Circuit Emulation over Packet サービスの概要
Circuit Emulation over Packet(CEoP)は、TDM 回線をパケット スイッチド ネットワーク上で伝送する方法の 1 つです。Circuit Emulation over Packet は、物理接続の模倣です。CEoP の目標は、専用回線およびレガシー TDM ネットワークを置き換えることです。この機能によって、ネットワーク管理者は既存の IP または MPLS ネットワークを使用して専用回線エミュレーション サービスを提供できるようになります。また、他のマルチサービス プラットフォーム インターフェイスの形式の要件を満たさないデータ ストリームやプロトコルを伝送できるようになります。CEoP によって、TDM ビットがパケットに変換され、適切なヘッダーにカプセル化されてから、PSN を通して送信されます。CEoP の受信側では、TDM ビット ストリームがパケットから復元されます。
CEoP SPA はハーフハイト(HH)共有ポート アダプタ(SPA)であり、CEoP SPA ファミリを構成するものとしては、24xT1/E1/J1、2xT3/E3、および 1xOC3/STM1 非構造化/構造化(NxDS0)1/4 レート、ハーフハイト SPA があります。CEoP SPA が実行するビット透過データ転送は、完全にプロトコル非依存です。
CEoP には、次の 2 つのモードがあります。
• 非構造化モード:SAToP(Structure Agnostic TDM over Packet)と呼ばれます。SAToP では、着信データはその内容にかかわらず、純粋なビット ストリームと見なされます。
• 構造化モード:CESoPSN(Circuit Emulation Service over Packet Switched Network)と呼ばれます。CESoPSN では、着信 TDM ビット ストリームの構造が DS0 レベルで認識されます。
CESoPSN および SAToP では、MPLS、UDP/IP および L2TPv3 を転送メカニズムとして使用できます。
(注) Cisco IOS XR Release 4.2.x では、転送メカニズムとして MPLS だけがサポートされます。
これらの SPA は、Circuit Emulation Services over Packet Switched Network(CESoPSN)および Structure-Agnostic Transport over Packet(SAToP)の転送に関する新しい標準に適合するように設計された、シスコの最初のルータ インターフェイスです。SAToP モードでは、これらの SPA はデータの形式や構造が事前定義されていないものとして動作します。データは単に、任意の内容のビット ストリームと見なされます。すべてのデータ ビットはそのまま、定義済みの宛先まで、IP/MPLS パケットとしてカプセル化された状態で転送されます。CESoPSN モードでは、キャリアが形式を定義します。SPA は、E1 および T1 フレーミングをすべてサポートします。CESoPSN アプリケーションに使用される帯域幅を節約するには、有効なタイム スロットのみを送信用に選択します。主な用途は、次のとおりです。
• 2G と 3G のネットワーク トラフィックを、パケット ネットワークを介して転送します(モバイル事業者向け)。モバイル サービス プロバイダーは、新たな収益創出サービスをサポートするために、HSDPA を使用する高速データ ネットワークを実装しています。SPA の独自の特色として、モバイル ネットワーク(2G および 3G)の多世代移行に対応していることや、TDM と ATM のトラフィックを同時に IP/MPLS ネットワーク上で伝送できることが挙げられます。このテクノロジーによるメカニズムを利用すると、セル サイトへの IP/MPLS が可能になります。これによって最終的に、モバイル トラフィックをエンドツーエンドで IP を介して転送できるようになる可能性があります。
• 専用回線を置き換えるための T3/E3 回線エミュレーション。
• 専用回線を置き換えるための T1/E1 回線エミュレーション。
• PBX 間を PSN 経由で接続する。
• IP/MPLS を経由する高密度 SS7 バックホール。
• Inter-MSC 接続。
• 政府や防衛などの高セキュリティ アプリケーションのための事前暗号化データ。
• 運輸や公共サービス(電気など)の産業で使用されている、独自の同期または非同期データ プロトコル。
• 都市圏(メトロ)イーサネットまたは WAN サービス プロバイダー環境における、専用回線エミュレーション サービス。
回線エミュレーション サービスの概念、設定および例については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router L2VPN and Ethernet Services Configuration Guide 』の「 Implementing Point to Point Layer 2 Services 」モジュール を参照してください。
CEoP チャネライズド SONET/SDH の設定に関する情報
Circuit Emulation over Packet チャネライズド SONET/SDH を設定するには、次の概念を理解している必要があります。
• 「チャネライズド SONET および SDH の概要」
• 「チャネライズド SONET/SDH のデフォルト設定値」
チャネライズド SONET および SDH の概要
同期光ファイバ ネットワーク(SONET)は、光ファイバでのデジタル テレコミュニケーション サービス伝送において使用される米国規格協会(ANSI)の規格形式です。
チャネライズド SONET では、多重化 T3/E3 および仮想トリビュタリ グループ(VTG)チャネルで SONET フレームを転送することができます。
SONET は、同期転送信号(STS)フレーム構成を使用します。STS は、オプティカル キャリア 1(OC-1)の電気版に相当します。
チャネライズド SONET インターフェイスは、複数の STS ストリームを複合したものであり、固有のペイロード ポインタを持つ独立したフレームとして維持されます。フレームは、転送される前に多重化されます。
回線がチャネル化されると、 パス と呼ばれるより小さい帯域幅のチャネルに論理的に分割されます。これらのパスが SONET ペイロードを伝送します。全パスの帯域幅の合計は回線の帯域幅を超過できません。
回線がチャネル化されない場合、この回線は クリア チャネル と呼ばれ、回線の全帯域幅がブロードバンド サービスを伝送する単一のチャネル専用となります。
T3/E3 チャネルを T1 にチャネル化でき、T1 をさらに DS0 タイムスロットにチャネル化することができます。
SONET 回線のチャネル化は、次の 2 つの主要なプロセスで構成されます。
• コントローラの設定
• インターフェイスのチャネライズド パスへの設定
最初に、STS パスのモードを設定することによりコントローラを設定します。
モードが指定されると、各コントローラが作成され、残りの設定がそのコントローラに適用されます。たとえば、T3 モードでは T3 コントローラが作成されます。T3 コントローラは、シリアル チャネルに対して設定するか、または T1 を伝送するためにさらにチャネル化できます。これらの T1 は、シリアル インターフェイスに対して設定できます。
設置されている SPA のサポートに応じて、各 STS パスを個別に T3、E3、VTG などに設定できます。
次のレベルの SONET チャネライゼーション モードが CEoP SPA でサポートされます。
OC3->STS-1->VTG-> VT1.5 -> 非フレーム化 T1
OC3->STS-1->VTG-> VT1.5 -> T1 -> DS0
図 28 は、設定可能な VTG パスを示しています。
(注) Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの Cisco 1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA では、VTG パスのみがサポートされます。
図 28 SONET VTG チャネライズド パス
同期デジタル ハイアラーキ(SDH)は、SONET の国際版に相当します。
SDH は、同期転送モード(STM)フレーム構成を使用します。1 つの STM-1 は、3 つのオプティカル キャリア 1(OC-1)の電気版に相当します。同期転送モジュール(STM)信号は、SONET の STS の同期デジタル ハイアラーキ(SDH)版に相当しますが、各帯域幅で番号は異なります。ここでは、STM という用語はパス幅と光回線レートの両方を表します。STM 信号内のパスは、管理ユニット(AU)と呼ばれます。
SONET と SDH 間での基本的な用語の違いの概要を次に示します。
• SONET の STS は、SDH の管理ユニット(AU)に相当
• SONET の仮想トリビュタリ(VT)は、SDH のトリビュタリ ユニット(TU)に相当
• SDH の基本ビルディング ブロックは STM-1(STS-3 に相当)および STM-0(STS-1 に相当)
管理ユニット(AU)は、より上位のパス レイヤと多重化セクション レイヤ間の適合を可能にする情報構造です。AU は、情報ペイロード(より上位の仮想コンテナ)と管理ユニット ポインタで構成されます。管理ユニット ポインタは、ペイロード フレーム開始のオフセットを多重化セクション フレーム開始と相対的に示します。
AU は、トリビュタリ ユニット(TU)およびトリビュタリ ユニット グループ(TUG)にチャネル化することができます。
管理ユニット 3(AU-3)は、1 つの STM-1 で構成されます。
管理ユニット グループ(AUG)は、STM ペイロードにおいて固定の定義された位置を占める 1 つまたは複数の管理ユニットで構成されます。
表 4 に、SONET 規格で一般的に使用される表記および用語と、SDH での対応する用語を示します。
表 4 SONET/SDH 用語対照表
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SONET |
SDH |
STS-3c |
AU-4 |
STS-1 |
AU-3 |
VT |
TU |
SPE |
VC |
セクション |
リジェネレータ セクション |
回線 |
多重化セクション |
パス |
パス |
次のレベルの SDH チャネル化が CEoP SPA でサポートされます。
• E1 の場合:
– STM1-> AU-4 -> TUG-3 -> TUG-2 ->VC12-> 非フレーム化 E1
– STM1-> AU-4 -> TUG-3 -> TUG-2 ->VC12-> E1 -> DS0
• T1 の場合:
– STM1-> AU-3-> TUG-2 -> VC11-> 非フレーム化 T1
– STM1-> AU-3-> TUG-2 -> VC11->T1 -> DS0
図 29 に、CEoP SPA で設定可能な SDH AU-3 パスの例を示します。
図 29 SDH AU3 パス
図 30 に、CEoP SPA で設定できる SDH AU4 パスを示します。
図 30 SDH AU4 パス
チャネライズド SONET/SDH のデフォルト設定値
表 5 に、チャネライズド SONET/SDH に存在するデフォルト設定パラメータを示します。
表 5 SONET/SDH コントローラのデフォルト設定値
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クロック ソース |
line |
clock source { internal | line } |
SONET フレーミング |
sonet |
hw-module sub-slot node-id cardtype {sonet | sdh} |
クロック配信
CEoP SPA でのクロック配信には、次の方法があります。
• 同期クロッキング:同期クロッキングによって、送信元と宛先の TDM 回線が同じクロックに合わせて同期化されます。このクロックは、何らかの物理的クロック配信手段で配信されたものです(SONET/SDH、BITS、GPS など)。特定の TDM 回線へのクロックは、次のものから渡すことができます。
– 回線:送信クロックは、同じ物理回線の受信者からのものです。
– 内部:送信クロックはラインカードから取得されます。内部の自励発振器から、または別の物理回線から導出できます。
– 回復:送信クロックの導出に使用される、CEM インターフェイスでのインバンド疑似配線ベースのアクティブ クロック回復。
CEoP SPA に対して設定可能な再生クロックの数は次のとおりです。
– Cisco 24 ポート チャネライズド T1/E1 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA:SPA ごとに 24 クロック。
– Cisco 2 ポート チャネライズド T3/E3 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA:SPA ごとに 10 クロック(T1/E1 モード)、SPA ごとに 2 クロック(T3/E3 モード)。
– Cisco 1 ポート チャネライズド OC3/STM-1 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA:SPA ごとに 10 クロック(T1/E1 モード)。
• 適応クロッキング:適応クロッキングは、ルータに共通クロック ソースがない場合に使用されます。図 31を参照してください。 クロックは、パケット到着率に基づいて導出されます。適応クロック回復アルゴリズムには、次の 2 つのタイプがあります。
– デジッタ バッファ占有レベルに基づく
– パケット到着率に基づく
クロック品質はパケット サイズによって異なり、パケット損失/破損への耐性は高くありません。また、不要な遅延の原因となります。クロック回復用バッファに十分な数のパケットを集める必要があるからです。デジッタ バッファ サイズでは、ネットワーク ジッタを容認するエミュレート サーキットの機能が決定されます。CEoP ソフトウェアのデジッタ バッファは設定可能であり、最大値は 500 ミリ秒です。
(注) CEoP SPA ハードウェアがサポートするのは、パケット到着率アルゴリズムだけです。
図 31 適応クロック回復
• 差分クロッキング:差分クロッキングが使用されるのは、セル サイトと集約ルータに共通のクロック ソースがあるが、TDM 回線のクロッキングに別のソースが使用されている場合です。TDM のクロックは、共通のクロックを基準とする、パケットの RTP ヘッダーの差分情報から導出されます。差分クロック回復の基になるのは、RTP ヘッダーで受信したタイムスタンプです。マスター側では、TDM クロックとネットワーク クロックの差が RTP ヘッダーに記録されます。スレーブ側では、このタイムスタンプが RTP ヘッダーから読み込まれ、クロック回復が行われて、このクロックが同期に使用されます。図 32を参照してください。
(注) Cisco 1 ポート チャネライズド OC3/STM-1 CEoP SPA ハードウェアで回復できるのは、最大 10 個の CEM インターフェイスの一意のクロック 10 個までです。クロック回復が設定される CEM インターフェイスは、それぞれ異なる T1 にあることが必要です。
図 32 差分クロック回復
CEM の設定とコマンドの詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router L2VPN and Ethernet Services Configuration Guide 』の「 Implementing Point to Point Layer 2 Services 」モジュールおよび『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router L2VPN and Ethernet Services Command Reference 』を参照してください。
サンプル CEM インターフェイス設定については、「回線エミュレーション インターフェイス設定:例」を参照してください。
CEM の実装方法
ここでは、次の手順について説明します。
• 「SONET VT1.5 マッピング T1 チャネルの設定と CEM インターフェイスの作成」
• 「C11-T1 または C12-E1 にマッピングされる SDH AU-3 の設定」
• 「Cisco 24 ポート チャネライズド T1/E1 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA の設定と CEM インターフェイスの作成」
• 「Cisco 2 ポート チャネライズド T3/E3 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA の設定と CEM インターフェイスの作成」
• 「CEM インターフェイスの設定」
• 「クロッキングの設定」
SONET VT1.5 マッピング T1 チャネルの設定と CEM インターフェイスの作成
Cisco 1 ポート チャネライズド OC3/STM-1 CEoP SPA の場合は、STS ストリームをチャネル化して、VT1.5 マッピングされた T1 チャネルとすることができます。
このタスクでは、VT マッピングされた T1 チャネルとなるように SONET 回線を設定する方法について説明します。
制約事項
チャネライズド SONET STS ストリームと VT1.5-T1 マッピングの組み合わせは、次の SPA でサポートされます。
• Cisco 1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA
手順の概要
1. configure
2. hw-module subslot node-id cardtype type
3. commit
4. controller sonet interface-path-id
5. sts number
6. mode mode
7. root
8. controller t1 interface-path-id
9. cem-group unframed
10. controller t1 interface-path-id
11. cem-group framed group-number timeslots range1-range2
12. no shutdown
13. end
または
commit
14. show runn interface cem interface-path-id
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
hw-module subslot node-id cardtype {sonet| sdh}
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# hw-module subslot 0/3/0 sonet |
SONET フレーム構成のコントローラを設定します。 SONET フレーム構成( sonet )がデフォルトです。フレーミング モード(SONET/SDH)の変更があるたびに、SPA は自動的にリロードされます。リロードが発生するのは、すべての CEM インターフェイス、T1 コントローラおよび SONET コントローラの設定が完全に削除された場合だけです。これは、初めて設定するときには当てはまりません。T1 コントローラとインターフェイスの設定は存在していないからです。 この設定は、CEoP SPA がフレーミング モードの 1 つで正常に動作するために必須です。初めて設定するときは、カード タイプが SONET に設定されていれば、SPA のリロードは発生しません。 |
ステップ 3 |
commit |
実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 4 |
controller sonet interface-path-id |
コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、SONET コントローラ名とインスタンス ID を rack/slot/module/port/controllerName 表記で指定します。 |
ステップ 5 |
sts number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# sts 1 |
number により指定された STS ストリームを設定します。範囲は 1 ~ 3 です。 |
ステップ 6 |
mode mode
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-stsPath)# mode t1 |
STS レベルでのインターフェイスのモードを設定します。設定可能なモードは、次のとおりです。 • vt15-t1:仮想トリビュタリ 1.5 T1(VT15 T1)を伝送する SONET パス |
ステップ 7 |
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-stsPath)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。構造を認識しない CEM インターフェイスを作成する場合は、ステップ 7 に進みます。構造を認識する CEM インターフェイスを作成する場合は、ステップ 9 に進みます。 |
ステップ 8 |
controller t1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/0/1/0/1/4/1 |
T1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/sts-num/vtg-num/T1-num 表記で指定します。 |
ステップ 9 |
cem-group unframed
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# cem-group unframed |
構造を認識しない CEM インターフェイスを作成します。 |
ステップ 10 |
controller t1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/0/1/0/1/5/1 |
T1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/sts-num/vtg-num/T1-num 表記で指定します。 |
ステップ 11 |
cem-group framed group-number timeslots range1-range2
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# cem-group framed 0 timeslots 1 |
構造を認識する CEM インターフェイスを作成します。 timeslots キーワードでは、インターフェイスのタイム スロットを範囲として指定します。この指定には、 range1-range2 という表記を使用します。 |
ステップ 12 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます(親 SONET レイヤが管理上の停止状態に設定されていないことを前提とします)。 |
ステップ 13 |
end または commit
RP/0/0RSP0/CPU0:router(config-sonet)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 14 |
show runn interface cem interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show runn interface cem 0/0/2/0/1/1/1/1:1 |
CEM インターフェイスの設定を確認します。 |
SDH AU-3 の C11-T1 へのマッピングの設定と CEM インターフェイスの作成
このタスクでは、c11-t1 マッピングを行うように SDH AU-3 を設定する方法について説明します。
前提条件
• SONET/SDH コントローラの設定方法を理解している必要があります。
制約事項
チャネライズド SDH AU-3 と c11-t1 マッピングの組み合わせがサポートされるのは、次の SPA です。
• Cisco 1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA
手順の概要
1. configure
2. hw-module subslot node-id cardtype type
3. commit
4. controller sonet interface-path-id
5. au number
6. mode mode
7. root
8. controller t1 interface-path-id
9. cem-group unframed
10. controller t1 interface-path-id
11. cem-group framed group-number timeslots range1-range2
12. no shutdown
13. end
または
commit
14. show runn interface cem interface-path-id
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
hw-module sub-slot node-id cardtype type
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# hw-module sub-slot <> cardtype sdh |
同期デジタル階層(SDH)のコントローラを設定します。 hw-module subslot node-id cardtype type コマンドは、SPA を SONET/SDH モードで動作するように設定します。 このコマンドを実行すると、コミットのときに SPA の自動リロードが発生します。リロードが発生するのは、すべての CEM インターフェイス、T1 コントローラおよび SONET コントローラの設定が完全に削除された場合だけです。これは、初めて設定するときには当てはまりません。T1 コントローラとインターフェイスの設定は存在していないからです。 この設定は、CEoP SPA がフレーミング モードの 1 つで正常に動作するために必須です。SONET フレーム構成( sonet )がデフォルトです。 |
ステップ 3 |
commit |
実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 4 |
controller sonet interface-path-id |
コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、SDH コントローラ名とインスタンス ID を rack/slot/module/port/controllerName 表記で指定します。 |
ステップ 5 |
au number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# au 1 |
管理ユニット(AU)グループを指定し、AU パス コンフィギュレーション モードを開始します。AU-3 の有効範囲は、次のとおりです。 • 1 ~ 3:1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA コマンドは AU タイプを指定しません。これは、設定する AU タイプの AU グループの番号を指定するものです。AU コマンドの範囲は、AU-3 と AU-4 のどちらを設定するかによって異なります。 |
ステップ 6 |
mode mode
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-auPath)# mode c11-t1 |
AU レベルでのインターフェイスのモードを設定します。AU-3 パスは、サポートされている SPA で c11-t1 にマッピングできます。 |
ステップ 7 |
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-auPath)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 8 |
controller t1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller T1 0/0/2/0/1/1/4 |
T1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/auNum/t1Num 表記で指定します。 |
ステップ 9 |
cem-group unframed
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# cem-group unframed |
構造を認識しない CEM インターフェイスを作成します。 |
ステップ 10 |
controller t1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/0/2/0/1/1/7 |
T1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/auNum/t1Num 表記で指定します。 |
ステップ 11 |
cem-group framed group-number timeslots range1-range2
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# cem-group framed 1 timeslots 2-3 |
構造を認識する CEM インターフェイスを作成します。 timeslots キーワードでは、インターフェイスのタイム スロットを範囲として指定します。この指定には、 range1-range2 という表記を使用します。 |
ステップ 12 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます(親 SONET レイヤが管理上の停止状態に設定されていないことを前提とします)。 |
ステップ 13 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 14 |
show runn interface cem interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show runn interface cem 0/0/2/0/1/1/1/1:1 |
CEM インターフェイスの設定を確認します。 |
SDH AU-3 の C12-E1 へのマッピングの設定と CEM インターフェイスの作成
このタスクでは、c12-e1 マッピングを行うように SDH AU-3 を設定する方法について説明します。
前提条件
• SONET/SDH コントローラの設定方法を理解している必要があります。
制約事項
チャネライズド SDH AU-3 と c12-e1 マッピングの組み合わせがサポートされるのは、次の SPA です。
• Cisco 1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA
手順の概要
1. configure
2. hw-module subslot node-id cardtype type
3. commit
4. controller sonet interface-path-id
5. au number
6. mode tug3
7. width number
8. tug3 number
9. mode mode
10. root
11. controller e1 interface-path-id
12. cem-group unframed
13. controller e1 interface-path-id
14. cem-group framed group-number timeslots range1-range2
15. no shutdown
16. end
または
commit
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
hw-module sub-slot node-id cardtype type
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# hw-module sub-slot <> cardtype sdh |
同期デジタル階層(SDH)フレーミングのコントローラ フレーミングを設定します。 hw-module subslot node-id cardtype type コマンドは、SPA を SONET/SDH モードで動作するように設定します。このコマンドを実行すると、コミットのときに SPA の自動リロードが発生します。リロードが発生するのは、すべての CEM インターフェイス、E1 コントローラおよび SONET コントローラの設定が完全に削除された場合だけです。 |
ステップ 3 |
commit |
実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 4 |
controller sonet interface-path-id |
コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、SDH コントローラ名とインスタンス ID を rack/slot/module/port/controllerName 表記で指定します。 |
ステップ 5 |
au number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# au 1 |
管理ユニット(AU)グループを指定し、AU パス コンフィギュレーション モードを開始します。AU-3 の有効範囲は、次のとおりです。 • 1 ~ 3:1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA コマンドは AU タイプを指定しません。これは、設定する AU タイプの AU グループの番号を指定するものです。AU コマンドの範囲は、AU-3 と AU-4 のどちらを設定するかによって異なります。 |
ステップ 6 |
mode tug3
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-auPath)# mode tug3 |
AU レベルでのインターフェイスのモードを設定します。現在サポートされているのは TUG3 のみです。 |
ステップ 7 |
width number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-auPath)# width 3 |
AU ストリーム数を設定します。 |
ステップ 8 |
tug3 number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-auPath)#tug3 1 |
トリビュタリ ユニット グループ(TUG)の number を指定して、config-tug3Path モードを開始します。範囲は 1 ~ 3 です。 |
ステップ 9 |
mode mode
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-tug3Path)# mode c12-e1 |
tug3 レベルでのインターフェイスのモードを設定します。使用可能なモードを次に示します。 • c12-e1 :TU-12 から E1 を伝送する TUG-3 パス |
ステップ 10 |
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-auPath)# root |
グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。 |
ステップ 11 |
controller e1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller E1 0/0/2/0/1/1/1 |
E1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、E1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/auNum/tugNum/t1Num 表記で指定します。 |
ステップ 12 |
cem-group unframed
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# cem-group unframed |
構造を認識しない CEM インターフェイスを作成します。 |
ステップ 13 |
controller e1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller E1 0/0/2/0/1/1/7 |
E1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、E1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/auNum/tugNum/t1Num 表記で指定します。 |
ステップ 14 |
cem-group framed group-number timeslots range1-range2
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# cem-group framed 0 timeslots 1 |
構造を認識する CEM インターフェイスを作成します。 |
ステップ 15 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます(親 SONET レイヤが管理上の停止状態に設定されていないことを前提とします)。 |
ステップ 16 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
Cisco 24 ポート チャネライズド T1/E1 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA の設定と CEM インターフェイスの作成
このタスクでは、Cisco 24 ポート チャネライズド T1/E1 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA を設定する方法を説明します。
手順の概要
1. configure
2. hw-module subslot node-id cardtype type
3. hw-module subslot node-id mode CEM
4. commit
5. controller t1/e1 interface-path-id
6. cem-group unframed
7. controller t1/e1 interface-path-id
8. cem-group framed group-number timeslots range1-range2
9. no shutdown
10. end
または
commit
11. show runn interface cem interface-path-id
手順の詳細
|
|
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
hw-module subslot node-id cardtype {t1| e1}
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# hw-module subslot 0/3/0 cardtype t1 |
hw-module subslot node-id cardtype type コマンドは、SPA を t1/e1 モードで動作するように設定します。 リロードが発生するのは、すべての CEM インターフェイスおよび T1 コントローラの設定が完全に削除された場合だけです。これは、初めて設定するときには当てはまりません。T1 コントローラとインターフェイスの設定は存在していないからです。 |
ステップ 3 |
hw-module subslot node-id mode CEM
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# hw-module subslot 0/3/0 mode CEM |
hw-module subslot node-id mode CEM コマンドは、SPA を CEM モードで動作するように設定します。 |
ステップ 4 |
commit |
実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 5 |
controller t1|e1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/0/1/0/1 |
T1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/T1num 表記で指定します。 |
ステップ 6 |
cem-group unframed
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# cem-group unframed |
構造を認識しない CEM インターフェイスを作成します。 |
ステップ 7 |
controller t1|e1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/0/1/0/1 |
T1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/T1num 表記で指定します。 |
ステップ 8 |
cem-group framed group-number timeslots range1-range2
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# cem-group framed 0 timeslots 1 |
構造を認識する CEM インターフェイスを作成します。 timeslots キーワードでは、インターフェイスのタイム スロットを範囲として指定します。この指定には、 range1-range2 という表記を使用します。 |
ステップ 9 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます。 |
ステップ 10 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 11 |
show runn interface cem interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show runn interface cem 0/0/2/0/1:1 |
CEM インターフェイスの設定を確認します。 |
Cisco 2 ポート チャネライズド T3/E3 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA の設定と CEM インターフェイスの作成
T3/E3 チャネライゼーション モード
ここでは、Cisco 2 ポート チャネライズド T3/E3 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA を、T3 チャネル化を使用して設定する方法について説明します。
(注) Cisco 2 ポート チャネライズド T3/E3 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA では、T3 チャネルを T1 または E1 にチャネル化でき、T1 や E1 をさらに DS0 タイムスロットにチャネル化できます。
手順の概要
1. configure
2. hw-module subslot node-id cardtype type
3. hw-module subslot node-id mode CEM
4. commit
5. controller {t3 | e3} interface-path-id
6. cem-group unframed
7. no shutdown
8. end
または
commit
9. show runn interface cem interface-path-id
手順の詳細
|
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
hw-module subslot node-id cardtype {t3| e3}
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# hw-module subslot 0/3/0 cardtype t3 |
hw-module subslot node-id cardtype type コマンドは、SPA を t3/e3 モードで動作するように設定します。 フレーミング モード(t3/e3)の変更があるたびに、SPA は自動的にリロードされます。リロードが発生するのは、すべての CEM インターフェイスおよび T3 コントローラの設定が完全に削除された場合だけです。これは、初めて設定するときには当てはまりません。T3 コントローラとインターフェイスの設定は存在していないからです。 |
ステップ 3 |
hw-module subslot node-id mode CEM
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# hw-module subslot 0/3/0 mode CEM |
hw-module subslot node-id mode CEM コマンドは、SPA を CEM モードで動作するように設定します。 |
ステップ 4 |
commit |
実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 5 |
controller {t3|e3} interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t3 0/0/1/0/4 |
T3/E3 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T3/E3 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/T3Num 表記で指定します。 |
ステップ 6 |
cem-group unframed
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# cem-group unframed |
構造を認識しない CEM インターフェイスを作成します。非フレーム化 CEM インターフェイスだけがこのモードでサポートされます。 |
ステップ 7 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます。 |
ステップ 8 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 9 |
show runn interface cem interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show runn interface cem 0/0/1/0/4:1 |
CEM インターフェイスの設定を確認します。 |
T1/E1 チャネライゼーション モード
ここでは、Cisco 2 ポート チャネライズド T3/E3 回線エミュレーションおよびチャネライズド ATM SPA を、T1/E1 チャネル化を使用して設定する方法について説明します。
手順の概要
1. configure
2. hw-module subslot node-id cardtype type
3. hw-module subslot node-id mode CEM
4. commit
5. controller t3 interface-path-id
6. mode {t1|e1}
7. controller t1 interface-path-id
8. cem-group unframed
9. controller t1 interface-path-id
10. cem-group framed group-number timeslots range1-range2
11. no shutdown
12. end
または
commit
13. show runn interface cem interface-path-id
手順の詳細
|
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
hw-module subslot node-id cardtype {t3| e3}
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# hw-module subslot 0/3/0 t3 |
hw-module subslot node-id cardtype type コマンドは、SPA を t3/e3 モードで動作するように設定します。 フレーミング モード(t3/e3)の変更があるたびに、SPA は自動的にリロードされます。リロードが発生するのは、すべての CEM インターフェイスおよび T3 コントローラの設定が完全に削除された場合だけです。これは、初めて設定するときには当てはまりません。T3 コントローラとインターフェイスの設定は存在していないからです。 |
ステップ 3 |
hw-module subslot node-id mode CEM
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# hw-module subslot 0/3/0 mode CEM |
hw-module subslot node-id mode CEM コマンドは、SPA を CEM モードで動作するように設定します。 |
ステップ 4 |
commit |
実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 5 |
controller t3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t3 0/0/1/0/4 |
T3 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T3 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/T3Num 表記で指定します。 |
ステップ 6 |
mode {t1|e1} |
インターフェイスのモードを設定します。設定可能なモードは、T1 および E1 のチャネライゼーション モードです。 |
ステップ 7 |
controller t1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/0/1/0/4/1 |
T1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/T3Num/T1num 表記で指定します。 |
ステップ 8 |
cem-group unframed
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# cem-group unframed |
構造を認識しない CEM インターフェイスを作成します。 |
ステップ 9 |
controller t1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/0/1/0/4/1 |
T1 コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、T1 コントローラ名と interface-path-id を rack/slot/module/port/T3Num/T1num 表記で指定します。 |
ステップ 10 |
cem-group framed group-number timeslots range1-range2
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# cem-group framed 0 timeslots 1 |
構造を認識する CEM インターフェイスを作成します。 timeslots キーワードでは、インターフェイスのタイム スロットを範囲として指定します。この指定には、 range1-range2 という表記を使用します。 |
ステップ 11 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます。 |
ステップ 12 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 13 |
show runn interface cem interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show runn interface cem 0/0/2/0/1/1/1/1:1 |
CEM インターフェイスの設定を確認します。 |
設定時の注意事項および制約事項
ペイロード サイズおよびデジッタ バッファ サイズのすべての組み合わせがサポートされるとは限りません。適合しないペイロード サイズまたはデジッタ バッファの設定を適用すると、ルータはその設定を拒否して以前の設定に戻ります。
グローバル CEM クラスの設定
ここでは、グローバル CEM クラスを設定する方法について説明します。
(注) どのインターフェイス設定も、優先度は、CEM クラスのアタッチによって適用された設定よりも高くなります。また、インターフェイスにアタッチされた CEM クラスの優先度は、親コントローラにアタッチされた CEM クラスよりも高くなります。たとえば、ダミー パターン値 0xcf がインターフェイスに直接適用されているときに、ダミー パターン値 0xaa を持つ CEM クラスが同じインターフェイスにアタッチされた場合は、ダミー パターン値は 0xcf となります。新しい設定が適用されるのは、インターフェイスに直接適用されたダミー パターン値が削除された後となります。
手順の概要
1. configure
2. cem class class-name
3. payload value
4. dejitter value
5. idle pattern value
6. dummy mode { last-frame | user-defined }
7. dummy pattern value
8. end
または
commit
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
cem class class-name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# cem class Default |
新しい CEM クラスを作成します。 |
ステップ 3 |
payload value
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cem-class)# payload 512 |
CEM クラスのペイロード サイズを入力します。 |
ステップ 4 |
dejitter value
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cem-class)# dejitter 10 |
CEM クラスのデジッタ バッファ サイズを入力します。 |
ステップ 5 |
idle pattern value
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cem-class)# idle pattern 0x55 |
CEM クラスのアイドル パターン値を入力します。 |
ステップ 6 |
dummy mode
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cem-class)# dummy mode last-frame |
CEM クラスのダミー モードを開始します。選択肢は last-frame と user-defined です。 |
ステップ 7 |
dummy pattern value
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cem-class)# dummy pattern |
CEM クラスのダミー パターン値を入力します。この値が適用されるのは、ダミー モードが user-defined の場合のみです。 |
ステップ 8 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cem-class)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cem-class)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CEM クラスのアタッチ
ここでは、グローバル CEM クラスをアタッチする手順について説明します。
(注) CEM クラスは、CEM インターフェイスにアタッチすることも、T1/E1 コントローラにアタッチすることもできます。
手順の概要
1. configure
2. interface cem interface-path-id (または) controller {t1|e1} rack/slot/subslot/port
3. cem class-attach class-name
4. end
または
commit
手順の詳細
|
|
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface cem interface-path-id (または) controller {t1|e1} interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/0/2/0/1/1 |
CEM インターフェイスまたは T1/E1 コントローラを指定します。 |
ステップ 3 |
cem class-attach class-name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# cem class-attach Default |
CEM クラスをインターフェイスまたはコントローラにアタッチします。 |
ステップ 4 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cem-class)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cem-class)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ペイロード サイズの設定
1 つの IP パケットとしてカプセル化されるバイト数を指定するには cem payload コマンドを使用します。size 引数は、各パケットのペイロードでのバイト数を指定します。範囲は 32 ~ 1312 バイトです。
非構造化 CEM チャネルのデフォルトのペイロード サイズは、次のとおりです。
• E1 = 256 バイト
• T1 = 192 バイト
• E3 = 1024 バイト
• T3 = 1024 バイト
構造化 CEM チャネルのデフォルトのペイロード サイズは、チャネルを構成するタイム スロットの数によって異なります。ペイロード(L、バイト単位)、タイム スロットの数(N)、およびパケット化遅延(D、ミリ秒単位)の間には、L = 8 * N * D という関係があります。
デフォルトのペイロード サイズは、パケット化遅延を使用して計算されます。この数値は、CEM インターフェイスが表すタイムスロットの数に依存します。タイムスロットの数とパケット化遅延との関係を次に示します。
• N = 1 の場合は、D は 8 ミリ秒(対応するパケット ペイロード サイズは 64 バイト)
• 2 <= N <= 4 の場合は、D は 4 ミリ秒(対応するパケット ペイロード サイズは 32 * N バイト)
• N >= 5 の場合は、D は 1 ミリ秒(対応するパケット ペイロード サイズは 8 * N オクテット)
N = 1 の場合にパケット化遅延 5 ミリ秒のサポートを推奨します。
デジッタ バッファ サイズの設定
ネットワーク フィルタを補うために使用されるデジッタ バッファのサイズを指定するには、 cem dejitter コマンドを使用します。設定されたデジッタ バッファ サイズはミリ秒単位からパケット単位に変換され、次のパケット数(整数)に切り上げられます。バッファのサイズをミリ秒単位で指定するには、size 引数を使用します。範囲は 1 ~ 500 ミリ秒です。次に、例を示します。
Router(config-cem)# cem dejitter 5
CEM チャネルのデフォルトのデジッタ バッファは、CESoPSN か SAToP かにかかわらず、次のとおりです。
• E1 = 16 ミリ秒
• T1 = 16 ミリ秒
• E3 = 5 ミリ秒
• T3 = 5 ミリ秒
(注) SAToP T1/E1、T3/E3、および CESoPSN の回線でのペイロードとデジッタ バッファとの関係については、表 6、表 7、および表 8を参照してください。ペイロードとデジッタの設定は、表に示した最小値と最大値に従って行う必要があります。
(注) 最大および最小デジッタ バッファ値の範囲は、ペイロード値に対して固定です。
アイドル パターンの設定
アイドル パターンを指定するには、[no] cem idle pattern pattern コマンドを使用します。それぞれの損失 CESoPSN データ パケットのペイロードは、代わりになる同等量のデータに置き換える必要があります。pattern の範囲は 0x0 ~ 0xff です。デフォルトのアイドル パターンは 0xff です。次に例を示します。
Router(config-cem)# cem idle pattern 0xff
ある CEM インターフェイスで受信するはずの CEM パケットが受信されず、損失したと考えられる場合は、CEoP SPA によってアイドル パターンが TDM 接続回線に向けて出力されます。これは、CEM グループ内で設定された、それぞれのタイムスロットで行われます。
ダミー モードのイネーブル化
ダミー モードは、損失フレームまたは破損フレームの穴埋め用ビット パターンをイネーブルにします。ダミー モードをイネーブルにするには、 cem dummy mode [ last-frame | user-defined ] コマンドを使用します。デフォルトは last-frame です。次に例を示します。
Router(config-cem)# cem dummy mode last-frame
パケット損失の原因が順序不正の場合や、パケットの順序変更に失敗した場合は、CEoP SPA はダミー パターンを TDM 接続回線に向けて出力します。これは、CEM グループ内で設定された、それぞれのタイムスロットで行われます。
ダミー パターンの設定
ダミー モードが user-defined に設定されている場合は、 cem dummy-pattern コマンドを使用してダミー パターンを設定できます。pattern の範囲は、0x0 ~ 0xff です。デフォルトのダミー パターンは 0xff です。次に例を示します。
Router(config-cem)# cem dummy-pattern 0xff
表 6 に、T1/E1 SAToP 回線のペイロードとデジッタとの関係を示します。
表 6 T1/E1 SAToP 回線:ペイロードおよびジッターの制限
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T1 |
960 |
320 |
10 |
192 |
64 |
2 |
E1 |
1280 |
320 |
10 |
256 |
64 |
2 |
表 7 に、T3/E3 SAToP 回線のペイロードとデジッタとの関係を示します。
表 7 T3/E3 SAToP 回線:ペイロードおよびジッターの制限
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|
|
T3 |
1312 |
8 |
2 |
672 |
8 |
2 |
E3 |
1312 |
16 |
2 |
512 |
8 |
2 |
表 8 に、DS0 回線のペイロードとデジッタとの関係を示します。
表 8 CESoPSN DS0 回線:ペイロードおよびジッターの制限
|
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|
1 |
40 |
320 |
10 |
32 |
256 |
8 |
2 |
80 |
320 |
10 |
32 |
128 |
4 |
3 |
120 |
320 |
10 |
33 |
128 |
4 |
4 |
160 |
320 |
10 |
32 |
64 |
2 |
5 |
200 |
320 |
10 |
40 |
64 |
2 |
6 |
240 |
320 |
10 |
48 |
64 |
2 |
7 |
280 |
320 |
10 |
56 |
64 |
2 |
8 |
320 |
320 |
10 |
64 |
64 |
2 |
9 |
360 |
320 |
10 |
72 |
64 |
2 |
10 |
400 |
320 |
10 |
80 |
64 |
2 |
11 |
440 |
320 |
10 |
88 |
64 |
2 |
12 |
480 |
320 |
10 |
96 |
64 |
2 |
13 |
520 |
320 |
10 |
104 |
64 |
2 |
14 |
560 |
320 |
10 |
112 |
64 |
2 |
15 |
600 |
320 |
10 |
120 |
64 |
2 |
16 |
640 |
320 |
10 |
128 |
64 |
2 |
17 |
680 |
320 |
10 |
136 |
64 |
2 |
18 |
720 |
320 |
10 |
144 |
64 |
2 |
19 |
760 |
320 |
10 |
152 |
64 |
2 |
20 |
800 |
320 |
10 |
160 |
64 |
2 |
21 |
840 |
320 |
10 |
168 |
64 |
2 |
22 |
880 |
320 |
10 |
176 |
64 |
2 |
23 |
920 |
320 |
10 |
184 |
64 |
2 |
24 |
960 |
320 |
10 |
192 |
64 |
2 |
25 |
1000 |
320 |
10 |
200 |
64 |
2 |
26 |
1040 |
320 |
10 |
208 |
64 |
2 |
27 |
1080 |
320 |
10 |
216 |
64 |
2 |
28 |
1120 |
320 |
10 |
224 |
64 |
2 |
29 |
1160 |
320 |
10 |
232 |
64 |
2 |
30 |
1200 |
320 |
10 |
240 |
64 |
2 |
31 |
1240 |
320 |
10 |
248 |
64 |
2 |
32 |
1280 |
320 |
10 |
256 |
64 |
2 |
クロッキングの設定
SPA ポートごとに、ホスト カードからのシステム クロックを使用するか、ループ タイムとするかを個別に設定する必要があります。また、各 SPA は、ホストに参照クロックを渡します。これは、受信したポート クロックから選択できます。ここでは、1xOC3 SPA でクロッキングを設定する方法について説明します。
ここでは、次の内容について説明します。
• クロック回復の設定
• クロック回復の確認
クロック回復の設定
クロック回復を設定する場合は、次の注意事項に従ってください。
適応クロック回復
• クロック ソース:
– Cisco IOS XR Release 4.2.x 以降では、1 ポート チャネライズド OC-3/STM1 CEoP SPA の CEM インターフェイスからの再生クロックを、その SPA 自身のクロック ソースとして使用できます。
• 許容クロック ソース数:
– 詳細については、「クロック配信」を参照してください。
• ルータに使用するクロックは、ネットワーク クロックと同じものにする必要があります。この場合、疑似回線がクロックを伝送できます。
• 安定したクロック回復を提供するネットワーク上での CEM 疑似回線の最少バンドル サイズは 4 DS0 です。
• 安定したクロック回復を提供するネットワーク上での CEM 疑似回線の最少パケット サイズは 64 バイトです。
クロッキング差
• 1 ポート チャネライズド OC-3/STM1 CEoP SPA をソースとする差分クロックの最大数は 10 です。
• 1 ポート チャネライズド OC-3/STM1 CEoP SPA は、最大 10 個の T1/E1 クロックを回復できます。
• 同一ポートから送信されるバンドルにはいくつかあります。ポートのクロック伝送に使用されるバンドルは、ポートの最初に作成されたバンドルです。ポートの最初の DS0 を含む疑似回線だけが、クロック差を伝送できます。
• Stratum-1 クロックが存在している必要があります。これは、両方の PE ルータに送信される共通クロックです。ない場合は、回復が期待どおりに動作しません。
CEoP SPA でクロック回復を設定し、再生クロックをコントローラに適用するには、次の手順を使用します。
手順の概要
1. configure
2. interface cem rack/slot/subslot/port:cem-group
3. transmit-clock differential
4. recover-clock clock-id {adaptive |differential}
5. controller {t1|e1|t3|e3} rack/slot/subslot/port
6. clock source recovered clock-id
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface cem rack/slot/subslot/port:cem-group
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface cem 0/1/0/0:2 |
完全な CEM インターフェイス インスタンスを指定します。 |
ステップ 3 |
transmit-clock { differential }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# transmit-clock source internal |
CEM ポート送信クロック ソースを設定します。これは一般的には、マスターとしてクロックを送信するノードにおいて設定されます。このコマンドは、適応クロック回復に必須ではありません。 |
ステップ 4 |
recover-clock clock-id {adaptive| differential}
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# recover-clock clock-id <> adaptive |
再生クロック番号およびクロック回復タイプを指定します。これは一般的には、スレーブとしての役割を持つノード(コアからの着信 CEM パケットからクロックを回復する)において設定されます。 |
ステップ 5 |
controller name instance
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/1/1/0/0/0 |
コントローラ コンフィギュレーション サブモードを開始して、コントローラ名とインスタンス ID を rack/slot/module/port/name/instance1/instance2 表記で指定します。 |
ステップ 6 |
clock source recovered clock-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# clock source recovered 3 |
再生クロック番号を指定します。これは、T1/E1 コントローラの CEM インターフェイスからの再生クロックに適用されます。 |
クロック回復の確認
クロック回復を確認するには、 show recovered-clock コマンドを使用します。
Router# show recovered-clock sublsot 0/3/0
Recovered clock status for subslot 0/3/0
----------------------------------------
Clock Mode Port CEM Status Frequency Offset(ppb)
1 ADAPTIVE 0 1 HOLDOVER 0
Router# show recovered-clock
Recovered clock status for subslot 3/0
----------------------------------------
Clock Mode Port CEM Status Frequency Offset(ppb)
1 ADAPTIVE 0 1 ACQUIRING -694
CEM 用の show コマンド
コマンド show controller cem <forward interface instance> を使用すると、CEM パラメータ情報を確認できます。次の例は、コマンドのサンプル出力を示しています。
show controller cem forward interface instance コマンドの出力
RP/0/RSP0/CPU0:Router# show controllers cem 0/4/1/0:0
Port bandwidth(kbps) : 1984
Ingress packets : 1638960097, Ingress packets drop : 0
Egress packets : 1207954294, Egress packets drop : 287140468
Missing packets : 160475876, Reordered packets : 50092
Malformed packets : 73, Misorder drops : 7
Jitter buffer underrun : 28, Error seconds : 79673
Severely error seconds : 25721, Unavailable seconds : 160361