Bulk Trace Analysis の概要
Cisco CallManager Serviceability は、次の 2 つの SDI/SDL トレース分析プログラムをサポートします。
• Trace Analysis:Serviceability に組み込まれ、Cisco CallManager ノードから実行されます。Trace Analysis は、2 MB 未満のデータを含むトレース ファイルについての特定の情報を取得する方法を提供します。Trace Analysis は、Trace Configuration および Trace Collection とともに動作します。
• Bulk Trace Analysis:Cisco CallManager ネットワーク上の任意の PC から実行するスタンドアロン プラグインです。Bulk Trace Analysis は、2 MB を超えるデータを含む 1 つまたは複数の XML トレース ファイルについての特定の情報を含むレポートを作成する方法を提供します。Bulk Trace Analysis は、Trace Configuration および Trace Collection とともに動作します。
Bulk Trace Analysis ツールでは、次の機能がサポートされています。
• (Cisco CallManager から独立した)ネットワーク内の任意の PC で動作して、Cisco CallManager の処理能力を使用せずに、大きなトレース ファイルを分析できます。
• 入力ソース データとして複数のトレース ファイルを使用して、トラブルシューティング目的で分析できる情報のレポートを作成します。
• Trace Collection ツールを使用して作成される zip 圧縮されたトレース ファイルをサポートします。
• 1 つのレポートの複数ビューを使用して、複数のトレース ファイルを同時に比較して分析します。
• レポート フォーマットのカスタマイズ、タイプによるトレース情報のソート、特別なトレース タグおよび日付と時刻による情報のフィルタ、およびレポートの印刷ができます。
• リモート Cisco CallManager ノードからトレース ファイルを取得します。
Bulk Trace Analysis プラグインは、Cisco CallManager パブリッシャ ノードまたはサブスクライバ ノード以外の PC にダウンロードしてインストールする必要があります。
トラブルシューティング目的で分析する必要がある、大きな SDI/SDL トレース ファイルがある場合は、Bulk Trace Analysis を使用します。トレースを実行しデータを収集した結果、トレース ログ ファイルのサイズが 2 MB を超える場合があります。Trace Collection ツールは、トレースが 2 MB を超え、自動的にトレース ファイルを zip する場合、ユーザに警告します。この zip ファイルは、フロッピーディスクに保存できます。また、ネットワーク上の別の PC からリモートでアクセスできます。
この zip したトレース ファイルを使用して、トレースから取得した情報の分析に役立つレポートを作成できます。
レポートが作成されたら、その情報をカスタマイズして、同じ情報の様々なビューを取得できます。入力データとして複数の(最大 5 ファイルを推奨)トレース ファイルを使用して、レポートを作成することもできます。データを詳細に比較するため、複数のレポートを同時に開くことができます(最大 3 レポートを推奨)。
Bulk Trace Analysis 設定のチェックリスト
表13-1 は、Bulk Trace Analysis を設定する手順の概要を示しています。
表13-1 Bulk Trace Analysis 設定のチェックリスト
|
|
ステップ 1 |
Bulk Trace Analysis プラグインのインストール |
『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の「Bulk Trace Analysis のダウンロード」 『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の「Bulk Trace Analysis プログラムのインストール」 |
ステップ 2 |
SDI XML トレース ファイルおよび SDL XML トレース ファイルを作成します。 |
『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の「トレース収集の設定」 |
ステップ 3 |
SDI XML トレース ファイルまたは SDL XML トレース ファイルから レポートを作成します。 |
『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の「Bulk Trace Analysis の使用」 |
参考情報
関連項目
• 『Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の第5 章「トレースの設定」
• 『Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の第6 章「トレース収集の設定」
• 『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の第7 章「トレース分析の設定」
• 『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』の第24 章「Bulk Trace Analysis」