POS インターフェイスの設定に関する情報
POS コントローラ インターフェイスを設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。
• 「Cisco HDLC カプセル化」
• 「PPP Encapsulation」
• 「キープアライブ タイマー」
• 「フレーム リレー カプセル化」
• 「POS インターフェイスのデフォルト設定」
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでは、1 つの POS インターフェイスにおいて、PPP カプセル化、Cisco HDLC カプセル化、またはフレーム リレー カプセル化を使用するデータが伝送されます。
ルータは、POS インターフェイス アドレスを識別するために、そのインターフェイスに関連付けられた物理層インターフェイス モジュール(PLIM)カードのラック番号、スロット番号、ベイ番号、およびポート番号を使用します。POS インターフェイス下にサブインターフェイスおよび相手先固定接続(PVC)が設定されている場合、ルータは POS インターフェイス パス ID にサブインターフェイス番号を含めます。
POS インターフェイスのデフォルト設定
POS インターフェイスが始動され、追加のコンフィギュレーション コマンドが適用されない場合は、 表 13 に示すデフォルト インターフェイス設定が適用されます。これらのデフォルト設定はコンフィギュレーションで変更できます。
表 13 POS モジュラ サービス カードおよび PLIM のデフォルト インターフェイス設定
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Keepalive コマンドは、HDLC または PPP カプセル化を使用する POS インターフェイスに適用されます。このコマンドはフレームリレー カプセル化を使用する POS インターフェイスには適用されません。 |
keepalive { interval [ retry ] | disable } no keepalive |
間隔:10 秒 再試行回数: • 5(PPP カプセル化を使用) • 3(HDLC カプセル化を使用) |
カプセル化 |
encapsulation [ hdlc | ppp | frame-relay [ IETF ]] |
hdlc |
最大伝送単位(MTU) |
mtu bytes |
4474 バイト |
巡回冗長検査(CRC) |
crc [ 16 | 32] |
32 |
(注) デフォルト設定は、show running-config コマンドの出力には含まれません。
Cisco HDLC カプセル化
Cisco ハイレベル データリンク コントローラ(HDLC)は、HDLC を使用して同期シリアル リンクでデータを送信するためのシスコ独自のプロトコルです。また、Cisco HDLC は、シリアル リンクのキープアライブを維持するシリアル ライン アドレス解決プロトコル(SLARP)と呼ばれる単純な制御プロトコルも提供します。HDLC は、Cisco IOS XR ソフトウェアにおける POS インターフェイスのデフォルト カプセル化タイプです。Cisco HDLC は、効率的なパケットの説明およびエラー制御を行う、オープン システム インターコネクション(OSI)スタックのレイヤ 2(データリンク)におけるデフォルトのデータ カプセル化のデフォルト プロトコルです。
(注) Cisco HDLC は、POS インターフェイスにおいてデフォルトでイネーブルになります。
Cisco HDLC では、「キープアライブ タイマー」で説明するように、キープアライブを使用してリンク ステートをモニタします。
PPP Encapsulation
PPP は、同期シリアル リンクでデータを送信するために使用される標準プロトコルです。また、PPP は、リンクのプロパティをネゴシエートするリンク コントロール プロトコル(LCP)も提供します。LCP は、エコー要求および応答を使用して、リンクの継続的なアベイラビリティをモニタリングします。
(注) インターフェイスに PPP カプセル化が設定されている場合、ECHOREQ パケットを送信し、ECHOREP 応答を受信しなかった回数が 3 回に達すると、リンク ダウンが宣言され、完全な LCP ネゴシエーションが再度開始されます。
PPP は、リンク上で動作するデータ プロトコルのプロパティをネゴシエーションするプロトコルとして、以下のネットワーク制御プロトコル(NCP)を提供します。
• IP コントロール プロトコル(IPCP):IP プロパティのネゴシエーションを行います。
• マルチプロトコル ラベル スイッチング コントロール プロセッサ(MPLSCP):MPLS プロパティのネゴシエーションを行います。
• Cisco Discovery Protocol コントロール プロセッサ(CDPCP):CDP プロパティのネゴシエーションを行います。
• IPv6CP:IP Version 6(IPv6)プロパティのネゴシエーションを行います。
• 開放型システム間相互接続コントロール プロセッサ(OSICP):OSI プロパティのネゴシエーションを行います。
PPP は、キープアライブを使用してリンク ステートをモニタリングします(「キープアライブ タイマー」を参照)。
PPP は次の認証プロトコルをサポートします。これらのプロトコルでは、接続によるデータ トラフィックのフローを許可する前にそのアイデンティティを証明するために、リモート デバイスが必要です。
• チャレンジ ハンドシェイク認証プロトコル(CHAP):CHAP は、リモート デバイスにチャレンジ メッセージを送信します。リモート デバイスは、共有秘密を使用してチャレンジの値を暗号化し、暗号化された値とその名前を応答メッセージでローカル ルータに戻します。ローカル ルータは、リモート デバイスの名前をローカル ユーザ名またはリモート セキュリティ サーバ データベース内に保存された関連秘密に一致させようとします。保存された秘密を使用して、元のチャレンジを暗号化し、暗号化された値が一致していることを確認します。
• マイクロソフト チャレンジ ハンドシェイク認証プロトコル(MS-CHAP):MS-CHAP は CHAP の Microsoft バージョンです。CHAP の標準バージョンと同様に、MS-CHAP は PPP 認証に使用されます。この場合、認証は、Microsoft Windows NT または Microsoft Windows 95 を使用するパーソナル コンピュータとネットワーク アクセス サーバとして機能する Cisco ルータまたはアクセス サーバの間で行われます。
• パスワード認証プロトコル(PAP):PAP 認証では、ローカル ユーザ名データベース内またはリモート セキュリティ サーバ データベース内の一致するエントリに照らし合わせてチェックする名前とパスワードを送信するために、リモート デバイスが必要です。
(注) PPP 認証プロトコルのイネーブル化および設定の詳細については、このマニュアルで後述する「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ での PPP の設定」モジュールを参照してください。
POS インターフェイスで CHAP、MS-CHAP、および PAP をイネーブルにするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで ppp authentication コマンドを使用します。
(注) PPP 認証をイネーブル化またはディセーブル化しても、ローカル ルータがリモート デバイスに対して自身を認証しようとすることには変わりありません。
キープアライブ タイマー
シスコ キープアライブは、リンク ステートをモニタリングする場合に便利です。キープアライブは、キープアライブ タイマーの値によって決定される頻度で、定期的にピアに送信され、ピアから受信されます。受け入れ可能なキープアライブがピアから受信されない場合、リンクはダウン状態に移行します。ピアから受け入れ可能なキープアライブが受信されるか、キープアライブがディセーブルになると、リンクはすぐにアップ状態に移行します。
ピアにキープアライブを送信し、応答が得られなかった回数が 3 回に達すると、リンクはダウン状態に移行します。ECHOREQ パケットは、LCP ネゴシエーションが完了した場合(LCP が開いている場合など)に限り、送信されます。
(注) keepalive コマンドは、HDLC または PPP カプセル化を使用する POS インターフェイスに適用されます。このコマンドはフレームリレー カプセル化を使用する POS インターフェイスには適用されません。
LCP が ECHOREQ パケットをピアに送信する頻度を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで keepalive コマンドを使用します。システムを 10 秒のデフォルト キープアライブ インターバルに戻すには、 keepalive コマンドを no 引数とともに使用します。キープアライブをディセーブルにするには、 keepalive disable コマンドを使用します。PPP と Cisco HDLC では、0 のキープアライブはキープアライブをディセーブルにし、 show running-config コマンド出力では、 keepalive disable として報告されます。
keepalive コマンドをコンフィギュレーションから完全に削除するには、 no keepalive コマンドを使用します。 keepalive コマンドをインターフェイス コンフィギュレーションから削除してからでなければ、そのインターフェイスでフレーム リレー カプセル化を設定することはできません。フレーム リレー インターフェイスは、キープアライブをサポートしません。
(注) MDR 中は、キープアライブ インターバルが 10 秒以上であることが必要です。
LCP がピアで動作していて、ECHOREQ パケットを受信すると、キープアライブがピアでイネーブルかどうかに関係なく、エコー応答(ECHOREP)パケットで応答します。
キープアライブは、2 つのピアの間で独立しています。一方のピアでキープアライブをイネーブルに設定し、もう一方でディセーブルに設定することもできます。キープアライブがローカルでディセーブルの場合でも、LCP は受信する ECHOREQ パケットに ECHOREP パケットで応答します。同様に、LCP は、それぞれの端のキープアライブの期間が異なる場合でも機能します。
(注) キープアライブ タイマーを設定した後で、ピアに送信される SLARP パケットの情報を表示するには、debug chdlc slarp packet コマンドと他の Cisco HDLC debug コマンドを使用します。
フレーム リレー カプセル化
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでは、フレーム リレー カプセル化を使用する POS インターフェイスの設定は階層形式となり、次の要素で構成されます。
1. POS メイン インターフェイスは物理インターフェイスとポートで構成されます。POS インターフェイスが Cisco HDLC カプセル化および PPP カプセル化を使用する接続をサポートしていない場合は、POS メイン インターフェイス下に PVC を持つサブインターフェイスを設定する必要があります。フレーム リレー接続は、PVC でのみサポートされます。
2. POS サブインターフェイスは POS メイン インターフェイス下に設定されます。POS サブインターフェイスは、その下に PVC を設定しなければトラフィックをアクティブに伝送しません。
3. ポイントツーポイントおよびレイヤ 2 接続回線(AC)の PVC は、POS サブインターフェイスの下で設定されます。メイン インターフェイスの下に PVC を直接設定できません。1 つのサブインターフェイスにつき、許可されるポイントツーポイントまたは L2 AC PVC は 1 つだけです。PVC はあらかじめ定義された回線パスを使用し、パスが中断されるとエラーが発生します。PVC は、回線が削除されるまでアクティブのままです。POS PVC 上の接続はフレームリレー カプセル化だけをサポートします。
4. レイヤ 3 の設定は、一般的にサブインターフェイス上で行われます。
(注) 親インターフェイスの管理状態は、サブインターフェイスとその PVC の状態を決定します。親インターフェイスまたはサブインターフェイスの管理状態が変わると、その親インターフェイスまたはサブインターフェイスの下に設定されたすべての子 PVC の管理状態も変わります。
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでは、次の SPA がフレーム リレー カプセル化をサポートします。
• Cisco 4 ポート OC-3c/STM-1 POS SPA
• Cisco 8 ポート OC-3c/STM-1 POS SPA
• Cisco 1 ポート OC-192c/STM-64 POS/RPR XFP SPA
• Cisco 2 ポート OC-48c/STM-16 POS/RPR SPA
• Cisco 8 ポート OC-12c/STM-4 POS SPA
POS インターフェイスでフレームリレー カプセル化を設定するには、encapsulation frame-relay コマンドを使用します。
フレーム リレー インターフェイスは、次の 2 つのタイプのカプセル化フレームをサポートします。
• Cisco(これがデフォルト値です)
• IETF
PVC に Cisco または IETF カプセル化を設定するには、PVC コンフィギュレーション モードで encap コマンドを使用します。PVC のカプセル化タイプを明示的に設定しない場合、その PVC はメイン POS インターフェイスのカプセル化タイプを継承します。
(注) MPLS に設定された POS メイン インターフェイスには、Cisco カプセル化を設定する必要があります。IETF カプセル化は、MPLS ではサポートされていません。
インターフェイスにフレーム リレーのカプセル化を設定する前に、そのインターフェイスから以前のレイヤ 3 のすべての設定が除去されていることを確認する必要があります。たとえば、メイン インターフェイスの下に直接設定されている IP アドレスがないことを確認する必要があります。IP アドレスが直接設定されていると、メイン インターフェイスの下で行われたフレーム リレー設定が実行できなくなります。
フレーム リレー インターフェイスでの LMI
ローカル管理インターフェイス(LMI)プロトコルは、PVC の追加、削除、およびステータスをモニタリングします。また、LMI は、フレーム リレー UNI インターフェイスを形成するリンクの完全性を確認します。デフォルトでは、 cisco LMI はすべての PVC でイネーブルです。ただし、このマニュアルで後述するモジュールで説明するように、LMI タイプを ANSI または Q.933 に変更できます。
LMI のタイプが cisco (デフォルトの LMI タイプ)である場合、1 つのインターフェイスでサポートできる PVC の最大数は、メイン インターフェイスの MTU サイズに関連しています。カードまたは SPA でサポートされる PVC の最大数を計算するには、次の公式を使用します。
(MTU - 13)/8 = PVC の最大数
(注) POS インターフェイスの場合、mtu コマンドのデフォルト設定は 4474 バイトです。したがって、cisco LMI で設定された 1 つの POS インターフェイスでサポートされる PVC のデフォルトの最大数は 557 です。
(注) フレームリレー インターフェイスには LMI インターフェイス タイプを設定する必要があります。そうしなければ、POS インターフェイスはアップ状態になりません。プロバイダー エッジ(PE)ルータとカスタマー エッジ(CE)ルータとの接続では、LMI がアップ状態になるためには、PE 側が DCE であり、CE 側が DTE であることが必要です。フレーム リレー インターフェイスに対する LMI インターフェイス タイプの設定の詳細については、「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでのフレーム リレーの設定」モジュールを参照してください。
POS インターフェイスの設定方法
ここでは、次の手順について説明します。
• 「POS インターフェイスの始動」
• 「オプションの POS インターフェイス パラメータの設定」
• 「PVC を持つポイントツーポイント POS サブインターフェイスの作成」
• 「オプションの PVC パラメータの設定」
• 「POS インターフェイスでのキープアライブ インターバルの変更」
• 「PVC を持つレイヤ 2 フレームリレー サブインターフェイスの作成」
POS インターフェイスの始動
ここでは、POS インターフェイスの始動に使用するコマンドについて説明します。
前提条件
Cisco IOS XR ソフトウェアを実行するルータに POS ラインカードまたは SPA が取り付けられている必要があります。
制約事項
POS インターフェイスがアクティブになるためには、POS 接続の両端の設定が一致している必要があります。
手順の概要
1. show interfaces
2. configure
3. interface pos interface-path-id
4. ipv4 address ipv4_address / prefix
5. no shutdown
6. end
または
commit
7. exit
8. exit
9. 接続の他端でインターフェイスを始動するために、ステップ 1 ~ 8 を繰り返します。
10. show ipv4 interface brief
11. show interfaces pos interface-path-id
手順の詳細
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ステップ 1 |
show interfaces
RP/0/RSP0/CPU0:router# show interfaces |
(任意)設定されているインターフェイスを表示します。 • このコマンドを使用して、ルータが PLIM カードを認識しているかどうかも確認します。 |
ステップ 2 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
interface pos interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface POS 0/3/0/0 |
POS インターフェイス名と rack/slot/module/port 表記を指定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ipv4 address ipv4_address/prefix
RP/0/RSP0/CPU0:router (config)#ipv4 address 10.46.8.6/24
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IP アドレスとサブネット マスクをインターフェイスに割り当てます。 (注) このインターフェイスにフレームリレー カプセル化を設定する場合は、このステップを省略してください。フレームリレーの場合、IP アドレスとサブネット マスクはサブインターフェイスに設定します。 |
ステップ 5 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-if)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 (注) shutdown 設定を削除することにより、インターフェイスでの強制的な管理上の停止が排除されるため、インターフェイスはアップ状態またはダウン状態に移行することができます(親 SONET レイヤが管理上の停止状態に設定されていないことを前提とします)。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-if)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 7 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-if)# exit |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 8 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# exit |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードを開始します。 |
ステップ 9 |
show interfaces configure interface pos interface-path-id no shut exit exit commit
RP/0/RSP0/CPU0:router# show interfaces
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# interface pos 0/3/0/0 RP/0/RSP0/CPU0:router (config-if)# no shutdown RP/0/RSP0/CPU0:router (config-if)# commit RP/0/RSP0/CPU0:router (config-if)# exit RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# exit |
接続の他端でインターフェイスを始動するために、ステップ 1 ~ 8 を繰り返します。 (注) POS 接続の両端で設定が一致している必要があります。 |
ステップ 10 |
show ipv4 interface brief
RP/0/RSP0/CPU0:router # show ipv4 interface brief |
インターフェイスがアクティブであり、適切に設定されていることを確認します。 POS インターフェイスが適切に始動されていると、 show ipv4 interface brief コマンドの出力結果で、そのインターフェイスの [Status] フィールドに「Up」と表示されます。 |
ステップ 11 |
show interfaces pos interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show interfaces pos 0/3/0/0 |
(任意)インターフェイス コンフィギュレーションを表示します。 |
オプションの POS インターフェイス パラメータの設定
ここでは、POS インターフェイスのデフォルト設定の変更に使用できるコマンドについて説明します。
前提条件
POS インターフェイスのデフォルト設定を変更する前に、POS インターフェイスを始動して、「POS インターフェイスの始動」で説明するように shutdown 設定を削除することをお勧めします。
制約事項
POS インターフェイスがアクティブになるためには、POS 接続の両端の設定が一致している必要があります。
手順の概要
1. configure
2. interface pos interface-path-id
3. encapsulation [ hdlc | ppp | frame-relay [ IETF ]]
4. pos crc { 16 | 32 }
5. mtu value
6. end
または
commit
7. exit
8. exit
9. show interfaces pos [ interface-path-id ]
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface pos interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface POS 0/3/0/0 |
POS インターフェイス名と rack/slot/module/port 表記を指定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
encapsulation [ hdlc | ppp | frame-relay [ IETF ]]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# encapsulation hdlc |
(任意)インターフェイス カプセル化パラメータおよび HDLC やポイントツーポイント プロトコル(PPP)などの詳細を設定します。 です。 |
ステップ 4 |
pos crc { 16 | 32 }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# pos crc 32 |
(任意)インターフェイスの CRC 値を設定します。16 ビットの CRC モードを指定するには 16 キーワード、 32 ビットの CRC モードを指定するには 32 キーワードを入力します。 です。 |
ステップ 5 |
mtu value
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# mtu 4474 |
(任意)MTU 値を設定します。 • デフォルト値は 4474 です。 • POS MTU の範囲は 64 ~ 9216 です。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-if)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 7 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-if)# exit |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 8 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# exit |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC モードを開始します。 |
ステップ 9 |
show interfaces pos [ interface-path-id ]
RP/0/RSP0/CPU0:router# show interface pos 0/3/0/0 |
(任意)指定した POS インターフェイスの一般情報を表示します。 |
次の作業
• 始動した POS インターフェイス上に PVC を持つポイントツーポイント フレームリレー サブインターフェイスを作成するには、「PVC を持つポイントツーポイント POS サブインターフェイスの作成」を参照してください。
• PPP カプセル化がイネーブルである POS インターフェイスに PPP 認証を設定するには、このマニュアルで後述する 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ での PPP の設定」 モジュールを参照してください。
• Cisco HDLC カプセル化または PPP カプセル化がイネーブルである POS インターフェイスのキープアライブ インターバルを変更するには、「POS インターフェイスでのキープアライブ インターバルの変更」を参照してください。
• フレームリレー カプセル化がイネーブルである POS インターフェイスのデフォルトのフレームリレー設定を変更するには、このマニュアルの 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでのフレーム リレーの設定」 のモジュールを参照してください。
PVC を持つポイントツーポイント POS サブインターフェイスの作成
ここに記載する手順では、ポイントツーポイント POS サブインターフェイスを作成し、その POS サブインターフェイスに相手先固定接続(PVC)を設定します。
(注) サブインターフェイスおよび PVC の作成は、フレームリレー カプセル化だけが設定されたインターフェイスでサポートされます。
前提条件
POS インターフェイスでサブインターフェイスを作成する前に、「POS インターフェイスの始動」で説明するように、フレームリレー カプセル化が設定されたメイン POS インターフェイスを始動する必要があります。
制約事項
PVC は、各ポイントツーポイント POS サブインターフェイスに 1 つだけ設定できます。
手順の概要
1. configure
2. interface pos interface-path-id . subinterface point-to-point
3. ipv4 address ipv4_address / prefix
4. pvc dlci
5. end
または
commit
6. 接続の他端で POS サブインターフェイスおよび関連付けられている PVC を始動するために、ステップ 1 ~ 5 を繰り返します。
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface pos interface-path-id . subinterface point-to-point
RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# interface pos 0/3/0/0.1 point-to-point |
POS サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 subinterface は、1 から 4294967295 の範囲のサブインターフェイス ID に置き換えてください。 |
ステップ 3 |
ipv4 address ipv4_address/prefix
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)#ipv4 address 10.46.8.6/24
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IP アドレスおよびサブネット マスクをサブインターフェイスに割り当てます。 |
ステップ 4 |
pvc dlci
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)# pvc 20 |
POS 相手先固定接続(PVC)を作成し、フレームリレー PVC コンフィギュレーション サブモードを開始します。 dlci を 16 から 1007 の範囲の PVC ID に置き換えます。 (注) 各サブインターフェイスに設定できる PVC は 1 つだけです。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-fr-vc)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-fr-vc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 6 |
configure interface pos interface-path-id.subinterface pvc dlci commit
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# interface pos 0/3/0/1.1
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)#ipv4 address 10.46.8.5/24
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)# pvc 20 RP/0/RSP0/CPU0:router (config-fr-vc)# commit |
接続の他端で POS サブインターフェイスおよび関連付けられている PVC を始動するために、ステップ 1 ~ 5 を繰り返します。 (注) DLCI(PVC ID)は、サブインターフェイス接続の両端で一致している必要があります。 (注) 接続の他端のサブインターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てるときには、接続の両端のアドレスが同じサブネットに属している必要があることに注意してください。 |
次の作業
• オプションの PVC パラメータを設定するには、「オプションの PVC パラメータの設定」を参照してください。
• フレーム リレー カプセル化がイネーブルである POS インターフェイスのデフォルトのフレーム リレー設定を変更するには、 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでのフレーム リレーの設定」 モジュールのを参照してください。
• レイヤ 3 QOS サービス ポリシーを PVC サブモードの PVC に付加するには、該当する Cisco IOS XR ソフトウェアのコンフィギュレーション ガイドを参照してください。
オプションの PVC パラメータの設定
ここでは、POS PVC でのデフォルト設定の変更に使用できるコマンドについて説明します。
制約事項
• 接続がアクティブになるためには、DLCI(PVC ID)が PVC の両端で一致している必要があります。
• PVC DLCI を変更するには、PVC を削除し、新しい DLCI を設定して PVC を追加し直す必要があります。
手順の概要
1. configure
2. interface pos interface-path-id . subinterface
3. pvc dlci
4. encap [ cisco | ietf ]
5. service-policy { input | output } policy-map
6. end
または
commit
7. 接続の他端で PVC を設定するために、ステップ 1 ~ 6 を繰り返します。
8. show frame-relay pvc dlci-number
9. show policy-map interface pos interface-path-id.subinterface { input | output }
または
show policy-map type qos interface pos interface-path-id.subinterface { input | output }
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface pos interface-path-id . subinterface
RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# interface pos 0/3/0/0.1 |
POS サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
pvc dlci
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)# pvc 20 |
PVC に対するサブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 dlci は、PVC の識別に使用される DLCI 番号に置き換えてください。有効値の範囲は 16 ~ 1007 です。 |
ステップ 4 |
encap [ cisco | ietf ]
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-fr-vc)# encap ietf |
(任意)フレームリレー PVC のカプセル化を設定します。 (注) PVC のカプセル化タイプを明示的に設定しない場合、その PVC はメイン POS インターフェイスのカプセル化タイプを継承します。 |
ステップ 5 |
service-policy { input | output } policy-map
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-fr-vc)# service-policy output policy1 |
ポリシー マップを入力サブインターフェイスまたは出力サブインターフェイスに付加します。付加すると、そのサブインターフェイスのサービス ポリシーとしてポリシー マップが使用されます。 』を参照してください。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-fr-vc)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-fr-vc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 7 |
configure interface pos interface-path-id . subinterface pvc dlci encap [ cisco | ietf ] commit
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# interface pos 0/3/0/1.1
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)# pvc 20
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-fr-vc)# encap cisco RP/0/RSP0/CPU0:router (config-fr-vc)# commit |
接続の他端で POS サブインターフェイスおよび関連付けられている PVC を始動するために、ステップ 1 ~ 6 を繰り返します。 (注) サブインターフェイス接続の両端で設定が一致している必要があります。 |
ステップ 8 |
show frame-relay pvc dlci-number
RP/0/RSP0/CPU0:router# show frame-relay pvc 20 |
(任意)指定した POS インターフェイスの設定を検証します。 |
ステップ 9 |
show policy-map interface pos interface-path-id . subinterface { input | output } または show policy-map type qos interface pos interface-path-id . subinterface { input | output }
RP/0/RSP0/CPU0:router# show policy-map interface pos 0/3/0/0.1 output または RP/0/RSP0/CPU0:router# show policy-map type qos interface pos 0/3/0/0.1 output |
(任意)サブインターフェイスに付加された入力ポリシーおよび出力ポリシーの統計情報と設定を表示します。 |
次の作業
フレーム リレー カプセル化がイネーブルである POS インターフェイスのデフォルトのフレーム リレー設定を変更するには、 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでのフレーム リレーの設定」 モジュールのを参照してください。
POS インターフェイスでのキープアライブ インターバルの変更
Cisco HDLC カプセル化または PPP カプセル化がイネーブルである POS インターフェイスのキープアライブ インターバルを変更するには、次の作業を行います。
(注) POS インターフェイスで Cisco HDLC カプセル化または PPP カプセル化をイネーブルした場合、キープアライブ インターバルはデフォルトで 10 秒に設定されます。デフォルトのキープアライブ インターバルを変更する手順は、次のとおりです。
(注) Cisco HDLC は、POS インターフェイスにおいてデフォルトでイネーブルになります。
前提条件
キープアライブ タイマーの設定を変更する前に、インターフェイスで Cisco HDLC カプセル化または PPP カプセル化がイネーブルになっていることを確認する必要があります。インターフェイスで Cisco HDLC カプセル化または PPP カプセル化をイネーブルにするには、「オプションの POS インターフェイス パラメータの設定」で説明するように encapsulation コマンドを使用します。
制約事項
MDR 中は、キープアライブ インターバルが 10 秒以上であることが必要です。
手順の概要
1. configure
2. interface pos interface-path-id
3. keepalive { seconds [ retry-count ] | disable }
または
no keepalive
4. end
または
commit
5. show interfaces type interface-path-id
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface pos interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface POS 0/3/0/0 |
POS インターフェイス名と rack/slot/module/port 表記を指定して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
keepalive { seconds [ retry-count ] | disable } または no keepalive
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# keepalive 3
または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no keepalive
|
キープアライブ メッセージの間隔を秒数で指定します。また、リンクをダウン状態に遷移する前に、応答なしでピアに送信できるキープアライブ メッセージの数をオプションで指定します。 • keepalive disable コマンド、 no keepalive 、または keepalive コマンドに引数 0 を付けたものを使用すると、キープアライブ機能が完全にディセーブルになります。 • キープアライブがインターフェイスで設定されている場合は、そのインターフェイスでフレーム リレー カプセル化を設定する前に、 no keepalive コマンドを使用してキープアライブ機能をディセーブルにします。 |
ステップ 4 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 5 |
show interfaces pos interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show interfaces POS 0/3/0/0 |
(任意)インターフェイスの設定を確認します。 |
レイヤ 2 接続回線(AC)の設定方法
レイヤ 2 接続回路(AC)の設定作業について、次の手順で説明します。
• PVC を持つレイヤ 2 フレームリレー サブインターフェイスの作成
• オプションのレイヤ 2 PVC パラメータの設定
(注) レイヤ 2 スイッチングのためのインターフェイスの設定後は、ipv4 address などのルーティング コマンドは使用できません。
(注) レイヤ 2 AC は、HDLC カプセル化または PPP カプセル化が設定されたインターフェイスではサポートされません。
PVC を持つレイヤ 2 フレームリレー サブインターフェイスの作成
ここに記載する手順では、PVC を持つレイヤ 2 フレームリレー サブインターフェイスを作成します。
前提条件
POS インターフェイスでサブインターフェイスを作成する前に、「POS インターフェイスの始動」で説明するように POS インターフェイスを始動する必要があります。
(注) インターフェイスをレイヤ 2 スイッチング用に設定する場合は、「POS インターフェイスの始動」設定手順のステップ 4 を省略してください。ipv4 address コマンドは、フレームリレー カプセル化が設定されたインターフェイスでは使用できません。
制約事項
• 各サブインターフェイスで設定できる PVC は 1 つだけです。
• 接続が正しく動作するためには、PVC の両端で設定が一致している必要があります。
• ipv4 address コマンドは、フレームリレー カプセル化が設定されたインターフェイスでは使用できません。インターフェイスをレイヤ 2 トランスポート モード用に設定する前に、IP アドレスの以前の設定を削除する必要があります。
• レイヤ 2 設定は、フレームリレー PVC だけでサポートされます。レイヤ 2 設定が直接メイン POS インターフェイスに適用されるレイヤ 2 ポート モードはサポートされていません。
手順の概要
1. configure
2. interface pos interface-path-id . subinterface l2transport
3. pvc dlci
4. end
または
commit
5. AC の他端でサブインターフェイスおよび関連付けられている PVC を始動するために、ステップ 1 ~ 4 を繰り返します。
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface pos interface-path-id . subinterface l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/3/0/0.1 l2transport |
サブインターフェイスを作成して、そのサブインターフェイスに対する POS サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 は、1 つのメイン インターフェイスに設定された他のサブインターフェイスに対して一意である必要があります。 |
ステップ 3 |
pvc dlci
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# pvc 100 |
フレームリレー相手先固定接続(PVC)を作成して、レイヤ 2 転送 PVC コンフィギュレーション モードを開始します。 dlci は、PVC の識別に使用される DLCI 番号に置き換えてください。有効値の範囲は 16 ~ 1007 です。 (注) 各サブインターフェイスに設定できる PVC は 1 つだけです。 |
ステップ 4 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-fr-vc)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-fr-vc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 5 |
AC の他端でサブインターフェイスおよび関連付けられている PVC を始動するために、ステップ 1 ~ 4 を繰り返します。 |
AC を始動します。 (注) AC の両端で設定が一致している必要があります。 |
次の作業
• オプションのサブインターフェイス パラメータを設定するには、「オプションのレイヤ 2 サブインターフェイス パラメータの設定」を参照してください。
• オプションの PVC パラメータを設定するには、「オプションのレイヤ 2 PVC パラメータの設定」を参照してください。
• Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのレイヤ 2 サービスの設定の詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router L2VPN and Ethernet Services Configuration Guide 』の「Implementing Point to Point Layer 2 Services」モジュールを参照してください。
オプションのレイヤ 2 PVC パラメータの設定
ここでは、フレームリレー レイヤ 2 PVC でのデフォルト設定の変更に使用できるコマンドについて説明します。
手順の概要
1. configure
2. interface pos interface-path-id . subinterface l2transport
3. pvc dlci
4. encap [ cisco | ietf ]
5. service-policy { input | output } policy-map
6. end
または
commit
7. AC の他端で PVC を設定するために、ステップ 1 ~ 5 を繰り返します。
8. show policy-map interface pos interface-path-id.subinterface { input | output }
または
show policy-map type qos interface pos interface-path-id.subinterface { input | output }
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface pos interface-path-id . subinterface l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/6/0/1.10 l2transport |
レイヤ 2 フレームリレー サブインターフェイスに対する POS サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
pvc dlci
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# pvc 100 |
指定した PVC に対するフレームリレー PVC コンフィギュレーション モードを開始します。 dlci は、PVC の識別に使用される DLCI 番号に置き換えてください。有効値の範囲は 16 ~ 1007 です。 |
ステップ 4 |
encap { cisco | ietf }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-fr-vc)# encap ietf |
フレームリレー PVC のカプセル化を設定します。 PVC の両端でカプセル化タイプが一致している必要があります。 |
ステップ 5 |
service-policy { input | output } policy-map
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-fr-vc)# service-policy output policy1 |
ポリシー マップを入力サブインターフェイスまたは出力サブインターフェイスに付加します。付加すると、そのサブインターフェイスのサービス ポリシーとしてポリシー マップが使用されます。 』を参照してください。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pos-l2transport-pvc)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pos-l2transport-pvc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 7 |
AC の他端で PVC を設定するために、ステップ 1 ~ 5 を繰り返します。 |
AC を始動します。 (注) 接続の両端で設定が一致している必要があります。 |
ステップ 8 |
show policy-map interface pos interface-path-id . subinterface { input | output } または show policy-map type qos interface pos interface-path-id . subinterface { input | output }
RP/0/RSP0/CPU0:router# show policy-map interface pos 0/6/0/1.10 output または RP/0/RSP0/CPU0:router# show policy-map type qos interface pos 0/6/0/1.10 output |
(任意)サブインターフェイスに付加された入力ポリシーおよび出力ポリシーの統計情報と設定を表示します。 |
オプションのレイヤ 2 サブインターフェイス パラメータの設定
ここでは、フレームリレー レイヤ 2 サブインターフェイスでのデフォルト設定の変更に使用できるコマンドについて説明します。
制約事項
ほとんどの場合、サブインターフェイスに設定された MTU がメイン インターフェイスに設定された MTU より優先されます。このルールの例外は、サブインターフェイスの MTU がメイン インターフェイスの MTU より大きい場合です。その場合、CLI 出力にはサブインターフェイスの MTU の設定値が表示されますが、実際に有効となる MTU はメイン インターフェイスに設定された値です。レイヤ 2 接続のトラブルシューティングや最適化において混乱を避けるために、メイン インターフェイスに設定する MTU の方を大きくすることをお勧めします。
手順の概要
1. configure
2. interface pos interface-path-id . subinterface
3. mtu value
4. end
または
commit
5. AC の他端でサブインターフェイスを設定するために、ステップ 1 ~ 4 を繰り返します。
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface pos interface-path-id . subinterface
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface pos 0/3/0/1.1 |
レイヤ 2 フレームリレー サブインターフェイスに対する POS サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mtu value
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# mtu 5000 |
(任意)MTU 値を設定します。有効値の範囲は 64 ~ 65535 です。 |
ステップ 4 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pos-l2transport-pvc)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-pos-l2transport-pvc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 5 |
AC の他端で PVC を設定するために、手順 1 ~ 4 を繰り返します。 |
AC を始動します。 (注) 接続の両端で設定が一致している必要があります。 |
POS インターフェイスの設定例
ここでは、次の設定例について説明します。
• 「POS インターフェイスの始動と Cisco HDLC カプセル化の設定:例」
• 「POS インターフェイスでのフレームリレー カプセル化の設定:例」
• 「POS インターフェイスでの PPP カプセル化の設定:例」
POS インターフェイスの始動と Cisco HDLC カプセル化の設定:例
次に、Cisco HDLC カプセル化を設定した基本的な POS インターフェイスの始動例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface POS 0/3/0/0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 172.18.189.38 255.255.255.224
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end
Uncommitted changes found, commit them? [yes]: yes
次に、キープアライブ メッセージの間隔を 10 秒に設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface POS 0/3/0/0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# keepalive 10
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit
POS インターフェイスでのフレームリレー カプセル化の設定:例
次に、ルータ 1 でフレームリレー カプセル化が設定された POS インターフェイスと PVC を持つポイントツーポイント POS サブインターフェイスを作成する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface POS 0/3/0/0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# encapsulation frame-relay
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end
Uncommitted changes found, commit them?[yes]: yes
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# interface pos 0/3/0/0.1 point-to-point
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)#ipv4 address 10.20.3.1/24
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)# pvc 100
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end
Uncommitted changes found, commit them?[yes]: yes
RP/0/RSP0/CPU0:router# show interface POS 0/3/0/0
Wed Oct 8 04:20:30.248 PST DST
POS0/3/0/0 is up, line protocol is up
Interface state transitions: 1
Hardware is Packet over SONET/SDH
Internet address is 10.20.3.1/24
MTU 4474 bytes, BW 155520 Kbit
reliability 255/255, txload 0/255, rxload 0/255
Encapsulation FRAME-RELAY, crc 32, controller loopback not set,
LMI enq sent 116, LMI stat recvd 76, LMI upd recvd 0, DTE LMI up
LMI enq recvd 0, LMI stat sent 0, LMI upd sent 0
LMI DLCI 1023 LMI type is CISCO frame relay DTE
Last clearing of "show interface" counters 00:00:06
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
1 packets input, 13 bytes, 0 total input drops
0 drops for unrecognized upper-level protocol
Received 0 runts, 0 giants, 0 throttles, 0 parity
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
1 packets output, 13 bytes, 0 total output drops
0 output errors, 0 underruns, 0 applique, 0 resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
次に、ルータ 1 に接続されたルータ 2 でフレームリレー カプセル化が設定された POS インターフェイスと PVC を持つポイントツーポイント POS サブインターフェイスを作成する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface POS 0/3/0/1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# encapsulation frame-relay
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# frame-relay intf-type dce
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end
Uncommitted changes found, commit them?[yes]: yes
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# interface pos 0/3/0/1.1 point-to-point
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)#ipv4 address 10.20.3.2/24
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)# pvc 100
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end
Uncommitted changes found, commit them?[yes]: yes
RP/0/RSP0/CPU0:router# show interface POS 0/3/0/1
Wed Oct 8 04:20:38.037 PST DST
POS0/3/0/1 is up, line protocol is up
Interface state transitions: 1
Hardware is Packet over SONET/SDH
Internet address is 10.20.3.2/24
MTU 4474 bytes, BW 155520 Kbit
reliability 255/255, txload 0/255, rxload 0/255
Encapsulation FRAME-RELAY, crc 32, controller loopback not set,
LMI enq sent 0, LMI stat recvd 0, LMI upd recvd 0
LMI enq recvd 77, LMI stat sent 77, LMI upd sent 0 , DCE LMI up
LMI DLCI 1023 LMI type is CISCO frame relay DCE
Last clearing of "show interface" counters 00:00:14
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
2 packets input, 26 bytes, 0 total input drops
0 drops for unrecognized upper-level protocol
Received 0 runts, 0 giants, 0 throttles, 0 parity
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
2 packets output, 26 bytes, 0 total output drops
0 output errors, 0 underruns, 0 applique, 0 resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
次に、メイン POS インターフェイスで PVC を持つレイヤ 2 POS サブインターフェイスを作成する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router (config)# interface pos 0/3/0/0.1 l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router (config-subif)# pvc 100
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# commit
POS インターフェイスでの PPP カプセル化の設定:例
次に、POS インターフェイスを作成し、PPP カプセル化を設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface POS 0/3/0/0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 172.18.189.38 255.255.255.224
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# encapsulation ppp
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end
Uncommitted changes found, commit them? [yes]: yes
RP/0/RSP0/CPU0:router# show interfaces POS 0/3/0/0
POS0/3/0/0 is down, line protocol is down
Hardware is Packet over SONET
Internet address is 172.18.189.38/27
MTU 4474 bytes, BW 2488320 Kbit
reliability 0/255, txload Unknown, rxload Unknown
Encapsulation PPP, crc 32, controller loopback not set, keepalive set (
Last clearing of "show interface" counters never
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 total input drops
0 drops for unrecognized upper-level protocol
Received 0 broadcast packets, 0 multicast packets
0 runts, 0 giants, 0 throttles, 0 parity
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
0 packets output, 0 bytes, 0 total output drops
Output 0 broadcast packets, 0 multicast packets
0 output errors, 0 underruns, 0 applique, 0 resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out