ユーザの設定値
表 53-1 では、ユーザの設定値について説明します。追加情報については、「ディレクトリで使用可能な文字」を参照してください。
(注) Cisco CallManager では、[ユーザの設定]ウィンドウのすべてのフィールドにおいて、=、+、<、>、#、;、\、,、""、およびブランクを使用することはできません。
表 53-1 ユーザの設定値
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名 |
ユーザの名を入力する。名には半角英数文字しか使用できません。 |
姓 |
ユーザの姓を入力する。姓には半角英数文字しか使用できません。 |
ユーザ ID |
ユーザの識別名を入力する。Cisco CallManager では、ユーザ ID の作成後の変更はできません。ユーザ ID には半角英数文字しか使用できません。 |
ユーザ パスワード |
ユーザ パスワードとなる 5 文字以上の英数字を入力する。 |
パスワードの確認 |
ユーザ パスワードをもう一度入力する。 |
PIN |
Personal Identification Number(PIN; 個人識別番号)となる 5 文字以上の英数字を入力する。PIN には、数字しか使用できません。 |
PIN の確認 |
PIN をもう一度入力する。 |
電話番号 |
ユーザの電話番号を入力する。 |
マネージャのユーザ ID |
ユーザのマネージャ ID の名前を入力する。入力するマネージャ名は、ディレクトリ内にユーザとして指定済みでなければなりません。 |
部署名 |
ユーザの所属部門の情報(たとえば、所属部門の番号や名称など)を入力する。部署名には半角英数文字しか使用できません。 |
ユーザ ロケール |
ドロップダウン リスト ボックスから、そのユーザに関連したロケールを選択する。そのユーザ ロケールは、言語とフォントを含んだ、ユーザをサポートする一連の詳細情報を識別します。 Cisco CallManager は、このロケールを Extension Mobility ページおよび Cisco IP Phone User Options ページに使用します。Cisco CallManager エクステンション モビリティ ログオンでは、ここに指定されているロケールが、デバイスおよびデバイス プロファイルの設定よりも優先されます。Cisco CallManager エクステンション モビリティ ログオフでは、Cisco CallManager は、デフォルト デバイス プロファイルに指定されているユーザ ロケールを使用します。
(注) ユーザ ロケールを選択しない場合は、Cisco CallManager サービス パラメータでデフォルト ユーザ ロケールとして指定されているロケールが適用されます。
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CTI アプリケーションの使用を有効にする |
ユーザが Computer Telephony Integration(CTI; コンピュータ テレフォニー インテグレーション)アプリケーションを使用できるように設定するには、この [CTI アプリケーションの使用を有効にする]チェックボックスをオンにする。 |
コールパーク取得を許可する |
パークされているコールを取得できるようにユーザを設定するには、この[コールパーク取得を許可する] チェックボックスをオンにする。 |
コーリング パーティ番号の修正を有効にする |
Application Programming Interface(API; アプリケーション プログラミング インターフェイス)からの機能要求を実行する際に、Cisco Emergency Responder(CER)などのアプリケーションが発信側番号を変更できるようにするには、このフィールドを選択する。詳細については、Cisco Emergency Responder の資料を参照してください。 |
割り当てられた PC |
このフィールドは、Cisco SoftPhone および Cisco CallManager Attendant Console のユーザに必須のフィールドであり、ユーザが追加された後に表示される。 |
プライマリ内線 |
このフィールドは、ユーザが追加された後に表示され、ユーザのプライマリ電話番号を表す。ユーザにデバイスを関連付ける場合は、プライマリ回線を選択しません。ユーザは電話機に複数の回線を設定できます。 |
制御されたデバイス |
このフィールドは、ユーザが追加された後に表示される。デバイスが関連付けられた後に、このフィールドには、ユーザが制御する説明情報(たとえば、MAC アドレスなど)が表示されます。 |
認証プロキシの権限を有効にする |
このフィールドは、Cisco CallManager エクステンション モビリティによるユーザの認証プロキシの権限が有効になっている場合に必須のフィールドであり、ユーザが追加された後に表示される。認証プロキシの権限が有効になっている場合は、このフィールドには[True]が表示され、無効になっている場合は、[False]が表示されます。 |
制御されたデバイス プロファイル |
このフィールドは、ユーザが追加された後に表示される。Cisco CallManager エクステンション モビリティに設定されたユーザに関連付けられた、制御されたデバイス プロファイルのリストが、このフィールドに表示されます。 |
ページの表示 |
ドロップダウン選択ボックスから、ユーザの設定のページを表示する言語を選択する。 |
ディレクトリで使用可能な文字
注意 DC Directory、Netscape Directory、または Active Directory で 127 文字を超える 非 ISO-Latin1 文字を使用すると、ディレクトリ データベース エラーが発生する可能性があります。Cisco CallManager Release 3.3 以降では、すべての ISO-Latin1(ISO-8859-1)文字、およびすべての非 ISO-Latin1 文字をディレクトリで使用できますが、0 ~ 127 文字の範囲で入力する必要があります。
Cisco CallManager は、Cisco CallManager Administration の[ユーザの設定]ウィンドウでは ISO-Latin1 文字と ASCII 文字しかサポートしていません。
ロケール インストーラをダウンロードすると、Cisco CallManager Administration の[ユーザの設定]ウィンドウ内のフィールド名は、選択した言語で表示できます。ただし、Cisco CallManager は、これらのフィールド、および、このウィンドウへのアクセスに必要なすべてのアカウントとパスワードに対して、0 ~ 127 文字の範囲の ISO-Latin1(ISO-8859-1)文字と非 ISO-Latin1 文字しかサポートしていません。文字の許容範囲を超えるデータを入力すると、ダイアログボックスが表示され、ISO-Latin1 文字と非 ISO-Latin1 文字を使用して 0 ~ 127 文字の範囲でデータを入力するように指示されます。
関連項目
• 「ユーザの追加」
• 「ユーザ パスワードの変更」
• 「PIN の変更」
• 「ユーザとデバイスとの関連付け」
ユーザ パスワードの変更
Global Directory 内のユーザのユーザ パスワードを変更する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 Global Directory から、パスワードを変更するユーザを選択します(「Global Directory の検索」を参照)。
[ユーザの設定]ウィンドウが表示され、選択したユーザの情報が示されます。
ステップ 2 [ユーザパスワード]フィールドの横にある[ 変更...] ボタンをクリックします。
[変更するパスワード]ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 3 [ユーザパスワード]フィールドに、新しいパスワードを入力します。
ステップ 4 [パスワードの確認]フィールドに、新しいパスワードを再入力します。
ステップ 5 [更新して閉じる] をクリックします。
関連項目
• 「ユーザの追加」
• 「PIN の変更」
• 「Global Directory の検索」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 ユーザ ディレクトリ管理 の設定チェックリスト」
PIN の変更
Global Directory 内のユーザの個人識別番号(PIN)を変更する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 Global Directory から、PIN を変更するユーザを選択します(「Global Directory の検索」を参照)。
[ユーザの設定]ウィンドウが表示され、選択したユーザの情報が示されます。
ステップ 2 [PIN]フィールドの横にある[ 変更...] ボタンをクリックします。
[変更する PIN]ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 3 [PIN]フィールドに、新しい PIN を入力します。
ステップ 4 [PIN の確認]フィールドに、新しい PIN を再入力します。
ステップ 5 [更新して閉じる] をクリックします。
関連項目
• 「ユーザの追加」
• 「ユーザ パスワードの変更」
• 「Global Directory の検索」
アプリケーション プロファイルの設定
新しいユーザの追加後、[ユーザの設定]ウィンドウの左側にある[アプリケーション プロファイル]ペインに一覧表示された各アプリケーションのプロファイルを設定できます。各ユーザはこれらのプロファイルを使用して、電話機の機能、Cisco IPMA、Cisco CallManager エクステンション モビリティ、自動アテンダント、および Cisco IP SoftPhone の機能を個別に設定することができます。
始める前に
ユーザがデータベース内で設定されていることを確認します。詳細については、「Global Directory の検索」を参照してください。
関連項目
• 「ユーザとデバイスとの関連付け」
• 「自動アテンダント プロファイルの関連付け」
• 「Cisco CallManager エクステンション モビリティ プロファイルの関連付け」
• 「Cisco IP SoftPhone プロファイルの関連付け」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 Cisco IP Manager Assistant プロファイル」
ユーザとデバイスとの関連付け
ユーザを追加した後では、ユーザはコントロール権を持つデバイスを割り当てることができます。電話機などの一部のデバイスは、ユーザが制御できます。CTI ポートなどのその他のデバイスは、ユーザとして指定されるアプリケーションによって制御できます。ユーザが電話機のコントロール権を持つ場合、その電話機の特定の設定値(たとえば、短縮ダイヤルや自動転送)を制御できます。
始める前に
ユーザにデバイスを割り当てるには、そのユーザの[ユーザの設定]ウィンドウにアクセスする必要があります。既存ユーザの情報にアクセスする方法については、「Global Directory の検索」を参照してください。[ユーザの設定]ウィンドウが表示された後で、デバイスを割り当てる手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [アプリケーション プロファイル]ペインで、 [デバイスの割り当て] をクリックします。
ステップ 2 必要に応じて、[使用可能なデバイス一覧のフィルタ]セクションに検索条件を入力して使用可能なデバイスのリストを限定し、 [デバイスの選択] をクリックします。
ステップ 3 そのユーザに関連付ける 1 つ以上のデバイスのチェックボックスをオンにします。そのデバイスの[ プライマリ内線] にあるオプション ボタンをクリックすると、そのユーザが割り当てられているデバイスから、1 つのプライマリ内線番号を割り当てることができます。
ステップ 4 割り当てを完了したら、 [選択の更新] をクリックして、ユーザにデバイスを割り当てます。
関連項目
• 「ユーザの追加」
• 「Global Directory の検索」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 デバイスの関連付け 」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 ユーザ ディレクトリ管理 の設定チェックリスト」
自動アテンダント プロファイルの関連付け
Automated Attendant(AA; 自動アテンダント)サービスは、着信コールに応答して、発信者にユーザ名または内線番号を入力するように求めます。AA は、ディレクトリをスキャンし、ユーザ名または内線番号との一致を見つけ、発信者を適切なエンドポイントに転送します。
始める前に
ユーザに自動アテンダント プロファイルを関連付けるには、そのユーザの[ユーザの設定]ウィンドウにアクセスする必要があります。既存ユーザの情報にアクセスする方法については、「Global Directory の検索」を参照してください。[ユーザの設定]ウィンドウが表示された後で、プロファイルを関連付ける手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [アプリケーション プロファイル]ペインで、 [自動アテンダント] を選択します。
ステップ 2 [名前のダイヤル方法] フィールドに、アテンダントの名前を入力します(LastFirstM)。たとえば、John Quincy Smith の場合は、SmithJohnQ と入力します。
同じ名前または同じ数値のマッピングが発生した場合、重複キーであることを知らせるプロンプトが表示されます。この場合は、ユーザ名を変更するか(ニックネームを使用するか、ミドルネームのイニシャルを除去して)、重複を許可することができます。
ステップ 3 [更新] をクリックします。
関連項目
• 「ユーザの追加」
• 「Global Directory の検索」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 Cisco CallManager Auto Attendant プロファイル 」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 ユーザ ディレクトリ管理 の設定チェックリスト」
Cisco CallManager エクステンション モビリティ プロファイルの関連付け
Cisco CallManager エクステンション モビリティを使用すると、Cisco IP Phone 7940 または Cisco IP Phone 7960 を一時的にユーザの電話機として使用できるように設定することができます。ユーザが電話機にログインすると、そのユーザのエクステンション モビリティ(回線と短縮ダイヤル番号を含む)が、その電話機上に置かれます。この機能は、ユーザの IP フォンが恒常的に割り当てられていない環境で主に使用されます。
エクステンション モビリティをユーザに関連付けるには、そのユーザの[ユーザの設定]ウィンドウにアクセスする必要があります。既存ユーザの情報にアクセスする方法については、「Global Directory の検索」を参照してください。ユーザに対して Cisco CallManager エクステンション モビリティを設定し関連付ける方法については、『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の 「Cisco CallManager エクステンション モビリティ」 を参照してください。
関連項目
• 「ユーザの追加」
• 「Global Directory の検索」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 ユーザ ディレクトリ管理 の設定チェックリスト」
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「 ユーザにユーザ デバイス プロファイルを関連付ける」
Cisco IP SoftPhone プロファイルの関連付け
デバイス(回線)を Cisco IP SoftPhone としてユーザに関連付けることができます。この機能によって、ユーザはデスクトップ PC を使用して、コールの発信と受信、および IP Phone の制御を行うことができます。
Cisco IP SoftPhone の詳細については、『 Cisco IP SoftPhone Administrator Guide 』を参照してください。
始める前に
ユーザにデスクトップ PC を関連付けるには、そのユーザの[ユーザの設定]ウィンドウにアクセスする必要があります。既存ユーザの情報にアクセスする方法については、「Global Directory の検索」を参照してください。[ユーザの設定]ウィンドウが表示された後で、PC を関連付ける手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [アプリケーション プロファイル]ペインで、 SoftPhone を選択します。
SoftPhone ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [割り当てられた PC] フィールドに、デスクトップ PC の IP アドレスまたはホスト名を入力します。
(注) [割り当てられた PC]フィールドには、バーチャル会議とのコラボレーションに必要となるエントリを入力する必要があります。
ステップ 3 [挿入] をクリックします。
[ユーザの設定]ウィンドウが表示されます。
(注) 電話回線をスタンドアロン モードで使用するために、[CTI アプリケーションの使用を有効にする]チェックボックスをオンにします。
ステップ 4 [更新] をクリックします。
関連項目
• 「ユーザの追加」
• 「Global Directory の検索」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 Cisco IP SoftPhone プロファイル 」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 ユーザ ディレクトリ管理 の設定チェックリスト」