インターフェイスに付加された入力ポリシーおよび出力ポリシーの統計情報と設定を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show policy-map interface コマンドを使用します。
非同期転送モード(ATM)共有ポート アダプタ(SPA)
show policy-map interface slot/ subslot/ port . [subinterface]
Cisco CMTS ルータ
show policy-map interface interface-type slot/subslot/port
Cisco 3660、3845、7200、7400、7500、Cisco ASR 903 シリーズ ルータ、および Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ
show policy-map interface type type-parameter [ vc [vpi] [/] vci ] [ dlci dlci ] [ input | output ] [ class class-name ]
Cisco 6500 シリーズ スイッチ
show policy-map interface [ interface-type interface-number | vlan vlan-id ] [detailed] [ { input | output } [ class class-name ] ]
show policy-map interface [ port-channel channel-number [ class class-name ] ]
Cisco 7600 シリーズ ルータ
show policy-map interface [ interface-type interface-number | null 0 | vlan vlan-id ] [ input | output ]
構文の説明
slot
|
(CMTS および ATM 共有ポート アダプタのみ)シャーシ スロット番号。スロット情報については該当するハードウェア マニュアルを参照してください。SPA インターフェイス プロセッサ(SIP)については、プラットフォーム固有の SPA ハードウェア
インストレーション ガイドまたはプラットフォーム固有の SPA ソフトウェア設定ガイドの対応する「Identifying Slots and Subslots for SIPs and SPAs」トピックを参照してください。
|
/subslot
|
(CMTS および ATM 共有ポート アダプタのみ)SPA がインストールされている場合の SPA インターフェイス プロセッサ(SIP)の第 2 スロット番号。サブスロット情報については、プラットフォーム固有の SPA ハードウェア インストレーション
ガイドおよびプラットフォーム固有の SPA ソフトウェア設定ガイドの対応する「Specifying the Interface Address on an SPA」トピックを参照してください。
|
port
|
(CMTS および ATM 共有ポート アダプタのみ)ポート番号またはインターフェイス番号。ポート情報については該当するハードウェア マニュアルを参照してください。SPA については、プラットフォーム固有の SPA ソフトウェア設定ガイドの対応する「Specifying
the Interface Address」トピックを参照してください。
|
. subinterface
|
(ATM 共有ポート アダプタのみ、任意)サブインターフェイス番号。期間に優先する番号は、このサブインターフェイスが属する番号に一致する必要があります。指定できる範囲は 1 ~ 4,294,967,293 です。
|
type
|
ポリシー設定が表示されるサブインターフェイスのインターフェイス タイプ。
|
type-parameter
|
インターフェイス タイプまたはサブインターフェイス タイプに関連付けられたポート、コネクタ、インターフェイス カード番号、クラス マップ名やその他のパラメータ。
|
vc
|
(任意)ATM インターフェイスの場合にだけ、指定された PVC のポリシー設定を表示します。
|
vpi /
|
(任意)この相手先固定接続(PVC)の ATM ネットワーク仮想パス識別子(VPI)。Cisco 7200 および 7500 シリーズ ルータで、この値範囲は 0 ~ 255 です。
vpi および vci 引数は両方を 0 に設定できません。一方が 0 の場合、もう一方は 0 にできません。
前方スラッシュ(/ )と vpi 値の両方がない場合、vpi 値のデフォルトは 0 です。この値が省略されたときは、指定された ATM インターフェイスまたはサブインスタンスの仮想回線(VC)の情報が表示されます。
|
vci
|
(任意)この PVC の ATM ネットワーク仮想チャネル識別子(VCI)。この値は 0 ~ 1 の範囲で、atm vc-per-vp コマンドによってこのインターフェイスに対して設定された最大値未満です。一般的に、0 ~ 31 の低いほうの値は、特定のトラフィック(F4 Operation, Administration, and Maintenance(OAM)、相手先選択接続(SVC)シグナリング、統合ローカルマネジメント
インターフェイス(ILMI)など)のために予約されており、使用できません。
VCI は、ATM セルのヘッダーの 16 ビット フィールドです。VCI 値はローカルにだけ意味があるため、単一リンク上でだけ一意であり、ATM ネットワーク全体では一意ではありません。
vpi および vci 引数は両方を 0 に設定できません。一方が 0 の場合、もう一方は 0 にできません。
|
dlci
|
(任意)ポリシー設定が表示される特定の PVC を示します。
|
dlci
|
(任意)インターフェイスで使用される、特定のデータリンク接続識別子(DLCI)番号。DLCI が指定された場合、対応する PVC のポリシー設定が表示されます。
|
input
|
(任意)入力ポリシーに添付された統計情報が表示されることを示します。
|
output
|
(任意)出力ポリシーに添付された統計情報が表示されることを示します。
|
class
class-name
|
(任意)指定したクラスの QoS ポリシー アクションを表示します。
|
interface-type
|
(任意)インターフェイス タイプ。有効な値は、atm 、ethernet 、fastethernet 、ge-wan gigabitethernet 、pos 、pseudowire 、および tengigabitethernet です。
|
interface-number
|
(任意)モジュールおよびポート番号。有効値については、「使用上のガイドライン」を参照してください。
|
vlan vlan-id
|
(任意)VLAN ID を指定します。有効値の範囲は 1 ~ 4094 です。
|
detailed
|
(任意)その他の統計情報を表示します。
|
port-channel
channel-number
|
(任意)EtherChannel ポートチャネル インターフェイスを表示します。
|
null 0
|
(任意)null インターフェイスを指定します。有効値は 0 だけです。
|
コマンド デフォルト
指定されたインターフェイスまたはサブインターフェイス、あるいはそのインターフェイス上の特定の相手先固定接続(PVC)のすべてのサービス ポリシーに設定されているすべてのクラスのパケット統計情報を表示します。
ATM 共有ポート アダプタで使用した場合、このコマンドにデフォルトの動作や値はありません。
コマンド モード
特権 EXEC(#)
ATM 共有ポート アダプタ(SPA)
ユーザ EXEC (>)
特権 EXEC(#)
コマンド履歴
リリース
|
変更箇所
|
12.0(5)T
|
このコマンドが導入されました。
|
12.0(5)XE
|
このコマンドが Cisco IOS Release 12.0(5)XE に統合されました。
|
12.0(7)S
|
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(7)S に統合されました。
|
12.0(28)S
|
このコマンドが変更され、QoS(パーセントベース ポリシング機能)が、認定(適合)バースト(bc)サイズおよび超過(ピーク)バースト(be)サイズを計算する場合にミリ秒を含めるようになりました。
|
12.1(1)E
|
このコマンドが Cisco IOS Release 12.1(1)E に統合されました。
|
12.1(2)T
|
このコマンドは、インターフェイス上のすべてのフレーム リレー PVC のポリシー、または、DLCI が指定された場合は指定された PVC のポリシーに関する情報を表示するように変更されました。また、このコマンドは、Quality of Service(QoS)設定アクションによってマーキングされたパケットの合計数を表示するように変更されました。
|
12.1(3)T
|
このコマンドはクラスごとのアカウンティング統計情報を表示するように変更されました。
|
12.2(4)T
|
このコマンドは、2 レート トラフィック ポリシングのために変更され、バースト パラメータと関連するアクションを表示します。
|
12.2(8)T
|
このコマンドは、Policer Enhancement(Multiple Actions 機能)および WRED(明示的輻輳通知(ECN)機能)のために変更されました。
Policer Enhancement(Multiple Actions 機能)の場合、このコマンドは特定のレートに対する適合パケット、超過パケットおよび違反パケットに設定された複数のアクションを表示するように変更されました。
WRED(明示的輻輳通知(ECN)機)の場合、このコマンドは ECN マーキング情報を表示します。
|
12.2(13)T
|
次の点が変更されました。
-
このコマンドは、パーセントベース ポリシング機能とシェーピング機能のために、変更されました。
-
このコマンドは、クラスベースの RTP および TCP ヘッダー圧縮のために変更されました。
-
このコマンドはモジュラ QoS コマンドライン インターフェイス(MQC)無条件パケット廃棄機能の一部として変更されました。ポリシー マップのトラフィック クラスは、特定のクラスに属するパケットを廃棄するように設定されます。
-
このコマンドは、クラスマップ内のトラフィックの一致基準として、フレーム リレー DLCI 番号を表示するように変更されました。
-
このコマンドは、クラスマップ内のトラフィックの一致基準として、レイヤ 3 パケット長を表示するように変更されました。
-
このコマンドは、拡張パケット マーキング機能のために変更されました。マッピング テーブル(テーブル マップ)を使用して、packet-marking の値を変換し、送信できます。
|
12.2(14)SX
|
このコマンドが変更されました。このコマンドのサポートが Cisco 7600 シリーズ ルータに追加されました。
|
12.2(15)T
|
このコマンドは、フレーム リレーの音声適応トラフィック シェーピング情報を表示するように変更されました。
|
12.2(17d)SXB
|
このコマンドが、Supervisor Engine 2 に実装され、Cisco IOS Release 12.2(17d)SXB に統合されました。
|
12.3(14)T
|
このコマンドは、帯域幅見積もりパラメータを表示するように変更されました。
|
12.2(18)SXE
|
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXE に統合されました。このコマンドは、ATM 共有ポート アダプタの集約 WRED 統計情報を表示するように変更されました。構文、デフォルト値、および、コマンド モードが変更されたことに注意してください。これらの変更には、「ATM
Shared Port Adapter」のラベルが付けられています。
|
12.4(4)T
|
このコマンドが変更されました。Flexible Packet Matching(FPM)をサポートするため、type access-control キーワードが追加されました。
|
12.2(28)SB
|
このコマンドが Cisco IOS Release 12.2(28)SB に統合され、次の変更が実施されました。
|
12.2(31)SB2
|
次の点が変更されました。
-
このコマンドは、設定されたプライオリティ サービスの各レベルに対する統計情報、および、帯域幅残量割合に関する情報を表示するように拡張され、Cisco 10000 シリーズ ルータ PRE3 に実装されました。
-
このコマンドは、VLAN ID 番号に基づく一致パケットの統計情報を表示するように変更されました。Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 の時点で、VLAN ID 番号に基づく一致パケットは、Cisco 10000 シリーズ
ルータだけでサポートされます。
|
12.2(33)SRC
|
このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRC に統合されました。
|
12.4(15)T2
|
このコマンドは、Generic Routing Encapsulation(GRE)トンネル マーキングに関する情報を表示するように変更されました。
(注)
|
このリリースの時点で、Cisco MGX ルート プロセッサ モジュール(RPM-XF)プラットフォームだけで GRE トンネル マーキングがサポートされます。
|
|
12.2(33)SB
|
このコマンドは、GRE トンネル マーキングに関する情報を表示するように変更され、Cisco 7300 シリーズ ルータのサポートが追加されました。
|
Cisco IOS XE 2.1
|
このコマンドは Cisco IOS XE Release 2.1 に統合され、Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ上に実装されました。
|
12.4(20)T
|
このコマンドが変更されました。モジュラ Quality of Service(QoS)コマンドライン インターフェイス(CLI)(MQC)を使用した階層型キューイング フレームワーク(HQF)のサポートが追加されました。
|
12.2(33)SXI
|
このコマンドは、Catalyst 6500 シリーズ スイッチに実装され、プライオリティ機能の厳密なレベルおよびレベルごとのカウントを表示するように変更されました。
|
12.2(33)SRE
|
このコマンドは、MQC ポリシング ポリシー マップで bc 値および be 値をインターフェイスの MTU サイズに自動的に丸めるように変更されました。
|
Cisco IOS XE Release 2.6
|
コマンド出力は、サブスクライバ QoS 統計に関する情報を表示するように変更されました。
|
12.2(54)SG
|
このコマンドは、ポリサー統計情報の該当するカウントのみを表示するように変更されました。
|
12.2(33)SCF
|
このコマンドが、Cisco IOS リリース 12.2(33)SCF に統合されました。
|
Cisco IOS XE リリース 3.7S
|
このコマンドが Cisco ASR 903 シリーズ ルータに実装されました。
|
Cisco IOS XE Release 3.8S
|
このコマンドが変更されました。pseudowire インターフェイス タイプが追加されました。
|
Cisco IOS XE Release 3.8S
|
このコマンドが変更されました。Cisco 1000 シリーズ ルータに pseudowire インターフェイス タイプが追加されました。
|
Cisco IOS Release 15.3(1)S
|
このコマンドが変更されました。pseudowire インターフェイス タイプが追加されました。
|
使用上のガイドライン
Cisco 3660、3845、7200、7400、7500、Cisco ASR 903 シリーズ ルータ、および Cisco ASR 1000 シリーズ ルータ
show policy-map interface コマンドは、指定されたインターフェイスのクラスのパケット統計情報、または、サービス ポリシーがインターフェイスまたは PVC に付加されている場合にかぎり、指定された PVC のクラスのパケット統計情報を表示します。
show policy-map interface コマンド入力後に表示されたカウンタは、インターフェイス上に輻輳がある場合にだけ更新されます。
show policy-map interface コマンドは、インターフェイスでフレーム リレー トラフィック シェーピング(FRTS)が有効になっている場合にのみ、フレーム リレー PVC に関するポリシー情報を表示します。
show policy-map interface コマンドは、インターフェイスで ECN が有効になっている場合にのみ、ECN マーキング情報を表示します。
HQF でシェーピングがアクティブかどうかを判断するには、show policy-map interface コマンド出力の「(queue depth/total drops/no-buffer drops)」行でキューの深さフィールドをチェックします。
Cisco IOS リリース 12.4(20)T 以降の HQF イメージでは、トラフィック シェーピング クラスの遅延パケット カウンタおよび遅延バイト カウンタは削除されました。
Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチ
pos、atm、および ge-wan インターフェイスは、スーパバイザ エンジン 720 が搭載された Cisco 7600 シリーズ ルータまたは Catalyst シリーズ スイッチではサポートされません。
スーパバイザ エンジン 2 が搭載された Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチでは、パケット カウンタが表示されます。
スーパバイザ エンジン 720 が搭載された Cisco 7600 シリーズ ルータおよび Catalyst 6500 シリーズ スイッチでは、バイト カウンタが表示されます。
ポリシング済みカウンタ情報は出力されず、代わりに 0 が表示されます(0 パケット、0 バイトなど)。ドロップおよび転送されたポリシング済みカウンタ情報を表示するには、show mls qos コマンドを入力します。
Cisco 7600 シリーズ ルータでは、OSM WAN インターフェイスに限り、ポリシー マップ内にポリシングを設定すると、ハードウェア カウンタは表示されますが、class-default カウンタは表示されません。ポリシー マップ内にポリシングを設定しないと、class-default
カウンタが表示されます。
Catalyst 6500 シリーズ スイッチでは、show policy-map interface コマンドはプライオリティ機能の厳密なレベルおよびレベルごとのカウントを表示します。
interface-number 引数では、モジュールおよびポート番号を指定します。interface-number の有効な値は、指定するインターフェイス タイプと、使用するシャーシおよびモジュールによって異なります。たとえば、13 スロット シャーシに 48 ポート 10/100BASE-T イーサネット モジュールが搭載されている場合に、ギガビット イーサネット
インターフェイスを指定すると、モジュール番号の有効値は 1 ~ 13、ポート番号の有効値は 1 ~ 48 になります。
HQF
HQF を設定すると、show policy-map interface コマンドは追加のフィールドを表示します。これには、DiffServ コード ポイント(DSCP)値、WRED 統計情報(バイト)、WRED による送信済みパケット、クラスごとにパケット出力/バイト出力を表示するカウンタなどがあります。
例
このセクションでは、代表的な show policy-map interface コマンドの出力例を示します。使用されるインターフェイスまたはプラットフォーム、および、イネーブルにされたオプションによって、表示される出力は次に示すものと若干異なります。
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例では、(次に示すように設定された)mypolicy というサービス ポリシーのアタッチ先となるシリアル 3/1 インターフェイスの統計情報を表示しています。このインターフェイスでは、重み付け均等化キューイング(WFQ)は有効になっています。コマンド出力に共通して表示される主なフィールドの説明は、次の表を参照してください。
policy-map mypolicy
class voice
priority 128
class gold
bandwidth 100
class silver
bandwidth 80
random-detect
Router# show policy-map interface serial3/1 output
Serial3/1
Service-policy output: mypolicy
Class-map: voice (match-all)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 5
Weighted Fair Queueing
Strict Priority
Output Queue: Conversation 264
Bandwidth 128 (kbps) Burst 3200 (Bytes)
(pkts matched/bytes matched) 0/0
(total drops/bytes drops) 0/0
Class-map: gold (match-all)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 2
Weighted Fair Queueing
Output Queue: Conversation 265
Bandwidth 100 (kbps) Max Threshold 64 (packets)
(pkts matched/bytes matched) 0/0
(depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
Class-map: silver (match-all)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 1
Weighted Fair Queueing
Output Queue: Conversation 266
Bandwidth 80 (kbps)
(pkts matched/bytes matched) 0/0
(depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
exponential weight: 9
mean queue depth: 0
class Transmitted Random drop Tail drop Minimum Maximum Mark
pkts/bytes pkts/bytes pkts/bytes thresh thresh prob
0 0/0 0/0 0/0 20 40 1/10
1 0/0 0/0 0/0 22 40 1/10
2 0/0 0/0 0/0 24 40 1/10
3 0/0 0/0 0/0 26 40 1/10
4 0/0 0/0 0/0 28 40 1/10
5 0/0 0/0 0/0 30 40 1/10
6 0/0 0/0 0/0 32 40 1/10
7 0/0 0/0 0/0 34 40 1/10
rsvp 0/0 0/0 0/0 36 40 1/10
Class-map: class-default (match-any)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例では、(次に示すように設定された)p1 というサービス ポリシーのアタッチ先となるシリアル 3/2 インターフェイスの統計情報を表示しています。このインターフェイス上では、トラフィック シェーピングがイネーブルにされています。コマンド出力に共通して表示される主なフィールドの説明は、次の表を参照してください。
(注) |
Cisco IOS リリース 12.4(20)T 以降の HQF イメージでは、トラフィック シェーピング クラスの遅延パケット カウンタおよび遅延バイト カウンタは削除されました。
|
policy-map p1
class c1
shape average 320000
Router# show policy-map interface serial3/2 output
Serial3/2
Service-policy output: p1
Class-map: c1 (match-all)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 0
Traffic Shaping
Target Byte Sustain Excess Interval Increment Adapt
Rate Limit bits/int bits/int (ms) (bytes) Active
320000 2000 8000 8000 25 1000 -
Queue Packets Bytes Packets Bytes Shaping
Depth Delayed Delayed Active
0 0 0 0 0 no
Class-map: class-default (match-any)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
次の表では、出力によく表示される重要なフィールドについて説明します。表のフィールドは、関連する QoS 機能に従ってグループ化されています。サービス ポリシー出力名、クラス マップ名、および、一致基準情報に続いて、丸カッコに囲まれた数字が表示されます。この番号は、Cisco
内部だけで使用されるものであり、無視できます。
表 27. show policy-map interface のフィールドの説明
フィールド
|
説明
|
クラスまたはサービス ポリシーに関連付けられたフィールド
|
|
Service-policy output
|
指定されたインターフェイスまたは VC に適応されている出力サービス ポリシーの名前。
|
Class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets and bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(単位:kbps)。
(注)
|
発信インターフェイス全体でパケットが圧縮されている場合、パケット圧縮によって達成された改善パケット レートは、offered rate には反映されません。また、パケットがトンネルの組み合わせ(例:Generic Routing Encapsulation(GRE)トンネルおよび
IP Security(IPSec)トンネル)に入る前に圧縮されている場合、offered rate は、一般にトンネル カプセル化に関連付けられたすべての追加オーバーヘッドを含みません。offered rate は、設定に応じて、オーバーヘッドを含まない、1 つのトンネル カプセル化だけのオーバーヘッドを含む、または、すべてのトンネル カプセル化のオーバーヘッドを含むのいずれかです。GRE および IPSec トンネル設定の多くで、offered rate は、GRE トンネル カプセル化のオーバーヘッドだけを含みます。
|
|
drop rate
|
クラスからパケットがドロップされるレート(単位:kbps)。ドロップ レートは、offered rate から正常に送信されたパケット数を引いて計算されます。
|
(注)
|
分散アーキテクチャ プラットフォーム(Cisco 7500 シリーズ プラットフォームなど)では、offered rate カウンタとドロップ レート カウンタの差として計算される送信レートの値が、散発的に平均から 20 % またはそれ以上逸脱することがあります。独立したトラフィック分析装置によって対応するバーストが示されないにもかかわらず、発生することがあります。
|
|
|
Match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。選択要素には、IP precedence、IP Diffserv コード ポイント(DSCP)値、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)Experimental(EXP)値、アクセス グループ、および、QoS
グループなどの基準があります。使用可能な各種の一致条件の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classifying Network Traffic」モジュールを参照してください。
|
キューイングに対応付けられているフィールド(イネーブルの場合)
|
|
Output queue
|
このトラフィックのクラスに割り当てられている Weighted Fair Queueing(WFQ)カンバセーション。
|
Bandwidth
|
このクラスに設定されている帯域幅(kbps または割合のいずれか)、および、バーストサイズ
|
pkts matched/bytes matched
|
キューに入れられた、このクラスに一致するパケット数(バイト単位でも表示)。この数は、任意の時点でキューイングされた一致パケットの合計数を表します。このクラスに一致するパケットは、輻輳が存在するときだけキューイングされます。パケットがクラスに一致しているが、ネットワークが混雑していないためにキューイングされなかった場合、それらのパケットはこの合計に含まれません。しかし、プロセス
スイッチングが使用されている場合は、ネットワークが混雑していない場合でもパケット数は常に加算されます。
|
depth/total drops/no-buffer drops
|
このクラスに対して廃棄されたパケット数。No-buffer は、パケットをサービスするメモリ バッファが存在しないことを示します。
|
Weighted Random Early Detection(WRED)に対応付けられているフィールド(イネーブルである場合)
|
|
exponential weight
|
WRED パラメータ グループのために平均キュー サイズの計算に使用される指数。
|
mean queue depth
|
インターフェイスの実際のキューの深さおよび指数重み付け定数に基づいたキューの深さの平均。これは、変動する平均です。最小しきい値および最大しきい値と、この値とを比較してドロップの是非を決定します。
|
class
|
IP precedence レベル。
|
Transmitted pkts/bytes
|
WRED を通過し、WRED にドロップされなかったパケット数(バイト単位でも表示)。
(注)
|
パケットを格納するのに十分なメモリがバッファにない場合、パケットが WRED を通過した後でドロップされます。バッファに十分なメモリがないためにドロップされた(「ノーバッファ ドロップ」とも呼ばれる)パケットは、WRED パケット カウンタに算入されます。
|
|
Random drop pkts/bytes
|
キューの深さの平均が、指定された IP precedence レベルの最小しきい値と最大しきい値の間である場合に、ランダムにドロップされたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
Tail drop pkts/bytes
|
キューの深さの平均が、指定された IP precedence レベルの最大しきい値を上回る場合に、ランダムにドロップされたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
Minimum thresh
|
最小しきい値を表します。パケット数の WRED 最小しきい値。
|
Maximum thresh
|
最大しきい値を表します。パケット数の WRED 最大しきい値。
|
Mark prob
|
マーク確率。平均キューの深さが最大しきい値の場合にドロップされたパケットの割合。
|
トラフィック シェーピングと対応付けられたフィールド(イネーブルである場合)
|
|
Target Rate
|
シェーピング トラフィックに使用されるレート。
|
Byte Limit
|
インターバルあたりの送信最大バイト数。次のように計算されます。
((Bc+Be) /8) x 1
|
Sustain bits/int
|
認定バースト(Bc)レート。
|
Excess bits/int
|
超過バースト(Be)レート。
|
Interval (ms)
|
ミリ秒(ms)単位の時間間隔の値。
|
Increment (bytes)
|
各時間間隔の間にトラフィック シェーピングのトークン バケット内に受信したクレジット数(単位:バイト)。
|
Queue Depth
|
トラフィック シェーパーの現在のキューの深さ。
|
Packets
|
トラフィック シェーパー システムに入ったパケットの合計数。
|
Bytes
|
トラフィック シェーパー システムに入ったバイト合計数。
|
Packets Delayed
|
送信される前に、トラフィック シェーパーのキュー内で遅延したパケットの合計数。
|
Bytes Delayed
|
送信される前に、トラフィック シェーパーのキュー内で遅延したバイトの合計数。
|
Shaping Active
|
トラフィック シェーパーがアクティブかどうかを示します。たとえば、トラフィック シェーパーがアクティブであり、送信されたトラフィックがトラフィック シェーピング レートを上回る場合、フィールドに「yes」が表示されます。
|
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例では、(次に示すように設定された)prec-aggr-wred というサービス ポリシーのアタッチ先となるインターフェイス 4/1/0.10 の ATM 共有ポート アダプタの統計情報を表示しています。このインターフェイスでは集約
WRED が有効になっているため、クラス スルー マーク確率統計情報がサブクラスで集約されます。コマンド出力に共通して表示される主なフィールドの説明は、次の表を参照してください。
Router(config)# policy-map prec-aggr-wred
Router(config-pmap)# class class-default
Router(config-pmap-c)# random-detect aggregate
Router(config-pmap-c)# random-detect precedence values 0 1 2 3 minimum thresh 10 maximum-thresh 100 mark-prob 10
Router(config-pmap-c)# random-detect precedence values 4 5 minimum-thresh 40 maximum-thresh 400 mark-prob 10
Router(config-pmap-c)# random-detect precedence values 6 minimum-thresh 60 maximum-thresh 600 mark-prob 10
Router(config-pmap-c)# random-detect precedence values 7 minimum-thresh 70 maximum-thresh 700 mark-prob 10
Router(config-pmap-c)# exit
Router(config-pmap)# exit
Router(config)# interface ATM4/1/0.10 point-to-point
Router(config-if)# ip address 10.0.0.2 255.255.255.0
Router(config-if)# pvc 10/110
Router(config-if)# service-policy output prec-aggr-wred
Router# show policy-map interface atm4/1/0.10
ATM4/1/0.10: VC 10/110 -
Service-policy output: prec-aggr-wred
Class-map: class-default (match-any)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
Exp-weight-constant: 9 (1/512)
Mean queue depth: 0
class Transmitted Random drop Tail drop Minimum Maximum Mark
pkts/bytes pkts/bytes pkts/bytes thresh thresh prob
0 1 2 3 0/0 0/0 0/0 10 100 1/10
4 5 0/0 0/0 0/0 40 400 1/10
6 0/0 0/0 0/0 60 600 1/10
7 0/0 0/0 0/0 70 700 1/10
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例では、(次に示すように設定された)dscp-aggr-wred というサービス ポリシーのアタッチ先となるインターフェイス 4/1/0.11 の ATM 共有ポート アダプタの統計情報を表示しています。このインターフェイスでは集約
WRED が有効になっているため、クラススルー マーク確率統計情報がサブクラスで集約されます。コマンド出力に共通して表示される主なフィールドの説明は、次の表を参照してください。
Router(config)# policy-map dscp-aggr-wred
Router(config-pmap)# class class-default
Router(config-pmap-c)# random-detect dscp-based aggregate minimum-thresh 1 maximum-thresh 10 mark-prob 10
Router(config-pmap-c)# random-detect dscp values 0 1 2 3 4 5 6 7 minimum-thresh 10 maximum-thresh 20 mark-prob 10
Router(config-pmap-c)# random-detect dscp values 8 9 10 11 minimum-thresh 10 maximum-thresh 40 mark-prob 10
Router(config-pmap-c)# exit
Router(config-pmap)# exit
Router(config)# interface ATM4/1/0.11 point-to-point
Router(config-subif)# ip address 10.0.0.2 255.255.255.0
Router(config-subif)# pvc 11/101
Router(config-subif)# service-policy output dscp-aggr-wred
Router# show policy-map interface atm4/1/0.11
ATM4/1/0.11: VC 11/101 -
Service-policy output: dscp-aggr-wred
Class-map: class-default (match-any)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
Exp-weight-constant: 0 (1/1)
Mean queue depth: 0
class Transmitted Random drop Tail drop Minimum Maximum Mark
pkts/bytes pkts/bytes pkts/bytes thresh thresh prob
default 0/0 0/0 0/0 1 10 1/10
0 1 2 3
4 5 6 7 0/0 0/0 0/0 10 20 1/10
8 9 10 11 0/0 0/0 0/0 10 40 1/10
次の表では、集約 WRED が ATM 共有ポート アダプタ用に設定されている場合に、出力に表示される重要なフィールドについて説明します。
表 28. show policy-map interface フィールドの説明:ATM 共有ポート アダプタ上で集約 WRED 用に設定
フィールド
|
説明
|
exponential weight
|
重み付けランダム早期検出(WRED)パラメータ グループのために平均キュー サイズの計算に使用される指数。
|
mean queue depth
|
インターフェイスの実際のキューの深さおよび指数重み付け定数に基づいたキューの深さの平均。これは、変動する平均です。最小しきい値および最大しきい値と、この値とを比較してドロップの是非を決定します。
|
(注)
|
集約重み付けランダム早期検出(WRED)が有効になっている場合、次の WRED 統計情報がそれぞれのサブクラス(IP プレシデンスまたは DiffServ コード ポイント(DSCP)値)に基づいて集約されます。
|
|
class
|
IP プレシデンス レベルまたは DiffServ コード ポイント(DSCP)値。
|
Transmitted pkts/bytes
|
WRED を通過し、WRED にドロップされなかったパケット数(バイト単位でも表示)。
(注)
|
パケットを格納するのに十分なメモリがバッファにない場合、パケットが WRED を通過した後でドロップされます。バッファに十分なメモリがないためにドロップされた(「ノーバッファ ドロップ」とも呼ばれる)パケットは、WRED パケット カウンタに算入されます。
|
|
Random drop pkts/bytes
|
キューの深さの平均が、指定された IP プレシデンス レベルまたは DSCP 値の最小しきい値と最大しきい値の間である場合に、ランダムにドロップされたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
Tail drop pkts/bytes
|
キューの深さの平均が、指定された IP プレシデンス レベルまたは DSCP 値の最大しきい値を上回る場合に、ランダムにドロップされたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
Minimum thresh
|
最小しきい値を表します。パケット数の WRED 最小しきい値。
|
Maximum thresh
|
最大しきい値を表します。パケット数の WRED 最大しきい値。
|
Mark prob
|
マーク確率。平均キューの深さが最大しきい値の場合にドロップされたパケットの割合。
|
例
次は、フレームリレー音声適応型トラフィック シェーピングが現在アクティブで、非アクティブ化タイマーが 29 秒残っている出力例です。トラフィック シェーピングがアクティブで、非アクティブ化タイマーが設定されている場合、DLCI 201 の現在の送信レートは
minCIR ですが、音声パケットが 29 秒間検出されないと、送信レートが CIR に回復します。
(注) |
Cisco IOS リリース 12.4(20)T 以降の HQF イメージでは、トラフィック シェーピング クラスの遅延パケット カウンタおよび遅延バイト カウンタは削除されました。
|
Router# show policy interface Serial3/1.1
Serial3/1.1:DLCI 201 -
Service-policy output:MQC-SHAPE-LLQ1
Class-map:class-default (match-any)
1434 packets, 148751 bytes
30 second offered rate 14000 bps, drop rate 0 bps
Match:any
Traffic Shaping
Target/Average Byte Sustain Excess Interval Increment
Rate Limit bits/int bits/int (ms) (bytes)
63000/63000 1890 7560 7560 120 945
Adapt Queue Packets Bytes Packets Bytes Shaping
Active Depth Delayed Delayed Active
BECN 0 1434 162991 26 2704 yes
Voice Adaptive Shaping active, time left 29 secs
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。次の表で説明していない重要なフィールドについては、前述(「show policy-map interface フィールドの説明」)の表で説明しています。
表 29. show policy-map interface フィールドの説明:フレームリレー音声適応型トラフィック シェーピング用に設定
フィールド
|
説明
|
Voice Adaptive Shaping active/inactive
|
フレーム リレー音声適応型トラフィック シェーピングがアクティブか非アクティブかを示します。
|
time left
|
フレーム リレー音声適応型トラフィック シェーピングの非アクティブ化タイマーの残り秒数。
|
例
次に、2 レート トラフィック ポリシングが設定されている場合の show policy-map interface コマンドの出力例を示します。次の例では、1.25 Mbps のトラフィックがポリサー クラスに送信(「提供」)されます。
Router# show policy-map interface serial3/0
Serial3/0
Service-policy output: policy1
Class-map: police (match all)
148803 packets, 36605538 bytes
30 second offered rate 1249000 bps, drop rate 249000 bps
Match: access-group 101
police:
cir 500000 bps, conform-burst 10000, pir 1000000, peak-burst 100000
conformed 59538 packets, 14646348 bytes; action: transmit
exceeded 59538 packets, 14646348 bytes; action: set-prec-transmit 2
violated 29731 packets, 7313826 bytes; action: drop
conformed 499000 bps, exceed 500000 bps violate 249000 bps
Class-map: class-default (match-any)
19 packets, 1990 bytes
30 seconds offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
2 レート トラフィック ポリサーにより、500 kbps のトラフィックが適合とマーク付けされ、500 kbps のトラフィックが超過とマーク付けされ、250 kbps のトラフィックが指定されたレートに違反とマーク付けされています。適合とマーク付けされているパケットはそのまま送信され、超過とマーク付けされているパケットは、IP
precedence 2 とマーク付けされて送信されます。指定されたレートに違反するとマーク付けされているパケットはドロップされます。
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 30. 2 レート トラフィック ポリシングの場合に設定される show policy-map interface のフィールドの説明
フィールド
|
説明
|
police
|
police コマンドがトラフィック ポリシングを有効にするように設定されていることを示します。また、パケットのマーキングに使用される、指定された CIR、認定バースト サイズ、ピーク情報レート(PIR)、および、ピーク バースト サイズも表示します。
|
conformed
|
指定した比率に適合するパケットに実行されるアクションを表示します。アクションが実施されたパケット数とバイト数を表示します。
|
exceeded
|
指定した比率を超えるパケットに実行されるアクションを表示します。アクションが実施されたパケット数とバイト数を表示します。
|
violated
|
指定した比率に違反するパケットに実行されるアクションを表示します。アクションが実施されたパケット数とバイト数を表示します。
|
例
次に、Policer Enhancement(Multiple Actions 機能)が設定されている場合の show policy-map コマンドの出力例を示します。show policy-map interface コマンドの出力例では、(次に示すように設定された)「police」というサービス ポリシーのアタッチ先となるシリアル 3/2 インターフェイスの統計情報を表示しています。
policy-map police
class class-default
police cir 1000000 pir 2000000
conform-action transmit
exceed-action set-prec-transmit 4
exceed-action set-frde-transmit
violate-action set-prec-transmit 2
violate-action set-frde-transmit
Router# show policy-map interface serial3/2
Serial3/2: DLCI 100 -
Service-policy output: police
Class-map: class-default (match-any)
172984 packets, 42553700 bytes
5 minute offered rate 960000 bps, drop rate 277000 bps
Match: any
police:
cir 1000000 bps, bc 31250 bytes, pir 2000000 bps, be 31250 bytes
conformed 59679 packets, 14680670 bytes; actions:
transmit
exceeded 59549 packets, 14649054 bytes; actions:
set-prec-transmit 4
set-frde-transmit
violated 53758 packets, 13224468 bytes; actions:
set-prec-transmit 2
set-frde-transmit
conformed 340000 bps, exceed 341000 bps, violate 314000 bps
次に、show policy-map interface コマンドの出力例を示します。
-
59679 個のパケットが、適合パケット(つまり、CIR に適合するパケット)としてマーキングされ、変更なしに送信されました。
-
59549 個のパケットが、超過パケット(つまり、CIR を超えているが、PIR を超えないパケット)としてマーキングされました。したがって、これらのパケットの IP Precedence 値は、IP Precedence レベル 4 に変更され、Discard
Eligibility(DE)ビットは 1 に設定され、パケットはこのように変更された状態で送信されました。
-
53758 個のパケットが違反パケット(つまり、PIR を超えているパケット)としてマーキングされました。したがって、これらのパケットの IP プレシデンス値は、IP プレシデンス 2 に変更され、DE ビットは 1 に設定され、パケットはこのように変更された状態で送信されました。
(注) |
アクションは、police コマンドの action 引数を使用して指定されます。使用可能なアクションの詳細については、police コマンドのリファレンス ページを参照してください。
|
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 31. 複数トラフィック ポリシング アクションの場合に設定される show policy-map interface のフィールドの説明
フィールド
|
説明
|
police
|
police コマンドがトラフィック ポリシングを有効にするように設定されていることを示します。また、パケットのマーキングに使用される、指定された CIR、適合バーストサーズ(BC)、PIR、およびピーク バースト サイズ(BE)も表示します。
|
conformed, packets, bytes, actions
|
指定されたレートに適合するとしてマーキングされたパケット数(バイト単位でも表示)とパケットに実施されたアクションを表示します。複数のアクションがある場合は、アクションごとに別々にリストされます。
|
exceeded, packets, bytes, actions
|
指定されたレートに超過するとしてマーキングされたパケット数(バイト単位でも表示)とパケットに実施されたアクションを表示します。複数のアクションがある場合は、アクションごとに別々にリストされます。
|
violated, packets, bytes, actions
|
指定されたレートに違反するとしてマーキングされたパケット数(バイト単位でも表示)とパケットに実施されたアクションを表示します。複数のアクションがある場合は、アクションごとに別々にリストされます。
|
例
次に、WRED - 明示的輻輳通知(ECN)機能が設定されている場合の show policy-map interface コマンドの出力例を示します。出力に含まれる「explicit congestion notification」という語は ECN が有効になっていることを示します。
Router# show policy-map interface Serial4/1
Serial4/1
Service-policy output:policy_ecn
Class-map:prec1 (match-all)
1000 packets, 125000 bytes
30 second offered rate 14000 bps, drop rate 5000 bps
Match:ip precedence 1
Weighted Fair Queueing
Output Queue:Conversation 42
Bandwidth 20 (%)
Bandwidth 100 (kbps)
(pkts matched/bytes matched) 989/123625
(depth/total drops/no-buffer drops) 0/455/0
exponential weight:9
explicit congestion notification
mean queue depth:0
class Transmitted Random drop Tail drop Minimum Maximum Mark
pkts/bytes pkts/bytes pkts/bytes threshold threshold probability
0 0/0 0/0 0/0 20 40 1/10
1 545/68125 0/0 0/0 22 40 1/10
2 0/0 0/0 0/0 24 40 1/10
3 0/0 0/0 0/0 26 40 1/10
4 0/0 0/0 0/0 28 40 1/10
5 0/0 0/0 0/0 30 40 1/10
6 0/0 0/0 0/0 32 40 1/10
7 0/0 0/0 0/0 34 40 1/10
rsvp 0/0 0/0 0/0 36 40 1/10
class ECN Mark
pkts/bytes
0 0/0
1 43/5375
2 0/0
3 0/0
4 0/0
5 0/0
6 0/0
7 0/0
rsvp 0/0
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 32. show policy-map interface フィールドの説明:ECN 用に設定
フィールド
|
説明
|
explicit congestion notification
|
明示的輻輳通知がイネーブルであることを示します。
|
mean queue depth
|
インターフェイスの実際のキューの深さおよび指数重み付け定数に基づいたキューの深さの平均。これは移動平均です。最小しきい値および最大しきい値と、この値とを比較してドロップの是非を決定します。
|
class
|
IP precedence 値
|
Transmitted pkts/bytes
|
WRED を通過し、WRED にドロップされなかったパケット数(バイト単位でも表示)。
(注)
|
パケットを格納するのに十分なメモリがバッファにない場合、パケットが WRED を通過した後でドロップされます。バッファに十分なメモリがないためにドロップされた(「ノーバッファ ドロップ」とも呼ばれる)パケットは、WRED パケット カウンタに算入されます。
|
|
Random drop pkts/bytes
|
キューの深さの平均が、指定された IP プレシデンス値の最小しきい値と最大しきい値の間である場合に、ランダムにドロップされたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
Tail drop pkts/bytes
|
キューの深さの平均が、指定された IP プレシデンス値の最大しきい値を上回る場合に、ランダムにドロップされたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
Minimum threshold
|
パケット数の WRED 最小しきい値。
|
Maximum threshold
|
パケット数の WRED 最大しきい値。
|
Mark probability
|
平均キューの深さが最大しきい値の場合にドロップされたパケットの割合。
|
ECN Mark pkts/bytes
|
ECN によってマークされたパケットの数(バイト単位でも表示)。
|
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例は、「p1」というポリシー マップ内の「prec2」というクラスに対して RTP ヘッダー圧縮が設定されていることを示しています。
show policy-map interface コマンド出力には、設定されたヘッダー圧縮の種類(RTP)、「p1」というポリシー マップのアタッチ先となるインターフェイス(シリアル 4/1)、パケットの合計数、圧縮されたパケットの数、保存されたパケットの数、送信されたパケットの数、およびパケットが圧縮されたレート(1
秒あたりのビット数(bps))が表示されます。
この例では、User Datagram Protocol(UDP)/RTP ヘッダー圧縮が設定され、出力の最後に圧縮統計情報が含まれています。
Router# show policy-map interface Serial4/1
Serial4/1
Service-policy output:p1
Class-map:class-default (match-any)
1005 packets, 64320 bytes
30 second offered rate 16000 bps, drop rate 0 bps
Match:any
compress:
header ip rtp
UDP/RTP Compression:
Sent:1000 total, 999 compressed,
41957 bytes saved, 17983 bytes sent
3.33 efficiency improvement factor
99% hit ratio, five minute miss rate 0 misses/sec, 0 max
rate 5000 bps
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 33. show policy-map interface フィールドの説明:クラスベース RTP および TCP ヘッダー圧縮用に設定
フィールド
|
説明
|
Service-policy output
|
指定されたインターフェイスまたは VC に適応されている出力サービス ポリシーの名前。
|
Class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(単位:kbps)。
(注)
|
発信インターフェイス全体でパケットが圧縮されている場合、パケット圧縮によって達成された改善パケット レートは、offered rate には反映されません。また、パケットがトンネルの組み合わせ(例:Generic Routing Encapsulation(GRE)トンネルおよび
IP Security(IPSec)トンネル)に入る前に圧縮されている場合、offered rate は、一般にトンネル カプセル化に関連付けられたすべての追加オーバーヘッドを含みません。offered rate は、設定に応じて、オーバーヘッドを含まない、1 つのトンネル カプセル化だけのオーバーヘッドを含む、または、すべてのトンネル カプセル化のオーバーヘッドを含むのいずれかです。GRE および IPSec トンネル設定の多くで、offered rate は、GRE トンネル カプセル化のオーバーヘッドだけを含みます。
|
|
UDP/RTP Compression
|
クラスに対して RTP ヘッダー圧縮が設定されていることを示します。
|
Sent total
|
送信される各パケットの数(圧縮パケットとフルヘッダー パケットの両方)。
|
Sent compressed
|
送信された圧縮パケットの数。
|
bytes saved
|
保存された合計バイト数(つまり、送信する必要がないバイト数)。
|
bytes sent
|
送信した合計バイト数(圧縮パケットとフルヘッダー パケットの両方)。
|
efficiency improvement factor
|
ヘッダー圧縮の結果向上した帯域幅効率のパーセンテージ。たとえば、RTP ストリームの場合、効率改善係数が 2.9(つまり 290%)にもなる場合があります。
|
hit ratio
|
これは、主にトラブルシューティング目的で使用され、コンテキスト データベースで検出されたパケットのパーセンテージを表します。ほとんどの場合、このパーセンテージは高くなります。
|
five minute miss rate
|
過去 5 分間に検出された新規トラフィック フローの数。
|
misses/sec max
|
1 秒あたりに検出された新規トラフィック フローの平均数、およびこれまでの新規トラフィック フローの最大レート。
|
rate
|
パケット圧縮後の実際のトラフィック レート(1 秒あたりのビット数)。
|
(注) |
サービス ポリシー出力名、および、クラス マップ名に続いて、丸カッコに囲まれた数字が表示されます。この番号は、Cisco 内部だけで使用されるものであり、無視できます。
|
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例では、「policy1」というポリシー マップのアタッチ先となるシリアル 2/0 インターフェイスの統計情報を表示しています。「c1」というクラスに属するすべてのパケットに対して廃棄処理が指定されています。この例では、そのクラスに
32,000 bps のトラフィックが送信(「提供」)され、そのいずれもドロップされます。このため、ドロップ レートが 32000 bps になっています。
Router# show policy-map interface
Serial2/0
Serial2/0
Service-policy output: policy1
Class-map: c1 (match-all)
10184 packets, 1056436 bytes
5 minute offered rate 32000 bps, drop rate 32000 bps
Match: ip precedence 0
drop
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 34. show policy-map interface フィールドの説明:MQC 無条件パケット廃棄用に設定
フィールド
|
説明
|
Service-policy output
|
指定されたインターフェイスまたは VC に適応されている出力サービス ポリシーの名前。
|
Class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(単位:kbps)。
(注)
|
発信インターフェイス全体でパケットが圧縮されている場合、パケット圧縮によって達成された改善パケット レートは、offered rate には反映されません。また、パケットがトンネルの組み合わせ(例:Generic Routing Encapsulation(GRE)トンネルおよび
IP Security(IPSec)トンネル)に入る前に圧縮されている場合、offered rate は、一般にトンネル カプセル化に関連付けられたすべての追加オーバーヘッドを含みません。offered rate は、設定に応じて、オーバーヘッドを含まない、1 つのトンネル カプセル化だけのオーバーヘッドを含む、または、すべてのトンネル カプセル化のオーバーヘッドを含むのいずれかです。GRE および IPSec トンネル設定の多くで、offered rate は、GRE トンネル カプセル化のオーバーヘッドだけを含みます。
|
|
drop rate
|
クラスからパケットがドロップされるレート(単位:kbps)。ドロップ レートは、offered rate から正常に送信されたパケット数を引いて計算されます。
|
(注)
|
分散アーキテクチャ プラットフォーム(Cisco 7500 など)では、offered rate カウンタとドロップ レート カウンタの差として計算される送信レートの値が、散発的に平均から 20 % またはそれ以上逸脱することがあります。独立したトラフィック分析装置によって対応するバーストが示されないにもかかわらず、発生することがあります。
|
|
Match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。選択要素には、Layer 3 パケット長、IP プレシデンス、IP DSCP 値、MPLS EXP 値、アクセス グループ、QoS グループなどの基準があります。使用可能な各種の一致条件の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classifying Network Traffic」モジュールを参照してください。
|
drop
|
指定したクラスに属するすべてのパケットに対してパケット廃棄処理が設定されていることを示します。
|
(注) |
サービス ポリシー出力名、および、クラス マップ名に続いて、丸カッコに囲まれた数字が表示されます。この番号は、Cisco 内部だけで使用されるものであり、無視できます。
|
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例は、帯域幅の 20% に基づいた CIR を使用して設定されたトラフィック ポリシングを示しています。CIR およびミリ秒(ms)単位の認定バースト(BC)も表示に含まれています。
Router# show policy-map interface Serial3/1
Service-policy output: mypolicy
Class-map: gold (match-any)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
police:
cir 20 % bc 10 ms
cir 2000000 bps, bc 2500 bytes
pir 40 % be 20 ms
pir 4000000 bps, be 10000 bytes
conformed 0 packets, 0 bytes; actions:
transmit
exceeded 0 packets, 0 bytes; actions:
drop
violated 0 packets, 0 bytes; actions:
drop
conformed 0 bps, exceed 0 bps, violate 0 bps
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。サービス ポリシー出力名、および、クラス マップ名に続いて、丸カッコに囲まれた数字が表示されます。この番号は、Cisco 内部だけで使用されるものであり、無視できます。
表 35. パーセントベース ポリシングおよびシェーピングの場合に設定される show policy-map interface のフィールドの説明.
フィールド
|
説明
|
Service-policy output
|
指定されたインターフェイスまたは VC に適応されている出力サービス ポリシーの名前。
|
Class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(単位:kbps)。
(注)
|
発信インターフェイス全体でパケットが圧縮されている場合、パケット圧縮によって達成された改善パケット レートは、offered rate には反映されません。また、パケットがトンネルの組み合わせ(例:Generic Routing Encapsulation(GRE)トンネルおよび
IP Security(IPSec)トンネル)に入る前に圧縮されている場合、offered rate は、一般にトンネル カプセル化に関連付けられたすべての追加オーバーヘッドを含みません。offered rate は、設定に応じて、オーバーヘッドを含まない、1 つのトンネル カプセル化だけのオーバーヘッドを含む、または、すべてのトンネル カプセル化のオーバーヘッドを含むのいずれかです。GRE および IPSec トンネル設定の多くで、offered rate は、GRE トンネル カプセル化のオーバーヘッドだけを含みます。
|
|
police
|
帯域幅の割合に基づいたトラフィック ポリシングがイネーブルにされていることを示します。帯域幅の割合、CIR およびミリ秒単位の認定バースト(BC)も表示します。
|
conformed, actions
|
指定されたレートに適合するとしてマーキングされたパケット数とバイト数、および、パケットに実施されたアクションを表示します。
|
exceeded, actions
|
指定されたレートを超過するとしてマーキングされたパケット数とバイト数、および、パケットに実施されたアクションを表示します。
|
例
次の show policy-map interface コマンドの出力例では、(次のとおり)シリアル 3/2 インターフェイスの統計情報が表示されています。このインターフェイス上でトラフィック シェーピングがイネーブルにされており、帯域幅の 20% の平均レートが指定されています。
(注) |
Cisco IOS リリース 12.4(20)T 以降の HQF イメージでは、トラフィック シェーピング クラスの遅延パケット カウンタおよび遅延バイト カウンタは削除されました。
|
Router# show policy-map interface Serial3/2
Serial3/2
Service-policy output: p1
Class-map: c1 (match-all)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
Traffic Shaping
Target/Average Byte Sustain Excess Interval Increment Adapt
Rate Limit bits/int bits/int (ms) (bytes) Active
20 % 10 (ms) 20 (ms)
201500/201500 1952 7808 7808 38 976 -
Queue Packets Bytes Packets Bytes Shaping
Depth Delayed Delayed Active
0 0 0 0 0 no
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。サービス ポリシー出力名、クラス マップ名、および、一致基準情報に続いて、丸カッコに囲まれた数字が表示されます。この番号は、Cisco 内部だけで使用されるものであり、無視できます。
表 36. show policy-map interface フィールドの説明:パーセントベース ポリシングおよびシェーピング(トラフィック シェーピングは有効)用に設定
フィールド
|
説明
|
Service-policy output
|
指定されたインターフェイスまたは VC に適応されている出力サービス ポリシーの名前。
|
Class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(単位:kbps)。
(注)
|
発信インターフェイス全体でパケットが圧縮されている場合、パケット圧縮によって達成された改善パケット レートは、offered rate には反映されません。また、パケットがトンネルの組み合わせ(例:Generic Routing Encapsulation(GRE)トンネルおよび
IP Security(IPSec)トンネル)に入る前に圧縮されている場合、offered rate は、一般にトンネル カプセル化に関連付けられたすべての追加オーバーヘッドを含みません。offered rate は、設定に応じて、オーバーヘッドを含まない、1 つのトンネル カプセル化だけのオーバーヘッドを含む、または、すべてのトンネル カプセル化のオーバーヘッドを含むのいずれかです。GRE および IPSec トンネル設定の多くで、offered rate は、GRE トンネル カプセル化のオーバーヘッドだけを含みます。
|
|
drop rate
|
クラスからパケットがドロップされるレート(単位:kbps)。ドロップ レートは、offered rate から正常に送信されたパケット数を引いて計算されます。
|
Match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。選択要素には、Layer 3 パケット長、IP precedence、IP DSCP 値、MPLS EXP 値、アクセス グループ、Quality of Service(QoS)グループなどの基準があります。使用可能な各種の一致条件の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classifying Network Traffic」モジュールを参照してください。
|
Traffic Shaping
|
帯域幅の割合に基づいたトラフィック シェーピングがイネーブルにされていることを示します。
|
Target/Average Rate
|
シェーピング トラフィックに使用されるレート(割合)およびそのレートに一致するパケット数。
|
Byte Limit
|
インターバルあたりの送信最大バイト数。次のように計算されます。
((Bc+Be) /8 ) x 1
|
Sustain bits/int
|
認定バースト(Bc)レート。
|
Excess bits/int
|
超過バースト(Be)レート。
|
Interval (ms)
|
ミリ秒(ms)単位の時間間隔の値。
|
Increment (bytes)
|
各時間間隔の間にトラフィック シェーピングのトークン バケット内に受信したクレジット数(単位:バイト)。
|
Adapt Active
|
適応可能なシェーピングがイネーブルであるかどうかを示します。
|
Queue Depth
|
トラフィック シェーパーの現在のキューの深さ。
|
Packets
|
トラフィック シェーパー システムに入ったパケットの合計数。
|
Bytes
|
トラフィック シェーパー システムに入ったバイト合計数。
|
Packets Delayed
|
送信される前に、トラフィック シェーパーのキュー内で遅延したパケットの合計数。
(注)
|
Cisco IOS リリース 12.4(20)T では、このカウンタは削除されました。
|
|
Bytes Delayed
|
送信される前に、トラフィック シェーパーのキュー内で遅延したバイトの合計数。
(注)
|
Cisco IOS リリース 12.4(20)T では、このカウンタは削除されました。
|
|
Shaping Active
|
トラフィック シェーパーがアクティブかどうかを示します。たとえば、トラフィック シェーパーがアクティブであり、送信されたトラフィックがトラフィック シェーピング レートを上回る場合、フィールドに「yes」が表示されます。
|
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例では、「mypolicy」というサービス ポリシーのアタッチ先となるイーサネット 4/1 インターフェイスのパケット統計情報を表示しています。レイヤ 3 パケット長は、「class1」というクラスにトラフィックの一致基準として指定されています。
Router# show policy-map interface Ethernet4/1
Ethernet4/1
Service-policy input: mypolicy
Class-map: class1 (match-all)
500 packets, 125000 bytes
5 minute offered rate 4000 bps, drop rate 0 bps
Match: packet length min 100 max 300
QoS Set
qos-group 20
Packets marked 500
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。サービス ポリシー入力名、クラス マップ名、および一致基準情報に続いて、丸カッコに囲まれた数字が表示されます。この番号は、Cisco 内部だけで使用されるものであり、無視できます。
表 37. show policy-map interface フィールドの説明:レイヤ 3 パケット長に基づくパケット分類用に設定
フィールド
|
説明
|
Service-policy input
|
指定されたインターフェイスまたは VC に適用されている入力サービス ポリシーの名前。
|
Class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(単位:kbps)。
(注)
|
発信インターフェイス全体でパケットが圧縮されている場合、パケット圧縮によって達成された改善パケット レートは、offered rate には反映されません。また、パケットがトンネルの組み合わせ(例:Generic Routing Encapsulation(GRE)トンネルおよび
IP Security(IPSec)トンネル)に入る前に圧縮されている場合、offered rate は、一般にトンネル カプセル化に関連付けられたすべての追加オーバーヘッドを含みません。offered rate は、設定に応じて、オーバーヘッドを含まない、1 つのトンネル カプセル化だけのオーバーヘッドを含む、または、すべてのトンネル カプセル化のオーバーヘッドを含むのいずれかです。GRE および IPSec トンネル設定の多くで、offered rate は、GRE トンネル カプセル化のオーバーヘッドだけを含みます。
|
|
drop rate
|
クラスからパケットがドロップされるレート(単位:kbps)。ドロップ レートは、offered rate から正常に送信されたパケット数を引いて計算されます。
|
Match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。選択要素には、Layer 3 パケット長、IP プレシデンス、IP DSCP 値、MPLS EXP 値、アクセス グループ、QoS グループなどの基準があります。
|
QoS Set, qos-group, Packets marked
|
QoS グループに基づくクラスベース パケット マーキングが設定されていることを示します。qos-group 番号やマーク済みパケットの数などがあります。
|
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例は、FastEthernet サブインターフェイスにアタッチされたサービス ポリシーを示しています。この例では、「policy1」というサービス ポリシーがアタッチされています。「policy1」では、「table-map1」というテーブル
マップが設定されています。「table-map1」の値は、優先順位値を対応するサービス クラス(CoS)値にマップするために使用します。
Router# show policy-map interface
FastEthernet1/0.1
Service-policy input: policy1
Class-map: class-default (match-any)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
QoS Set
precedence cos table table-map1
Packets marked 0
次の表に、この出力で表示されるフィールドについて説明します。サービス ポリシー入力名およびクラス マップ名に続いて、丸カッコに囲まれた数字が表示されます。この番号は、Cisco 内部だけで使用されるものであり、無視できます。
表 38. show policy-map interface フィールドの説明:拡張パケット マーキング用に設定
フィールド
|
説明
|
Service-policy input
|
指定されたインターフェイスまたは VC に適用されている入力サービス ポリシーの名前。
|
Class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(kbps)。
|
Match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。選択要素には、優先順位、IP Diffserv コード ポイント(DSCP)値、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)Experimental(EXP)値、アクセス グループ、Quality
of Service(QoS)グループ(セット)などの基準があります。使用可能な各種の一致条件の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classifying Network Traffic」モジュールを参照してください。
|
QoS Set
|
特定のクラスに対して QoS グループ(セット)が設定されていることを示します。
|
precedence cos table table-map1
|
テーブル マップ(「table-map1」)が優先順位値を決定するために使用されていることを示します。テーブル マップに定義されている CoS の値に従って、優先順位値が設定されます。
|
Packets marked
|
特定のクラスにおけるマーク済みパケットの合計数。
|
例
次は、show policy-map interface コマンドの出力例です。このサンプルには、トラフィック ポリシングがイネーブルにされている、シリアル 2/0 インターフェイスの統計情報が表示されています。認定(適合)バースト(bc)、および超過(ピーク)バーストがミリ秒単位(ms)で指定されています。
Router# show policy-map interface serial2/0
Serial2/0
Service-policy output: policy1 (1050)
Class-map: class1 (match-all) (1051/1)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 0 (1052)
police:
cir 20 % bc 300 ms
cir 409500 bps, bc 15360 bytes
pir 40 % be 400 ms
pir 819000 bps, be 40960 bytes
conformed 0 packets, 0 bytes; actions:
transmit
exceeded 0 packets, 0 bytes; actions:
drop
violated 0 packets, 0 bytes; actions:
drop
conformed 0 bps, exceed 0 bps, violate 0 bps
Class-map: class-default (match-any) (1054/0)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any (1055)
0 packets, 0 bytes
5 minute rate 0 bps
この例では、CIR および PIR は、bps で表示され、認定バースト(bc)、および超過バースト(be)の両方が、ビットで表示されます。
CIR、PIR、bc、および be は、以下に説明する式に基づいて計算されます。
例
CIR を計算する場合は、次の式を使用します。
シリアル 2/0 インターフェイスの show interfaces コマンドの出力によると、インターフェイスの帯域幅(BW)は 2048 kbps です。
Router# show interfaces serial2/0
Serial2/0 is administratively down, line protocol is down
Hardware is M4T
MTU 1500 bytes, BW 2048 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
CIR の計算には次の値を使用します。
20 % X 2048 kbps = 409600 bps
例
PIR を計算する場合は、次の式を使用します。
シリアル 2/0 インターフェイスの show interfaces コマンドの出力によると、インターフェイスの帯域幅(BW)は 2048 kbps です。
Router# show interfaces serial2/0
Serial2/0 is administratively down, line protocol is down
Hardware is M4T
MTU 1500 bytes, BW 2048 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
次の値が PIR の計算に使用されます。
40 % X 2048 kbps = 819200 bps
(注) |
この合計と show policy-map interface コマンドの出力に表示される合計との違いは、丸め計算または特定のインターフェイス設定に関する違いが原因です。
|
例
bc を計算する場合は、次の式を使用します。
次の値が bc の計算に使用されます。
300 ms X 409600 bps = 15360 バイト
例
bc および be を計算する場合は、次の式を使用します。
次の値が be の計算に使用されます。
400 ms X 819200 bps = 40960 バイト
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 39. show policy-map interface のフィールドの説明
フィールド
|
説明
|
Service-policy output
|
指定されたインターフェイスまたは VC に適応されている出力サービス ポリシーの名前。
|
Class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets and bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(単位:kbps)。
|
drop rate
|
クラスからパケットがドロップされるレート(単位:kbps)。ドロップ レートは、offered rate から正常に送信されたパケット数を引いて計算されます。
|
Match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。選択要素には、Layer 3 パケット長、IP precedence、IP Diffserv コード ポイント(DSCP)値、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)Experimental(EXP)値、アクセス
グループ、および、Quality of Service(QoS)グループなどの基準があります。使用可能な各種の一致条件の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classifying Network Traffic」モジュールを参照してください。
|
police
|
トラフィック ポリシングがイネーブルにされていることを示します。表示には、CIR と PIR(帯域幅の割合と bps の両方)、および、bc と be(バイト数およびミリ秒単位)が含まれます。任意の適合アクション、超過アクションおよび違反アクションがあれば表示され、それらの任意のアクションに関係する統計情報が表示されます。
|
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例では、Quality of Service(QoS)ターゲットの帯域幅の推定を生成したファスト イーサネット 0/1 インターフェイスの統計情報を表示しています。
[帯域幅の推定(Bandwidth Estimation)] セクションは、QoS ターゲットの帯域幅の推定が定義されていることを示しています。これらのターゲットには、ミリ秒単位のパケット損失レート、パケット遅延レート、およびタイムフレームが含まれています。[信頼度(Confidence)]
とは、ターゲットの drop-one-in 値(パーセンテージ)のことです。[Corvil Bandwidth] とは、帯域幅の推定(キロビット/秒)のことです。
ドロップ ターゲットまたは遅延ターゲットを指定しないと、出力に「何も指定がないため、フォールバックして 500 個のうち 1 個のパケットのみをドロップします(none specified, falling back to drop no more
than one packet in 500)」と表示されます。
Router# show policy-map interface FastEthernet0/1
FastEthernet0/1
Service-policy output: my-policy
Class-map: icmp (match-all)
199 packets, 22686 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: access-group 101
Bandwidth Estimation:
Quality-of-Service targets:
drop no more than one packet in 1000 (Packet loss < 0.10%)
delay no more than one packet in 100 by 40 (or more) milliseconds
(Confidence: 99.0000%)
Corvil Bandwidth: 1 kbits/sec
Class-map: class-default (match-any)
112 packets, 14227 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
Bandwidth Estimation:
Quality-of-Service targets:
<none specified, falling back to drop no more than one packet in 500
Corvil Bandwidth: 1 kbits/sec
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例は、シェーピングがアクティブであり(キューの深さフィールドを参照)、シリアル 4/3 インターフェイスで HQF が有効になっていることを示しています。すべてのトラフィックは class-default キューに分類されます。
(注) |
Cisco IOS リリース 12.4(20)T 以降の HQF イメージでは、トラフィック シェーピング クラスの遅延パケット カウンタおよび遅延バイト カウンタは削除されました。
|
Router# show policy-map interface serial4/3
Serial4/3
Service-policy output: shape
Class-map: class-default (match-any)
2203 packets, 404709 bytes
30 second offered rate 74000 bps, drop rate 14000 bps
Match: any
Queueing
queue limit 64 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 64/354/0
(pkts output/bytes output) 1836/337280
shape (average) cir 128000, bc 1000, be 1000
target shape rate 128000
lower bound cir 0, adapt to fecn 0
Service-policy : LLQ
queue stats for all priority classes:
queue limit 64 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
Class-map: c1 (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 1
Priority: 32 kbps, burst bytes 1500, b/w exceed drops: 0
Class-map: class-default (match-any)
2190 packets, 404540 bytes
30 second offered rate 74000 bps, drop rate 14000 bps
Match: any
queue limit 64 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 63/417/0
(pkts output/bytes output) 2094/386300
例
(注) |
Cisco IOS リリース 12.2(31)SB2 の時点で、VLAN ID 番号に基づく一致パケットは、Catalyst 1000 プラットフォームでのみサポートされています。
|
次に、VLAN ID 番号に基づいてパケットを照合し、分類する設定例を示します。この設定例では、VLAN ID 番号 150 に一致するパケットが「class1」というクラスに配置されます。
Router# show class-map
Class Map match-all class1 (id 3)
Match vlan 150
class1 はその後、「policy1」というポリシー マップの一部として設定されます。ポリシー マップは、ファスト イーサネット サブインターフェイス 0/0.1 にアタッチされます。
show policy-map interface コマンドの次の出力例では、ファスト イーサネット サブインターフェイス 0/0.1 にアタッチされたポリシー マップのパケット統計情報を表示しています。表示される統計情報は、class1 が設定されている policy1 のものです。
Router# show policy-map interface
FastEthernet0/0.1
! Policy-map name.
Service-policy input: policy1
! Class configured in the policy map.
Class-map: class1 (match-all)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
! VLAN ID 150 is the match criterion for the class.
Match: vlan 150
police:
cir 8000000 bps, bc 512000000 bytes
conformed 0 packets, 0 bytes; actions:
transmit
exceeded 0 packets, 0 bytes; actions:
drop
conformed 0 bps, exceed 0 bps
Class-map: class-default (match-any)
10 packets, 1140 bytes
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
10 packets, 1140 bytes
5 minute rate 0 bps
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。サービス ポリシー入力名およびクラス マップ名に続いて、丸カッコに囲まれた数字が表示されます。この番号は、Cisco 内部だけで使用されるものであり、無視できます。
表 40. show policy-map interface フィールドの説明:VLAN ID 番号に基づいて照合されたパケット
フィールド
|
説明
|
Service-policy input
|
指定されたインターフェイスまたは VC に適用されている入力サービス ポリシーの名前。
|
Class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(kbps)。
|
Match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。選択要素には、VLAN ID 番号、優先順位、IP Diffserv コード ポイント(DSCP)値、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)Experimental(EXP)値、アクセス グループ、Quality
of Service(QoS)グループ(セット)などの基準があります。使用可能な各種の一致条件の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classifying Network Traffic」モジュールを参照してください。
|
例
次の例は、Cisco 7600 シリーズ ルータ上のインターフェイスにアタッチされているすべての入力ポリシーおよび出力ポリシーの統計情報および設定を表示する方法を示しています。
Router# show policy-map interface
FastEthernet5/36
service-policy input: max-pol-ipp5
class-map: ipp5 (match-all)
0 packets, 0 bytes
5 minute rate 0 bps
match: ip precedence 5
class ipp5
police 2000000000 2000000 conform-action set-prec-transmit 6 exceed-action p
policed-dscp-transmit
次の例は、Cisco 7600 シリーズ ルータ上にある特定のインターフェイスの入力ポリシー統計情報および設定を表示する方法を示しています。
Router# show policy-map interface fastethernet 5/36 input
FastEthernet5/36
service-policy input: max-pol-ipp5
class-map: ipp5 (match-all)
0 packets, 0 bytes
5 minute rate 0 bps
match: ip precedence 5
class ipp5
police 2000000000 2000000 conform-action set-prec-transmit 6 exceed-action p
policed-dscp-transmit
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 41. show policy-map interface フィールドの説明:Cisco 7600 シリーズ ルータ
フィールド
|
説明
|
service-policy input
|
指定されたインターフェイスに適用されている入力サービス ポリシーの名前。
|
class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
minute rate
|
クラスに着信するパケットのレート(kbps)。
|
match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。選択要素には、VLAN ID 番号、優先順位、IP Diffserv コード ポイント(DSCP)値、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)Experimental(EXP)値、アクセス グループ、Quality
of Service(QoS)グループ(セット)などの基準があります。使用可能な各種の一致条件の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classifying Network Traffic」モジュールを参照してください。
|
class
|
Precedence 値.
|
police
|
police コマンドがトラフィック ポリシングを有効にするように設定されていることを示します。
|
例
次の例は、MQC ポリシング ポリシー マップで bc 値および be 値を Cisco 7200 シリーズ ルータ上のインターフェイスの MTU サイズに自動的に丸める処理を示しています。丸めが行われるのは、bc 値および be 値がインターフェイスの MTU サイズよりも小さい場合のみです。
Router# show policy-map interface
Service-policy output: p2
Service-policy output: p2
Class-map: class-default (match-any)
2 packets, 106 bytes
30 second offered rate 0000 bps, drop rate 0000 bps
Match: any
2 packets, 106 bytes
30 second rate 0 bps
police:
cir 10000 bps, bc 4470 bytes
pir 20000 bps, be 4470 bytes
conformed 0 packets, 0 bytes; actions:
transmit
exceeded 0 packets, 0 bytes; actions:
drop
violated 0 packets, 0 bytes; actions:
drop
conformed 0000 bps, exceed 0000 bps, violate 0000 bps
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例は、複数のプライオリティ キューを設定していると表示される統計情報の種類を示しています。使用しているインターフェイスおよび有効にしているオプションによっては、表示される出力が次に示す出力と若干異なる場合があります。
Router# show policy-map interface
Serial2/1/0
Service-policy output: P1
Queue statistics for all priority classes:
.
.
.
Class-map: Gold (match-all)
0 packets, 0 bytes /*Updated for each priority level configured.*/
5 minute offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 2
Priority: 0 kbps, burst bytes 1500, b/w exceed drops: 0
Priority Level 4:
0 packets, 0 bytes
例
show policy-map interface コマンドの次の出力例は、クラス キューに帯域幅残量割合が設定されていることを示しています。例に示すように、precedence_0、precedence_1、precedence_2 の各クラスにはそれぞれ
20、40、60 の帯域幅残量割合があります。
Router# show policy-map interface GigabitEthernet1/0/0.10
Service-policy output: vlan10_policy
Class-map: class-default (match-any)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
0 packets, 0 bytes
30 second rate 0 bps
Queueing
queue limit 250 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
shape (average) cir 1000000, bc 4000, be 4000
target shape rate 1000000
bandwidth remaining ratio 10
Service-policy : child_policy
Class-map: precedence_0 (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 0
Queueing
queue limit 62 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
shape (average) cir 500000, bc 2000, be 2000
target shape rate 500000
bandwidth remaining ratio 20
Class-map: precedence_1 (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 1
Queueing
queue limit 62 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
shape (average) cir 500000, bc 2000, be 2000
target shape rate 500000
bandwidth remaining ratio 40
Class-map: precedence_2 (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 2
Queueing
queue limit 62 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
shape (average) cir 500000, bc 2000, be 2000
target shape rate 500000
bandwidth remaining ratio 60
Class-map: class-default (match-any)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
0 packets, 0 bytes
30 second rate 0 bps
queue limit 62 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 42. show policy-map interface フィールドの説明:帯域幅残量割合用に設定
フィールド
|
説明
|
Service-policy output
|
指定されたインターフェイスに適用されている出力サービス ポリシーの名前。
|
Class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
bandwidth remaining ratio
|
超過帯域幅の割り当てに使用される比率を示します。
|
例
show policy-map interface コマンドの出力例で、文字列「ip dscp tunnel 3」はトンネル型パケットのヘッダーの DSCP 値を 3 に設定するように L2TPv3 トンネル マーキングが設定されていることを示しています。
Router# show policy-map interface
Serial0
Service-policy input: tunnel
Class-map: frde (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: fr-de
QoS Set
ip dscp tunnel 3
Packets marked 0
Class-map: class-default (match-any)
13736 packets, 1714682 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
13736 packets, 1714682 bytes
30 second rate 0 bps
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 43. show policy-map interface フィールドの説明:トンネル マーキング用に設定
フィールド
|
説明
|
service-policy input
|
指定されたインターフェイスに適用されている入力サービス ポリシーの名前。
|
class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(単位:kbps)。
|
drop rate
|
クラスからパケットがドロップされるレート(単位:kbps)。ドロップ レートは、offered rate から正常に送信されたパケット数を引いて計算されます。
|
match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。この例では、フレーム リレー廃棄適性(DE)ビットは一致基準として指定されています。
使用可能な各種の一致条件の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classifying Network Traffic」モジュールを参照してください。
|
ip dscp tunnel
|
トンネル マーキングがトンネル型パケット ヘッダーの DSCP 値を 3 に設定するように設定されていることを示します。
|
例
次の show policy-map interface コマンドの出力は、ATM オーバーヘッド アカウンティングがシェーピングに対してイネーブルになっているが、帯域幅に対してディセーブルになっていることを示しています。
Router# show policy-map interface
Service-policy output:unit-test
Class-map: class-default (match-any)
100 packets, 1000 bytes
30 second offered rate 800 bps, drop rate 0 bps
Match: any
shape (average) cir 154400, bc 7720, be 7720
target shape rate 154400
overhead accounting: enabled
bandwidth 30% (463 kbps)
overhead accounting: disabled
queue limit 64 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(packets output/bytes output) 100/1000
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 44. show policy-map interface フィールドの説明:ATM のトラフィック シェーピング オーバーヘッド アカウンティング用に設定
フィールド
|
説明
|
service-policy output
|
指定されたインターフェイスに適用されている出力サービス ポリシーの名前。
|
class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(単位:kbps)。
|
drop rate
|
クラスからパケットがドロップされるレート(単位:kbps)。ドロップ レートは、offered rate から正常に送信されたパケット数を引いて計算されます。
|
match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。この例では、フレーム リレー廃棄適性(DE)ビットは一致基準として指定されています。
使用可能な各種の一致条件の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classifying Network Traffic」モジュールを参照してください。
|
target shape rate
|
トラフィック シェーピングが指定したレートで有効になっていることを示します。
|
overhead accounting
|
トラフィック シェーピングのオーバーヘッド アカウンティングが有効か無効かを示します。
|
bandwidth
|
トラフィック キューイングに割り当てられた帯域幅のパーセンテージを示します。
|
overhead accounting:
|
トラフィック キューイングのオーバーヘッド アカウンティングが有効か無効かを示します。
|
例
show policy-map interface コマンドの次の出力には、ファスト イーサネット インターフェイス 0/0 の設定が表示されます。
(注) |
Cisco IOS リリース 12.4(20)T 以降のリリースの HQF イメージでは、トラフィック シェーピング クラスの遅延パケット カウンタおよび遅延バイト カウンタは削除されました。
|
Router# show policy-map interface FastEthernet0/0
FastEthernet0/0
Service-policy output: test1
Class-map: class-default (match-any)
129 packets, 12562 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
Queueing
queue limit 64 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 129/12562
shape (average) cir 1536000, bc 6144, be 6144
target shape rate 1536000
Service-policy : test2
queue stats for all priority classes:
queue limit 64 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
Class-map: RT (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip dscp ef (46)
Priority: 20% (307 kbps), burst bytes 7650, b/w exceed drops: 0
Class-map: BH (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip dscp af41 (34)
Queueing
queue limit 128 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
bandwidth 40% (614 kbps)
Class-map: BL (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: ip dscp af21 (18)
Queueing
queue limit 64 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
bandwidth 35% (537 kbps)
Exp-weight-constant: 9 (1/512)
Mean queue depth: 0 packets
dscp Transmitted Random drop Tail drop Minimum Maximum Mark
pkts/bytes pkts/bytes pkts/bytes thresh thresh prob
af21 0/0 0/0 0/0 100 400 1/10
Class-map: class-default (match-any)
129 packets, 12562 bytes
30 second offered rate 0 bps, drop rate 0 bps
Match: any
queue limit 64 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 129/12562
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 45. show policy-map interface フィールドの説明:HQF 用に設定
フィールド
|
説明
|
FastEthernet
|
インターフェイスの名前。
|
service-policy output
|
指定されたインターフェイスに適用されている出力サービス ポリシーの名前。
|
class-map
|
表示されるトラフィックのクラス。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
offered rate
|
クラスに着信するパケットのレート(単位:kbps)。
|
drop rate
|
クラスからパケットがドロップされるレート(単位:kbps)。ドロップ レートは、offered rate から正常に送信されたパケット数を引いて計算されます。
|
Match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。
(注)
|
使用可能な各種の一致条件の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Classifying Network Traffic」モジュールを参照してください。
|
|
Queueing
|
キューイングが有効になっていることを示します。
|
queue limit
|
ポリシー マップで設定されているクラス ポリシー用にキューで維持できるパケットの最大数。
|
bandwidth
|
トラフィック キューイングに割り当てられた帯域幅のパーセンテージを示します。
|
dscp
|
DiffServ コード ポイント(DSCP)。有効な値は次のとおりです。
-
0 ~ 63:DSCP 値(数値)。デフォルト値は 0 です。
-
af1 ~ af43:相対的優先転送(AF)DSCP 値。
-
cs1 ~ cs7:タイプ オブ サービス(ToS)優先順位値。
-
default:デフォルトの DSCP 値。
-
ef:完全優先転送(EF)DSCP 値。
|
例
次の例は、サブスクライバ統計情報用として、Cisco IOS XE リリース 2.6 以降の QoS:ポリシー集約拡張機能に関連付けられた新規出力フィールドを示しています。この新規出力フィールドは、「アカウント QoS 統計情報(Account
QoS Statistics)」というラベルで始まります。
Router# show policy-map interface port-channel 1.1
Port-channel1.1
Service-policy input: input_policy
Class-map: class-default (match-any)
0 packets, 0 bytes
5 minute offered rate 0000 bps, drop rate 0000 bps
Match: any
QoS Set
dscp default
No packet marking statistics available
Service-policy output: Port-channel_1_subscriber
Class-map: EF (match-any)
105233 packets, 6734912 bytes
5 minute offered rate 134000 bps, drop rate 0000 bps
Match: dscp ef (46)
Match: access-group name VLAN_REMARK_EF
Match: qos-group 3
Account QoS statistics
Queueing
Packets dropped 0 packets/0 bytes
QoS Set
cos 5
No packet marking statistics available
dscp ef
No packet marking statistics available
Class-map: AF4 (match-all)
105234 packets, 6734976 bytes
5 minute offered rate 134000 bps, drop rate 0000 bps
Match: dscp cs4 (32)
Account QoS statistics
Queueing
Packets dropped 0 packets/0 bytes
QoS Set
cos 4
No packet marking statistics available
Class-map: AF1 (match-any)
315690 packets, 20204160 bytes
5 minute offered rate 402000 bps, drop rate 0000 bps
Match: dscp cs1 (8)
Match: dscp af11 (10)
Match: dscp af12 (12)
Account QoS statistics
Queueing
Packets dropped 0 packets/0 bytes
QoS Set
cos 1
No packet marking statistics available
Class-map: class-default (match-any) fragment Port-channel_BE
315677 packets, 20203328 bytes
5 minute offered rate 402000 bps, drop rate 0000 bps
Match: any
Queueing
queue limit 31250 bytes
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 315679/20203482
bandwidth remaining ratio 1
例
次の例は、ポリサー統計情報(パケット カウントおよびバイト カウント)を表示する方法を示しています。出力には、適切なカウント(パケットまたはバイト)のみが実数で表示されます。
Router# show policy-map interface GigabitEthernet 3/1 input
GigabitEthernet3/1
Service-policy input: in1
Class-map: p1 (match-all)
0 packets
Match: precedence 1
QoS Set
ip precedence 7
police:
cir 20 %
cir 200000000 bps, bc 6250000 bytes
conformed 0 bytes; actions:
transmit
exceeded 0 bytes; actions:
drop
conformed 0000 bps, exceed 0000 bps
Class-map: class-default (match-any)
10000000 packets
Match: any
police:
cir 20 %
cir 200000000 bps, bc 6250000 bytes
conformed 174304448 bytes; actions:
transmit
exceeded 465695552 bytes; actions:
drop
conformed 4287000 bps, exceed 11492000 bps
例
次の例は、インターフェイスにアタッチされている入力サービス ポリシーおよび出力サービス ポリシーの統計情報および設定を表示する方法を示しています。
Router# show policy-map interface GigabitEthernet 1/2/0
Load for five secs: 1%/0%; one minute: 1%; five minutes: 1%
Time source is hardware calendar, *23:02:40.857 pst Thu Mar 3 2011
GigabitEthernet1/2/0
Service-policy input: policy-in
Class-map: class-exp-0 (match-all)
6647740 packets, 9304674796 bytes
30 second offered rate 3234000 bps, drop rate 0 bps
Match: mpls experimental topmost 0
QoS Set
precedence 3
Packets marked 6647740
Class-map: class-default (match-any)
1386487 packets, 1903797872 bytes
30 second offered rate 658000 bps, drop rate 0 bps
Match: any
Service-policy output: policy-out
Class-map: class-pre-1 (match-all)
2041355 packets, 2857897000 bytes
30 second offered rate 986000 bps, drop rate 0 bps
Match: ip precedence 1
QoS Set
mpls experimental topmost 1
Packets marked 2041355
Class-map: class-default (match-any)
6129975 packets, 8575183331 bytes
30 second offered rate 2960000 bps, drop rate 0 bps
Match: any
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 46. show policy-map interface フィールドの説明:Cisco Catalyst 4000 シリーズ ルータ
フィールド
|
説明
|
class-map
|
トラフィック クラスを表示します。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
conformed
|
指定した比率に適合するパケットに実行されるアクションを表示します。また、アクションが実施されたパケット数とバイト数も表示します。
|
切断
|
指定したクラスに属するすべてのパケットに対してパケット廃棄処理が設定されていることを示します。
|
exceeded
|
指定した比率を超えるパケットに実行されるアクションを表示します。アクションが実施されたパケット数とバイト数を表示します。
|
match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
police
|
police コマンドがトラフィック ポリシングを有効にするように設定されていることを示します。また、パケットのマーキングに使用される、指定された CIR、適合バースト サイズ、最大情報レート(PIR)、およびピーク バースト サイズも表示します。
|
QoS Set
|
特定のクラスに対して QoS グループ(セット)が設定されていることを示します。
|
service-policy input
|
指定されたインターフェイスに適用されている入力サービス ポリシーの名前。
|
例
次の例は、擬似回線インターフェイス用に設定されたクラス マップを表示する方法を示しています。
Router# show policy-map interface pseudowire2
pseudowire2
Service-policy output: pw_brr
Class-map: prec1 (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0000 bps, drop rate 0000 bps
Match: ip precedence 1
Queueing
queue limit 4166 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
bandwidth remaining ratio 1
Class-map: prec2 (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0000 bps, drop rate 0000 bps
Match: ip precedence 2
Queueing
queue limit 4166 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
bandwidth remaining ratio 2
Class-map: prec3 (match-all)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0000 bps, drop rate 0000 bps
Match: ip precedence 3
Queueing
queue limit 4166 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
bandwidth remaining ratio 3
Class-map: class-default (match-any)
0 packets, 0 bytes
30 second offered rate 0000 bps, drop rate 0000 bps
Match: any
Queueing
queue limit 4166 packets
(queue depth/total drops/no-buffer drops) 0/0/0
(pkts output/bytes output) 0/0
bandwidth remaining ratio 4
Device#
次の表で、この出力に表示される重要なフィールドを説明します。
表 47. show policy-map フィールドの説明:擬似回線ポリシー マップ情報
フィールド
|
説明
|
bandwidth
|
トラフィック キューイングに割り当てられた帯域幅のパーセンテージを示します。
|
Class-map
|
トラフィック クラスを表示します。ポリシーに設定されている各クラスに対して出力が表示されます。クラス一致の実装の選択(match-all、match-any など)もトラフィック クラスの横に表示されます。
|
Match
|
トラフィックのクラスに指定された一致基準。
|
packets、bytes
|
表示されているトラフィックのクラスに属すると確認されたパケット数(バイト単位でも表示)。
|
Queueing
|
キューイングが有効になっていることを示します。
|
queue limit
|
ポリシー マップで設定されているクラス ポリシー用にキューで維持できるパケットの最大数。
|
service-policy output
|
指定されたインターフェイスに適用されている出力サービス ポリシーの名前。
|