サポートされている Cisco IP Phone
表40-1 に、Cisco CallManager がサポートする次の Cisco IP Phone について、それぞれのモデルの機能の概要を示します。
• Cisco IP Phone 7900 ファミリ
• Cisco IP Phone 拡張モジュール 7914
• Cisco IP Conference Station 7935 および 7936
• Cisco IP Phone モデル 30 VIP
• Cisco IP Phone モデル 12 Series
すべての Cisco IP Phone モデルが、すべての機能とサービスをサポートしているわけではありません。これらの電話機モデルをサポートする機能とサービスの最新情報については、次の資料を参照してください。
• 電話機モデルおよびこのバージョンの Cisco CallManager をサポートする電話機の管理またはユーザ マニュアル
• 使用する電話機モデルのファームウェア リリース ノート
• Cisco CallManager リリース ノート
表40-1 サポートされている Cisco IP Phone と機能
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Cisco IP Phone モデル 7970 および Cisco IP Phone モデル 7971 |
Cisco IP Phone モデル 7970 およびモデル 7971 は、フル機能を搭載し、8 回線を備えたビジネス用電話機。SCCP プロトコル、SIP プロトコル、および次の機能をサポートしています。 • コールの詳細と機能に簡単にアクセスするためのバックライト付き、カラー タッチスクリーン ディスプレイ • 4 つの固定機能ボタン –メッセージ:ボイスメール メッセージへのアクセス –設定:電話機の設定の調整用 –サービス:サービスへのアクセス –ディレクトリ:コール ログおよびディレクトリへのアクセス • コール機能のアシスタントをただちに提供するヘルプ ボタン • 回線ボタン、短縮ダイヤル ボタン、またはその他の電話サービスとして使用するプログラム可能な 8 つのボタン • その他のコールの詳細と機能にアクセスするための 5 つのソフトキー(合計 16 個のソフトキーは、コール状態に応じて変動) • 内蔵双方向全二重スピーカフォンとマイクロフォンのミュート機能 Cisco IP Phone モデル 7970/71G-GE は Cisco IP Phone モデル 7970/71 のギガビット イーサネット バージョンであり、Cisco IP Phones モデル 7970G、7960G、および 7940G は非ギガビット バージョンです。 |
Cisco IP Phone モデル 7960 および Cisco IP Phone モデル 7961 |
Cisco IP Phone モデル 7960 およびモデル 7961 は、フル機能を搭載し、6 回線を備えたビジネス用電話機。SCCP プロトコル、SIP プロトコル、および次の機能をサポートしています。 • ヘルプ( ? )ボタン • 回線、短縮ダイヤル、または機能用のボタンとして使用する 6 つのプログラム可能なボタン • ボイスメール メッセージへのアクセス、電話機の設定値の調整、サービスへのアクセス、およびディレクトリへのアクセス用の 4 つの固定ボタン • その他のコールの詳細と機能にアクセスするための 4 つのソフトキー(合計 16 個のソフトキーは、コール状態に応じて変動) • コールの詳細とソフトキーの機能を表示する、大型 LCD ディスプレイ • 内蔵双方向全二重スピーカフォンとマイクロフォンのミュート機能 |
Cisco IP Phone モデル 7940 および Cisco IP Phone モデル 7941 |
Cisco IP Phone モデル 7940 およびモデル 7941 は、Cisco IP Phone モデル 7960 とほぼ同等の機能を持つ、2 回線を備えたビジネス用電話機。SCCP プロトコルと SIP プロトコルをサポートし、次の機能を備えています。 • ヘルプ( ? )ボタン • 回線、短縮ダイヤル、または機能用のボタンとして使用する 2 つのプログラム可能なボタン • ボイスメール メッセージへのアクセス、サービス、ディレクトリ、および電話機の設定値の調整用の 4 つの固定ボタン • その他のコールの詳細と機能にアクセスするための 4 つのソフトキー(合計 16 個のソフトキーは、コール状態に応じて変動) • コールの詳細とソフトキーの機能を表示する、大型 LCD ディスプレイ • 内蔵双方向全二重スピーカフォンとマイクロフォンのミュート機能 |
Cisco IP Phone モデル 7920 |
Cisco Wireless IP Phone モデル 7920 は、操作が容易な IEEE 802.11b 準拠の無線 IP 電話。Cisco CallManager および Cisco Aironet (r) 1200、1100、350、および 340 シリーズの Wi-Fi(IEEE 802.11b)アクセス ポイントとともに使用でき、包括的な音声通信を提供します。次の機能をサポートしています。 • コール機能に直感的にアクセスできるピクセルベースのディスプレイ • ユーザにコール オプションを動的に提供する 2 つのソフトキー • 表示された情報の間を簡単に移動できる 4 方向のロッカー スイッチ • 使用中にハンドセット音量と呼び出し音量をデシベル レベルで簡単に調整できる音量制御 |
Cisco IP Phone 拡張モジュール 7914 |
Cisco IP Phone 拡張モジュール 7914 は、Cisco IP Phone 7960 の機能を拡張する 14 個の追加ボタンを提供。これらのボタンを回線または短縮ダイヤルとして設定するには、Phone Button Template Configuration を使用します。
(注) Cisco IP Phone 拡張モジュール 7914 の電話ボタン テンプレートは、標準の Cisco IP Phone モデル 7960 で使用される電話ボタン テンプレートの名前を変更することで作成できます。『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「Cisco IP Phone Expansion Module 7914 Phone ボタン テンプレートの設定」を参照してください。
Cisco IP Phone 拡張モジュール 7914 は、ボタンの機能と回線の状態を示す LCD を備えています。 2 つのモジュールをデイジーチェーン接続すると、28 個の回線、または短縮ダイヤルおよび機能ボタンを追加できます。 |
Cisco IP Phone モデル 7912G |
Cisco IP Phone モデル 7912G は、同時に最大 2 つのコールをサポートする単一回線の電話機。処理する電話トラフィック量が小~中程度の場合に適した基本機能を提供します。 このモデルは、インライン電源をサポートし、同時使用する PC との接続に一体型 10/100 イーサネット スイッチを提供します。 このモデルには、4 つのダイナミック ソフトキーが用意されています。 |
Cisco IP Phone モデル 7911 |
Cisco IP Phone 7911 は、同時に最大 2 つのコールをサポートする単一回線の電話機。処理する電話トラフィック量が小~中程度の場合に適した基本機能を提供します。 Cisco IP Phone 7911 のメニューは、Cisco IP Phone 7970 のメニューによく似ています。Applications Menu ボタンを選択すると、メインのアプリケーション メニューが開きます。 このモデルは、インライン電源をサポートし、同時使用する PC との接続に一体型 10/100 イーサネット スイッチを提供します。 このモデルには、4 つのダイナミック ソフトキーが用意されています。 |
Cisco IP Phone モデル 7910 |
Cisco IP Phone モデル 7910 は、基本機能を備えた、単一回線の電話機。主にロビーや休憩室などの、中程度の電話トラフィックがある共用の場所用に設計されています。次の機能をサポートしています。 • 4 つの専用機能ボタン(回線、保留、転送、および設定) • Cisco CallManager 中の電話ボタン テンプレートを使用して設定可能な、6 つのプログラム可能な機能ボタン 利用可能な機能には、コール パーク、リダイヤル、短縮ダイヤル、コール ピックアップ、会議、すべてのコールの転送、メッセージ受信、および Meet-Me 会議があります。 • 電話番号、コール状況、日付と時刻を表示する、2 行 LCD ディスプレイ(1 行当たり 24 文字) • ハンドフリー ダイヤル用に設計されている内蔵スピーカ |
Cisco IP Phone モデル 7905G |
Cisco IP Phone モデル 7905G は、基本機能を備えた単一回線の低価格電話機。主にカフェテリアや休憩室、ロビー、製造フロアなどの共用の場所用に設計されています。次の機能をサポートしています。 • 時刻、日付、電話番号、発信者 ID、コール状況、ソフトキー タブなどの機能を表示する LCD • 対応する LCD スクリーン タブに表示される機能と連動する 4 つのソフトキー(ソフトキーの機能は、電話機のステータスによって変わります) • 保留、メニュー、およびナビゲーション用の 3 つの専用機能ボタン • ハンドフリー ダイヤル用に設計されている内蔵スピーカ |
Cisco IP Phone モデル 7902G |
Cisco IP Phone モデル 7902G は、ロビー、研究室、製造フロア、または基本コール機能だけが必要とされる場所に対するコストパフォーマンスに優れたエントリ レベルの IP 電話。単一回線の Cisco IP Phone 7902G は、次の機能をサポートしています。 • リダイヤル、転送、会議、ボイスメール アクセス機能にワンタッチでアクセスできる固定機能キー • 保留、メニュー、および音量調節用の 3 つの専用機能ボタン • LAN 経由での電話機への電源供給が可能なインライン電源 |
Cisco IP Conference Station 7936 |
Cisco IP Conference Station モデル 7936 は、多機能型の IP ベースのハンドフリー電話会議用の端末。デスクトップやオフィス、中小規模の会議室での使用に適しています。次の機能をサポートしています。 • ユーザがコール機能を使えるようにガイドする、3 つのソフトキーとメニュー ナビゲーション キー 使用可能な機能には、コール パーク、コール ピックアップ、グループ コール ピックアップ、転送、および会議(Ad Hoc および Meet-Me)があります。 • 日付と時刻、発信側の名前、発信側の番号、ダイヤルされた数字、機能、および回線状況を知らせる LCD ディスプレイ • 会議の参加者が会話中に移動できるようにする、デジタル調整スピーカと 3 つのマイクロフォン • マイクロフォン ミュート機能 • 面積が広い部屋をサポートするために外部マイクロフォンを追加する機能 |
Cisco IP Conference Station 7935 |
Cisco IP Conference Station 7935 は、多機能型の IP ベースのハンドフリー電話会議用の端末。デスクトップやオフィス、中小規模の会議室での使用に適しています。次の機能をサポートしています。 • ユーザがコール機能を使えるようにガイドする、3 つのソフトキーとメニュー ナビゲーション キー 使用可能な機能には、コール パーク、コール ピックアップ、グループ コール ピックアップ、転送、および会議(Ad Hoc および Meet-Me)があります。 • 日付と時刻、発信側の名前、発信側の番号、ダイヤルされた数字、機能、および回線状況を知らせる LCD ディスプレイ • 会議の参加者が会話中に移動できるようにする、デジタル調整スピーカと 3 つのマイクロフォン • マイクロフォン ミュート機能 |
Cisco IP Phone 12 SP+ |
Cisco IP Phone モデル 12 SP+ は、PBX または POTS 電話機と同じ機能を多く備えています。次の機能をサポートしています。 • プログラム可能な回線ボタンと機能ボタン(12 個) • 12 個の機能ボタンと回線ボタンのそれぞれに対応していて、機能と回線状況を知らせる LED • コール状況と ID を表示するための 2 行表示の LCD ディスプレイ(1 行当たり 20 文字) • 内蔵 2 ウェイ スピーカフォンとマイクロフォンのミュート機能 |
Cisco IP Phone 30 VIP |
Cisco IP Phone モデル 30 VIP は、PBX または POTS 電話機と同じ機能を多く備えています。次の機能をサポートしています。 • プログラム可能な回線ボタンと機能ボタン(26 個) • 26 個の機能ボタンと回線ボタンのそれぞれに対応していて、機能と回線状況を知らせる LED • 日付と時刻、発信側の名前、発信側の番号、およびダイヤルされた数字を表示するための、2 行表示の LCD • マイクロフォン ミュート機能付き、内蔵 2 ウェイ スピーカフォン • 転送、保留、およびリダイヤル用の専用機能ボタン |
H.323 クライアントと CTI ポート
Cisco CallManager Administration を使用すると、H.323 クライアントや CTI ポートなどのソフトウェア ベース デバイスを設定できます。ソフトウェア ベースの Cisco CallManager アプリケーション(たとえば、Cisco SoftPhone、
Cisco AutoAttendant、および Cisco IP IVR)は、仮想デバイスである CTI ポートを使用します。
H.323 クライアントには、Microsoft NetMeeting デバイスが含まれます。
H.323 クライアントと CTI ポートは、電話機の設定と同じように、
Cisco CallManager Administration の Phone Configuration ウィンドウを使用して設定します。しかし多くの場合、設定に必要な項目数は、電話機より少なくて済みます。
(注) 回線グループで TAPI アプリケーションを使用する CTI ポートまたはデバイスを設定しないことをお勧めします。
H.323 クライアントおよび共有回線の表示の詳細については、「共有回線の表示」を参照してください。
H.323 クライアントと CTI ポートの設定方法については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone の設定」を参照してください。
Cisco IP Communicator
Cisco IP Communicator は、ユーザが PC を使用して電話コールを発信および受信できるソフトウェアベースのアプリケーションです。Cisco IP Communicator は、Cisco CallManager のコール処理システムを利用して、テレフォニー機能と Voice-over-IP 機能を提供します。
このとき、Cisco IP Communicator は Cisco CallManager と対話します。これは、Cisco IP Communicator が、デスクトップ アプリケーションのポータビリティを実現しつつ、フル機能の Cisco IP Phone と同じ機能を提供することを意味します。また、ユーザは Cisco CallManager Administration の Phone Configuration ウィンドウを使用して、Cisco IP Communicator を電話機として管理することになります。
電話ボタン テンプレート
Cisco CallManager には、デフォルトの電話ボタン テンプレートがいくつか組み込まれています。電話機を追加するときに、これらのテンプレートから 1 つを選んで電話機に割り当てることができます。または、テンプレートを新規に作成することもできます。
テンプレートを作成して使用すると、共通するボタン設定を大量の電話機に容易に割り当てることができます。たとえば、ある会社のユーザが使用していない会議機能を別の機能(たとえば、短縮ダイヤル)ボタンに割り当て直すテンプレートを作成することができます。
テンプレートを作成するには、既存のテンプレートのコピーを作成し、そのテンプレートに固有の名前を割り当てます。一度作成したカスタム テンプレートを変更できます。また、デフォルトの電話ボタン テンプレートのラベルを変更することもできます。しかし、デフォルトのボタン テンプレートの機能を変更することはできません。既存のテンプレートの名前を変更したり、既存のテンプレートを変更して新しいテンプレートを作成することができます。また、カスタム テンプレートを更新して、機能、回線または短縮ダイヤルを、追加または削除することができます。使用しなくなったテンプレートを削除することもできます。テンプレートを更新すると、その変更は、そのテンプレートを使用するすべての電話機に反映されます。
テンプレート自体の名前を変更しても、そのテンプレートを使用している電話機に影響を与えることはありません。このテンプレートを使用するすべての Cisco IP Phone は、テンプレートの名前が変更された後も、このテンプレートを引き続き使用します。
どの電話機にも、最低 1 回線が割り当てられていることを確認してください。通常、この割り当てにはボタン 1 が使用されます。Cisco IP Phone のモデルによっては、電話機に回線を追加して割り当てることができます。また、電話機には、一般に短縮ダイヤルなどのいくつかの機能がありますが、この機能は残りのボタンに割り当てられます。
電話テンプレートを削除できるのは、その電話テンプレートが、システム内の電話機に現在割り当てられておらず、所定の電話機モデルに対して別のテンプレートがある場合です。デバイスに割り当てられているテンプレートを削除することはできません。また、Device Defaults Configuration ウィンドウで指定されている見本のデフォルト テンプレートを削除することはできません。使用中のテンプレートを削除するには、そのテンプレートを使用しているすべての Cisco IP Phone を別の電話ボタン テンプレートに割り当て直してから、そのテンプレートを削除します。
(注) Cisco IP Phone 拡張モジュール 7914 をサポートする Cisco IP Phone モデル 7960 の標準電話ボタン テンプレートには、両方のデバイスのボタン(最大 34 個)が含まれます。
Phone Button Template Configuration ウィンドウの Dependency Records リンクを使用して、特定のテンプレートを使用するデバイスを表示します。
Cisco CallManager は、電話ボタン テンプレートを使用して Cisco IP Phone のすべての機能を直接制御するわけではありません。個々の Cisco IP Phone 7900 ファミリ モデルの詳細については、『 Cisco IP Phone アドミニストレーション ガイド for Cisco CallManager 』およびその他の電話機資料を参照してください。
デフォルトの電話ボタン テンプレート
すべての Cisco IP Phone は、ほぼ同等の機能をサポートしますが、モデルごとに、これらの機能の実装方法が異なっています。たとえば、保留や転送などの機能を、電話ボタン テンプレートを使用して設定しているモデルもあれば、他のモデルでは、設定することができないこれらの機能に対して、固定ボタンやオンスクリーン プログラム キーを備えています。また、サポートされている回線または短縮ダイヤルの最大数も、一部の電話機のモデルでは異なっています。こうした設定の違いがあるので、個々のモデルに対応する固有の電話ボタン テンプレートが必要になります。
各 Cisco IP Phone モデルは、デフォルトの電話ボタン テンプレートを備えています。デフォルトのテンプレートをそのまま使用すると、簡単に電話機を設定できます。また、デフォルトのテンプレートをコピーし、変更を加えて、カスタム テンプレートを作成することも可能です。
カスタム テンプレートを使用すると、電話機の用途に応じて、一部またはすべての電話機で各種の機能を使用可能にしたり、特定の電話機に対して特定の機能を使用制限したり、一部またはすべての電話機に対して設定する回線数、または短縮ダイヤル数を変えたりすることができます。たとえば、会議室で使用される電話機に適用できるカスタム テンプレートを作成できます。 表40-2 に、Cisco IP Phone のモデルごとのデフォルトの電話ボタン テンプレートを示します。
表40-2 モデルごとのデフォルト電話ボタン テンプレート
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Standard 7985 |
Standard 7985 テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、短縮ダイヤル用にボタン 3 ~ 8 を割り当てています。その他の電話機能(たとえば、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、ボイスメール システム、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7985 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7971 SCCP |
Standard 7971 SCCP テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、短縮ダイヤル用にボタン 3 ~ 8 を割り当てています。その他の電話機能(たとえば、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、ボイスメール システム、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7971 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7971 SIP |
Standard 7971 SIP テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、短縮ダイヤル用にボタン 3 ~ 8 を割り当てています。その他の電話機能(たとえば、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、ボイスメール システム、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7971 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7970 SCCP |
Standard 7970 SCCP テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、短縮ダイヤル用にボタン 3 ~ 8 を割り当てています。その他の電話機能(たとえば、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、ボイスメール システム、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7970 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7970 SIP |
Standard 7970 SIP テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、短縮ダイヤル用にボタン 3 ~ 8 を割り当てています。その他の電話機能(たとえば、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、ボイスメール システム、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7970 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7961 SCCP および Standard 7961G-GE SCCP |
Standard 7961 SCCP テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、ボタン 3 ~ 6 には短縮ダイヤル、回線、またはプライバシーおよびサービス URL の機能を割り当てています。その他の電話機能(たとえば、(固定)短縮ダイヤル、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、コール バック、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7961 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7961 SIP |
Standard 7961 SIP テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、ボタン 3 ~ 6 には短縮ダイヤル、回線、またはプライバシーおよびサービス URL の機能を割り当てています。その他の電話機能(たとえば、(固定)短縮ダイヤル、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、コール バック、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7961 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7960 SCCP |
Standard 7960 SCCP テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、ボタン 3 ~ 6 には短縮ダイヤル、回線、またはプライバシーおよびサービス URL の機能を割り当てています。その他の電話機能(たとえば、(固定)短縮ダイヤル、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、コール バック、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7960 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7960 SIP |
Standard 7960 SIP テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、ボタン 3 ~ 6 には短縮ダイヤル、回線、またはプライバシーおよびサービス URL の機能を割り当てています。その他の電話機能(たとえば、(固定)短縮ダイヤル、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、コール バック、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7960 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7941 SCCP および Standard 7941G-GE SCCP |
Standard 7941 SCCP テンプレートは、1 回線用の事前設定済み電話ボタン テンプレートを備えています(回線 1 にはボタン 1、短縮ダイヤルにはボタン 2)。電話機能(たとえば、(固定)短縮ダイヤル、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、コール バック、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7941 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7941 SIP |
Standard 7941 SIP テンプレートは、1 回線用の事前設定済み電話ボタン テンプレートを備えています(回線 1 にはボタン 1、短縮ダイヤルにはボタン 2)。電話機能(たとえば、(固定)短縮ダイヤル、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、コール バック、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7941 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7940 SCCP |
Standard 7940 SCCP テンプレートは、1 回線用の事前設定済み電話ボタン テンプレートを備えています(回線 1 にはボタン 1、短縮ダイヤルにはボタン 2)。電話機能(たとえば、(固定)短縮ダイヤル、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、コール バック、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7940 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7940 SIP |
Standard 7940 SIP テンプレートは、1 回線用の事前設定済み電話ボタン テンプレートを備えています(回線 1 にはボタン 1、短縮ダイヤルにはボタン 2)。電話機能(たとえば、(固定)短縮ダイヤル、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、コール バック、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7940 上のソフトキーを使用します。 |
Cisco IP Phone 7920 |
Cisco IP Phone モデル 7920 のデフォルトの電話ボタン テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、ボタン 3 ~ 6 には短縮ダイヤル用を割り当てています。 |
Standard 7912 SCCP |
Standard 7912 SCCP テンプレートでは、回線 1 にボタン 1、短縮ダイヤルにボタン 2 ~ 5、保留にボタン 6、設定にボタン 7 を使用します。 |
Standard 7912 SIP |
Standard 7912 SIP テンプレートでは、回線 1 にボタン 1、短縮ダイヤルにボタン 2 ~ 5、保留にボタン 6、設定にボタン 7 を使用します。 |
Standard 7911 SCCP |
Standard 7911 SCCP テンプレートでは、回線 1 にボタン 1 を使用します。ボタン 2 は設定可能で(デフォルトでは None に指定)、ボタン 3 ~ 6 は短縮ダイヤルとして割り当てられています。その他の電話機能(たとえば、(固定)短縮ダイヤル、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、コール バック、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7911 上のソフトキーを使用します。 |
Standard 7911 SIP |
Standard 7911 SIP テンプレートでは、回線 1 にボタン 1 を使用します。ボタン 2 は設定可能で(デフォルトでは None に指定)、ボタン 3 ~ 6 は短縮ダイヤルとして割り当てられています。その他の電話機能(たとえば、(固定)短縮ダイヤル、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、コール バック、会議など)を利用するには、Cisco IP Phone モデル 7911 上のソフトキーを使用します。 |
Cisco IP Phone 7910 |
Cisco IP Phone モデル 7910 用のデフォルトの電話ボタン テンプレートでは、メッセージの受信にボタン 1、会議にボタン 2、自動転送にボタン 3、短縮ダイヤルにボタン 4 と 5、リダイヤルにボタン 6 を使用します。 Cisco IP Phone モデル 7910 には、回線、保留、転送、および設定用の固定ボタンがあります。 |
Standard 7905 SCCP |
Standard 7905 SCCP テンプレートでは、回線 1 にボタン 1、短縮ダイヤルにボタン 2 ~ 5、保留にボタン 6、設定にボタン 7 を使用します。 |
Standard 7905 SIP |
Standard 7905 SIP テンプレートでは、回線 1 にボタン 1、短縮ダイヤルにボタン 2 ~ 5、保留にボタン 6、設定にボタン 7 を使用します。 |
Cisco IP Phone 7902 |
Cisco IP Phone モデル 7902 用のデフォルトの電話ボタン テンプレートでは、回線 1 にボタン 1、短縮ダイヤルにボタン 2 ~ 5、保留にボタン 6、設定にボタン 7 を使用します。 |
Cisco IP Conference Station 7936 |
Cisco IP Conference Station 7936 用のデフォルトの電話ボタン テンプレートは、回線 1 にボタン 1 を使用します(設定不可)。 |
Cisco IP Conference Station 7935 |
Cisco IP Conference Station 7935 用のデフォルトの電話ボタン テンプレートは、回線 1 にボタン 1 を使用します(設定不可)。 |
Cisco IP Phone 30 SP+ |
Cisco IP Phone モデル 30 SP+ 用のデフォルトのテンプレートでは、回線にボタン 1 ~ 4、コール パークにボタン 5、ボタン 6 ~ 8 と 17 ~ 21 は未定義で、短縮ダイヤルにボタン 9 ~ 13 と 22 ~ 25 を使用します。また、メッセージ受信のインディケータにボタン 14、自動転送にボタン 15、会議にボタン 16 を使用します。
(注) Cisco IP Phone モデル 30 SP+ の場合のみ、ボタン 26 を Automatic Echo Cancellation(AEC)に割り当ててください。
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Cisco IP Phone 30 VIP |
Cisco IP Phone モデル 30 VIP 用のデフォルトのテンプレートでは、回線にボタン 1 ~ 4、コール パークにボタン 5、短縮ダイヤルにボタン 6 ~ 13 と 22 ~ 26 を使用します。また、メッセージ受信のインディケータにボタン 14、自動転送にボタン 15、会議にボタン 16 を使用します。 |
Cisco IP Phone 12 Series(12 S、12 SP、および 12 SP+ を含む) |
Cisco IP Phone 12 Series のデフォルト テンプレートでは、回線にボタン 1 と 2、リダイヤルにボタン 3、短縮ダイヤルにボタン 4 ~ 6、保留にボタン 7 を使用します。また、任意転送にボタン 8、自動転送にボタン 9、コール パークにボタン 10、メッセージの受信にボタン 11、会議にボタン 12 を使用します。 |
Cisco VGC Virtual Phone |
Cisco VGC Virtual Phone 用のデフォルトの電話ボタン テンプレートでは、回線にボタン 1、短縮ダイヤルにボタン 2 ~ 10 を使用する。 |
Cisco ATA 186 (および 188) |
Cisco ATA 186 および Cisco ATA 188 用のデフォルトの電話ボタン テンプレートでは、回線にボタン 1、短縮ダイヤルにボタン 2 ~ 10 を使用します。 |
Cisco IPMA Assistant 7960 |
Cisco IPMA Assistant のデフォルトの電話ボタン テンプレートでは、回線用にボタン 1 とボタン 7 ~ 12 を使用し、短縮ダイヤル用にボタン 2 ~ 6 とボタン 17 ~ 34 を使用します。 |
ISDN BRI Phone |
ISDN BRI Phone のデフォルトの電話ボタン テンプレートでは、回線 1 用にボタン 1 を使用します。 |
Cisco IP Communicator |
Cisco IP Communicator のデフォルト テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用し、短縮ダイヤル用にボタン 3 ~ 8 を割り当てています。その他の電話機能(たとえば、コール パーク、自動転送、リダイヤル、保留、再開、ボイスメール システム、会議など)を利用するには、(電話機にソフトキー テンプレートを設定して)ソフトキーを使用します。 |
Standard IP-STE |
Standard IP-STE テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用します。 |
Standard Analog |
アナログ電話機用の Standard Analog テンプレートでは、回線 1 にボタン 1 を使用します。 |
Generic SIP Phone - 2 Lines |
サードパーティ製 SIP 電話機用の Generic SIP Phone - 2 Lines テンプレートでは、回線用にボタン 1 と 2 を使用します。 |
電話ボタン テンプレートのカスタマイズのガイドライン
カスタム電話ボタン テンプレートを作成する際は、次のガイドラインに従ってください。
• 電話機のユーザが、カスタム テンプレートの最も基本的な機能を説明するクイック リファレンス カード、またはスタート アップ ガイドを受け取っていることを確認する。社員が使用するカスタム テンプレートを作成する場合は、そのテンプレートに次の機能が含まれていることを確認してください。また、ユーザ用に作成するクイック リファレンス カードにも、これらの機能の説明を記載してください。
–Cisco IP Phone モデル 7970、7960、7940:回線(1 つ以上)
–Cisco IP Phone モデル 7912:回線、短縮ダイヤル、保留、および設定
–Cisco IP Phone モデル 7910:すべてのコールの転送
–Cisco IP Phone モデル 7905 および 7902:回線、短縮ダイヤル、保留、および設定
–Cisco IP Phone モデル 12 SP+:回線(1 つ以上)、保留、コール パーク、およびすべてのコールの転送
–Cisco IP Phone モデル 30 VIP:回線(1 つ以上)、コール パーク、およびすべてのコールの転送
–Cisco VGC Virtual Phone および Cisco ATA 186(および 188):回線および短縮ダイヤル
• 電話ボタン テンプレートをどのように設定するかは、各機能の特性を考慮し決定する。短縮ダイヤルと回線に複数のボタンを割り当てることができます。ただし通常必要なボタンは、 表40-3 で説明されている電話ボタン機能のうち 1 つだけです。
表40-3 電話ボタン機能の説明
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AEC |
Cisco IP Phone モデル 30 VIP 用のテンプレートを設定する場合は、この機能を 1 つ選択し、それをボタン 26 に割り当てる必要があります。Auto Echo Cancellation(AEC)は、発信側がスピーカフォンを使用するときに、着信側が受信するフィードバックの量を減らします。ユーザは、スピーカフォンの使用時に、Cisco IP Phone モデル 30 SP+ 上の AEC ボタンを押す必要があります。スピーカフォンを使用していないときは、ユーザはこのボタンを押す必要はありません。この機能が作動するために必要な設定はありません。 |
応答/解除 |
ユーザがヘッドセット上のボタンを押すと、ヘッドセット機器と連動して、コールの応答と解除(接続解除)ができます。 |
自動応答 |
この機能がテンプレート上でプログラムされる場合、このボタンをアクティブにすると、着信コールの受信時にスピーカフォンが自動的にオフフックとなります。
(注) 一部の電話機モデルについては、Phone Button Template ウィンドウを使用して、この機能を設定します。一部の電話機モデルに対しては、Phone Configuration ウィンドウでこの機能を設定します。
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コール パーク |
ユーザがこのボタンを押すと、コール パーク番号またはその番号の範囲と連動して、コールが電話番号に保留され、後で取り出せます。このボタンを機能させるには、システム内でコール パーク番号またはその番号の範囲を設定する必要があります。コール パーク番号またはその番号の範囲をユーザに提供し、ユーザがその番号をダイヤルして、コールを取り出せるようにします。 |
コール パーク BLF |
Call Park Busy Lamp Field(BLF)ボタンを使用して、ディレクテッド コール パーク番号のビジー/アイドル ステータスを監視できます。また、BLF ボタンを押すと、ディレクテッド コール パーク番号を短縮ダイヤルとしてダイヤルできます。各 Call Park BLF ボタンに 1 つずつディレクテッド コール パーク番号が設定されます。コール パーク BLF ボタンを使用したコールのパークまたは取り出しを正常に機能させるには、パーティションとコーリング サーチ スペースを正しく設定する必要があります。
(注) このボタンは、標準のコール パーク機能(保留機能)ではなく、ディレクテッド コール パーク機能(転送機能)で使用されます。
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会議 |
ユーザが会議ボタンを押すと、Ad Hoc 会議を開始し、参加者を追加することがことができます(ユーザは Join ソフトキーを使用して、Ad Hoc 会議を開始することもできます)。 Conference ボタンが必要なのは、Ad Hoc 会議を開始するユーザだけです。このボタンが機能するためには、Ad Hoc Conference Bridge デバイスが Cisco CallManager Administration で設定されている必要があります。詳細については、「 Conference Bridge 」を参照してください。 |
すべてのコールの転送 |
ユーザは、このボタンを押して、指定した電話番号にすべてのコールを転送します。ユーザが、Cisco IP Phone Configuration ウィンドウで forward all を指定するか、管理者が、Cisco CallManager Administration 中でユーザごとに forward all 番号を指定できます。 |
保留 |
ユーザは、このボタンを押して、アクティブ コールを保留にします。コールの保留を解除するには、ユーザが、その保留コール用の点滅する回線のボタンを押すか、受話器を持ち上げて、点滅する回線のボタンを押します。保留中の発信者には、保留状況を示すトーンが 10 秒ごとに聞こえます。または(Music On Hold 機能が設定されている場合)音楽が聞こえます。保留トーン機能を作動させるために必要な設定はありません。 |
回線 |
ユーザは、このボタンを押して番号をダイヤルするか、着信コールに応答します。このボタンを機能させるには、管理者がユーザの電話機上に電話番号を追加しておく必要があります。 |
Meet-Me 会議 |
ユーザは、このボタンを押して Meet-Me 会議を開始し、会議への参加を要請した他のユーザがその会議にダイヤルするのを待ちます。ミートミー ボタンが必要なのは、 Meet-Me 会議を開始するユーザだけです。このボタンを機能させるには、Cisco CallManager Administration 中で Meet-Me 会議デバイスを設定しておく必要があります。 |
メッセージ受信 |
ユーザはこのボタンを押して、ボイスメール システムに接続します。 |
None |
ボタンに何も割り当てない場合は、None を使用します。 |
リダイヤル |
このボタンを押すと、Cisco IP Phone で最後にダイヤルされた番号を再度ダイヤルします。この機能を作動させるために必要な設定はありません。 |
プライバシー |
このボタンを押すと、プライバシーを有効/無効にします。 |
サービス URL |
このボタンを押すと、個人ファーストダイヤル、株価情報、または気象情報などの Cisco IP Phone Service にアクセスします。 |
短縮ダイヤル |
このボタンを押すと、指定された番号を短縮ダイヤルします。システム管理者は、Cisco CallManager Administration 中で短縮ダイヤル番号を指定できます。ユーザは、Cisco IP Phone User Options Menu で短縮ダイヤル番号を指定できます。 |
転送 |
このボタンを押すと、別の電話番号にアクティブ コールを転送します。この機能を作動させるために必要な設定はありません。 |
ソフトキー テンプレート
Cisco IP Phone 上で、Cisco IPMA などのアプリケーション、または Cisco Call Back などのコール処理機能に関連付けられているソフトキーを管理するには、ソフトキー テンプレートを使用します。管理者は、Cisco CallManager Administration の Softkey Template Configuration ウィンドウを使用して、ソフトキー テンプレートを作成および更新します。
Cisco CallManager は、標準と非標準の 2 つのタイプのソフトキー テンプレートをサポートしています。Cisco CallManager データベース内の標準のソフトキー テンプレートには、アプリケーション ソフトキーの推奨される選択および位置付けが含まれています。Cisco CallManager は、次の標準ソフトキー テンプレートを提供します。
• Standard User
• Standard Feature
• Standard IPMA Assistant
• Standard IPMA Manager
• Standard IPMA Shared Mode Manager
(注) デフォルトのプロセスでは、ソフトキー テンプレートを Cisco IP Phone に割り当てません。管理者は、テンプレートをそれぞれ電話機に割り当てるか、共通プロファイルを各電話機に割り当てて、標準または非標準のソフトキー テンプレートを Cisco IP Phone に割り当てる必要があります。
管理者は、Cisco CallManager Administration の Softkey Template Configuration ウィンドウを使用して、非標準のソフトキー テンプレートを作成します。非標準のソフトキー テンプレートを作成するには、標準のソフトキー テンプレートをコピーして、変更を加えます。管理者は、どの非標準のソフトキー テンプレートに対してでも、関連付けるアプリケーションを追加したり、関連付けられているアプリケーションを削除したりできます。さらに、非標準のソフトキー テンプレートに、各コール状態用のソフトキー セットを設定できます。
Softkey Template Configuration ウィンドウには、標準および非標準のソフトキー テンプレートが一覧表示されます。このウィンドウでは、異なるアイコンを使用して、標準のテンプレートと非標準のテンプレートが区別されています。
管理者は、Cisco CallManager Administration で次の設定ウィンドウを使用して、ソフトキー テンプレートを割り当てます。
• Common Profile Configuration
• Phone Configuration(Cisco IP Phone 7905、7912、7920、7940、7960、7970)
• User Device Profile Configuration
Add Application
管理者は、Cisco アプリケーションに関連付けられている標準のソフトキー テンプレートを、非標準のソフトキー テンプレートに追加できます。Softkey Template Configuration ウィンドウから Add Application ボタンをクリックすると、別のウィンドウが表示されます。このウィンドウで、非標準のソフトキー テンプレートの末尾に追加する標準のソフトキー テンプレートを選択できます。重複するソフトキーは、ソフトキー セットの末尾から順に削除されます。
ヒント 非標準のソフトキー テンプレートでアプリケーションのソフトキーをリフレッシュするには、すでにその非標準のソフトキー テンプレートに関連付けられている標準のソフトキー テンプレートを選択します。たとえば、管理者が当初 Standard User テンプレートをコピーしていくつかのボタンを削除した場合は、Add Application ボタンをクリックして、Standard User ソフトキー テンプレートを選択します。この結果、選択したソフトキー テンプレートに含まれているボタンが追加されます。
どのコール状態でも、ソフトキーの最大数は 16 です。ソフトキーの最大数に達すると、エラー メッセージが表示され、アプリケーション追加手順が停止します。管理者は、テンプレートに別のアプリケーションを追加する前に、コール状態からいくつかのソフトキーを手動で削除する必要があります。
Delete Application ボタンを使用して、非標準のソフトキー テンプレートに関連付けられているアプリケーション ソフトキー テンプレートを削除できます。選択したアプリケーションに関連付けられているソフトキーだけが削除されます。アプリケーション間で共有されているソフトキーは、そのソフトキーを共有するアプリケーションがソフトキー テンプレートからすべて削除されるまで、ソフトキー テンプレートに残ります。
ソフトキー レイアウトの設定
管理者は、非標準のソフトキー テンプレートに、各コール状態用のソフトキー セットを設定できます。Softkey Template Configuration ウィンドウから Configure Softkey Layout リンクをクリックすると、Softkey Layout Configuration ウィンドウが表示されます。
Softkey Layout Configuration ウィンドウには、次のフィールドがあります。
• Call states:Cisco IP Phone のさまざまなコール状態を一覧表示します。コール状態の追加、更新、削除を行うことはできません。強調表示されているコール状態は、選択されているコール状態を示し、そのコール状態で使用可能なソフトキーが表示されます。 表40-4 に、コール状態を示します。
表40-4 コール状態
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|
Connected |
コールが接続されている場合に表示 |
Connected Conference |
接続コール状態での会議のコンサルテーション コール |
Connected Transfer |
接続コール状態での転送のコンサルテーション コール |
Digits After First |
ユーザが最初の数字を入力した後のオフフック コール状態 |
Off Hook |
電話機にダイヤル トーンが提供されている状態 |
Off Hook With Feature |
転送または会議のコンサルテーション コールのオフフック コール状態 |
On Hold |
保留のコール |
On Hook |
その電話機にコールがない場合に表示 |
Remote In Use |
同じ回線を共有する別のデバイスがコールを使用している状態 |
Ring In |
コールを受信し、呼び出し音が鳴っている状態 |
Ring Out |
コールが開始され、宛先の呼び出し音が鳴っている状態 |
• Unselected softkeys:コール状態に関連付けられているソフトキーを一覧表示します。コール状態が強調表示されている場合、選択されていないオプション ソフトキーがこのフィールドに一覧表示されます。このフィールド内のソフトキーを、選択されているソフトキーのフィールドに追加するには、右矢印を使用します。選択されているソフトキーのリストに、Undefined ソフトキーを複数回追加できます。Undefined を選択すると、Cisco IP Phone に空白のソフトキーが表示されます。
• Selected softkeys:選択されているコール状態に関連付けられているソフトキーを一覧表示します。コール状態が強調表示されている場合は、選択されているソフトキーがこのフィールドに一覧表示されます。このフィールドに指定できるソフトキーの最大数は、16 です。サンプルのソフトキーのレイアウトについては、図 40-1 を参照してください。
(注) コール状態ごとにソフトキーの位置を変えないことをお勧めします。一貫性が保たれ、ユーザの操作性が向上します。たとえば、各コール状態で、More ソフトキーを必ず左から 4 番目の位置に置くようにします。
図 40-1 サンプルのソフトキー レイアウト
ソフトキーの英日対応表
この章で説明した画面では、ソフトキーは英語で表示されます。日本語表示の IP Phone のレイアウトを変更する場合は、 表40-5 を参考にしてください。
表40-5 ソフトキー英日対応表
|
|
|
|
<< |
<< |
Main |
メイン |
AbbrDial |
短縮(タンシュク) |
MCID |
迷惑呼(メイワクコ) |
Acct |
アカウント |
MeetMe |
ミートミー |
Alpha |
Alpha |
Message |
メッセージ |
Answer |
応答(オウトウ) |
Monitor |
モニタ |
Back |
戻る(モドル) |
MonOff |
モニタオフ |
Barge |
割込み(ワリコミ) |
more |
次へ(ツギヘ) |
CallBack |
折返し(オリカエシ) |
NewCall |
発信(ハッシン) |
Cancel |
キャンセル |
Next |
次へ(ツギヘ) |
cBarge |
C割込(Cワリコミ) |
No |
No |
CFwdALL |
不在(フザイ) |
Number |
番号(バンゴウ) |
CFwdBusy |
話中(ワチュウ) |
Ok |
OK |
CFwdNoAnswer |
無応答(ムオウトウ) |
Park |
パーク |
Clear |
クリア |
PickUp |
ピック |
Close |
トジル |
Play |
再生(サイセイ) |
ConfList |
参加者(サンカシャ) |
Preview |
プレビュー |
Confrn |
会議(カイギ) |
Private |
非通知(ヒツウチ) |
Default |
デフォルト |
QRT |
品質(ヒンシツ) |
Delete |
削除(サクジョ) |
Redial |
リダイヤル |
Dial |
ダイヤル |
Remove |
サクジョ |
DirTrfr |
D転送(Dテンソウ) |
Restore |
復元(フクゲン) |
DivAll |
アシスタント |
Resume |
復帰(フッキ) |
DND |
サイレント |
Retry |
再試行 |
Down |
ダウン |
RmLstC |
ドロップ |
Edit |
編集(ヘンシュウ) |
Save |
保存(ホゾン) |
EditDial |
編集(ヘンシュウ) |
Search |
検索(ケンサク) |
EndCall |
終了(シュウリョウ) |
Select |
選択(センタク) |
Enter |
入力 |
SetWtch |
モニタ |
Erase |
削除(サクジョ) |
Show Me |
ヒョウジ |
Exit |
終了(シュウリョウ) |
Stop |
中止(チュウシ) |
Factory |
ファクトリ |
Submit |
サブミット |
Flash |
フラッシュ |
Transfer(Trnsfer) |
転送(テンソウ) |
GPickUp |
G ピック |
TrnsfVM |
VM 転送(VMテンソウ) |
Hold |
保留(ホリュウ) |
Unlock |
解除(カイジョ) |
iDivert |
即転送(ソクテンソウ) |
Up |
アップ |
ImmDiv |
即転送(ソクテンソウ) |
Update |
更新(コウシン) |
Info |
情報(ジョウホウ) |
Validate |
確認(カクニン) |
Intrcpt |
キャッチ |
VidMode |
ビデオ |
Join |
参加(サンカ) |
Yes |
Yes |
Links |
リンク |
OPickUp |
他Grp(ソノタGrp) |
Lock |
ロック |
|
|
Login |
ログイン |
|
|
ソフトキー テンプレートの動作
Cisco IPMA などのアプリケーションがソフトキーをサポートするためには、そのアプリケーションを使用するデバイスごとに、データベース内にソフトキーおよびソフトキー セットが設定されている必要があります。
どのソフトキー テンプレートでも、アプリケーション ソフトキーとコール処理ソフトキーを混在させることができます。スタティック ソフトキー テンプレートは、データベース内でデバイスと関連付けられます。デバイスが Cisco CallManager に登録されると、スタティック ソフトキー テンプレートがデータベースからコール処理に読み込まれ、デバイスに渡されて、セッションの間中(デバイスが登録解除されるかリセットされるまで)使用されます。デバイスがリセットされた場合は、管理者が行う更新によって、別のソフトキー テンプレートまたはソフトキー レイアウトが適用されることがあります。
ソフトキーは、application ID と呼ばれるフィールドをサポートしています。Cisco IPMA などのアプリケーションは、Cisco CTIManager およびコール処理を介して、特定のアプリケーション ID とともにデバイスに要求を送信することにより、アプリケーション ソフトキーを有効または無効にします。
ユーザが Cisco IPMA サービスにログインしてサービスのアシスタントを選択すると、アプリケーションは Cisco CTIManager およびコール処理を介してデバイスに要求を送信し、そのアプリケーション ID を持つすべてのアプリケーション ソフトキーを有効にします。
いつでも、Cisco IP Phone に複数のソフトキー セットを表示できます(コールごとに 1 つのソフトキー セット)。
データベース内でデバイス(Cisco IP Phone など)に関連付けられているソフトキー テンプレートは、デバイスがコール処理に登録するときに使用されるものです。ソフトキー テンプレートとデバイスの関連付けは、Cisco CallManager Administration の Softkey Template configuration を使用して行います。『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「ソフトキー テンプレートの設定」を参照してください。
電話機を追加する方法
Cisco CallManager データベースに電話機を追加する方法には、自動登録を使用した自動的な追加、Phone Configuration ウィンドウを使用した手動による追加、または BAT を使用したグループ単位の追加があります。
電話機をインストールする前に、自動登録を使用可能にしておくと、IP テレフォニー ネットワークに Cisco IP Phone を接続するときに、その IP Phone を Cisco CallManager データベースに自動的に追加できます。自動登録を使用可能にする方法については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「自動登録の使用可能化」を参照してください。自動登録時に、Cisco CallManager は、次に使用可能な電話番号を順に電話機に割り当てます。しかし、自動登録を使用したくない場合もあります。たとえば、特定の電話番号を電話機に割り当てたい場合、または『 Cisco CallManager セキュリティ ガイド 』で説明されているように、認証または暗号化を実装する場合などです。
ヒント Cisco CTL クライアントを介した認証および暗号化についてクラスタ全体にセキュリティ モードを設定すると、Cisco CallManager は自動的に自動登録を使用不可にします。
自動登録を使用しない場合は、手動で Cisco CallManager データベースに電話機を追加するか、BAT を使用する必要があります。BAT は、プラグイン アプリケーションであり、BAT を使用すると、システム管理者は、大量の Cisco IP Phone に対して追加、変更、および削除の操作を一括で実行できます。BAT の使用法の詳細については、『Bulk Administration Tool ユーザ ガイド』を参照してください。
電話番号
Cisco CallManager Administration で Directory Number Configuration を使用すると、電話機に割り当てられた電話番号(回線)を設定、および変更できます。ただし、電話番号が常にデバイスに関連付けられているわけではないことに留意してください(「電話番号の管理」を参照)。
クラスタ内のデバイスの 1 回線には、デバイスを制限要素として最大 200 コールを設定できます。1 つの回線に多数のコール数を設定すると、別の回線で使用できるコール数が減ります。複数コール表示(Cisco IP Phone モデル 7960 など)をサポートする Cisco IP Phone は、1 DN 当たり最大 200 コールをサポートします。複数コール非表示デバイス(Cisco IP Phone モデル 7905 など)は、1 DN 当たり 2 コールをサポートします。
Cisco IP Phone は各回線について、次の情報を表示します。
• 一意のコール識別子(1 ~ 200)。この識別子は、共有回線を表示するすべての複数コール表示デバイスで一貫性があります。
• コール選択ステータス。現在選択されているコールの状態を示すアイコンです。
• 発信側または着信側などのコール情報。
• 接続されている状態または保留などのコール状態のアイコン。
• コールの時間。
設定の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「電話番号の追加」を参照してください。
共有回線の表示
共有の回線表示を使用して、1 つ以上の回線をセットアップできます。Cisco CallManager システムでは、電話番号が同じパーティション内の複数のデバイスに表示される場合、その電話番号は共有回線であると見なされます。たとえば、電話機 A の電話番号 9600 が Dallas というパーティションにあり、電話機 B の電話番号 9600 が Texas というパーティションにある場合、その電話番号は共有回線の表示ではありません(電話機 A と電話機 B の電話番号 9600 は、Dallas などの同一のパーティションに存在する必要があります)。
たとえば、共有の回線表示では、ある電話番号が、マネージャの電話機の回線 1、およびアシスタントの電話機の回線 2 に表示されるように、共有回線をセットアップできます。共有回線のもう一つの例では、1 つの着信 800 番を、オフィス内のどの販売員の電話機にも、回線 2 として表示されるようにセットアップできます。電話番号の更新を選択し、電話番号を共有するすべてのデバイスにアップデートを適用することもできます。
次の情報は、Cisco CallManager で共有回線の表示を使用する場合のヒントおよび制約事項を表示します。
共有回線のヒント
• 共有回線の表示を作成するには、異なるデバイス上に同じ電話番号とパーティションを割り当てる。
• 回線が他のデバイスで共有される場合、Cisco CallManager Administration 内の Directory Number Configuration ウィンドウで、電話番号の隣に赤で、Shared Line という語が表示される。
• 共有回線を使用する任意のデバイスで、Calling Search Space、または Call Forward、および Pickup の設定値を変更すると、その変更は、その共有回線を使用するすべてのデバイスに適用される。
• デバイスで共有回線の表示を停止するには、その回線の電話番号またはパーティション番号を変更し、Cisco CallManager Administration 内の Directory Number Configuration ウィンドウで電話番号を更新する。
• 共有回線の表示の場合、Remove From Device は、現在のデバイスの電話番号だけを削除し、他のデバイスには影響を与えない。
• 共有回線をサポートする Cisco IPMA では、マネージャとアシスタント間で回線を共有することができる(『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「共有回線サポートのある Cisco IP Manager Assistant」を参照)。
• 共有回線を表示するデバイスのほとんどが、同時に新しいコールを発信または受信し、保留中のコールを再開できる。回線を共有するすべてのデバイスで着信コールが表示され、誰でもコールに応答できます。1 つのデバイスでは、常に 1 つだけのコールがアクティブになります。制約事項については、「共有回線の制約事項」を参照してください。
• コール情報(発信側または受信側)は、回線を共有するすべてのデバイスに表示される。デバイスの 1 つでプライバシー機能がオンにされている場合、そのデバイスからの発信コールは回線を共有するその他のデバイスには認識されません。すべてのデバイスが引き続き、共有回線への着信コールを認識します。
• 共有回線を表示するデバイスは、単独の転送トランザクションを開始できる。
• 共有回線を表示するデバイスは、単独の会議トランザクションを開始できる。
• 共有回線を表示するデバイスは、Call Forward Busy Trigger および Maximum Number of Calls 設定値をサポートする。回線表示ごとに Call Forward Busy Trigger を設定できますが、最大値は、その電話番号の最大コール数の設定値となります。
次の例で、同一の共有回線を表示し、電話番号が 2000 の 3 つの Cisco IP Phone が、Call Forward Busy Trigger および Maximum Number of Calls 設定値を使用したケースについて説明します。この例では、2 つのコールが発生すると想定します。デバイスに対して次の値が設定されているとします。
–Cisco IP Phone 1:最大コール値を 1、ビジー トリガー値を 1 に設定
–Cisco IP Phone 2:最大コール値を 1、ビジー トリガー値を 1 に設定
–Cisco IP Phone 3:最大コール値を 2、ビジー トリガー値を 2 に設定
最初のコールでユーザ 1 が電話番号 2000 をダイヤルすると、3 つすべてのデバイスの呼び出し音が鳴ります。Cisco IP Phone 3 のユーザが電話に出ると、Cisco IP Phone 1 と 2 はリモートで使用している状態になります。Cisco IP Phone 3 のユーザがコールを保留にすると、ユーザは Cisco IP Phone 1 または Cisco IP Phone 2 でそのコールに応答することができます。ユーザ 2 が 2 回目のコールで電話番号 2000 をダイヤルすると、Cisco IP Phone 2 と Cisco IP Phone 3 の呼び出し音だけが鳴ります。
次の例では、同一の回線表示を共有し、電話番号が 2000 の H.323 クライアント、MGCP POTS Phone、および Cisco IP Phone が、Call Forward Busy Trigger および Maximum Number of Calls 設定を使用したケースについて説明します。この例では、2 つのコールが発生すると想定します。デバイスに対して次の値が設定されているとします。
–H.323 クライアント:最大コール値を 1、ビジー トリガー値を 1 に設定
–MGCP POTS Phone:最大コール値を 1、ビジー トリガー値を 1 に設定
–Cisco IP Phone:最大コール値を 2、ビジー トリガー値を 2 に設定
最初のコールでユーザ 1 が電話番号 2000 をダイヤルすると、3 つすべてのデバイスの呼び出し音が鳴ります。Cisco IP Phone のユーザが電話に出ます。Cisco IP Phone のユーザがコールを保留にすると、H323 クライアントと MGCP POTS Phone のユーザはそのコールに応答できません。ユーザ 2 が 2 回目のコールで電話番号 2000 をダイヤルすると、Cisco IP Phone の呼び出し音だけが鳴ります。MCGP POTS Phone または H.323 クライアントのユーザは、コールに応答できません。
Maximum Number of Calls 設定値の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「電話番号の設定値」を参照してください。
Directory Number Configuration ウィンドウの Update Directory Number of All Devices Sharing this Line チェックボックスは、共有電話番号が、その番号を共有するすべてのデバイスで更新されるかどうかを決定します。詳細については、「Update Directory Number of All Devices Sharing this Line」を参照してください。
共有回線の電話機は、1 DN 当たりの最大コール数の制限などの理由でコールを拒否する場合、そのコールとは対話できないようにする必要があります。たとえば、A と A' が同一の DN を共有しているとします。A' と A は、最大コール数がそれぞれ 1 と 2 に設定されています。C と D が共有回線の DN にコールを発信した場合、A' はこれら 2 つのコールに応答します。A は最初のコールとだけ対話できます。これは、A において 1 DN 当たりの最大コール数が制限されているために、2 番目のコールを拒否するためです。この理由のため、共有回線の MCID デバイスすべての最大コール数に、同じ値を設定することをお勧めします。同じ回線を共有するデバイスの数が N の場合、Maximum Calls 設定と Busy Trigger 設定の両方を N に設定する必要があります。このように設定すると、共有回線の各ユーザがコールを 1 つ以上受信できるようになります。
共有回線の電話は、(Line Control がコール情報を保持していないために)コールを受信しない場合、そのコールとは対話できないようにする必要があります。そのため、新規に登録されたデバイスは、その回線上の既存のコールを認識しません。新規に登録されたデバイスは、保留中のコールのうち、このデバイスが Line Control に登録される前に開始されたコールについては再開できません。たとえば、A と A' が同一の回線を共有している場合、A が電源オフになると(またはエクステンション モビリティ ユーザがログアウトすると)、A' がアクティブ コールを受信します。電話機 A が電源オンになり、Cisco CallManager への登録を完了しても、A にはこの回線上の既存のアクティブ コールが表示されません。
共有回線の電話機のコールが相互に対話できるようにする場合は、共有回線の MCID デバイスすべての最大コール数を 2*N(N は共有回線のデバイス数)に設定することをお勧めします。
共有回線の制約事項
• Cisco CallManager Attendant Console パイロット ポイントとハント グループ メンバーに共有回線を使用しない。Attendant Console として動作する電話機は、共有回線をサポートします。
• 自動応答機能を必要とする任意の Cisco IP Phone で共有回線の表示を使用しない。また、共有回線の表示に対して自動応答をオンにしない。
• 複数の電話機のプライマリ回線上に共有の回線表示を設定しない。たとえば、2 台の電話機が回線表示を共有する場合、1 台の電話機に対してのみプライマリ回線を共有として設定します(もう 1 台の電話機にはセカンダリ回線を共有として設定します)。
• 割り込みおよびプライバシーは、共有回線だけで使用する。
• Cisco IP Phone、H.323 クライアント、MGCP POTS 電話機には共有回線を設定しないことを推奨する。設定した場合、H.323 クライアントまたは MGCP POTS 電話機の保留/再開機能は使用できません。
電話番号の管理
電話番号は、電話機、ルート ポイント、CTI ポート、および H.323 クライアントなどのデバイスに関連付けることができます。管理者は、Cisco CallManager Administration 内の Directory Number Configuration ウィンドウおよび Route Plan Report ウィンドウから電話番号を管理します。Directory Number Configuration ウィンドウを使用すると、デバイス、ルート ポイント、またはポートから電話番号を追加、更新、および削除できます。Route Plan Report ウィンドウを使用すると、Cisco CallManager データベースから割り当てられていない電話番号を削除または更新できます。
(注) 電話番号が回線グループのメンバーである場合、電話番号を CTI ルート ポイントまたは CTI ポートに関連付けないでください。
Directory Number Configuration ウィンドウには、Active および Update Directory Number of All Device Sharing this Line の 2 つのチェックボックスがあります。
Active チェックボックス
割り当てられていない電話番号だけを表示する Active チェックボックスは、電話番号が Cisco CallManager によってロードおよび使用されるかを決定します。チェックボックスをオンにすると、この電話番号は Cisco CallManager によってロードおよび使用されます。たとえば、退職した社員が使用していた電話番号があるとします。この電話番号には、自動転送やボイスメールなどの特定の設定が指定されていました。この電話番号をアクティブのままにしておくと、この電話番号宛のコールは転送されます。これによって、別の社員に同じ自動転送オプションを再設定する手間が省けます。チェックボックスがオフになっていると、Cisco CallManager はこの電話番号をロードしないため、その DN に指定された設定が使用されず(たとえば、自動転送の宛先)、発信者のコールは正常に転送されません。
Update Directory Number of All Devices Sharing this Line
このチェックボックスは、共有された電話番号がその番号を共有するすべてのデバイスで更新されるかどうかを決定します。チェックボックスをオンにすると、電話番号を共有するすべてのデバイスで、電話番号が更新されます。チェックボックスをオフにすると、ウィンドウに表示されている現在のデバイスの電話番号だけが変更され、その電話番号を共有する他のすべてのデバイスは変更されません。
(注) このチェックボックスは、実際の電話番号とパーティションだけに適用されます。ボイスメール プロファイル、自動転送オプション、または MLPP などの他のデバイスの設定には適用されません。共有回線について、これらの設定値のいずれかが変更されると、すべてのデバイスが変更されます。
電話番号の設定および更新情報については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「電話番号の設定」を参照してください。割り当てられていない電話番号の削除および更新の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「割り当てられていない電話番号の削除」および「割り当てられていない電話番号の更新」を参照してください。
1 つの電話番号による複数コールの発信および受信
Cisco CallManager は、ユーザが 1 つの DN で複数コールを発信および受信するときに、転送/直接転送および会議/参加の動作をサポートします。
転送では、1 つのデバイスの異なる回線表示が、単独の転送トランザクションを開始することができ、各デバイスで回線表示ごとの複数の転送トランザクションを許可します。
会議では、1 つのデバイスの異なる回線表示が、単独の会議トランザクションを開始することができ、各デバイスで回線表示ごとの複数の会議トランザクションを許可します。
(注) Cisco IP Phone モデル 7910 などの複数コール表示をサポートしないデバイスは、接続されている 2 つのコールの転送または会議を同時に行うことができません。
転送および会議の動作
1 つのアクティブ コールだけが電話番号に接続されている場合、機能を最初に起動すると、アクティブ コールが保留となり、同一の電話番号を使用した新しいコールが開始されます。新しいコールが接続されているときに、同一の機能を 2 回目に起動すると、機能の動作が開始されます。最初の転送/会議のを起動では、アクティブ コールを保留にした後に、常に同一の電話番号を使用した新しいコールが開始されます。
直接転送および参加の動作
ここでは、直接転送および参加の動作について説明します。
• 直接転送は、確立された 2 つのコール(コールは保留、または接続された状態)を 1 つのコールに参加させ、機能の発信側をコールからドロップします。直接転送は、コンサルテーション コールを開始せず、アクティブ コールを保留にしません。
• 参加は、コンサルテーション コールを作成せず、アクティブ コールを保留にしません。参加を実行するには、少なくとも 2 つのコールを選択して、どちらかのコールで Join ソフトキーを押します。参加には、3 つ以上のコールを加えることができるため、コールには 4 人以上の通話者が含まれることになります。参加は、1 つのコールで最大 16 人の参加者をサポートします。アクティブまたは保留中のコールを選択するには、コールを強調表示し、「Select」ソフトキーを押します。選択されたコールの横には、チェック マークによるインディケータが電話機に表示されます。参加を開始したコールは、選択されていない場合でも自動的に含められます。
オンフック コール転送
コール転送機能の変更により、コール転送時に実行可能な最後のステップとして、オンフック(受話器を置く)アクションが追加されています。オンフック コール転送を成功させるには、Transfer On-hook Enabled サービス パラメータを True に設定する必要があります。このサービス パラメータはオンフック コール転送を使用可能にします。サービス パラメータを False に設定すると、オンフック アクションによって第三者へのセカンダリ コールが終了します。
既存の実装では、ユーザ B が特定の回線で(ユーザ A から)アクティブ コールを受けた場合、ユーザ B によってこの回線上のコールが最大数に達していなければ、ユーザ B の Cisco IP Phone に Transfer ソフトキーが表示されます。ユーザ B が Transfer ソフトキー(または使用可能であれば Transfer ボタン)を 1 回押すと、ユーザ B にはダイヤル トーンが聞こえ、セカンダリ コールを発信できる状態になります。ここで、ユーザ B が第三者(ユーザ C)の番号をダイヤルします。Cisco CallManager により、ユーザ B に Transfer ソフトキーが再度表示されます。ユーザ B が Transfer ソフトキー(または使用可能であれば Transfer ボタン)を再度押すと、転送動作が完了します。
新しいオンフック コール転送の実装では、ユーザ B は、ユーザ C の番号をダイヤルした後で受話器を置くことで転送を完了させることができます。既存の実装と新しい実装はいずれも、ブラインド転送(ユーザ C が応答する前にユーザ B が接続解除する)の場合にも、打診転送(ユーザ B はユーザ C が応答するまで待機し、ユーザ A からのコールであることを通知する)の場合にも機能します。
以前の実装は変更されていません。したがって、ユーザ B は Transfer ソフトキーを 2 回押して転送を完了させることができます。
電話機能
Cisco CallManager を使用すると、割り込み、プライバシー解除、コール バック、コール ウェイティング、自動転送、コール パーク、コール ピックアップ、即時転送、Malicious Call Identification(MCID)、Quality Report Tool、サービス URL、短縮ダイヤル(ボタン)、短縮ダイヤル(ソフトキー)などの電話機能を Cisco IP Phone に設定できます。
割り込みおよびプライバシー
割り込みおよびプライバシーの機能は、連携して動作します。いずれの機能も共有回線だけで機能します。
割り込みは、進行中のコールにユーザを追加します。cBarge ソフトキーの Barge を押すと、ユーザ(発信側)は、自動的に共有回線コール(ターゲット)に追加されます。現在コール中のユーザにはトーンが聞こえます。割り込みは、組み込み型の会議と共有 Conference Bridge をサポートします。
プライバシーを使用すると、ユーザは回線を共有したデバイスの他のユーザがコール情報を表示することを許可または拒否したり、別のユーザがアクティブ コールに割り込むことを許可したりすることができます。
割り込みおよびプライバシーの詳細については、『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「割り込み、プライバシー、および Privacy on Hold」を参照してください。
コール バック
Cisco Call Back 機能を使用すると、着信側の回線が使用可能になったときに、Cisco IP Phone 上でコールバック通知を受信できます。コールバック通知を受信するには、ビジー トーンまたは呼び出し音が聞こえているときに CallBack ソフトキーを押します。自分の電話機と同じ Cisco CallManager クラスタ内にある Cisco IP Phone 上の回線に対して、コールバック通知を有効にすることができます。着信側がすべてのコールを別の内線番号に転送している場合は、コールバック通知を有効にすることはできません。
Call Back 機能の詳細については、『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』およびそれぞれの Cisco IP Phone のユーザ ガイドを参照してください。
自動転送
自動転送を使用すると、ユーザは、Cisco IP Phone に着信するすべてのコールが、別の電話機で呼び出し音を鳴らすように設定できます。自動転送には、いくつかのタイプがあります。
• Call forward all:すべてのコールを転送する。
• Call forward busy:回線が使用中で、ビジー トリガー設定値に到達した場合にだけ、コールを転送する。
• Call forward no answer:設定されている応答しない呼び出し音の時間が経過した後で、電話機が応答しない場合に、コールを転送する。
• Call forward no bandwidth:帯域幅が不十分なためにコールがブロックされたときに、AAR 設定フィールドに転送値を適用する。
• Call forward unregistered:登録済みデバイスのない電話番号宛てにルーティングされたコールを転送する。
管理者は、自動転送情報表示オプションを最初の着信番号、またはリダイレクトされた着信番号、またはその両方に設定できます。管理者は、Calling Line ID(CLID)および Calling Name ID(CNID)を有効または無効にすることができます。表示オプションは、各回線表示に対して設定できます。
自動転送のビジー トリガーがクラスタ内の各回線表示に設定されます。最大値は、回線表示に設定されたコールの最大数です。自動転送のビジー トリガーは、回線のアクティブ コール数を判別して、自動転送のビジー設定を有効にします(たとえば、10 コール)。
自動転送の応答しない呼び出し音の時間がクラスタ内の各回線表示に設定され、デフォルトには 12 秒が指定されます。自動転送の応答しない呼び出し音の時間は、呼び出し音が鳴っている時間を判別して、自動転送の応答しない呼び出し音の設定を有効にします。
ヒント ビジー トリガー値をコールの最大数のわずかに下に保っておくと、ユーザは発信コール、および転送を行うことができます。
自動転送は、Cisco CallManager Administration 内の Directory Number Configuration ウィンドウで設定します。
コール パーク
コール パーク機能を使用すると、あるユーザがコールを保留にした後、Cisco CallManager システムでコール パークを使用するよう設定されている任意のユーザが、そのコールを取り出せるように設定できます。
たとえば、あるユーザが内線番号 1000 でアクティブ コールを受けている場合、コール パーク専用内線番号(たとえば、1234)にそのコールを保留することができます。別のユーザは、1234 にダイヤルすると、そのコールを取り出すことができます。
コール パークを使用するには、電話機能の設定時に、Cisco CallManager
Administration 中にコール パーク専用内線番号(この場合、1234)を追加する必要があります。コール パークの詳細については、『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「コールパークおよびディレクテッド コールパーク」を参照してください。
ディレクテッド コール パーク
ディレクテッド コール パーク(Directed Call Park)機能を使用すると、使用可能でユーザが選択したディレクテッド コール パーク番号にパークされたコールを転送できます。ディレクテッド コール パーク番号は、Cisco CallManager Directed Call Park Configuration ウィンドウで設定します。設定済みのディレクテッド コール パーク番号はクラスタ全体に適用されます。ディレクテッド コール パークの Busy Lamp Field(BLF)をサポートする電話機は、特定のディレクテッド コール パーク番号のビジー/アイドル ステータスを監視するように設定できます。また、BLF を使用して、ディレクテッド コール パーク番号を短縮ダイヤルとしてダイヤルすることもできます。
設定済みの取得用プレフィックスに続けて、コールがパークされているディレクテッド コール パーク番号をダイヤルすると、パークされたコールを取得できます。たとえば、コールがディレクテッド コール パーク番号 80 にパークされており、設定済みの取得用プレフィックスが 2 の場合は、280 をダイヤルするとそのコールを取り出すことができます。
ディレクテッド コール パークの詳細については、『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「コールパークおよびディレクテッド コールパーク」を参照してください。
コール ピックアップ
Cisco CallManager では次のタイプのコール ピックアップを提供します。
• コール ピックアップ:ユーザは、指定したコール ピックアップ グループ内の別の呼び出し音が鳴っている電話機に応答できます。このタイプのコール ピックアップでは、グループ コール ピックアップ通知(音声通知、視覚的な通知、または両方)を設定できます。
• グループ コール ピックアップ:ユーザは、別のピックアップ グループ内の着信コールに応答できます。
• 他グループ コール ピックアップ:ユーザは、本人が所属するグループに関連付けられたピックアップ グループ内の着信コールに応答できます。
3 つのタイプのコール ピックアップはいずれも自動または手動で操作できます。AutoCallPickupEnabled が有効の場合、電話機にある次のソフトキーのいずれかを押すと、Cisco CallManager は着信コールに自動的に接続します。
• Pickup:コール ピックアップの場合(ユーザが所属するピックアップ グループ内のコール)
• GPickup:グループ コール ピックアップの場合(別のピックアップ グループ内のコール)
• OPickup:他グループ コール ピックアップの場合(ユーザが所属するピックアップ グループに関連付けられたピックアップ グループ内のコール)
コール ピックアップ機能を自動化すると、グループ コール ピックアップを除き、コール接続に使用するキー入力は 1 回だけで済みます。電話機の GPickup ソフトキーを押してから、他のピックアップ グループの DN をダイヤルします。
(注) CTI アプリケーションでは、コールに応答している通話者を監視できます。しかし、コールの発信者または応答されたコールの着信先を監視することはできません。したがって、Cisco IPMA では自動コール ピックアップ(ワンタッチ コール ピックアップ)は使用できません。
コール ピックアップ機能は、Cisco CallManager に電話機能を設定する際に設定します。
コール ピックアップ グループは、回線を追加するときに指定できます。コール ピックアップ グループには、(指定されたパーティション内で)この電話番号へのコールに応答するためにダイヤル可能な番号を指定します。コール ピックアップの詳細については、「コール ピックアップ」および『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「ピックアップ グループの設定」の章を参照してください。
コール選択
Select ソフトキーを使用すると、ユーザは、機能を使用するコールを選択することや、同一の回線表示を共有する他のデバイスからのコールをロックすることができます。選択されたコールで Select ソフトキーを押すと、コールの選択を解除します。
デバイスがコールを選択すると、回線表示を共有する他のすべてのデバイスが Remote-In-Use 状態になります。Remote-In-Use 状態のコールを選択することはできません。つまり、コール インスタンスを選択することによって、同一の回線表示を共有する他のデバイスからコールをロックします。
特殊な表示シンボルによって選択されたコールが識別されます。
コール ウェイティング
コール ウェイティングを使用すると、ユーザは、最初に受けたコールの接続を解除することなく、同一回線上で 2 番目に着信したコールを受けることができます。2 番目のコールが着信すると、コールウェイティングを知らせる短いトーンが聞こえます。このトーンは、Directory Number Configuration ウィンドウの Ring Setting (Phone Active) で設定できます。
コール ウェイティングを設定するには、Cisco CallManager Administration の
Directory Number Configuration ウィンドウで、ビジー トリガー(3 以上)およびコールの最大数を設定します。
ヒント 非表示の電話機にコール ウェイティングを設定するには(Cisco IP Phone モデル 30 VIP など)、ビジー トリガーを 2 に、コールの最大数を 2 に設定します。
会議リスト
会議リスト機能は、Ad Hoc 会議の参加者の電話番号をリストにして提供します。Cisco CallManager Administration に設定されている参加者の名前だけが表示されます。
どの参加者も電話機に 会議リスト機能を呼び出し、参加者を表示できます。会議の管理者は、会議リスト機能を呼び出して Remove ソフトキーを使用すると、会議の参加者を表示および削除できます。
直接転送
DirTrfr および Select ソフトキーを使用すると、ユーザは、任意の確立された 2 つのコールを転送し、IP Phone からコールを削除できます。直接転送の詳細については、「1 つの電話番号による複数コールの発信および受信」を参照してください。
即時転送
即時転送機能では、コールをボイスメール システムにただちに転送できます。マネージャとアシスタントなど、回線を共有している場合にこの機能を使用できます。コールが転送されると、回線では新しいコールを発信または受信できるようになります。
iDivert ソフトキーを使用すると、即転送機能にアクセスできます。このソフトキーを設定するには、Cisco CallManager Administration 内の Softkey Template Configuration ウィンドウを使用します。ソフトキー テンプレートは、Cisco CallManager システムにある電話機に割り当てられます。
即時転送の詳細については、『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「即時転送」を参照してください。
参加
Join ソフトキーを使用すると、ユーザは最大 15 の確立されたコールを参加させて会議を作成することができます(合計数 16)。参加の詳細については、「1 つの電話番号による複数コールの発信および受信」を参照してください。
Malicious Call Identification(MCID)
MCID 機能は、迷惑電話または脅迫電話をトラッキングする有効な方法を提供します。ユーザがこのタイプのコールを受信した場合、Cisco CallManager システム管理者は、Malicious Call ソフトキーをユーザの電話機に追加する新しいソフトキー テンプレートを割り当てることができます。SCCP ゲートウェイに接続された POTS 電話機では、ユーザはフックフラッシュを使用して、*39 の機能コードを入力し、MCID 機能を呼び出すことができます。
MCID の詳細については、『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「Malicious Call Identification」の章を参照してください。
Quality Report Tool
Quality Report Tool(QRT)は、Cisco IP Phone の音声品質および一般的な問題の報告ツールです。これを使用すると、ユーザが自分の IP Phone に関するオーディオおよびその他の一般的な問題を、簡単かつ正確に報告できるようになります。QRT は Cisco CallManager のインストール時にロードされ、Cisco Extended Functions(CEF)サービスによってサポートされます。
QRT 機能を有効にするには、システム管理者として、ソフトキー テンプレートの作成、設定、および割り当てを行い、ユーザの IP Phone 上の QRT ソフトキーに関連付けます。QRT に必要なユーザ対話のレベルに応じて、2 つの異なるユーザ モードのどちらかを選択できます。次に、システムにおける機能の動作を定義するため、システム パラメータを設定し、Cisco CallManager Serviceability ツールを設定します。QRT Viewer アプリケーションを使用すると、IP Phone の問題に関するレポートを作成、カスタマイズ、および表示できます。
QRT 機能のサポートは、次の機能を含むモデルの IP Phone すべてが対象となります。
• ソフトキー テンプレートのサポート
• IP Phone サービスのサポート
• CTI による制御が可能
• 内部 HTTP サーバを含む
(注) 詳細については、次の URL で、使用する IP Phone モデルに該当するCisco IP Phone ガイドを参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_ipphon/index.htm
IP Phone に問題が発生した場合、ユーザは次のいずれかのコール状態で Cisco IP Phone 上の QRT ソフトキーを押すと、問題や他の関連統計のタイプを報告できます。
• Connected
• Connected Conference
• Connected Transfer
• On Hook
サポート対象のコール状態において、適切な問題分類カテゴリを使用した場合、ユーザは報告する IP Phone の問題を説明するのに最適な理由コードを選択できます。IP Phone の問題に関するレポートをカスタマイズすると、特定の情報が得られます。
Quality Report Tool 機能の設定と使用方法の詳細については、『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「Quality Report Tool」を参照してください。 QRT Viewer の設定と使用方法の詳細については、『Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』を参照してください 。
ユーザ インターフェイスについては、使用する IP Phone モデルに該当する Cisco IP Phone ガイドと『Cisco IP Phone アドミニストレーション ガイド for Cisco CallManager 』を参照してください。
コール診断および音声品質のメトリック
次の手順に従い Cisco CallManager Administration 内でサービス パラメータを設定することで、コール診断および音声品質メトリックを収集するように Cisco IP Phone を設定できます。
1. Cisco CallManager Administration から、 System > Service Parameters を選択します。
2. Clusterwide Parameters (Device - General) で、Call Diagnostics Enabled サービス パラメータを検索します。
3. ドロップダウン リスト ボックスから、次のいずれかの状態を選択します。
–Enabled Only When CDR Enabled Flag is True
–Enabled Regardless of CDR Enabled Flag
4. Save をクリックします。
Cisco CallManager Administration でのサービス パラメータの設定の詳細については、『Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド』の「サービス パラメータの設定」を参照してください。Cisco CallManager Administration での Cisco IP Phone の設定の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone の設定」を参照してください。コール診断および音声品質メトリックを使用できるように Cisco IP Phone を設定する方法の詳細については、Cisco IP Phone のユーザ ガイドおよびアドミニストレーション ガイドを参照してください。
サービス URL
エクステンション モビリティ サービスなどの Cisco IP Phone サービス URL を電話ボタンに設定できます。ボタンが押されると、サービスが呼び出されます。
サービス URL をユーザの電話ボタンに設定するには、管理者が次の手順を実行します。
1. Cisco IP Phone Services Configuration を使用して、サービスを作成します。
2. Phone Button Configuration を使用して、サービス URL 機能が含まれたカスタム電話ボタン テンプレートを作成します。
3. Phone Configuration を使用して、サービス URL ボタンを必要とする各電話機にカスタム電話ボタン テンプレートを追加します。
4. Phone Configuration を使用して、適切な各サービスに登録します。
5. Phone Configuration を使用して、サービス URL ボタンを追加します。
6. ユーザ オプション メニューで [サービス URL ボタンの追加または更新] リンクを使用して、電話機にサービスを設定するようにユーザに通知します。
短縮ダイヤル(ボタン)および短縮ダイヤル(ソフトキー)
Cisco CallManager は、最大 99 の短縮ダイヤル エントリの設定をサポートします。これらの短縮ダイヤル エントリには、電話ボタンおよび短縮ダイヤル(ソフトキー)を使用してアクセスします。
ユーザが最大 99 の短縮ダイヤル エントリを設定する場合、短縮ダイヤル エントリの一部を IP Phone の短縮ダイヤル ボタンに割り当てることができ、残りの短縮ダイヤル エントリが短縮ダイヤル(ソフトキー)に使用されます。ユーザが番号をダイヤルし始めると、AbbrDial ソフトキーが表示されます。ユーザが適切なインデックスを入力すると、任意の短縮ダイヤル エントリにアクセスできます。短縮ダイヤルの設定の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「短縮ダイヤル ボタンの設定」を参照してください。
電話機の関連付け
ユーザは、電話機などの一部のデバイスをコントロールできます。ユーザとして指定されたアプリケーションは、CTI ポートなど他のデバイスをコントロールします。ユーザが電話機の制御権を持つ場合、その電話機の特定の設定値(たとえば、短縮ダイヤルや自動転送)をコントロールできます。電話機とユーザとの関連付けの詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「ユーザとデバイスとの関連付け」を参照してください。
電話機管理上のヒント
次の項では、Cisco CallManager Administration 画面で電話機を設定する際に役立つ情報を記載しています。
電話機の検索
次の項では、電話機を検索する方法を変更する方法について説明します。ネットワーク内に数千の Cisco IP Phone がある場合は、必要な電話機を見付けるために、絞り込み検索を行う必要があります。目的の電話機が見付からない場合は、検索対象を拡大して、表示される電話機を増やす必要があります。
(注) 電話機の検索では、大文字と小文字は区別されません。
MAC アドレスによる検索
電話機をその MAC アドレスで検索するには、Device Name および ends with を選択し、MAC アドレスの末尾の 4 桁または 5 桁を入力します。
説明による検索
電話機を追加するときに、Description フィールドにユーザ名または内線番号(もしくはその両方)を入力すると、Find and List Phones ウィンドウでその文字や数値を使用して検索できます。
デバイス タイプによる検索
電話機をそのデバイス タイプによって検索するには、Device Type を選択し、デバイス タイプを入力するか、または Find ボタンの下にあるドロップダウン リスト ボックスからデバイス タイプを選択します。
コール ピックアップ グループによる検索
電話機をそのコール ピックアップ グループによって検索するには、Call Pickup Group を選択し、コール ピックアップ グループ名を選択してから、Find ボタンをクリックします。または、Find ボタンだけをクリックします。
電話番号による検索
電話機をその電話番号(DN)によって検索するには、Directory Number を選択し、検索条件(begins with や ends with など)を入力するか、または Find ボタンをクリックします。
(注) 一部の電話番号は、電話機に関連付けることはできません。割り当てられていない DN と呼ばれるこれらの電話番号を検索するには、Route Plan Report ウィンドウを使用します。
ワイルドカード文字を使用する検索
ワイルドカード文字を使用して検索するには、Allow wildcard チェックボックスをオンにします。ワイルドカード検索は、デフォルトでオンになっています。Cisco CallManager で電話番号のワイルドカード検索を行う方法については、次の例を参照してください。
(注) Find and List Phones ウィンドウで認識されるのは、SQL ワイルドカードだけです。アスタリスク(*)は SQL ワイルドカードとして認識されません。可変長の文字列を検索するには、パーセント記号(%)を使用します。
例
電話番号がすべて数字の電話機を数台と、式を含む電話番号の電話機を 1 台作成します。
• DN 2001
• DN 2002
• DN 2003
• DN 300[123]
Allow wildcards チェックボックスをオンにした状態で、末尾が [123] の DN を検索します。検索結果は、2001、2002、および 2003(ワイルドカード検索で 123 を使用するため)になります。同一の検索を Allow wildcards チェックボックスをオフにした状態で行うと、検索結果は 300[123](完全一致パターン)だけになります。 表40-6 に、Cisco CallManager の Find and List Phones ウィンドウで使用可能なワールドカード検索文字列を示します。
表40-6 ワイルドカード検索文字列
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_(アンダースコア) |
任意の 1 文字 |
Where au_fname LIKE “_ean“ と指定すると、末尾が ean の 4 文字のすべての名前(Dean、Sean、Jean)が検索されます。 |
[ ] |
指定された範囲([a-f])またはセット([abcdef])内にある任意の 1 文字 |
Where au_lname LIKE “[CP] arsen” と指定すると、姓の末尾が arsen で、先頭文字が C から P の間にある任意の 1 文字の名前が検索されます(たとえば、Carsen、Larsen、Karsen)。 |
[^] |
指定された範囲([^a-f])またはセット([^abcdef])内にない任意の 1 文字 |
Where au_lname LIKE “de[^l]” と指定すると、姓の先頭文字が de で、次の文字が l ではないすべての名前が表示されます。 |
% |
任意の長さの文字 |
SEP% と表すと、SEP111、 SEP2222、SEP33333 など、SEP で始まる電話機がすべて検出されます。 |
コーリング サーチ スペースによる検索
コーリング サーチ スペースを選択した場合に、データベース表示で使用可能なオプション。Find ボタンの下のドロップダウン リストからこれらのオプションのいずれかを選択できます。
デバイス プールによる検索
デバイス プールを選択した場合に、データベース表示で使用可能なオプション(たとえば、デフォルト)。Find ボタンの下のドロップダウン リストからこれらのオプションのいずれかを選択できます。
LSC ステータスによる検索
LSC ステータスを選択した場合に、データベース表示で使用可能なオプション(たとえば、operation pending)。Find ボタンの下のドロップダウン リストからこれらのオプションのいずれかを選択できます。
デバイス セキュリティ モードによる検索
デバイス セキュリティ モードを選択した場合に、データベース表示で使用可能なオプション(たとえば、use system default)。Find ボタンの下のドロップダウン リストからこれらのオプションのいずれかを選択できます。
データベース内のすべての電話機の検出
データベースに登録されているすべての電話機を検出するには、フィールドのリストから Device Name を選択し、パターンのリストから「is not empty」を選択します。次に、Find ボタンをクリックしてください。
(注) Find and List Phones ウィンドウ上のリストには、ゲートウェイ(たとえば、Cisco VG200)に接続されているアナログ電話機、および FAX マシンは含まれません。このリストに表示されるのは、Cisco CallManager Administration 中に設定された電話機だけです。
メッセージ ボタン
次のアクションを実行すると、Cisco IP Phone 7970、7960、および 7940 上のメッセージ ボタンに対して、ボイスメール アクセス番号を設定できます。この設定を行うと、ユーザはメッセージ ボタンを押すだけで、ボイスメール システムにアクセスできます。
1. ボイスメール パイロット番号を設定するには、 Feature > Voice Mail > Voice Mail Pilot を順に選択する。
2. ボイスメール プロファイルを設定するには、 Feature > Voice Mail > Voice Mail Profile を順に選択する。
3. Directory Number Configuration ウィンドウ上から Voice Mail Profile フィールドから適切なプロファイルを選択する。デフォルトでは、このフィールドはデフォルトのボイスメール パイロット番号設定を使用するデフォルトのボイスメール プロファイルを使用します。
(注) 通常は、デフォルトのボイスメール パイロットおよびデフォルトのボイスメール プロファイルを編集して、ユーザ サイトのボイスメール サービスを設定します。
ボイスメール サービスの設定の詳細については、「ボイスメールの Cisco CallManager への接続性」を参照してください。
(注) Cisco IP Phone モデル 12 SP+ および 30 VIP の場合、電話ボタン テンプレートを使用して、ボイスメール サービスにアクセスするためのメッセージの受信機能を持つボタンを設定できます。
ディレクトリ ボタン
Cisco IP Phone 7970、7960、および 7940 は、社員の名前と電話番号のディレクトリを表示できます。IP Phone 上のディレクトリ ボタンからこのディレクトリにアクセスできますが、ユーザがアクセスする前に、管理者がこのボタンを設定しておく必要があります。社内ディレクトリを使用するには、Cisco CallManager を使用して設定された LDAP ディレクトリに、ユーザを入力する必要があります。
URL Directories エンタープライズ パラメータは、Cisco IP Phone 7970、7960、および 7940 Phone 上に表示される、Global Directory を指す URL を定義します。電話機の XML デバイス コンフィギュレーション ファイルに、この URL が保管されます。
ヒント 名前の解決に DNS ではなく IP アドレスを使用する場合は、URL Directories エンタープライズ パラメータ値が、ホスト名にサーバの IP アドレスを使用していることを確認してください。
URL Directories エンタープライズ パラメータの変更後に電話機の URL が正しく更新されなかった場合、Cisco TFTP サービスをいったん停止した後、再起動を試みてください。その後、電話機をリセットしてください。
Cisco CallManager ユーザ オプション
Cisco IP Phone ユーザは、自分の Web ブラウザを使用して Cisco CallManager ユーザ オプションにアクセスできるため、自分の IP Phone にさまざまな機能を設定できます。設定可能な機能には、自動転送、短縮ダイヤル、個人用アドレス帳などがあります。管理者は、エンタープライズ パラメータを True または False に設定することで、ユーザに対して使用可能にする機能を設定できます。たとえば、Show Speed Dial Settings エンタープライズ パラメータを False に設定すると、ユーザは自分の IP Phone に短縮ダイヤルを設定できなくなります。
MaxPhonesFallBackQueueDepth サービス パラメータ
Cisco CallManager サービスは、Cisco CallManager で登録を利用できるときに、MaxPhonesFallBackQueueDepth サービス パラメータを使用して、プライオリティの高い Cisco CallManager にキューイングする電話機数を制御します。デフォルトでは、毎秒電話機 10 台が指定されます。プライマリ Cisco CallManager に障害が発生すると、セカンダリ Cisco CallManager に電話機がフェールオーバーします。フェールオーバー プロセスは、現在登録しているデバイス数を調整するためのプライオリティ キューを使用して、ただちに発生します。
プライマリ Cisco CallManager が復旧すると、電話機はその Cisco CallManager に戻されます。ただし、電話機が動作中のシステムにあるため、動作中の Cisco CallManager(この場合、セカンダリ)から電話機をすぐに削除する必要はありません。キュー項目数の監視(MaxPhonesFallBackQueueDepth サービス パラメータ設定値を使用)は、登録を要求している電話機が現在または今後登録されるかを判別するために行われます。キュー項目数が 10(デフォルト)より大きい場合、電話機は現在の状態にとどまり、後でプライマリ Cisco CallManager への登録を試みます。
MaxPhonesFallBackQueueDepth サービス パラメータは、Service Parameters Configuration ウィンドウで変更できます。パフォーマンス値の設定が高すぎる場合は(最大で 500)、電話機の登録により、Cisco CallManager のリアルタイムの応答が遅くなる場合があります。値の設定が低すぎる場合は(最小で 1)、大規模グループの電話機をプライマリ Cisco CallManager に戻すのに要する合計時間が長くなります。
Dependency Records
特定の電話機がどの電話番号を使用しているか、またはどの電話機に電話番号が割り当てられているかを検索するには、Cisco CallManager Administration Phone Configuration ウィンドウまたは Directory Number Configuration ウィンドウにある Dependency Records リンクをクリックします。Dependency Records Summary ウィンドウに、電話機を使用している電話番号に関する情報が表示されます。電話番号について詳細な情報を検索するには、電話番号をクリックして Dependency Records Details ウィンドウを表示します。Dependency Records がシステムで有効にされていない場合は、Dependency Records Summary ウィンドウにメッセージが表示されます。
Dependency Records の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Dependency Records へのアクセス」および「電話機からの電話番号の削除」を参照してください。
電話機のフェールオーバーとフェールバック
ここでは、電話機が登録されている Cisco CallManager がアクセス不能になった場合に、電話機がフェールオーバーとフェールバックを行う方法について説明します。また、電話機に関連したコールに影響を与える可能性がある状態(たとえば、リセットや再起動)についても説明します。
Cisco CallManager に障害が起きるか、アクセス不能になる
アクティブ Cisco CallManager の指定は、電話機がコール処理サービスを受け取る Cisco CallManager に適用されます。アクティブな Cisco CallManager は、通常、その電話機のプライマリ Cisco CallManager として働きます(プライマリが使用不能である場合を除く)。
アクティブな Cisco CallManager に障害が起きるか、アクセス不能になる場合、電話機は、その電話機が属するデバイス プールに指定されている Cisco CallManager Group 内で、次に使用可能な Cisco CallManager への登録を試みます。
プライマリ Cisco CallManager が障害後に使用可能に戻ると、その電話機は、ただちにプライマリ Cisco CallManager に登録されます。フェールオーバー時の電話登録の詳細については、「MaxPhonesFallBackQueueDepth サービス パラメータ」を参照してください。
(注) コールの進行中は、電話機はフェールオーバーまたはフェールバックしません。
電話機がリセットされた
コールが進行中の場合、そのコールが終了した後で電話機はリセットされます。
電話機設定チェックリスト
表40-7 では、Cisco CallManager Administration 画面で手動で電話機を設定する手順を説明しています。自動登録を使用する場合、Cisco CallManager は、自動的に電話機を追加し、電話番号を割り当てます。
表40-7 電話機設定チェックリスト
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ステップ 1 |
電話機について次の情報を収集します。 • モデル • MAC アドレス • 電話機の物理的なロケーション • その電話機に関連付けられる Cisco CallManager ユーザ • パーティション、コーリング サーチ スペース、およびロケーションの情報(使用する場合) • 電話機に割り当てられる回線と関連 DN の数 |
「電話機の検索」 |
ステップ 2 |
電話機を追加し、設定します。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「電話機の追加」 |
ステップ 3 |
電話機上で回線(DN)を追加し、設定します。また、コール パーク、自動転送、およびコール ピックアップなどの電話機能も設定できます。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「電話番号の追加」 |
ステップ 4 |
短縮ダイヤル ボタンを設定します。 ユーザに短縮ダイヤル ボタンを指定する場合、または特定のユーザに割り当てられていない電話機を設定しようとする場合は、電話機に短縮ダイヤル ボタンを設定できます。ユーザは、Cisco IP Phone User Options を使用して、電話機上の短縮ダイヤル設定値を変更できます。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「短縮ダイヤル ボタンの設定」 |
ステップ 5 |
Cisco IP Phone サービスを設定します。 ユーザにサービスを提供する場合、または特定のユーザに割り当てられていない電話機を設定する場合は、Cisco IP Phone 7970、7960、7940、7912、7905 モデルおよび Cisco IP Communicator にサービスを設定できます。ユーザは、Cisco IP Phone User Options を使用して、電話機上のサービスを変更できます。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone の設定」 |
ステップ 6 |
必要な場合は、電話ボタン テンプレートとソフトキー テンプレートをカスタマイズします。各電話機に対してテンプレートを設定します。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「電話ボタン テンプレートの追加」 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone の設定」 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「非標準ソフトキー テンプレートの追加」 |
ステップ 7 |
必要な場合、電話ボタンにサービスを割り当てます。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone サービスの電話ボタンへの追加」 |
ステップ 8 |
Cisco IP Phone に電源を供給してインストールを行い、ネットワークに接続できるか検証します。次にネットワークの設定を行います。 |
『 Cisco IP Phone アドミニストレーション ガイド for Cisco CallManager 』 |
ステップ 9 |
ユーザを電話機に関連付けます(必要な場合)。 |
『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「ユーザとデバイスとの関連付け」 |
ステップ 10 |
Cisco IP Phone からコールします。 |
Cisco IP Phone のユーザ ガイドを参照してください。 |
参考情報
関連項目
• 「ボイスメールの Cisco CallManager への接続性」
• 「コール ピックアップ」
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「自動登録の使用可能化」
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone の設定」
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「ユーザとデバイスとの関連付け」
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「電話ボタン テンプレートの設定」
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「サービス パラメータの設定」
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「割り込み、プライバシー、および Privacy on Hold」
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「コールパーク」
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「即時転送」
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』の「Quality Report Tool」
参考資料
• 電話機モデルおよびこの Cisco CallManager のバージョンをサポートする電話機の管理マニュアル
• Cisco IP Phone のユーザ マニュアル(Getting Started マニュアルを含む)
• 使用する電話機モデルのファームウェア リリース ノート
• Bulk Administration Tool ユーザ ガイド
• Cisco IP Manager Assistant ユーザ ガイド
• Cisco IP Communicator アドミニストレーション ガイド