Multilevel Administration Access の設定
Multilevel administration access(MLA)を使用すると、フル アクセス権を持つユーザは、Cisco CallManager の管理者に対して異なるレベルの管理アクセス権を設定できます。フル アクセス権を持つユーザが、機能グループ、ユーザ グループ、およびユーザ グループのアクセス特権を設定します。また、多くの場合、フル アクセス権を持つユーザが他のユーザに対して Cisco CallManager Administration へのアクセス権を設定します。
アクセス権には、フル アクセス権、読み取り専用アクセス権、およびアクセス権なし、という 3 つのレベルがあります。各レベルの違いは次のとおりです。
• フル アクセス権を持つユーザは、そのユーザのユーザ グループに機能グループへのフル アクセス権が設定され、該当の機能グループに属している Cisco CallManager Administration ページを表示および変更することができます。
• 読み取り専用アクセス権を持つユーザは、そのユーザのユーザ グループに機能グループへの読み取り専用アクセス権が設定され、該当の機能グループに属している Cisco CallManager Administration ページを表示することができます。ただし、読み取り専用アクセス権を持つユーザは、その Administration ページで変更操作を行うことはできません。読み取り専用アクセス権を持つユーザの場合、Cisco CallManager は、すべてのボタンをグレイ アウトし、Cisco CallManager の設定情報を変更するためのアイコンを使用不可にします。
• アクセス権なしのユーザは、そのユーザのユーザ グループに機能グループへのアクセス権なしが設定され、該当の機能グループに属している Cisco CallManager Administration ページを表示することも変更することもできません。
multilevel administration access を設定するには、次のトピックを参照してください。
• 「Multilevel Administration Access の使用可能化」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
• 「Multilevel Administration Access のエンタープライズ パラメータの設定」
• 「Multilevel Administration Access の終了」
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「機能グループ」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループ」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループのアクセス特権」
Multilevel Administration Access の使用可能化
multilevel administration access の設定を実行する前に、Cisco CallManager
Administration で multilevel administration access を使用可能にする手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 Cisco CallManager Administration をインストールした後に、次の URL を使用して、Cisco CallManager Administration および Cisco CallManager Serviceability にアクセスします。
http://< CCMServer >/ccmadmin
< CCMServer > には、 Cisco CallManager サーバの IP アドレスまたは名前を指定します。
ステップ 2 User > Access Rights > Configure MLA Parameters の順に選択します。
MLA Enterprise Parameter Configuration ページが表示されます。
ステップ 3 Enable MultiLevelAdmin エンタープライズ パラメータを変更するには、右側のドロップダウン リスト ボックスをクリックし、 True を選択します。
ステップ 4 Update をクリックします。
変更内容を有効するために、クラスタ内のすべての Cisco CallManager システムの Web サーバを再起動するように指示するメッセージが表示されます。
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ログイン認証」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
• 「Multilevel Administration Access のエンタープライズ パラメータの設定」
• 「Multilevel Administration Access の終了」
機能グループ
機能グループは、Cisco CallManager Administration ページのグループで構成されます。通常は、Cisco CallManager Administration の主要なメニュー項目に基づいて標準(デフォルト)機能グループが形成されます。ただし、Cisco CallManager Administration ページで構成されるカスタム機能グループを作成することもできます。次のトピックでは、機能グループの追加、更新、削除ついて説明しています。
• 「機能グループの追加」
• 「機能グループの更新」
• 「機能グループの削除」
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「機能グループ」
• 「Multilevel Administration Access の使用可能化」
• 「ユーザ グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
• 「Multilevel Administration Access のエンタープライズ パラメータの設定」
• 「Multilevel Administration Access の終了」
機能グループの追加
Cisco CallManager Administration に機能グループを追加する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > Functional Group の順に選択します。
Functional Group Configuration ページが表示されます。
ステップ 2 Functional Group Name フィールドに、新しい機能グループの名前を入力します。
ステップ 3 新しい機能グループに含めるメニューの横にあるチェックボックスをオンにします。
デフォルトでは、このチェックボックスをオンにすると、該当のメニューに関連するサブメニュー ページがすべて選択されます。
ステップ 4 新しい機能グループから特定のサブメニュー ページを除外するには、除外対象のサブメニュー ページの横にあるチェックボックスをオンにします。
ステップ 5 Insert をクリックします。
追加した機能グループの名前が、左側の Functional Groups リストにアルファベット順に表示されます。
関連項目
• 「機能グループの更新」
• 「機能グループの削除」
• 「ユーザ グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「機能グループ」
機能グループの更新
Cisco CallManager Administration の機能グループを更新する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > Functional Group の順に選択します。
Functional Group Configuration ページが表示されます。
ステップ 2 左側の Functional Groups リストで、更新する機能グループの名前をクリックします。
(注) 標準機能グループは、更新も削除もできません。
選択した機能グループが表示されます。
ステップ 3 選択した機能グループ内で更新するメニューまたはサブメニューの横にあるチェックボックスをオンにします。
ステップ 4 Update をクリックします。
関連項目
• 「機能グループの追加」
• 「機能グループの削除」
• 「ユーザ グループ」
• 「機能グループ」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「機能グループ」
機能グループの削除
Cisco CallManager Administration から機能グループを削除する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > Functional Group の順に選択します。
Functional Group Configuration ページが表示されます。
ステップ 2 左側の Functional Groups リストで、削除する機能グループの名前をクリックします。
(注) 標準機能グループは、削除できません。
選択した機能グループが表示されます。
ステップ 3 Delete をクリックします。
削除の確認を求めるメッセージが表示されます。
ステップ 4 OK をクリックします。
ページがリフレッシュされます。このとき、左側の Functional Groups リストには、削除した機能グループが表示されません。
関連項目
• 「機能グループの追加」
• 「機能グループの更新」
• 「ユーザ グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「機能グループ」
ユーザ グループ
ユーザ グループは、ディレクトリ ユーザで構成されます。ユーザは、複数のユーザ グループに属することができます。ユーザ グループを追加した後に、ユーザをユーザ グループに追加します。続いて、ユーザ グループに特権を割り当てることもできます。ユーザが複数のユーザ グループに属している場合、そのユーザの有効な特権は、MLA のアクセス権のエンタープライズ パラメータによって決まります。
次のトピックでは、ユーザ グループの追加と削除、ユーザ グループへのユーザの追加、およびユーザ グループからのユーザの削除ついて説明しています。
• 「ユーザ グループの追加」
• 「ユーザ グループの削除」
• 「ユーザ グループへのユーザの追加」
• 「ユーザ グループからのユーザの削除」
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループ」
• 「Multilevel Administration Access の使用可能化」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
• 「Multilevel Administration Access のエンタープライズ パラメータの設定」
• 「Multilevel Administration Access の終了」
ユーザ グループの追加
Cisco CallManager Administration にユーザ グループを追加する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > User Group の順に選択します。
User Group Configuration ページが表示されます。
ステップ 2 User Group Name フィールドに、新しいユーザ グループの名前を入力します。
ステップ 3 Insert をクリックします。
追加したユーザ グループの名前が、左側の User Groups リストにアルファベット順に表示されます。
ステップ 4 このユーザ グループにユーザを追加します。「ユーザ グループへのユーザの追加」を参照してください。
ステップ 5 このユーザ グループに特権を割り当てます。「ユーザ グループへの特権の割り当て」を参照してください。
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループ」
• 「ユーザ グループへのユーザの追加」
• 「ユーザ グループの削除」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
ユーザ グループの削除
Cisco CallManager Administration からユーザ グループを削除する手順は、次のとおりです。この手順を実行すると、ユーザ グループが完全に削除されます。ユーザ グループから特定のユーザのみを削除するには、「ユーザ グループからのユーザの削除」を参照してください。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > User Group の順に選択します。
User Group Configuration ページが表示されます。
ステップ 2 左側の User Groups リストで、削除するユーザ グループの名前をクリックします。
選択したユーザ グループが表示されます。このユーザ グループのユーザがアルファベット順に一覧表示されます。
ステップ 3 グループを完全に削除する場合は、 Delete Group をクリックします。
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループ」
• 「ユーザ グループの追加」
• 「ユーザ グループからのユーザの削除」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
ユーザ グループへのユーザの追加
Cisco CallManager Administration のユーザ グループにユーザを追加する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > User Group の順に選択します。
User Group Configuration ページが表示されます。
ステップ 2 左側の User Groups リストで、ユーザを追加するユーザ グループの名前をクリックします。
選択したユーザ グループが表示されます。現在そのユーザ グループに属しているユーザが、グループの Users に一覧表示されます。
ステップ 3 Add a User to Group をクリックします。
User Group Configuration ページが表示されます。
ステップ 4 User Search フィールドにユーザ名を入力し、 Search をクリックします。
(注) ユーザを検索するには、さまざまな方法があります。ユーザの名、姓、またはユーザ ID を入力できます。それらの値を入力する代わりに、フィールドをブランクのままにすれば、すべてのユーザを表示することができます。
指定したユーザがデータベースに存在する場合は、そのユーザのレコードが表示されます。検索結果のリストに表示されたユーザの数が多過ぎる場合には、 Refine Search をクリックして検索条件を絞り込んだ後に、もう一度このステップを実行します。
ステップ 5 検索結果のリストで、このユーザ グループに追加するユーザの横にあるチェックボックスをオンにします。検索結果のリストが複数のページになった場合は、下部のリンクを使用すれば次のページを表示できます。
ステップ 6 Add Selected をクリックします。
User Group Configuration ページが再表示されます。このとき、グループ リストの Users には、追加したユーザが一覧表示されます。
(注) ユーザを追加した後、ユーザの名前の横にあるキー アイコンをクリックすると、そのユーザの特権を表示できます。
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループ」
• 「ユーザ グループからのユーザの削除」
• 「ユーザ グループの追加」
• 「ユーザ グループの削除」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
ユーザ グループからのユーザの削除
Cisco CallManager Administration のユーザ グループからユーザを削除する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > User Group の順に選択します。
User Group Configuration ページが表示されます。
ステップ 2 左側の User Groups リストで、ユーザを削除するユーザ グループの名前をクリックします。
選択したユーザ グループが表示されます。現在そのユーザ グループに属しているユーザが、グループの Users に一覧表示されます。
ステップ 3 このユーザ グループから削除するユーザの名前の横にあるチェックボックスをオンにします。
ステップ 4 Delete Selected をクリックします。
削除の確認を求めるメッセージが表示されます。
ステップ 5 OK をクリックします。
User Group が再表示されます。このとき、グループ リストの Users には、削除したユーザが表示されません。
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループ」
• 「ユーザ グループへのユーザの追加」
• 「ユーザ グループの追加」
• 「ユーザ グループの削除」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
ユーザ グループの特権
フル アクセス権を持つユーザは、ユーザ グループに機能(ページ)グループへのアクセス特権を割り当てることができます。
ユーザ グループに特権を割り当てるには、次のトピックを参照してください。
• 「ユーザ グループへの特権の割り当て」
• 「特権レポートの表示」
• 「ユーザの特権の表示」
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループのアクセス特権」
• 「Multilevel Administration Access の使用可能化」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループ」
• 「Multilevel Administration Access のエンタープライズ パラメータの設定」
• 「Multilevel Administration Access の終了」
ユーザ グループへの特権の割り当て
Cisco CallManager Administration のユーザ グループに特権を割り当てる手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > Assigning Privileges to User Group の順に選択します。
Assign Privileges to User Group ページが表示されます。
ステップ 2 特権を割り当てるユーザ グループの名前をクリックします。
選択したユーザ グループに関連付けられた機能グループが一覧表示されます。同時に、各機能グループに対するアクセス特権が表示されます。
ステップ 3 このユーザ グループのユーザに割り当てる特権レベルを機能グループごとに選択します。ドロップダウン リストから、No Access、Read Only、Full Access のいずれかを選択します。
ステップ 4 Update をクリックします。
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループのアクセス特権」
• 「特権レポートの表示」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループ」
特権レポートの表示
この項では、特権レポートを表示する方法について説明します。特権レポートには、すべてのユーザ グループに割り当てられている機能グループごとの特権が表示されます。各ユーザ グループは、特権レポートの左側の行見出しになります。各機能グループは、特権レポートの列見出しになります。つまり、ユーザ グループは上から下へアルファベット順に表示され、機能グループは左から右へアルファベット順に表示されます。
特権レポートを表示する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > Assigning Privileges to User Group の順に選択します。
Assign Privileges to User Group ページが表示されます。
ステップ 2 View Privileges Report をクリックします。
Privileges Report ページが表示されます。
ステップ 3 特権の割り当てに戻るには、 Back to Assign Privileges をクリックします。
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループのアクセス特権」
• 「ユーザ グループへの特権の割り当て」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループ」
ユーザの特権の表示
この項では、ユーザに割り当てられている特権を表示する方法について説明します。ユーザに割り当てられている特権を表示する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > User Group の順に選択します。
User Group Configuration ページが表示されます。
ステップ 2 左側の User Groups リストで、特権を表示する対象のユーザが属しているユーザ グループの名前をクリックします。
選択したユーザ グループが表示されます。このユーザ グループのユーザが一覧表示されます。
ステップ 3 特権を表示する対象のユーザの横にあるキー アイコンをクリックします。
そのユーザの特権レポートが表示されます。
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ユーザ グループのアクセス特権」
• 「ユーザ グループへの特権の割り当て」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループ」
Multilevel Administration Access のエンタープライズ パラメータの設定
フル アクセス権を持つユーザは、multilevel administration access のエンタープライズ パラメータを設定できます。multilevel administration access エンタープライズ パラメータを設定する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 User > Access Rights > Configure MLA Parameters の順に選択します。
Configure MLA Parameters ページが表示されます。
ステップ 2 User Group Base エンタープライズ パラメータを変更するには、User Group Base に値を入力します。
ステップ 3 Administrative User Base エンタープライズ パラメータを変更するには、Administrative User Base に値を入力します。
ステップ 4 Debug Level エンタープライズ パラメータを変更するには、ドロップダウン リスト ボックスから Debug Level の値を選択します。
ステップ 5 Effective Access Privileges For Overlapping User Groups エンタープライズ パラメータを変更するには、ドロップダウン リスト ボックスから値を選択します。
ステップ 6 Effective Access Privileges For Overlapping Functional Groups エンタープライズ パラメータを変更するには、ドロップダウン リスト ボックスから値を選択します。
ステップ 7 Enable MultiLevelAdmin エンタープライズ パラメータを変更するには、ドロップダウン リスト ボックスから値を選択します。
ステップ 8 Update をクリックします。
関連項目
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ログイン認証」
• 「Multilevel Administration Access の使用可能化」
• 「機能グループ」
• 「ユーザ グループ」
• 「ユーザ グループの特権」
• 「Multilevel Administration Access の終了」