Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4)

［回線グループ名(Line Group Name)］

この回線グループの名前を入力します。この名前には、最長 50 文字の英数字を指定することができ、スペース、ピリオド（.）、ハイフン（-）、および下線文字（_）を任意に組み合せて使用することが可能です。各回線グループ名が、そのルート プランに固有の名前であることを確認してください。

［RNA復帰タイムアウト(RNA Reversion Timeout)］

コールの応答がない場合や、最初のハント オプション（［Try next member; then, try next group in Hunt List］）が選択されている場合に、この回線グループで次に対応可能またはアイドル状態のメンバー、または次の回線グループに対して、Cisco Unified CallManager がコールの分散を開始するまでの時間を、秒単位で入力します。［RNA復帰タイムアウト(RNA Reversion Timeout)］は、回線グループ レベルで、すべてのメンバーに適用されます。

［分配アルゴリズム(Distribution Algorithm)］

ドロップダウン リスト ボックスで、回線グループ レベルで適用される次の分散アルゴリズムのオプションを選択します。

• ［Top Down］：この分散アルゴリズムを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco Unified CallManager がメンバーに対してコールを分散します。

• ［Circular］：この分散アルゴリズムを選択すると、Cisco Unified CallManager は、アイドルまたは対応可能状態のメンバーに対するコールの分散を、回線グループの（ n +1）番目のメンバーから開始します。 n 番目のメンバーは、Cisco Unified CallManager が最後にコールを延長したメンバーです。 n 番目のメンバーが、回線グループの最後のメンバーの場合、Cisco Unified CallManager は回線グループの先頭からコールの分散を開始します。

• ［Longest Idle Time］：この分散アルゴリズムを選択すると、回線グループでアイドル時間が最長のメンバーから最短のメンバーまで、Cisco Unified CallManager がアイドル状態のメンバーだけにコールを分散します。

• ［Broadcast］：この分散アルゴリズムを選択すると、Cisco Unified CallManager は、回線グループでアイドルまたは対応可能状態のすべてのメンバーに対して、同時にコールを分散します。ブロードキャスト分散アルゴリズムを使用する場合のその他の制限事項については、［選択されたDN/ルートパーティション(Selected DN/Route Partition)］ フィールドの説明にある注を参照してください。

デフォルト値は、［Longest Idle Time］です。

［応答なし(No Answer)］

任意の分散アルゴリズムに対して、応答のない回線グループのメンバーにコールが分散されている場合に使用する Cisco Unified
CallManager のハント オプションを選択します。このオプションは、メンバー レベルで適用されます。ドロップダウン リスト ボックスから、次のオプションを選択します。

• ［Try next member; then, try next group in Hunt List］：このハント オプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco Unified CallManager がメンバーに対してコールを分散します。分散に失敗した場合、Cisco Unified CallManager はハント リスト内の次の回線グループに対して分散を試行します。

• ［Try next member, but do not go to next group］：このハント オプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco Unified CallManager がメンバーに対してコールを分散します。現在の回線グループの最後のメンバーに到達すると、Cisco Unified CallManager は分散を停止します。

• ［Skip remaining members, and go directly to next group］：このハント オプションを選択すると、この回線グループの最初のメンバーに対する分散の試行時間が［RNA復帰タイムアウト(RNA Reversion Timeout)］の設定値を経過した場合、Cisco Unified CallManager が残りのメンバーをスキップします。Cisco Unified CallManager は、そのままハント リスト内の次の回線グループへと試行を継続します。

• ［Stop hunting］：このハント オプションを選択すると、Cisco Unified CallManager は、この回線グループの最初のメンバー、およびコールに応答しないメンバーに対してコールの分散を試行した後、ハントを停止します。

［話し中(Busy)］

任意の分散アルゴリズムに対して、ビジー状態の回線グループのメンバーにコールが分散されている場合に使用する Cisco Unified CallManager のハント オプションを選択します。ドロップダウン リスト ボックスから、次のオプションを選択します。

• ［Try next member; then, try next group in Hunt List］：このハント オプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco Unified CallManager がメンバーに対してコールを分散します。分散に失敗した場合、Cisco Unified CallManager はハント リスト内の次の回線グループに対して分散を試行します。

• ［Try next member, but do not go to next group］：このハント オプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco Unified CallManager がメンバーに対してコールを分散します。現在の回線グループの最後のメンバーに到達すると、Cisco Unified CallManager は分散を停止します。

• ［Skip remaining members, and go directly to next group］：このハント オプションを選択すると、ビジー状態のメンバーがいた場合、Cisco Unified CallManager はこの回線グループの残りのメンバーをスキップします。Cisco Unified CallManager は、そのままハント リスト内の次の回線グループへと試行を継続します。

• ［Stop hunting］：このハント オプションを選択すると、Cisco Unified CallManager は、この回線グループでビジー状態の最初のメンバーに対してコールの分散を試行した後、ハントを停止します。

［使用不可(Not Available)］

任意の分散アルゴリズムに対して、対応可能状態ではない回線グループのメンバーにコールが分散されている場合に使用する Cisco Unified CallManager のハント オプションを選択します。［使用不可(Not Available)］状態が発生するのは、該当する DN に関連付けられている電話機が、すべて未登録である場合です。また、エクステンション モビリティを使用しているときに、DN またはユーザがログインしていない場合も［使用不可(Not Available)］になります。ドロップダウン リスト ボックスから、次のオプションを選択してください。

• ［Try next member; then, try next group in Hunt List］：このハント オプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco Unified CallManager がメンバーに対してコールを分散します。分散に失敗した場合、Cisco Unified CallManager はハント リスト内の次の回線グループに対して分散を試行します。

• ［Try next member, but do not go to next group］：このハント オプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco Unified CallManager がメンバーに対してコールを分散します。現在の回線グループの最後のメンバーに到達すると、Cisco Unified CallManager は分散を停止します。

• ［Skip remaining members, and go directly to next group］：このハント オプションを選択すると、対応可能状態にないメンバーがいた場合、Cisco Unified CallManager はこの回線グループの残りのメンバーをスキップします。Cisco Unified CallManager は、そのままハント リスト内の次の回線グループへと試行を継続します。

• ［Stop hunting］：このハント オプションを選択すると、Cisco Unified CallManager は、この回線グループで対応可能状態にない最初のメンバーに対してコールの分散を試行した後、ハントを停止します。

［Partition］

ドロップダウン リスト ボックスから、この回線グループのルート パーティションを選択します。デフォルト値は、［<None>］です。

［検索］ をクリックすると、［使用可能DN/ルートパーティション(Available DN/Route Partition)］リスト ボックスに、選択されたパーティションに属する電話番号（DN）がすべて表示されます。

［次を含む電話番号(Directory Number Contains)］

検索する電話番号に含まれる文字を入力し、 ［検索］ ボタンをクリックします。入力した文字と一致する電話番号が［使用可能DN/ルートパーティション(Available DN/Route Partition)］ボックスに表示されます。

［使用可能DN/ルートパーティション(Available DN/Route Partition)］

［使用可能DN/ルートパーティション(Available DN/Route Partition)］リスト ボックスで電話番号を選択し、 ［回線グループに追加］ をクリックして、その電話番号を［選択されたDN/ルートパーティション(Selected DN/Route Partition)］リスト ボックスに追加します。

［選択されたDN/ルートパーティション(Selected DN/Route Partition)］

電話番号の優先順位を変更するには、［選択されたDN/ルートパーティション(Selected DN/Route Partition)］リスト ボックス内の電話番号を選択します。そのリスト ボックスの右側にある矢印をクリックして、リスト内でその電話番号を上下に移動させてください。

［選択されたDN/ルートパーティション(Selected DN/Route Partition)］リスト ボックス内の電話番号の優先順位を逆転するには、 ［選択されたDN/ルートパーティションの順番を逆にする］ をクリックします。

回線グループ内の電話番号の順序の詳細については、『 Cisco Unified CallManager システム ガイド 』の「ルート プランの概説」を参照してください。

（注） 共有回線の DN は、ブロードキャスト分散アルゴリズムを使用している回線グループには入れないでください。DN が、［ブロードキャスト］分散アルゴリズムを使用している回線グループのメンバーである場合、Cisco Unified CallManager は、その DN が共有回線として設定されているデバイス上にある共有回線の DN を、すべて表示することができません。

［削除されたDN/ルートパーティション(Removed DN/Route Partition) （［保存］をクリックしたときに、回線グループから削除）］

［選択されたDN/ルートパーティション(Selected DN/Route Partition)］リスト ボックスで電話番号を選択し、その電話番号を［削除されたDN/ルートパーティション(Removed DN/Route Partition)］リスト ボックスに追加します。これには、この 2 つのリスト ボックス間にある下矢印をクリックします。

（この回線グループに属している DN のリスト）

所定の電話番号の［電話番号の設定(Directory Number Configuration)］ウィンドウに移動するには、このリスト内の電話番号をクリックします。