イーサネット OAM の設定に関する情報
イーサネット OAM を設定するには、次の概念について理解する必要があります。
• 「イーサネット リンク OAM」
• 「イーサネット CFM」
• 「イーサネット SLA」
• 「イーサネット LMI」
• 「単方向リンク検出プロトコル」
イーサネット リンク OAM
メトロ エリア ネットワーク(MAN)またはワイドエリア ネットワーク(WAN)テクノロジーとしてのイーサネットでは、運用管理および保守(OAM)機能の実装によって大きな恩恵が得られます。イーサネット リンク OAM 機能を使用すると、サービス プロバイダーは MAN や WAN での接続の品質をモニタできます。サービス プロバイダーは、特定のイベントをモニタし、イベントに対してアクションを実行し、必要に応じて、トラブルシューティングのために特定のインターフェイスをループバック モードにできます。イーサネット リンク OAM は単一の物理リンクで動作し、そのリンクの片側または両側をモニタするように設定できます。
イーサネット リンク OAM は次のように設定できます。
• リンク OAM プロファイルを設定し、このプロファイルを複数のインターフェイスのパラメータの設定に使用できます。
• リンク OAM は、インターフェイス上で直接設定できます。
インターフェイスでリンク OAM プロファイルも使用している場合、プロファイルで設定された特定のパラメータは、インターフェイスで直接別の値を設定することで上書きできます。
EOAM プロファイルにより、複数のインターフェイスで EOAM 機能を設定するプロセスが容易になります。イーサネット OAM プロファイルおよびそのすべての機能は、他のインターフェイスから参照でき、他のインターフェイスでそのイーサネット OAM プロファイルの機能を継承できます。
個々のイーサネット リンク OAM 機能は、1 つのプロファイルに含めることなく、個々のインターフェイスで設定できます。このような場合、個別に設定される機能は、プロファイルの機能よりも常に優先されます。
カスタム EOAM の設定を行う望ましい方法は、イーサネット コンフィギュレーション モードで、EOAM プロファイルを作成し、個別のインターフェイスまたは複数のインターフェイスにアタッチすることです。
次の標準的なイーサネット リンク OAM 機能が、ルータでサポートされます。
• 「ネイバー探索」
• 「リンク モニタリング」
• 「MIB 取得」
• 「誤配線検出(シスコ固有)」
• 「リモート ループバック」
• 「SNMP トラップ」
• 「単方向リンク障害検出」
ネイバー探索
ネイバー探索では、リンクの両端で、相手側の OAM 機能を学習し、OAM ピア関係を確立できるようにします。両端でセッションを確立する前に、ピアに特定の機能が必要となる場合もあります。 action capabilities-conflict または action discovery-timeout コマンドを使用して、機能の競合がある場合、または検出プロセスがタイムアウトになった場合に実行する特定のアクションを設定できます。
リンク モニタリング
リンク モニタリングでは、OAM ピアで、リンク品質が時間とともに低下する障害をモニタできます。リンク モニタリングをイネーブルにすると、設定したしきい値を超えた場合にアクションを実行するように OAM ピアを設定できます。
MIB 取得
MIB 取得では、インターフェイスの片側の OAM ピアで、リンクのリモート側から MIB 変数を取得できます。リモート OAM ピアから取得された MIB 変数は読み取り専用です。
誤配線検出(シスコ固有)
誤配線検出はシスコ独自の機能で、可能性のある誤配線のケースを特定するために、すべての情報 OAMPDU の 32 ビットのベンダー フィールドを使用します。
リモート ループバック
リモート ループバックでは、テストのために、リンクの片側で、そのリンクのリモート側をループバック モードにできます。リモート ループバックをイネーブルにすると、リンクのマスター側で開始されたすべてのパケットは、マスター側にループバックされ、リモート(スレーブ)側では変更されません。リモート ループバック モードでは、スレーブ側でパケットにデータを挿入できません。
SNMP トラップ
SNMP トラップは、イーサネット OAM インターフェイスでイネーブルまたはディセーブルにできます。
単方向リンク障害検出
単方向リンク障害検出はイーサネット リンク OAM 機能の 1 つで、リモート ホストにリンク障害をシグナリングするために定義されたリンク障害メッセージを使用する、物理イーサネット インターフェイス(VLAN サブインターフェイスまたはバンドル以外)で直接実行します。単方向リンク障害検出は、ギガビット イーサネットと 10 ギガビット イーサネット ハードウェア レベルのリンク障害のシグナリングと同様の機能ですが、イーサネット リンク OAM の一部として、上位プロトコル レイヤで実行されます。ハードウェア機能は、アウトオブバンドがシグナリングされる、フレームに設定されたリモート障害表示ビットを使用します。この場合、単方向リンク障害検出が、OAMPDU を使用してエラーをシグナリングします。
単方向リンク障害検出は単一の物理リンクだけに適用されます。リモート ホストがリンク障害メッセージを受信すると、そのインターフェイスをすべての上位レイヤ プロトコルでシャットダウンできます。具体的には、レイヤ 2 のスイッチングとレイヤ 3 のルーティング プロトコルです。障害が検出されている間、リンク障害メッセージがリモート ホストに定期的に送信されます。障害が検出されなくなると、リンク障害メッセージは送信されなくなり、リモート ホストはインターフェイスを元に戻すことができます。
単方向リンク障害検出は、 uni-directional link-fault detection コマンドを使用して設定します。ルータによるリンク障害メッセージの受信の処理方法に影響することはありません。リンク障害メッセージの受信で実行されるアクションは、 action uni-directional link-fault コマンドを使用して設定します。
イーサネット CFM
イーサネット接続障害管理(CFM)はサービス レベル OAM プロトコルの 1 つで、VLAN ごとにエンドツーエンドのイーサネット サービスをモニタリングおよびトラブルシューティングするためのツールとなります。これには、予防的な接続モニタリング、障害検証、および障害分離の機能が含まれています。CFM は標準的なイーサネット フレームを使用し、イーサネット サービス フレームを転送できる物理メディア上で実行できます。単一の物理リンクに制限される他のほとんどのイーサネット プロトコルとは異なり、CFM フレームは、エンドツーエンドのイーサネット ネットワーク上で送信できます。
CFM は、次の 2 つの規格で定義されています。
• IEEE 802.1ag:CFM プロトコルのコア機能を定義しています。
• ITU-T Y.1731:IEEE 802.1ag の機能との互換性を維持しながら再定義し、一部の追加機能を定義しています。
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのイーサネット CFM は、ITU-T Y.1731 の次の機能をサポートします。
• ETH-CC、ETH-RDI、ETH-LB、ETH-LT:これらは IEEE 802.1ag で定義されている、対応する機能と同じです。
(注) Y.1731 で定義されている手順ではなく、IEEE 802.1ag で定義されたリンクトレース レスポンダ手順が使用されます。ただし、相互運用できます。
• ETH-AIS:ETH-LCK メッセージの受信もサポートされます。
• ETH-DM、ETH-SLM:これは、イーサネット SLA 機能とともにサポートされます。イーサネット SLA の詳細については、「イーサネット SLA」を参照してください。
CFM メンテナンス モデルの仕組みを理解するには、次の概念および機能を理解する必要があります。
• 「メンテナンス ドメイン」
• 「サービス」
• 「メンテナンス ポイント」
• 「CFM プロトコル メッセージ」
• 「MEP クロスチェック」
• 「設定可能なロギング」
• 「EFD」
• 「CFM の柔軟な VLAN タギング」
• 「MC-LAG の CFM」
メンテナンス ドメイン
メンテナンス ドメイン は、ネットワークの管理を目的とした管理空間のことです。ドメインは、単一のエンティティによって所有および運用され、図 1 に示すように、インターフェイスのセット(セット内部とセット境界のインターフェイス)によって定義されます。
図 1 CFM メンテナンス ドメイン
メンテナンス ドメインは、そのドメイン内にプロビジョニングされているブリッジ ポートで定義されます。ドメインは、管理者が、0 ~ 7 の範囲でメンテナンス レベルを割り当てます。ドメインのレベルは、複数のドメインの階層関係の定義に役立ちます。
CFM メンテナンス ドメインは、さまざまな組織が、同じネットワークで CFM を個別に使用できます。たとえば、カスタマーにサービスを提供するサービス プロバイダーだとします。そのサービスを提供するために、ネットワークのセグメントで他に 2 人のオペレータを使用します。この環境では、CFM を次のように使用できます。
• カスタマーは、ネットワーク全体の接続の確認と管理に CE デバイス間の CFM を使用できます。
• サービス プロバイダーは、提供するサービスの確認と管理に PE デバイス間の CFM を使用できます。
• 各オペレータは、ネットワーク内の接続の確認と管理にオペレータ ネットワーク内の CFM を使用できます。
各組織は別の CFM メンテナンス ドメインを使用します。
図 2 に、ネットワーク内のメンテナンス ドメインの異なるレベルの例を示します。
(注) CFM の図の表記規則は、三角形が MEP を表し、MEP が CFM フレームを送信する方向を指します。円は MIP を表します。MEP および MIP の詳細については、「メンテナンス ポイント」を参照してください。
図 2 ネットワーク上の異なる CFM メンテナンス ドメイン
各ドメインの CFM フレームが相互に干渉しないようにするために、各ドメインは 0 ~ 7 のメンテナンス レベルが割り当てられます。ドメインがネストされている場合、この例のように、包含しているドメインは、包含されているドメインより上のレベルが必要です。この場合、ドメイン レベルは、関係する組織の間でネゴシエートする必要があります。メンテナンス レベルは、ドメインに関連するすべての CFM フレームで伝送されます。
CFM メンテナンス ドメイン同士が隣り合うことやネストは可能ですが、交わることはできません。図 3 に、隣り合うドメインとネストされたドメインでサポートされる構造、およびサポートされていないドメインの交差を示します。
図 3 サポートされる CFM メンテナンス ドメイン構造
サービス
CFM サービスは、組織がネットワーク内の接続に応じて CFM メンテナンス ドメインを分割することができます。たとえば、ネットワークがいくつかの仮想 LAN(VLAN)に分割されている場合、CFM サービスはそれぞれに作成されます。CFM は、各サービスに個別に実行できます。1 つのサービスに関連する CFM フレームが他のサービスで受信できないように、CFM サービスはネットワーク トポロジに合わせることが重要です。たとえば、サービス プロバイダーは、カスタマーごとにそのカスタマー エンド ポイント間の接続を確認し、管理するために個別の CFM サービスを利用することがあります。
CFM サービスは、メンテナンス ドメインに常に関連付けられ、メンテナンス ドメイン内で動作するため、そのドメインのメンテナンス レベルに関連付けられます。サービス関連のすべての CFM フレームは、対応するドメインのメンテナンス レベルを伝送します。
(注) CFM サービスは、IEEE 802.1ag ではメンテナンス アソシエーションと、ITU-T Y.1731 ではメンテナンス エンティティ グループと呼ばれます。
メンテナンス ポイント
CFM メンテナンス ポイント (MP)は、特定のインターフェイス上の特定の CFM サービスのインスタンスです。CFM はインターフェイスに CFM メンテナンス ポイントが存在する場合だけインターフェイスで動作します。そうでない場合、CFM フレームは、インターフェイスを介して透過的に転送されます。
メンテナンス ポイントは、特定の CFM サービスに常に関連付けられるため、特定のレベルの特定のメンテナンス ドメインに関連付けられます。メンテナンス ポイントは、関連するメンテナンス ドメインと同じレベルの CFM フレームを一般的に処理するだけです。下位メンテナンス レベルのフレームは通常ドロップされますが、上位のメンテナンス レベルのフレームは常に透過的に転送されます。これは、「メンテナンス ドメイン」で説明するメンテナンス ドメイン階層の実施に役立ち、特定ドメインの CFM フレームがドメインの境界を越えてリークできないようにします。
MP には次の 2 種類があります。
• メンテナンス エンド ポイント(MEP):ドメインのエッジに作成されます。メンテナンス エンド ポイント(MEP)は、ドメイン内の特定のサービスのメンバで、CFM フレームを送信および受信する役割があります。これらは定期的に連続性チェック メッセージを送信し、ドメイン内の他の MEP から同様のメッセージを受信します。また、管理者の要求に応じて traceroute メッセージやループバック メッセージも送信します。MEP は、CFM メッセージをドメイン内に制限する役割があります。
• メンテナンス中間ポイント(MIP):ドメインの途中に作成されます。MEP とは異なり、MIP は独自のレベルで CFM フレームを転送できます。
MIP の作成
MEP とは異なり、MIP は各インターフェイスで明示的に設定されていません。MIP は、CFM 802.1ag 規格で指定されたアルゴリズムに従って自動的に作成されます。アルゴリズムは、簡単にいえば、次のように各インターフェイスに対して作用します。
– インターフェイスのブリッジ ドメインまたは相互接続を検出し、そのブリッジ ドメインまたは相互接続に関連するすべてのサービスに、MIP の自動作成を考慮します。
– インターフェイスの最上位レベルの MEP レベルを検出します。上記で考慮されるサービスの中で最上位の MEP レベルより上であり、最もレベルの低いドメインのサービスが選択されます。インターフェイスに MEP がない場合、最下位レベルのドメインのサービスが選択されます。
– 選択したサービス用の MIP の自動作成の設定( mip auto-create コマンド)は、MIP を作成する必要があるかどうかを判断するために検査されます。
(注) サービスに対する MIP の自動作成ポリシーの設定は、このサービスに対して MIP が自動的に作成されることを保証するわけではありません。ポリシーは、そのサービスがアルゴリズムで最初に選択されている場合に考慮されるだけです。
MEP と CFM 処理の概要
ドメインの境界は、ブリッジまたはホストではなくインターフェイスです。したがって、MEP は 2 つのカテゴリに分割できます。
• ダウン MEP:CFM フレームを、それを設定したインターフェイスから送信し、そのインターフェイス上で受信された CFM フレームを処理します。ダウン MEP は AIS メッセージを上位(ブリッジ ドメインまたは相互接続の方向)に送信します。
• アップ MEP:MEP が設定されているインターフェイスで受信したものとして、ブリッジ リレー機能にフレームを送信します。これらは、その他のインターフェイスで受信済みであり、MEP が設定されているインターフェイスから送信されるものとしてブリッジ リレー機能によってスイッチングされた CFM フレームを処理します。アップ MEP は AIS メッセージを下位(回線方向)に送信します。ただし、AIS パケットは、MEP と同じインターフェイスで設定された MIP が存在する場合に MIP レベルで送信されるだけです。
(注) 用語のダウン MEP およびアップ MEP は、IEEE 802.1ag と ITU-T Y.1731 規格で定義され、CFM フレームが MEP から送信される方向を指します。これらの用語を MEP の動作ステータスと混同しないでください。
図 4 に、ダウン MEP とアップ MEP のモニタ対象領域について示します。
図 4 ダウン MEP とアップ MEP のモニタ対象領域
図 5 に、さまざまなレベルのメンテナンス ポイントを示します。ドメインはネストできますが交差できないため(図 3 を参照)、低いレベルの MEP は、より高いレベルの MEP または MIP と常に対応します。また、どのインターフェイスにも MIP を 1 つだけ使用できます。これは通常、MEP がないインターフェイスに存在する最下位ドメインに作成されます。
図 5 さまざまなレベルの CFM メンテナンス ポイント
ブリッジ リレー機能からフレームを送受信するため、MIP とアップ MEP はスイッチド(レイヤ 2)インターフェイスにだけ存在できます。ダウン MEP はスイッチド(レイヤ 2)またはルーテッド(レイヤ 3)インターフェイスに作成できます。
MEP が作成されるインターフェイスがスパニングツリー プロトコル(STP)によってブロックされた場合、MEP は正常に動作し続けます。つまり、MEP の指示に従って、MEP レベルで CFM フレームの送受信は続行します。MEP は MEP レベルで CFM フレームの転送を許可しないため、STP ブロックが維持されます。
MIP でもインターフェイスが STP ブロックされた場合、そのレベルで CFM フレームを受信し続け、受信したフレームに応答できます。ただし、MIP は、インターフェイスがブロックされている場合、MIP レベルの CFM フレームを転送できません。
(注) CFM メンテナンス レベルの個別のセットが、VLAN タグがフレームにプッシュされるたびに作成されます。したがって、追加のタグをプッシュするインターフェイスで CFM フレームが受信された場合、フレームがネットワークの一部を「トンネル」するように、トンネル内のどの MP でも、それが同じレベルの場合であっても CFM フレームは処理されません。たとえば、1 つの VLAN タグと一致するカプセル化が指定されたインターフェイスで CFM MP が作成されている場合、そのインターフェイスで受信された 2 つの VLAN タグを持つ CFM フレームは、CFM レベルにかかわらず透過的に転送されます。
連続性チェック(IEEE 802.1ag と ITU-T Y.1731)
連続性チェック メッセージ(CCM)は、サービス内のすべての MEP 間で定期的に交換される「ハートビート」メッセージです。各 MEP はマルチキャスト CCM を送信し、サービス内の他のすべての MEP から CCM を受信します。これらは ピア MEP と呼ばれます。これで、各 MEP がピア MEP を検出し、両者間の接続が確立されていることを確認できます。
MIP は、CCM も受信します。MIP は、その情報を使用して、リンクトレースに応答する場合に使用する MAC 学習データベースを構築します。リンクトレースの詳細については、「リンクトレース(IEEE 802.1ag と ITU-T Y.1731)」を参照してください。
図 6 連続性チェック メッセージのフロー
サービス内の MEP すべてが同じ間隔で CCM を送信する必要があります。IEEE 802.1ag では、使用可能な 7 種類の間隔が定義されています。
• 3.3 ミリ秒
• 10 ミリ秒
• 100 ミリ秒
• 1 秒
• 10 秒
• 1 分
• 10 分
MEP は、ある数の CCM が失われた場合、ピア MEP のうちのいずれかの接続の切断を検出します。これは、CCM 間隔で指定された、一定数の CCM が予期されるのに十分な時間を経過すると発生します。この数値は、 損失しきい値 と呼ばれ、通常は 3 に設定されます。
CCM メッセージは、サービス内のさまざまな障害の検出を可能にするさまざまな情報を伝送します。次の情報が含まれます。
• 送信側 MEP のドメインに対して設定された ID。これは、メンテナンス ドメイン ID(MDID)と呼ばれます。
• 送信側 MEP のサービスに対して設定されている ID。これは短い MA 名(SMAN)と呼ばれます。MDID と SMAN を合わせて、メンテナンス アソシエーション ID(MAID)を構成します。MAID は、サービス内の各 MEP で同一に設定する必要があります。
• MEP(MEP ID)に対して設定された数値 ID。サービス内の各 MEP は異なる MEP ID で設定する必要があります。
• シーケンス番号。
• リモート障害表示(RDI)。各 MEP で送信する CCM には、受信している CCM に関連する障害を検出した場合これが含まれます。これは、障害がサービス内のどこかで検出されたことを、サービス内のすべての MEP に通知します。
• CCM が送信される間隔。
• MEP が動作しているインターフェイスのステータス。たとえば、インターフェイスがアップ状態、ダウン状態、STP ブロックされているかどうかなど。
(注) インターフェイスのステータス(アップまたはダウン)をインターフェイスでの MEP の方向(アップ MEP/ダウン MEP)と混同しないでください。
次の障害は、受信した CCM から検出できます。
• 間隔の不一致:受信した CCM の CCM 間隔は、MEP が CCM を送信する間隔に一致しません。
• レベルの不一致:MEP は MEP 独自のレベルよりも下のメンテナンス レベルを伝送する CCM を受信しました。
• ループ:MEP が動作しているインターフェイスの MAC アドレスと同じ送信元 MAC アドレスで CCM が受信されています。
• 設定エラー:受信側 MEP 用に設定された MEP ID と同じ MEP ID で CCM が受信されています。
• 相互接続:ローカルに設定されたと MAID と一致しない MAID で CCM が受信されています。通常は 1 つのサービスからの CCM が他のサービスにリークするなど、ネットワーク内の VLAN の誤設定を示します。
• ピア インターフェイス ダウン:ピアのインターフェイスがダウンしていることを示す CCM が受信されています。
• リモート障害表示:リモート障害表示を伝送する CCM が受信されています。
(注) MEP が送信している CCM にリモート障害表示を含めるのは、この障害によるものではありません。
シーケンス外の CCM は、各ピア MEP から受信した CCM のシーケンス番号のモニタリングによっても検出できます。ただし、これは CCM 障害とは見なされません。
ループバック(IEEE 802.1ag と ITU-T Y.1731)
ループバック メッセージ(LBM)およびループバック応答(LBR)は、ローカル MEP と特定のリモート MP の間の接続を確認するために使用されます。管理者の要求に応じて、ローカル MEP はリモート MP にユニキャスト LBM を送信します。各 LBM を受信すると、ターゲット メンテナンス ポイントは、発信元 MEP に LBR を返します。ループバックは、宛先が到達可能かどうかを示します。パスのホップバイホップ検出はできません。ICMP エコー(ping)と概念は似ています。ループバック メッセージがユニキャスト アドレス宛てに送信されるため、メンテナンス レベルを監視している間は通常のデータ トラフィックと同様に転送されます。発信インターフェイスが(ブリッジの転送データベースで)認識されている場合、ループバックが到達する各デバイスで、フレームがそのインターフェイス上で送信されます。発信インターフェイスが認識されていない場合、メッセージはすべてのインターフェイス上でフラッディングされます。
図 7 に、MEP と MIP 間の CFM ループバック メッセージ フローの例を示します。
図 7 loopback メッセージ
ループバック メッセージは、ユーザが指定したデータでパディングできます。これでデータ破損をネットワークで検出できます。また、順序外のフレームの検出を可能にするシーケンス番号を伝送します。
一方向遅延およびジッター測定を除き、ループバック メッセージは、ピアが遅延測定をサポートしていない場合イーサネット SLA に使用できます。
(注) イーサネット CFM ループバック機能は、イーサネット リンク OAM のリモート ループバック機能と混同しないでください(「リモート ループバック」を参照)。CFM ループバックは、リモート MP との接続テストに使用され、CFM LBM パケットだけが戻ってきますが、イーサネット リンク OAM リモート ループバックは、通常のサービスから取り出し、すべてのパケットを返すモードに移行することによって、リンクをテストするために使用されます。
リンクトレース(IEEE 802.1ag と ITU-T Y.1731)
リンクトレース メッセージ(LTM)およびリンクトレース応答(LTR)は、ユニキャスト宛先 MAC アドレスへのパス(ホップバイホップ)を追跡するために使用されます。オペレータの要求に応じて、ローカル MEP は LTM を送信します。メンテナンス ポイントが存在する各ホップが、発信元 MEP に LTR を返します。これで、管理者がパスに関する接続データを検出できるようになります。メカニズムが異なりますが、IP traceroute と概念は似ています。CFM リンクトレースはパスの各 MP によって転送される単一 LTM を使用しますが、IP traceroute では連続するプローブが送信されます。LTM はマルチキャストであり、フレーム内のデータとしてユニキャスト ターゲット MAC アドレスを伝送します。これらは、メンテナンス ポイントが存在する各ホップで代行受信され、ターゲット MAC アドレスへのユニキャスト パスを検出するために再送信またはドロップされます。
図 8 に、MEP と MIP 間の CFM リンクトレース メッセージ フローの例を示します。
図 8 リンクトレース メッセージ フロー
リンクトレース メカニズムは、ネットワーク障害後も有用な情報を提供するように設計されています。これは、たとえば連続性の喪失が検出された後などに、障害を見つけるために使用できます。そのためには、各 MP は CCM 学習データベースを維持します。これは、CCM の受信を介したインターフェイスに、受信した各 CCM の送信元 MAC アドレスをマッピングします。これは一般的なブリッジ MAC 学習データベースと似ていますが、CCM だけに基づいていて、分単位というよりは、ほぼ日単位で非常にゆっくりとタイム アウトになる点は除きます。
(注) IEEE 802.1ag で、CCM 学習データベースは MIP CCM データベースと呼ばれます。ただし、MIP と MEP の両方に適用されます。
IEEE 802.1ag では、MP が LTM メッセージを受信すると、次の手順を使用して応答を送信するかどうかを決定します。
1. LTM のターゲット MAC アドレスは、ブリッジ MAC 学習テーブルで検索します。MAC アドレスが認識されており、出力インターフェイスがわかると、LTR が送信されます。
2. MAC アドレスがブリッジ MAC 学習テーブルにない場合は、CCM 学習データベースで検索します。存在する場合、LTR が送信されます。
3. MAC アドレスがない場合、LTR は送信されません(LTM は転送されません)。
ネットワークにターゲット MAC が以前から存在しない場合、リンクトレース動作の結果は得られません。
(注) IEEE 802.1ag と ITU-T Y.1731 はわずかに異なるリンクトレース メカニズムを定義します。特に、CCM 学習データベースの使用と LTM メッセージに応答するための前述のアルゴリズムは IEEE 802.1ag に固有です。IEEE 802.1ag でも LTR に含めることができる追加情報を指定しています。違いに関係なく、2 種類のメカニズムを相互運用できます。
探索リンクトレース(シスコ)
探索リンクトレースは前述の標準リンクトレース メカニズムに対するシスコの拡張です。次の 2 つの主な目的があります。
• ネットワーク内に MAC アドレスが以前から存在しないなど、標準リンクトレースが動作しない場合に障害を検出するメカニズムを提供します。たとえば、新しい MEP がプロビジョニングされたが、稼働していない場合、標準のリンクトレースは、新しい MEP からフレームを受信したことがないため、問題の切り分けに役に立ちません。探索リンクトレースでこの問題を解決します。
• 1 つのノードから完全なアクティブ ネットワーク トポロジをマッピングするメカニズムを提供します。これは現在、個別にネットワークの各ノードでトポロジ(たとえば、STP ブロッキング ステート)を検査し、全体のアクティブ トポロジ マップを作成するために手動でこの情報を組み合わせることで実行できるだけです。探索リンクトレースは、これを 1 つのノードから自動的に実行できます。
探索リンクトレースは、ITU-T Y.1731 で定義されたベンダー固有メッセージ(VSM)およびベンダー固有応答(VSR)フレームを使用して実装されます。これらは、ベンダー固有の拡張を相互運用性を低下させずに実装できます。探索リンクトレースは、それらの実装では探索リンクトレース メッセージを無視するだけであるため、他の CFM の実装を含むネットワークで安全に配置できます。
探索リンクトレースは管理者の要求に応じて開始され、ローカル MEP がマルチキャスト探索リンクトレース メッセージを送信することになります。メッセージを受信するネットワークの各 MP は、探索リンクトレース応答を送信します。MIP は受信するメッセージを転送します。開始側 MEP はネットワーク トポロジ全体のツリーを作成するためにすべての応答を使用します。
図 9 に、MEP 間の探索リンクトレース メッセージ フローの例を示します。
図 9 探索リンクトレース メッセージおよび応答
大規模ネットワークでの応答による発信元 MEP の過負荷を防ぐため、応答側 MP は、応答の送信をランダムな時間遅延させます。その時間はネットワークのサイズが大きいほど長くなります。
大規模なネットワークでは、応答が相当して大量になり、その結果のトポロジ マップも同様に大きくなります。ネットワークの一部だけを対象にする場合、たとえば、問題が小さい領域にすでに狭められているなどの場合、探索リンクトレースを特定の MP で開始するように「指示」できます。応答は、ネットワーク内のそのポイントを越える MP からしか受信されません。それでも応答は発信元 MEP に返されます。
アラーム表示信号(ITU-T Y.1731)
アラーム表示信号(AIS)メッセージは、障害がドメインの途中で検出されると、イベント駆動の方法で迅速に MEP に通知するために使用します。MEP はそれによって、連続するいくつかの CCM を受信できなかったなど、連続性の喪失の検出に頼る場合より、非常に早く障害について学習します。
他のすべての CFM メッセージとは異なり、AIS メッセージはドメインの中間に挿入され、ドメインのエッジの MEP 方向に外に向かって送信されます。通常、AIS メッセージは下位レベルのドメインの MEP によって挿入されます。別の言い方をすれば、MEP による AIS メッセージの送信時に、MEP が送信する他の CFM メッセージとは逆の方向に、MEP 独自のレベルより上のレベルで送信されます。AIS メッセージは、AIS を送信する MEP と同じドメインのピア MEP ではなく、上位レベルのドメインの MEP によって受信されます。MEP は、AIS メッセージを受信すると、自身で別の AIS メッセージをさらに上位レベルで送信できます。
図 10 に、AIS メッセージ フローの例を示します。メンテナンス ドメイン レベルは、図の右側に番号を付けています。
図 10 AIS メッセージ フロー
AIS はポイントツーポイント ネットワークだけに適用されます。冗長パスがあるマルチポイント ネットワークでは、ネットワークが障害リンクを迂回してルーティングするため、再コンバージェンスすることがあるように、下位レベルの障害が必ずしも上位レベルで障害になるとは限りません。
AIS メッセージは、MEP によって通常送信されます。ただし、インターフェイスがダウンするなど、障害が基本的な転送で検出された場合は、MEP が存在しないときにも AIS メッセージを送信できます。ITU-T Y.1731 でこれらは サーバ MEP と呼ばれます。
AIS メッセージは、複数の障害状況に応じて送信されます。
• CCM 障害の検出(「連続性チェック(IEEE 802.1ag と ITU-T Y.1731)」で説明)。
• 連続性の喪失。
• AIS メッセージの受信。
• インターフェイスがダウンしている場合など、基本的な転送の障害。
受信した AIS メッセージは、連続性の喪失を待機するよりも速く、障害を検出して対処するために使用できます。障害が下位レベルですでに検出され、そこで処理されるという前提で、障害アクションを抑制するためにも使用できます。これは、ITU-T Y.1731 で説明されています。ただし、多くの場合、前者の方が有用です。
遅延およびジッター測定(ITU-T Y.1731)
ルータは、次の 2 つのパケット タイプを使用した一方向および双方向の遅延測定をサポートします。
• 遅延測定メッセージ(DMM)
• 遅延測定応答(DMR)
これらのパケットはループバック メッセージと同じようなユニキャストです。パケットは、より正確な遅延測定をサポートするため、システムの時刻クロックによって生成されたタイムスタンプを伝送し、SLA の管理性のフロントエンドもサポートします。 Cisco IOS XR Release 4.1 からは、DDM および DDR パケットが RSP のクロック インターフェイス ポートの DTI タイミング入力から取得したタイムスタンプを伝送します。
ただし、ループバック メッセージとは異なり、これらのメッセージ タイプは、宛先から送信元に、または送信元から宛先に一方向の遅延とジッターを測定することもできます。
SLA の詳細については、「イーサネット SLA」を参照してください。
合成損失測定(ITU-T Y.1731)
合成損失測定(SLM)とは、合成測定プローブを挿入してそのプローブの損失を測定するメカニズムです。この目的は、実際のデータ トラフィックの損失を測定することです。各プローブ パケットは 1 つのシーケンス番号を伝送します。送信側はパケットを 1 つ送信するたびにこのシーケンス番号に 1 を加算するので、受信側は、シーケンス番号が欠落しているかどうかを調べるとパケットの損失を検出できます。
SLM パケットには 2 つのシーケンス番号が格納されています。1 つは発信側が SLM に書き込んで応答側が SLR にコピーするものであり、もう 1 つは応答側によって割り当てられて SLR に書き込まれます。前者を「送信元から宛先(sd)シーケンス番号」と呼び、後者を「宛先から送信元(ds)シーケンス番号」と呼びます。
図 11 の例は、各方向のフレーム損失率(FLR)の計算にシーケンス番号がどのように使用されるかを示しています。
図 11 合成損失測定
MEP クロスチェック
MEP クロスチェックでは、認識されていた MEP のいずれかが失われた場合、または予定したグループに存在しない追加のピア MEP が検出された場合にエラーを検出できるように、一連の予想されるピア MEP の設定がサポートされます。
サービス内の予想される MEP ID のセットは、ユーザが定義します。オプションで、対応する MAC アドレスも指定できます。CFM は、CCM の受信元になっている一連のピア MEP をモニタします。予想される指定のピア MEP のいずれからも CCM を受信していない、または連続性の喪失が検出された場合に、クロスチェックの「欠落」の障害が検出されます。同様に、CCM を一致した MEP ID から受信したが、間違った送信元 MAC アドレスの場合、クロスチェックの「欠落」の障害が検出されます。予想される MEP ID と一致する(さらに、指定した場合は予期される MAC アドレスとも一致する)CCM をそれ以降受信すると、障害がクリアされます。
(注) 連続性の喪失はどのピア MEP でも検出できますが、クロスチェックが設定されている場合にのみ、障害状態として扱われます。
クロスチェックが設定され、予期しない MEP ID を持つピア MEP から CCM を受信した場合、これは、クロスチェックの「予定外」の状態として検出されます。ただし、これは、障害状態として扱われません。
設定可能なロギング
CFM が syslog に対するさまざまな条件のロギングをサポートしています。ロギングは、サービスごとに次の条件が発生した場合に独立してイネーブルにできます。
• 新しいピア MEP が検出されるか、ピア MEP との連続性の喪失が生じる。
• CCM 障害状態への変更が検出される。
• クロスチェックの「欠落」または「予定外」の状態が検出される。
• AIS 状態が検出された(AIS メッセージを受信)またはクリアされた(AIS メッセージを受信しなくなる)。
• EFD を使用してインターフェイスをシャットダウンしたか、アップ状態に戻った。
EFD
イーサネット障害検出(EFD)は、CFM などのイーサネット OAM プロトコルが、インターフェイスの「ライン プロトコル」ステートの制御を可能にするためのメカニズムです。
他の多くのインターフェイス タイプとは異なり、イーサネット インターフェイスにライン プロトコルはありません。ライン プロトコルのステートはインターフェイスのステートから独立しています。イーサネット インターフェイスの場合、このロールは、物理層のイーサネット プロトコル自体で処理されるため、インターフェイスが物理的にアップしている場合に使用可能であり、トラフィックが通過できます。
EFD は、CFM がイーサネット インターフェイスのライン プロトコルとして機能できるように、これを変更します。これで、CFM 障害(AIS や連続性の喪失など)が予期されたピア MEP により検出された場合、インターフェイスをシャットダウンできるように CFM でインターフェイス ステートを制御できます。これにより、トラフィック フローを停止するだけでなく、問題を避けてルーティングするために、上位レベルのプロトコルのアクションをトリガーします。たとえば、レイヤ 2 インターフェイスの場合は、MAC テーブルがクリアされ、MSTP は再コンバージェンスされます。レイヤ 3 インターフェイスの場合は、ARP キャッシュがクリアされ、IGP が再コンバージェンスされます。
(注) EFD はダウン MEP にしか使用できません。EFD を使用してインターフェイスをシャット ダウンした場合、CFM フレームはフローを続けます。これにより、CFM で問題が解決されたタイミングを検出できるため、インターフェイスを自動的に元に戻します。
図 12 に、インターフェイスに対応する MAC レイヤにエラーを EFD シグナリングするセッションの 1 つでの CFM のエラー検出を示します。これにより、MAC はダウン状態になり、さらにすべての上位レベルのプロトコル(レイヤ 2 疑似回線、IP プロトコルなど)のダウンと、可能な場所での再コンバージェンスも引き起こします。CFM がエラーがなくなったことを検出するとすぐに、EFD へのシグナリングが可能になり、すべてのプロトコルが再びアクティブになります。
図 12 CFM エラー検出および EFD トリガー
CFM の柔軟な VLAN タギング
CFM 機能の柔軟な VLAN タギングでは、リモート デバイスで CFM パケットとして適切に処理される ように CFM パケットを正しい VLAN タグ付きで送信できるようにします。パケットがエッジ ルータで受信された場合、ヘッダーのタグの数によって CFM パケットまたはデータ パケットとして処理されます。システムはパケットのタグ数に基づいて CFM パケットとデータ パケットを区別し、パケットのタグ数に基づいて適切なパスにパケットを転送します。
CFM フレームは、設定されたカプセル化とタグの再書き込み動作で定義されたとおりに、インターフェイスで対応するカスタマー データ トラフィックと同じ VLAN タグを付けて通常送信されます。同様に、受信したフレームは、設定されたカプセル化とタグの再書き込み設定で定義されたとおりに正しい数のタグがある場合は CFM フレームとして扱われ、この数値を超えるタグがある場合はデータ フレーム(つまり、透過的に転送される)として扱われます。
ほとんどの場合、同じサービスを通過するデータ トラフィックとまったく同じ方法で CFM フレームが扱われるため、この動作は必要に応じたものです。ただし、複数のカスタマー VLAN が 1 つのマルチポイント プロバイダー サービス上で多重化するシナリオでは(たとえば、N:1 バンドル)、別の動作が望ましい場合があります。
図 13 に、CFM を使用した複数の VLAN を使用するネットワークの例を示します。
図 13 複数の VLAN と CFM のサービス プロバイダー ネットワーク
図 13 に、S-VLAN タグがサービス デリミタとして使用される、プロバイダーのアクセス ネットワークを示します。PE1 はカスタマーと対し、PE2 はコア方向のアクセス ネットワークのエッジにあります。N:1 バンドルを使用するので、C-VLAN タグの範囲にインターフェイスのカプセル化が一致します。これは潜在的に全範囲であり、総数:1 バンドルになります。単一 C-VLAN のみを一致させる使用例もありますが、それでも S-VLAN はサービス デリミタとして使用されます。これは、IEEE モデルにより沿ったものですが、プロバイダーは 4094 個のサービスに制限されます。
CFM は、アクセス ネットワークの各エンドに MEP があり、ネットワーク内のボックスに MIP(ネイティブ イーサネットの場合)があるネットワークで使用されます。通常は、CFM フレームは 2 個の VLAN タグを使用して、PE1 のアップ MEP によって送信され、カスタマー データ トラフィックを照合します。コア インターフェイスおよび PE2 の MEP では、これらのインターフェイスは S-VLAN タグでのみ一致するため、カスタマー データ トラフィックであるかのように CFM フレームが転送されることを意味します。したがって、PE1 の MEP が送信する CFM フレームは他の MP では認識されません。
柔軟な VLAN タギングはアップ MEP で送受信された CFM フレームのカプセル化を変更します。柔軟な VLAN タギングは、プロバイダー サービスを表す S-VLAN タグだけを付けて PE1 の MEP からフレームが送信されます。このようにすると、コア インターフェイスは CFM フレームとしてフレームを処理し、CFM フレームが MIP と PE2 の MEP によって認識されます。同様に、PE1 の MEP は、PE2 の MEP から受信したことを示す 1 つのタグだけが付いた受信フレームを処理する必要があります。
アップ MEP からの CFM パケットが適切なパスに正しくルーティングされるように、 tags コマンドを使用して、ドメイン サービスの特定の番号にタグを送信できます。現在、タグは 1 に設定できるだけです。
MC-LAG の CFM
マルチシャーシ リンク集約グループの CFM は次の一般的なネットワーク環境の Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでサポートされます。
• カスタマー エッジ(CE)デバイスは、2 台のプロバイダー エッジ(PE)接続ポイント(POA)デバイスに接続されたデュアルホーム接続デバイスです。ただし、デュアルホーム接続デバイスは複数の PE への接続を認識せずに動作します。
• PE の 2 つの接続ポイントは冗長グループ(RG)を形成し、1 つの POA をアクティブ POA として機能させ、その他はデュアルホーム接続リンクのスタンバイ POA として機能させます。
• 一般的なフェールオーバーのシナリオと同様に、障害がアクティブ POA で発生した場合、ネットワークへのデュアルホーム接続デバイスの接続を保持するため、スタンバイ POA が引き継ぎます。
MC-LAG の CFM のサポートは 2 つのレベルで条件付けられます。
• RG レベルの CFM:CFM コンテキストは、冗長グループ単位であり、RG 全体の接続を確認します。
• POA レベルの CFM:CFM コンテキストは接続ポイント単位であり、単一 POA への接続を確認します。
CFM サポートの両方のレベルでは、正しく実装するために考慮する必要がある特定の制限と設定時の注意事項があります。
この項では、次のトピックについて取り上げます。
• 「RG レベル CFM」
• 「POA レベル CFM」
• 「MC-LAG の CFM でサポートされる機能」
• 「MC-LAG の CFM の制限」
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの LAG と MC-LAG の詳細については、このマニュアルの 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのリンク バンドルの設定」 の章を参照してください。
RG レベル CFM
RG レベル CFM は、次のモニタリングの 3 つのエリアで構成されています。
• 「RG ダウンリンク モニタリング」
• 「RG アップリンク モニタリング」
• 「エンドツーエンド サービス モニタリング」
RG ダウンリンク モニタリング
RG ダウンリンク モニタリングはデュアルホーム接続デバイスと RG 間の接続を確認するために CFM を使用します。
RG ダウンリンク モニタリングを設定するには、次の要件を満たしていることを確認します。
• ダウン MEP がバンドルで設定されている。
• 各 POA のダウン MEP が同じ MEP ID および送信元 MAC アドレスを使用して、同じように設定されている。
この設定には次の制限があります。
• 現在サポートされている最短 CCM 間隔が 100 ms であるため、CCM 損失時間がフェールオーバー時間(通常は 50 ms)より大きくなり、最短 CCM 損失時間は 350 ms になります。
RG アップリンク モニタリング
RG アップリンク モニタリングがアクティブ POA からコアへの接続を確認するために CFM を使用します。
RG アップリンク モニタリングを設定するには、次の要件を満たしていることを確認します。
• アップ MEP が各 POA のバンドル インターフェイスまたはバンドル サブインターフェイスで設定されている。
• 各 POA のアップ MEP は同じ MEP ID および送信元 MAC アドレスを使用して、同じように設定されている。
エンドツーエンド サービス モニタリング
エンドツーエンド サービス モニタリングは、デュアルホーム接続デバイス間のエンドツーエンド サービスを確認するために CFM を使用します。
エンドツーエンド サービス モニタリングを設定するには、次の要件を満たしていることを確認します。
• ダウン MEP がデュアルホーム接続デバイスのバンドル インターフェイスまたはバンドル サブインターフェイスで設定されている。
• 任意の MIP が設定されている場合、各 POA がバンドルの MIP で設定されている。
• 各 POA にアップリンク インターフェイスで MIP を設定できる(ネイティブ イーサネットが使用されている場合)。
• アクティブおよびスタンバイ POA が同じように設定されている。
この設定には次の制限があります。
• スタンバイ POA の MIP はループバックやリンクトレース要求に応答しません。
POA レベル CFM
POA レベル モニタリングはデュアルホーム接続デバイスと単一 POA 間の接続を確認するために CFM を使用します。
POA レベルの CFM を設定するには、次の要件を満たしていることを確認します。
• ダウン MEP がバンドルのメンバだけで設定されている。
この設定には次の制限があります。
• POA レベル モニタリングは、単一 POA とコア間のアップリンクではサポートされません。
MC-LAG の CFM でサポートされる機能
MC-LAG の CFM は次の CFM 機能をサポートします。
• Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの既存のすべての IEEE 802.1ag および Y.1731 機能が MC-LAG RG でサポートされます。
• CFM メンテナンス ポイントは MC-LAG インターフェイスでサポートされます。スタンバイ リンクのメンテナンス ポイントがスタンバイ状態になります。
• スタンバイ状態のメンテナンス ポイントは、CFM メッセージを受信しますが、どの CFM メッセージに対しても送信または応答しません。
• MEP がアクティブからスタンバイに移行すると、CCM 障害およびアラームはすべてクリアされます。
• スタンバイ MEP は、リモート MEP エラーとタイムアウトを記録しますが、障害を報告しません。これは、 show コマンドでリモート MEP およびそのエラーが表示されますが、ログ、アラーム、MIB トラップ、または EFD はトリガーされず、AIS メッセージは送信されないことを意味します。
• MEP がスタンバイからアクティブに移行すると、MEP がスタンバイであった間にすでに検出された CCM 障害があれば再適用され、ただちに処理が実行されます(ログ、アラーム、MIB トラップ、EFD など)。
• MC-LAG の CFM では、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでサポートされるバンドル インターフェイスに対して同じスケールをサポートします。
MC-LAG の CFM の制限
MC-LAG の CFM をサポートするには、次の制限および要件を考慮する必要があります。
• CFM 設定は、アクティブおよびスタンバイ POA の両方で同じでなければなりません。
• CFM 状態は 2 つの POA 間で同期されません。これは、EFD が設定された場合、POA フェールオーバーでインターフェイス ライン プロトコル ステートのフラッピングの原因になる可能性があります。障害アラームは、障害が検出された直後にフェールオーバーが発生すると遅延する場合もあります。
• POA レベルの CFM モニタリングは、ネイティブ イーサネット アップリンク インターフェイスではサポートされません。
• レベル 0 のバンドル インターフェイスの MEP はサポートされません。
• ループバック、リンクトレースおよび Y.1731 SLA 動作はスタンバイ状態の MEP から開始できません。
• POA が同じ設定になるようにするための、MEP ID 設定の一貫性のチェックはサポートされません。
• Y.1731 SLA 統計情報は、2 つの POA 間でフェールオーバーが発生すると分割できます。外部ネットワーク管理システムでは、2 つの POA からこれらの統計情報を収集し、成形する必要があります。
イーサネット SLA
カスタマーはサービス プロバイダーがサービス レベル契約(SLA)に従うよう求めています。このため、サービス プロバイダーは、そのネットワークのパフォーマンス特性をモニタできる必要があります。同様に、カスタマーがそのネットワークのパフォーマンス特性をモニタすることも必要です。シスコは、シスコのイーサネット SLA 機能を使用して Y.1731 パフォーマンス モニタリングを提供します。
SLA はサービス プロバイダー ネットワークを使用するカスタマーに対するサービスの最低レベルを保証する一連の基準を定義します。基準では、遅延、ジッター、フレーム損失とアベイラビリティなど、多くのさまざまな領域をカバーできます。
シスコのイーサネット SLA 機能は次の規格に準拠しています。
• IEEE 802.1ag
• ITU-T Y.1731
シスコのイーサネット SLA 機能はレイヤ 2 でネットワークをモニタするアーキテクチャを提供します。このアーキテクチャは、SLA 統計情報の収集、保存、表示、および分析などの機能を提供します。これらの SLA 統計情報はさまざまな方法で保存および表示でき、統計情報の分析が実行できるようになります。
イーサネット SLA はパフォーマンス モニタリングの次の主要な機能を実行するためのフレームワークを提供します。
• 1 つまたは複数のパケットで構成されるプローブをパフォーマンスの測定のために送信する
イーサネット SLA は、パフォーマンスの測定用に SLA プローブを送信するための柔軟なメカニズムを提供します。プローブは CFM ループバックまたは CFM 遅延測定パケットのいずれかで構成できます。パケットの送信頻度の変更、およびサイズ、プライオリティなどのプローブ パケットの属性を指定するためのオプションが使用できます。
• 定期的なプローブで構成される動作のスケジューリング。
各プローブを実行すべき頻度、維持時間、最初のプローブを開始すべきタイミングを指定するための柔軟なメカニズムはイーサネット SLA によって提供されます。プローブは、バックツーバックを実行して連続的な測定を提供するようにスケジュールしたり、1 分に 1 回から週 1 回までの範囲で定義された間隔でスケジュールしたりできます。
• 結果の収集と保存。
イーサネット SLA は、測定プローブごとに収集、保存する必要のあるパフォーマンス パラメータを指定する柔軟性を提供します。パフォーマンス パラメータは、フレームの遅延およびジッター(フレーム間の遅延変動)が含まれます。各パフォーマンス パラメータについて、個々の結果をそれぞれ保存するか、または特定の範囲内に分類された結果数のカウンタの保存によって結果を集約できます。設定可能な量の履歴データを、最新結果の他に保存できます。
• 結果の分析と表示。
イーサネット SLA は、最小偏差、最大偏差、平均偏差および標準偏差の計算などの収集結果の基本統計分析を実行します。また、プローブ パケットのいずれかが失われたか、順序に誤りがあるか、結果にパフォーマンスが正しく反映されていない原因があるかを記録します(たとえば、測定が行われている間にローカル時刻クロックの大幅なずれが検出された場合など)。
Y.1731 パフォーマンス モニタリング
ITU-T Y.1731 標準では、キャリア イーサネット ネットワークのパフォーマンス モニタリングに使用できるさまざまなメカニズムが定義されています。この標準で定義された測定メカニズムは次のとおりです。
遅延測定 :タイムスタンプが格納された CFM フレームを交換することによって、フレーム遅延を正確に測定できます。連続する遅延測定値を比較すると、フレーム間遅延変動(ジッター)を測定できます。遅延測定メッセージを使用すると、次の測定を実行できます。
• ラウンドトリップ時間
• ラウンドトリップ ジッター
• 一方向遅延(SD と DS の両方)
• 一方向ジッター(SD と DS の両方)
• SLA プローブ パケット破損数
• 順序不正 SLA プローブ パケット数
• SLA プローブ パケット損失
損失測定 :送信/受信フレーム カウンタが格納された CFM フレームを交換することによって、データ トラフィックの損失を正確に測定できます。また、高損失の期間をトラッキングすることによって、アベイラビリティを測定できます。損失測定メッセージを使用すると、次の測定を実行できます。
• SLA プローブ パケット破損数
• 順序不正 SLA プローブ パケット数
• SLA プローブ パケット損失
• データ パケット損失
合成損失測定 :Y.1731 で定義された損失測定メカニズムを使用できるのはポイントツーポイント ネットワークのみであり、十分なデータ トラフィック フローがある場合にのみ機能します。Y.1731 損失測定メカニズムの難しさは業界全体で認識されており、その結果として、損失を測定するための代替メカニズムが定義および標準化されました。
この代替メカニズムでは、実際のデータ トラフィックの損失は測定せず、代わりに合成 CFM フレームを挿入して、この合成フレームの損失を測定します。その後で、統計分析を使用してデータ トラフィック損失の概算を求めます。この手法を「合成損失測定」と呼びます。これは、Y.1731 標準の最新バージョンに組み込まれています。合成損失測定メッセージを使用すると、次の測定を実行できます。
• 一方向損失(送信元から宛先)
• 一方向損失(宛先から送信元)
ループバック :これは、パフォーマンス モニタリングを主な目的とするものではありませんが、ラウンドトリップの遅延およびジッターの概算値を求めることができます。たとえば、ピア デバイスが遅延測定をサポートしていない場合に使用できます。ループバック メッセージを使用すると、次の測定を実行できます。
• ラウンドトリップ時間
• ラウンドトリップ ジッター
• SLA プローブ パケット破損数
• 順序不正 SLA プローブ パケット数
• SLA プローブ パケット損失
イーサネット SLA 統計情報
イーサネット SLA の 統計情報 は、単一のパフォーマンス パラメータです。次の統計情報をイーサネット SLA で測定できます。
• ラウンドトリップ遅延
• ラウンドトリップ ジッター
• 送信元から宛先への一方向遅延
• 送信元から宛先への一方向ジッター
• 送信元から宛先への一方向フレーム損失
• 宛先から送信元への一方向遅延
• 宛先から送信元への一方向ジッター
• 宛先から送信元への一方向フレーム損失
(注) すべてのタイプのパケットで、すべての統計情報が測定できるわけではありません。たとえば、一方向の統計情報は CFM ループバック パケットを使用する場合は測定できません。
イーサネット SLA 測定パケット
イーサネット SLA 測定パケット は、SLA 測定を行うためにネットワークで送信される単一のプロトコル メッセージと対応する応答です。次のタイプの測定パケットがサポートされます。
• CFM 遅延測定(Y.1731 DMM/DMR パケット):CFM 遅延測定パケットには、フレームの遅延およびジッターを正確に測定するために使用できるパケット データ内のタイムスタンプが含まれます。これらのパケットはラウンドトリップまたは一方向の統計情報の測定に使用できます。ただし、DMM/DMR パケット サイズは変更できません。
(注) Cisco IOS XR Release 4.3.0 以降では、Y.1731 DMM v1 フレームを使用するようにイーサネット SLA プロファイルを設定できます。CFM MEP ごとに設定できるイーサネット SLA 動作は 150 個までという制約は解除されました。これは、DMM フレームを使用するプロファイルだけでなく、サポートされるその他の Y.1731 フレーム タイプを使用するプロファイル(たとえばループバック測定や合成損失測定)も該当します。相互運用性を目的として、DMM v0 フレームを使用するように動作を設定することは引き続き可能です。このようにするには、ethernet SLA profile コマンドでタイプとして cfm-delay-measurement-v0 を指定します。この場合は、CFM MEP ごとに設定できる動作は 150 個までという制約が引き続き適用されます。
• CFM ループバック(LBM/LBR):CFM ループバック パケットは正確さには欠けますが、ピア デバイスが DMM/DMR パケットをサポートしない場合に使用できます。これらのパケットはタイムスタンプが含まれていないため、ラウンドトリップ統計情報だけを測定できます。ただし、ループバック パケットはパディングできるため、測定は特定のサイズのフレームを使用して行うことができます。
• CFM 合成損失測定(Y.1731 SLM/SLR パケット):SLM パケットには 2 つのシーケンス番号が格納されています。1 つは発信側が SLM に書き込んで応答側が SLR にコピーするものであり、もう 1 つは応答側によって割り当てられて SLR に書き込まれます。前者を「送信元から宛先(sd)シーケンス番号」と呼び、後者を「宛先から送信元(ds)シーケンス番号」と呼びます。
(注) SLM は統計的なサンプリング手法であるため、測定値と実際の損失値との間に多少の相違が存在する可能性があります。測定の精度を高めるには、各 FLR 計算あたりの SLM パケット数を増やします。
イーサネット SLA のサンプル
サンプル は、特定の統計情報に関する単一の結果(数値)です。ラウンドトリップ遅延などの一部の統計情報の場合、サンプルは、単一の測定パケットを使用して測定できます。ジッターなど他の統計情報の場合、サンプルを取得するには、2 つの測定パケットが必要です。
イーサネット SLA プローブ
プローブ は、一連の特定の統計情報の SLA サンプルの収集に使用される測定パケットのシーケンスです。プローブの測定パケットは特定のタイプで(たとえば、CFM 遅延測定または CFM ループバック)、フレーム サイズ、プライオリティなどの特定の属性を持ちます。
(注) 1 つのプローブは同じ測定パケットを使用して異なる統計情報のデータを、同時に収集できます(たとえば、一方向遅延およびラウンドトリップ ジッター)。
イーサネット SLA バースト
プローブでは、測定パケットはバーストで、または個別に送信できます。 バースト は短時間内で別々に送信された 2 つ以上のパケットが含まれます。バーストはそれぞれ 1 分まで継続でき、プローブ内の継続的な測定を行うため、バースト同士が相互に間を空けず流れます。
サンプルごとに 2 個の測定パケットが必要な統計情報(ジッターなど)の場合、サンプルは同じバーストの測定パケットだけに基づいて計算されます。すべての統計情報については、バーストを使用すると、個別のパケットを送信するよりも効率的です。
イーサネット SLA スケジュール
イーサネット SLA スケジュール は、プローブの送信頻度、各プローブの存続期間、および最初のプローブの開始時刻を示します。
イーサネット SLA バケット
特定の統計情報の場合、 バケット は、一定の時間中に収集される結果の集合です。バケットによって示された時間内に開始された測定のサンプルはすべてそのバケットに格納されます。バケットでは、さまざまな期間の結果が比較できます(ピーク トラフィックとオフピーク トラフィックなど)。
デフォルトでは、個別のバケットは各プローブに対して作成されます。つまり、バケットはプローブの開始と同じ開始時刻と、プローブの継続時間を表します。したがってバケットはそのプローブによって行われた測定に関するすべての結果が含まれます。
イーサネット SLA 集約ビン
各サンプルをバケット内に個別に保存するのではなく、その代わりに、ビンにサンプルを集約します。 集約ビン は、サンプル値の範囲で、その範囲内に分布する受信サンプル数のカウンタが含まれています。ビンのセットは、ヒストグラムを形成します。集約がイネーブルの場合、各バケットには個別のビンのセットが含まれます。図 15を参照してください。
イーサネット SLA 動作プロファイル
動作プロファイル は、次の動作の側面を定義する設定エンティティです。
• 送信するパケット タイプおよびその量(プローブとバースト設定)
• 測定する統計情報およびそれらを集約する方法
• プローブをスケジュールするタイミング
動作プロファイルはそれ自体でパケットを送信したり、収集された統計情報を生成することはなく、動作インスタンスを作成するために使用されます。
イーサネット SLA 動作
動作 は、アクティブにパフォーマンス データを収集している特定の動作プロファイルのインスタンスです。動作インスタンスは、特定の送信元(インターフェイスおよび MEP)と特定の宛先(MEP ID または MAC アドレス)と動作プロファイルを関連付けることで作成されます。動作インスタンスは設定が適用されている限り存在し、無限に継続して実行されます。
イーサネット SLA オンデマンド動作
オンデマンド動作 は、必要に応じて特定の時間に限り、実行できるイーサネット SLA 動作の方式です。新しいサービスを開始している場合、変更の影響を確認するためにサービスのパラメータを変更している場合、または進行中のスケジュールされた動作によって問題が検出されたときにさらに詳細なプローブを実行する場合などの状況で役立ちます。
オンデマンド動作はプロファイルを使用せず、期間が限定されます。収集される統計情報は、動作完了後から限定された時間が経過するか(2 週間)、または手動でクリアされた場合に廃棄されます。
オンデマンド動作は永続的でないので、カードのリロードまたは Minimal Disruptive Restart(MDR)などの特定のイベント中に失われます。
統計情報測定およびイーサネット SLA 動作の概要
ネットワーク パフォーマンスのイーサネット SLA 統計情報測定は、パケットを送信し、次のようなデータのメトリックを保存することで行われます。
• ラウンドトリップ遅延時間:パケットが送信元から宛先へ運ばれ、また送信元に戻ってくる時間。
• ラウンドトリップ ジッター:ラウンドトリップ遅延時間(遅延)の分散です。
• 一方向遅延およびジッター:ルータは、送信元から宛先または宛先から送信元の一方向の遅延またはジッター測定をサポートします。
• 一方向フレーム損失:ルータは、送信元から宛先への、または宛先から送信元への一方向フレーム損失測定もサポートします。
これらのメトリックに加えて、SLA プローブ パケットに対する次の統計情報も保存されます。
• パケット損失カウント
• パケット破損イベント
• 順序不正イベント
• フレーム損失率(FLR)
パケット損失、破損、および順序不正パケットのカウンタはバケットごとに保存され、いずれの場合でも、バケットの合計サンプル数に対する割合が報告されます(たとえば、パケット破損 4 % など)。遅延、ジッター、および損失の統計情報については、バケット全体の最小値、最大値、平均値、標準偏差が報告されるほか、個々のサンプルまたは集約ビンも報告されます。また、合成損失測定統計情報の場合は、バケットの全体的な FLR、および個々の FLR 測定値または集約ビンも報告されます。パケット損失数は、両方向の全体的なパケット損失測定数であり、一方向 FLR は、各方向の損失を個別に測定した値です。
aggregate コマンドを使用して集約をイネーブルにすると、 width キーワードで設定された、特定の値の範囲内に含まれるサンプル数を保存するためのビンが作成されます。各ビンの範囲内にある結果数のカウンタだけが保持されます。これで使用するメモリは、個々の結果を保存する場合より少なくなります。集約を使用しない場合は、各サンプルが別々に格納されるため、動作のより正確な統計情報の分析を実行できますが、各サンプルでストレージが独立していることでメモリの負荷が上がります。
バケットは統計情報を収集する期間を表します。その期間中に受信したすべての結果が対応するバケットに記録されます。集約がイネーブルの場合、各バケットはビンとカウンタの独自のセットを持ち、これらのカウンタには、バケットで示される期間に開始された測定に関する結果だけが含まれます。
デフォルトでは、プローブごとに個別のバケットがあります。期間は、プローブの存続期間で決まります( probe 、 send(SLA) 、および schedule(SLA) コマンドで設定)。プローブごとのバケットを増やしたり、プローブごとのバケットを減らしたりできるようにバケット サイズを変更できます(バケットの数を少なくすると、複数のプローブの結果を同じバケットに含めることができます)。特定のメトリックのバケット サイズを変更すると、そのメトリックのすべてのストレージ データをクリアします。すべての既存バケットは削除され、新しいバケットが作成されます。
設定されたスケジュールに基づいて、スケジュールされた SLA 動作プロファイルは無期限に実行され、収集された統計情報は、新しいバケットの記録が必要になると、最も古いバケットのデータが廃棄されるローリング バッファに保存されます。
フレーム損失率(FLR)は、損失測定値に基づいて計算できるプライマリ属性です。FLR とは、送信パケットに対する損失パケットの比率であり、パーセント単位で表します。FLR は方向別(送信元から宛先へ、および宛先から送信元へ)に測定されます。アベイラビリティは属性の 1 つであり、通常は、週、月などの長時間にわたって測定されます。目的は、全体の時間のうち、高損失が続いた時間の割合を求めることです。
スケジュールされたイーサネット SLA 動作の設定の概要
スケジュールされたイーサネット SLA 動作を設定するには、次の基本的な作業を実行します。
1. 各プローブのパケットの送信方法、プローブのスケジュール方法および結果を保存する方法を定義するグローバル プロファイルを設定します。
2. これらのプロファイルを使用して、特定のローカル MEP から特定のピア MEP への動作を設定します。
(注) 特定のイーサネット SLA 設定は大量のメモリを使用し、システムの他の機能のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。詳細については、「イーサネット SLA の設定」を参照してください。
イーサネット LMI
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータは、「 Metro Ethernet Forum, Technical Specification MEF 16, Ethernet Local Management Interface (E-LMI), January 2006 」規格によって定義されているイーサネット ローカル管理インターフェイス(E-LMI)プロトコルをサポートします。
E-LMI はカスタマー エッジ(CE)デバイスとプロバイダー エッジ(PE)デバイス間のリンク、またはユーザ ネットワーク インターフェイス(UNI)で動作し、PE デバイスによって提供されるサービスを、CE デバイスで自動設定またはモニタする方法を提供します(図 14 を参照)。
図 14 CE-to-PE リンクでの E-LMI 通信
E-LMI は、CE からユーザ側 PE(uPE)に送信されたステータス問い合わせメッセージの応答にステータス メッセージを使用して、CE への接続ステータスおよび設定パラメータを提供する uPE デバイスを必要とする基本動作を行う非対称プロトコルです。
E-LMI メッセージング
MEF 16 規格で定義されているように E-LMI プロトコルは、2 つのメッセージ タイプ(ステータス問い合わせとステータス)だけの使用を定義します。
これらの E-LMI メッセージは情報要素という必須およびオプションのフィールドで構成され、すべての情報要素が、割り当て済み識別子に関連付けられます。すべてのメッセージには、プロトコル バージョン、メッセージ タイプ、およびレポート情報要素が含まれ、その後に情報要素とサブ情報要素が続きます。
E-LMI メッセージは、IEEE 802.3 タグなし MAC フレーム形式に基づく 46 ~ 1500 バイトのイーサネット フレームにカプセル化されます。E-LMI フレームは次のフィールドがあります。
• 宛先アドレス(6 バイト):標準の MAC アドレスである 01:80:C2:00:00:07 を使用します。
• 送信元アドレス(6 バイト):送信側デバイスまたはポートの MAC アドレス。
• E-LMI Ethertype(2 バイト):88-EE を使用します。
• E-LMI PDU(46 ~ 1500 バイト):最小 46 バイト長を満たす必要があれば、データに 0x00 のパディングを足します。
• CRC(4 バイト):エラー検出用の巡回冗長検査。
E-LMI メッセージおよびサポートされる情報要素の詳細については、「Ethernet Forum, Technical Specification MEF 16, Ethernet Local Management Interface (E-LMI), January 2006」を参照してください。
シスコ独自のリモート UNI 詳細の情報要素
E-LMI MEF 16 仕様では、独自の情報を送信する方法を定義していません。
E-LMI プロトコル内で追加情報を指定するには、Cisco IOS XR ソフトウェアで、リモート UNI 名および状態に関する情報を CE に送信する、リモート UNI 詳細と呼ばれるシスコ独自の情報要素を実装します。この情報要素により、E-LMI MEF 16 仕様では現在未使用の ID が組み込まれます。
この ID を標準プロトコルで実装する必要が生じたか、または別の理由で E-LMI の将来の実装に対して互換性を確保するには、 extension remote-uni disable コマンドを使用してリモート UNI 情報要素の伝送をディセーブルにできます。
E-LMI 動作
E-LMI の基本動作は、定期的にステータス問い合わせメッセージを PE デバイスに送信する CE デバイスで構成されます。このメッセージに続いて、PE デバイスによって、要求された情報を含むステータス メッセージ応答が行われます。CE と PE 間のステータス問い合わせおよびステータス メッセージを関連付けるためにシーケンス番号が使用されます。
CE は、レポート タイプと呼ばれる、ステータス問い合わせメッセージの次の 2 つのフォームを送信します。
• E-LMI チェック:PE を使用してデータ インスタンス(DI)番号を検証し、CE に最新の E-LMI 情報があることを確認します。
• フル ステータス:UNI とすべての EVC に関する PE からの情報を要求します。
CE デバイスはステータス問い合わせメッセージの送信を追跡するためにポーリング タイマーを使用しますが、PE デバイスはポーリング検証タイマー(PVT)を使用することもできます。これは、PE のステータス メッセージが送信されてから CE デバイスからのステータス問い合わせが受信されるまでの許容時間を指定するものであり、この時間を過ぎるとエラーが記録されます。
E-LMI 情報を交換するための定期的なステータス問い合わせ/ステータス メッセージ シーケンスに加え、PE デバイスは、EVC ステータスに変更が発生するとすぐに、その情報の送信を CE デバイスが指示しなくても、情報を伝達するために CE デバイスに非同期ステータス メッセージも送信できます。
CE と PE デバイスは両方、ステータス カウンタ(N393)を使用して、E-LMI プロトコル ステータスの変更を宣言するまで、受信した連続するエラーを追跡することで E-LMI のローカル動作ステータスを決定します。
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでサポートされる E-LMI PE 機能
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータは MEN で E-LMI の PE デバイスとして機能し、次の PE 機能がサポートされます。
• 物理インターフェイスが CE にステータスを報告する EVC として機能する、イーサネット フロー ポイント(EFP)としてのレイヤ 2 サブインターフェイスで設定されたイーサネット物理インターフェイスで E-LMI プロトコルをサポートします。Cisco IOS XR ソフトウェアは、イーサネット仮想接続(EVC)の特定の管理コンテキストをサポートしません。
(注) Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの E-LMI では、このマニュアルの用語 EVC はレイヤ 2 サブインターフェイス/EFP を指します。
• MEF 16 仕様で定義されている次の E-LMI オプションを設定する機能を提供します。
– T392 ポーリング検証タイマー(PVT)
– N393 ステータス カウンタ
• EVC の追加と削除の通知を送信します。
• 設定された EVC が使用可能か(アクティブ)、使用不可か(非アクティブ、一部アクティブ)のステータス通知を送信します。
• ローカル UNI 名の通知を送信します。
• シスコ独自のリモート UNI 詳細情報要素を使用してリモート UNI 名およびステータス、およびシスコ独自のリモート UNI 情報要素をディセーブルにする機能についての通知を送信します。
• 次のような、CE に UNI および EVC 属性に関する情報を送信します(CE がこれらの属性を自動的に設定できるようにするため)。
– CE-VLAN の EVC へのマップ
– CE-VLAN マップ タイプ(バンドリング、All-to-one バンドリング、サービス多重化)
– サービス タイプ(ポイントツーポイントまたはマルチポイント)
• CFM のアップ MEP を使用して EVC の状態、EVC サービス タイプ、およびリモート UNI 詳細を入手します。
• コマンドライン インターフェイス(CLI)または Extensible Markup Language(XML)インターフェイスを使用して、プロトコルのインターフェイス単位の動作状態(現在プロトコルを使用して CE に通信しているすべての情報を含む)を取得する機能があります。
• ラインカード(物理インターフェイスごとに 1 つ)あたり最大 80 個の E-LMI セッションをサポートします。
• E-LMI がイネーブルになっているすべての物理インターフェイスのラインカードごとに EVC を合計最大 32000 個サポートします。
サポートされていない E-LMI 機能
E-LMI の次の領域は Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでサポートされていません。
• CE 機能
単方向リンク検出プロトコル
単方向リンク検出(UDLD)は、イーサネット リンク(ポイントツーポイントと共有メディアの両方のリンクが含まれます)をモニタリングするためのシングルホップ物理リンク プロトコルです。これは、物理リンク層で検出されないリンクの問題を検出するための、シスコ独自のプロトコルです。このプロトコルの対象は、非バンドル ファイバ リンクを使用するときの配線エラーです。このようなリンクでは、1 つのポートの送信接続と受信接続の間に不一致が存在することがあります。
UDLD 動作
UDLD は、隣接デバイス間でプロトコル パケットを交換することによって動作しています。UDLD が正しく動作するには、リンク上の両方のデバイスで UDLD がサポートされており、それぞれのポートで有効になっている必要があります。
UDLD が設定されたポートで、最初の PROBE メッセージが送信されます。UDLD が PROBE メッセージを受信した後は、定期的に ECHO(hello)メッセージが送信されます。どちらのメッセージにも送信元とそのポートが明示されており、そのポートでのプロトコル動作パラメータに関する情報も格納されています。また、ローカル デバイスがそのポートでネイバー デバイスからデバイスとポートの ID を受け取った場合は、その ID も格納されています。同様に各デバイスは、自身が接続されている場所、およびネイバーが接続されている場所を認識します。
この情報を使用すると、障害や誤配線状態を検出できます。このプロトコルの動作にはエージング メカニズムが組み込まれており、ネイバーからの情報が定期的に更新されない場合は、最終的にタイムアウトとなります。このメカニズムは、障害検出にも使用できます。
FLUSH メッセージは、あるポートで UDLD がディセーブルになっていることを示すのに使用されます。この結果、ローカル デバイスはピアのネイバー キャッシュから削除され、これによってエージング アウトが回避されます。
問題が検出された場合は、影響を受けるインターフェイスが UDLD によってディセーブルになり、ユーザへの通知も送信されます。これは、トラフィック損失以外のネットワークの問題を回避するためです。たとえばループのような、STP によって検出されず、防止もできない問題です。
障害検出のタイプ
UDLD では、次のタイプの障害を検出できます。
• 送信障害:ローカル ポートからピア デバイスへのパケット送信に失敗したが、そのピアからのパケット受信は続いている場合です。このような障害の原因は、物理リンクの障害(レイヤ 1 での単方向リンク障害の通知がメディアでサポートされていない)や、ローカルまたはピア デバイスでのパケット パス障害です。
• 誤配線障害:ローカル デバイスの、あるポートの受信側と送信側がそれぞれ異なるピア ポートに接続されている場合です(接続先が同じデバイスか、異なるデバイスかを問わない)。これは、光ファイバ ポートの接続に非バンドル ファイバを使用する場合に発生することがあります。
• ループバック障害:あるポートの受信側と送信側が相互に接続され、ループバック状態が作られている場合です。これは、意図的な動作モードのこともありますが(ある種のテスト目的)、これに該当する場合は UDLD を使用しないでください。
• 受信障害:このプロトコルにはハートビートも含まれており、ネゴシエートされた間隔でピア デバイスに送信されます。したがって、ハートビートの欠落を調べると、リンクの受信側の障害(インターフェイスの状態変更を引き起こさないもの)を検出できます。この原因としては、単方向リンクで発生した障害が受信側だけに影響していることや、リンクで発生した双方向の障害が考えられます。この検出を可能にするには、ピア デバイスによって確実に、定期的にパケットが送信される必要があります。このような理由から、UDLD プロトコルには 2 つの設定可能な動作モードがあり、ハートビート タイムアウト時の動作はこのモードによって決まります。これらのモードについては、「UDLD の動作モード」の項を参照してください。
UDLD の動作モード
UDLD は次のモードで動作可能です。
• 通常モード: このモードでは、受信側の障害が検出された場合はユーザに通知が送信され、それ以上のアクションは行われません。
• アグレッシブ モード: このモードでは、受信エラーが検出された場合はユーザに通知が送信され、影響を受けるポートがディセーブルになります。
UDLD のエージング メカニズム
ここで示すのは、受信障害状態のときのシナリオです。UDLD 情報のエージング アウトが発生するのは、UDLD が動作しているポートにおいて、保留時間が経過してもネイバー ポートから UDLD パケットが受信されないときです。ポートの保留時間はリモート ポートによって規定され、リモート側のメッセージ間隔に依存します。メッセージ間隔が短ければ短いほど、保留時間が短くなって検出が速くなります。保留時間は、Cisco IOS XR ソフトウェアのメッセージ間隔の 3 倍です。
UDLD 情報のエージング アウトは、ポートでのエラー率が高いときに起きることがあり、その原因としては物理的な問題やデュプレックスのミスマッチがあります。この場合のパケット ドロップは、リンクが単方向であることを意味するものではないので、通常モードの UDLD では、そのようなリンクがディセーブルになることはありません。
検出時間を適切に設定するには、正しいメッセージ間隔を選択することが重要です。転送ループが作成される前に単方向リンクを検出できる程度に、メッセージ間隔を短くしてください。デフォルトのメッセージ間隔は 60 秒です。検出時間は、メッセージ間隔のおよそ 3 倍です。したがって、デフォルトの UDLD タイマーを使用するときは、UDLD によるリンクのタイムアウトが STP のエージング タイムよりも前に起きることはありません。
ステート マシン
UDLD では、2 種類の有限状態マシン(FSM)が使用されます。これらは一般的に、「ステート マシン」と呼ばれます。メイン FSM は、プロトコルの動作のすべての段階を扱い、検出 FSM は、ポートのステータスを判断する段階だけを扱います。
メイン FSM
メイン FSM の状態は、次のいずれかとなります。
• Init :プロトコルが初期化中です。
• UDLD inactive :ポートがダウンしているか、UDLD がディセーブルです。
• Linkup :ポートが稼働中であり、UDLD はネイバーの検出中です。
• Detection :新しいネイバーからの hello メッセージを受信済みであり、ポートのステータスを特定するための検出 FSM が実行中です。
• Advertisement :検出 FSM の実行が完了しており、ポートが正常に動作していると判断されました。定期的に hello が送信され、ネイバーからの hello がモニタリングされます。
• Port shutdown :検出 FSM が障害を検出したか、すべてのネイバーがタイムアウトし(アグレッシブ モードのとき)、その結果としてポートがディセーブルにされました。
検出 FSM
検出 FSM の状態は、次のいずれかとなります。
• Unknown :検出がまだ実行されていないか、UDLD がディセーブルになっています。
• Unidirectional detected :ネイバーがローカル デバイスを認識していないことが理由の単方向リンク状態が検出されました。ポートはディセーブルになります。
• Tx/Rx loop :ポート自身の ID が格納された TLV の受信によってループバック状態が検出されました。ポートはディセーブルになります。
• Neighbor mismatch :誤配線が検出されました。これは、ローカル デバイスが認識していない他のデバイスをネイバーが認識している状態です。ポートはディセーブルになります。
• Bidirectional detected :UDLD hello メッセージの交換が両方向で正常に終了しました。ポートは正しく動作しています。
イーサネット OAM の設定方法
ここでは、次の設定手順を説明します。
• 「イーサネット リンク OAM の設定」
• 「イーサネット CFM の設定」
• 「イーサネット SLA の設定」
• 「イーサネット LMI の設定」
• 「UDLD の設定」
イーサネット OAM プロファイルの設定
イーサネット OAM プロファイルを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. ethernet oam profile profile-name
3. link-monitor
4. symbol-period window window
5. symbol-period threshold low threshold
6. frame window window
7. frame threshold low threshold
8. frame-period window window
9. frame-period threshold low threshold
10. frame-seconds window window
11. frame-seconds threshold low threshold
12. exit
13. mib-retrieval
14. connection timeout seconds
15. hello-interval { 100ms | 1s }
16. mode { active | passive }
17. require-remote mode { active | passive }
18. require-remote link-monitoring
19. require-remote mib-retrieval
20. action capabilities-conflict { disable | efd | error-disable-interface }
21. action critical-event { disable | error-disable-interface }
22. action discovery-timeout { disable | efd | error-disable-interface }
23. action dying-gasp { disable | error-disable-interface }
24. action high-threshold { error-disable-interface | log }
25. action remote-loopback disable
26. action session-down { disable | efd | error-disable-interface }
27. action session-up disable
28. action uni-directional link-fault { disable | efd | error-disable-interface }
29. action wiring-conflict { disable | efd | log }
30. uni-directional link-fault detection
31. commit
32. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet oam profile profile-name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet oam profile Profile_1 |
新しいイーサネット運用管理および保守(OAM)プロファイルを作成し、イーサネット OAM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
link-monitor
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# link-monitor |
イーサネット OAM リンク モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
symbol-period window window
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam-lm)# symbol-period window 60000 |
(任意)イーサネット OAM シンボル期間エラー イベントのウィンドウ サイズをミリ秒で設定します。 範囲は 1000 ~ 60000 です。 デフォルト値は 1000 です。 |
ステップ 5 |
symbol-period threshold low threshold high threshold
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam-lm)# symbol-period threshold low 10000000 high 60000000 |
(任意)イーサネット OAM シンボル期間エラー イベントをトリガーするしきい値を(シンボル単位)設定します。上限しきい値はオプションです。下限しきい値とともにのみ設定できます。 範囲は 0 ~ 60000000 です。 デフォルトの下限しきい値は 1 です。 |
ステップ 6 |
frame window window
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam-lm)# frame window 60 |
(任意)OAM フレーム エラー イベントのフレームのウィンドウ サイズをミリ秒で設定します。 範囲は 1000 ~ 60000 です。 デフォルト値は 1000 です。 |
ステップ 7 |
frame threshold low threshold high threshold
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam-lm)# frame threshold low 10000000 high 60000000 |
(任意)イーサネット OAM フレーム エラー イベントをトリガーするしきい値を(シンボル単位)設定します。上限しきい値はオプションです。下限しきい値とともにのみ設定できます。 範囲は 0 ~ 60000000 です。 デフォルトの下限しきい値は 1 です。 |
ステップ 8 |
frame-period window window
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam-lm)# frame-period window 60000 |
(任意)イーサネット OAM フレーム期間エラー イベントのウィンドウ サイズをミリ秒で設定します。 範囲は 100 ~ 60000 です。 デフォルト値は 1000 です。 |
ステップ 9 |
frame-period threshold low threshold high threshold RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam-lm)# frame-period threshold low 100 high 1000000 |
(任意)イーサネット OAM フレーム期間エラー イベントをトリガーするしきい値を(フレーム単位)設定します。上限しきい値はオプションです。下限しきい値とともにのみ設定できます。 範囲は 0 ~ 1000000 です。 デフォルトの下限しきい値は 60000 です。 |
ステップ 10 |
frame-seconds window window
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam-lm)# frame-seconds window 900000 |
(任意)OAM フレーム秒数エラー イベントのウィンドウ サイズをミリ秒で設定します。 範囲は 10000 ~ 900000 です。 デフォルト値は 6000 です。 |
ステップ 11 |
frame-seconds threshold low threshold high threshold
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam-lm)# frame-seconds threshold 3 threshold 900 |
(任意)フレーム秒数エラー イベントをトリガーするしきい値を(秒単位)設定します。上限しきい値は下限しきい値とともにのみ設定できます。 範囲は 1 ~ 900 です デフォルト値は、1 です |
ステップ 12 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam-lm)# exit |
イーサネット OAM モードに戻ります。 |
ステップ 13 |
mib-retrieval
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# mib-retrieval |
イーサネット OAM プロファイルまたはイーサネット OAM インターフェイスで MIB 取得をイネーブルにします。 |
ステップ 14 |
connection timeout seconds
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# connection timeout 30 |
イーサネット OAM セッションのタイムアウト値を(秒単位)設定します。 範囲は 2 ~ 30 です。 デフォルト値は 5 です。 |
ステップ 15 |
hello-interval { 100ms | 1s }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# hello-interval 100ms |
イーサネット OAM セッションの hello パケット間の間隔を設定します。デフォルトは 1 秒( 1s )です。 |
ステップ 16 |
mode { active | passive }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# mode passive |
イーサネット OAM モードを設定します。デフォルトは active です。 |
ステップ 17 |
require-remote mode { active | passive }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# require-remote mode active |
OAM セッションがアクティブになる前にアクティブ モードまたはパッシブ モードをリモート エンドで設定する必要があります。 |
ステップ 18 |
require-remote link-monitoring
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# require-remote link-monitoring |
OAM セッションがアクティブになる前に、リンク モニタリングをリモート エンドで設定する必要があります。 |
ステップ 19 |
require-remote mib-retrieval
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# require-remote mib-retrieval |
OAM セッションがアクティブになる前に MIB 取得をリモート エンドで設定する必要があります。 |
ステップ 20 |
action capabilities-conflict { disable | efd | error-disable-interface }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# action capabilities-conflict efd |
機能の矛盾のイベントが発生したときにインターフェイスで実行するアクションを指定します。デフォルト アクションは、syslog エントリの作成です。 キーワード オプションをインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。 |
ステップ 21 |
action critical-event { disable | error-disable-interface }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# action critical-event error-disable-interface |
重大イベント通知をリモート イーサネット OAM ピアから受信したときにインターフェイスで実行するアクションを指定します。デフォルト アクションは、syslog エントリの作成です。 キーワード オプションをインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。 |
ステップ 22 |
action discovery-timeout { disable | efd | error-disable-interface }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# action discovery-timeout efd |
接続タイムアウトが発生したときにインターフェイスで実行するアクションを指定します。デフォルト アクションは、syslog エントリの作成です。 キーワード オプションをインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。 |
ステップ 23 |
action dying-gasp { disable | error-disable-interface }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# action dying-gasp error-disable-interface |
dying-gasp 通知をリモート イーサネット OAM ピアから受信したときにインターフェイスで実行するアクションを指定します。デフォルト アクションは、syslog エントリの作成です。 キーワード オプションをインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。 |
ステップ 24 |
action high-threshold { error-disable-interface | log }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# action high-threshold error-disable-interface |
上限しきい値を超過した場合にインターフェイスで実行するアクションを指定します。デフォルトは上限しきい値を超過した場合、何のアクションも実行しません。 キーワード オプションをインターネット イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。 |
ステップ 25 |
action remote-loopback disable
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# action remote-loopback disable |
リモート ループバックのイベント発生時に処理がインターフェイスで実行されないことを指定します。デフォルト アクションは、syslog エントリの作成です。 キーワード オプションをインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。 |
ステップ 26 |
action session-down { disable | efd | error-disable-interface }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# action session-down efd |
イーサネット OAM セッションがダウンした場合にインターフェイスで実行するアクションを指定します。 キーワード オプションをインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。 |
ステップ 27 |
action session-up disable
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# action session-up disable |
イーサネット OAM セッションが設定された場合にアクションがインターフェイスで実行されないことを指定します。デフォルト アクションは、syslog エントリの作成です。 キーワード オプションをインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。 |
ステップ 28 |
action uni-directional link-fault { disable | efd | error-disable-interface } |
リンク障害通知をリモート イーサネット OAM ピアから受信したときにインターフェイスで実行するアクションを指定します。デフォルト アクションは、syslog エントリの作成です。 キーワード オプションをインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。 コマンドを置き換えます。 |
ステップ 29 |
action wiring-conflict { disable | efd | log }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# action session-down efd |
配線競合イベントが発生したときにインターフェイスで実行するアクションを指定します。デフォルトはインターフェイスを errdisable ステートにします。 キーワード オプションをインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。 |
ステップ 30 |
uni-directional link-fault detection
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-eoam)# uni-directional link-fault detection |
ローカルの単方向リンク障害の検出をイネーブルにし、イーサネット OAM ピアにその障害の通知を送信します。 |
ステップ 31 |
commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit |
実行中のコンフィギュレーション ファイルに設定の変更を保存し、引き続きコンフィギュレーション セッションを実行します。 |
ステップ 32 |
end
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end |
コンフィギュレーション セッションを終了し、EXEC モードに戻ります。 |
インターフェイスへのイーサネット OAM プロファイルのアタッチ
インターフェイスにイーサネット OAM プロファイルをアタッチするには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
3. ethernet oam
4. profile profile-name
5. commit
6. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface TenGigE 0/1/0/0 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、イーサネット インターフェイス名と rack/slot/module/port 表記を指定します。 (注) この例は、モジュラ サービス カード スロット 1 の 8 ポート 10 ギガビット イーサネット インターフェイスです。 |
ステップ 3 |
ethernet oam
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet oam |
イーサネット OAM をイネーブルにし、インターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
profile profile-name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-eoam)# profile Profile_1 |
インターフェイスに指定されたイーサネット OAM プロファイル( profile-name )、および設定すべてをアタッチします。 |
ステップ 5 |
commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit |
実行中のコンフィギュレーション ファイルに設定の変更を保存し、引き続きコンフィギュレーション セッションを実行します。 |
ステップ 6 |
end
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end |
コンフィギュレーション セッションを終了し、EXEC モードに戻ります。 |
イーサネット OAM のインターフェイスでの設定およびプロファイル設定の上書き
EOAM プロファイルの使用は、共通の EOAM の設定でいくつかのインターフェイスを設定する効率的な方法です。ただし、プロファイルを使用して特定のインターフェイスの特定の機能の動作を変更する場合、プロファイル設定を上書きできます。インターフェイスに適用される特定のプロファイル設定を上書きするには、そのインターフェイスの動作を変更するようにインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードでこのコマンドを設定できます。
場合によっては、コマンドのデフォルト設定により、特定のキーワード オプションだけをインターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードで使用できます。たとえば、 action コマンドを設定しなければ、このコマンドの複数の形式のデフォルト動作では、プロファイルが作成されインターフェイスに適用されるときに syslog エントリを作成します。したがって、 log キーワードは、デフォルトの動作であるため、プロファイルのこれらのコマンドについてはイーサネット OAM 設定で使用できなくなります。ただし、プロファイルの設定でデフォルトが変更された場合、インターフェイス イーサネット OAM 設定で log キーワードを使用でき、特定のインターフェイスの syslog エントリの作成のアクションを保持できるようになります。
デフォルトのイーサネット OAM コンフィギュレーション設定すべてを表示するには、「イーサネット OAM の設定の確認」を参照してください。
イーサネット OAM 設定をインターフェイスで設定し、プロファイルの設定を上書きするには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
3. ethernet oam
4. interface-Ethernet-OAM-command
5. commit
6. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure terminal |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface TenGigE 0/1/0/0 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、イーサネット インターフェイス名と rack/slot/module/port 表記を指定します。 (注) この例は、モジュラ サービス カード スロット 1 の 8 ポート 10 ギガビット イーサネット インターフェイスです。 |
ステップ 3 |
ethernet oam
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet oam |
イーサネット OAM をイネーブルにし、インターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
interface-Ethernet-OAM-command
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-eoam)# action capabilities-conflict error-disable-interface |
イーサネット OAM コンフィギュレーション コマンドを設定し、プロファイル設定の設定を上書きします。ここで、 interface-Ethernet-OAM-command は、インターフェイス イーサネット OAM コンフィギュレーション モードのプラットフォームでサポートされるいずれかのコマンドです。 |
ステップ 5 |
commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit |
実行中のコンフィギュレーション ファイルに設定の変更を保存し、引き続きコンフィギュレーション セッションを実行します。 |
ステップ 6 |
end
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end |
コンフィギュレーション セッションを終了し、EXEC モードに戻ります。 |
イーサネット OAM の設定の確認
show ethernet oam configuration コマンドを使用して、特定のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスのイーサネット OAM 設定の値を表示します。次の例は、イーサネット OAM の設定のデフォルト値を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet oam configuration
Thu Aug 5 22:07:06.870 DST
Link monitoring enabled: Y
Remote loopback enabled: N
Uni-directional link-fault detection enabled: N
Symbol period low threshold: 1
Symbol period high threshold: None
Frame high threshold: None
Frame period window: 1000
Frame period low threshold: 1
Frame period high threshold: None
Frame seconds window: 60000
Frame seconds low threshold: 1
Frame seconds high threshold: None
High threshold action: None
Critical event action: Log
Discovery timeout action: Log
Capabilities conflict action: Log
Wiring conflict action: Error-Disable
Remote loopback action: Log
Require remote mode: Ignore
Require remote MIB retrieval: N
Require remote loopback support: N
Require remote link monitoring: N
CFM メンテナンス ドメインの設定
CFM メンテナンス ドメインを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. ethernet cfm
3. domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ] ]
4. traceroute cache hold-time minutes size entries
5. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm |
イーサネット接続障害管理(CFM)コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ] ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain Domain_One level 1 id string D1
|
すべてのドメイン設定用コンテナを作成して名前を付け、CFM ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。 レベルを指定する必要があります。 id は、メンテナンス ドメイン ID(MDID)で、CFM フレームのメンテナンス アソシエーション ID(MAID)の最初の部分として使用されます。MDID が指定されていない場合、ドメイン名は MDID としてデフォルトで使用されます。 |
ステップ 4 |
traceroute cache hold-time minutes size entries
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# traceroute cache hold-time 1 size 3000
|
(任意)traceroute キャッシュ エントリの最大制限または traceroute キャッシュ エントリを保持する最大時間限度を設定します。デフォルトは 100 分、100 エントリです。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを使用すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CFM メンテナンス ドメインのサービスの設定
メンテナンス ドメインの CFM サービスを最大 32000 個設定できます。
CFM メンテナンス ドメインのサービスを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. ethernet cfm
3. domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ]]
4. service service-name { bridge group bridge-domain-group bridge-domain bridge-domain-name | down-meps | xconnect group xconnect-group-name p2p xconnect-name }[ id [ icc-based icc-string umc-string ] | [ string text ] | [ number number ] | [ vlan-id id-number ] | [ vpn-id oui - vpnid ]]
5. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm |
イーサネット CFM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ] ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain Domain_One level 1 id string D1
|
すべてのドメイン設定用コンテナを特定のメンテナンス レベルで作成し、CFM ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。 id は、メンテナンス ドメイン ID(MDID)で、CFM フレームのメンテナンス アソシエーション ID(MAID)の最初の部分として使用されます。MDID が指定されていない場合、ドメイン名は MDID としてデフォルトで使用されます。 |
ステップ 4 |
service service-name { bridge group bridge-domain-group bridge-domain bridge-domain-name | down-meps | xconnect group xconnect-group-name p2p xconnect-name }[ id [ icc-based icc-string umc-string ] | [ string text ] | [ number number ] | [ vlan-id id-number ] | [ vpn-id oui-vpnid ]]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service Bridge_Service bridge group BD1 bridge-domain B1 |
サービスを設定し、ドメインに関連付け、CFM ドメイン サービス コンフィギュレーション モードを開始します。サービスをダウン MEP に対してだけ使用することを指定するか、または MIP およびアップ MEP が作成されるブリッジ ドメインまたは xconnect に関連付けることができます。 id は短い MA 名を設定します。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを使用すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CFM サービスの連続性チェックのイネーブル化および設定
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでは、IEEE 802.1ag 仕様で定義されている連続性チェックをサポートし、100 ms 以上の CCM 間隔をサポートします。CCM メッセージの全体的なパケット レートは、カードごとに送信が最大 16000 CCM/秒、受信が最大 16000 CCM/秒です。
(注) イーサネット SLA が設定されている場合、CCM および SLA フレーム全体を合わせたパケット レートは、カードごとの各方向で 16000 フレーム/秒です。
CFM サービスの連続性チェックを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. ethernet cfm
3. domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ]]
4. service service-name { bridge group bridge-domain-group bridge-domain bridge-domain-name | down-meps | xconnect group xconnect-group-name p2p xconnect-name }[ id [ icc-based icc-string umc-string ] | [ string text ] | [ number number ] | [ vlan-id id-number ] | [ vpn-id oui - vpnid ]]
5. continuity-check interval time [ loss-threshold threshold ]
6. continuity-check archive hold-time minutes
7. continuity-check loss auto-traceroute
8. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm |
イーサネット接続障害管理(CFM)コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ] ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain Domain_One level 1 id string D1
|
すべてのドメイン設定用コンテナを作成して名前を付け、CFM ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。 レベルを指定する必要があります。 id は、メンテナンス ドメイン ID(MDID)で、CFM フレームのメンテナンス アソシエーション ID(MAID)の最初の部分として使用されます。MDID が指定されていない場合、ドメイン名は MDID としてデフォルトで使用されます。 |
ステップ 4 |
service service-name { bridge group bridge-domain-group bridge-domain bridge-domain-name | down-meps | xconnect group xconnect-group-name p2p xconnect-name }[ id [ icc-based icc-string umc-string ] | [ string text ] | [ number number ] | [ vlan-id id-number ] | [ vpn-id oui-vpnid ]]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service Bridge_Service bridge group BD1 bridge-domain B1 |
サービスを設定し、ドメインに関連付け、CFM ドメイン サービス コンフィギュレーション モードを開始します。サービスをダウン MEP に対してだけ使用することを指定するか、または MIP およびアップ MEP が作成されるブリッジ ドメインまたは xconnect に関連付けることができます。 id は短い MA 名を設定します。 |
ステップ 5 |
continuity-check interval time [ loss-threshold threshold ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# continuity-check interval 100m loss-threshold 10
|
(任意)連続性チェックをイネーブルにし、CCM が送信される間隔を指定するか、または MEP のダウンを宣言するタイミングを示すしきい値の制限を設定します。 |
ステップ 6 |
continuity-check archive hold-time minutes
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# continuity-check archive hold-time 100 |
(任意)パケットがタイム アウトした後、ピア MEP に関する情報を保存する期間を設定します。 |
ステップ 7 |
continuity-check loss auto-traceroute
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# continuity-check loss auto-traceroute |
(任意)MEP のダウンが宣言されたときの traceroute の自動トリガーを設定します。 |
ステップ 8 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを使用すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CFM サービスの自動 MIP 作成の設定
MIP を作成するためのアルゴリズムの詳細については、「MIP の作成」を参照してください。
CFM サービスの自動 MIP 作成を設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. ethernet cfm
3. domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ]]
4. service service-name { bridge group bridge-domain-group bridge-domain bridge-domain-name | down-meps | xconnect group xconnect-group-name p2p xconnect-name }[ id [ icc-based icc-string umc-string ] | [ string text ] | [ number number ] | [ vlan-id id-number ] | [ vpn-id oui - vpnid ]]
5. mip auto-create { all | lower-mep-only }
6. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router# ethernet cfm |
イーサネット接続障害管理(CFM)コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ] ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain Domain_One level 1 id string D1
|
すべてのドメイン設定用コンテナを作成して名前を付け、CFM ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。 レベルを指定する必要があります。 id は、メンテナンス ドメイン ID(MDID)で、CFM フレームのメンテナンス アソシエーション ID(MAID)の最初の部分として使用されます。MDID が指定されていない場合、ドメイン名は MDID としてデフォルトで使用されます。 |
ステップ 4 |
service service-name { bridge group bridge-domain-group bridge-domain bridge-domain-name | down-meps | xconnect group xconnect-group-name p2p xconnect-name }[ id [ icc-based icc-string umc-string ] | [ string text ] | [ number number ] | [ vlan-id id-number ] | [ vpn-id oui-vpnid ]]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service Bridge_Service bridge group BD1 bridge-domain B1 |
サービスを設定し、ドメインに関連付け、CFM ドメイン サービス コンフィギュレーション モードを開始します。サービスをダウン MEP に対してだけ使用することを指定するか、または MIP およびアップ MEP が作成されるブリッジ ドメインまたは xconnect に関連付けることができます。 id は短い MA 名を設定します。 |
ステップ 5 |
mip auto-create { all | lower-mep-only }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# mip auto-create all |
(任意)ブリッジ ドメインまたは xconnect の MIP の自動作成をイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを使用すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CFM サービスの MEP でのクロスチェックの設定
CFM サービスの MEP でのクロスチェックを設定し、MEP の予想されるセットを指定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. ethernet cfm
3. domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ]]
4. service service-name { bridge group bridge-domain-group bridge-domain bridge-domain-name | down-meps | xconnect group xconnect-group-name p2p xconnect-name }[ id [ icc-based icc-string umc-string ] | [ string text ] | [ number number ] | [ vlan-id id-number ] | [ vpn-id oui - vpnid ]]
5. mep crosscheck
6. mep-id mep-id-number [ mac-address mac-address ]
7. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router# ethernet cfm |
イーサネット接続障害管理(CFM)コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ] ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain Domain_One level 1 id string D1
|
すべてのドメイン設定用コンテナを作成して名前を付け、CFM ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。 レベルを指定する必要があります。 id は、メンテナンス ドメイン ID(MDID)で、CFM フレームのメンテナンス アソシエーション ID(MAID)の最初の部分として使用されます。MDID が指定されていない場合、ドメイン名は MDID としてデフォルトで使用されます。 |
ステップ 4 |
service service-name { bridge group bridge-domain-group bridge-domain bridge-domain-name | down-meps | xconnect group xconnect-group-name p2p xconnect-name }[ id [ icc-based icc-string umc-string ] | [ string text ] | [ number number ] | [ vlan-id id-number ] | [ vpn-id oui-vpnid ]]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service Bridge_Service bridge group BD1 bridge-domain B1 |
サービスを設定し、ドメインに関連付け、CFM ドメイン サービス コンフィギュレーション モードを開始します。サービスをダウン MEP に対してだけ使用することを指定するか、または MIP およびアップ MEP が作成されるブリッジ ドメインまたは xconnect に関連付けることができます。 id は短い MA 名を設定します。 |
ステップ 5 |
mep crosscheck
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# mep crosscheck mep-id 10 |
CFM MEP クロスチェック コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 6 |
mep-id mep-id-number [ mac-address mac-address ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-xcheck)# mep-id 10 |
MEP でのクロスチェックをイネーブルにします。 (注) クロスチェックの MEP の予想されるセットに含める各 MEP に対してこのコマンドを繰り返します。 |
ステップ 7 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-xcheck)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを使用すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CFM サービスのその他のオプションの設定
CFM サービスのその他のオプションを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. ethernet cfm
3. domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ]]
4. service service-name { bridge group bridge-domain-group bridge-domain bridge-domain-name | down-meps | xconnect group xconnect-group-name p2p xconnect-name }[ id [ icc-based icc-string umc-string ] | [ string text ] | [ number number ] | [ vlan-id id-number ] | [ vpn-id oui - vpnid ]]
5. maximum meps number
6. log { ais | continuity-check errors | continuity-check mep changes | crosscheck errors | efd }
7. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router# ethernet cfm |
イーサネット接続障害管理(CFM)コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
domain domain-name level level-value [ id [ null ] [ dns DNS-name ] [ mac H.H.H ] [ string string ] ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain Domain_One level 1 id string D1
|
すべてのドメイン設定用コンテナを作成して名前を付け、CFM ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。 レベルを指定する必要があります。 id は、メンテナンス ドメイン ID(MDID)で、CFM フレームのメンテナンス アソシエーション ID(MAID)の最初の部分として使用されます。MDID が指定されていない場合、ドメイン名は MDID としてデフォルトで使用されます。 |
ステップ 4 |
service service-name { bridge group bridge-domain-group bridge-domain bridge-domain-name | down-meps | xconnect group xconnect-group-name p2p xconnect-name }[ id [ icc-based icc-string umc-string ] | [ string text ] | [ number number ] | [ vlan-id id-number ] | [ vpn-id oui-vpnid ]]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service Bridge_Service bridge group BD1 bridge-domain B1 |
サービスを設定し、ドメインに関連付け、CFM ドメイン サービス コンフィギュレーション モードを開始します。サービスをダウン MEP に対してだけ使用することを指定するか、または MIP およびアップ MEP が作成されるブリッジ ドメインまたは xconnect に関連付けることができます。 id は短い MA 名を設定します。 |
ステップ 5 |
maximum-meps number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# maximum-meps 1000 |
(任意)データベースに記録されるピア MEP の数を制限する、ネットワーク上の MEP の最大数(2 ~ 8190)を設定します。 |
ステップ 6 |
log { ais | continuity-check errors | continuity-check mep changes | crosscheck errors | efd }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# log continuity-check errors
|
(任意)特定の種類のイベントのロギングをイネーブルにします。 |
ステップ 7 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを使用すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CFM MEP の設定
CFM MEP を設定する場合、次の注意事項に従ってください。
• 最大 32000 個のローカル MEP がカードごとにサポートされます。
• CFM メンテナンス ポイントは、次のインターフェイス タイプで作成できます。
– すべての物理イーサネット インターフェイス(RSP 管理インターフェイスを除く)。
– イーサネット バンドル インターフェイス。
– すべての物理およびバンドル イーサネット サブインターフェイス(次のガイドラインに従ってカプセル化が設定されている場合)。
フレームは、VLAN ID および CoS ビットに基づいて一致するだけです。
フレームは VLAN の「any」を使用して一致することはありません
– イーサネット バンドル メンバ インターフェイス:レベル 0 だけのダウン MEP を作成できます。
• CFM メンテナンス ポイントは、レイヤ 2 およびレイヤ 3 の両方のインターフェイスで作成できます。L3 インターフェイスではダウン MEP だけを作成できます。
制約事項
MEP を設定する場合、次の制約事項を考慮してください。
• レベル 0 のメンテナンス ポイントは、バンドル インターフェイスではサポートされません。
• タグなしイーサネット フレームを照合するサブインターフェイスを設定する場合( encapsulation default コマンドを設定するなど)、基礎となる物理またはバンドル インターフェイスのダウン MEP を作成できません。
• アップ MEP はレイヤ 3 インターフェイスではサポートされません。
手順の概要
1. configure
2. interface { GigabitEthernet | TenGigE | Bundle-Ether } interface-path-id . subinterface
3. ethernet cfm
4. mep domain domain-name service service-name mep-id id-number
5. cos cos
6. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface {
GigabitEthernet |
TenGigE |
Bundle-Ether }
interface-path-id
.
subinterface
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/1
|
MEP を作成するイーサネット インターフェイスのタイプ。 GigabitEthernet 、 TenGigE 、または Bundle-Ether および物理インターフェイスまたは仮想インターフェイスの後にサブインターフェイス パス ID を続けて入力します。 名前表記は、 interface-path-id . subinterface です。表記の一部としてサブインターフェイス値の前にピリオドが必要です。 ルータ構文の詳細については、疑問符( ? )オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
ステップ 3 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet cfm |
インターフェイス イーサネット CFM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mep domain domain-name service service-name mep-id id-number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-cfm)# mep domain Dm1 service Sv1 mep-id 1 |
インターフェイスのメンテナンス エンド ポイント(MEP)を作成し、インターフェイス CFM MEP コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
cos cos
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-cfm-mep)# cos 7 |
(任意)インターフェイスで MEP が生成するすべての CFM パケットのサービス クラス(CoS)(0 ~ 7)を設定します。設定しない場合、CoS はイーサネット インターフェイスから継承されます。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-cfm-mep)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを使用すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CFM ドメイン サービスの AIS の設定
CFM ドメイン サービスのアラーム表示信号(AIS)の送信を設定し、AIS のロギングを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. ethernet cfm
3. domain name level level
4. service name bridge group name bridge-domain name
5. ais transmission [ interval { 1s | 1m }][ cos cos ]
6. log ais
7. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm |
イーサネット CFM グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
domain name level level
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain D1 level 1 |
ドメインおよびドメイン レベルを指定します。 |
ステップ 4 |
service name bridge group name bridge-domain name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service S1 bridge group BG1 bridge-domain BD2 |
サービス、ブリッジ グループとブリッジ ドメインを指定します。 |
ステップ 5 |
ais transmission [ interval { 1s | 1m }][ cos cos ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# ais transmission interval 1m cos 7 |
接続障害管理(CFM)ドメイン サービスのアラーム表示信号(AIS)の送信を設定します。 |
ステップ 6 |
log ais
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# log ais |
接続障害管理(CFM)ドメイン サービスの AIS ロギングを、AIS または LCK パケットを受信したときに示すように設定します。 |
ステップ 7 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-stat-cfg)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CFM インターフェイスの AIS の設定
CFM インターフェイスで AIS を設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface gigabitethernet interface-path-id
3. ethernet cfm
4. ais transmission up interval 1m cos cos
5. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface gigabitethernet interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# interface gigabitethernet 0/1/0/2 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm |
イーサネット CFM インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
ais transmission up interval 1m cos cos
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-cfm)# ais transmission up interval 1m cos 7 |
接続障害管理(CFM)インターフェイスのアラーム表示信号(AIS)の送信を設定します。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-stat-cfg)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CFM サービスの EFD の設定
CFM サービスの EFD を設定するには、次の手順を実行します。
制約事項
EFD はアップ MEP ではサポートされません。これは、特定のサービス内のダウン MEP でしか設定できません。
手順の概要
1. configure
2. ethernet cfm
3. domain domain-name level level-value
4. service service-name down-meps
5. efd
6. log efd
7. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm |
CFM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
domain domain-name level level-value
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# domain D1 level 1 |
CFM ドメインを指定または作成し、CFM ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
service service-name down-meps
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service S1 down-meps |
ダウン MEP の CFM サービスを指定または作成し、CFM ドメイン サービス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
efd
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# efd |
すべてのダウン MEP の EFD をダウン MEP サービスでイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
log efd
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# log efd |
(任意)インターフェイスでの EFD 状態変更のロギングをイネーブルにします。 |
ステップ 7 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
EFD 設定の確認
次に、イーサネット障害検出(EFD)のためにシャット ダウンされたすべてのインターフェイスを表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show efd interfaces
-------------------------
CFM の柔軟な VLAN タギングの設定
アップ MEP からの CFM パケット内のタグの数を、CFM ドメイン サービスで 1 に設定するには、次の手順を使用します。
手順の概要
1. configure
2. ethernet cfm
3. domain name level level
4. service name bridge group name bridge-domain name
5. tags number
6. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm |
イーサネット CFM グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
domain name level level
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain D1 level 1 |
ドメインおよびドメイン レベルを指定します。 |
ステップ 4 |
service name bridge group name bridge-domain name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service S2 bridge group BG1 bridge-domain BD2 |
サービス、ブリッジ グループとブリッジ ドメインを指定します。 |
ステップ 5 |
tags number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# tags 1 |
アップ MEP からの CFM パケット内のタグの数を指定します。現在、有効値は 1 だけです。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
CFM 設定の確認
CFM 設定を確認するには、次のコマンドを 1 つ以上使用します。
|
|
show ethernet cfm configuration-errors [ domain domain-name ] [ interface interface-path-id ] |
設定された CFM 動作がアクティブになるのを妨げているエラー、および発生した警告に関する情報を表示します。 |
show ethernet cfm local maintenance-points domain name [ service name ] | interface type interface-path-id ] [ mep | mip ] |
ローカル メンテナンス ポイントのリストを表示します。 |
トラブルシューティングのヒント
CFM ネットワーク内の問題を解決するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 問題のある MEP への接続を確認するには、次の例に示すように ping ethernet cfm コマンドを使用します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# ping ethernet cfm domain D1 service S1 mep-id 16 source
interface GigabitEthernet 0/0/0/0
Type escape sequence to abort.
Sending 5 CFM Loopbacks, timeout is 2 seconds -
Domain foo (level 2), Service foo
Source: MEP ID 1, interface GigabitEthernet0/0/0/0
Target: 0001.0002.0003 (MEP ID 16):
Success rate is 60.0 percent (3/5), round-trip min/avg/max = 1251/1349/1402 ms
Out-of-sequence: 0.0 percent (0/3)
Bad data: 0.0 percent (0/3)
Received packet rate: 1.4 pps
ステップ 2 ping ethernet cfm コマンドの結果がピア MEP への接続の問題を示している場合、次の例に示すように、問題の場所をさらに切り分けるのに役立つ traceroute ethernet cfm コマンドを使用します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# traceroute ethernet cfm domain D1 service S1 mep-id 16 source interface gigabitethernet 0/0/0/0
Traceroutes in domain D1 (level 4), service S1
Source: MEP-ID 1, interface GigabitEthernet0/0/0/0
================================================================================
Traceroute at 2009-05-18 12:09:10 to 0001.0203.0402,
Hop Hostname/Last Ingress MAC/name Egress MAC/Name Relay
--- ------------------------ ---------------------- ---------------------- -----
1 ios 0001.0203.0400 [Down] FDB
0000-0001.0203.0400 Gi0/0/0/0
2 abc 0001.0203.0401 [Ok] FDB
3 bcd 0001.0203.0402 [Ok] Hit
ターゲットが MEP の場合は、最後のホップの「Relay」フィールドに「Hit」と表示されていることを確認してください。これは、ピア MEP への接続を確認するためです。
「Relay」フィールドに「MPDB」と表示されているホップがある場合は、ターゲット MAC アドレスがそのホップのブリッジ MAC 学習テーブルで見つからなかったため、結果として、CCM 学習に依存しています。この結果は正常な状況で生じているが、問題を示している可能性があります。 traceroute ethernet cfm コマンドを使用する前に ping ethernet cfm コマンドを使用した場合、MAC アドレスは学習されている必要があります。その場合に、「MPDB」が出現したときは、ネットワークのその場所での問題を示しています。
イーサネット SLA の設定
ここでは、イーサネット SLA を設定する方法について説明します。
イーサネット SLA の設定時の注意事項
注意 特定の SLA 設定は大量のメモリを使用し、ルータの他の機能のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
イーサネット SLA を設定する前に、次の注意事項に従ってください。
• 集約: aggregate none コマンドを使用すると、個々の測定がそれぞれ記録されるため、各集約ビンのカウンタが単に増えるだけでなく、必要なメモリの量が大幅に増加します。集約を設定する場合、ビンが増えることで必要なメモリも多くなることを考慮してください。
• バケットのアーカイブ: buckets archive コマンドを設定する場合、さらに多くの履歴が保存され、より多くのメモリが使用されることを考慮してください。
• 2 つの統計情報(遅延およびジッターの両方など)を測定することは、1 つの統計情報の測定の約 2 倍のメモリを使用します。
• 一方向の送信元から宛先および宛先から送信元の測定の統計情報は別々に保存され、ラウンドトリップの統計情報の単一セットを保存するときの 2 倍のメモリを消費します。
• Cisco ASR 9000 シリーズ ルータは、100 ms 以上の SLA パケット間隔をサポートします。イーサネット SLA が設定されている場合、CCM および SLA フレーム全体を合わせたパケット レートは、カードごとの各方向で 16000 フレーム/秒です。
次の手順は、レイヤ 2 でのイーサネット サービス レベル契約(SLA)のモニタリングを設定する手順について説明します。
SLA を設定するには、次の作業を実行します。
• 「SLA 動作プロファイルの設定」
• 「プロファイルの SLA プローブ パラメータの設定」
• 「プロファイルの SLA 統計情報測定の設定」
• 「プロファイルの SLA 動作プローブのスケジュールの設定」
• 「SLA 動作の設定」
• 「オンデマンド SLA 動作の設定」
• 「CFM 合成損失測定のオンデマンド イーサネット SLA 動作の設定」
SLA 動作プロファイルの設定
プロファイルを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. ethernet sla
3. profile profile-name type { cfm-delay-measurement | cfm-loopback | cfm-synthetic-loss-measurement }
4. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
ethernet sla
RP/0/RSP0/CPU0:router# ethernet sla |
SLA コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
profile profile-name type { cfm-delay-measurement | cfm-loopback | cfm-synthetic-loss-measurement }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla)# profile Prof1 type cfm-loopback
|
SLA 動作プロファイルを作成して、SLA プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
プロファイルの SLA プローブ パラメータの設定
プロファイルの SLA プローブ パラメータを設定するには、SLA プロファイル コンフィギュレーション モードから次の手順を実行します。
手順の概要
1. probe
2. send burst { every number { seconds | minutes | hours }| once } packet count packets interval number { seconds | milliseconds }
または
send packet { every number { milliseconds | seconds | minutes | hours } | once }
3. packet size bytes [ test pattern { hex 0x HHHHHHHH | pseudo-random }]
4. priority priority
5. synthetic loss calculation packets number
6. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
probe
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof)# probe
|
SLA プロファイル プローブ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
send burst { every number { seconds | minutes | hours } | once } packet count packets interval number { seconds | milliseconds } または send packet { every number { milliseconds | seconds | minutes | hours } | once }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-pb)# send burst every 60 seconds packet count 100 interval 100 milliseconds または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-pb)# send burst once packet count 2 interval 1 second または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-pb)# send packet every 100 milliseconds
|
動作プロファイルのプローブが送信するパケットの数とタイミングを設定します。 |
ステップ 3 |
packet size bytes [ test pattern { hex 0x HHHHHHHH | pseudo-random }]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-pb)# packet size 9000 |
発信プローブ パケットの最小サイズ(バイト単位)を設定します。これには、必要なパディングも含まれます。パディング文字として使用する 16 進文字列、または疑似乱数ビット シーケンスを指定するテスト パターンのキーワードを使用します。デフォルトのパディングは 0 の連続です。パケット サイズは、SLM、ループバック、および DMM/R プローブに対して設定できます。 |
ステップ 4 |
priority priority
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-pb)# priority 7 |
発信 SLA プローブ パケットのプライオリティを設定します。 |
ステップ 5 |
synthetic loss calculation packets number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-pb)# synthetic loss calculation packets 25 |
合成損失測定の場合に、1 回の FLR 計算に使用する必要のあるパケット数を設定します。この項目を設定できるのは、合成損失測定をサポートするパケット タイプに対してだけです。 FLR 値は、パケットのブロックごとに計算されます。たとえば、値が 10 と設定されている場合は、最初の FLR 値はパケット 0 ~ 9 に基づいて計算され、2 番目の FLR 値はパケット 10 ~ 19 に基づいて計算され、以下も同様です。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-pb)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
プロファイルの SLA 統計情報測定の設定
イーサネット SLA 機能は、一方向および双方向の遅延およびジッター統計情報と、一方向 FLR 統計情報の測定をサポートします。
前提条件
一方向の遅延またはジッター測定を設定するには、最初に profile(SLA) コマンドを設定する必要があります。設定するには、このコマンドの type cfm-delay-measurement 形式を使用します。
一方向の遅延測定を設定するには、次のクロッキングの前提条件を満たしていることを確認します。
• 周波数の同期化がデフォルトの回線タイミング モードでグローバルに設定されている( clock-interface timing mode コマンドは設定されていない)。
• port-parameters dti コマンドを使用して、RSP のクロック インターフェイス(Sync 0/Sync 1)が DTI ポートとして設定されている。
• 有効な DTI 入力信号が RSP のクロック インターフェイスのポートで使用できる。
• ローカルおよびリモートの両方のルータが、DTI 入力信号を使用している。
周波数の同期化の設定の詳細については、 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータのイーサネット インターフェイスの設定」 を参照してください。
制約事項
一方向の遅延およびジッター測定は CFM ループバック プロファイル タイプでサポートされません。
プロファイルの中で SLA 統計情報測定を設定するには、次の手順を SLA プロファイル コンフィギュレーション モードで実行します。
手順の概要
1. statistics measure { one-way-delay-ds | one-way-delay-sd | one-way-jitter-ds | one-way-jitter-sd | round-trip-delay | round-trip-jitter | one-way-loss-ds | one-way-loss-sd }
2. aggregate { bins count width width | none }
3. buckets size number { per-probe | probes }
4. buckets archive number
5. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
statistics measure { one-way-delay-ds | one-way-delay-sd | one-way-jitter-ds | one-way-jitter-sd | round-trip-delay | round-trip-jitter | one-way-loss-ds | one-way-loss-sd }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof)# statistics measure round-trip-delay |
SLA 統計情報の収集をイネーブルにして、SLA プロファイル統計情報コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
aggregate { bins count width width | none }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-stat-cfg)# aggregate bins 100 width 10000 |
統計情報の収集結果を集約するビンのサイズと数を設定します。 • 遅延測定の場合に、ビン数が 2 以上のときは、幅を 1 ~ 10000(ミリ秒単位)の範囲内で指定する必要があります。 • ジッター測定の場合に、ビン数が 3 以上のときは、幅を 1 ~ 10000(ミリ秒単位)の範囲内で指定する必要があります。 • 損失測定の場合に、ビン数が 2 以上のときは、幅を 1 ~ 100(% 単位)の範囲内で指定する必要があります。 |
ステップ 3 |
buckets size number { per-probe | probes}
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-stat-cfg)# buckets size 100 per-probe |
統計情報を収集するバケット サイズを設定します。 |
ステップ 4 |
buckets archive number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-stat-cfg)# buckets archive 50 |
メモリに保存するバケット数を設定します。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-stat-cfg)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
プロファイルの SLA 動作プローブのスケジュールの設定
ここでは、SLA プロファイル内で継続的に SLA 動作プローブのスケジュールを設定する方法について説明します。限定されたオンデマンド SLA 動作のスケジュールを設定する方法の詳細については、「オンデマンド SLA 動作の設定」を参照してください。
SLA 動作プローブのスケジュールを設定するには、SLA プロファイル コンフィギュレーション モードから次の手順を実行します。
手順の概要
1. schedule every week on day [ at hh : mm ] [ for duration { seconds | minutes | hours | days | week }]
または
schedule every day [ at hh : mm ] [ for duration { seconds | minutes | hours | days | week }]
または
schedule every number { hours | minutes }[ first at hh : mm [ . ss ]] [ for duration { seconds | minutes | hours | days | week }]
2. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
schedule every week on day [ at hh : mm ] [ for duration { seconds | minutes | hours | days | week }] または schedule every day [ at hh : mm ] [ for duration { seconds | minutes | hours | days | week }] または schedule every number { hours | minutes }[ first at hh : mm [ . ss ]] [ for duration { seconds | minutes | hours | days | week }]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof)# schedule every week on Monday at 23:30 for 1 hour または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof)# schedule every day at 11:30 for 5 minutes または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof)# schedule every 2 hours first at 13:45:01 または
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof)# schedule every 6 hours for 2 hours
|
プロファイルの動作プローブをスケジューリングします。1 つのプロファイルには、1 つのスケジュールだけを含めることができます。 |
ステップ 2 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-stat-cfg)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
SLA 動作の設定
ここでは、SLA プロファイルを使用して、MEP で継続中の SLA 動作を設定する方法について説明します。
手順の概要
1. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
2. ethernet cfm
3. mep domain domain-name service service-name mep-id id-number
4. sla operation profile profile-name target { mep-id id | mac-address mac-address }
5. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
interface [
G
igabitEthernet |
TenGigE ]
interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# interface gigabitethernet 0/1/0/1 |
物理インターフェイスまたは仮想インターフェイス。 コマンドを使用します。 ルータ構文の詳細については、疑問符( ? )オンライン ヘルプ機能を使用します。 |
ステップ 2 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet cfm |
インターフェイス CFM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mep domain domain-name service service-name mep-id id-number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-cfm)# mep domain Dm1 service Sv1 mep-id 1 |
インターフェイス上で MEP を作成し、インターフェイス CFM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
sla operation profile profile-name target { mep-id id | mac-address mac-address }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-cfm-mep)# sla operation profile Profile_1 target mac-address 01:23:45:67:89:ab |
MEP から特定の宛先への動作インスタンスを作成します。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sla-prof-stat-cfg)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
設定時の注意事項
オンデマンド SLA 動作を設定する場合、次の注意事項に従ってください。
• 各 MEP は最大 50 のオンデマンド動作をサポートします。
• 各カードでは最大 250 のオンデマンド動作をサポートします。
• オンデマンド イーサネット SLA 動作は、設定済みのスケジュールされた他の継続中の SLA 動作に加えて実行でき、同じ量の CPU とルータのメモリを使用します。オンデマンド イーサネット SLA 動作を設定する場合、既存の SLA 動作設定と、通常の動作に対する追加のパケット処理の影響の可能性を考慮する必要があります。
• オンデマンド動作のスケジュールを指定しない場合、プローブのデフォルトは、コマンドの実行から開始 2 秒で 1 回実行され、10 秒間実行されます。
• プローブで測定する統計情報を指定しない場合のデフォルトは、すべての統計情報の測定です。これには、プローブのタイプ別に、次の統計情報が含まれます。
– CFM ループバック:双方向の遅延およびジッターがデフォルトで測定されます。
– CFM 遅延測定:双方向の遅延およびジッターの他に、一方向の遅延およびジッターが両方向でデフォルトで測定されます。
– CFM 合成損失測定:両方の方向の一方向 FLR がデフォルトで測定されます。
• デフォルトの動作モードは同期です。動作の進行状況がコンソールにレポートされ、統計収集の出力が表示されます。
CFM の遅延測定のオンデマンド イーサネット SLA 動作の設定
CFM の遅延測定のオンデマンド イーサネット SLA 動作を設定するには、特権 EXEC コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
|
|
ethernet sla on-demand operation type cfm-delay-measurement probe [ priority number ] [ send { packet { once | every number { milliseconds | seconds | minutes | hours }} | burst { once | every number { seconds | minutes | hours }} packet count number interval number { milliseconds | seconds }] domain domain-name source interface type interface-path-id target { mac-address H . H . H . H | mep-id id-number } [ statistics measure { one-way-delay-ds | one-way-delay-sd | one-way-jitter-ds | one-way-jitter-sd | round-trip-delay | round-trip-jitter }][ aggregate { none | bins number width milliseconds }] [ buckets { archive number | size number { per-probe | probes }}] [ schedule { now | at hh : mm [ . ss ] [ day [ month [ year ]]] | in number { seconds | minutes | hours }}[ for duration { seconds | minutes | hours }][ repeat every number { seconds | minutes | hours } count probes ]] [ asynchronous ]
RP/0/RSP0/CPU0:router# ethernet sla on-demand operation type cfm-delay-measurement probe domain D1 source interface TenGigE 0/6/1/0 target mep-id 100 |
CFM の遅延測定のオンデマンド イーサネット SLA 動作を設定します。 次の例は、次のデフォルトを使用して、ローカル ドメイン、および送信元インターフェイスおよびターゲット MEP を指定する最小設定を示します。 • パケット数が 10、間隔が 1 秒のバーストを一度送信します(10 秒プローブ)。 • 出力インターフェイスのデフォルトのサービス クラス(CoS)を使用します。 • 一方向およびラウンドトリップの遅延およびジッター統計情報を含むすべての統計情報を測定します。 • 統計情報を 1 つのビンに集約します。 • すぐにスケジュールします。 • コンソールに結果を表示します。 |
CFM ループバックのオンデマンド イーサネット SLA 動作の設定
CFM ループバックのオンデマンド イーサネット SLA 動作を設定するには、特権 EXEC コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
|
|
ethernet sla on-demand operation type cfm-loopback probe [ packet size bytes [ test pattern { hex 0x HHHHHHHH | pseudo-random }]] [ priority number ] [ send { packet { once | every number { milliseconds | seconds | minutes | hours }} | burst { once | every number { seconds | minutes | hours }} packet count number interval number { milliseconds | seconds }] domain domain-name source interface type interface-path-id target { mac-address H . H . H . H | mep-id id-number } [ statistics measure { round-trip-delay | round-trip-jitter }][ aggregate { none | bins number width milliseconds }][ buckets { archive number | size number { per-probe | probes }}] [ schedule { now | at hh : mm [ . ss ] [ day [ month [ year ]]] | in number { seconds | minutes | hours }}[ for duration { seconds | minutes | hours }][ repeat every number { seconds | minutes | hours } count probes ]] [ asynchronous ]
RP/0/RSP0/CPU0:router# ethernet sla on-demand operation type cfm-loopback probe packet size 1500 domain D1 source interface TenGigE 0/6/1/0 target mep-id 100 |
CFM ループバックのオンデマンド イーサネット SLA 動作を設定します。 例では、最小設定を示しますが、最小パケット サイズのオプションを指定し、次のデフォルトを使用してローカル ドメイン、および送信元インターフェイスおよびターゲット MEP を指定します。 • パケット数が 10、間隔が 1 秒のバーストを一度送信します(10 秒プローブ)。 • パディングは、デフォルト テスト パターンである 0 の連続を使用します。 • 出力インターフェイスのデフォルトのサービス クラス(CoS)を使用します。 • すべての統計情報を測定します。 • 統計情報を 1 つのビンに集約します。 • すぐにスケジュールします。 • コンソールに結果を表示します。 |
CFM 合成損失測定のオンデマンド イーサネット SLA 動作の設定
CFM 合成損失測定のオンデマンド イーサネット SLA 動作を設定するには、特権 EXEC コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
|
|
ethernet sla on-demand operation type cfm-synthetic-loss-measurement probe [ priority number ] [ send { packet { once | every number { milliseconds | seconds | minutes | hours }} | burst { once | every number { seconds | minutes | hours }} packet count number interval number { milliseconds | seconds }] domain domain-name source interface type interface-path-id target { mac-address H . H . H . H | mep-id id-number } [ synthetic loss calculation packets number ] [ statistics measure { one-way-loss-ds | one-way-loss-sd }][ aggregate { none | bins number width milliseconds }] [ buckets { archive number | size number { per-probe | probes }}] [ schedule { now | at hh : mm [ . ss ] [ day [ month [ year ]]] | in number { seconds | minutes | hours }}[ for duration { seconds | minutes | hours }][ repeat every number { seconds | minutes | hours } count probes ]] [ asynchronous ]
RP/0/RSP0/CPU0:router# ethernet sla on-demand operation type cfm-synthetic-loss-measurement probe domain D1 source interface TenGigE 0/6/1/0 target mac-address 2.3.4 |
CFM 合成損失測定のオンデマンド イーサネット SLA 動作を設定します。 この例が示すのは、最小限の設定です。ローカル ドメインと送信元インターフェイスおよびターゲット MEP を指定しています。 |
SLA 設定の確認
SLA の設定を確認するには、次のコマンドを 1 つ以上使用します。
|
|
show ethernet sla configuration-errors [ domain domain-name ] [ interface interface-path-id ] [ profile profile-name ] |
設定済み SLA 動作のアクティブ化を妨げているエラーと、発生した警告に関する情報を表示します。 |
show ethernet sla operations [ detail ] [ domain domain-name ] [ interface interface-path-id ] [ profile profile-name ] |
設定済み SLA 動作に関する情報を表示します。 |
E-LMI の設定の前提条件
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで E-LMI を設定する前に、次の要件を実行してください。
• E-LMI を実行するネットワークのローカルおよびリモート UNI を特定し、その命名規則を定義します。
• E-LMI CE 動作をサポートする Cisco Catalyst 3750 Metro シリーズ スイッチなどのデバイス上で対応する CE インターフェイス リンクの E-LMI をイネーブルにします。
E-LMI の設定に関する制約事項
E-LMI を設定する場合、次の制約事項を考慮してください。
• E-LMI はサブインターフェイスまたはバンドル インターフェイスでサポートされません。E-LMI は、イーサネットの物理インターフェイスでのみ設定できます。
E-LMI の EVC の作成
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータでの E-LMI の EVC は、E-LMI が実行される CE へのローカル UNI の物理イーサネット インターフェイス リンク、およびリモート UNI リンクの EFP(レイヤ 2 サブインターフェイス)を最初に設定して確立されます。次に、EFP を EVC を作成する L2VPN ブリッジ ドメインに割り当てる必要があります。
EVC を作成するには、次の作業を実行します。
• 「EFP の設定」(必須)
• 「ブリッジ グループの設定およびブリッジ ドメインへの EFP の割り当て」(必須)
EFP の設定
ここでは、EFP の基本設定について説明します。サポートされているその他のレイヤ 2 サービスの設定の詳細については、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Routers L2VPN and Ethernet Services Configuration Guide 』を参照してください。
EFP を設定するには、次のタスクを実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id . subinterface l2transport
3. encapsulation dot1q vlan-id [ , untagged | , vlan-id | - vlan-id ] [ exact | ingress source-mac mac-address | second-dot1q vlan-id ]
4. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id . subinterface l2tr ansport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/0/0/0.0 l2transport |
レイヤ 2 転送モードの VLAN サブインターフェイスを作成し、レイヤ 2 サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
encapsulation dot1q vlan-id [ , untagged | , vlan-id | - vlan-id ] [ exact | ingress source-mac mac-address | second-dot1q vlan-id ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# encapsulation dot1q 1-20 |
インターフェイスの 802.1Q フレーム入力を適切なサービス インスタンスにマップするための一致基準を定義します。 |
ステップ 4 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ブリッジ グループの設定およびブリッジ ドメインへの EFP の割り当て
ブリッジ グループを設定し、EVC を作成するためにブリッジ ドメインに EFP を割り当てるには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. l2vpn
3. bridge group name
4. bridge-domain name
5. interface { GigabitEthernet | TenGigE } interface-path-id . subinterface
6. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
l2vpn
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# l2vpn |
L2VPN コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
bridge group bridge-group-name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn)# bridge group BG1 |
ブリッジ グループを作成し、L2VPN ブリッジ グループ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
bridge-domain
bridge-domain-name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg)# bridge-domain BD1 |
ブリッジ ドメインを作成し、L2VPN ブリッジ グループ ブリッジ ドメイン コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id . subinterface
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# interface GigabitEthernet 0/0/0/0.0 |
EFP(EVC)を指定したブリッジ ドメインに関連付け、L2VPN ブリッジ グループ ブリッジ ドメイン接続回線コンフィギュレーション モードを開始します。ここで、 interface-path-id はインターフェイスの rack / slot / module / port ロケーションとして指定し、 . subinterface はサブインターフェイス番号です。 ブリッジ ドメインに関連付けようとする EFP(EVC)の数だけこの手順を繰り返します。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd-ac)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd-ac)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
E-LMI のイーサネット CFM の設定
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータは、E-LMI の EVC のステータスをモニタするためにイーサネット CFM を使用します。E-LMI に CFM を使用するには、CFM メンテナンス ドメインとサービスをルータで設定し、EFP を CFM のアップ MEP として設定する必要があります。
E-LMI のイーサネット CFM を設定するには、次の作業を実行します。
• 「イーサネット CFM の設定」(必須)
• 「EFP を CFM のアップ MEP として設定する」(必須)
イーサネット CFM の設定
イーサネット CFM を使用する E-LMI をサポートするための最小設定は、ルータの CFM メンテナンス ドメインおよびサービスの設定です。その他の CFM オプションも設定できます。
イーサネット CFM を設定するタスクの詳細については、「イーサネット CFM の設定」を参照してください。
EFP を CFM のアップ MEP として設定する
ここでは、CFM MEP として EFP を設定するために必要な最小限の作業について説明します。CFM MEP の設定の詳細については、「CFM MEP の設定」を参照してください。
CFM MEP として EFP を設定するには、各 E-LMI EFP に対して次の作業を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface { GigabitEthernet | TenGigE } interface-path-id . subinterface
3. ethernet cfm
4. mep domain domain-name service service-name mep-id id-number
5. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface gigabitethernet interface-path-id . subinterface l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet0/0/0/0.0 l2transport |
EFP のレイヤ 2 サブインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# ethernet cfm |
イーサネット CFM インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mep domain domain-name service service-name mep-id id-number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-cfm)# mep domain GLOBAL service CustomerA mep-id 22 |
インターフェイス上で MEP を作成し、インターフェイス CFM コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-cfm-mep)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
物理インターフェイスの UNI 名の設定
E-LMI プロトコルの管理に役立つように、ローカルおよびリモート UNI への物理インターフェイス リンクの UNI 名を設定することを推奨します。UNI 名を設定するには、ローカルおよびリモート UNI への物理インターフェイス リンクで次の作業を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
3. ethernet uni id name
4. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/0/0/0 |
物理インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ethernet uni id name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet uni id PE1-CustA-Slot0-Port0 |
イーサネット UNI インターフェイス リンクの名前(最大 64 文字)を指定します。 |
ステップ 4 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
物理インターフェイスで E-LMI のイネーブル化
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータは、物理イーサネット インターフェイス上だけで E-LMI プロトコルをサポートします。E-LMI をイネーブルにするには、ローカル UNI の物理イーサネット インターフェイス リンクで次の作業を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
3. ethernet lmi
4. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# interface gigabitethernet 0/0/0/0 |
物理インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ethernet lmi
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet lmi |
インターフェイスでイーサネット ローカル管理インターフェイス動作をイネーブルにして、インターフェイス イーサネット LMI コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-lmi)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ポーリング検証タイマーの設定
MEF T392 ポーリング検証タイマー(PVT)は、エラーを記録する前に、ステータス メッセージが送信されてから UNI-C のステータス問い合わせが受信されるまでの許容時間を指定します。デフォルト値は 15 秒です。
デフォルト値を変更またはすべての PVT をディセーブルにするには、次の作業を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
3. ethernet lmi
4. polling-verification-timer { interval | disable }
5. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# interface gigabitethernet 0/0/0/0 |
物理インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ethernet lmi
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet lmi |
インターフェイスでイーサネット ローカル管理インターフェイス動作をイネーブルにして、インターフェイス イーサネット LMI コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
polling-verification-timer { interval | disable }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-lmi)# polling-verification-timer 30 |
エラーを記録する前に、ステータス メッセージが送信されてから UNI-C のステータス問い合わせが受信されるまでの許容時間(秒単位)を指定する、E-LMI 動作の MEF T392 ポーリング検証タイマーを設定またはディセーブルにします。デフォルト値は 15 です。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-lmi)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステータス カウンタの設定
連続する有効なパケットの受信またはパケットの PVT の連続的な期限切れを追跡して、E-LMI 動作ステータスを決定するために MEF N393 ステータス カウンタ値が使用されます。デフォルト カウンタは 4 です。これは、E-LMI プロトコルがダウン状態の間、プロトコルがアップ状態に変わるには、4 つの有効なパケットを連続して受信するか、E-LMI プロトコルがアップ状態の間にインターフェイスで E-LMI プロトコルがダウンに変わる前に連続して 4 回 PVT の期限切れが発生する必要があることを示します。
ステータス カウンタのデフォルト値を変更するには、次の作業を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
3. ethernet lmi
4. status-counter threshold
5. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# interface gigabitethernet 0/0/0/0 |
物理インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ethernet lmi
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet lmi |
インターフェイスでイーサネット ローカル管理インターフェイス動作をイネーブルにして、インターフェイス イーサネット LMI コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
status-counter threshold
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-lmi)# status-counter 5 |
ピアからの連続した有効および無効パケットの受信を追跡して、E-LMI 動作ステータスの判別に使用する MEF N393 ステータス カウンタ値を設定します。デフォルトは 4 です。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-lmi)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
E-LMI エラーまたはイベントの syslog メッセージのディセーブル化
E-LMI プロトコルは、特定のエラーおよびイベントを追跡し、カウントは show ethernet lmi interfaces コマンドを使用して表示できます。
E-LMI エラーまたはイベントの syslog メッセージをディセーブルにするには、次の作業を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
3. ethernet lmi
4. log { errors | events } disable
5. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# interface gigabitethernet 0/0/0/0 |
物理インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ethernet lmi
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet lmi |
インターフェイスでイーサネット ローカル管理インターフェイス動作をイネーブルにして、インターフェイス イーサネット LMI コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
log { errors | events } disable
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-lmi)# log events disable |
E-LMI エラーまたはイベントの syslog メッセージをオフにします。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-lmi)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
シスコ独自のリモート UNI 詳細情報要素の使用のディセーブル化
E-LMI プロトコル内で追加情報を指定するには、Cisco IOS XR ソフトウェアで、リモート UNI 名および状態に関する情報を CE に送信する、リモート UNI 詳細と呼ばれるシスコ独自の情報要素を実装します。この情報要素により、E-LMI MEF 16 仕様では現在未使用の ID が組み込まれます。
リモート UNI 詳細情報要素の使用をディセーブルにするには、次の作業を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
3. ethernet lmi
4. extension remote-uni disable
5. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# interface gigabitethernet 0/0/0/0 |
物理インターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ethernet lmi
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet lmi |
インターフェイスでイーサネット ローカル管理インターフェイス動作をイネーブルにして、インターフェイス イーサネット LMI コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
extension remote-uni disable
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-lmi)# extension remote-uni disable |
E-LMI ステータス メッセージでのシスコ独自のリモート UNI 詳細情報要素の送信をディセーブルにします。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-lmi)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
イーサネット LMI の設定の確認
show ethernet lmi interfaces detail コマンドを使用して、特定のインターフェイスまたはすべてのインターフェイスのイーサネット LMI の設定の値を表示できます。次の例は、コマンドのサンプル出力を示しています。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet lmi interfaces detail
Interface: GigabitEthernet0/0/0/0
Ether LMI Link Status: Up
UNI Id: PE1-CustA-Slot0-Port0
MTU: 1514 (1 PDU reqd.for full report)
CE-VLAN/EVC Map Type: Bundling (1 EVC)
Configuration: Status counter 4, Polling Verification Timer 15 seconds
Last Data Instance Sent: 0
Last Sequence Numbers: Sent 0, Received 0
Status Enq Timeouts 0 Invalid Sequence Number 0
Malformed PDUs 0 Invalid Procotol Version 0
Invalid Message Type 0 Out of Sequence IE 0
Duplicated IE 0 Mandatory IE Missing 0
Invalid Mandatory IE 0 Invalid non-Mandatory IE 0
Unrecognized IE 0 Unexpected IE 0
Full Status Enq Received never Full Status Sent never
PDU Received never PDU Sent never
LMI Link Status Changed 00:00:03 ago Last Protocol Error never
Sub-interface: GigabitEthernet0/0/0/0.0
CFM Domain: Global (level 5)
Remote UNI Count: Configured = 1, Active = 1
イーサネット LMI のリンク ステータスのトラブルシューティング
E-LMI プロトコルの動作ステータスは、 show ethernet lmi interfaces コマンドの形式の出力の「Ether LMI Link Status」フィールドおよび「ELMI state」フィールドで報告されます。「Up」以外のリンク ステータスを調査するには、次のガイドラインを考慮してください。
• Unknown (PVT disabled):ポーリング検証タイマーが無効として設定されているため、ステータス情報が提供できないことを示します。ステータスが「Up」か「Down」かを知るには、PVT をイネーブルにする必要があります。詳細については、「ポーリング検証タイマーの設定」を参照してください。
• Down:E-LMI のリンク ステータスは、次の理由でダウンしている可能性があります。
– PVT が status-counter コマンドで指定された回数、タイム アウトになっています。これは、ステータス問い合わせメッセージを CE デバイスから受信していないことを示します。これには次の原因が考えられます。
-- CE デバイスが PE デバイスに接続されていない。PE デバイスで E-LMI が有効なインターフェイスに CE デバイスが接続されていることを確認します。
-- CE デバイスがステータス問い合わせを送信していない。PE デバイスに接続している CE インターフェイスで E-LMI がイネーブルになっていることを確認します。
-- プロトコル エラーが PVT の期限切れの原因になっている。PVT は、有効な(エラーになっていない)ステータス問い合わせメッセージを受信するとリセットされるだけです。
– ライン プロトコル ステートが「Down」または「Admin Down」になっています。
– EVC に関する UNI Id または詳細など、配信する有用な情報がないため、インターフェイスでプロトコルがまだ開始されていません。これはプロビジョニング設定ミスの現象です。
(注) プロトコルが開始すると、E-LMI は「Down」状態であれば、引き続きステータス問い合わせメッセージに応答します。
イーサネット LMI ライン プロトコル ステートのトラブルシューティング
E-LMI ライン プロトコル ステートは、 show ethernet lmi interfaces コマンドの形式の出力の「Line Protocol State」フィールドまたは「LineP State」フィールドで報告されます。ライン プロトコル ステートは、物理インターフェイスの E-LMI プロトコルのステートです。
アップ以外のライン プロトコル ステートを確認するには、次の注意事項に従ってください。
• Admin-Down:インターフェイスは shutdown コマンドを使用して設定します。インターフェイスをアップにするには、 no shutdown コマンドを使用します。
• Down:インターフェイスの障害を示します。詳細については、インターフェイスの状態およびインターフェイス ライン プロトコル ステートの両方の詳細を表示するには、 show interfaces コマンドを実行し、さらに調査するために次の操作を行います。
– 状態が両方ともダウンしている場合、リンクの物理的な問題を提示しています(たとえば、ケーブルが PE または CE デバイスに接続されていないなど)。
– インターフェイスの状態はアップで、ライン プロトコル ステートがダウンの場合、OAM プロトコルが障害によってライン プロトコル ステートをダウンにしていることを提示します。詳細を参照するには、 show efd interface コマンドを使用します。
イーサネット LMI エラー カウンタのトラブルシューティング
show ethernet lmi interfaces コマンドは次の 2 つの項目のエラー カウンタを表示します。
• 信頼性エラー:メッセージが PE および CE デバイス間で失われていることを示します。出力の最後のブロックのタイマーは、メッセージが PE デバイスによって送受信中であることを示す必要があります。
• プロトコル エラー:CE デバイスが PE デバイスにパケットを送信しているが、PE は、これらのパケットを認識しないことを示します。これは、CE 側の E-LMI プロトコルが正しく設定されていない、または CE と PE 間のパス上のパケットの破損を提示しています。E-LMI パケットに MEF 16 標準で正確に定義された構造があり、そこからの逸脱がプロトコル エラーを発生させます。PE は、形式が誤っていて、プロトコル エラーを引き起こすパケットには応答しません。
E-LMI を設定した直後に、すべてのエラー カウンタはゼロになりますが、ステータス問い合わせのタイムアウト カウンタは例外になる可能性があります。ステータス問い合わせのタイムアウト カウンタは、対応する CE インターフェイスで開始する前に、PE インターフェイスで E-LMI プロトコルが開始された場合、ゼロになります。ただし、プロトコルが両方のデバイスで開始されると、このカウンタの増加を止める必要があります。
ステータス問い合わせのタイムアウト カウンタがゼロ以外の場合、問い合わせを CE デバイスから受信していないことを示します。これは、次のような状態が原因の可能性があります。
• CE デバイスが接続されていないか、ステータス問い合わせメッセージを送信していない。詳細については、「イーサネット LMI のリンク ステータスのトラブルシューティング」も参照してください。
• CE デバイスのポーリング タイマーは、PE デバイスの PVT より大きい値に設定されている。PE デバイスで polling-verification-timer コマンドの値が CE のポーリング タイマーの値よりも大きいことを確認します。
詳細については、『 Cisco ASR 9000 Aggregation Services Router Interfaces and Hardware Component Command Reference 』の show ethernet lmi interfaces コマンドのマニュアルも参照してください。
イーサネット LMI リモート UNI のトラブルシューティング
リモート UNI に関する情報は、 show ethernet lmi interfaces detail コマンドの出力で報告されます。リモート UNI ID フィールドは、 ethernet uni id コマンドによって設定される UNI 名を表示するか、UNI 名が設定されていない場合は UNI の CFM MEP ID を表示します。
リモート UNI がテーブルまったくない場合、これは、次のような状態が原因の可能性があります。
• リモート UNI の EFP が L2VPN 設定のブリッジ ドメインから失われている。 show ethernet cfm configuration-errors コマンドを使用して設定を確認します。
• CFM MEP がリモート UNI の EFP に設定されていない。
UDLD の設定
UDLD は、インターフェイスごとに設定されます。インターフェイスは、物理イーサネット インターフェイスでなければなりません。
インターフェイスに対して UDLD プロトコルを設定するには、次の手順を実行します。
手順の概要
1. configure
2. interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
3. ethernet udld
4. mode {normal | aggressive}
5. message-time
6. end
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
interface [ GigabitEthernet | TenGigE ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface TenGigE 0/1/0/0 |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、イーサネット インターフェイス名と rack/slot/module/port 表記を指定します。 (注) この例は、モジュラ サービス カード スロット 1 の 8 ポート 10 ギガビット イーサネット インターフェイスです。 |
ステップ 3 |
ethernet udld
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet udld |
イーサネット UDLD 機能をイネーブルにし、インターフェイス イーサネット UDLD コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
mode {normal |aggressive}
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-udld)# mode normal |
(任意)UDLD の動作モードを指定します。オプションは normal と aggressive です。 |
ステップ 5 |
message-time [7-90]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-udld)# message-time 70 |
(任意)UDLD プロトコルに使用するメッセージ時間を秒単位で指定します。値の範囲は、7 ~ 90 秒です。 |
ステップ 6 |
logging disable
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-udld)# loggig disable |
(任意)このコマンドは動作中の UDLD syslog メッセージを抑制します。 |
ステップ 7 |
end
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-udld)# end |
コンフィギュレーション セッションを終了し、EXEC モードに戻ります。 |
イーサネット OAM の設定例
ここでは、次の設定例について説明します。
• 「EOAM インターフェイスの設定例」
• 「イーサネット CFM の設定例」
• 「イーサネット SLA の設定例」
• 「イーサネット LMI の設定例」
イーサネット OAM プロファイルのグローバルな設定:例
次に、イーサネット OAM プロファイルをグローバルに設定する例を示します。
ethernet oam profile Profile_1
symbol-period window 60000
symbol-period threshold low 10000000 high 60000000
frame threshold low 10000000 high 60000000
frame-period window 60000
frame-period threshold low 100 high 12000000
frame-seconds window 900000
frame-seconds threshold 3 threshold 900
require-remote mode active
require-remote link-monitoring
require-remote mib-retrieval
action dying-gasp error-disable-interface
action critical-event error-disable-interface
action discovery-timeout error-disable-interface
action session-down error-disable-interface
action capabilities-conflict error-disable-interface
action wiring-conflict error-disable-interface
action remote-loopback error-disable-interface
個々のインターフェイスでのイーサネット OAM 機能の設定:例
次に、個々のインターフェイス上でイーサネット OAM 機能を設定する例を示します。
interface TenGigE 0/1/0/0
symbol-period window 60000
symbol-period threshold low 10000000 high 60000000
frame threshold low 10000000 high 60000000
frame-period window 60000
frame-period threshold low 100 high 12000000
frame-seconds window 900000
frame-seconds threshold 3 threshold 900
require-remote mode active
require-remote link-monitoring
require-remote mib-retrieval
action link-fault error-disable-interface
action dying-gasp error-disable-interface
action critical-event error-disable-interface
action discovery-timeout error-disable-interface
action session-down error-disable-interface
action capabilities-conflict error-disable-interface
action wiring-conflict error-disable-interface
action remote-loopback error-disable-interface
個々のインターフェイスでプロファイルを上書きするためのイーサネット OAM 機能の設定:例
次に、イーサネット OAM 機能を設定し、次にインターフェイスでその設定を上書きする例を示します。
ethernet oam profile Profile_1
action dying-gasp disable
action critical-event disable
action discovery-timeout disable
action session-up disable
action session-down disable
action capabilities-conflict disable
action wiring-conflict disable
action remote-loopback disable
action uni-directional link-fault error-disable-interface
interface TenGigE 0/1/0/0
action critical-event log
action discovery-timeout log
action capabilities-conflict log
action wiring-conflict log
action remote-loopback log
action uni-directional link-fault log
uni-directional link-fault detection
イーサネット OAM ピアのリモート ループバックの設定:例
次に、イーサネット OAM ピアのリモート ループバックを設定する例を示します。
interface gigabitethernet 0/1/5/6
次に、設定済みのイーサネット OAM インターフェイスでリモート ループバックを開始する例を示します。
ethernet oam loopback enable TenGigE 0/6/1/0
インターフェイスのイーサネット OAM 統計情報のクリア:例
次に、インターフェイスのイーサネット OAM 統計情報をクリアする例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# clear ethernet oam statistics interface gigabitethernet 0/1/5/1
ルータの SNMP サーバ トラップのイネーブル化:例
次に、ルータの SNMP サーバ トラップをイネーブルにする例を示します。
ethernet oam profile Profile_1
snmp-server traps ethernet oam events
イーサネット CFM ドメインの設定:例
次に、イーサネット CFM の基本的なドメインを設定する例を示します。
traceroute cache hold-time 1 size 3000
domain Domain_One level 1 id string D1
イーサネット CFM サービスの設定:例
次に、イーサネット CFM ドメインのサービスを作成する例を示します。
service Bridge_Service bridge group BD1 bridge-domain B1
service Cross_Connect_1 xconnect group XG1 p2p X1
イーサネット CFM サービス設定の柔軟なタギング:例
次に、CFM ドメイン サービスのアップ MEP からの CFM パケット内のタグの数を設定する例を示します。
service S2 bridge group BG1 bridge-domain BD2
イーサネット CFM サービス設定の連続性チェック:例
次に、イーサネット CFM サービスに対する連続性チェック オプションを設定する例を示します。
continuity-check archive hold-time 100
continuity-check loss auto-traceroute
continuity-check interval 100ms loss-threshold 10
イーサネット CFM サービス設定の MIP の作成:例
次に、イーサネット CFM サービスの MIP の自動作成をイネーブルにする例を示します。
イーサネット CFM サービス設定のクロスチェック:例
次に、イーサネット CFM サービスの MEP に対してクロスチェックを設定する例を示します。
他のイーサネット CFM サービス パラメータの設定:例
次に、その他のイーサネット CFM サービス オプションを設定する例を示します。
log continuity-check errors
MEP の設定:例
次に、インターフェイスでイーサネット CFM の MEP を設定する例を示します。
interface gigabitethernet 0/1/0/1
mep domain Dm1 service Sv1 mep-id 1
イーサネット CFM の show コマンド:例
次に、イーサネット接続障害管理(CFM)の設定を確認する例を示します。
例 1
次に、インターフェイス上で作成されたすべてのメンテナンス ポイントを表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet cfm local maintenance-points
Domain/Level Service Interface Type ID MAC
-------------------- ------------------- ----------------- ------ ---- --------
fig/5 bay Gi0/10/0/12.23456 Dn MEP 2 44:55:66
fig/5 bay Gi0/0/1/0.1 MIP 55:66:77
fred/3 barney Gi0/1/0/0.1 Up MEP 5 66:77:88!
例 2
次に、すべてのドメインのすべての CFM 設定エラーを表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet cfm configuration-errors
Domain fig (level 5), Service bay
* MIP creation configured using bridge-domain blort, but bridge-domain blort does not exist.
* An Up MEP is configured for this domain on interface GigabitEthernet0/1/2/3.234 and an Up MEP is also configured for domain blort, which is at the same level (5).
* A MEP is configured on interface GigabitEthernet0/3/2/1.1 for this domain/service, which has CC interval 100ms, but the lowest interval supported on that interface is 1s
例 3
次に、ローカルのメンテナンス エンド ポイント(MEP)の動作ステートを表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet cfm local meps
A - AIS received I - Wrong interval
R - Remote Defect received V - Wrong Level
L - Loop (our MAC received) T - Timed out (archived)
C - Config (our ID received) M - Missing (cross-check)
X - Cross-connect (wrong MAID) U - Unexpected (cross-check)
Domain foo (level 6), Service bar
ID Interface (State) Dir MEPs/Err RD Defects AIS
----- ------------------------ --- -------- -- ------- ---
100 Gi1/1/0/1.234 (Up) Up 0/0 N A L7
Domain fred (level 5), Service barney
ID Interface (State) Dir MEPs/Err RD Defects AIS
----- ------------------------ --- -------- -- ------- ---
2 Gi0/1/0/0.234 (Up) Up 3/2 Y RPC L6
例 4
次に、ローカル MEP が検出するその他のメンテナンス エンド ポイント(MEP)の動作ステートを表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet cfm peer meps
> - Ok I - Wrong interval
R - Remote Defect received V - Wrong level
L - Loop (our MAC received) T - Timed out
C - Config (our ID received) M - Missing (cross-check)
X - Cross-connect (wrong MAID) U - Unexpected (cross-check)
Domain fred (level 7), Service barney
Up MEP on GigabitEthernet0/1/0/0.234, MEP-ID 2
================================================================================
St ID MAC address Port Up/Downtime CcmRcvd SeqErr RDI Error
-- ----- -------------- ------- ----------- --------- ------ ----- -----
> 1 0011.2233.4455 Up 00:00:01 1234 0 0 0
R> 4 4455.6677.8899 Up 1d 03:04 3456 0 234 0
L 2 1122.3344.5566 Up 3w 1d 6h 3254 0 0 3254
C 2 7788.9900.1122 Test 00:13 2345 6 20 2345
X 3 2233.4455.6677 Up 00:23 30 0 0 30
I 3 3344.5566.7788 Down 00:34 12345 0 300 1234
V 3 8899.0011.2233 Blocked 00:35 45 0 0 45
T 5 5566.7788.9900 00:56 20 0 0 0
U> 7 6677.8899.0011 Up 00:02 456 0 0 0
Domain fred (level 7), Service fig
Down MEP on GigabitEthernet0/10/0/12.123, MEP-ID 3
================================================================================
St ID MAC address Port Up/Downtime CcmRcvd SeqErr RDI Error
-- ----- -------------- ------- ----------- -------- ------ ----- -----
> 1 9900.1122.3344 Up 03:45 4321 0 0 0
例 5
次に、ローカル MEP が検出するその他のメンテナンス エンド ポイント(MEP)の動作ステートを詳細に表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet cfm peer meps detail
Domain dom3 (level 5), Service ser3
Down MEP on GigabitEthernet0/0/0/0 MEP-ID 1
================================================================================
Peer MEP-ID 10, MAC 0001.0203.0403
CFM state: Wrong level, for 00:01:34
CCM defects detected: V - Wrong Level
Remote Defect received: 5
Cross-connect (wrong MAID): 0
Loop (our MAC received): 0
Config (our ID received): 0
Last CCM received 00:00:06 ago:
Level: 4, Version: 0, Interval: 1min
Sequence number: 5, MEP-ID: 10
MAID: String: dom3, String: ser3
Port status: Up, Interface status: Up
Domain dom4 (level 2), Service ser4
Down MEP on GigabitEthernet0/0/0/0 MEP-ID 1
================================================================================
Peer MEP-ID 20, MAC 0001.0203.0402
CFM state: Ok, for 00:00:04
Remote Defect received: 0
Cross-connect (wrong MAID): 0
Loop (our MAC received): 0
Config (our ID received): 0
Last CCM received 00:00:04 ago:
Level: 2, Version: 0, Interval: 10s
Sequence number: 1, MEP-ID: 20
MAID: String: dom4, String: ser4
Chassis ID: Local: ios; Management address: 'Not specified'
Port status: Up, Interface status: Up
Peer MEP-ID 21, MAC 0001.0203.0403
CFM state: Ok, for 00:00:05
Remote Defect received: 0
Cross-connect (wrong MAID): 0
Loop (our MAC received): 0
Config (our ID received): 0
Last CCM received 00:00:05 ago:
Level: 2, Version: 0, Interval: 10s
Sequence number: 1, MEP-ID: 21
MAID: String: dom4, String: ser4
Port status: Up, Interface status: Up
Domain dom5 (level 2), Service ser5
Up MEP on Standby Bundle-Ether 1 MEP-ID 1
================================================================================
Peer MEP-ID 600, MAC 0001.0203.0401
CFM state: Ok (Standby), for 00:00:08, RDI received
CCM defects detected: Defects below ignored on local standby MEP
R - Remote Defect received
Remote Defect received: 5
Cross-connect W(wrong MAID): 0
Loop (our MAC received): 0
Config (our ID received): 0
Last CCM received 00:00:08 ago:
Level: 2, Version: 0, Interval: 10s
Sequence number: 1, MEP-ID: 600
MAID: DNS-like: dom5, String: ser5
Chassis ID: Local: ios; Management address: 'Not specified'
Port status: Up, Interface status: Down
Peer MEP-ID 601, MAC 0001.0203.0402
CFM state: Timed Out (Standby), for 00:15:14, RDI received
CCM defects detected: Defects below ignored on local standby MEP
R - Remote Defect received
Remote Defect received: 2
Cross-connect (wrong MAID): 0
Loop (our MAC received): 0
Config (our ID received): 0
Last CCM received 00:15:49 ago:
Level: 2, Version: 0, Interval: 10s
Sequence number: 1, MEP-ID: 600
MAID: DNS-like: dom5, String: ser5
Chassis ID: Local: ios; Management address: 'Not specified'
Port status: Up, Interface status: Down
CFM 設定の AIS:例
例 1
次に、CFM ドメイン サービスのアラーム表示信号(AIS)の送信を設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain D1 level 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service S1 bridge group BG1 bridge-domain BD2
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# ais transmission interval 1m cos 7
例 2
次に、AIS または LCK パケットを受信したときに示すように、接続障害管理(CFM)の AIS ロギングを設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain D1 level 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service S2 bridge group BG1 bridge-domain BD2
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# log ais
次に、CFM インターフェイス上で AIS の送信を設定する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gigabitethernet 0/1/0/2
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet cfm
RP/0/0RP0RSP0/CPU0:router(config-if-cfm)# ais transmission up interval 1m cos 7
show ethernet cfm interfaces ais コマンド:例
次に、インターフェイス AIS テーブルに公開されている情報を表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet cfm interfaces ais
Defects (from at least one peer MEP):
A - AIS received I - Wrong interval
R - Remote Defect received V - Wrong Level
L - Loop (our MAC received) T - Timed out (archived)
C - Config (our ID received) M - Missing (cross-check)
X - Cross-connect (wrong MAID) U - Unexpected (cross-check)
P - Peer port down D - Local port down
AIS --------- Via ---------------------------
Interface (State) Dir L Defects Levels L Int Last started Packets
------------------------ --- - ------- ------- - --- ------------ --------
Gi0/1/0/0.234 (Up) Dn 5 RPC 6 7 1s 01:32:56 ago 5576
Gi0/1/0/0.567 (Up) Up 0 M 2,3 5 1s 00:16:23 ago 983
Gi0/1/0/1.1 (Dn) Up D 7 60s 01:02:44 ago 3764
Gi0/1/0/2 (Up) Dn 0 RX 1!
show ethernet cfm local meps コマンド:例
例 1:デフォルト
次に、ローカルのメンテナンス エンド ポイント(MEP)の統計情報を表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet cfm local meps
A - AIS received I - Wrong interval
R - Remote Defect received V - Wrong Level
L - Loop (our MAC received) T - Timed out (archived)
C - Config (our ID received) M - Missing (cross-check)
X - Cross-connect (wrong MAID) U - Unexpected (cross-check)
Domain foo (level 6), Service bar
ID Interface (State) Dir MEPs/Err RD Defects AIS
----- ------------------------ --- -------- -- ------- ---
100 Gi1/1/0/1.234 (Up) Up 0/0 N A 7
Domain fred (level 5), Service barney
ID Interface (State) Dir MEPs/Err RD Defects AIS
----- ------------------------ --- -------- -- ------- ---
2 Gi0/1/0/0.234 (Up) Up 3/2 Y RPC 6
例 2:ドメイン サービス
次に、ドメイン サービスの MEP の統計情報を表示する例を示します。
RP/0/RSP0RP0/CPU0:router# show ethernet cfm local meps domain foo service bar detail
Domain foo (level 6), Service bar
Up MEP on GigabitEthernet0/1/0/0.234, MEP-ID 100
================================================================================
Interface state: Up MAC address: 1122.3344.5566
Peer MEPs: 0 up, 0 with errors, 0 timed out (archived)
CCM generation enabled: No
AIS generation enabled: Yes (level: 7, interval: 1s)
Sending AIS: Yes (started 01:32:56 ago)
Receiving AIS: Yes (from lower MEP, started 01:32:56 ago)
Domain fred (level 5), Service barney
Up MEP on GigabitEthernet0/1/0/0.234, MEP-ID 2
================================================================================
Interface state: Up MAC address: 1122.3344.5566
Peer MEPs: 3 up, 2 with errors, 0 timed out (archived)
Cross-check defects: 0 missing, 0 unexpected
CCM generation enabled: Yes (Remote Defect detected: Yes)
CCM defects detected: R - Remote Defect received
C - Config (our ID received)
AIS generation enabled: Yes (level: 6, interval: 1s)
Sending AIS: Yes (to higher MEP, started 01:32:56 ago)
例 3:Verbose
次に、ドメイン サービスの MEP の冗長な統計情報を表示する例を示します。
(注) 廃棄された CCM フィールドは、数値がゼロ(0)の場合は表示されません。これは、ピア MEP 数の制限に達したときだけ CCM が廃棄されるため、廃棄された CCM のカウントがゼロ以外のものになることは一般的ではありません。
RP/0/RSP0RP0/CPU0:router# show ethernet cfm local meps domain foo service bar verbose
Domain foo (level 6), Service bar
Up MEP on GigabitEthernet0/1/0/0.234, MEP-ID 100
================================================================================
Interface state: Up MAC address: 1122.3344.5566
Peer MEPs: 0 up, 0 with errors, 0 timed out (archived)
CCM generation enabled: No
AIS generation enabled: Yes (level: 7, interval: 1s)
Sending AIS: Yes (started 01:32:56 ago)
Receiving AIS: Yes (from lower MEP, started 01:32:56 ago)
------ ---------- -----------------------------------------------------
LBR 0 0 (out of seq: 0, with bad data: 0)
Domain fred (level 5), Service barney
Up MEP on GigabitEthernet0/1/0/0.234, MEP-ID 2
================================================================================
Interface state: Up MAC address: 1122.3344.5566
Peer MEPs: 3 up, 2 with errors, 0 timed out (archived)
Cross-check defects: 0 missing, 0 unexpected
CCM generation enabled: Yes (Remote Defect detected: Yes)
CCM defects detected: R - Remote Defect received
C - Config (our ID received)
AIS generation enabled: Yes (level: 6, interval: 1s)
Sending AIS: Yes (to higher MEP, started 01:32:56 ago)
------ ---------- ----------------------------------------------------------
CCM 12345 67890 (out of seq: 6, discarded: 10)
LBR 0 5 (out of seq: 0, with bad data: 0)
例 4:詳細
次に、ドメイン サービスの MEP の詳細な統計情報を表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet cfm local meps detail
Domain foo (level 6), Service bar
Up MEP on GigabitEthernet0/1/0/0.234, MEP-ID 100
================================================================================
Interface state: Up MAC address: 1122.3344.5566
Peer MEPs: 0 up, 0 with errors, 0 timed out (archived)
CCM generation enabled: No
AIS generation enabled: Yes (level: 7, interval: 1s)
Sending AIS: Yes (started 01:32:56 ago)
Receiving AIS: Yes (from lower MEP, started 01:32:56 ago)
Domain fred (level 5), Service barney
Up MEP on GigabitEthernet0/1/0/0.234, MEP-ID 2
================================================================================
Interface state: Up MAC address: 1122.3344.5566
Peer MEPs: 3 up, 2 with errors, 0 timed out (archived)
Cross-check defects: 0 missing, 0 unexpected
CCM generation enabled: Yes (Remote Defect detected: Yes)
CCM defects detected: R - Remote Defect received
C - Config (our ID received)
AIS generation enabled: Yes (level: 6, interval: 1s)
Sending AIS: Yes (to higher MEP, started 01:32:56 ago)
EFD 設定:例
次に、EFD をイネーブルにする例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain D1 level 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service S1 down-meps
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# efd
次に、EFD ロギングをイネーブルにする例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain D1 level 1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service S1 down-meps
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# log efd
show efd interfaces コマンド:例
次に、EFD アクションに応じてシャットダウンされたインターフェイスをすべて表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show efd interfaces
-------------------------
show ethernet cfm local meps detail コマンド:例
show ethernet cfm local meps detail コマンドを使用して、MEP 関連の EFD ステータス情報を表示します。次に、EFD が MEP-ID 100 に対してトリガーされる例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet cfm local meps detail
Domain foo (level 6), Service bar
Up MEP on GigabitEthernet0/1/0/0.234, MEP-ID 100
================================================================================
Interface state: Up MAC address: 1122.3344.5566
Peer MEPs: 0 up, 0 with errors, 0 timed out (archived)
Cross-check errors: 2 missing, 0 unexpected
CCM generation enabled: No
AIS generation enabled: Yes (level: 7, interval: 1s)
Sending AIS: Yes (started 01:32:56 ago)
Receiving AIS: Yes (from lower MEP, started 01:32:56 ago)
Domain fred (level 5), Service barney
Up MEP on GigabitEthernet0/1/0/0.234, MEP-ID 2
================================================================================
Interface state: Up MAC address: 1122.3344.5566
Peer MEPs: 3 up, 0 with errors, 0 timed out (archived)
Cross-check errors: 0 missing, 0 unexpected
CCM generation enabled: Yes (Remote Defect detected: No)
AIS generation enabled: Yes (level: 6, interval: 1s)
(注) show interfaces および show interfaces brief コマンドを使用しても、EFD がインターフェイスでトリガーされたことを確認できます。EFD トリガーが発生する場合は、これらのコマンドにより、アップとしてインターフェイスのステータスを、ダウンとしてライン プロトコル ステートを表示します。
イーサネット SLA プロファイル タイプの設定:例
次の例では、イーサネット SLA でサポートされるさまざまなプロファイル タイプの設定方法を示します。
例 1
この例では、「Prof1」という名前のプロファイルを CFM ループバック測定用に設定する方法を示します。
profile Prof1 type cfm-loopback
例 2
この例では、「Prof1」という名前のプロファイルを CFM 遅延測定用に設定します。このタイプの設定は、追加の一方向の遅延およびジッターの統計情報を測定するようにプローブを設定できます。
profile Prof1 type cfm-delay-measurement
イーサネット SLA プローブの設定:例
次の例では、イーサネット CFM ループバック プローブのパケット オプションを設定する方法を示します。
例 1
次に、100 ミリ秒間隔で 100 個のパケット グループの送信を設定し、そのバーストを 60 秒ごとに繰り返す例を示します。パケットは、サイズが 9000 バイトになるように、必要に応じてパディングされます。パディングには、16 進数テスト パターン「abcdabcd」を使用します。サービス クラス値は 7 です。
(注) バーストの全体の長さ(パケット カウントに間隔値を乗じる)が 1 分を超えてはなりません。
profile Prof1 type cfm-loopback
send burst every 60 seconds packet count 100 interval 100 milliseconds
packet size 9000 test pattern hex 0xabcdabcd
例 2
次の例は、例 1 の設定と同じ特性がありますが、単一バーストで 50 パケットを 1 秒ごとに送信します。
profile Prof1 type cfm-loopback
send burst once packet count 50 interval 1 second
packet size 9000 test pattern hex 0xabcdabcd
例 3
次に、プローブ中に 100 ミリ秒間隔でパケットの連続ストリームを設定する例を示します。パケットは疑似乱数テスト パターンを使用して必要に応じて 9000 バイトのサイズにパディングされます。サービス クラス値は 7 です。
profile Prof1 type cfm-loopback
send burst every 60 seconds packet count 600 interval 100 milliseconds
packet size 9000 test pattern pseudo-random
プロファイル統計情報測定の設定:例
次の例では、さまざまなタイプの統計情報測定を設定する方法を示します。
例 1
次に、CFM ループバック SLA プロファイル タイプによって測定できる 2 種類の使用可能な統計情報の例を示します。
profile Prof1 type cfm-loopback
statistics measure round-trip-delay
statistics measure round-trip-jitter
例 2
次に、CFM 遅延測定の SLA プロファイル タイプのラウンドトリップ遅延、一方向ジッター(宛先から送信元の方向)の測定を設定する例を示します。
(注) CFM 遅延測定プロファイル タイプはすべてのラウンドトリップおよび一方向の遅延およびジッター統計情報の測定をサポートします。
profile Prof1 type cfm-delay-measurement
statistics measure round-trip-delay
statistics measure one-way-jitter-ds
スケジュールされた SLA 動作プローブ設定:例
次の例では、SLA 動作プローブに対してさまざまなスケジュールを設定する方法を示します。
例 1
次に、指定された期間、時間単位で実行するようにプローブを設定する例を示します。
profile Prof1 type cfm-delay-measurement
schedule every 1 hours for 15 minutes
例 2
次に、指定した期間中、毎日実行するようにプローブを設定する例を示します。
profile Prof1 type cfm-delay-measurement
schedule every day at 11:30 for 5 minutes
例 3
次に、指定期間中、週単位で実行し、指定された時刻に開始するようにプローブを設定する例を示します。
profile Prof1 type cfm-delay-measurement
schedule every week on Monday at 23:30 for 1 hour
イーサネット SLA 動作プローブのスケジューリングおよび集約の設定:例
図 15 に、プローブのスケジューリングおよび測定の設定の一部の仕組みに集約を使用する包括的な例を示します。次の設定は、図に示された概念の一部をサポートします。
ethernet sla profile Prof1 type cfm-loopback
send packet every 60 seconds
schedule every 6 hours for 2 hours
statistics measure round-trip-delay
aggregate bins 3 width 30
図 15 ビン集約による SLA プローブのスケジュール動作
次の例は、次の特徴を持つプローブをスケジュールしています。
• パケットを 60 秒ごとに送信します(2 時間プローブの場合は、120 個の個別のパケットの送信が行われます)。
• 6 時間ごとにプローブが 2 時間実行されます。
• 各プローブに 2 つのバケットにデータが収集され、各バケットが 2 時間のプローブ期間のうちの 1 時間に対応します。
• バケット内の統計情報をそれぞれ次の範囲で 3 つのビンに集約します。
– ビン 1 には 0 ms 以上 30 ms 未満の範囲のサンプルを含めます。
– ビン 2 には 30 ms 以上 60 ms 未満の範囲のサンプルを含めます。
– ビン 3 には 60 ms 以上の範囲(制限なし)のサンプルを含めます。
• 最後の 4 つのバケットがメモリに保存されます。
進行中のイーサネット SLA 動作の設定:例
次の例では、MEP に対して進行中イーサネット SLA 動作を設定する例を示します。
interface gigabitethernet 0/1/0/1
mep domain Dm1 service Sv1 mep-id 1
sla operation profile Profile_1 target mac-address 01:23:45:67:89:ab s
オンデマンド イーサネット SLA 動作の基本設定:例
次の例では、オンデマンド イーサネット SLA 動作を設定する方法を示します。
例 1
次の例では、CFM ループバック プローブに対して基本的なオンデマンド イーサネット SLA 動作を設定する方法を示します。このプローブでは、デフォルトでは 1 回限りの 10 秒間の動作のラウンドトリップ遅延とラウンドトリップ ジッターをターゲット MEP に対して測定します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# ethernet sla on-demand operation type cfm-loopback probe domain D1 source interface TenGigE 0/6/1/0 target mep-id 1
例 2
次の例では、CFM 遅延測定プローブに対して基本的なオンデマンド イーサネット SLA 動作を設定する方法を示します。このプローブでは、デフォルトでは一方向の遅延およびジッターを両方向で測定するほか、1 回限りの 10 秒間の動作のラウンドトリップ遅延とラウンドトリップ ジッターをターゲット MEP に対して測定します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# ethernet sla on-demand operation type cfm-delay-measurement probe domain D1 source interface TenGigE 0/6/1/0 target mep-id 1
イーサネット SLA Y.1731 SLM の設定:例
次の例では、合成損失測定統計情報を設定する方法を示します。
例 1
この例では、Y.1731 SLM のデフォルト設定が表示されます。
profile sl1 type cfm-synthetic-loss-measurement
statistic measure one-way-loss-sd
statistic measure one-way-loss-ds
例 2
この例では、「Sl2」という名前のプロファイルを合成損失測定用に設定します。プローブおよび SLM 統計情報を設定するパラメータを指定します。
profile sl2 type cfm-synthetic-loss-measurement
send burst every 5 seconds packet count
100 interval 50 milliseconds
packet size 400 test pattern hex 0xABDC1234
synthetic loss calculation packets 200
schedule every 1 hours for 1 minute
statistic measure one-way-loss-sd
statistic measure one-way-loss-ds
aggregate bins 3 width 30
イーサネット SLA の show コマンド:例
次の例では、設定済みの SLA 動作に関する情報を表示する方法を示します。
show ethernet sla operations コマンド:例 1
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet sla operations interface gigabitethernet 0/1/0/1.1
Interface GigabitEthernet0/1/0/1.1
Domain mydom Service myser to 00AB.CDEF.1234
-----------------------------------------------------------------------------
Probe type CFM-delay-measurement:
bursts sent every 1min, each of 20 packets sent every 100ms
packets padded to 1500 bytes with zeroes
packets use priority value of 7
Measures RTT: 5 bins 20ms wide; 2 buckets/ probe; 75/100 archived
Measures Jitter (interval 1): 3 bins 40ms wide; 2 buckets/probe; 50 archived
Scheduled to run every Sunday at 4am for 2 hours:
last run at 04:00 25/05/2008
show ethernet sla configuration-errors コマンド:例 2
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet sla configuration-errors
Profile 'gold' is not defined but is used on Gi0/0/0/0.0
Profile 'red' defines a test-pattern, which is not supported by the type
次の例では、プローブによって収集された SLA メトリックが格納されているバケットの内容を表示する方法を示します。
show ethernet sla statistics current コマンド:例 3
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet sla statistics current interface GigabitEthernet 0/0/0/0.0
Interface GigabitEthernet 0/0/0/0.0
Domain mydom Service myser to 00AB.CDEF.1234
=============================================================================
Profile 'business-gold', packet type 'cfm-loopback'
Scheduled to run every Sunday at 4am for 2 hours
Bucket started at 04:00 Sun 17 Feb 2008 lasting 1 hour:
Pkts sent: 2342; Lost 2 (0%); Corrupt: 0 (0%); Misordered: 0 (0%)
Min: 13ms; Max: 154ms; Mean: 28ms; StdDev: 11ms
Bucket started at 04:00 Sun 17 Feb 2008 lasting 1 hour:
Pkts sent: 2342; Lost: 2 (0%); Corrupt: 0 (0%); Misordered: 0 (0%)
Min: -5ms; Max: 8ms; Mean: 0ms; StdDev: 3.6ms
Bucket started at 05:00 Sun 17 Feb 2008 lasting 1 hour:
Pkts sent: 2342; Lost: 2 (0%); Corrupt: 0 (0%); Misordered: 0 (0%)
Min: 0; Max: 4; Mean: 1.4; StdDev: 1
show ethernet sla statistics history detail コマンド:例 4
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ethernet sla history detail GigabitEthernet 0/0/0/0.0
Interface GigabitEthernet 0/0/0/0.0
Domain mydom Service myser to 00AB.CDEF.1234
===============================================================================
Profile 'business-gold', packet type 'cfm-loopback'
Scheduled to run every Sunday at 4am for 2 hours
Bucket started at 04:00 Sun 17 Feb 2008 lasting 1 hour:
Pkts sent: 2342; Lost: 2 (0%); Corrupt: 0 (0%); Misordered: 0 (0%)
Min: 13ms, occurred at 04:43:29 on Sun 22 Aug 2010 UTC
Max: 154ms, occurred at 05:10:32 on Sun 22 Aug 2010 UTC
Results suspect as more than 10 seconds time drift detected
Results suspect as scheduling latency prevented some packets being sent
------------ -------- ----------
Bucket started at 04:00 Sun 17 Feb 2008, lasting 1 hour:
Pkts sent: 2342; Lost: 2 (0%); Corrupt: 0 (0%); Misordered: 0 (0%)
Min: -5ms; Max: 10ms; Mean: 0ms; StdDev: 3.6ms
------------ -------- ----------
show ethernet sla statistics history detail on-demand:例 5
次の例では、オンデマンド動作のすべての完全なバケットの統計情報の詳細を表示する方法を示します。
RP/0/RSP0/CPU0/router #show ethernet sla statistics history detail on-demand
Interface GigabitEthernet0/0/0/0.1
Domain mydom Service myser to 0123.4567.890A
=============================================================================
On-demand operation ID #1, packet type 'cfm-delay-measurement'
Started at 15:38 on 06 July 2010 UTC, runs every 1 hour for 1 hour
Bucket started at 15:38 on Tue 06 Jul 2010 UTC, lasting 1 hour:
Pkts sent: 1200; Lost: 4 (0%); Corrupt: 600 (50%); Misordered: 0 (0%)
Min: 13ms, occurred at 15:43:29 on Tue 06 Jul 2010 UTC
Max: 154ms, occurred at 16:15:34 on Tue 06 Jul 2010 UTC
Range Samples Cum. Count Mean
------------ ------------ ------------ --------
0 - 20 ms 194 (16%) 194 (16%) 17ms
20 - 40 ms 735 (61%) 929 (77%) 27ms
40 - 60 ms 212 (18%) 1141 (95%) 45ms
> 60 ms 55 (5%) 1196 70ms
Bucket started at 16:38 on Tue 01 Jul 2008 UTC, lasting 1 hour:
Pkts sent: 3600; Lost: 12 (0%); Corrupt: 1800 (50%); Misordered: 0 (0%)
Min: 19ms, occurred at 17:04:08 on Tue 06 Jul 2010 UTC
Max: 70ms, occurred at 16:38:00 on Tue 06 Jul 2010 UTC
Range Samples Cum. Count Mean
------------ ------------ ------------ --------
0 - 20 ms 194 (16%) 194 (16%) 19ms
20 - 40 ms 735 (61%) 929 (77%) 27ms
40 - 60 ms 212 (18%) 1141 (95%) 45ms
> 60 ms 55 (5%) 1196 64ms
show ethernet sla statistics profile コマンド:例 6
次の例では、合成損失測定の統計情報の詳細を表示する方法を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router#show ethernet sla statistics profile sl2 statistic one-way-loss-sd detail
Source: Interface GigabitEthernet0/0/0/0, Domain dom1
Destination: Target MAC Address 0002.0003.0005
================================================================================
Profile 'sl1', packet type 'cfm-synthetic-loss-measurement'
Scheduled to run every 1hr first at 00:50:00 UTC for 1min
Frame Loss Ratio calculated every 10s
One-way Frame Loss (Source->Dest)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Bucket started at 04:50:00 PDT Thu 15 September 2012 lasting 1hr
Pkts sent: 1200; Lost: 27 (2.25%); Corrupt: 0 (0.0%);
Misordered: 0 (0.0%); Duplicates: 0 (0.0%)
Min: 0.00%, occurred at 04:50:50 PDT Thu 15 September 2011
Max: 5.50%, occurred at 04:50:20 PDT Thu 15 September 2011
Mean: 2.08%; StdDev: 1.99%; Overall: 2.08%
---------- ------------------- ----------
04:50:00.0 1.50% (3 of 200)
04:50:10.0 2.00% (4 of 200)
04:50:20.0 5.50% (11 of 200)
04:50:30.0 3.00% (6 of 200)
04:50:40.0 0.50% (1 of 200)
04:50:50.0 0.00% (0 of 200)
例 6 では、統計情報の説明部分に、損失数と全体的な FLR が「Lost: 27 (2.25%)」および「Overall: 2.08%」と表示されています。この損失数の意味は、1200 個の SLM のうち 27 が損失したということですが、どの方向で損失したかは特定できない可能性があります。全体的な FLR として報告されるのは、「発信元から宛先」の方向の全体的な損失です。
show ethernet sla statistics profile コマンド:例 7
RP/0/RSP0/CPU0:ios#show ethernet sla statistics profile sl2 statistic one-way-loss-ds detail
Source: Interface GigabitEthernet0/0/0/0, Domain dom1
Destination: Target MAC Address 0002.0003.0005
================================================================================
Profile 'sl2', packet type 'cfm-synthetic-loss-measurement'
Scheduled to run every 1hr first at 00:55:00 UTC for 1min
Frame Loss Ratio calculated every 10s
One-way Frame Loss (Dest->Source)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
Bucket started at 04:55:00 PDT Thu 15 September 2012 lasting 1 day
Pkts sent: 28800; Lost: 14691 (51.01%); Corrupt: 0 (0.0%);
Misordered: 0 (0.0%); Duplicates: 0 (0.0%)
Min: 10.00%, occurred at 04:55:00 PDT Thu 15 September 2011
Max: 68.80%, occurred at 06:55:00 PDT Thu 15 September 2011
Mean: 52.5%; StdDev: 0.00%; Overall: 51.00%
Range Count Cum. Count Mean
----------- ---------- ---------- ------
0 to 30% 20 (13.9%) 20 (13.9%) 21.00%
30 to 60% 71 (49.3%) 91 (63.2%) 57.90%
60 to 100% 49 (34.0%) 144 (100.0%) 62.00%
イーサネット LMI の設定例
図 16 に、ギガビット イーサネット インターフェイス 0/0/0/0 を使用して PE として機能する Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで定義されているローカル UNI の基本 E-LMI ネットワーク環境と、ギガビット イーサネット インターフェイス 0/0/0/1 上のリモート UNI への接続を示します。
図 16 基本 E-LMI UNI およびリモート UNI の図
次の設定は、物理ギガビット イーサネット インターフェイス 0/0/0/0 および 0/0/0/1 を使用したローカル UNI で Cisco ASR 9000 シリーズ ルータを PE デバイスとした場合に、図 16 で示された環境の基本 E-LMI 設定を提供します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
!Configure the Local UNI EFPs
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet0/0/0/0.0 l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# #encapsulation dot1q 1-20
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet0/0/0/1.1 l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# #encapsulation dot1q 1-20
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# l2vpn
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn)# bridge group BG1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg)# bridge-domain BD1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# interface GigabitEthernet0/0/0/0.0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# interface GigabitEthernet0/0/0/1.1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg-bd)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn-bg)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-l2vpn)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# domain GLOBAL level 5
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# service CustomerA bridge group BG1 bridge-domain BD1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# continuity-check interval 100ms
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# mep crosscheck mep-id 22
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# mep crosscheck mep-id 11
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn-svc)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm-dmn)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-cfm)# exit
!Configure EFPs as CFM MEPs
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet0/0/0/0.0 l2transport
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# ethernet cfm
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-cfm)# mep domain GLOBAL service CustomerA mep-id 22
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if-cfm)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-subif)# exit
!Configure the Local UNI Name
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 0/0/0/0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet uni id PE1-CustA-Slot0-Port0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# exit
!Enable E-LMI on the Local UNI Physical Interface
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface GigabitEthernet 0/0/0/0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ethernet lmi
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# commit