Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでの 802.1Q VLAN インターフェイスの設定
このモジュールでは、Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータの 802.1Q VLAN インターフェイスの設定と管理について説明します。
IEEE 802.1Q 仕様は、VLAN メンバーシップ情報のあるタグ付きイーサネット フレームの標準方式を確立し、ブリッジド LAN インフラストラクチャ内にある VLAN トポロジーの定義、操作、および管理ができる VLAN ブリッジの動作を定義します。
802.1Q 規格では、ブロードキャストおよびマルチキャストのトラフィックが必要以上の帯域を消費しないように、大規模なネットワークを小規模なパーツに分割することで問題に対処することを目的としています。また、内部ネットワークのセグメント間に、より高レベルのセキュリティを実現できます。
802.1Q VLAN インターフェイス設定の機能履歴
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リリース 3.7.2 |
この機能は、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで導入されました。 |
リリース 3.9.0 |
レイヤ 2 dot1q が更新されました。カプセル化 dot1q が追加されました。 |
802.1Q VLAN インターフェイスの設定に関する情報
802.1Q VLAN インターフェイスを設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「802.1Q VLAN の概要」
• 「802.1Q タグ付きフレーム」
• 「802.1Q VLAN インターフェイスの CFM」
• 「サブインターフェイス」
• 「サブインターフェイス MTU」
• 「ネイティブ VLAN」
• 「EFP」
• 「VLAN インターフェイスでのレイヤ 2 VPN」
• 「他のレイヤ 2 VPN 機能」
802.1Q VLAN の概要
VLAN とは、実際は異なる LAN セグメント上のデバイスでも、同じセグメントで接続している場合と同様に通信できるように設定された、1 つまたは複数の LAN 上にあるデバイスのグループです。VLAN は、物理接続ではなく論理接続に基づいているため、ユーザ管理、ホスト管理、帯域割り当て、およびリソースの最適化がとても柔軟です。
IEEE 802.1Q プロトコル規格では、ブロードキャストおよびマルチキャストのトラフィックが必要以上の帯域を消費しないように、大規模なネットワークを小規模なパーツに分割することで問題に対処しています。また、内部ネットワークのセグメント間に、より高レベルのセキュリティを実現できます。
802.1Q 仕様は、イーサネット フレームに VLAN メンバーシップ情報を挿入する標準方式を確立します。
Cisco IOS XR ソフトウェアは、ギガビット イーサネットおよび 10 ギガビット イーサネット インターフェイスでの VLAN サブインターフェイスの設定をサポートしています。
802.1Q タグ付きフレーム
IEEE 802.1Q タグ ベースの VLAN は、MAC ヘッダーの特別なタグを使用し、ブリッジでのフレームの VLAN メンバーシップを識別できます。このタグは、VLAN および Quality of Service(QoS)のプライオリティの識別に使用されます。VLAN は、手動での入力によってスタティックに作成することも、Generic Attribute Registration Protocol(GARP)VLAN Registration プロトコル(GVRP)を介してダイナミックに作成することもできます。VLAN ID は、フレームを特定の VLAN に関連付けて、スイッチがネットワークでフレームを処理する必要があるという情報を提供します。タグ付きフレームは、タグなしフレームよりも 4 バイト長く、イーサネット フレームの Type および Length フィールドにある 2 バイトの Tag Protocol Identifier(TPID)フィールドと、イーサネット フレームの Source Address フィールドの後ろから始まる 2 バイトの Tag Control Information(TCI)が含まれます。
802.1Q VLAN インターフェイスの CFM
802.1Q VLAN インターフェイスをモニタするための接続障害管理(CFM)の設定方法は、イーサネット インターフェイスをモニタするための CFM の設定と同じです。
イーサネット インターフェイスの CFM の設定については、 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのイーサネット OAM の設定」 モジュールの次のセクションを参照してください。
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サブインターフェイス
サブインターフェイスは、ハードウェア インターフェイス上に作成される論理インターフェイスです。これらのソフトウェア定義のインターフェイスにより、単一のハードウェア インターフェイス上でトラフィックを論理チャネルに分割することができ、また、物理インターフェイス上で帯域幅を効率的に利用することができます。
サブインターフェイスは、インターフェイス名の末尾に拡張を追加することで、他のインターフェイスと区別されます。たとえば、物理インターフェイス TenGigE 0/1/0/0 上のイーサネット サブインターフェイス 23 は、TenGigE 0/1/0/0.23 となります。
サブインターフェイスがトラフィックを渡すことができるようにするには、有効なタグ付きプロトコルのカプセル化と VLAN 識別子の割り当てが必要です。すべてのイーサネット サブインターフェイスは常に、デフォルトで 802.1Q VLAN でカプセル化されます。ただし、VLAN 識別子は明示的に定義する必要があります。
サブインターフェイス MTU
サブインターフェイスの最大伝送単位(MTU)は、物理インターフェイスから継承されます。これには、802.1Q VLAN タグに許可されている追加の 4 バイトも含まれます。
ネイティブ VLAN
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータは、ネイティブ VLAN をサポートしません。ただし、同等の機能は、次のように encapsulation コマンドを使用して達成されます。
encapsulation dot1q TAG-ID, untagged
EFP
イーサネット フロー ポイント(EFP)は、抽象的なルータのアーキテクチャを説明する Metro Ethernet Forum(MEF)の用語です。Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでは、EFP は VLAN カプセル化を使用した L2 サブインターフェイスによって実装されます。用語 EFP は VLAN タグ付き L2 サブインターフェイスと同義的に使用されます。
VLAN インターフェイスでのレイヤ 2 VPN
レイヤ 2 バーチャル プライベート ネットワーク(L2VPN)機能を利用すると、サービス プロバイダー(SP)は、地理的に離れたカスタマー サイトにレイヤ 2 サービスを提供できるようになります。
VLAN 接続回線(AC)を設定するための設定モデルは、基本の VLAN の設定に使用するモデルに類似しています。ユーザはまず VLAN サブインターフェイスを作成し、次にサブインターフェイス コンフィギュレーション モードで VLAN を設定します。AC を作成するには、 interface コマンド文字列に l2transport キーワードを含めて、そのインターフェイスがレイヤ 2 インターフェイスであることを指定する必要があります。
VLAN AC は、L2VPN 操作の 3 つのモードをサポートします。
• 基本の Dot1Q AC:AC は、特定の VLAN タグで送受信されるすべてのフレームに対応します。
• QinQ AC:AC は、特定の外部 VLAN タグおよび特定の内部 VLAN タグで送受信されるすべてのフレームに対応します。QinQ は、2 つのタグのスタックを使用する Dot1Q の拡張です。
• Q-in-Any AC:AC は、内部 VLAN タグが L3 終端でない限り、特定の外部 VLAN タグおよび任意の内部 VLAN タグで送受信されるすべてのフレームに対応します。Q-in-Any は、ワイルドカード化を使用して任意の 2 番目のタグに一致させる QinQ の拡張です。
(注) Q-in-Any モードは、基本の Dot1Q モードを変化させたものです。Q-in-Any モードでは、フレームは基本の QinQ カプセル化が行われていますが、Q-in-Any モードでは内部タグは意味を持ちません。ただし、いくつかの特定の内部 VLAN タグは、特定のサービスに使用されます。たとえば、一般的なインターネット アクセスに L3 サービスを提供するために、あるタグが使用されることがあります。
CE-to-PE リンクの各 VLAN は、(VC タイプ 4 または VC タイプ 5 を使用する)独立した L2VPN 接続として設定できます。VLAN に L2VPN を設定するには、「VLAN での接続回線の設定」を参照してください。
VLAN に L2VPN を設定する場合は、次の事項に注意する必要があります。
• Cisco IOS XR ソフトウェアは LC ごとに 4k AC をサポートします。
• ポイントツーポイント接続では、2 つの AC を同じタイプにするべきではありません。たとえば、ポート モードのイーサネット AC を、Dot1Q イーサネット AC に接続することができます。
• 疑似回線は、VLAN モードまたはポート モードで実行できます。VLAN モードで実行される疑似回線に単一の Dot1Q タグを設定することができますが、ポート モードで実行される疑似回線にタグを設定することはできません。これらの異なるタイプの回路を接続するには、インターワーキングが必要です。この場合のインターワーキングは、タグのポップ、プッシュ、書き換えの形を取ります。レイヤ 2 VPN を使用するメリットは、まったく異なるタイプのメディアを接続するのに必要なインターワーキングを簡素化できることにあります。
• MPLS 疑似回線の両側にある AC は、異なるタイプでもかまいません。この場合は、AC の一方または両方のエンドで、疑似回線接続を行うための適切な変換が行われます。
AC と疑似回線の情報を表示するには、 show interfaces コマンドを使用します。
(注) L2VPN ネットワークの設定の詳細については、『Cisco ASR 9000 Series Router Multiprotocol Label Switching Configuration Guide』の「Implementing MPLS Layer 2 VPNs」モジュールを参照してください。
他のレイヤ 2 VPN 機能
次のレイヤ 2 VPN 機能の詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router L2VPN and Ethernet Services Configuration Guide 』および『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router L2VPN and Ethernet Services Command Reference 』を参照してください。
• プロバイダー バックボーン ブリッジ(PBB)802.1ah
• Policy-Based Forwarding(PBF)
• MVRP 802.1(MVRP-lite)
802.1Q VLAN インターフェイスの設定方法
ここでは、次の手順について説明します。
• 「802.1Q VLAN サブインターフェイスの設定」
• 「VLAN での接続回線の設定」
• 「802.1Q VLAN サブインターフェイスの削除」
802.1Q VLAN サブインターフェイスの設定
ここでは、802.1Q VLAN サブインターフェイスの設定手順について説明します。これらのサブインターフェイスを削除するには、このモジュールの「802.1Q VLAN サブインターフェイスの削除」を参照してください。
手順の概要
1. configure
2. interface { GigabitEthernet | TenGigE | Bundle-Ether } interface-path-id.subinterface
3. encapsulation dot1q
4. ipv4 address ip-address mask
5. exit
6. ステップ 2 ~ 5 を繰り返し、残りの VLAN サブインターフェイスを定義します。
7. end
または
commit
8. show ethernet trunk bundle-ether instance (任意)
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface { GigabitEthernet | TenGigE | Bundle-Ether } interface-path-id.subinterface
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface TenGigE 0/2/0/4.10 |
サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、インターフェイス タイプ、ロケーション、サブインターフェイス番号を指定します。 • interface-path-id 引数を、次のいずれかのインスタンスに置き換えます。 – 物理イーサネット インターフェイス インスタンスまたはイーサネット バンドル インスタンス。名前の表記は rack / slot / module / port の形式で、表記の一部として値をスラッシュで区切る必要があります。 – イーサネット バンドル インスタンス。範囲は 1 ~ 65535 です。 • subinterface 引数を、サブインターフェイス値に置き換えます。範囲は 0 ~ 4095 です。 • 名前表記は interface-path-id.subinterface で、表記の一部として引数をピリオドで区切る必要があります。 |
ステップ 3 |
encapsulation dot1q
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# encapsulation dot1q 100, untagged |
インターフェイスのレイヤ 2 カプセル化を設定します。 コマンドに置き換えられます。引き続き、下位互換性のために使用可能ですが、レイヤ 3 インターフェイスだけが対象です。 |
ステップ 4 |
ipv4 address ip-address mask
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# ipv4 address 178.18.169.23/24 |
IP アドレスおよびサブネット マスクをサブインターフェイスに割り当てます。 • ip-address をインターフェイスのプライマリ IPv4 アドレスに置き換えます。 • mask を関連付けられた IP サブネットのマスクに置き換えます。ネットワーク マスクは、次のいずれかの方法で指定できます。 – 4 分割ドット付き 10 進表記のアドレスでネットワーク マスクを指定します。たとえば、255.0.0.0 は、値が 1 の各ビットは、対応するアドレスのビットがそのネットワーク アドレスに属することを示します。 – スラッシュ(/)と数字による表記。たとえば、/8 は、マスクの最初の 8 ビットが 1 で、対応するアドレスのビットがネットワーク アドレスであることを示します。 |
ステップ 5 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# exit |
(任意)サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 • exit コマンドは、明示的に指定する必要はありません。 |
ステップ 6 |
ステップ 2 ~ 5 を繰り返し、残りの VLAN サブインターフェイスを定義します。 |
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ステップ 7 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 8 |
show ethernet trunk bundle-ether instance
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet trunk bundle-ether 5 |
(任意)インターフェイス コンフィギュレーションを表示します。 イーサネット バンドル インスタンスの範囲は 1 ~ 65535 です。 |
VLAN での接続回線の設定
VLAN で接続回線を設定するには、次の手順で操作します。
手順の概要
1. configure
2. interface { GigabitEthernet | TenGigE | Bundle-Ether ] interface-path-id.subinterface l2transport
3. encapsulation dot1q
4. l2protocol cpsv { tunnel | reverse-tunnel }
5. end
または
commit
6. show interfaces [ GigabitEthernet | TenGigE ]
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE | Bundle - Ether | TenGigE ] interface-path ] id.subinterface l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface TenGigE 0/1/0/0.1 l2transport |
サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、インターフェイス タイプ、ロケーション、サブインターフェイス番号を指定します。 • 引数を、次のいずれかのインスタンスで置き換えます。 – 物理イーサネット インターフェイス インスタンスまたはイーサネット バンドル インスタンス。名前の表記は rack / slot / module / port の形式で、表記の一部として値をスラッシュで区切る必要があります。 – イーサネット バンドル インスタンス。範囲は 1 ~ 65535 です。 • subinterface 引数を、サブインターフェイス値に置き換えます。範囲は 0 ~ 4095 です。 • 名前の表記は instance.subinterface の形式で、表記の一部として引数をピリオドで区切る必要があります。 キーワードを含める必要があります。そうしないと、AC ではなく、レイヤ 3 サブインターフェイスが作成されます。 |
ステップ 3 |
encapsulation dot1q
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# encapsulation dot1q 100, untagged |
インターフェイスのレイヤ 2 カプセル化を設定します。 コマンドに置き換えられます。引き続き、下位互換性のために使用可能ですが、レイヤ 3 インターフェイスだけが対象です。 |
ステップ 4 |
l2protocol cpsv {
tunnel |
reverse-tunnel }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-l2)# l2protocol cpsv tunnel
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プロトコル CDP、PVST+、STP、VTP のイーサネット インターフェイスでのレイヤ 2 プロトコル トンネリングとプロトコル データ ユニット(PDU)フィルタリングを設定します。 • tunnel :インターフェイスに入るときのフレームの L2PT カプセル化と、インターフェイスから出るときのフレームのカプセル化解除を指定します。 • reverse-tunnel :インターフェイスから出るときのフレームの L2PT カプセル化と、インターフェイスに入るときのフレームのカプセル化解除を指定します。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-l2)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-l2)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 6 |
show interfaces [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id.subinterface
RP/0/RSP0/CPU0:router# show interfaces TenGigE 0/3/0/0.1 |
(任意)ルータ上のインターフェイスに関する統計情報を表示します。 |
次の作業
• ポイントツーポイント疑似回線相互接続を AC 上で設定するには、『 Cisco ASR 9000 Series Router Multiprotocol Label Switching Configuration Guide 』の「 Implementing MPLS Layer 2 VPNs」モジュールを参照してください。
• マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)や QoS などのレイヤ 3 サービス ポリシーを VLAN に付加する方法については、該当する Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのコンフィギュレーション ガイドを参照してください。
手順の概要
1. configure
2. no interface { GigabitEthernet | TenGigE | Bundle-Ether ] interface-path-id.subinterface
3. ステップ 2 を繰り返し、その他の VLAN サブインターフェイスを削除します。
4. end
または
commit
5. show ethernet trunk bundle-ether instance (任意)
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
no interface { GigabitEthernet | TenGigE | Bundle-Ether ] interface-path-id.subinterface
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# no interface TenGigE 0/2/0/4.10 |
サブインターフェイスを削除すると、そのサブインターフェイスに適用されているすべての設定も自動的に削除されます。 • instance 引数を、次のいずれかのインスタンスで置き換えます。 – 物理イーサネット インターフェイス インスタンスまたはイーサネット バンドル インスタンス。名前の表記は rack / slot / module / port の形式で、表記の一部として値をスラッシュで区切る必要があります。 – イーサネット バンドル インスタンス。範囲は 1 ~ 65535 です。 • subinterface 引数を、サブインターフェイス値に置き換えます。範囲は 0 ~ 4095 です。 名前の表記は instance.subinterface の形式で、表記の一部として引数をピリオドで区切る必要があります。 |
ステップ 3 |
ステップ 2 を繰り返し、その他の VLAN サブインターフェイスを削除します。 |
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ステップ 4 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 5 |
show ethernet trunk bundle-ether instance
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet trunk bundle-ether 5 |
(任意)インターフェイス コンフィギュレーションを表示します。 イーサネット バンドル インスタンスの範囲は 1 ~ 65535 です。 |