Cisco Discovery Protocol サポート
この章では、Cisco Discovery Protocol(CDP)の概要を説明します。この章の構成は、次のとおりです。
• 「CDP Advertisement Support」
• 「CDP 設定のチェックリスト」
• 「参考情報」
Cisco Discovery Protocol は、ネットワーク上の Cisco デバイスのディスカバリを行います。CDP を使用して、Cisco CallManager サーバを検出し、検出したサーバを CiscoWorks2000 から管理できます。
CDP Advertisement Support
Cisco CallManager は、CDP Advertisement Support を使用して、アクティブ インターフェイスに関する CDP メッセージを指定のマルチキャスト アドレスに定期的に送信します。これらのメッセージには、デバイスの識別、インターフェイス名、システム機能、存続可能時間などの情報があります。
CDP をサポートしているシスコのデバイスであれば、定期的に送信されるこれらのメッセージを使用して Cisco CallManager の場所を特定できます。たとえば、デバイスは近接するデバイスの CDP キャッシュを使用して、Cisco CallManager エージェントの IP アドレスを特定します。
デフォルトの CDP 設定値
表22-1 に、デフォルトの CDP 設定値を示します。
表22-1 デフォルトの CDP 設定値
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デフォルト送信頻度 |
60 秒 |
デフォルト存続可能時間 |
180 秒 |
デフォルト ステータス |
CDP アドバタイズメントは使用可能 |
CDP ドライバ システムの前提条件
CDP は、10/100BaseT イーサネット ネットワーク インターフェイス カードを備えた Cisco Media Convergence Server 上で Cisco CallManager と連動する、Windows 2000 のプロトコル ドライバです。CDP は、トークンリング、ATM、Windows NT プラットフォーム(Windows 98 や Windows NT 4.0 を含む)など、他のメディアをサポートしていません。
CDP ドライバの使用
Cisco CallManager を開始すると、CDP ドライバが使用可能になります。CDP を使用すると、CiscoWorks2000 によって Cisco CallManager システムのディスカバリと管理を行うことができます。
(注) 詳細については、「SNMP 管理情報ベース(MIB)」を参照してください。
CDP ドライバ制御へのアクセス
CISCO-CDP-MIB を使用すると、CDP ドライバを制御できます。詳細については、「SNMP 管理情報ベース(MIB)」を参照してください。
CiscoWorks2000 の使用中は、常に CDP ドライバを使用可能にして、Cisco CallManager をディスカバリできるようにしておく必要があります。
CDP プロトコル ドライバのインストレーション
CDP ドライバは、Cisco CallManager のインストール時にインストールされます。Cisco CallManager インストールが正常にインストールされると、Windows 2000 コントロール パネルのデバイス ドライバ リストに CDP プロトコル ドライバが追加されます。
アップデートされた CDP ドライバとインターフェイス ファイルの場所
Cisco CallManager をインストールすると、次のコンポーネントがアップデートされます。
• CDP ドライバ(cdp.sys)。
• CDP インターフェイス ライブラリ(cdpintf.dll)。
• CDP レジストリの再インストール用のバックアップ Regedit エクスポート ファイル(cdp2k101.reg)。CDP レジストリが破壊された場合は、このファイルを使用して CDP レジストリを復元します。
(注) cdp2k101.reg ファイルを実行した後、CDP レジストリを復元するためにシステムのリセットを実行する必要があります。
CDP 設定のチェックリスト
表22-2 は、Cisco Discovery Protocol を設定する手順の概要を示しています。