Cisco Unified Communications Manager Express システム アドミニストレータ ガイド

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2023年1月23日月曜日

章のタイトル： VRF のサポート

VRF のサポート

Virtual Route Forwarding（VRF）では、物理ルータが複数の論理ルータに分割され、それぞれにインターフェイスとルーティングおよび転送テーブルの独自セットが割り当てられます。音声ネットワークでサポートされる VRF を使用すると、Cisco Unified Communications Manager Express（Cisco Unified CME）を、SIP エンドポイントおよび SCCP エンドポイントと、PC 上の TAPI ベース クライアント アプリケーションおよびソフトフォンに対する複数の仮想システムに分割できます。

VRF サポート構成の前提条件

  • SIP 電話機でのマルチ VRF サポートの場合、Cisco Unified Cisco Mobility Express バージョンは 10.5 以降である必要があります。

  • SCCP 電話機でマルチ VRF をサポートするには、Cisco ルータで Cisco Unified Cisco Mobility Express 7.0(1) 以降のバージョンを構成する必要があります。

  • 次の設定を含めて、VRF-Aware H.323 および SIP が Cisco Unified CME ルータで設定されていること。

    • ip vrf コマンドを使用して、最大 5 つの VFR をCisco Unified Cisco Mobility Express ルータに構成する必要があります。構成情報については、「音声ゲートウェイ用 VRF 対応 H.323 および SIP」を参照してください。

    • voice vrf コマンドを使用して、グループの 1 つをグローバル音声 VRF (SIP トランク) として指定する必要があります。構成情報については、「音声ゲートウェイ用 VRF 対応 H.323 および SIP」を参照してください。

      例： 

      
voice vrf voice-vrf
ip vrf data-vrf1
 rd 801:1
 route-target export 801:1
 route-target import 1000:1
!
ip vrf data-vrf2
 rd 802:1
 route-target export 802:1
 route-target import 1000:1
!
ip vrf voice-vrf
 rd 1000:1
 route-target export 1000:1
 route-target import 801:1
 route-target import 802:1
!

  • ip vrf forwarding コマンドを使用して、VRF に対してルータのインターフェイスを構成する必要があります。


    （注）  

    SIP トランク用にサポートされているのは、グローバル音声VRF のみです。

    例： 

    
interface GigabitEthernet0/0.301
 encapsulation dot1Q 301
 ip vrf forwarding data-vrf1
 ip address 10.1.10.1 255.255.255.0
!
interface GigabitEthernet0/0.302
 encapsulation dot1Q 302
 ip vrf forwarding data-vrf1
 ip address 10.2.10.1 255.255.255.0
!
interface GigabitEthernet0/0.303
 encapsulation dot1Q 303
 ip vrf forwarding voice-vrf
 ip address 10.3.10.1 255.255.255.0

  • VRF が、DHCP を使用して IP アドレスにマッピングされていること。構成情報については、DHCP サービスを参照してください。

    例： 

    
!<=== no ip dhcp command required only if “ip vrf forward” is specified under ip dhcp
no ip dhcp use vrf connected pool===>
!<=== Associate subnets with VRFs. Overlapping IP addresses are NOT supported.===>
ip dhcp pool vcme1
   network 10.1.10.0 255.255.255.0
   default-router 10.1.10.1 
   option 150 ip 10.1.10.1 
   class vcme1
      address range 10.1.10.10 10.1.10.250
!         
ip dhcp pool vcme2
   network 10.2.10.0 255.255.255.0
   default-router 10.2.10.1 
   option 150 ip 10.2.10.1 
   class vcme2
      address range 10.2.10.10 10.2.10.250

    その他の構成例については、「DHCP を使用して IP アドレス範囲を VRF にマッピングする例」を参照してください。

  • H323 および SIP トランク用のダイヤルピアが、グローバル音声 VRF 経由でルーティングされていること。


    （注）  

    ダイヤルピアは音声 VRF に属するグローバル リソースであり、すべての VRF で共有され、すべての VRF からアクセス可能です。VRF ごとにダイヤルピアを設定する必要はありません。

VRF サポート構成の制限事項

  • マルチ VRF は、Unified Cisco Mobility Express 用の Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータではサポートされていません。

  • Cisco Unified Cisco Mobility Express の SIP 電話機の場合：SIP プロキシとレジストラは同じ VRF にある必要があります。

  • VRF 間の IP アドレスの重複はサポートされていません。

  • Cross-VRF ビデオはサポートされていません。

  • 次の通話タイプは、音声 VRF でサポートされていません。

    • 同じルーター上に構成された IP 間ゲートウェイとゲートキーパー。

    • VRF が一方のコール レッグで設定され、別のコール レッグでは設定されていない IP-to-IP ゲートウェイ。

    • H.323 コール レッグに対してある VRF が設定され、SIP コール レッグに対して異なる VRF が設定された IP-to-IP ゲートウェイ。

    • H.323 コールでは、TCP だけがサポートされています。H.323 UDP シグナリングはサポートされていません。SIP 通話は、TCP および UDP シグナリングの両方をサポートします。

  • 次の機能は、VRF ではサポートされていません。

    • コールバック機能と RSVP 機能。

    • H.323 Annex E コール。

    • 音声対応アクセス ルータの AAA コンポーネントと DNS コンポーネント。これらのルーターは、デフォルトのルーティングテーブルを使用して AAA および DNS と通信します。

  • グローバル音声 VRF が構成されていない場合、シグナリングパケットとメディアパケットはデフォルトのルーティングテーブルを使用して送信されます。

  • SIP トランク用にサポートされているのは、グローバル音声 VRF のみです。

  • Cisco Unified CME ルータの Cisco Unity Express は、グローバル音声 VRF に属している必要があります。

  • Unified SIP Cisco Mobility Express の場合、VRF グループでセカンダリソースアドレスを構成することはできません。したがって、VRF グループでは冗長性はサポートされません。


（注）  

Service-Engine Service-Engine 1/0 セッション コマンドは非 VRF 対応 Cisco Unified Cisco Mobility Express だけを対象としているため、グローバル音声 VRF で Cisco Unity Express にアクセスするには、telnet を使用します。グローバル音声 VRF でボイスメール ユーザを定義するために Cisco Unity Express モジュールにアクセスするには、グローバル音声 VRF を通じて telnet を使用します。例：telnet 10.10.10.5 2066 /vrf vrf. 詳細については、『Cisco Unified Unified Cisco Mobility Express 向け Cisco Unity Express アドミニストレーション ガイド』の「Cisco Unity Express ソフトウェアのインストール」章を参照してください。

VRF サポートについて

VRF 対応 Cisco Unified Cisco Mobility Express

VRF を実装すると、論理的に区分されたネットワークに音声通信を統合し、収束されたマルチメディア ネットワークで音声通信とデータ通信を分離できます。

SCCP 電話機の VRF 対応 Cisco Unified Cisco Mobility Express

Cisco Unified Cisco Mobility Express 7.0(1) 以降のバージョンでは、音声ネットワークの VRF を使用して、さまざまな要件を持つ複数の closed-users グループ間で Cisco Unified Cisco Mobility Express を共有できます。実際のコール処理ルールは、VRF ごとに音声別に適用できます。各 VRF 上の仮想 Cisco Unified CME は、VRF を通じて Cisco Unified CME に登録した VRF グループ内の電話機のコレクションです。Cisco Unified Cisco Mobility Express に接続されているすべての SCCP および SIP 電話機は、グローバル音声 VRF を介して登録します。PC 上の TAPI ベース クライアント アプリケーションとソフトフォンは、データ VRF を通じて登録する必要があり、音声 VRF で電話機と通信できます。

Cisco Unified CME でサポートされる VRF は、音声ゲートウェイ機能のために VRF-Aware H.323 および SIP に対して次の拡張を提供します。

  • 最大 5 つの VRF に対する回線側のサポート。

  • H323 または SIP トランク上のグローバル音声 VRF とのインターワーキング。

  • 回線側の VRF を、グローバル音声 VRF にすることができる。

  • VRF は電話機ごとに割り当てられる。

  • Cross-VRF 共有回線のサポート。

構成情報については、VRF サポートの構成を参照してください。

SIP 電話機の Cisco Unified Cisco Mobility Express でのマルチ VRF サポート

SIP 電話機の Cisco Unified Cisco Mobility Express でのマルチ VRF サポートにより、次の拡張機能が提供されます。

  • 最大 5 つの VRF グループを、SIP 回線側の音声登録グローバルで構成できます。

  • 音声登録プールの下で、電話が関連付けられている VRF グループを構成できます。

  • Cisco Mobility Express と電話機の間のすべての SIP シグナリングおよびメディアトラフィックは、指定された VRF でルーティングされます。

VRF サポートの構成

SCCP 電話機の VRF グループの作成

Cisco Unified Cisco Mobility Express でユーザーと電話機に最大 5 つの VRF グループを構成するには、構成するグループごとに次の手順を実行します。

手順の概要

  1. enable
  2. configure terminal
  3. telephony-service
  4. group group-tag [ vrf vrfname ]
  5. ip source-address ip-address [ port port ]
  6. url { authentication | directories | idle | information | messages | proxy-server | services } url
  7. service phone webAccess 0
  8. end

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:

Router# configure terminal

グローバル構成モードを開始します。

ステップ 3

telephony-service

例:

Router(config)# telephony-service

telephony-service コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 4

group group-tag [ vrf vrfname ]

例:

Router(config-telephony)# group 1

Cisco Unified Cisco Mobility Express ユーザーと電話機の VRF グループを作成します。

  • group-tag — 構成されている VRF グループの一意の識別子範囲：1 ～ 5。

  • （オプション）vrf vrfname — このグループが関連付けられている以前構成した VRF の名前。

  • デフォルトでは、 vrfvrfname キーワードと引数の組み合わせを使用して指定されていない限り、このグループは、どの VRF にも関連付けられていません。

ステップ 5

ip source-address ip-address [ port port ]

例:

Router(conf-tele-group)# ip source-address 10.1.10.1 port 2000

Cisco Unified CME に VRF グループを関連付けます。

  • Cisco Unified IP phone が Cisco Unified Cisco Mobility Express と通信する際の ip address と port 。

ステップ 6

url { authentication | directories | idle | information | messages | proxy-server | services } url

例:

Router(conf-tele-group)# url directories http://10.1.10.1/localdirectory

Cisco Unified Cisco Mobility Express に接続された Cisco Unified IP Phone に Uniform Resource Locator（URL）をプロビジョニングします。

ステップ 7

service phone webAccess 0

例:

Router(conf-tele-group)# service phone webAccess 0

IP Phone の webAccess を有効にします。Web サーバーはデフォルトで無効になっているため、9.x ファームウェアにはこの手順が必要です。8.x 以前のファームウェアでは、Web サーバはデフォルトで有効になっていました。

ステップ 8

end

例:

Router(conf-tele-group)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

例

次の show running-config コマンドの出力の一部は、Cisco Unified Cisco Mobility Express に 3 つの VFR グループを定義する方法を示しています。グループ 1 はグローバル音声 VRF 上にあり、他の 2 つのグループはデータ VRF 上にあります。 


telephony-service
 sdspfarm conference mute-on # mute-off #
 sdspfarm units 4
 sdspfarm transcode sessions 10
 sdspfarm tag 1 xcode101
 sdspfarm tag 2 conf103
 group  1 
  ip source-address 10.1.10.1 port 2000
  url directories http://10.1.10.1/localdirectory
 !
 group  2 vrf data-vrf1
  ip source-address 10.2.10.1 port 2000
 !
 group  3 vrf data-vrf2
  ip source-address 10.3.10.1 port 2000

SIP 電話機の VRF グループの作成

Cisco Unified Cisco Mobility Express 10.5 では、SIP 電話機向け VRF サポートが追加されています。最大 5 つの VRF グループを、SIP 回線側の音声登録グローバルで構成できます。音声登録プールの下で、電話機が関連付けられている VRF グループを構成できます。VRF サポートを構成するには、次の手順を実行します。

手順の概要

  1. enable
  2. configure terminal
  3. voice register global
  4. group group-tag [ vrf vrfname]
  5. source-address ip-address
  6. url { authentication | directory | service} url
  7. exit

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:

Router# configure terminal

グローバル構成モードを開始します。

ステップ 3

voice register global

例:

Router(config)# voice register global

音声登録グローバル構成モードを開始します。

ステップ 4

group group-tag [ vrf vrfname]

例:

Router(config-register-global)# group 1

Cisco Unified Cisco Mobility Express ユーザーと電話機の VRF グループを作成します。

  • group-tag — 構成されている VRF グループの一意の識別子範囲：1 ～ 5。

  • （オプション）vrf vrfname — このグループが関連付けられている以前構成した VRF の名前。

  • デフォルトでは、 vrf vrfname キーワードと引数の組み合わせを使用して指定されていない限り、このグループは、どの VRF にも関連付けられていません。

  • 1 から 5 までの一意の識別子グループを定義し、個々のプールに適用できます。

    （注）   
    他のグループに影響を与えずにグループを一時的にシャットダウンするには、shutdown コマンドを使用します。グループを有効化するには、コマンドの no 形式を使用します。

  • デフォルト動作は、シャットダウンなしです。

ステップ 5

source-address ip-address

例:

Router(config-voice-register-group)# source-address 10.1.10.1

Cisco Unified CME に VRF グループを関連付けます。

  • Cisco Unified IP phones が Cisco Unified Cisco Mobility Express と通信する際の ip address 。

ステップ 6

url { authentication | directory | service} url

例:

Router(config-voice-register-group)# url directory http://10.1.10.1/localdirectory

Cisco Unified Cisco Mobility Express に接続された Cisco Unified IP Phone に Uniform Resource Locator（URL）をプロビジョニングします。

ステップ 7

exit

例:

Router(config-voice-register-group)# exit

特権 EXEC モードに戻ります。

例

次の出力例は、グループの下で送信元アドレスをプロビジョニングすることにより、VRF の SIP Cisco Mobility Express サポートを構成する方法を示しています。 


voice register global or 
voice register dn
or 
voice register pool
 mode  cme
 max-dn 100
 max-pool 100

 group 1 vrf voice-vrf1
  source-address 8.0.0.1

VRF グループへの Cisco Unified Cisco Mobility Express SCCP 電話機の追加

Cisco Unified Cisco Mobility Express の SCCP Cisco Unified IP Phone、TAPI ベースのクライアント、またはソフトフォンを VRF グループに追加するには、追加する電話機ごとに次の手順を実行します。


制約事項

  • Cisco Unified Cisco Mobility Express のすべての SCCP 電話機は、グローバル音声 VRF を介して登録する必要があり、グローバル音声 VRF の VRF グループにのみ追加する必要があります。

  • IOS ゲートウェイの FXS ポートに接続されたアナログ電話は、グローバル音声 VRF を介して登録する必要があり、グローバル音声 VRF でのみ VRF グループに追加する必要があります。

  • PC 上の TAPI ベースのクライアント アプリケーションとソフトフォンは、データ VRF を介して登録する必要があり、データ VRF でのみ VRF グループに追加する必要があります。

  • VRF グループは、同一の IP アドレスまたは共有回線をサポートしていません。

始める前に

  • VRF グループに含まれるすべての ephone 構成は、Cisco Unified Cisco Mobility Express ですでに構成されている必要があります。構成情報については、基本通話を発信する電話機の構成を参照してください。

手順の概要

  1. enable
  2. configure terminal
  3. ephone phone-tag
  4. description string
  5. mac-address [ mac-address ]
  6. group phone group-tag [ tapi group-tag ]
  7. end

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。
ステップ 2

configure terminal

例:

Router# configure terminal

グローバル構成モードを開始します。

ステップ 3

ephone phone-tag

例:

Router(config)# ephone 11

Cisco Unified IP Phone の ephone 構成モードを開始します。

ステップ 4

description string

例:

Router(config-ephone)# description cme-2801 srst

（オプション）インターフェイスに関する説明テキストが含まれます。

ステップ 5

mac-address [ mac-address ]

例:

Router(config-ephone)# mac-address 0012.8055.d2EE

ephone 構成に Cisco Unified IP phone の MAC アドレスを関連付けます。

ステップ 6

group phone group-tag [ tapi group-tag ]

例:

Router(config-ephone)# group phone 1

電話機、TAPI ベースのクライアント、またはソフトフォンを VRF グループに追加します。

  • group-tag — telephony-service 構成モードで、group コマンドを使用して以前構成した VRF グループの一意の識別子。範囲：1 ～ 5。

  • このコマンドは、ephone テンプレート構成モードで構成して、1 台以上の電話機に適用することもできます。ephone コンフィギュレーションは、ephone テンプレート コンフィギュレーションよりも優先されます。
ステップ 7

end

例:

Router(config-ephone)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

例

次の例は、電話機を VRF グループに追加する方法を示しています。電話機 1 と 3 は、グローバル音声 VRF の VRF グループ 1 にあります。電話機 1 の TAPI クライアントおよびソフトフォン 3 は、data-vrf2 のグループ 1 に属します。電話機 3 の TAPI クライアントおよびソフトフォン 4 は、data-vrf 2 のグループ 3 に属します。 


		telephony-service 
		 sdspfarm conference mute-on # mute-off # 
		 sdspfarm units 4 
		 sdspfarm transcode sessions 10 
		 sdspfarm tag 1 xcode101 
		 sdspfarm tag 2 conf103 
		 group  1 vrf voice-vrf 
		  ip source-address 10.1.10.1 port 2000 
		  url directories http://10.1.10.1/localdirectory 
		 ! 
		 group  2 vrf data-vrf1 
		  ip source-address 10.2.10.1 port 2000 
		 ! 
		group  3 vrf data-vrf2 
		  ip source-address 10.3.10.1 port 2000 
		 ! 
		. 
		. 
		ephone-template 1 
		 group phone 1 tapi 2 
		ephone-template 2 
		 group phone 2 
		... 
		ephone 1 
		 ephone-template 1 
		ephone 2 
		 ephone-template 2 
		ephone 3 
		 group phone 1 tapi 3 
		ephone 4 
		 group phone 3 
		ephone  201 
		 group phone 1 
		 type anl

VRF グループへの CiscoUnifiedCisco Mobility Express SIP 電話機の追加

SIP Cisco Unified IP Phone、または Cisco Unified Cisco Mobility Express のソフトフォンを VRF グループに追加するには、追加する電話機ごとに次の手順を実行します。

始める前に

  • VRF グループに含まれるすべての音声登録プール構成は、Cisco Unified Cisco Mobility Express ですでに構成されている必要があります。構成情報については、基本通話を発信する電話機の構成を参照してください。

手順の概要

  1. enable
  2. configure terminal
  3. voice register pool pool-tag
  4. id mac [ mac-address]
  5. group group-tag
  6. end

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的
ステップ 1

enable

例:

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

  • プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

例:

Router# configure terminal

グローバル構成モードを開始します。

ステップ 3

voice register pool pool-tag

例:

Router(config-register-pool)# group

Cisco Unified IP phone で、音声登録プール構成モードを開始します。

ステップ 4

id mac [ mac-address]

例:

Router(config-regoster-pool)# id mac 0012.8055.d2EE

Cisco Unified IP phone と 音声登録プール構成を関連付けます。

ステップ 5

group group-tag

例:

Router(config-register pool)# group 1

電話機またはソフトフォンを VRF グループに追加します。

  • group-tag — 音声登録グローバル構成モードで、group コマンドを使用して以前構成した VRF グループの一意の識別子。範囲：1 ～ 5。

ステップ 6

end

例:

Router(config-register-pool)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

例

次の例は、SIP 電話を VRF グループに追加する方法を示しています。 

voice register global 
		 mode  cme
		 max-dn 100
		 max-pool 100 
		 authenticate realm ccmsipline 
		 voicemail 24001
		 phone-mode phone-only
		 tftp-path flash: 
		 create profile sync 0000443960010126
		 conference hardware 
		 group 1 vrf voice-vrf1 
		  source-address 8.0.0.1 
		 ! 
		 group 2 vrf data-vrf1 
		  url authentication http://7.0.0.1/CCMCIP/authenticate.asp
		  source-address 7.0.0.1 
		 ! 
		 group 3 vrf data-vrf1 
		  source-address 10.104.45.142 
		 ! 
		 group 4 vrf voice-vrf1 
		  source-address 9.42.29.101 
		 ! 
		! 
		voice register pool  1 
		 id mac A40C.C395.7B5C 
		 session-transport tcp
		 type 9971 
		 number 1 dn 1 
		 group 1 
		 template 1 
		 dtmf-relay rtp-nte 
		 username 14001 password 14001 
		 codec g711ulaw 
		 paging-dn 99 
		!

VRF サポート設定の設定例

DHCP を使用して IP アドレス範囲を VRF にマッピングする例


（注）  

VRF を指定するかどうかにかかわらず、重複する IP アドレスは、Cisco Unified CME 7.0(1) でサポートされていません。

DHCP アドレスを割り当てるには、global address allocation、VRF pool、individual host の 3 つの方法があります。

global address allocation スキーマでは、no ip dhcp use vrf connected コマンドを使用する必要があります。 


no ip dhcp use vrf connected
!
ip dhcp pool vcme1
   network 209.165.201.10 255.255.255.224
   option 150 ip 209.165.201.9 
   default-router 209.165.201.9 
   class vcme1
      address range 209.165.201.1 209.165.201.30
!

次に、VRF プール vcme1 からアドレスを割り当てる例を示します。 


ip dhcp use vrf connected
!
ip dhcp pool vcme1
   vrf data-vrf1
   network 209.165.201.10 255.255.255.224
   option 150 ip 209.165.201.9
   default-router 209.165.201.9 
   class vcme1
      address range 209.165.201.1 209.165.201.30
!

次に、個々のホスト別にアドレスを割り当てる例を示します。01 を使用して ホスト MAC アドレスの最初の 2 桁の16 進数を置き換える必要があります。 


ip dhcp pool phone3
   host 209.165.201.15 255.255.255.224
   client-identifier 0100.0ed7.4ce6.3d
   default-router 209.165.201.11 
   option 150 ip 209.165.201.11 
!

VRF 対応ハードウェア会議の構成例

内部 DSP ファームでのハードウェア会議

  • 内部 DSP ファームは、ローカル ループバック インターフェイスを通じて登録する必要があります。

  • ループバックによって、Cisco Unified CME はグローバル ルーティング テーブルのメディア パスにアクセスできます。

次の設定で太字のコマンドは、シグナリング パスとメディア パスがグローバル ルーティング テーブルを通じてアクセスされ、ループバック インターフェイスがデフォルト ルーティング テーブル内にあることを示しています。 


interface Loopback5 
		 ip address 12.5.10.1 255.255.255.255 
		!
		sccp local Loopback5 
		sccp ccm 12.5.10.1 identifier 2 version 4.1
		sccp
		!
		sccp ccm group 2
		 bind interface Loopback5 
		 associate ccm 2 priority 1
		 associate profile 103 register conf103
		 associate profile 101 register xcode101
		!
		telephony-service
		 sdspfarm conference mute-on # mute-off #
		 sdspfarm units 4
		 sdspfarm transcode sessions 10
		 sdspfarm tag 1 xcode101
		 sdspfarm tag 2 conf103
		 group  1 vrf vrf1
		 ip source-address 10.1.10.1 port 2000
		!
		 group  2 vrf vrf2
		  ip source-address 10.2.10.1 port 2000
		!
		group  3 vrf vrf3
		  ip source-address 10.3.10.1 port 2000
		!
		group  4 vrf vrf4
		  ip source-address 10.4.10.1 port 2000
		!
		 group  5 
		  ip source-address 12.5.10.1 port 2000 
		!
		conference hardware
		max-ephones 240
		max-dn 480
		voicemail 7710
		max-conferences 8 gain -6  

外部 DSP ファームによるハードウェア会議

  • Cisco ルータにおける通常の DSP ファームの設定

  • 外部 DSP ファームは、グローバル音声 VRF に割り当てられたインターフェイスまたはサブインターフェイスを通じて Cisco Unified CME に登録する必要があります。接続パスが、音声 VRF を経由していることを確認します。

  • 外部 DSP ファームを設定するルータは、VRF-Aware である必要はありません。

DSP ファームの設定の詳細については、トランスコーディング リソースの構成を参照してください。

グローバル音声 VRF の Cisco Unity Express の構成例


		  voice vrf vrf2 
		   ip vrf data-vrf2 
		   rd 100:2  
		   route-target export 100:2  
		   route-target import 100:2 
		  ! 
		  Interface loop back 0 
		  ip vrf forwarding data-vrf2 
		  Ip address 21.10.10.2 
		  !<==The following config puts CUE in the voice vrf. Service-engine interface and service-module must have an IP address.===> 
		  ! 
		  interface Service-Engine1/0  
		   ip vrf forwarding voice-vrf3 ip address 21.10.10.5 255.255.255.0 
		   service-module ip address 21.10.10.6 255.255.255.0 
		   service-module ip default-gateway 21.10.10.2! 
		   ip route 21.10.10.6 255.255.255.255 Service-Engine1/0 
		  … 
		  line 66  
		  no activation-character

内部 DSP ファームでのハードウェア会議

  • 内部 DSP ファームは、ローカル ループバック インターフェイスを通じて登録する必要があります。

  • ループバックによって、Cisco Unified CME はグローバル ルーティング テーブルのメディア パスにアクセスできます。

次の設定で太字のコマンドは、シグナリング パスとメディア パスがグローバル ルーティング テーブルを通じてアクセスされ、ループバック インターフェイスがデフォルト ルーティング テーブル内にあることを示しています。 


		  interface Loopback5  
		   ip address 12.5.10.1 255.255.255.255  
		  ! 
		  sccp local Loopback5  
		  sccp ccm 12.5.10.1 identifier 2 version 4.1 
		  sccp 
		  ! 
		  sccp ccm group 2 
		   bind interface Loopback5  
		   associate ccm 2 priority 1 
		   associate profile 103 register conf103 
		   associate profile 101 register xcode101 
		  ! 
		  telephony-service 
		   sdspfarm conference mute-on # mute-off # 
		   sdspfarm units 4 
		   sdspfarm transcode sessions 10 
		   sdspfarm tag 1 xcode101 
		   sdspfarm tag 2 conf103 
		   group  1 vrf vrf1 
		    ip source-address 10.1.10.1 port 2000 
		  ! 
		   group  2 vrf vrf2 
		    ip source-address 10.2.10.1 port 2000 
		  ! 
		  group  3 vrf vrf3 
		    ip source-address 10.3.10.1 port 2000 
		  ! 
		  group  4 vrf vrf4 
		    ip source-address 10.4.10.1 port 2000 
		  ! 
		   group  5  
		   ip source-address 12.5.10.1 port 2000  
		  ! 
		  conference hardware 
		  max-ephones 240 
		  max-dn 480 
		  voicemail 7710 
		  max-conferences 8 gain -6  

外部 DSP ファームによるハードウェア会議

  • Cisco ルータにおける通常の DSP ファームの設定

  • 外部 DSP ファームは、グローバル音声 VRF に割り当てられたインターフェイスまたはサブインターフェイスを通じて Cisco Unified CME に登録する必要があります。接続パスが、音声 VRF を経由していることを確認します。

  • 外部 DSP ファームを設定するルータは、VRF-Aware である必要はありません。

DSP ファームの設定の詳細については、トランスコーディング リソースの構成を参照してください。

Cisco Unified Cisco Mobility Express SIP Phone のマルチ VRF サポートの構成例

次の出力例は、ユーザーが複数の VRF からの登録を許可する Cisco Mobility Express 構成を示しています。 


		voice register global
		 mode  cme
		 max-dn 100
		 max-pool 100
		 authenticate realm ccmsipline
		 voicemail 24001
		 phone-mode phone-only
		 tftp-path flash:
		 create profile sync 0000443960010126
		 conference hardware
		 group 1 vrf voice-vrf1
		  source-address 8.0.0.1
		 !
		 group 2 vrf data-vrf1
		  url authentication http://7.0.0.1/CCMCIP/authenticate.asp
		  source-address 7.0.0.1
		 !
		 group 3 vrf data-vrf1
		  source-address 10.104.45.142
		 !
		 group 4 vrf voice-vrf1
		  source-address 9.42.29.101
		 !
		!
		voice register dn  1
		 number 14001
		 name voicevrf-ph1
		!
		voice register dn  2
		 number 14002
		 allow watch
		 name datavrf-ph1
		!
		voice register dn  3
		 number 14003
		 allow watch
		 name voicevrf-ph2
		!
		voice register dn  4
		 voice-hunt-groups login
		 number 14004
		 name Jabber-Win
		!
		voice register dn  5
		 number 14005
		 name Jabber-Android
		!
		voice register dn  6
		 number 14006
		 allow watch
		 mobility
		 snr 24001 delay 5 timeout 50
		!
		voice register dn  7
		 number 14007
		 name voicevrf-7841
		!
		voice register dn  8
		 number 14008
		 name jabbed-android-2
		!
		voice register dn  10
		 number 14010
		 allow watch
		 name intervrf-shared-line
		 shared-line max-calls 8
		!
		voice register dn  11
		 number 14011
		 shared-line
		!
		voice register dn  12
		 number 15002
		 name em-logged-in
		!
		voice register dn  21
		 number 1101
		 name CME1-Phone1
		!
		voice register dn  22
		 number 1102
		 name CME1-Phone2
		!
		voice register template  1
		 softkeys idle  Newcall Pickup Redial Cfwdall DND
		 softkeys ringIn  Answer DND iDivert
		 softkeys connected  Endcall Hold Mobility iDivert Park
		!
		voice register pool  1
		 id mac A40C.C395.7B5C
		 session-transport tcp
		 type 9971
		 number 1 dn 1
		 group 1
		 template 1
		 dtmf-relay rtp-nte
		 username 14001 password 14001
		 codec g711ulaw
		 paging-dn 99
		!
		voice register pool  2
		 fastdial 1 14003 name voice-vrf1-ph1
		 id mac ACA0.16FC.9742
		 type 9971
		 number 1 dn 2
		 number 2 dn 10
		 group 2
		 template 1
		 presence call-list
		 dtmf-relay rtp-nte
		 codec g711ulaw
		 paging-dn 99
		 blf-speed-dial 1 13001 label "13001"
		 blf-speed-dial 2 14006 label "14006"
		!
		voice register pool  3
		 fastdial 1 14002 name datavrf,ph1
		 id mac 2893.FEA3.2557
		 type 9951
		 number 1 dn 3
		 number 2 dn 10
		 group 1
		 template 1
		 dtmf-relay rtp-nte
		 username 14003 password 14003
		 codec g711ulaw
		 blf-speed-dial 1 14002 label "14002"
		 blf-speed-dial 2 14006 label "14006"
		 blf-speed-dial 3 13001 label "13001"
		!
		voice register pool  4
		 id device-id-name arunsrin
		 type Jabber-CSF-Client
		 number 1 dn 4
		 group 3
		 dtmf-relay rtp-nte
		 username arunsrin password cisco
		 codec g711ulaw
		!
		voice register pool  5
		 registration-timer max 720 min 660
		 id mac 980C.821B.26CD
		 session-transport tcp
		 type Jabber-Android
		 number 1 dn 5
		 group 3
		 dtmf-relay rtp-nte
		 username frodo password cisco
		 codec g711ulaw
		!
		voice register pool  6
		 busy-trigger-per-button 40
		 id mac 6C41.6A36.900D
		 type 7821
		 number 1 dn 6
		 group 1
		 template 1
		 presence call-list
		 dtmf-relay rtp-nte
		 codec g711ulaw
		 paging-dn 99
		!
		voice register pool  7
		 busy-trigger-per-button 40
		 id mac 6C41.6A36.9110
		 session-transport tcp
		 type 7841
		 number 1 dn 7
		 group 2
		 dtmf-relay rtp-nte
		 codec g711ulaw
		 paging-dn 99
		!
		voice register pool  8
		 registration-timer max 720 min 660
		 id mac 980C.821A.5D28
		 session-transport tcp
		 type Jabber-Android
		 number 1 dn 8
		 group 3
		 dtmf-relay rtp-nte
		 username pippin password cisco
		 codec g711ulaw
		!
		voice register pool  21
		 id mac 1000.1000.1101
		 type 7970
		 number 1 dn 21
		 group 4
		 username 1101 password 1101
		 codec g711ulaw
		!
		voice register pool  22
		 id mac 1000.1000.1102
		 type 7970
		 number 1 dn 21
		 group 4
		 username 1102 password 1102
		 codec g711ulaw
		!
		voice hunt-group 1 parallel
		 phone-display
		 final 13002
		 list 14001,14002,14003
		 timeout 3 
		 pilot 14999 
		!
		!
		voice hunt-group 2 parallel
		 final 14001
		 list 14004,*,14002
		 timeout 5 
		 pilot 14998 
		 name test-vhg
		!
		!
		voice logout-profile 1
		 pin 1234
		 user 14002 password 14002
		 number 14002 type normal
		 speed-dial 1 13002 label "ephone2" 
		!
		voice user-profile 1
		 user me password me
		 number 15002 type normal
		!
		!
		!
		voice translation-rule 217351
		 rule 1 /^24/ /9924\1/
		!
		!
		voice translation-profile 217351

VRF サポートの機能情報

次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースだけを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
表 1. 仮想ルート転送に関する機能情報

機能名

Cisco Unified Cisco Mobility Express のバージョン

機能情報

Cisco Unified CME での VRF サポート

7.0(1)

VRF は、Cisco Unified CME、会議、トランスコーディング、および RSVP コンポーネントをサポートします。また、VRF によって、データ VRF リソース内のソフトフォンは、VRF 音声ゲートウェイ内の電話機と通信できます。

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