を入力し、適切なデータセンターを選択し、[Next] をクリックします。
クラスタが設定される場合は [Cluster] ウィンドウが表示され、リソース プールが設定される場合は [Resource Pool] ウィンドウが表示されます。それ以外の場合は [Datastore] ウィンドウが表示されます(その場合は、ステップ 7 に進みます)。
図 4-2 vWAAS:名前およびデータセンターの場所
ステップ 6 vWAAS VM のクラスタが設定された場合はクラスタを選択し、リソース プールが設定された場合はリソース プールを選択して、[Next] をクリックします。
[Datastore] ウィンドウが表示されます。
ステップ 7 仮想マシンをホストするデータ ストアを選択し、[Next] をクリックします。
図 4-3 vWAAS - データストア
(注) 256 GB を超えるファイル サイズをサポートするには、1 MB を超えるブロック サイズでデータストアをフォーマットする必要があります。
[Create a Disk] ウィンドウが表示されます。
ステップ 8 [Disk Provisioning] セクションには、[Thick Provision Lazy Zeroed]、[Thick Provision Eager Zeroed]、[Thin Provision] の 3 つのディスク形式オプションがあります。[Thick Provision Eager Zeroed] を選択します。
(注) vWAAS の展開では [Thick Provision Eager Zeroed] のディスク形式を選択する必要があります。これは vWAAS の展開でクリーン インストールに向けて推奨される形式です。
ステップ 9 [Next] をクリックします。
[Network Mapping] ウィンドウが表示されます。
ステップ 10 ESXi によって提供されるネットワーク マッピングを選択し、[Next] をクリックします。これは、必要に応じて後で変更できます。
[Ready to Complete] ウィンドウが表示されます。
図 4-4 vWAAS:ネットワーク マッピング
ステップ 11 [Finish] をクリックして、インストールを完了します。
OVA ファイルが展開される間、ステータス ウィンドウが表示されます。
図 4-5 vWAAS:ステータス ウィンドウ
ステップ 12 展開が完了すると、[Deployment Completed Successfully] ウィンドウが表示されます。
図 4-6 vWAAS:完了
ステップ 13 [Close] をクリックします。
ステップ 14 これで VM を起動できるようになりました。vWAAS VM を選択し、[Power on Virtual Machine] をクリックします。
ステップ 15 vWAAS の起動が完了したら、[Console] タブをクリックすると、起動メッセージが表示されます。
図 4-7 vWAAS:コンソール
(注) まれな状況においては、ホスト VM サーバ上の他の VM がシステム リソースの制御をリリースしない、または物理ディスクが応答しない場合に、vWAAS VM がディスクレス モードで起動することがあります。この問題を解決する方法については、第 12 章「Cisco vWAAS のトラブルシューティング」の「ディスクレス スタートアップおよびディスク障害の解決」を参照してください。
vWAAS の設定情報については、第 2 章 「Cisco vWAAS の設定と vWAAS コンポーネントの表示」 を参照してください。
WAAS バージョン 6.4.1 以降の vWAAS に向けた VMware ESXi のインストール
(注) VMware ESXi では、WAAS バージョン 6.4.1 以降の OVA 展開は VMware vCenter から実行する必要があります。
vWAAS に向けて VMware ESXi ハイパーバイザを展開するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 vSphere クライアントから、[Deploy OVF Template] > [Deployment Configuration]に進みます。
ステップ 2 [Configuration] ドロップダウン メニューで、このハイパーバイザの vWAAS モデルを選択します。
(注) vWAAS モデルを選択すると、そのモデルのプロファイルが表示されます。たとえば、vWAAS-150 を選択すると、vSphere クライアントには 1 つの vCPU、3 GB の RAM などの設定が表示されます。
ステップ 3 [Next] をクリックします。
ステップ 4 [Deploy OVF Template] 画面で [Source] を選択し、展開されたテンプレートのソースの場所を選択します 。
ステップ 5 [Deploy from a file or URL] ドロップダウン リストで、[Browse...] をクリックします。.
[Name and Location] 画面が表示されます。
ステップ 6 展開したテンプレートの一意の名前を入力し、展開したテンプレートの場所を選択します。
a. [Name] フィールドに、テンプレートの一意の名前を入力します。テンプレートの名前には、最大 80 文字の英数字を使用できます。
b. [Inventory location] リストで、フォルダの場所を選択します。
ステップ 7 [Next] をクリックします。
ステップ 8 [Deploy OVF Template] 画面で、[Deployment Configuration] を選択します 。
ステップ 9 [Configuratio] ドロップダウン リストで、システムの vWAAS モデルを選択します。
(注) vWAAS モデルを選択すると、画面に設定情報が表示されます。たとえば、vWAAS-200 を選択した場合、画面には「1 つの CPU、3 GB の RAM で vWAAS-200 の接続プロファイルを展開」などの説明が表示されます。
ステップ 10 [Next] をクリックします。
ステップ 11 [Deploy OVF Template] 画面で、[Disk Format] を選択します 。
ステップ 12 [Datastore:] フィールドで、データストアの名前を入力します。
ステップ 13 プロビジョニングには、次の仮想ディスク形式タイプのいずれかを選択します。
- [Thick Provision Lazy Zerod]:仮想ディスクが作成されるときに、仮想ディスク ファイルに対して指定された領域全体が割り当てられます。ディスクが作成される際に物理デバイスの古いデータは削除されませんが、必要に応じて VM からオンデマンドでクリアされます。
- [Thick Provision Eager Zerod]:仮想ディスクが作成されるときに、仮想ディスク ファイルに対して指定された領域全体が割り当てられます。古いデータはディスクが作成される際に削除されます。Thick Provision Eager Zerod では、高可用性のための VMware Fault Tolerance もサポートしています。
(注) [Thin Provision] オプションは、VMware ESXi での vWAAS では使用できません。
ステップ 14 [Next]をクリックします。
指定された vWAAS モデルに対して VMware ESXi ハイパーバイザが作成されます。