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サステナビリティを推進するシスコ ソリューション

シスコは、お客様、サプライヤ、パートナーが環境への影響を軽減できるように支援することをチャンスととらえています。私たちの業界には重要な役割があります。シスコのデジタル技術を活用することで、GHG 排出量の削減、リソース効率の向上、ビジネスモデルでの循環が実現します。

シスコのテクノロジーを利用すると、変化の激しい環境や、気候変動の影響に備える活動も支援できます。たとえばグリッドの信頼性監視、グリッドの脱炭素化、輸送システムと水道システムの監視、将来の職場のサポートなどです。シスコでは、Webex、AnyConnect VPN、TelePresence など、何百万人もの従業員が在宅勤務で毎日利用できるツールを提供しています。これらの技術は、通勤やその他の出張に伴う温室効果ガス(GHG)排出の削減も可能にします。シスコは約 40 年にわたり、デジタル経済への移行を進める企業、コミュニティ、国を支援してきました。現在では、低炭素循環型経済への適応も支援しています。

シスコは、トレーニング、主要なツール、新しいリソースを販売代理店やパートナーのコミュニティに提供し、この拡大されたエコシステムがお客様に持続可能性に関わる優先事項への取り組みを促します。シスコのパートナー向け Environmental Sustainability スペシャライゼーションについて詳しくはこちらをご覧ください。

エネルギーおよび GHG 排出の削減

ネットゼロやその他の科学的根拠のある目標を織り込んだ意欲的な GHG 排出削減目標を設定するのは企業ですが、排出削減を推進する役割を果たすのはテクノロジーです。

シスコのスマート ビルディング ソリューションなら、低電圧 Power over Ethernet(PoE)スマートスイッチを使用して建物の温度、照明、空気の質などの監視と制御をネットワークベースで行うことで、エネルギー使用量を削減できます。施設運用の観点からは、システムやデバイスの監視、エネルギー使用の管理、混雑具合の把握による施設利用者の健康と安全の確保、問題解決などが可能になります。

また、お客様のハイブリッドワークへの移行や、飛行機での移動や通勤による排出量の削減も支援します。シスコのリモート コラボレーション テクノロジーは、従業員の生産性向上、ワークライフバランスの促進、さまざまな地域にまたがるパートナーシップの強化に貢献します。

データセンターの最新化

Interstates 社

米国を拠点とする建設業界のリーダー Interstates 社 は、Cisco UCS X シリーズ サーバーと Cisco Intersight を使用して、データセンターの近代化と IT 運用の促進を行い、ハイブリッド クラウド モデルの基盤を構築しました。Cisco UCS X シリーズ モジュラーシステムのパフォーマンスと密度により、2 つのデータセンター全体でサーバー設置面積を 50% 以上統合できました。さらに、同社はプラットフォームのモジュール性により、10 年以上の寿命に加えて、並外れた柔軟性を実現しています。ラックスペースを大幅に削減し、電力や冷却システムの使用量も削減できました。同社はより持続可能な企業でありたいと考えており、Cisco UCS X シリーズは、その目標を達成するのに役立っています。

スマートビルディング

全米暖房冷凍空調学会(ASHRAE)

世界をリードする建築規格の標準化団体である全米暖房冷凍空調学会(ASHRAE)は、新しい本社に移転した際にシスコおよび NTT 社と提携し、43 年の歴史を持つ建物を革新的で安全性が高く、持続可能性を考慮して設計された職場に改装しました。この建物では、シスコが提供するユニバーサル PoE 基盤により、統合ビルディング管理システムを使用してネットワーク上でシステムを管理できます。また、この技術によって、インテリジェントな受付システム、占有率に基づくスペース固有の冷暖房空調(HVAC)最適化プログラム、オンサイトの太陽光発電(PV)システムと連携するエネルギー管理システムなどを安全に実現しています。しかも、この建物で消費される電力量は、この太陽光発電による電力量を越えません。

Penn 1

世界的なコロナ禍によって、企業、労働者、ワークスペースの関係が変わりました。多くの組織は、自社の不動産を最大限に活用して従業員の前進を後押しする方法を模索しています。シスコは、ニューヨーク市にある全面的に改装された Penn 1 プラザでさまざまな可能性を実証しています。1970 年代に建設されたマンハッタンのミッドタウンにある約 3,902 平方メートル(42,000 平方フィート)のこの建物は、今では革新性、柔軟性、持続可能性を体現しています。Cisco Catalyst 9000 スイッチとアクセスポイントを備えたネットワーク基盤、建物のサブシステムにデータ接続と電力を提供する PoE テクノロジー、これらのシステムから取得したデータを統合して視覚化する単一のインターフェイスである Cisco Spaces により、Penn 1 はスマートビルディングに生まれ変わりました。

英国を拠点とするクリエイティブ エージェンシーの WPP 社は、世界各国のエージェンシーとスタッフを主要都市のキャンパスサイトに移転させることにより、オフィスの面積を削減しています。同社は、これらの新しい建物で Cisco Meraki を使用してエネルギー使用量を把握し、排出量を削減しています。さらに、クライアントにも追従するよう促しています。

WPP 社

Cisco Meraki センサーは、エネルギーと環境に関するさまざまなデータを追跡します。これにより、使用量とコストが削減され、作業環境が向上します。クリエイティブ エージェンシーの WPP 社は、キャンパスデータセンターに設置された Cisco Meraki センサーによって冷暖房インフラストラクチャ全体のエネルギー消費を削減しています。より詳細なモニタリングによって、ロンドンの Sea Containers House にあるデータセンターの冷却エネルギーを 44% 削減し、総エネルギー消費量を 27% 削減したと WPP 社は報告しています。WPP 社は、モニタリングとそれに伴うコスト削減を世界中で実施する予定です。世界的には、これによって炭素排出量 86 キロトンが削減されると見積もられています。これは、年間 150 万本の木を植えることに相当します。

送電網を強化

Enel 社

イタリア最大の電力会社である Enel 社では、サービス提供を常に維持しなければなりません。よりスマートで効率的な送電網を構築するために、同社はシスコと提携しました。Enel 社はシスコとともに俊敏な送電網運用、規制対応、監視を可能にする革新的なソリューションの導入に取り組んでいます。シスコのテクノロジーを利用すれば、同社は自社のエネルギー供給網を監視し、ネットワークを脅かすエラーや不具合に事前に対処できます。シスコのソリューションによって、太陽光や風力エネルギーのような再生可能エネルギー源と Enel 社の送電網を大規模に接続でき、低炭素の電力供給網への移行も加速します。シスコと Enel 社が協力することで、持続可能で信頼性の高い安価な電力供給が実現します。

E-Flex

E-Flex プロジェクトは、シスコの Country Digital Acceleration(CDA)プログラムやインペリアル カレッジ ロンドンなどのさまざまなパートナーによる共同イニシアチブであり、公共部門や民間部門の組織が所有する車両を使用して V2G(Vehicle-to-Grid)の可能性を実証しました。英国内の 20 の場所に双方向充電ステーションが設置されてデータが収集されています。シスコはこのプロジェクトのリードパートナーとして、Umbrella クラウド セキュリティ ソリューションを使用して充電ステーションにおける安全な接続を提供し、Cisco Meraki カメラを設置して物理的なセキュリティを確保しました。V2G の効果が大規模に証明されれば、低炭素社会を実現するうえで不可欠なテクノロジーになると思われます。

循環型経済

Cosentino 社

Cosentino 社は、スペインに拠点を置くグローバルなファミリー企業です。建築および設計用のサーフェスを製造および販売しています。同社は最近、世界で初めて Cisco Green Pay 契約を利用しました。Cisco Green Pay は、Cisco Capital の循環型で IT 利用を促進するソリューションであり、機器の提供をオーナーシップモデルから循環型経済モデルに変更します。Cosentino 社は機器を直接購入するのではなく、3 年間の支払い契約に署名しました。契約終了後は、シスコが機器の再生、リサイクル、再利用を行います。その後、新しい最新機器と交換します。「3 年ごとにネットワークを循環させることで、電子廃棄物をなくし、常に最も信頼性の高い安全なハードウェアを利用できます」と、Cosentino 社の最高技術責任者 Diego Zengin 氏は述べています。

99Bridges 社

デジタルテクノロジーは、循環型ビジネスモデルに新たな分野をもたらします。シスコのパートナーである 99Bridges 社は、使い捨てレジ袋をなくそうと、シスコの IoT 技術とネットワーク技術を活用して、エコバッグシステムを構築しています。同社が開発した Mosaic と呼ばれるテクノロジー プラットフォームを利用すると、顧客にスマートエコバッグの再利用を促し、ポイントを付与できます。また、Mosaic を利用する小売業者は、そのスマートエコバッグの循環型ライフサイクルと環境への影響をエンドツーエンドで追跡し管理できます。99Bridges 社は、Walmart、Target、CVS Health など、北米の主要な小売チェーンで、このソリューションの試験運用を行っています。

保護のつながり

2023 年度、シスコは継続して Dimension Data および Connected Conservation Foundation と連携し、アフリカ最大規模の景観全体の IoT 保護ネットワークを展開しました。300 万ヘクタールの手付かずの原野に広がるこのネットワークは、コミュニティが率いる 22 の自然保護団体を結び付け、知識を共有し、保護のためのリアルタイムデータを活用できるよう協力しています。シスコは、このネットワークを実現するため、ネットワーク インフラストラクチャと継続的なテクニカルサポートを提供しました。