WAAS バージョン 5.x ~ 6.2.x の vWAAS on RHEL KVM に向けた tar アーカイブ パッケージ
WAAS バージョン 5.x ~ 6.2.x の vWAAS on RHEL KVM に向けて、シスコは各 vWAAS 接続プロファイル(表 6-3 に例を記載)と各 vCM 接続プロファイル(表 6-4 に例を記載)の tar アーカイブまたは NPE tar アーカイブ パッケージを提供しています。
表 6-5 では、Cisco vWAAS on RHEL KVM の展開用ファイルと、Cisco vWAAS on NFVIS(Network Functions Virtualization Infrastructure Software)の展開用ファイルを示します。Cisco NFVIS と Cisco NFV(ネットワーク機能仮想化)の詳細は、『 シスコ エンタープライズ ネットワーク機能仮想化ソリューションの概要 』をご覧ください。VWAAS on NFVIS の詳細は、第 9 章、 「Cisco vWAAS と Cisco Enterprise NFVIS」 を参照してください。
(注) vWAAS 向けのハイパーバイザ OVA、zip、tar.gz ファイルのリストについては、Cisco Wide Area Application Services(WAAS)ダウンロード ソフトウェア ページを参照し、vWAAS で使用している WAAS ソフトウェア バージョンを選択してください。
表 6-3 WAAS バージョン 5.x ~ 6.2.x の vWAAS on RHEL KVM に向けた OVA パッケージ形式の例
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Cisco KVM 150 パッケージ ファイル NPE 用 Cisco KVM 150 パッケージ ファイル |
- Cisco-KVM-vWAAS-150-6.2.3d-b-68.tar.gz
- Cisco-KVM-vWAAS-150-6.2.3d-b-68-npe.tar.gz
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Cisco KVM 200 パッケージ ファイル NPE 用 Cisco KVM 200 パッケージ ファイル |
- Cisco-KVM-vWAAS-200-6.2.3d-b-68.tar.gz
- Cisco-KVM-vWAAS-200-6.2.3d-b-68-npe.tar.gz
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Cisco KVM 750 パッケージ ファイル NPE 用 Cisco KVM 750 パッケージ ファイル |
- Cisco-KVM-vWAAS-750-6.2.3d-b-68.tar.gz
- Cisco-KVM-vWAAS-750-6.2.3d-b-68-npe.tar.gz
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Cisco KVM 1300 パッケージ ファイル NPE 用 Cisco KVM 1300 パッケージ ファイル |
- Cisco-KVM-vWAAS-1300-6.2.3d-b-68.tar.gz
- Cisco-KVM-vWAAS-1300-6.2.3d-b-68-npe.tar.gz
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Cisco KVM 2500 パッケージ ファイル NPE 用 Cisco KVM 2500 パッケージ ファイル |
- Cisco-KVM-vWAAS-2500-6.2.3d-b-68.tar.gz
- Cisco-KVM-vWAAS-2500-6.2.3d-b-68-npe.tar.gz
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Cisco KVM 6000 パッケージファイル NPE 用 Cisco KVM 6000 パッケージ ファイル |
- Cisco-KVM-vWAAS-6000-6.2.3d-b-68.tar.gz
- Cisco-KVM-vWAAS-6000-6.2.3d-b-68-npe.tar.gz
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表 6-4 WAAS バージョン 5.x ~ 6.2.x に向けた Cisco OVA パッケージ形式
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Cisco KVM 100N パッケージ ファイル NPE 用 Cisco KVM 100N パッケージ ファイル |
- Cisco-KVM-vCM-100N-6.2.3d-b-68.tar.gz
- Cisco-KVN-vCN-100N-6.2.3d-npe-b-68-npe.tar-gz
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表 6-5 WAAS 5.x ~ 6.2.x の vWAAS on RHEL KVM および vWAAS on NFVISに向けたインストール ファイル
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- シスコの署名エンベロープ ファイル
は、この展開がシスコからのものであることを検証します。
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- image_properties.xml
Cisco NFVIS プラットフォームで使用される VM 設定テンプレート ファイルです。
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- package.mf テンプレート ファイルおよび bootstrap-cfg.xml
これらの 2 つのファイルは、Day-0 の設定テンプレートとして、Cisco NFVIS プラットフォーム上で image_properties.xml ファイルと連携して動作します。
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- INSTRUCTIONS.TXT
仮想インスタンスを展開し、launch.sh ファイルを使用する手順を説明します。
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- vm.xml
ホスト マシン内に仮想ブリッジまたはオープン仮想スイッチ(OVS)を用意した上での vWAAS 展開に必要な設定ファイルです。
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- VM ディスク イメージ
4 GB のフラッシュ ディスク、10 GB のシステム ディスク、およびデータ ディスクです(データ ディスクのサイズは接続プロファイルによって異なります)。
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WAAS 5.x ~ 6.2.x に向けた、起動スクリプトを使用した vWAAS on KVM の展開
起動スクリプト(launch.sh)を使用して RHEL KVM 上で Cisco vWAAS を導入するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 vWAAS VM を起動します(vWAAS VM を起動するには、ルート権限が必要です)。
ステップ 2 tar.gz の展開後の内容を保存するディレクトリを新規作成します。
ステップ 3 tar.gz を指定されたディレクトリにコピーします。
ステップ 4 tar.gz gzip ファイルを抽出するには、次のコマンドを使用します。
tar -zxvf Cisco-KVM-vWAAS-モジュール番号-バージョン-ビルド番号.tar.gz
例:
tar -zxvf Cisco-KVM-vWAAS-200-6.2.3d.b-68.tar.gz
tar.gz ファイルの内容は次のとおりです。
- INSTRUCTIONS.TXT
- Disk-0.qcow
- Disk-1.qcow
- Disk-2.qcow
- vm_tap.xml
- vm_macvtap.xml
- launch.sh
- ezdeploy.sh
- ezdeploy.qstatus.exp
ステップ 5 vWAAS を起動するには、launch.sh スクリプトを実行します。
a. 前提条件を確認するには、./launch.sh check コマンドを使用します。
b. OVS ブリッジを使用して vWAAS を起動するには、./launch.sh vm-name bridge bridge1-name bridge2-name コマンドを使用します。
- bridge1-name および bridge2-name:すでにホスト内で作成済みの OVS ブリッジ。
(注)./launch.sh vm-name bridge bridge1-name bridge2-name コマンドを使用する前に、OVS ブリッジが作成され動作状態であることを確認します。
c. macvtap を使用して vWAAS を起動するには、/launch.sh vm-name macvtap interface1-name interface2-name コマンドを使用します。
- vm-name:指定した vWAAS VM の名前。
- interface1-name および interface2-name:指定したホスト マシンのイーサネット インターフェイス。
ステップ 6 vWAAS コンソールが起動します。
ステップ 7 vWAAS を表示するには、VM GUI または virsh list コマンドを使用します。
ステップ 8 コンソールに接続するには、VM GUI または virsh console vm-name コマンドを使用します。
ステップ 9 vWAAS の電源をオフにするには、virsh destroy vm-name コマンドを使用します。
ステップ 10 vWAAS の定義を解除するには、次の処理を行います。
a. virsh undefine vm-name コマンドを使用します。
b. 指定した vm-name を持つディレクトリを削除します。
(注) 同じモデルの別の vWAAS を作成するには、別の vWAAS でこの手順をもう一度実行します。ディレクトリの指定には、たとえば「Basic」をあて、続く 2 つの VM に、「Basic1」、「Basic2」をあてます。これらの VM のディスクは、サブディレクトリ「Basic1」および「Basic2」にそれぞれ保存されます。
WAAS バージョン 5.x ~ 6.2.x に向けた、EzDeploy スクリプトを使用した UCS-E での vWAAS on KVM の展開
EzDeploy スクリプトを使用して、vWAAS の導入をシンプル化します。EzDeploy スクリプトは、vCM には使用できないことに注意してください。
次に示すのは、EzDeploy スクリプトを起動するための前提条件です。
- vWAAS VM を起動するには、ルート権限が必要です。
- 次のソフトウェアおよびユーティリティ パッケージを、EzDeploy スクリプトを使用する前にインストールする必要があります。
–QEMU
–Libvirt
–Genisoimage
–Expect スクリプト(EzDeploy の機能で、WAAS CM の登録状況の自動モニタリングを実行する場合にのみ必要)
–別の vWAAS を導入するのに十分なディスクおよび RAM メモリがある。
–ソフトウェア バージョンの互換性。
–ネットワーク接続の可用性と準備状況。
(注) EzDeploy は vWAAS の起動に launch.sh スクリプトを使用しており、launch.sh スクリプトだけでなく、関連付けられたすべての必要なファイルが完全な状態で存在する必要があります。手動で削除もしくは他の場所へ移動されていてはなりません。
EzDeploy スクリプト(ezdeploy.sh)を、UCS-E での Cisco vWAAS on RHEL KVM の導入に使用するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 vWAAS VM を起動します。
ステップ 2 tar.gz の展開後の内容を保存するディレクトリを新規作成します。
ステップ 3 tar.gz を指定されたディレクトリにコピーします。
ステップ 4 tar.gz gzip ファイルを展開するには、tar -zxvf Cisco-KVM-vWAAS-200-6.2.0.b-80.tar.gz コマンドを使用します。
tar.gz ファイルの内容は次のとおりです。
- INSTRUCTIONS.TXT
- Disk-0.qcow
- Disk-1.qcow
- Disk-2.qcow
- vm_tap.xml
- vm_macvtap.xml
- launch.sh
- ezdeploy.sh
- ezdeploy.qstatus.exp
ステップ 5 ezdeploy.sh スクリプトを実行します。
a. ezdeploy.sh の実行中に、ブートストラップの設定パラメータを要求されます。
– vWAAS KVM 名:この名前については、vWAAS のブートストラップ設定を行うかどうかによって異なります。
vWAAS のブートストラップ設定を行わない場合、名前は vWAAS のホスト名ではなく、作成されるゲスト KVM の名前として設定されます。
vWAAS のブートストラップ設定を行う場合、vWAAS のホスト名が設定され、両方のインスタンスで使用されます。
– vWAAS のローカル IP アドレスおよびマスク
– デフォルト ゲートウェイの IP アドレス:vWAAS から到達可能で、外部のネットワークと接続可能な ISR-4000 シリーズ RP 上のアドレス
– vWAAS で登録する、WAAS CM の IP アドレス
– 認証の不要な NTP サーバ アドレスを 1 つ。認証が必要な場合、もしくは複数の NTP サーバを必要とする場合は、vWAAS の電源投入後に、WAAS CM を使用してこれらを設定します。
– (任意)DNS サーバのアドレス
ezdeploy.sh スクリプトは、各パラメータを受け入れる前に検証を実行します。
b. コレクションの入力が完了すると、次の情報が保存されます。
– ブートストラップ設定は、この KVM 用に作成されたディレクトリの bootstrap-cfg.xml ファイルに保存されます。
– スクリプトの実行ログおよびエラー ログは、この KVM 用に作成されたディレクトリの ezdeploy-log.txt ファイルに保存されます。
– この KVM 内の vWAAS に関しては、errorlog/ezdeploy-errorlog.txt にエラー ログが保存されます。
(注) デフォルトでは、指定された KVM ディレクトリ内に保存されているすべての設定とエラー ログは削除されないため、エラーが記録されている場合でもデバッグが可能です。ログ ファイルを生成しない場合は、エントリの入力後、スクリプト実行の最後にこの選択を確認します。
c. EzDeploy スクリプトの完了後、vWAAS は完全に稼動します。指定された WAAS CM と NTP サーバの登録は、対応する CLI のインストール後に自動的に開始します。
d. vWAAS を表示するには、VM GUI または virsh list コマンドを使用します。
e. コンソールに接続するには、VM GUI または virsh console vm-name コマンドを使用します。
f. vWAAS の電源をオフにするには、virsh destroy vm-name コマンドを使用します。
g. vWAAS の定義を解除するには、次の処理を行います。
– virsh undefine vm-name コマンドを使用します。
– 指定した vm-name を持つディレクトリを削除します。