概要:デフォルト ディレクトリ ハンドラ
Cisco Unity Connection には、システム ディレクトリ ハンドラというデフォルト ディレクトリ ハンドラがあらかじめ設定されています。このディレクトリ ハンドラは修正可能ですが削除はできません。デフォルトでは、このディレクトリ ハンドラはシステム上にボイスメールボックスを持つすべてのユーザを、姓、名の順で検索するように設定されています。システム ディレクトリ ハンドラは、電話タイプのディレクトリ ハンドラであるため、発信者による検索でユーザにアクセスできるようにするには、ユーザが名前の録音を持っている必要があります。デフォルトの音声タイプのディレクトリ ハンドラはありません。
デフォルト設定では、ガイダンス コール ハンドラのグリーティングを再生している間に発信者が 4 を押すと、デフォルト ディレクトリ ハンドラがアクセスされます。
ディレクトリ ハンドラの作成
ロケーション、サービス クラス、システム同報リストのメンバーシップなど、使用可能なフィルタを使用して、通話をユーザに転送するためのディレクトリ ハンドラを必要な数だけ作成できます。電話ディレクトリ ハンドラと音声ディレクトリ ハンドラの両方を同じシステム上に作成し、ユーザを複数のディレクトリ ハンドラに登録することができます。
音声ディレクトリ ハンドラを作成するには、音声認識オプションが必要です。
ディレクトリ ハンドラはグリーティングを持たないため、コール ハンドラまたは短縮ダイヤルを使用して発信者をディレクトリ ハンドラに転送し、コール ハンドラ グリーティングを使用して各ディレクトリ ハンドラに対する発信者の操作を説明します。
ディレクトリ ハンドラを作成する
ステップ 1 Cisco Unity Connection の管理で、 [コール管理(Call Management)] を展開し、 [ディレクトリ ハンドラ(Directory Handlers)] をクリックします。
ステップ 2 [ディレクトリ ハンドラの検索(Search Directory Handlers)]ページで、 [新規追加(Add New)] をクリックします。
ステップ 3 [ディレクトリ ハンドラの新規作成(New Directory Handler)]ページで、ディレクトリ ハンドラの表示名を入力します。ディレクトリ ハンドラの内線番号を入力することもできます。
(注) アスタリスク(*)の付いたフィールドは必須フィールドです。
ステップ 4 音声対応のディレクトリを作成するには、 [音声を有効にする(Voice Enabled)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 5 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 6 [ディレクトリ ハンドラの基本設定の編集(Edit Directory Handler Basics)]ページで、引き続きディレクトリ ハンドラの設定を入力します。フィールドの詳細については、[ヘルプ(Help)]メニューの[ フィールドの定義(Field Definitions)] をクリックしてください。
ステップ 7 [ディレクトリ ハンドラの編集(Edit Directory Handler)]ページで設定を入力し終わった後、 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 8 電話ディレクトリ ハンドラを作成する場合は、[編集(Edit)]メニューの [発信者入力(Caller Input)] をクリックして、必要な設定を新しいディレクトリ ハンドラに追加していきます。
ステップ 9 [発信者入力(Caller Input)]ページでいずれかの設定を変更した場合は、ページを移動する前に [保存(Save)] をクリックします。
ディレクトリ ハンドラの修正
ディレクトリ ハンドラを修正する
ステップ 1 Cisco Unity Connection の管理で、 [コール管理(Call Management)] を展開し、 [ディレクトリ ハンドラ(Directory Handlers)] をクリックします。
ステップ 2 [ディレクトリ ハンドラの検索(Search Directory Handlers)]ページで、修正するディレクトリ ハンドラの表示名をクリックします。
(注) 修正しようとするディレクトリ ハンドラが検索結果テーブルに表示されていない場合は、ページ上部の検索フィールドに必要なパラメータを設定して、[検索(Find)]をクリックします。
ステップ 3 [ディレクトリ ハンドラの基本設定の編集(Edit Directory Handler Basics)]ページで、必要な設定を変更します。フィールドの詳細については、[ヘルプ(Help)]メニューの [フィールドの定義(Field Definitions)] をクリックしてください。
ステップ 4 [ディレクトリ ハンドラの編集(Edit Directory Handler)]ページで設定を変更し終わった後、 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 5 電話ディレクトリ ハンドラの場合は、必要に応じて[発信者入力(Caller Input)]ページにある設定を変更することもできます。設定を変更するには、[編集(Edit)]メニューの [発信者入力(Caller Input)] をクリックします。
ステップ 6 [発信者入力(Caller Input)]ページでいずれかの設定を変更した場合は、ページを移動する前に [保存(Save)] をクリックします。
電話言語設定の変更
各ディレクトリ ハンドラで、前のコール ハンドラによってまたはコール ルーティングによって発信者に適用された言語を使用するかどうかを指定できます。
ディレクトリ ハンドラの電話言語設定を変更する
ステップ 1 Cisco Unity Connection の管理で、必要な[ディレクトリ ハンドラ(Directory Handler)]ページに移動します。
ステップ 2 [ディレクトリ ハンドラの編集(Edit Directory Handler)] ページに移動します。
ステップ 3 [言語(Language)]リストで、 [システムのデフォルト言語を使用(Use System Default Language)] または [発信者から言語を継承する(Inherit Language from Caller)] をクリックするか、いずれかの言語をリストから選択します。
ステップ 4 適切なグリーティングを新しい言語で再録音します。
ステップ 5 ページで設定を変更した場合は、ページを移動する前に [保存(Save)] をクリックします。
複数のディレクトリ ハンドラ検索の提供
複数のディレクトリ ハンドラの機能を使用すると、多数のユーザを持つシステムにおいてディレクトリ検索を迅速に、効果的に、安全に行うことができます。また、複数のディレクトリ ハンドラは、Connection によって通話処理を一元化するように展開された本社および支社で、コール ルーティングに使用されます。ユーザは複数のディレクトリ ハンドラに登録することができます。管理者は、発信者によるユーザ検索を管理するためのディレクトリ ハンドラを必要なだけ作成できます。
音声ディレクトリ ハンドラへのコールのルーティング
ディレクトリ ハンドラはグリーティングを持たないため、コール ハンドラまたは短縮ダイヤルを使用して発信者をディレクトリ ハンドラに転送し、コール ハンドラ グリーティングを使用して各ディレクトリ ハンドラに対する発信者の操作を説明します。各ディレクトリ ハンドラで、前のコール ハンドラによってまたはコール ルーティングによって発信者に適用された言語を使用するかどうかを指定できます。詳細については、「電話言語設定の変更」を参照してください。
音声ディレクトリ ハンドラを設定する場合は、次のタスク リストで、Cisco Unified Communications Manager(CM)(旧名称 Cisco Unified CallManager)から Cisco Unity Connection の音声ディレクトリに電話番号をルーティングするように Cisco Unified CM を設定する方法を参照してください。
VUI ディレクトリ ハンドラにコールをルーティングするためのタスク リスト
1. Cisco Unity Connection の管理で、音声タイプのディレクトリ ハンドラに使用するポートを、新しい回線グループに追加します。
2. その回線グループを新しいハント リストに追加します。
3. そのハント リストを、音声タイプのディレクトリ ハンドラへのコールがルーティングされる新しいハント パイロットに追加します。
4. Cisco Unity Connection の管理で、音声タイプのディレクトリ ハンドラにコールをルーティングするように、ポートを設定します。
Cisco Unified CM を設定する方法の詳細については、
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/tsd_products_support_series_home.html で Cisco Unified CM のドキュメントを参照してください。
ディレクトリ ハンドラの削除
ディレクトリ ハンドラを削除する場合は、そのディレクトリ ハンドラへのリファレンスを事前にすべて調べて、削除しておくことをお勧めします。ディレクトリ ハンドラを削除すると、通話をそのディレクトリ ハンドラに転送していたコール ルーティングやコール ハンドラは、通話をシステム ディレクトリ ハンドラに転送するようになります。1 つまたはそれ以上のコール ハンドラが参照していたディレクトリ ハンドラを削除する場合は、コール ハンドラ グリーティングを必ず再録音して、発信者が入力オプションに関する適切な情報を聞けるようにしてください。
ディレクトリ ハンドラを削除する
ステップ 1 Cisco Unity Connection の管理で、 [コール管理(Call Management)] を展開し、 [ディレクトリ ハンドラ(Directory Handlers)] をクリックします。
ステップ 2 [ディレクトリ ハンドラの検索(Search Directory Handlers)]ページで、削除するディレクトリ ハンドラの表示名をクリックします。
(注) 削除しようとするディレクトリ ハンドラが検索結果テーブルに表示されていない場合は、ページ上部の検索フィールドに必要なパラメータを設定して、[検索(Find)]をクリックします。
ステップ 3 [ディレクトリ ハンドラの編集(Edit Directory Handler)]ページで、 [削除(Delete)] ボタンをクリックします。
注意 ディレクトリ ハンドラを削除する前に、コール ルーティングおよびコール ハンドラがそのディレクトリ ハンドラをポイントしていないことを確認してください。削除されるディレクトリ ハンドラをいずれかのコール ハンドラが参照している場合は、それらのコール ハンドラのグリーティングを必ず再録音し、その他の設定を必要に応じて変更して、削除されるハンドラに言及している部分を削除します。
ステップ 4 削除するかどうかの確認を求めるダイアログボックスが表示された場合、 [OK] をクリックします。