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シスコの戦略

シスコは、コーポレートガバナンスに関する透明性と最高水準の実践に対してシスコが掲げているコミットメントに沿って事業活動を行っています。

目的管理とガバナンス

シスコの「人材活用/ポリシー/目的達成」組織は、社会的投資プログラムを主導し、ESG の成果と透明性に対する取り組みを推進しています。

この組織内のチームは、次のことを担当しています。

  • 内部および外部のステークホルダーの優先順位、ESG の展望、およびシスコのビジネス戦略の分析を含む、複数のデータに基づくレポート戦略の策定と推進
  • 優先順位を決定し、ビジネス部門全体のガバナンスプロセスを推進するための部門横断的な連携
  • シスコが自主報告を行うための ESG の重要性1 評価の設定と管理
  • ESG に関する広範な調整およびレポート作成のサポート
  • 広範な社内外のステークホルダーとの連携
  • ESG に関する動向の調査とモニタリング
  • 戦略的な意思決定に資する独自調査の実施と経営判断の共有
  • パーパスレポートと ESG レポートハブの管理と作成

職務を担当する各組織には ESG に関するそれぞれの優先事項があります。各チームは、目標の設定、計画の実行、成果の測定を通して、それぞれの優先課題をビジネス戦略に統合します。多くの優先事項と目標には、複数の職務が関与しています。説明責任と連携をサポートするために、職務横断的なチームを編成し、これらの目標を実行します。

ESG ビジネスプロセス

シスコの ESG ビジネスプロセスを示すインフォグラフィック

リスク管理

シスコの経営層は、日々のリスク管理活動に責任を負っています。取締役会は、直接または委員会を通じて活動を行っており、シスコのリスク管理を統括する責任を負っています。取締役会の統括の下、シスコの経営層が実践項目、プロセス、プログラムを策定しました。これらは、ビジネスにおいて直面しているリスクを管理し、株主価値の増加とリスクテイクを適切にバランスさせるよう熟慮されています。

シスコの経営陣は、シスコの内部監査機能によって管理される全社的リスク管理(ERM)プログラムを導入しました。このプログラムは、組織全体が力を合わせ、リスクとそれに対するシスコの対応を特定、評価、統制、管理することが目的です。シスコの内部監査機能は、ERM プログラムで使用される年次リスク評価を実施します。ERM プログラムの体制には、リスク管理関連のトピックに焦点を当てた ERM 運営委員会と経営層で構成される ERM 執行委員会の両方が設けられています。ERM 運営委員会は、グローバルなリスクのレビューを実施し、ERM 執行委員会に最新情報を定期的に提供します。

監査委員会は、シスコの財務とリスク管理方針を統括します。これには、データ保護(個人情報とセキュリティからなる)が含まれます。また、ERM 運営委員会の責任者から ERM に関する定期的な報告を受けるとともに、シスコの最高セキュリティ信頼関係責任者から年数回サイバーセキュリティに関する報告を受けます。その他の取締役会委員会は、それぞれの責任範囲に属する特定のリスクカテゴリを統括しています。

取締役会の環境・社会・公共政策委員会は、委員会憲章に詳しく規定されているとおり、環境保全およびその他の重要な企業の社会的責任(CSR)および公共政策事項に関するシスコのイニシアチブ、ポリシー、プログラム、および戦略を統括します。取締役会の報酬委員会は、従業員の採用、管理、育成(人的資本管理)に関わるシスコの実践項目、戦略、会社方針の策定と実施を統括します。これらの実践項目、戦略、会社方針は、多様性とインクルージョン、職場環境と安全性、および企業文化に重点を置いています。さらに、すべての取締役メンバーが、ESG に関する事項を含むシスコの全体的な CSR 戦略に関する最新情報を経営層から受け取ります。

ガバナンス、リスク、統制(GRC)の組織は、会社の内部監査機能を管理しています。GRC は、内部監査人協会(IIA、http://www.theiia.org)が発行している「内部監査の専門職的実施の国際基準」に基づいて業務を行っています。この基準では、少なくとも 5 年に 1 回、資格を持つ組織外の独立した評価者または評価チームが外部評価を実施することを求めています。GRC の前回の外部評価は 2022 年 6 月に完了し、「内部監査の専門職的実施の国際基準および IIA 倫理規定に概ね準拠している」という評価を獲得しました。これは、内部監査の専門職的実施の国際基準の基本原則および内部監査の定義への準拠における最高の評価です。

取締役会の構成

環境・社会・公共政策委員会

環境保全およびその他の重要な企業の社会的責任および公共政策事項に関するシスコのイニシアチブ、ポリシー、プログラム、および戦略を統括

その他の取締役会委員会

  • 買収
  • 監査
  • 報酬および人材開発
  • 指名とガバナンス

「人材活用/ポリシー/目的達成」組織

ESG の成果と透明性に関するシスコの全社的な取り組みを主導

ビジネス部門および
部門横断的なチーム

デューデリジェンスを実施し、具体的な重点分野に対する会社方針とプログラムを実行

ガバナンス、リスク、
統制

リスクの特定、評価、管理を目的とした ERM を主導

ESG のトピック*

環境

  • 気候変動と温室効果ガス
  • 循環型経済
  • 事業廃棄物
  • 環境の再生と保護

社会

  • インクルージョンと多様性
  • 人材
  • サプライチェーンにおける人権と労働条件
  • 従業員が心身ともに健康であること
  • 従業員の安全衛生と労働者の権利
  • デジタルインクルージョン
  • コミュニティへの貢献
  • 人間に不可欠なニーズと災害救援
  • 経済力向上

ガバナンス

  • コーポレートガバナンス
  • データセキュリティとプライバシー
  • ビジネス倫理
  • イノベーションと責任あるテクノロジー

* こうした ESG 重点分野は、2023 年度の ESG 重要性評価で明らかになったトピックです。1 特に重要性が高いトピックは 太字で示しています。

1 本 Web サイトやシスコの ESG レポート、ESG の重要性評価プロセスで用いられている「ESG の重要性」は、証券取引委員会(SEC)の開示義務のコンテキストで用いられている「重要性」とは異なります。ESG レポートの目的および ESG 戦略の決定の目的で重要とみなされる問題は、SEC レポートの目的では重要とみなされない場合があります。また、ESG レポートに情報を含めることで、そのトピックまたは情報がシスコのビジネスまたは業績に重要であることを示すこともありません。

ESG ビジネスプロセス

コアレポートチーム

ESG 戦略の管理

ステークホルダーの参画、ESG の重要性に関する評価とリスク評価

ビジネスに関するステークホルダーからのフィードバック

ビジネス部門

優先順位付け、目標設定、イニシアチブ

実行とパフォーマンス管理

成果と影響の測定