使用上のガイドライン

このコマンドは、Supervisor Engine 2 が搭載された Cisco 7600 シリーズ ルータではサポートされません。

マルチレイヤ MAC アクセス コントロール リスト（ACL）Quality of Service（QoS）のフィルタリングには、次のインターフェイス タイプを設定できます。

• レイヤ 3 アドレスが設定されていない VLAN インターフェイス

• Ethernet over Multiprotocol Label Switching（EoMPLS）をサポートするよう設定された物理 LAN ポート

• EoMPLS をサポートするよう設定された論理 LAN サブインターフェイス

マルチレイヤ MAC ACL QoS のフィルタリングを設定されたインターフェイス上で、MAC ACL により許可または拒否された入力トラフィックは、出力インターフェイスにより MAC 層トラフィックとして処理されます。マルチレイヤ MAC ACL QoS のフィルタリングを設定されたインターフェイス上で、MAC ACL により許可または拒否されたトラフィックに、出力 IP ACL を適用することはできません。

マイクロフロー ポリシングは、mac packet-classify コマンドが有効に設定されたインターフェイスでは機能しません。

mac packet-classify コマンドにより、レイヤ 3 パケットはレイヤ 2 パケットとして分類され、IP 分類は無効になります。

トラフィックは、802.1Q サービス クラス（CoS）、トランク VLAN、EtherType、および MAC アドレスに基づいて分類されます。

使用上のガイドライン

このコマンドをサポートするのは、PFC3BXL または PFC3B モードだけです。

このコマンドは、Supervisor Engine 2 が搭載された Cisco 7600 シリーズ ルータではサポートされません。

レイヤ 2 の Service Advertising Protocol（SAP）でエンコードされたパケット（Intermediate System-to-Intermediate System（IS-IS）および Internet Packet Exchange（IPX）など）に QoS を適用する場合は、no mac packet-classify use vlan コマンドを使用してレイヤ 2 のキーの VLAN フィールドを無効にする必要があります。

VLAN フィールドが有効な場合、QoS は非 Advanced Research Projects Agency（ARPA）レイヤ 2 パケット（IS-IS および IPX など）のポリシングを許可しません。

使用上のガイドライン

POS SPA、チャネライズド SPA、またはクリアチャネル SPA 用に、すべての IPv4 パケットを高優先順位または低優先順位に分類するには、map ip all queue コマンドを使用します。

IPv4 パケットを特定の DSCP 値で分類するには、map ip dscp-based コマンドを使用して DSCP 分類を有効にします。IPv4 パケットを特定の DSCP 値で高優先順位または低優先順位に分類するには、map ip dscp {{dscp-value | dscp-range } queue {strict-priority | 0 }} コマンドを使用します。

IPv4 パケットを特定の優先順位値で分類するには、map ip precedence-based コマンドを使用して優先順位分類を有効にします。IPv4 パケットを特定の優先順位値で高優先順位または低優先順位に分類するには、map ip precedence {{precedence-value | precedence-range } queue {strict-priority | 0 }} コマンドを使用します。

使用上のガイドライン

POS SPA、チャネライズド SPA、またはクリアチャネル SPA のコンテキストで、すべての IPv6 パケットを高優先順位または低優先順位に分類するには、map ipv6 all queue コマンドを使用します。

IPv6 パケットを特定のトラフィック クラス値で分類するには、map ipv6 tc cs2 queue strict-priority コマンドを使用します。

使用上のガイドライン

POS SPA、チャネライズド SPA、またはクリアチャネル SPA 用に、すべての MPLS パケットを高優先順位または低優先順位に分類するには、map mpls all queue コマンドを使用します。

MPLS パケットを特定の EXP 値で分類するには、map mpls exp {exp-value | exp-range} queue {strict-priority | 0} コマンドを使用します。

使用上のガイドライン

match access-group コマンドは、クラス マップで指定されたクラスに属しているかどうかを確認するパケットに対して、その内容が一致基準として使用される番号付き ACL または名前付き ACL を指定します。

アクセス グループに一致するパケットのトラフィック レートが生成されます。ゾーンベース ポリシー ファイアウォールでは、設定されたポリシーと一致するのは、セッションを作成した最初のパケットのみです。このフローの後続パケットは、設定されたポリシー内のフィルタと一致しませんが、セッションとは直接一致します。後続パケットに関連する統計情報は、検査アクションの一部として表示されます。

ゾーンベース ポリシー ファイアウォールは、match access-group 、match class-map 、およびmatch protocol コマンドのみをサポートしています。クラス マップで match コマンドを複数指定した場合は、最後に指定したコマンドのみがクラス マップに適用されます。最後の match コマンドにより、それ以前に入力された match コマンドが上書きされます。

match access-group コマンドは、クラス マップで指定された基準と一致するかどうかを判断するために、その内容のパケットが確認される番号付きアクセス リストを指定します。access-list コマンドの log キーワードで設定されたアクセス リストは、一致基準を設定するときにはサポートされません。access-list コマンドの詳細については、『Cisco IOS IP Application Services Command Reference』を参照してください。

このコマンドが Cisco IOS Release 15.0(1)M 以降のリリースで設定されている場合、ファイアウォールはレイヤ 4 ポリシー マップのみを検査します。Cisco IOS Release 15.0(1)M より前のリリースでは、ファイアウォールはレイヤ 4 およびレイヤ 7 ポリシー マップの両方を検査します。

クラスベース重み付け均等化キューイング（CBWFQ）の場合は、ACL、Experimental（EXP）フィールド値、入力インターフェイス、プロトコル、および Quality of Service（QoS）ラベルを含む一致基準に基づいて、トラフィック クラスを定義できます。クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。

（注）	ゾーンベース ポリシー ファイアウォールでは、このコマンドは CBWFQ には適用できません。

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行できるコンフィギュレーション モードにします。

使用上のガイドライン

Quality of Service（QoS）ポリシー用に、プラットフォーム単位、ライン カード単位でのメタデータベースのコントロール プレーンの分類を有効にするには、次の重要な手順が必要です。

• メタデータベースのフィルタを使用してクラス マップを作成します。

• クラスを使用するポリシー マップを作成します。

• ターゲットにポリシー マップをアタッチします。

match application コマンドを使用して、クラス マップに適用できるメタデータベースのフィルタを有効にできます。必要なアプリケーション名を指定すると、そのアプリケーション名と一致するフローにのみ、それぞれのポリシーを適用できるようになります。分類エンジンが最初の照合を行います。

match application コマンドをその他の match コマンドと組み合わせて使用して、クラスの一致基準を指定することができます。たとえば、match application コマンドと一緒に、フローの分類基準として match dscp コマンドを使用することができます。

show metadata flow classification table コマンドを使用して、メタデータベースの分類の情報をチェックすることができます。

debug metadata flow all コマンドを使用して、特定の分類が正常に作成されたかどうかをチェックすることができます。

（注）	CSCub24690 では、webex-data 、webex-streaming 、webex-video 、および webex-voice キーワードは match application application-name コマンドでサポートされていません。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

使用上のガイドライン

このコマンドは、ATM メイン インターフェイス、ATM サブインターフェイス、または ATM 相手先固定接続（PVC）にアタッチされているポリシー マップでサポートされています。ただし、これらのタイプの ATM インターフェイスにアタッチされたポリシー マップ（match atm-clp コマンドを含む）になれるのは、入力ポリシー マップだけです。

このコマンドは、PA-A3 アダプタでしかサポートされています。

使用上のガイドライン

ATM インターフェイスまたは ATM 相手先固定接続（PVC）にアタッチされたポリシー マップに、このコマンドを使用します。match atm oam コマンドを含む、ATM インターフェイスまたは ATM PVC にアタッチされたポリシー マップには、入力ポリシー マップのみを使用できます。

使用上のガイドライン

match atm-vci コマンドをクラス マップ コンフィギュレーション モードで設定する場合、このクラス マップは、ATM 相手先固定パス（PVP）だけにアタッチできるポリシー マップに追加できます。

（注）	Cisco 7600 シリーズ ルータでは、match atm-vci コマンドは、ATM VP の入力方向だけでサポートされます。

match not コマンドを使用すると、コマンドで指定した VC 以外の VC と照合できます。

使用上のガイドライン

1 つのトラフィック クラスに match-any 特性と match-all 特性の両方を使用する唯一の方法は、match class-map コマンドを使用する方法です。match-any 特性と match-all 特性を結合して 1 つのクラスにするには、次のいずれかを実行します。

• match-any 指示を使用してトラフィック クラスを作成し、一致基準として match-all 指示を使用して設定したクラスを使用します（match class-map コマンドを使用）。

• match-all 指示を使用してトラフィック クラスを作成し、一致基準として match-any 指示を使用して設定したクラスを使用します（match class-map コマンドを使用）。

また、match class-map コマンドを使用してトラフィック クラスを別のクラス内にネストすることもできます。これにより、以前に設定したトラフィック クラスにほとんどの情報が存在している場合に、ユーザが新しいトラフィック クラスを再作成するオーバーヘッドが削減されます。

パケットがクラス マップに一致すると、それらのパケットのトラフィック レートが生成されます。ゾーンベース ファイアウォール ポリシーでは、ポリシーと一致するのは、セッションを作成した最初のパケットのみです。このフローの後続パケットは、設定されたポリシー内のフィルタと一致しませんが、セッションとは直接一致します。後続パケットに関連する統計情報は、検査アクションの一部として表示されます。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

discard-class 値に数学的な意味はありません。たとえば、discard-class 値 2 が 1 より大きいわけではありません。この値は単に、discard-class 2 でマークされたパケットは、discard-class 1 でマークされたパケットとは異なる扱いをする必要があることを示しています。

指定された discard-class 値と一致するパケットは、他の discard-class 値でマークされたパケットとは異なる扱いを受けます。discard-class は一致基準のみで、ドロップするトラフィックに対して Per-Hop Behavior（PHB）を定義する際に使用されます。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

DSCP 値

1 つまたは複数の Diffserv コード ポイント（DSCP）値を入力する必要があります。コマンドには、次の任意の組み合わせを含めることができます。

• DiffServ コード ポイント値を表す数字（0 ～ 63）

• 特定の AF DSCP を識別する AF 番号（af11 など）

• 特定の CS DSCP を識別する CS 番号（cs1 など）

• default ：デフォルト DSCP を持つパケットに一致します。

• ef ：EF DSCP を持つパケットに一致します。

たとえば、0、1、2、3、4、5、6、または 7 の DCSP 値が必要な場合（指定したすべての IP DSCP 値ではなく、1 つの IP DSCP 値だけが正常な一致基準であることに注意）、match dscp 0 1 2 3 4 5 6 7 コマンドを入力します。

このコマンドはクラス マップで使用され、パケット上の特定の DSCP 値マーキングを識別します。このコンテキストでは、dscp-value 引数はマーキングとしてだけ使用され、数学的な意味はありません。たとえば、 dscp-value の 2 という値は、1 より大きいわけではありません。値は単に 2 という dscp-value でマーキングされているパケットが、1 という dscp-value でマーキングされているパケットとは異なるということを示しているに過ぎません。これらのマーキングされたパケットの処理は、ユーザが、ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードでの Quality of Service（QoS）ポリシーの設定を通じて定義します。

DSCP 値での一致パケット

DSCP 値を IPv6 パケットだけに照合させるには、match protocol ipv6 コマンドも使用する必要があります。このコマンドを使用しないと、DSCP での照合はデフォルトで IPv4 パケットと IPv6 パケットの両方に対して行われます。

DSCP 値を IPv4 パケットだけに照合させるには、ip キーワードを使用します。ip キーワードを指定しないと、照合は IPv4 パケットと IPv6 パケットの両方に行われます。または、match protocol ip コマンドを match dscp とともに使用して、IPv4 パケットのみを分類することができます。

DSCP ビットをセットした後は、その他の QoS 機能をビット設定で動作させることができます。

ネットワークは、マーキングされているトラフィックにプライオリティを与える（または何らかのタイプの優先処理を行う）ことができます。一般に、ネットワークのエッジ（または管理ドメイン）で優先順位の値を設定します。これにより、データが優先順位に従ってキューに格納されます。重み付け均等化キューイング（WFQ）で、輻輳ポイントでの優先順位の高いトラフィックの処理を高速化できます。重み付けランダム早期検出（WRED）で、輻輳時に、優先順位の高いトラフィックの損失率をその他のトラフィックより確実に低くすることができます。

Cisco 10000 シリーズ ルータ

Cisco 10000 シリーズ ルータは、IPv4 パケットの DSCP 照合のみをサポートしています。一致基準として使用する DSCP 値を指定する場合は、ip キーワードを含める必要があります。

同じパケットをマーク付けする場合に、set ip dscp コマンドを set ip precedence コマンドと組み合わせて使用することはできません。DSCP 値と precedence 値は、相互に排他的です。パケットにはどちらか一方の値を設定でき、両方を設定することはできません。

使用上のガイドライン

match-field コマンドを発行する前に、load protocol コマンドによりルータに PHDF をロードする必要があります。その後、最初に class-map コマンドを入力し、一致基準を確立するクラスの名前を指定する必要があります。

一致基準は、開始点、オフセット、サイズ、照合する値、およびマスクにより定義されます。任意のプロトコル フィールドを持つパターンで一致を定義できます。

使用上のガイドライン

match flow pdp コマンドにより、PDP フローに基づいてトラフィックを照合および分類できます。

match flow pdp コマンドは、Cisco IOS Release 12.4(9)T で使用可能な Flow-Based QoS for GGSN 機能に含まれています。Flow-Based QoS for GGSN 機能は、Gateway General Packet Radio Service（GPRS）Support Node（GGSN）専用に設計されています。

PDP ごとのポリシング

Flow-Based QoS for GGSN 機能には、PDP ごとのポリシング（セッションベースのポリシング）が含まれています。

match flow pdp コマンドにより（class-map コマンド、policy-map コマンド、police rate pdp コマンド、および service-policy コマンドと組み合わせて使用した場合）、GGSN のダウンリンク トラフィックに、PDP ごとのポリシング（セッションベースのポリシング）を設定できます。

PDP ごとのポリシングに関連する次の点に注意してください。

• class-map コマンドを使用して PDP フロー分類のクラス マップを定義するときは、match-any キーワードを使用しないでください。

• PDP ごとのポリシング機能を使用するには、Universal Mobile Telecommunications System（UMTS）Quality of Service（QoS）を設定する必要があります。UMTS QoS の設定の詳細については、『Cisco GGSN Release 6.0 Configuration Guide , Cisco IOS Release 12.4(2)XB』の「Configuring QoS on the GGSN」セクションを参照してください。

• PDP ごとのポリシングを設定するために作成されるポリシー マップには、match flow pdp コマンドのみが指定されている複数のクラスを含めることはできません。言い換えると、ポリシー マップに複数のクラスがある場合には、少なくとも 1 つのクラスで、match flow pdp コマンドを別のマッチング ステートメント（match precedence など）と組み合わせて使用する必要があります。

詳細情報

GGSN の詳細と、Flow-Based QoS for GGSN 機能の設定手順については、『Cisco GGSN Release 6.0 Configuration Guide , Cisco IOS Release 12.4(2)XB』を参照してください。

（注）	Flow-Based QoS for GGSN 機能を設定するには、「Configuring Per-PDP Policing」セクションの手順に従います。

GGSN 固有のコマンドの詳細については、『Cisco GGSN Release 6.0 Command Reference , Cisco IOS Release 12.4(2)XB』を参照してください。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

この一致基準は、フレーム リレー ネットワークのメイン インターフェイスとポイントツーマルチポイント サブインターフェイスで使用でき、階層型ポリシー マップでも使用できます。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

使用上のガイドライン

match input vlan コマンドにより、入力インターフェイスでパケットが受信されたときに、1 つ以上の特定の VLAN ID とパケットを照合するクラス マップを作成できます。これにより、Ethernet over MPLS（EoMPLS）仮想回線（VC）用の階層型 Quality of Service（HQoS）が有効になり、QoS クラス マップとポリシー マップの間の親子関係が使用できるようになります。これにより、サービス プロバイダーは、特定の EoMPLS ネットワークのトラフィックを簡単に分類および整形することができます。

EoMPLS アプリケーションでは、通常、親クラス マップが特定の EoMPLS ネットワーク内のすべての VC の最大帯域幅を指定します。その後、子クラス マップがこのトラフィックのサブセットに対して、その他の QoS 操作（トラフィック シェーピングなど）を実行します。

match input vlan コマンドと、クラスマップ コンフィギュレーション コマンドでもある match vlan コマンドを混同しないでください。

• match vlan コマンドは、ポリシー マップが適用される特定のインターフェイスのパケットで VLAN ID を照合します。match vlan コマンドを使用するポリシー マップは、service-policy {input | output } コマンドを使用して、ルータの入力または出力インターフェイスに適用できます。

• match input vlan コマンドは、ルータの入力インターフェイスで受信されたパケットで VLAN ID を照合します。通常、match input vlan コマンドを使用するポリシー マップは、service-policy output コマンドを使用してルータの出力インターフェイスに適用されます。

また、match input vlan コマンドは、VLAN 間ルーティングに使用される論理 VLAN インターフェイスで受信されたパケットを照合する、match input-interface vlan コマンドと混同されることもあります。

ヒント	クラス マップは match input-interface コマンドもサポートしているため、match input vlan コマンドを入力するときは input キーワードを省略することはできません。

（注）	match input vlan コマンドは、FlexWAN、拡張 FlexWAN、および Optical Service Module（OSM）ライン カード上のレイヤ 2 LAN ポートでのみ使用できません。

match input vlan コマンドを使用するときは、次の制限が適用されます。

• VLAN インターフェイス（interface vlan コマンドで作成された論理インターフェイス）にサービス ポリシーをすでにアタッチしている場合には、インターフェイスに match input vlan を使用するポリシーをアタッチすることはできません。

• match input vlan コマンドを使用するクラス マップは、match-any オプションのみをサポートしています。match input vlan コマンドを使用するクラス マップで match-all オプションを使用することはできません。

• 親クラスに match input vlan コマンドを使用するクラス マップが含まれている場合は、子クラス マップで match exp コマンドを使用することはできません。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

（注）	CSCtx62310 では、このコマンドを一意に識別するために入力する必要がある最小文字列は match input- です。デバイスが、このコマンドの省略バージョンとして match input を受け入れなくなりました。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

このコマンドは、指定されたポート範囲内の IP RTP パケットを照合するために使用されます。starting port number 引数から starting port number 引数に port range 引数を加えた数までの範囲の、すべての偶数 User Datagram Port（UDP）ポート番号宛てのパケットを照合します。

RTP ポート範囲を一致基準として使用することは、音声やビデオなどの RTP を使用するアプリケーションに特に効果的です。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

使用上のガイドライン

Cisco 10000 シリーズ以外のサポートされているプラットフォーム

クラスベース重み付け均等化キューイング（CBWFQ）の場合は、入力インターフェイス、アクセス コントロール リスト（ACL）、プロトコル、Quality of Service（QoS）ラベル、Experimental（EXP）フィールドの値などの一致基準に基づいてトラフィック クラスを定義します。クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。

match mpls experimental コマンドは、クラス マップで指定されたクラスに属しているかどうかを確認するパケットに対して、一致基準として使用される EXP フィールドの名前を指定します。

match mpls experimental コマンドを使用するには、まず class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するクラスの名前を指定する必要があります。クラスを指定したら、次のいずれかのコマンドを使用してそのクラスの一致基準を設定できます。

• match access-group

• match input-interface

• match mpls experimental

• match protocol

クラス マップで複数のコマンドを指定する場合、最後に入力されたコマンドだけが適用されます。最後のコマンドは、それ以前に入力されたコマンドを無効にします。

Cisco 10000 シリーズ

このコマンドは、ESR-PRE1 モジュールでのみ使用可能です。

CBWFQ では、入力インターフェイス、ACL、プロトコル、QoS ラベル、EXP フィールド値などの一致基準に基づいてトラフィック クラスを定義します。クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。

match mpls experimental コマンドを使用するには、まず class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するクラスの名前を指定する必要があります。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

このコマンドは、入力インターフェイスと出力インターフェイスに対して入力できます。このコマンドは MPLS パケットでのみ照合します。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

match not コマンドは、一致基準として使用されない Quality of Service（QoS）ポリシー値を指定するために使用されます。 match not コマンドが使用された場合、その QoS ポリシー以外のすべての値は、成功する一致基準になります。

たとえば、QoS クラスマップ コンフィギュレーション モードで match not qos-group 4 コマンドが発行された場合、指定されたクラスは 4 以外のすべての QoS グループ値を成功する一致基準として受け入れます。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

このコマンドでは、IP ヘッダー内のレイヤ 3 パケット長のみが考慮されます。IP ヘッダー内のレイヤ 2 パケット長は考慮されません。

このコマンドを使用する場合は、少なくとも最大値または最小値を指定する必要があります。ただし、両方の値を入力することもできます。

最小値のみが指定されている場合は、最小値よりも大きいレイヤ 3 パケット長を持つパケットが、基準に一致するとみなされます。

最大値のみが指定されている場合は、最大値よりも小さいレイヤ 3 パケット長を持つパケットが、基準に一致するとみなされます。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

使用上のガイドライン

このコマンドは、ユーザが接続するポートに基づいて、適用されるアクセス ポリシーが異なる可能性がある場合に使用されます。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

数字の省略形（0 ～ 7）または基準名（critical、flash など）で、単一の マッチング ステートメントに最大 4 つの一致基準を入力できます。たとえば、0、1、2、または 3 のプレシデンス値が必要な場合（指定したすべてのプレシデンス値ではなく、1 つの値だけが正常な一致基準であることに注意）、match ip precedence 0 1 2 3 コマンドを入力します。precedence-criteria の数字には、数学的な意味はありません。つまり、2 という precedence-criteria は、1 より大きいわけではありません。これらの異なるパケットが処理される方法は、ポリシーマップ コンフィギュレーション モードで設定される Quality of Service（QoS）ポリシーによって決まります。

QoS ポリシーは、ネットワークに入ってくるパケットの IP 優先順位マーキングを含むように設定できます。これにより、ネットワーク内のデバイスは、新しくマーキングされた IP 優先順位値を使用してパケットの処理方法を決定することができます。たとえば、クラスベースの重み付けランダム早期検出（WRED）は、IP 優先順位値を使用して、パケットがドロップされる確率を判断します。また、音声パケットを特定の優先順位でマーキングすることもできます。そうすれば、低遅延キューイング（LLQ）を設定して、その優先順位のすべてのパケットをプライオリティ キューに入れることができます。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

Cisco 7600 および 10000 シリーズ ルータでの IPv6 および IPv4 パケットのプレシデンスの照合

Cisco 7600 シリーズおよび 10000 シリーズ ルータで、match protocol コマンドと ipv6 キーワードを使用して、IPv6 パケットのみのプレシデンス値に基づく一致基準を設定します。このキーワードを使用しないと、プレシデンスでの照合はデフォルトで IPv4 パケットと IPv6 パケットの両方に対して行われます。ip キーワードを使用して、IPv4 パケットのみのプレシデンス値に基づく一致基準を設定します。ip キーワードを指定しないと、照合は IPv4 パケットと IPv6 パケットの両方に行われます。

優先順位の値と名前

次の表に、すべての基準条件の値、名前、バイナリ値、および推奨用途を示します。スペースで区切って、最大 4 つの条件を入力できます。1 つの優先順位値だけが一致すれば、一致したと判断されます。次の表に、IP プレシデンス値を示します。

IP 優先順位 6 と 7 は、コントロール パケットをマーキングするのでないかぎり、パケットのマーキングに使用しないでください。

使用上のガイドライン

このコマンドは、Flexible NetFlow と Performance Monitor の両方で使用できます。これらの製品では、異なるコマンドを使用して、このコマンドを発行するコンフィギュレーション モードにします。

Cisco IOS Release 15.1(3)T および 12.2(58)SE の Cisco Performance Monitor

まず、service-policy type performance-monitor inline コマンドを入力する必要があります。

Cisco 7600 ルータおよび Cisco 10000 シリーズ ルータ以外でサポートされるプラットフォーム

クラスベース重み付け均等化キューイング（CBWFQ）の場合は、一致基準プロトコル、アクセス コントロール リスト（ACL）、入力インターフェイス、Quality of Service（QoS）ラベル、および Experimental（EXP）フィールドの値に基づいて、トラフィック クラスを定義します。クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。

match protocol コマンドは、クラス マップで指定されたクラスに属しているかどうかを確認するパケットに対して、一致基準として使用されるプロトコルの名前を指定します。

match protocol ipx コマンドは出力方向のパケットのみを照合します。

match protocol コマンドを使用するには、まず class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するクラスの名前を指定する必要があります。クラスを指定したら、次のいずれかのコマンドを使用してそのクラスの一致基準を設定できます。

• match access-group

• match input-interface

• match mpls experimental

クラス マップで複数のコマンドを指定する場合、最後に入力されたコマンドだけが適用されます。最後のコマンドは、それ以前に入力されたコマンドを無効にします。

NBAR トラフィックによりサポートされているプロトコル タイプを照合するように NBAR を設定するには、match protocol (NBAR) コマンドを使用します。

Cisco 7600 シリーズ ルータ

QoS クラスマップ コンフィギュレーションの match protocol コマンドは、NBAR を設定し、入力と出力両方のポート上のすべてのトラフィックを送信して、マルチレイヤ スイッチ フィーチャ カード 2（MSFC2）のソフトウェアで処理されるようにします。

CBWFQ の場合は、プロトコル、ACL、入力インターフェイス、QoS ラベル、およびマルチプロトコル ラベル スイッチング（MPLS）EXP フィールド値などの一致基準に基づいて、トラフィック クラスを定義します。クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。

match protocol コマンドは、クラス マップで指定されたクラスに属しているかどうかを確認するパケットに対して、一致基準として使用されるプロトコルの名前を指定します。

match protocol コマンドを使用する場合は、まず class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するクラスの名前を指定する必要があります。

クラス マップで複数のコマンドを指定する場合、最後に入力されたコマンドだけが適用されます。最後のコマンドは、それ以前に入力されたコマンドを無効にします。

このコマンドは、NBAR 機能が認知するプロトコルを照合するのに使用されます。NBAR がサポートするプロトコルの一覧については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classification」を参照してください。

Cisco 10000 シリーズ ルータ

CBWFQ の場合は、プロトコル、ACL、入力インターフェイス、QoS ラベル、および EXP フィールド値などの一致基準に基づいて、トラフィック クラスを定義します。クラスの一致基準を満たすパケットは、そのクラスのトラフィックの一部となります。

match protocol コマンドは、クラス マップで指定されたクラスに属しているかどうかを確認するパケットに対して、一致基準として使用されるプロトコルの名前を指定します。

match protocol ipx コマンドは出力方向のパケットのみを照合します。

match protocol コマンドを使用するには、まず class-map コマンドを入力して、一致基準を確立するクラスの名前を指定する必要があります。

NBAR プロトコルを照合する場合は、match protocol (NBAR) コマンドを使用します。

match protocol コマンドの制限（Catalyst 6500 シリーズ スイッチのみ）

ポリシー マップにはトラフィック クラスが含まれています。トラフィック クラスには、プロトコル タイプまたはアプリケーションに基づいてパケットを照合する（およびグループにまとめる）ために使用できる、1 つ以上の match コマンドが含まれています。必要に応じて任意の数のトラフィック クラスを作成できます。

Cisco IOS Release 12.2(18)ZY には、Supervisor 32/PISA エンジンが搭載された Catalyst 6500 シリーズ スイッチ用のソフトウェアが含まれています。このリリースおよびプラットフォームでは、ポリシー マップと match protocol コマンドの使用に関する次の制限に注意してください。

• 1 つのトラフィック クラスは、最大 8 個のプロトコルまたはアプリケーションに一致するように設定できます。

• 複数のトラフィック クラスは、累積で最大 95 個のプロトコルまたはアプリケーションに一致するように設定できます。

サポートされるプロトコル

以下の表に、ほとんどのルータでサポートされているプロトコルを示します。一部のルータは、いくつかの追加のプロトコルをサポートしています。たとえば、Cisco 7600 ルータは AARP および DECnet プロトコルをサポートし、Cisco 7200 ルータは directconnect および PPPOE プロトコルをサポートしています。サポートされているプロトコルの完全なリストについては、使用しているルータの match protocol コマンドのオンライン ヘルプを参照してください。