IRB の設定の前提条件
適切なタスク ID を含むタスク グループに関連付けられているユーザ グループに属している必要があります。 このコマンド リファレンスには、各コマンドに必要なタスク ID が含まれます。 ユーザ グループの割り当てが原因でコマンドを使用できないと考えられる場合、AAA 管理者に連絡してください。
IRB を設定する前に、次に示す作業が実施されており、条件を満たしていることを確認する必要があります。
• ルータのコア向き側に設置された Cisco ASR 9000 SIP-700 がある場合、IPv4 ユニキャスト トラフィックのレイヤ 2 ブリッジド トラフィック フローにルーティングされているレイヤ 3 の IRB をサポートできます。ここで、レイヤ 2 の宛先は、IRB のサポートされるギガビット イーサネット ラインカードの 1 つです。
• レイヤ 3 からレイヤ 2 へのトラフィック フローとレイヤ 2 からレイヤ 3 へのトラフィック フローの両方をサポートする IRB のサポートを計画するギガビット イーサネット ラインカードとして、次のタイプだけが設定されていることを確認します。
– 2 ポート 10 ギガビット イーサネット、20 ポート ギガビット イーサネット コンビネーション ラインカード(A9K-2T20GE-B および A9K-2T20GE-L)
– 4 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-4T-B、-E、-L)
– 8 ポート 10 ギガビット イーサネット DX ラインカード(A9K-8T/4-B、-E、-L)
– 8 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-8T-B、-E、-L)
– 16 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(9K-16T/8-B、-E、-L)
– 40 ポート ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-40GE-B、-E、-L)
• ブリッジ仮想インターフェイス(BVI)に設定する IP アドレッシングおよび他のレイヤ 3 情報を理解しています。詳細については、「IRB の設定に関する制約事項」を参照してください。
• すべての BVI の共通のグローバル MAC アドレスを上書きする場合は、MAC アドレス計画を完了します。
• BVI インターフェイスのスタティックまたはダイナミック ルーティングを実行して、BVI ネットワーク アドレスがアドバタイズされていることを確認します。
IRB の設定に関する制約事項
IRB を設定する前に、次の制約事項を考慮してください。
• 任意のブリッジ ドメインで設定できる BVI は 1 つだけです。
• 同じ BVI を複数のブリッジ ドメインで設定できません。
注意 Cisco ASR 9000 SIP-700 も設置されている Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで IRB をサポートする場合は、SIP-700 と BVI インターフェイス間のトラフィックの損失を防ぐため、ルーティング設定を必ず実行する必要があります。詳細については、後述の制約事項を参照してください。
• Cisco IOS XR Release 4.1 以降、IRB は、Cisco ASR 9000 SIP-700 も設置されているシステムのサポートされるギガビット イーサネット ラインカードに次の制約事項に従って実装できます。
– Cisco ASR 9000 SIP-700 は、IPv4 アドレッシングで設定された BVI インターフェイスがあるルータのコア向き側に設置されている必要があります。
– Cisco ASR 9000 SIP-700 は、次のギガビット イーサネット ラインカードのいずれかがレイヤ 2 ブリッジ ドメインにある、IRB を使用するレイヤ 3 からブリッジド レイヤ 2 インターフェイスへの IPv4 ユニキャスト トラフィックのルーティングをサポートできます。
- 2 ポート 10 ギガビット イーサネット、20 ポート ギガビット イーサネット コンビネーション ラインカード(A9K-2T20GE-B および A9K-2T20GE-L)
- 4 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-4T-B、-E、-L)
- 8 ポート 10 ギガビット イーサネット DX ラインカード(A9K-8T/4-B、-E、-L)
- 8 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-8T-B、-E、-L)
- 16 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(9K-16T/8-B、-E、-L)
- 40 ポート ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-40GE-B、-E、-L)
(注) これらのラインカードからレイヤ 3 の Cisco ASR 9000 SIP-700 へのレイヤ 2 ブリッジド トラフィックの逆方向もサポートされます。
• 次の領域は、BVI でサポートされて いません 。
– アクセス コントロール リスト(ACL)。ただし、レイヤ 2 ACL はブリッジ ドメインの各レイヤ 2 ポートで設定できます。
– IP 高速再ルーティング(FRR)
– NetFlow
– MoFRR
– MPLS ラベル スイッチング
– mVPNv4
– Quality of Service(QoS)
– トラフィック ミラーリング
– BVI のアンナンバード インターフェイス
– ビデオ モニタリング(Vidmon)
• 802.1ah を使用する IRB(BVI とプロバイダー バックボーン ブリッジ(PBB)は、同じブリッジ ドメイン内に設定しないでください)。
• PIM スヌーピング (選択的フラッディングを使用する必要があります)。
• VRF-aware DHCP リレーはサポートされません。
• BVI は次の特性を持つブリッジ ドメインでのみサポートされます。
– ブリッジ ドメインは、曖昧ではない「完全一致」EFP カプセル化による、一重および二重タグ付き dot1q および dot1ad カプセル化を使用する EFP をサポートします。一重および二重タグ付きカプセル化は、 rewrite ingress tag pop symmetric コマンドが設定されている限り指定できます。
– すべてのレイヤ 2 タグを削除する必要があります。VLAN 範囲はサポートされません。
– タグなし EFP はサポートされます。
• 次の追加機能は、コア向き側に Cisco ASR 9000 SIP-700 がある環境の BVI インターフェイスでサポートされて いません 。
– 『ARP』
– フレーム リレー
– IPv4 マルチキャスト トラフィック
– IPv6 ユニキャストおよびマルチキャスト トラフィック
– SIP-700 から任意のレイヤ 3 インターフェイスへのレイヤ 2 トラフィック フロー
– BVI インターフェイスのレイヤ 2/レイヤ 3 機能
– 負荷統計間隔
– MIB
– show adjacency details コマンドはサポートされません。
IRB の設定に関する情報
この項では、次のトピックについて取り上げます。
• 「IRB の概要」
• 「ブリッジ グループ仮想インターフェイス」
• 「IRB を使用するパケット フロー」
• 「IRB でサポートされる環境」
IRB の概要
IRB では、BVI を使用してブリッジ グループとルーテッド インターフェイス間でルーティングできます。BVI は、通常のルーテッド インターフェイスのように動作する、ルータ内の仮想インターフェイスです。BVI は単一ブリッジ ドメインに関連付けられ、ルータのブリッジおよびルーティング ドメイン間のリンクを表します。ルーテッド インターフェイス宛てのブリッジド インターフェイスからのパケットの受信をサポートするには、BVI に適切な IP アドレスと関連するレイヤ 3 属性を設定する必要があります。
IRB がサポートされていない Cisco IOS XR 4.0.1 よりも前のソフトウェア リリースでは、同じ Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのレイヤ 3 ルーティング ドメイン インターフェイスに出力レイヤ 2 ブリッジ ドメイン インターフェイスを接続するための物理ケーブル接続ソリューションを実装する必要があります。Cisco IOS XR Release 4.0.1 では、IRB が BVI およびそれがサポートするインターフェイスとブリッジ グループによる図 1 に示す設定を使用して、同じ機能を実現します。
図 1 IRB の機能の概観と設定要素
BVI の概要
BVI は、通常のルーテッド インターフェイスのように動作する、ルータ内の仮想インターフェイスです。BVI でブリッジング自体はサポートされませんが、ルータ内の対応するブリッジ ドメインからルーテッド インターフェイスへのゲートウェイとして機能します。
設定可能な MAC アドレスのサポートとは別に、BVI ではレイヤ 3 属性だけがサポートされ、次の特性があります。
• BVI インターフェイスで上書きされていない限り、ローカル シャーシの MAC アドレス プールから取得された MAC アドレスを使用します。
• interface bvi コマンドを使用してインターフェイス タイプが設定され、ブリッジド ドメインのセグメントのホストと同じサブネット上にある IPv4 アドレスを使用します。BVI は、セカンダリ アドレスもサポートします。
• BVI ID はブリッジ ドメイン ID とは無関係です。これらの ID は Cisco IOS ソフトウェアでの場合のように相関している必要はありません。
• routed interface bvi コマンドを使用して、ブリッジ グループに関連付けられます。
BVI でサポートされる機能
• 次のインターフェイス コマンドが、BVI でサポートされます。
– arp purge-delay
– arp timeout
– bandwidth (デフォルトは 10 Gbps であり、BVI のルーティング プロトコルのコスト メトリックとして使用されます)
– ipv4
– ipv6 (Cisco ASR 9000 SIP-700 のある IRB 環境ではサポートされません)
– mac-address
– mtu (デフォルトは 1500 バイトです)
– shutdown
• BVI は、IP ヘルパー アドレッシングおよびセカンダリ IP アドレッシングをサポートします。
BVI MAC アドレス
デフォルトで、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータはルータのすべての BVI インターフェイスに対して 1 つの MAC アドレスを使用します。一方で、これは MAC アドレスがグローバルに一意でないことを意味します。デフォルトを上書きして、一意な MAC アドレスを BVI に指定する場合は、BVI インターフェイスで設定できます。
BVI インターフェイスおよびライン プロトコルの状態
ルータの一般的なインターフェイスの状態のように、BVI にはインターフェイスとライン プロトコルの状態の両方があります。
• BVI インターフェイスの状態は次が発生するときに Up です。
– BVI インターフェイスが作成される。
– routed interface bvi コマンドで設定されているブリッジ ドメインに少なくとも 1 つの使用可能なアクティブ ブリッジ ポートがある(接続回線(AC)または疑似回線(PW))。
(注) BVI は、その BVI のブリッジ ドメインに関連付けられたすべてのブリッジ ポート(イーサネット フロー ポイント(EFP))がダウンしている場合、Down 状態に移行します。ただし、すべての EFP がダウンしていても、少なくとも 1 つの疑似回線がアップの場合、BVI はアップのままです。
• 次の特性によって、BVI ライン プロトコルの状態がアップである場合が決定されます。
– ブリッジ ドメインが Up 状態である。
– BVI IP アドレスが、ルータの別のアクティブ インターフェイスのその他の IP アドレスと競合していない。
IRB を使用するパケット フロー
図 2 に、ホスト A、B、および C の間のさまざまなパケット フローを説明する、IRB 実装の単純化した機能図を示します。この例では、ホスト C は同じルータへの接続を持つネットワークです。実際には、別のルータがホスト C と表示されたルータの間に存在可能です。
図 2 ホスト間の IRB パケット フロー
IRB をルータで設定すると、次の処理が実行されます。
• ARP 要求は、ブリッジ ドメインの一部であるホストと BVI の間で解決されます。
• 宛先 MAC アドレスが BVI MAC アドレスと一致する場合、ブリッジド インターフェイスのホストからのすべてのパケットが BVI に送信されます。それ以外の場合、パケットはブリッジングされます。
• ルーテッド ネットワークのホスト宛てのパケットの場合、BVI はルーテッド インターフェイスに送信する前にルーティング エンジンにパケットを転送します。
• ブリッジド インターフェイスのホストが送信元または宛先であるすべてのパケットは、BVI に最初に送信されます(パケットがブリッジ ドメイン上のホスト宛ての場合を除く)。
• ルーテッド インターフェイスのルータに入るブリッジ ドメインのセグメント上のホスト宛てパケットの場合、BVI は適切なブリッジ インターフェイス経由で転送を行うブリッジング エンジンにパケットを転送します。
ブリッジ ドメインでホスト A がホスト B に送信するときのパケット フロー
10.10.0.0 ネットワークのブリッジ ドメインでホスト A がホスト B にデータを送信すると、ルーティングは実行されません。ホストは同じサブネット上にあり、パケットはルータのセグメント インターフェイス間でブリッジングされます。
ブリッジ ドメインからルーテッド インターフェイスにホスト A がホスト C に送信するときのパケット フロー
IRB ブリッジ ドメインからルーティング ドメインにホスト A がホスト C にデータを送信するとき、図 2 のホスト情報を使用して、次が実行されます。
• ホスト A は、パケットを BVI に送信します(ARP 要求がホストと BVI の間で解決される限り)。パケットには次の情報があります。
– ホスト A の送信元 MAC アドレス。
– BVI の宛先 MAC アドレス。
• ホスト C は別のネットワークにあり、ルーティングされる必要があるため、BVI は次の情報を使用してルーテッド インターフェイスにパケットを転送します。
– ホスト A の IP 送信元 MAC アドレス(10.10.0.2)は BVI の MAC アドレス(10.10.0.4)に変更されます。
– IP 宛先アドレスは、ホスト C の IP アドレス(10.20.0.3)です。
• インターフェイス 10.20.0.2 は、ルーテッド BVI 10.10.0.4 からのパケットの受信を認識します。パケットは、次にインターフェイス 10.20.0.2 を通じてホスト C にルーティングされます。
ルーテッド インターフェイスからブリッジ ドメインにホスト C がホスト B に送信するときのパケット フロー
IRB ルーティング ドメインからブリッジ ドメインにホスト C がホスト B にデータを送信するとき、図 2 のホスト情報を使用して、次が実行されます。
• パケットは、次の情報を使用してルーティング ドメインに入ります。
– MAC 送信元アドレス:ホスト C の MAC。
– MAC 宛先アドレス:入力インターフェイス 10.20.0.2 の MAC。
– IP 送信元アドレス:ホスト C(10.20.0.3)の IP アドレス。
– IP 宛先アドレス:ホスト B(10.10.0.3)の IP アドレス。
• インターフェイス 10.20.0.2 はパケットを受信すると、ルーティング テーブルを確認し、パケットが 10.10.0.4 の BVI に転送される必要があるかを決定します。
• ルーティング エンジンは BVI 宛てのパケットを取り込み、BVI の対応するブリッジ ドメインに転送します。次にパケットは、ブリッジング テーブルにホスト B の宛先 MAC アドレスがある場合は適切なインターフェイスを通じてブリッジングされます。または、ブリッジング テーブルにそのアドレスがない場合はブリッジ グループ内のすべてのインターフェイスにフラッディングされます。
IRB でサポートされる環境
次の環境および設定要素が Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの IRB でサポートされます。
• ブリッジ ドメインごとに 1 つの BVI の設定。
• BVI で設定されたブリッジ ドメインに関連付けられた仮想プライベート LAN サービス(VPLS)仮想転送インスタンス(VFI)設定。
• BVI ベースのプレフィックスの BGP PIC エッジ。
• Open Shortest Path First(OSPF)、Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)、Routing Information Protocol Version 2(RIPv2)、およびボーダー ゲートウェイ プロトコル(BGP)を使用した BVI のトラフィック転送。
• インターネット グループ管理プロトコル(IGMP)スタティック グループ。
• ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル(DHCP)リレー エージェント。IP アドレスを取得するために DHCP リレーが集約ノードから使用される場合、デフォルト ゲートウェイは BVI で設定された IP アドレスになります。BVI IP アドレスは、IP アドレスを割り当てるために集約ノードで使用している DHCP プールと共通のサブネットにある必要があります。
• 仮想ルータ冗長プロトコル(VRRP)設定およびプライオリティ。
• ホットスタンバイ ルータ プロトコル(HSRP)。
• BVI インターフェイスあたり最大 255 の VRRF/HSRP VMAC。
• BVI で設定されているブリッジ ドメインの非 IP パケットのブリッジング。
• Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのレイヤ 3 サブインターフェイスで現在サポートされているものと同様のステートフル プロトコルを使用するパリティのサポート。
• Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのレイヤ 3 サブインターフェイスで現在サポートされているものと同様の IP SLA サポート。
• ECMP パス(最大 32 のパス)としての BVI のロード バランシング。
• インターフェイス MIB。
• BVI インターフェイスのパケット カウンタ。
• BVI を使用するブリッジ ドメインのメンバであるリンク バンドルのマルチシャーシ リンク集約(LAG)。
次の各項では、IRB でサポートされる追加の IPv4 および IPv6 固有の環境について説明します。
• 「IRB でサポートされる追加の IPv4 固有の環境」
• 「IRB でサポートされる追加の IPv6 固有の環境」
IRB でサポートされる追加の IPv4 固有の環境
• 最大 2000 の BVI の設定。
• 最大 128k の IPv4 隣接。
• 入力 IP マルチキャスト トラフィックを取り込み、マルチキャスト グループの一部であるブリッジ ドメインの複数のレイヤ 2 サブインターフェイス(イーサネット フロー ポイント)にブリッジングする機能があるレイヤ 3 IP マルチキャスト。
(注) コア向き側の Cisco ASR 9000 SIP-700 で使用する場合はサポートされません。
• IPv4 用 VRF(プレフィックス単位ではなく、VPN ラベル単位の VRF のみ)。
IRB でサポートされる追加の IPv6 固有の環境
• 最大 2000 の BVI の設定。その内、最大 512 の BVI が IPv6 アドレッシングをサポートできます。
• 最大 5k の IPv6 隣接。
• PE デバイスとして Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのカスタマー エッジ(CE)向き側で BVI インターフェイスを使用する、Cisco IPv6 プロバイダー エッジ ルータ over MPLS(6PE)および IPv6 VPN プロバイダー エッジ(6VPE)の次の制約事項をともなうサポート。
– PE デバイス上の次のラインカードでサポートされます。
- 2 ポート 10 ギガビット イーサネット、20 ポート ギガビット イーサネット コンビネーション ラインカード(A9K-2T20GE-B および A9K-2T20GE-L)
- 4 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-4T-B、-E、-L)
- 8 ポート 10 ギガビット イーサネット DX ラインカード(A9K-8T/4-B、-E、-L)
- 8 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-8T-B、-E、-L)
- 16 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(9K-16T/8-B、-E、-L)
- 40 ポート ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-40GE-B、-E、-L)
– IPv6 アドレッシングを使用する最大 512 の BVI がサポートできます。
– VRF 単位のラベル割り当てだけがサポートされます( label-allocation-mode per-vrf コマンドを使用)。
設定例は、「BVI を使用する 6PE/6VPE の設定:例」を参照してください。
IRB の設定方法
この項では、次の設定作業について説明します。
• 「ブリッジ グループ仮想インターフェイスの設定」(必須)
• 「レイヤ 2 AC インターフェイスの設定」(必須)
• 「ブリッジ グループの設定およびブリッジ ドメインへのインターフェイスの割り当て」(必須)
• 「ブリッジ ドメインのルーテッド インターフェイスとしての BVI の関連付け」(必須)
• 「BVI に関する情報の表示」(任意)
ブリッジ グループ仮想インターフェイスの設定
BVI を設定するには、次の手順を実行します。
設定時の注意事項
BVI を設定する場合は、次の注意事項を考慮してください。
• BVI には、ブリッジド セグメントのホストと同じサブネット上にある IPv4 または IPv6 アドレスを割り当てる必要があります。
• ブリッジ型ネットワークに複数の IP ネットワークがある場合、BVI には各ネットワークのセカンダリ IP アドレスを割り当てる必要があります。
手順の概要
1. configure
2. interface bvi identifier
3. ipv4 address ipv4-address mask [ secondary ]
または
ipv6 address ipv6-prefix / prefix-length [ eui-64 ] [ route-tag route-tag value ]
4. arp purge-delay seconds
5. arp timeout seconds
6. bandwidth rate
7. mac-address value1 . value2 . value3
8. mtu bytes
9. end
または
commit
手順の詳細
|
|
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface bvi identifier
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface bvi 1 |
BVI を指定または作成します。ここで、 identifier は 1 ~ 65535 の数値です。 |
ステップ 3 |
ipv4 address ipv4-address mask [ secondary ] ipv6 address ipv6-prefix / prefix-length [ eui-64 ] [ route-tag route-tag value ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 10.10.0.4 255.255.255.0 |
インターフェイスのプライマリまたはセカンダリ IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスを指定します。 |
ステップ 4 |
arp purge-delay seconds
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)#arp purge-delay 120 |
(任意)インターフェイスがダウンになるときの、アドレス解決プロトコル(ARP)テーブル エントリのパージの遅延時間を( seconds に)指定します。 指定できる範囲は 1 ~ 65535 です。デフォルトではパージ遅延は設定されていません。 |
ステップ 5 |
arp timeout seconds
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# arp timeout 12200 |
(任意)インターフェイスで学習されたダイナミック エントリを ARP キャッシュに残す時間を指定します。 範囲は 30 ~ 2144448000 秒です。デフォルトは 14,400 秒(4 時間)です。 |
ステップ 6 |
bandwidth rate
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# bandwidth 1000000 |
(任意)インターフェイスに割り当てる帯域幅の量(kbps 単位)を指定します。この数値は、BVI のルーティング プロトコルでコスト メトリックとして使用されます。 範囲は 0 ~ 4294967295 です。デフォルトは 10000000(10 Gbps)です。 |
ステップ 7 |
mac-address value1 . value2 . value3
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# mac-address 1111.2222.3333 |
(任意)BVI の 48 ビット MAC アドレスを 3 つのドット付き 16 進値で指定し、デフォルト MAC アドレスの使用を上書きします。各値の範囲は 0000 ~ ffff です。すべてが 0 の MAC アドレスはサポートされません。 |
ステップ 8 |
mtu bytes
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# mtu 2000 |
(任意)インターフェイスのパケットの最大伝送単位(MTU)サイズを指定します。範囲は 64 ~ 65535 です。デフォルトは 1514 です。 |
ステップ 9 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
レイヤ 2 AC インターフェイスの設定
BVI によるルーティング用のレイヤ 2 AC インターフェイスを設定するには、次の手順を実行します。
前提条件
ブリッジ ドメインのレイヤ 2 AC として設定され、BVI によりルーティングされるインターフェイスは、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの IRB をサポートする次のタイプのカードにある必要があります。
• 2 ポート 10 ギガビット イーサネット、20 ポート ギガビット イーサネット コンビネーション ラインカード(A9K-2T20GE-B および A9K-2T20GE-L)
• 4 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-4T-B、-E、-L)
• 8 ポート 10 ギガビット イーサネット DX ラインカード(A9K-8T/4-B、-E、-L)
• 8 ポート 10 ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-8T-B、-E、-L)
• 40 ポート ギガビット イーサネット ラインカード(A9K-40GE-B、-E、-L)
手順の概要
1. configure
2. interface { GigabitEthernet | TenGigE } interface-path-id [ .subinterface ] l2transport
3. no ip address
4. encapsulation dot1q vlan-id exact
または
encapsulation dot1ad vlan-id dot1q vlan-id
5. rewrite ingress tag pop { 1 | 2 } symmetric
6. end
または
commit
手順の詳細
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|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id [ . subinterface ] l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 0/1/0/0.1 l2transport |
ギガビット イーサネットもしくは 10 ギガビット イーサネット インターフェイスまたはサブインターフェイスのレイヤ 2 転送モードをイネーブルにし、インターフェイスまたはサブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。ここで、 interface-path-id は rack / slot / module / port としてインターフェイスの場所を指定し、 . subinterface はオプションのサブインターフェイス番号です。 |
ステップ 3 |
encapsulation dot1q vlan-id [ exact ] または encapsulation dot1ad vlan-id dot1q vlan-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# encapsulation dot1q 1 exact |
(任意)指定された VLAN だけで IEEE 802.1q カプセル化を指定します。 |
ステップ 4 |
rewrite ingress tag
pop {
1 |
2 }
symmetric
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# rewrite ingress tag pop 1 symmetric |
(VLAN タギングが設定されている場合は必須)入力インターフェイスに到達するブリッジ ドメインへのフレームから 1 つまたは 2 つのタグ(ネットワーク設定による)を削除する必要があることを指定します。 コマンドを使用する必要があります。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ブリッジ グループの設定およびブリッジ ドメインへのインターフェイスの割り当て
ブリッジ グループを設定し、ブリッジ ドメインにインターフェイスを割り当てるには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. l2vpn
3. bridge group name
4. bridge-domain name
5. interface { GigabitEthernet | TenGigE } interface-path-id [ . subinterface ]
6. end
または
commit
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
l2vpn
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# l2vpn |
L2VPN コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
bridge group bridge-group-name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn)# bridge group 10 |
ブリッジ グループを作成し、L2VPN ブリッジ グループ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
bridge-domain
bridge-domain-name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg)# bridge-domain BD_1 |
ブリッジ ドメインを作成し、L2VPN ブリッジ グループ ブリッジ ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id [ . subinterface ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# interface GigabitEthernet 0/1/0/0.1 |
ギガビット イーサネットおよび 10 ギガビット イーサネットを指定したブリッジ ドメインに関連付け、L2VPN ブリッジ グループ ブリッジ ドメイン接続回線コンフィギュレーション モードを開始します。ここで、 interface-path-id は rack / slot / module / port としてインターフェイスの場所を指定し、 . subinterface はオプションのサブインターフェイス番号です。 ブリッジ ドメインに関連付けるすべてのインターフェイスに対して必要なだけこの手順を繰り返します。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd-ac)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd-ac)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ブリッジ ドメインのルーテッド インターフェイスとしての BVI の関連付け
ブリッジ ドメインのルーテッド インターフェイスとして BVI を関連付けるには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. l2vpn
3. bridge group bridge-group-name
4. bridge-domain bridge-domain-name
5. routed interface bvi identifier
6. end
または
commit
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
l2vpn
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# l2vpn |
L2VPN コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
bridge group bridge-group-name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn)# bridge group BG_test |
ブリッジ グループを作成し、L2VPN ブリッジ グループ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
bridge-domain
bridge-domain-name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg)# bridge-domain 1 |
ブリッジ ドメインを作成し、L2VPN ブリッジ グループ ブリッジ ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
routed interface bvi identifier
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# routed interface bvi 1 |
指定した BVI をブリッジ ドメインに割り当てられたインターフェイスのルーテッド インターフェイスとして関連付けます。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
BVI に関する情報の表示
BVI ステータスおよびパケット カウンタに関する情報を表示するには、次のコマンドを使用します。
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show interfaces bvi identifier [ accounting | brief | description | detail ] |
指定した BVI のインターフェイス ステータス、ライン プロトコルの状態、およびパケット カウンタを表示します。 |
show adjacency bvi identifier [ detail | remote ] |
指定した BVI への隣接ごとのパケットおよびバイト送信カウンタを表示します。 |
show l2vpn bridge-domain detail |
BVI がダウンの理由を表示します。 |
IRB の設定例
ここでは、次の設定例について説明します。
• 「基本的な IRB 設定:例」
• 「VLAN のある AC を使用する IRB:例」
• 「複数の IP ネットワークをサポートする BVI の IPv4 アドレッシング:例」
• 「BVI バンドル インターフェイスおよびマルチキャスト設定を含む包括的 IRB 設定:例」
• 「BVI および VRRP を使用する IRB の設定:例」
基本的な IRB 設定:例
次に、最も基本的な IRB 設定を行う例を示します。
! Configure the BVI and its IPv4 address
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface bvi 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# ipv4 address 10.10.0.4 255.255.255.0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# exit
! Configure the Layer 2 AC interface
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 0/1/0/0 l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# exit
! Configure the L2VPN bridge group and bridge domain and assign interfaces
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# l2vpn
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn)# bridge group 10
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg)# bridge-domain 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# interface GigabitEthernet 0/1/0/0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd-if)# exit
! Associate a BVI to the bridge domain
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# routed interface bvi 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# commit
VLAN のある AC を使用する IRB:例
次に、802.1q カプセル化 VLAN を使用するレイヤ 2 AC でブリッジ ドメイン上の IRB を設定する例を示します。
! Configure the BVI and its IPv4 address
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface bvi 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# ipv4 address 10.10.0.4 255.255.255.0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# exit
! Configure the Layer 2 AC interfaces using dot1q encapsulation on a VLAN
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 0/1/0/0.1 l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# no ip address
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# encapsulation dot1q 1 exact
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# rewrite ingress tag pop 1 symmetric
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 0/1/0/1.1 l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# no ip address
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# encapsulation dot1q 1 exact
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# rewrite ingress tag pop 1 symmetric
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# exit
! Configure the L2VPN bridge group and bridge domain and assign interfaces
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# l2vpn
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn)# bridge group 10
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg)# bridge-domain 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# interface GigabitEthernet 0/1/0/0.1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# interface GigabitEthernet 0/1/0/1.1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd-if)# exit
! Associate a BVI to the bridge domain
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# routed interface bvi 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# commit
複数の IP ネットワークをサポートする BVI の IPv4 アドレッシング:例
次に、10.10.10.0/24、10.20.20.0/24、および 10.30.30.0/24 ネットワークのブリッジ ドメインをサポートする BVI のセカンダリ IPv4 アドレスを設定する例を示します。この例では、BVI がそれぞれのブリッジ ドメイン ネットワーク上のアドレスを持っている必要があります。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface bvi 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# ipv4 address 10.10.10.4 255.255.255.0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# ipv4 address 10.20.20.4 255.255.255.0 secondary
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# ipv4 address 10.30.30.4 255.255.255.0 secondary
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if))# commit
BVI バンドル インターフェイスおよびマルチキャスト設定を含む包括的 IRB 設定:例
次に、IRB および BVI のマルチキャストをサポートするより包括的なルータ設定の例を示します。
ipv4 address 10.21.0.2 255.255.255.0
ipv4 address 10.5.5.5 255.255.255.255
interface GigabitEthernet0/0/0/1
interface GigabitEthernet0/0/0/1.1 l2transport
rewrite ingress tag pop 1 symmetric
interface GigabitEthernet0/0/0/1.2 l2transport
rewrite ingress tag pop 1 symmetric
interface GigabitEthernet0/0/0/9
interface GigabitEthernet0/0/0/19
interface GigabitEthernet0/0/0/29
interface GigabitEthernet0/0/0/39
ipv4 address 10.1.1.1 255.255.255.0
ipv4 address 10.1.2.1 255.255.255.0
igmp snooping profile IRB_SNOOP
interface GigabitEthernet0/0/0/1.1
igmp snooping profile IRB_SNOOP
interface GigabitEthernet0/0/0/1.2
igmp snooping profile IRB_SNOOP
report-suppression disable
BVI および VRRP を使用する IRB の設定:例
次に、BVI および VRRP の IRB サポートに対する関連設定領域の部分的なルータ設定の例を示します。
(注) VRRPv6 もサポートされます。
interface GigabitEthernet0/0/0/8
interface GigabitEthernet0/0/0/8
ipv4 address 10.21.1.1 255.255.255.0
BVI を使用する 6PE/6VPE の設定:例
次に、PE デバイスとして Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの CE 向き側に BVI を使用して、MPLS 6PE/6VPE 環境を設定する例を示します。Cisco 6PE/6VPE およびその設定の詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router MPLS Layer 3 VPN Configuration Guide 』の「 Implementing IPv6 VPN Provider Edge Transport Over MPLS 」の章を参照してください。
(注) この環境は、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでサポートされるギガビット イーサネット ラインカードで IRB を使用する場合にだけサポートされます。Cisco ASR 9000 SIP-700 SPA ではサポートされません。
図 3 に、PE1 および PE2 デバイスとして使用する Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの BVI インターフェイス(緑色のアイコン)の位置を示します。
図 3 MPLS 6PE/6VPE ネットワークの CE 向き側の BVI インターフェイス
次の例は、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ(PE1)デバイスのみのサンプル設定を示しています。番号 1 の BVI インターフェイスが CE 側にあり、非 BVI インターフェイス(ギガビット イーサネット 0/1/0/37)がコア側にあります。同様の設定が、PE2 デバイスに適用されます。
! Be sure to configure IPv6 unicast address families
address-family ipv6 unicast
ipv4 address 10.11.11.11/32
! Configure the BVI interface to participate in the VRF
! and with an IPv6 address.
ipv6 address 2001:DB8:1/32
! Assign the Gigabit Ethernet CE-facing interface to the
! L2VPn bridge domain where the routed BVI interface is also associated.
interface Gigabit Ethernet 0/1/0/11
! Configure OSPF routing for the BVI interface for
! advertisement of its IPv6 address.
! Configure BGP routing and be sure to specify the
! IPv6 unicast address family.
! Note that the per-VRF label allocation mode is required
! and is the only supported label allocation mode.
bgp router-id 10.11.11.11
bgp redistribute-internal
address-family ipv6 unicast
redistribute ospfv3 1 match internal external
label-allocation-mode per-vrf
address-family vpnv6 unicast
address-family ipv6 unicast
route-policy pass-all out
address-family ipv6 labeled-unicast
address-family vpnv6 unicast
route-policy pass-all out
label-allocation-mode per-vrf
address-family ipv6 unicast
interface Gigabit Ethernet 0/1/0/37