パフォーマンス モニタリング ツール
Cisco CallManager Serviceability は、ローカルおよびリモートの両方で Cisco CallManager サービスのパフォーマンスをモニタします。次のリストは、ローカルおよびリモートの Cisco CallManager システムのサービスをモニタするためのツールを示しています。
• ローカル Cisco CallManager システム:Cisco CallManager サービスのパフォーマンスをローカルでモニタするためのツール。Microsoft Performance と Real-Time Monitoring Tool(RTMT)などがあります。
• リモート Cisco CallManager システム:Cisco CallManager サービスのパフォーマンスをリモートでモニタするためのツール。Microsoft Performance、SNMP MIB、CiscoWorks2000 などがあります。
デバイス モニタリング ツール
Serviceability ツールは、RTMT を使用して Cisco CallManager デバイスのパフォーマンスとアクティビティをモニタします。次のリストに、RTMT がモニタするデバイスを示します。
• 電話(Cisco IP SoftPhone など)
• ゲートウェイ デバイス
• Media Resource Manager(Conference Bridge、メディア終端点、保留音で使用)
• H.323 デバイス
• CTI
• ボイスメール
RTMT は、次のデバイス情報をリアルタイムにモニタします。
• 名前
• 電話番号
• IP アドレス
• モデル名
• ステータス
• ノード名
• ステータスの理由
• 日付と時刻
分析ツール
次に示す分析ツールを使用して、Cisco CallManager のデバイスとサービスに関する情報を含むトレース ログ ファイルのデータを分析できます。
• Trace Analysis:このツールを使用して、Cisco CallManager システムの問題をデバッグします。
• Bulk Trace Analysis:このプラグイン アプリケーションを使用して、2 MB を超えるデータを含むトレース ファイルを分析します。これは、Cisco CallManager ネットワーク上の PC から実行するスタンドアロン アプリケーションです。
ログ ファイル
トラブルシューティングを目的として、ログ ファイルに送信されたアラームとトレース情報を表示できます。トレースは、テキストおよび XML 形式のログ ファイルをサポートします。
ログ ファイルの設定
アラーム情報用のログ ファイルは、Serviceability Alarm Configuration を使用して設定します。
トレース情報用のログ ファイルは、Serviceability Trace Configuration を使用して設定します。Serviceability Trace Collection を使用すると、特定の情報のために SDI および SDL XML トレース ログ ファイルをフィルタリングできます。
ログ ファイルの表示
Microsoft Word などのテキスト エディタを使用して、テキスト ログ ファイルを表示できます。Serviceability Trace Analysis または Bulk Trace Analysis を使用して、XML ログ ファイルを表示できます。
SDI 情報
アラームは、Win2000 イベント ビューア、CiscoWorks2000 Syslog、SDI または SDL トレース ログ ファイル、またはすべての宛先に転送できます。デバッグ レベル、特定のトレース フィールド、および電話機やゲートウェイなどの Cisco CallManager デバイスに基づいて、Cisco CallManager サービスをトレースできます。SDI トレースまたは SDL トレースのログ ファイルに送られたアラームのトレースを実行できます。
SDI トレース ログ ファイルには、Cisco CallManager のすべてのサービスに関する情報が入っています。サービスからのシステム診断インターフェイス(SDI)情報がトレースされ、実行時のイベントとトレースがログ ファイルに記録されます。SDI トレース ファイルはテキスト形式または XML 形式で表示できます。
(注) SDI トレース ログ ファイル内のアラームをログに記録するには、Trace Configuration のチェックボックス 2 つ、Alarm Configuration のチェックボックス 1 つをオンにします。つまり、Trace Configuration の Trace on チェックボックス、Trace Configuration の Enable trace file log チェックボックス、Alarm Configuration の SDI alarm destination チェックボックスです。
SDL 情報
アラームは、Win2000 イベント ビューア、CiscoWorks2000 Syslog、SDI または SDL トレース ログ ファイル、またはすべての宛先に転送できます。デバッグ レベル、特定のトレース フィールド、および電話機やゲートウェイなどの Cisco CallManager デバイスに基づいて、Cisco CallManager サービスをトレースできます。SDI トレースまたは SDL トレースのログ ファイルに送られたアラームのトレースを実行できます。
SDL トレース ログ ファイルには、Cisco CallManager、Cisco CTIManager、Cisco TFTP などのサービスからのコール処理情報が入っています。システムは、コールの信号分配レイヤ(SDL)をトレースし、状態遷移をログ ファイルに記録します。SDL トレース ファイルはテキスト形式または XML 形式で表示できます。
SDL トレース ライブラリは、Cisco CallManager サービスと CTIManager サービスにだけ適用されます。Alarms Configuration で SDL トレース ライブラリを指定するほかに、Serviceability Trace SDL Configuration を使用してこのアラーム宛先を設定します。