Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ ソフトウェアでの高密度波長分割多重コントローラの設定
このモジュールでは、Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータでの高密度波長分割多重(DWDM)コントローラの設定について説明します。
DWDM は、既存の光ファイバに基づいて、帯域幅を増やすために使用される光のテクノロジーです。DWDM は、サポートされる 10 ギガビット イーサネット(GE)ラインカードに対して設定できます。DWDM コントローラを設定した後は、関連する 10 ギガビット イーサネット インターフェイスを設定できます。
DWDM コントローラ インターフェイス設定の機能履歴
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リリース 3.9.0 |
この機能が Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで次のカードに対して導入されました。 • Cisco 8 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-8T-L および -E) • Cisco 2 ポート 10 ギガビット イーサネット + 20 ポート ギガビット イーサネット コンビネーション ラインカード(A9K-2T20GE-L) |
リリース 3.9.1 |
次のカードのサポートが追加されました。 • Cisco 8 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-8T-B) • Cisco 2 ポート 10 ギガビット イーサネット + 20 ポート ギガビット イーサネット コンビネーション ラインカード(A9K-2T20GE-B および -E) |
リリース 4.0.0 |
IPoDWDM 予防的保護のサポートが次のカードに対して追加されました。 • Cisco 8 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-8T-L、-B および -E) • Cisco 2 ポート 10 ギガビット イーサネット + 20 ポート ギガビット イーサネット コンビネーション ラインカード(A9K-2T20GE-L、-B および -E) |
リリース 4.2.1 |
IPoDWDM 予防的保護のサポートが次のモジュール ポート アダプタに対して追加されました。 • A9K-MPA-4x10GE • A9K-MPA-2X10GE |
リリース 4.2.3 |
IPoDWDM 予防的保護のサポートが次のモジュール ポート アダプタに対して追加されました。 • A9K-MPA-2X40GE • A9K-MPA-1X40GE |
DWDM コントローラ インターフェイスを設定するための前提条件
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
DWDM コントローラを設定する前に、DWDM をサポートする次のカードのいずれかがインストールされていることを確認してください。
• Cisco 8 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード
• Cisco 2 ポート 10 ギガビット イーサネット + 20 ポート ギガビット イーサネット コンビネーション ラインカード
DWDM コントローラに関する情報
Cisco IOS XR ソフトウェアの DWDM のサポートは、ITU-T G.709 に規定されている光トランスポート ネットワーク(OTN)プロトコルに基づいています。この規格は、SONET/SDH テクノロジーと DWDM の多波長ネットワークの利点を兼ね備えています。また、使用するリジェネレータの数を減らすことで、ネットワーク コストを減らすことができる、前方誤り訂正(FEC)の機能も備えています。
マルチサービス トランスポートを使用するために、OTN はラップされたオーバーヘッド(OH)の概念を使用します。この構造について説明します。
• 光チャネル ペイロード ユニット(OPU)の OH 情報が情報ペイロードに追加され、OPU が形成されます。OPU OH には、クライアント信号のアダプテーションをサポートする情報が含まれます。
• 光チャネル データ ユニット(ODU)の OH が OPU に追加され、ODU が形成されます。ODU OH には、光チャネルをサポートするメンテナンス機能と操作機能の情報が含まれます。
• 光チャネル トランスポート ユニット(OTU)の OH と FEC が追加され、OTU が形成されます。OTU OH には、1 つまたは複数の光チャネル接続を経由するトランスポートをサポートする操作機能の情報が含まれます
• 光チャネル(OCh)の OH が追加され、OCh が形成されます。OCh には OTN 管理機能があり、OPU、ODU、OTU、およびフレーム整列信号(FAS)という 4 つのパートが含まれます。図 33を参照してください。
図 33 OTN 光チャネルの構造
IPoDWDM について
Cisco IOS XR ソフトウェアには、高密度波長分割多重(IPoDWDM)機能ガ含まれています。
IPoDWDM は、次のハードウェア デバイスでサポートされます。
• Cisco 8 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード
• Cisco 2 ポート 10 ギガビット イーサネット + 20 ポート ギガビット イーサネット コンビネーション ラインカード
IPoDWDM は、現時点では次のソフトウェア機能を提供します。
• 予防的メンテナンス
予防的メンテナンス
予防的なメンテナンスは、前方誤り訂正高速再ルーティング(FEC-FRR)を自動的にトリガーします。予防的メンテナンスを行うには、レイヤ 0(L0)とレイヤ 3(L3)の間に協調型メンテナンスが必要です。
L0 は DWDM 光レイヤです。FEC-FRR は L3 保護メカニズムです。FEC-FRR は、伝送中に誘発されるか、劣化信号に起因するエラーを、発生前に検出して修正します。
システム管理者は、IPoDWDM の次の機能を設定できます。
• 光レイヤ DWDM ポート(「光レイヤ DWDM ポートの設定」を参照)。
• DWDM の光ポートの管理状態(「DWDM 光ポートの管理状態の設定」を参照)。
• FEC-FRR のトリガーしきい値、ウィンドウ サイズ、復帰しきい値、復帰ウィンドウ サイズ(「予防的 FEC-FRR トリガーの設定」を参照)。
FEC-FRR のトリガー
FEC-FRR は、次のアラームによってトリガーされるように設定できます。
• ais:アラーム表示信号(AIS)
• bdi:後方障害表示(BDI)
• *bdiO:後方障害表示:オーバーヘッド(BDI-O)
• *bdiP:後方障害表示:ペイロード(BDI-P)
• *deg:劣化(DEG)
• lck:ロック(LCK)
• lof:フレーム損失(LOF)
• lom:複数フレーム損失
• los:信号消失(LOS)
• *losO:信号消失:オーバーヘッド(LOS-O)
• *losP:信号消失:ペイロード(LOS-P)
• oci:オープン接続表示(OCI)
• plm:ペイロード不一致(PLM)
• *ssf:サーバ信号障害(SSF)
• *ssfO:サーバ信号障害:オーバーヘッド(SSF-O)
• *ssfP:サーバ信号障害:ペイロード(SSF-P)
• tim:トレース ID 不一致(TIM)
信号のロギング
EC、UC、アラームなどの DWDM 統計データは、DWDM ラインカードでログ ファイルに収集され保存されます。
DWDM コントローラの設定方法
DWDM コントローラは、Cisco IOS XR ソフトウェアのコンフィギュレーション スペースの物理層のコントロール要素で設定します。この設定を行うには、 controller dwdm コマンドを使用します。設定については、次のタスクで説明します。
• 「G.709 パラメータの設定」
(注) ギガビット イーサネット インターフェイスのすべてのインターフェイス コンフィギュレーション タスクは、インターフェイス コンフィギュレーション モードで実行する必要があります。
G.709 パラメータの設定
ここでは、アラートと FEC のアラーム表示およびしきい値をカスタマイズする方法について説明します。デフォルト値が実際のインストールに合っていない場合にのみ、このタスクを使用してください。
前提条件
loopback コマンドおよび g709 fec コマンドは、コントローラがシャットダウン状態の場合にのみ使用できます。 admin-state コマンドを使用します。
手順の概要
1. configure
2. controller dwdm interface-path-id
3. admin-state maintenance
または
admin-state out-of-service
4. commit
5. loopback { internal | line }
6. g709 fec { disable | enhanced | standard }
7. g709 { odu | otu } report alarm disable
8. g709 otu overhead tti { expected | sent } { ascii | hex } tti-string
9. end
または
commit
10. admin-state in-service
11. show controllers dwdm interface-path-id g709
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:Router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller dwdm interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/1/0/0 |
rack/slot/module/port 表記で DWDM コントローラ名を指定し、DWDM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
admin-state maintenance または admin-state out-of-service
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# admin-state out-of-service |
DWDM コントローラをディセーブルにします。DWDM コンフィギュレーション コマンドを使用する前に、コントローラをディセーブルにする必要があります。 |
ステップ 4 |
commit
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# commit |
設定変更を保存します。これで、前のステップのシャットダウンが実行されます。コントローラがシャットダウンすると、設定を進めることができます。 |
ステップ 5 |
loopback { internal | line }
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# loopback internal |
(任意)ループバック モードの DWDM コントローラを設定します。 |
ステップ 6 |
g709 fec { disable | standard }
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# g709 fec disable |
(任意)DWDM コントローラの FEC を設定します。デフォルトでは、拡張 FEC がイネーブルです。 |
ステップ 7 |
g709 { odu | otu } report alarm disable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# g709 odu bdi disable |
(任意)DWDM コントローラのコンソールに対する、選択した ODU アラームまたは OTU アラームのロギングをディセーブルにします。デフォルトでは、すべてのアラームがコンソールにロギングされます。 |
ステップ 8 |
g709 otu overhead tti { expected | sent } { ascii | hex } tti-string
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# g709 otu overhead tti expected ascii test OTU 5678 |
show controller dwdm コマンドで表示される伝送または予想の Trail Trace Identifier(TTI)を設定します。 |
ステップ 9 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# end または RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)? [cancel]:
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 10 |
admin-state in-service
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# admin-state in-service |
DWDM ポートをイン サービス(IS)にして、すべての通常の動作をサポートするようにします。 |
ステップ 11 |
show controllers dwdm interface-path-id g709
RP/0/RSP0/CPU0:Router# show controller dwdm 0/1/0/0 optics |
G.709 OTN プロトコルのアラームおよびビット エラーのカウンタと共に、FEC 統計情報としきい値ベースのアラートを表示します。 |
次の作業
ギガビット イーサネット インターフェイスのすべてのインターフェイス コンフィギュレーション タスクは、インターフェイス コンフィギュレーション モードで実行する必要があります。詳細については、本書の対応するモジュールを参照してください。
DWDM コントローラでパフォーマンス モニタリングを実行する方法
パフォーマンス モニタリング パラメータは、問題を早期に検出するためのパフォーマンス データを収集および格納し、しきい値を設定し、報告するために使用されます。しきい値は、各パフォーマンス モニタリング パラメータのエラー レベルを設定するために使用されます。蓄積サイクルで、パフォーマンス監視モニタリング パラメータの現在の値が、対応するしきい値に達した場合、または超過した場合、しきい値超過アラート(TCA)を生成できます。TCA によって、パフォーマンス低下を早期に検出できます。
パフォーマンス モニタリングの統計情報は 15 分ベースで蓄積され、各 15 分の開始時に同期されます。また、深夜 12 時に始まる日次単位でも統計情報は蓄積されます。履歴カウントは、33 回の 15 分インターバルと 2 回の日次インターバルで維持されます。
パフォーマンス モニタリングについては、次のタスクで説明します。
• 「DWDM コントローラのパフォーマンス モニタリングの設定」
DWDM コントローラのパフォーマンス モニタリングの設定
ここでは、DWDM コントローラでパフォーマンス モニタリングを設定する方法とパフォーマンス パラメータを表示する方法について説明します。
手順の概要
1. configure
2. controller dwdm interface-path-id
3. pm { 15-min | 24-hour } fec threshold { ec-bits | uc-words } threshold
4. pm { 15-min | 24-hour } optics threshold { lbc | opr | opt } { max | min } threshold
5. pm { 15-min | 24-hour } otn threshold otn-parameter threshold
6. pm { 15-min | 24-hour } fec report { ec-bits | uc-words } enable
7. pm { 15-min | 24-hour } optics report { lbc | opr | opt } { max-tca | min-tca } enable
8. pm { 15-min | 24-hour } otn report otn-parameter enable
9. end
または
commit
10. show controllers dwdm interface-path-id pm history [ 15-min | 24-hour | fec | optics | otn ]
11. show controllers dwdm interface-path-id pm interval { 15-min | 24-hour } [ fec | optics | otn ] index
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:Router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller dwdm interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/1/0/0 |
rack/slot/module/port 表記で DWDM コントローラ名を指定し、DWDM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
pm { 15-min | 24-hour } fec threshold { ec-bits | uc-words } threshold
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min fec threshold ec-bits 49000000 RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min fec threshold uc-words xxxxxx |
FEC 層で特定のパラメータのパフォーマンス モニタリングを設定します。 |
ステップ 4 |
pm { 15-min | 24-hour } optics threshold { lbc | opr | opt } { max | min } threshold
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics threshold opt max xxx RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics threshold lbc min xxx |
光ファイバ層で特定のパラメータのパフォーマンス モニタリングを設定します。 |
ステップ 5 |
pm {
15-min |
24-hour }
otn threshold
otn-parameter
threshold
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min otn threshold bbe-pm-ne xxx RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min otn threshold es-sm-fe xxx |
OTN 層で特定のパラメータのパフォーマンス モニタリングを設定します。次の OTN パラメータを指定できます。 • bbe-pm-fe - 遠端のパス モニタリングのバックグラウンド ブロック エラー(BBE-PM) • bbe-pm-ne - 近端のパス モニタリングのバックグラウンド ブロック エラー(BBE-PM) • bbe-sm-fe - 遠端のセクション モニタリングのバックグラウンド ブロック エラー(BBE-SM) • bbe-sm-ne - 近端のセクション モニタリングのバックグラウンド ブロック エラー(BBE-SM) • bber-pm-fe - 遠端のパス モニタリングのバックグラウンド ブロック エラー率(BBER-PM) • bber-pm-ne - 近端のパス モニタリングのバックグラウンド ブロック エラー率(BBER-PM) • bber-sm-fe - 遠端のセクション モニタリングのバックグラウンド ブロック エラー率(BBER-SM) • bber-sm-ne - 近端のセクション モニタリングのバックグラウンド ブロック エラー率(BBER-SM) • es-pm-fe - 遠端のパス モニタリングのエラー秒数(ES-PM) • es-pm-ne - 近端のパス モニタリングのエラー秒数(ES-PM) • es-sm-fe - 遠端のセクション モニタリングのエラー秒数(ES-SM) • es-sm-ne - 近端のセクション モニタリングのエラー秒数(ES-SM) • esr-pm-fe - 遠端のパス モニタリングのエラー秒数比(ESR-PM) • esr-pm-ne - 近端のパス モニタリングのエラー秒数比(ESR-PM) • esr-sm-fe - 遠端のセクション モニタリングのエラー秒数比(ESR-SM) • esr-sm-ne - 近端のセクション モニタリングのエラー秒数比(ESR-SM) • fc-pm-fe - 遠端のパス モニタリングの障害カウント(FC-PM) • fc-pm-ne - 近端のパス モニタリングの障害カウント(FC-PM) • fc-sm-fe - 遠端のセクション モニタリングの障害カウント(FC-SM) • fc-sm-ne - 近端のセクション モニタリングの障害カウント(FC-SM) |
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• ses-pm-fe - 遠端のパス モニタリングの重大エラー秒数(SES-PM) • ses-pm-ne - 近端のパス モニタリングの重大エラー秒数(SES-PM) • ses-sm-fe - 遠端のセクション モニタリングの重大エラー秒数(SES-SM) • ses-sm-ne - 近端のセクション モニタリングの重大エラー秒数(SES-SM) • sesr-pm-fe - 遠端のパス モニタリングの重大エラー秒数比(SESR-PM) • sesr-pm-ne - 近端のパス モニタリングの重大エラー秒数比(SESR-PM) • sesr-sm-fe - 遠端のセクション モニタリングの重大エラー秒数比(SESR-SM) • sesr-sm-ne - 近端のセクション モニタリングの重大エラー秒数比(SESR-SM) • uas-pm-fe - 遠端のパス モニタリングの使用不可秒数(UAS-PM) • uas-pm-ne - 近端のパス モニタリングの使用不可秒数(UAS-PM) • uas-sm-fe - 遠端のセクション モニタリングの使用不可秒数(UAS-SM) • uas-sm-ne - 近端のセクション モニタリングの使用不可秒数(UAS-SM) |
ステップ 6 |
pm { 15-min | 24-hour } fec report { ec-bits | uc-words } enable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min fec report ec-bits enable RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min fec report uc-words enable |
FEC 層で特定のパラメータについて TCA の生成を設定します。 |
ステップ 7 |
pm { 15-min | 24-hour } optics report { lbc | opr | opt } { max-tca | min-tca } enable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics report opt enable RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics report lbc enable |
光ファイバ層で特定のパラメータについて TCA の生成を設定します。 |
ステップ 8 |
pm {
15-min |
24-hour }
otn report
otn-parameter
enable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min otn report bbe-pm-ne enable RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min otn report es-sm-fe enable |
OTN 層で特定のパラメータについて TCA の生成を設定します。OTN パラメータについては、ステップ 5 を参照してください。 |
ステップ 9 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# end または RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)? [cancel]:
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
Internet Protocol over Dense Wavelength-Division Multiplexing(IPoDWDM)の設定
ここでは、次の設定手順について説明します。
• 「光レイヤ DWDM ポートの設定」
• 「DWDM 光ポートの管理状態の設定」
• 「予防的 FEC-FRR トリガーの設定」
光レイヤ DWDM ポートの設定
光レイヤ DWDM ポートを設定するには、次の手順を使用します。
手順の概要
1. configure
2. controller dwdm interface-path-id
3. network port id id-number
4. network connection id id-number
5. end
または
commit
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:Router# config |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller dwdm interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/1/0/1 |
DWDM コントローラを指定し、DWDM コントローラ モードを開始します。 |
ステップ 3 |
network port id id-number
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# network port id 1/0/1/1 |
マルチサービス トランスポート プロトコル(MSTP)のポートに識別番号を割り当てます。 |
ステップ 4 |
network connection id id-number
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# network connection id 1/1/1/1 |
マルチサービス トランスポート プロトコル(MSTP)の接続 ID を設定します。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# end または RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)? [cancel]:
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
DWDM 光ポートの管理状態の設定
次の手順を使用して、管理状態を設定し、必要に応じてメンテナンス禁止フラグを設定します。
手順の概要
1. configure
2. controller dwdm interface-path-id
3. admin-state { in-service | maintenance | out-of-service }
4. exit
5. interface tengige interface-path-id
6. maintenance disable
7. end
または
commit
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:Router# config |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller dwdm interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:Routerconfig)# controller dwdm 0/1/0/1 |
DWDM コントローラを指定し、DWDM コントローラ モードを開始します。 |
ステップ 3 |
admin-state { in-service | maintenance | out-of-service }
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# admin-state maintenance |
トランスポート管理状態を指定します。 |
ステップ 4 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# exit |
前のモードに戻ります。 |
ステップ 5 |
interface pos interface-path-id または interface tengige interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# interface pos 1/0/1/1 または RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# interface tengige 1/0/1/1 |
インターフェイスを指定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 6 |
maintenance disable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-if)# maintenance disable |
メンテナンス禁止フラグをプロビジョニングします。これ以降は、インターフェイスに対するメンテナンス アクティビティを実行できなくなります。 |
ステップ 7 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# end または RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)? [cancel]:
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
予防的 FEC-FRR トリガーの設定
前方誤り訂正高速再ルーティング(FEC-FRR)の自動トリガーを設定するには、次の手順に従います。
手順の概要
1. configure
2. controller dwdm interface-path-id
3. proactive
4. logging signal file-name
5. proactive trigger threshold x-coefficient y-power
6. proactive trigger window window
7. proactive revert threshold x-coefficient y-power
8. proactive revert window window
9. end
または
commit
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:Router# config |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller dwdm interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/1/0/1 |
DWDM コントローラを指定し、DWDM コントローラ モードを開始します。 |
ステップ 3 |
proactive
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# proactive enable |
FEC-FRR の自動トリガーをイネーブルにします。 |
ステップ 4 |
logging signal file-name
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# logging signal LogFile1 |
FEC-FRR の 10 ミリ秒予防的モニタリングをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
proactive trigger threshold x-coefficient y-power
RP/0/RSP0/CPU0:Routerconfig-dwdm)# proactive trigger threshold 1 9 |
FEC-FRR のトリガーしきい値を x E- y の形式で設定します。 |
ステップ 6 |
proactive trigger window window
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# proactive trigger window 10000 |
FRR がトリガーされるトリガー ウィンドウを設定します(ミリ秒単位)。 |
ステップ 7 |
proactive revert threshold x-coefficient y-power
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# proactive revert threshold 1 9
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復帰しきい値( x E- y の形式)を設定します。このしきい値は、FEC-FRR ルートから元のルートへの復帰をトリガーします。 |
ステップ 8 |
proactive revert window window
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# proactive revert window 600000 |
FEC-FRR ルートから元のルートへの復帰がトリガーされる復帰ウィンドウを設定します。 |
ステップ 9 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# end または RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)? [cancel]:
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
設定例
ここでは、次の設定例について説明します。
• 「レーザーのオン:例」
• 「レーザーのオフ:例」
• 「DWDM コントローラの設定:例」
• 「DWDM のパフォーマンス モニタリング:例」
• 「IPoDWDM 設定:例」
レーザーのオン:例
(注) これは必須の設定です。DWDM カードはこの設定なしでは動作しません。
次の例では、レーザーをオンにして DWDM ポートをイン サービス(IS)状態にする方法を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/1/0/1
RP/0/RP0/CPU0:Router(config-dwdm)# admin-state in-service
RP/0/RP0/CPU0:Router(config-dwdm)# commit
レーザーのオフ:例
次に、レーザーをオフにし、すべてのトラフィックを停止して DWDM ポートをアウトオブ サービス(OOS)状態にする方法の例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/1/0/1
RP/0/RP0/CPU0:Router(config-dwdm)# admin-state out-of-service
RP/0/RP0/CPU0:Router(config-dwdm)# commit
DWDM コントローラの設定:例
次の例は、アラートおよび FEC のアラーム表示としきい値をカスタマイズする方法です。
RP/0/RSP0/CPU0:Router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/1/0/0
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# maintenance out-of-service
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# commit
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# g709 disable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# loopback internal
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# g709 fec standard
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# g709 odu bdi disable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# maintenance in-service
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# commit
DWDM のパフォーマンス モニタリング:例
次の例は、optics パラメータのパフォーマンス モニタリングを設定し、設定と現在の統計情報を表示する方法です。
RP/0/RSP0/CPU0:Router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/2/0/0
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics threshold opt max 2000000
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics threshold opt min 200
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics threshold lbc max 3000000
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics threshold lbc min 300
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics threshold opr max 4000000
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics threshold opr min 400
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics report opt max-tca enable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics report opt min-tca enable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics report opr max-tca enable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics report opr min-tca enable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics report lbc max-tca enable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# pm 15-min optics report lbc min-tca enable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# exit
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)? [cancel]:y
LC/0/2/CPU0:Jul 12 04:10:47.252 : plim_4p_10ge_dwdm[194]: %L1-PMENGINE-4-TCA : Port DWDM 0/2/0/0 reports OPTICS TX-PWR-MIN(NE) PM TCA with current value 0, threshold 200 in current 15-min interval window
LC/0/2/CPU0:Jul 12 04:10:47.255 : plim_4p_10ge_dwdm[194]: %L1-PMENGINE-4-TCA : Port DWDM 0/2/0/0 reports OPTICS RX-PWR-MIN(NE) PM TCA with current value 68, threshold 400 in current 15-min interval window
RP/0/RP1/CPU0:Jul 12 04:09:05.443 : config[65678]: %MGBL-CONFIG-6-DB_COMMIT : Configuration committed by user 'lab'. Use 'show configuration commit changes 1000000001' to view the changes.
RP/0/RP1/CPU0:Jul 12 04:09:05.604 : config[65678]: %MGBL-SYS-5-CONFIG_I : Configured from console by lab
RP/0/RSP0/CPU0:Router# show controllers dwdm 0/2/0/0 pm interval 15-min optics 0
Optics in the current interval [ 4:15:00 - 04:26:02 Wed Jul 12 2006]
MIN AVG MAX Threshold TCA Threshold TCA
(min) (enable) (max) (enable)
LBC[mA ] : 3605 4948 6453 300 YES 3000000 YES
OPT[uW] : 2593 2593 2593 200 YES 2000000 YES
OPR[uW] : 69 69 70 400 YES 4000000 YES
光レイヤ DWDM のポート設定:例
次に、光レイヤ DWDM ポートを設定する方法の例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:Router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/1/0/1
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# network port id 1/0/1/1
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# network connection id 1/1/1/1
DWDM 光ポートの管理状態設定:例
次に、管理状態を設定し、オプションでメンテナンス禁止フラグを設定する方法の例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:Router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/1/0/1
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# admin-state in-service
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# interface tengige 1/0/1/1
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-if)# maintenance disable
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-if)# commit
予防的 FEC-FRR トリガーの設定:例
次に、前方誤り訂正高速再ルーティング(FEC-FRR)の自動トリガーを設定する方法の例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:Router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config)# controller dwdm 0/1/0/1
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# proactive
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# logging signal LogFile1
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# proactive trigger threshold 1 9
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# proactive trigger window 10000
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# proactive revert threshold 1 9
RP/0/RSP0/CPU0:Router(config-dwdm)# proactive revert window 600000
その他の関連資料
ここでは、DWDM コントローラ設定に関する参考資料について説明します。
関連資料
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Cisco IOS XR マスター コマンド リファレンス |
『Cisco IOS XR Master Commands List』 |
Cisco IOS XR インターフェイス コンフィギュレーション コマンド |
『Cisco IOS XR Interface and Hardware Component Command Reference』 |
Cisco IOS XR ソフトウェアを使用した初期システム ブートアップとルータの設定情報 |
『Cisco IOS XR Getting Started Guide』 |
Cisco IOS XR AAA サービス構成情報 |
『 Cisco IOS XR System Security Configuration Guide 』および 『Cisco IOS XR System Security Command Reference』 |
標準
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ITU-T G.709/Y.1331 |
『Interfaces for the optical transport network (OTN)』 |
RFC
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この機能によりサポートされた新規 RFC または改訂 RFC はありません。またこの機能による既存 RFC のサポートに変更はありません。 |
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