メールボックス設定の計画
Cisco Unity Express データベースに設定されたユーザに、ボイスメールボックスを割り当てます。メールボックス ユーザは、グループの個々のユーザまたは所有者です。
ユーザまたは内線番号の中には、ボイスメールボックスを必要としないものがあります。メールボックスを効率的に使用するには、メールボックスを割り当てる前に、ユーザまたは内線番号の機能または目的を検討してください。
ボイスメールボックスを作成または変更するコマンドは同じです。
この章は、次の項で構成されています。
• 「メールボックスのタイプ」
• 「メールボックスのプロパティ」
• 「メールボックスの設定」
• 「PINless メールボックス アクセスの設定」
• 「ボイスメールボックスのロック解除」
• 「メッセージ ウェイティング インジケータの更新」
• 「アナウンス専用メールボックスの設定」
• 「通話フローのカスタマイズ設定」
メールボックスのタイプ
Cisco Unity Express では、次に示す 2 つのタイプのメールボックスがサポートされています。
• 個人用メールボックス:このメールボックスは、特定のユーザに割り当てられます。メールボックスにアクセスできるのは、このユーザだけです。発信者がこのメールボックスにメッセージを残すと、Message Waiting Indicator(MWI; メッセージ ウェイティング インジケータ)ライトがオンになります。
• General Delivery Mailbox(GDM; 共用メールボックス):このメールボックスは、ユーザ グループに割り当てられます(グループ メンバーの定義については、 グループの追加と変更を参照)。グループのメンバーはすべて、メールボックスへのアクセス権を持っています。発信者がこのメールボックスにメッセージを残しても、MWI はオンになりません。代わりに、メンバーは、個人用メールボックスにログインすると、メンバーが属する各 GDM のメッセージにメールボックス メニューからアクセスできます。GDM に一度にアクセスできるメンバーは 1 人だけです。最初のメンバーが GDM のメッセージを保存または削除すると、以後のメンバーにはメッセージは「新規」として再生されなくなります。
• アナウンス専用メールボックス:このメールボックスでは、ユーザ グリーティングの再生と通話の切断しか実行できません。発信者からのメッセージの保存やメッセージの送信はできません。詳細については、「アナウンス専用メールボックスの設定」を参照してください。
メールボックスのプロパティ
• Cisco Unity Express でサポートされる電話は、Skinny Client Control Protocol(SCCP)を使用した IP Phone、または SCCP ゲートウェイ(Cisco VG 248 や Cisco ATA など)の内側にあるアナログ電話機です。Media Gateway Control Protocol(MGCP)の IP Phone、Cisco Unified CME ルータ上のアナログ FXS 電話機、およびソフト電話はサポートされません。
• 個人用メールボックスのメッセージを削除できるのは、個人用メールボックスの所有者だけです。GDM のすべてのメンバーは、メールボックスのメッセージを削除できます。管理者は、メッセージを削除することも、システムにメッセージを格納する期間を表示することもできません。メールボックス所有者がボイスメールボックスにログインすると、アプリケーションは期限切れメッセージすべてを所有者に通知します。
メッセージ有効期限の強制適用機能が有効な場合、所有者は期限切れのメッセージを削除する必要があります。メッセージ有効期限の強制適用機能が無効な場合、所有者は各メッセージを削除することも、保存することもできます。
期限切れメッセージ メニューからメッセージを保存すると、有効期限タイマーがそのメッセージから再始動します。
• メールボックスごとに格納域のサイズを変えることができます。デフォルト以外のサイズを割り当てる際は、メールボックスの用途を検討してください。すべてのメールボックスの合計が、システムに許容される最大格納域を超えることはできません。システムにおけるメールボックスの格納域の容量については、 プロンプト ファイルの録音を参照してください。また、設定されている格納域の容量を表示するには、 show voicemail usage コマンドを使用します。
メールボックスの設定
メールボックスを設定するには、次の手順に従ってください。
前提条件
この手順を使用する前に、ボイスメールボックスを割り当てるユーザおよびグループの設定が完了していることを確認します。ユーザおよびグループをまだ作成していない場合は、 ユーザの追加と変更または グループの追加と変更を参照してください。
この手順に必要なデータ
システム全体のメールボックスのデフォルト値は、インストール プロセスで設定されています。必要に応じて、特定のメールボックスに関する次の値を変更します。
• メールボックス サイズ
• 有効期限(日数)
• メッセージ サイズ
デフォルト値を表示するには、 show voicemail limits コマンドを使用します。システム全体のメールボックスのデフォルト値の詳細については、システム全体のボイスメール パラメータの設定を参照してください。
概略手順
1. config t
2. voice mailbox owner name [ size seconds ]
3. description " text "
4. enable
5. expiration time days
6. greeting { alternate | standard }
7. mailboxsize seconds
8. messagesize seconds
9. tutorial
10. zerooutnumber " number "
11. end
12. exit
13. show voicemail { detail { mailbox | user } name | limits | mailboxes [ idle days ] | usage | users }
14. copy running-config startup-config
詳細手順
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ステップ 1 |
config t
se-10-0-0-0# config t |
設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
voice mailbox owner name [ size seconds ]
se-10-0-0-0(config)# voice mailbox owner user3 se-10-0-0-0(config)# voice mailbox owner sales |
name 値、および格納域のサイズの値として seconds を持つメールボックスを作成し、メールボックス設定モードを開始します。 このコマンドは、ユーザの名前と内線番号( username コマンドを使用して設定します)を、ボイスメールボックスにマッピングします。 |
ステップ 3 |
description “ text ”
se-10-0-0-0(config-mailbox)# description “User 3 mailbox” |
(オプション)メールボックスの説明を入力します。テキストは二重引用符で囲みます。 |
ステップ 4 |
enable
se-10-0-0-0(config-mailbox)# enable |
新しいメールボックスをアクティブにするか、無効なメールボックスを再びアクティブにします。 |
ステップ 5 |
expiration time days
se-10-0-0-0(config-mailbox)# expiration time 10 |
メールボックスにメッセージを格納する日数を設定します。デフォルトは 30 日です。 この値は、システム全体の有効期限よりも優先されます。 |
ステップ 6 |
greeting { alternate | standard }
se-10-0-0-0(config-mailbox)# greeting standard |
発信者がメールボックスに到達したときにどのグリーティングを使用するかを指定します。メールボックス所有者は、Telephone User Interface(TUI; 電話ユーザ インターフェイス)から標準グリーティングとオプション グリーティングを録音できます。ユーザがメッセージを録音していない場合は、デフォルトの録音が使用されます。
(注) Cisco Unity Express 7.1 から、greeting コマンド用の追加オプションを利用できるようになりました。「複数のグリーティングの設定」を参照してください。
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ステップ 7 |
mailboxsize seconds
se-10-0-0-0(config-mailbox)# mailboxsize 300 |
メールボックスの格納域のサイズを秒単位で指定します。これは、ステップ 2 に示した size パラメータと同じです。 |
ステップ 8 |
messagesize seconds
se-10-0-0-0(config-mailbox)# messagesize 120 |
着信メッセージの最大サイズを秒単位で指定します。 |
ステップ 9 |
tutorial
se-10-0-0-0(config-mailbox)# tutorial |
電話ユーザがボイスメール システムに最初にログインしたときに、メールボックス チュートリアル プログラムを有効にします。デフォルトでは有効になっています。メールボックスの設定後に tutorial コマンドを有効にすると、チュートリアルが再び開始されますが、その際、ユーザの以前の選択が確認されます(選択は消去されません)。チュートリアルを無効にするには、 no tutorial コマンドを使用します。 |
ステップ 10 |
zerooutnumber “ number ”
se-10-0-0-0(config-mailbox)# zerooutnumber “2100” |
発信者がユーザのメールボックスに転送された後でオペレータに連絡するために「0」を押したときに発信者を転送する内線番号を指定します。 |
ステップ 11 |
end
se-10-0-0-0(config-mailbox)# end |
メールボックス設定モードを終了します。 |
ステップ 12 |
exit
se-10-0-0-0(config)# exit |
設定モードを終了します。 |
ステップ 13 |
show voicemail { detail { mailbox | user } name | limits | mailboxes [idle days] | usage | users }
se-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox sales se-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox user1 se-10-0-0-0# show voicemail detail user user3 se-10-0-0-0# show voicemail limits se-10-0-0-0# show voicemail mailboxes se-10-0-0-0# show voicemail mailboxes idle 5 se-10-0-0-0# show voicemail usage se-10-0-0-0# show voicemail users |
ボイスメールボックスのプロパティを表示します。 • detail :指定したユーザ ID のユーザに対して設定されたメールボックスの詳細を表示します。グループ メールボックスでは、メールボックスの所有者ではなく、メールボックスの名前になります。ユーザがグループ メールボックスの所有者である場合は、ユーザの個人用メールボックスとグループ メールボックスの両方の詳細が表示されます。 • limits :すべてのメールボックスのデフォルト値が表示されます。 • mailboxes :設定されたすべてのメールボックスと、その現在のメールボックス格納域のステータスが表示されます。 idle パラメータは、指定された日数またはそれ以上にわたって非アクティブになっていたメールボックスを表示します。 • usage :システムのボイスメールの使用容量または設定容量が表示されます。 • users :ローカル ボイスメール ユーザが一覧表示されます。 |
ステップ 14 |
copy running-config startup-config
se-10-0-0-0# copy running-config startup-config |
コンフィギュレーションの変更部分をスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
例
次の例では、ユーザのメールボックスが設定され、 show コマンドの出力が表示されます。
se-10-0-0-0(config)# voice mailbox owner user3
se-10-0-0-0(config-mailbox)# description "User 3 mailbox"
se-10-0-0-0(config-mailbox)# expiration time 10
se-10-0-0-0(config-mailbox)# greeting alternate
se-10-0-0-0(config-mailbox)# mailboxsize 480
se-10-0-0-0(config-mailbox)# messagesize 120
se-10-0-0-0(config-mailbox)# no tutorial
se-10-0-0-0(config-mailbox)# zerooutnumber “2100”
se-10-0-0-0(config-mailbox)# enable
se-10-0-0-0(config-mailbox)# end
se-10-0-0-0(config)# exit
se-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox user3
Owner: /sw/local/users/user3
Description: User 3 mailbox
Mailbox Size (seconds): 480
Message Size (seconds): 120
Created/Last Accessed: Oct 15 2003 19:31:15 PST
se-10-0-0-0# show voicemail limits
Default Mailbox Size (seconds): 3000
Default Caller Message Size (seconds): 60
Maximum Recording Size (seconds): 900
Default Message Age (days): 30
System Capacity (minutes): 3600
Default Prompt Language: en_ENU
Maximum Broadcast Size (seconds): 300
Broadcast Message Age (days): 30
Broadcast Message MWI: disabled
Mandatory Message Expiry: disabled
Mailbox Selection: last-redirect
se-10-0-0-0# show voicemail mailboxes
OWNER MSGS NEW SAVE DEL BCST FUTR MSGTIME MBXSIZE USED
user1 16 16 0 0 4 1 3000 3000 100%
user2 16 16 0 0 4 0 3000 3000 100%
user3 16 16 0 0 4 2 3000 3000 100%
user4 16 16 0 0 4 1 3000 3000 100%
se-10-0-0-0# show voicemail mailboxes idle 3
OWNER IDLE MSGS MSGTIME MBXSIZE
se-10-0-0-0# show voicemail mailboxes idle 20
OWNER IDLE MSGS MSGTIME MBXSIZE
se-10-0-0-0# show voicemail detail user user3
"/sw/local/users/user3" User 3 mailbox
-- Mailboxes accessible --
se-10-0-0-0# show voicemail usage
general delivery mailboxes: 0
capacity of voicemail (minutes): 6000
allocated capacity (minutes): 8.0
message time used (seconds): 0
average message length (seconds): 0.0
greeting time used (seconds): 0
average greeting length (seconds): 0.0
total time used (seconds): 0
total time used (minutes): 0.0
percentage used time (%): 0
複数のグリーティングの設定
バージョン 7.1 から、複数のグリーティングを設定できるようになりました。これらのグリーティングは、次の 3 つのカテゴリに分類されます。
• 標準グリーティング
• オプション グリーティング
このカテゴリには、次のタイプのグリーティングがあります。
– 代理
– 会議
– 休暇
– 長期不在
• 状態ベースのグリーティング
このカテゴリには、次のタイプのグリーティングがあります。
– 通話中
– 時間外
– 内線
デフォルトでは、標準グリーティングが有効になっていて、オプション グリーティングまたは状態ベースのグリーティングのいずれも有効ではありません。標準グリーティングは常に有効になっていますが、オプション グリーティングのいずれかを有効にした場合は、そのタイプが標準グリーティングや状態ベースのグリーティングよりも優先されます。
状態ベースのグリーティングのいずれか、またはすべてを有効にできます。これらのグリーティングは、オプション グリーティングが有効になっていない場合に、次のような状況で再生されます。
• システムが通話中の場合は、通話中グリーティングが再生されます。通話中グリーティングが有効になっていると、他の状態ベースのグリーティングよりも優先されます。
• 営業時間外の間は、時間外グリーティングが再生されます。
• 内線番号からの通話の場合は、内線グリーティングが再生されます。
標準グリーティング以外のグリーティングは、有効にするときに、グリーティングの終了日を指定することもできます。
また、すべてのグリーティングに対して次の操作を実行できます。
• グリーティングのソースを設定する。
• グリーティングをアップロードする。
グリーティングのソースを次のいずれかに設定します。
• システム グリーティング
これはシステムに付属のグリーティングで、システム プロンプトで構成されます。
• ユーザ録音
これはユーザによって録音およびアップロードされたグリーティングです。有効になっているかどうかにかかわらず、録音できます。
• なし
これは空のグリーティングで、グリーティングを再生しない場合に選択できます。
デフォルトのソースは、ユーザが録音したカスタム グリーティングです。カスタム グリーティングが有効になっているときにユーザ録音が用意されていない場合は、システム グリーティングが再生されます。
概略手順
1. configure terminal
2. voice mailbox owner name
3. greeting {alternate | meeting | vacation | extended-absence | busy | internal | closed } { enable | enable until month month day day time hh : mm } recording-type {user-recording | none | system-default}
4. exit
5. voicemail default biz-schedule name
6. end
7. voicemail mailbox copy owner owner greeting { alternate | meeting | vacation | extended-absence | busy | internal | closed } url url username username password password
8. voicemail mailbox delete owner owner greeting { alternate | meeting | vacation | extended-absence | busy | internal | closed } user-recording
9. show voicemail detail mailbox name
詳細手順
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ステップ 1 |
configure terminal
se-10-0-0-0# configure terminal |
設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
voice mailbox owner name
se-10-0-0-0(config)# voicer mailbox owner user-8 |
メールボックス設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
greeting { alternate | meeting | vacation | extended-absence | busy | internal | closed } { enable | enable until month month day day time hh : mm | recording-type { user-recording | none | system-default }
se-10-0-0-0(config-mailbox)# greeting alternate enable until month 10 day 22 time 22:00 |
オプションで次の操作を実行できるように、メールボックス設定モードを開始します。 • グリーティングを有効にする。 • グリーティングに終了日を指定して有効にする。 • グリーティングのソースを設定する。 |
ステップ 4 |
exit
se-10-0-0-0(config-mailbox)# exit |
設定モードに戻ります。 |
ステップ 5 |
voicemail default biz-schedule name
se-10-0-0-0(config)# voicemail default biz-schedule standard-schedule |
ボイスメール システムのデフォルトの営業時間スケジュールを指定します。 |
ステップ 6 |
end
se-10-0-0-0(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 7 |
voicemail mailbox copy owner owner greeting { alternate | meeting | vacation | extended-absence | busy | internal | closed } url url username username password password
se-10-0-0-0# voicemail mailbox copy owner user-8 greeting alternate url http:\\domain.com\folder\file.doc username admin-2 password my-pass |
(オプション)グリーティングをアップロードします。 |
ステップ 8 |
voicemail mailbox delete owner owner greeting { alternate | meeting | vacation | extended-absence | busy | internal | closed } user-recording
se-10-0-0-0# voicemail mailbox delete owner user-8 greeting vacation |
(オプション)グリーティングのユーザ録音を削除します。 |
ステップ 9 |
show voicemail detail mailbox name
se-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox user-8 |
(オプション)メールボックスに関する情報を表示します。 |
例
次の例は、 show voicemail detail mailbox コマンドのサンプル出力を示しています。
se-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox user1
Owner: /sw/local/users/user1
Allow login without pin: yes - from any phone number
Mailbox Size (seconds): 3000
Message Size (seconds): 60
Greeting: standard, vacation, busy
Created/Last Accessed: Nov 05 2003 04:38:28 GMT+00:00
PINless メールボックス アクセスの設定
Cisco Unity Express 3.2 には、オプションの PINless ボイスメール機能が搭載されています。ユーザは、この機能を使用して、PIN を使用せずにメールボックスにログインできます。PINless ボイスメール アクセスには、次の 2 つのモードがあります。
• ボイスメールへの PINless アクセスを、ボイスメールボックスの所有者に対して設定されている内線番号か、E.164 番号からだけに制限する。ユーザのファックス番号からの PINless ログインはできません。
• 任意の電話番号からの PINless アクセスを許可する。
(注) どちらの場合でも、意図した受信者以外の人が、PINless アクセスが可能なように設定されたボイスメールボックス内のメッセージを聞くことができます。
前提条件
Cisco Unity Express 3.2 以降のバージョン
TUI および PINless ログイン
その所有者のプライマリ内線番号だけから PINless アクセスできるように設定されたメールボックスには、所有者のユーザ ID や PIN を入力せずにその電話からアクセスできます。しかし、他の内線番号からそのメールボックスにアクセスした場合、その所有者のユーザ ID と PIN の両方が必要になります。これらを入力するためのメニューを呼び出すには、メイン メールボックス メニューで「*-*」を押す必要があります。
どの電話からも PINless アクセスできるように設定されたメールボックスでは、所有者のプライマリ内線番号からアクセスする際に、ユーザ ID も PIN も不要です。しかし、他の電話からアクセスした場合、所有者のユーザ ID が必要です。これを入力するためのメニューを呼び出すには、メイン メールボックス メニューで「*-*」を押す必要があります。
発信通知
発信通知時に、ユーザは PIN を入力してメールボックスにログインできます。そのメールボックスに対して、任意の電話からの PINless ログインが設定されている場合、発信通知時に何も入力せずに直接メールボックスにアクセスできます。ユーザの内線番号だけからの PINless ログインが設定されている場合は、通知時に、通知がユーザの設定済み電話のいずれかに対するものでない場合、メールボックスにログインするには PIN を入力する必要があります。
PIN の有効期限
PINless ログインが設定されている場合、PIN の有効期限は適用されません。ユーザの電話からの PINless ログインが有効になっている場合、PIN の有効期限が適用されるのは、メールボックスの所有者の内線番号以外の内線番号からメールボックスにログインする場合だけです。ただし、これは個人用メールボックスだけに適用されます。PIN の有効期限を、PINless 設定および AVT と同時に設定する方法については、Administration Via Telephoneを参照してください。
アカウント ロックアウト、メールボックス使用中、メールボックス無効
アカウント ロックアウト、メールボックス使用中、メールボックス無効は、PINless 設定にかかわらず適用されます。
Administration Via Telephone
PINless ログインは、個人用メールボックスだけに適用され、Administration Via Telephone(AvT)には適用されません。AvT にログインする際には、ユーザは必ず内線番号と PIN の両方を入力する必要があります。
ユーザの PIN の有効期限が切れている場合、PIN を変更するまでユーザは AvT にログインできません。ただし、AvT によってその入力を求められることはなく、メールボックスが PINless に設定されている場合、ボイスメールボックスにアクセスする際に PIN を変更するように求められることはありません。これらの状況では、次の 3 つのオプションからいずれかの方法を使用して PIN を手動で変更する必要があります。
• CLI コマンド username [name] pin [ digits ]
• GUI の [User Profile] ページ
• TUI([Setup Options] > [Personal Settings])
チュートリアル
ユーザがメールボックスにログインし、チュートリアルを実行する場合、PINless ログインが設定されている場合でも、チュートリアル機能により、常に PIN の設定が求められます。
VoiceViewExpress および PINless ログイン
PINless ユーザがプライマリ内線番号から VoiceViewExpress にアクセスする場合、直接ホーム ページに移動します。そのユーザが他の電話番号から VoiceView にアクセスしている場合は、自動入力メールボックス ID を削除する必要があります。そのためには、電話が登録されているメールボックスのホーム ページに移動し、「logout」ソフトキーを押してログイン ページを表示します。ここで、任意の電話からの PINless ボイスメールが設定されていない限り、自身のユーザ ID と PIN を入力する必要があります。
PINless ログインを無効にする際のボイス メッセージ
メールボックスに対する PINless ログインを無効にする場合、次の新しいボイス メッセージが生成され、メールボックスに格納されます。
「Your mailbox was enabled to login without password and later it was disabled. If you have any questions contact the system administrator.」
任意の電話からの PINless ログインから、ユーザの電話からの PINless ログインに変更する際のボイス メッセージ
ボイスメールボックスの設定を、任意の電話からの PINless ログインから、ユーザの電話からの PINless ログインに変更する場合、次のメッセージが生成されます。
「Your mailbox was enabled to login without password from any phone and later it was disabled. If you have any questions contact the system administrator.」
メールボックスに対する PIN ログインの動作を変更するには、login pinless コマンドを使用します。
Cisco Unity Express の config-mailbox モードを開始し、次のコマンドを入力します。
[no|default] login pinless {subscriber-phones | anyphone}
no login pinless... コマンドを実行すると、ユーザのボイスメールボックスへのアクセスに PIN の入力が必要になります。
default login pinless... コマンドには、no login pinless... コマンドと同じ効果があります。ボイスメールボックスにアクセスするにはデフォルトで PIN が必要なためです。
login pinless subscriber-phones コマンドを使用すると、発信者は、ユーザの設定された内線番号、E.164、またはファックス番号から、PIN を入力せずにボイスメールボックスにアクセスできます。これらの発信元以外から発信した場合は、PIN の入力が必要になります。
login pinless any-phone コマンドを使用すると、すべての発信者が PIN を入力せずにボイスメールボックスにアクセスできます。
(注) このコマンドは GDM の設定の下に表示されますが、個人用メールボックスでだけ有効です。GDM の設定でコマンドの使用を試みると、エラー メッセージが表示されます。
se-10-0-0-0(config-mailbox)# no login pinless subscriber-phones
メールボックスの詳細を表示するための、Cisco Unity Express EXEC モードの次のコマンドでも、PINless ログインの設定が表示されます。
show voicemail detail mailbox [owner]
Owner: /sw/local/users/cjwhite
Allow login without pin: [no |
yes - from subscriber's phone numbers |
yes - from any phone number]
Mailbox Size (seconds): 3000
Message Size (seconds): 60
Created/Last Accessed: Jun 05 2007 17:06:07 PDTumber: 1
ボイスメールボックスのロック解除
メールボックスがロックされた場合、電話ユーザには、メールボックスが使用できないことを知らせるメッセージが再生されます。メールボックスのロックを解除するには、 voice mailbox unlock コマンドを使用します。
Cisco Unity Express EXEC モードで開始し、次のコマンドを入力します。
voice mailbox unlock { owner name | telephonenumber tel-number }
name |
メールボックス所有者の名前 |
tel-number |
メールボックスの内線番号または電話番号 |
se-10-0-0-0# voice mailbox unlock owner user3
se-10-0-0-0# voice mailbox unlock telephonenumber 50174
このコマンドは、[Voice Mail] > [Mailboxes] を選択して [Unlock] アイコンをクリックする GUI 操作に相当します。
メッセージ ウェイティング インジケータの更新
ユーザの電話機にある MWI ライトは、メールボックスのボイス メッセージ ステータスと同期がとれなくなる場合があります。この状況が発生すると、メールボックスに新しいメッセージがないのに MWI ライトが点灯する、またはメールボックスに新しいメッセージがあるのに MWI ライトが点灯しない、といった現象が起きることがあります。
MWI ライトを更新して、メールボックス メッセージ ステータスと MWI ライトの同期をとるには、 mwi refresh all コマンドまたは mwi refresh telephonenumber コマンドを使用します。ユーザへのメッセージがなければ、MWI はオフになります。ユーザへのボイス メッセージがあれば、MWI ライトはオンになります。
Cisco Unity Express EXEC モードで開始し、次のコマンドを入力します。
mwi refresh all
または、
mwi refresh telephonenumber tel-number
ここで、 tel-number は特定の内線の電話番号です。
se-10-0-0-0# mwi refresh all
se-10-0-0-0# mwi refresh telephonenumber 50174
このコマンドは、[Voice Mail] > [Message Waiting Indicators] > [Refresh] を選択して [Refresh All] または [Refresh Selected] アイコンをクリックする GUI 操作に相当します。
アナウンス専用メールボックスの設定
バージョン 7.1 から、アナウンス専用メールボックスを設定できるようになりました。これらのメールボックスは、ユーザ グリーティングを再生し、通話だけを切断します。発信者からのメッセージの保存やメッセージの送信はできません。
アナウンス専用メールボックスを使用すると、次のことが可能になります。
• 録音や削除など、個人用メールボックスのグリーティングで実行可能な操作を実行できます。
• 複数グリーティング機能で採用された新しいグリーティング タイプをすべて使用できます。詳細については、「複数のグリーティングの設定」を参照してください。
• 共用メールボックスをアナウンス専用メールボックスとして設定できます。
また、アナウンス専用メールボックスには、次の特徴があります。
• everyone リスト(9999)に含めることはできません。
• メールボックス ライセンスに対してカウントされます。
• 作成時のデフォルトのサイズは 5 分ですが、デフォルト サイズは後で変更できます。
アナウンス専用メールボックスはメッセージを送受信できないため、次のことはできません。
• 同報リストの作成
• 通知デバイスの設定
そのため、アナウンス専用メールボックスでは、次のことはできません。
• アナウンス専用メールボックス宛てのメッセージの送信
• 通知のカスケード
• ブロードキャスト メッセージの受信
アナウンス専用メールボックスには、TUI、VVE、または IMAP のいずれかを使用してログインできます。ただし、アナウンス専用メールボックスにはメッセージが格納されないため、IMAP を使用してアナウンス専用メールボックスにログインする理由はありません。
次の機能は、個人用メールボックスでだけ使用でき、アナウンス専用メールボックスでは使用できません。
• メッセージの有効期限
• メッセージ サイズ
• ファックスの設定
次の操作は、TUI および VVE で個人用メールボックスに対してだけ実行でき、アナウンス専用メールボックスに対しては実行できません。
• 新規、保存済み、削除済みメッセージの再生
• メッセージの送信
• 設定リストや通知デバイスなどのメッセージ パラメータの設定
概略手順
1. configure terminal
2. voice mailbox owner name type announcement-only [ size seconds ]
3. end
4. show voicemail detail mailbox name
詳細手順
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ステップ 1 |
configure terminal
se-10-0-0-0# configure terminal |
設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
voice mailbox owner name type announcement-only [size seconds ] se-10-0-0-0(config)# voice mailbox owner user-8 type announcement-only size 60 |
メッセージを残すために使用できないメールボックスを作成します。アナウンスを作成するためだけに使用します。 |
ステップ 3 |
end
se-10-0-0-0(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 4 |
show voicemail detail mailbox name
se-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox user-8 |
(オプション)メールボックスに関する情報を表示します。 |
例
次の例は、 show voicemail detail mailbox コマンドのサンプル出力を示しています。
e-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox User-8
Owner: /sw/local/users/User-8
Description: User1 mailbox
Allow login without pin: no
Mailbox Size (seconds): 300
通話フローのカスタマイズ設定
バージョン 7.1 から、通話中に発信者が押したキーに応答して通話フローを進行する方法をカスタマイズできるようになりました。各メールボックスに対し、メールボックスの所有者またはシステム管理者は、発信者によるキー入力に対して次のアクションのいずれかを割り当てることができます。
• 別の番号への通話の転送
• オペレータへの接続
• 入力の無視
• グリーティングの繰り返し
• 終了メッセージの再生
• グリーティングのスキップ
• ユーザ サインインへの移行
これらのアクションは、0 ~ 9 の数字、アスタリスク(*)、シャープ記号(#)など、ユーザによる 1 桁の入力に対してだけ割り当てることができます。
また、発信者通話フロー規制テーブルを設定することで、発信者入力機能の使用を規制することもできます。
概略手順
1. configure terminal
2. voice mailbox owner name
3. caller-flow caller-input input { ignore | repeat-greeting | say-goodbye | skip-greeting |subscriber-signin | transfer-to E164Phone | transfer-operator }
4. exit
5. voicemail conversation caller caller-flow restriction-table restriction-tablename
6. end
7. show voicemail detail mailbox name
8. show voicemail conversation caller caller-flow restriction-table
9. show running-config
詳細手順
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ステップ 1 |
configure terminal
se-10-0-0-0# configure terminal |
設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
voice mailbox owner name
se-10-0-0-0(config)# voicer mailbox owner user-8 |
メールボックス設定モードを開始します。 |
ステップ 3 |
caller-flow caller-input input { ignore | repeat-greeting | say-goodbye | skip-greeting | subscriber-signin | transfer-to E164Phone | transfer-operator }
se-10-0-0-0(config-mailbox)# caller-flow caller-input 6 subscriber-signin |
このメールボックスで使用する、指定した発信者入力に対する通話フローを指定します。 |
ステップ 4 |
exit
se-10-0-0-0(config-mailbox)# exit |
設定モードに戻ります。 |
ステップ 5 |
voicemail conversation caller caller-flow restriction-table r estriction-tablename se-10-0-0-0(config)# voicemail conversation caller caller-flow restriction-table call-flow restriction |
(オプション)通話フローを通じた着信転送の範囲を制限する規制テーブルを設定します。 |
ステップ 6 |
end
se-10-0-0-0(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 7 |
show voicemail detail mailbox name
se-10-0-0-0# show voicemail detail mailbox user-8 |
(オプション)メールボックスに関する情報を表示します。 |
ステップ 8 |
show voicemail conversation caller caller-flow restriction-table
se-10-0-0-0# show voicemail conversation caller caller-flow restriction-table |
(オプション)通話フローを通じた着信転送の範囲を制限する規制テーブルに関する情報を表示します。 |
ステップ 9 |
show running-config
se-10-0-0-0# show running config |
(オプション)実行コンフィギュレーション ファイルを表示します。 |
例
次のコマンドの出力例については、「例」を参照してください。
• show voicemail detail mailbox
• show voicemail conversation caller caller-flow restriction table
• show running-config
システム全体のボイスメール パラメータの設定
システム全体に適用される次のパラメータは、すべてのボイスメールボックス用に設定可能です。
• 容量:システム内のすべてのメールボックスに許可されている格納時間の合計(単位:時間)。工場出荷時のデフォルトは、システムに許容される最大容量です。
• メッセージ有効期限の強制適用:この機能を有効にすると、すべてのユーザは、メッセージの有効期限が切れたときにボイスメール メッセージを削除する必要があります。ユーザは、メッセージを保存できなくなります。デフォルトでは、メッセージ有効期限の強制適用が無効になっています。
システムでメッセージ有効期限の強制適用を有効にすると、TUI で期限切れのメッセージを保存または再保存できなくなります。
メッセージ有効期限は、メッセージが前回保存された時間ではなく、メッセージの配信時間を使用して計算されます。
自分自身に対するメッセージの転送は許可されません。
メッセージ有効期限の強制適用を有効にするには、 voicemail message mandatory-expiry コマンドまたは [Defaults] > [Voice Mail] GUI オプションを使用します。
• 有効期限:メッセージがメールボックスに保持される日数。ユーザがボイスメールボックスにログインすると、期限切れのすべてのメッセージを示すメッセージが再生されます。メッセージ有効期限の強制適用機能が無効な場合、ユーザは各メッセージを保存、スキップ、または削除できます。工場出荷時のデフォルト値は 30 日です。
• 言語:ボイスメール プロンプトに使用される言語。使用可能な言語のリストについては、『 Release Notes for Cisco Unity Express 』を参照してください。デフォルト値は、インストールした言語パッケージによって決定されます。CLI コマンドを使用して変更することはできません。
• メールボックス サイズ:メールボックス内のボイス メッセージの最長格納秒数。工場出荷時のデフォルト値は、最大格納容量をメールボックスの最大数(個人用および共用)で割ることによって決定されます。
• メッセージ長:メールボックス内の保存メッセージ 1 件あたりの最長秒数。工場出荷時のデフォルトは 60 秒です。
• 録音時間:ユーザの録音メールボックス グリーティングの最大時間。有効な値は 10 ~ 3600 秒です。デフォルトは 900 秒です。
• オペレータ内線番号:ボイスメール オペレータの内線番号。
注意 ボイスメールの電話番号と
ボイスメール オペレータの電話番号は、同じ番号にできません。これらの番号が同じである場合、ボイスメール システム内でオペレータを呼び出そうとしたユーザは、再度ボイスメール システムに転送されます。また、オペレータのボタンを押した外部からの発信者もボイスメール システムに接続されます。
• 発信者 ID 情報:着信ボイス メッセージに対する発信者 ID 情報の再生を許可します。デフォルトでは、情報を再生しません。
• ブロードキャスト有効期限:ブロードキャスト メッセージがシステムに保存される期間(日数)。ブロードキャスト メッセージの設定の詳細については、 ブロードキャスト メッセージの設定を参照してください。
• ブロードキャスト メッセージ録音時間:ブロードキャスト メッセージの長さ(秒)。有効な値は 10 ~ 3600 秒です。ブロードキャスト メッセージの設定の詳細については、 ブロードキャスト メッセージの表示を参照してください。
• ブロードキャスト メッセージ MWI ステータス:内線番号がブロードキャスト メッセージを受信したときの MWI ライトの点灯を有効にします。デフォルトでは無効になっています。ブロードキャスト メッセージ MWI ステータスの詳細については、 ブロードキャスト メッセージに対する MWI ライトの有効化を参照してください。
• ボイスメール発信者録音プロンプト:受信者のグリーティングの再生後にメッセージを録音できるよう、発信者に対するプロンプトの再生を有効にします。プロンプト メッセージは、「Record your message at the tone. When you are finished, hang up or press # for more options.」です。デフォルトでは、プロンプトが再生されます。
• メールボックスの選択:着信ボイス メッセージを保存するメールボックス。このオプションは、元の送信先番号(OCN)または最後にリダイレクトされた番号(LRD)です。LRD がデフォルトのオプションです。
たとえば、発信者 A がユーザ B の内線番号を呼び出し、その通話がユーザ C に転送され、ユーザ C は電話に応答しなかったとします。その通話は、ボイスメールに転送されます。ユーザ B の内線番号は OCN で、ユーザ C の内線番号は LRD です。システムに OCN オプションが設定されている場合、システムはユーザ B のメールボックスにメッセージを保存します。システムに LRD オプションが設定されている場合、システムはユーザ C のメールボックスにメッセージを保存します。
(注) 次のオプションを選択した場合は、メールボックスの選択オプションが機能しません。
-- 2 つの Cisco Unity Express モジュールをネットワーク化する Cisco Unified CME システム上の OCN オプション
-- ボイスメール プロファイルが設定されていない 2 つの Cisco Unity Express モジュールをネットワーク化する Cisco Unified Communications Manager システム上の OCN オプション
-- 2 つの Cisco Unity Express モジュールをネットワーク化する Cisco Unified Communications Manager システム上の LRD オプション
[Defaults] > [Voice Mail] GUI オプションでも、メールボックスの選択が設定されます。
• ボイスメールボックス マスク(Cisco Unified Communications Manager に限る)
Cisco Unity Express は、Cisco Unified Communications Manager でサポートされるボイスメールボックス マスク機能を使用します。
Cisco Unity Express で、この機能を使用するための設定は必要ありません。
Cisco Unified Communications Manager でボイスメールボックス マスクが設定された場合、Cisco Unified Communications Manager は、Cisco Unity Express に送信する前に番号にマスクを適用します。Cisco Unity Express は、この番号を使用して、リダイレクトされた着信通話に対して正しいメールボックスを見つけます。
たとえば、電話番号 7510 に通話が着信し、Cisco Unity Express ボイスメールにリダイレクトされたとします。
– Cisco Unified Communications Manager でボイスメールボックス マスクが設定されていない場合、Cisco Unity Express は 7510 のメールボックスを見つけようとします。
– Cisco Unified Communications Manager に 222555XXXX などのボイスメールボックス マスクが設定されている場合、Cisco Unified Communications Manager は、Cisco Unity Express に番号 2225557510 を送信し、Cisco Unity Express は 2225557510 のメールボックスを探します。
これらのパラメータの設定方法については、すべてのボイスメールボックスに対するシステム全体のボイスメール パラメータの設定を参照してください。特定のメールボックスのメールボックス サイズ、メッセージ長、および有効期限に別の値を設定する方法については、メールボックスの設定を参照してください。
すべてのボイスメールボックスに対するシステム全体のパラメータの設定に加えて、次の事項を制御するその他のシステム全体の一般的なボイスメール パラメータも設定できます。
• 発信者が、先にオペレータに転送されることなく、同じユーザまたは異なるユーザに対して複数のボイス メッセージを残すことができるかどうか。
• ユーザが、ログイン中に共用メールボックス(GDM)の新しいメッセージの要約を再生できるかどうか。
• TUI を使用してメッセージを取得するときに、ユーザに対してどのメッセージ プロパティを再生するか。
• すべての機能に対して、システム レベルでボイス メッセージを名前と内線番号のどちらでアドレス指定するか。
システム全体の一般的なボイスメール パラメータを設定する方法については、次の項を参照してください。
• すべてのボイスメールボックスに対するシステム全体のボイスメール パラメータの設定
• 同じセッションで複数のボイス メッセージを残す機能の設定
• ユーザのログイン中のボイスメール要約プロンプトの使用方法の設定
• メッセージ プロパティ(エンベロープ)のカスタマイズの設定
• ボイス メッセージ送信のためのデフォルト アドレス指定の設定
• 「着信メッセージに対する発信者 ID の設定」
すべてのボイスメールボックスに対するシステム全体のボイスメール パラメータの設定
概略手順
1. config t
2. voicemail capacity time minutes
3. voicemail message mandatory-expiry
4. system language preferred xx_YY
5. voicemail default { broadcast expiration time days | expiration time days | language xx_YY | mailboxsize mailboxsize-seconds |
messagesize messagesize-seconds }
6. voicemail operator telephone tel-number
7. voicemail recording time seconds
8. voicemail callerid
9. voicemail conversation caller recording-prompt
10. voicemail mailbox-selection { last-redirect | original-called }
11. exit
12. copy running-config startup-config
13. show voicemail limits
14. show system language
詳細手順
|
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ステップ 1 |
config t
se-10-0-0-0# config t |
設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
voicemail capacity time minutes
se-10-0-0-0(config)# voicemail capacity time 3000 |
システム全体に適用される最大格納域として、すべての設定済みメールボックスに許可する time の値を分単位で設定します。 |
ステップ 3 |
voicemail message mandatory-expiry
se-10-0-0-0# voicemail message mandatory-expiry |
メッセージ有効期限の強制適用を有効にします。 |
ステップ 4 |
system language preferred xx_YY
se-10-0-0-0(config)# system language preferred en_ENU |
ローカルの Cisco Unity Express システムのボイスメール プロンプトで使用するデフォルトの言語を指定します。 • xx_YY : ローカルの Cisco Unity Express システムのボイスメール プロンプトで使用するデフォルトの言語を指定します。使用可能な言語のリストについては、『 Release Notes for Cisco Unity Express 』を参照してください。 |
ステップ 5 |
voicemail default { broadcast expiration time days | expiration time days | language xx_YY | mailboxsize mailboxsize-seconds | messagesize messagesize-seconds }
se-10-0-0-0(config)# voicemail default broadcast expiration time 15 se-10-0-0-0(config)# voicemail default expiration time 30 se-10-0-0-0(config)# voicemail default language en_ENU se-10-0-0-0(config)# voicemail default mailboxsize 300 se-10-0-0-0(config)# voicemail default messagesize 120 |
新しい個別送信メールボックスまたは共用メールボックスのデフォルト値を割り当てます。これらの値は後で、特定のメールボックス用に別の値に変更できます。 • broadcast expiration time days :ブロードキャスト メッセージをシステムに保存できる日数を設定します。 • expiration days :メッセージがメールボックスに保存されてからボイスメール システムによって削除されるまでの日数を設定します。 • language : ローカルの Cisco Unity Express システムのボイスメール プロンプトで使用するデフォルトの言語を指定します。使用可能な言語のリストについては、『 Release Notes for Cisco Unity Express 』を参照してください。 • mailboxsize mailboxsize-seconds :メールボックスに保存されるメッセージの最長秒数を設定します。 • messagesize messagesize-seconds :メールボックスに保存される発信者のメッセージの最長秒数を設定します。 |
ステップ 6 |
voicemail operator telephone tel-number
se-10-0-0-0(config)# voicemail operator telephone 9000 |
tel_number の値をボイスメール オペレータの内線番号として割り当てます。メールボックスの所有者は、ボイスメール システムでボイスメール オペレータにアクセスする際、この内線番号にダイヤルします。この内線番号をグループに割り当てないでください。この内線番号は、自動受付オペレータの内線番号と同じである必要はありません。 |
ステップ 7 |
voicemail recording time seconds
se-10-0-0-0(config)# voicemail recording time 300 |
time の値(秒)を、ボイスメール システムのすべてのグリーティングまたはメッセージの最長録音時間として割り当てます。有効な値は 10 ~ 3600 秒です。デフォルト値は 900 秒です。 |
ステップ 8 |
voicemail callerid
se-10-0-0-0(config)#voicemail callerid |
着信ボイス メッセージの発信者 ID 情報の再生を有効にします。 |
ステップ 9 |
voicemail conversation caller recording-prompt
se-10-0-0-0(config)#voicemail conversation caller recording-prompt |
トーンの後にメッセージを録音できるよう、発信者に対してプロンプトの再生を有効にします。プロンプトの再生を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。 |
ステップ 10 |
voicemail mailbox-selection { last-redirect | original-called }
se-10-0-0-0(config)# voicemail mailbox-selection last-redirect |
転送された通話のメッセージを保存するメールボックスを指定します。 • last-redirect :元の発信者からの通話を受信した内線番号に属するメールボックスにメッセージが保存されます。 • original-called :最初に呼び出された内線番号に属するメールボックスにメッセージが保存されます。 -- 2 つの Cisco Unity Express モジュールをネットワーク化する Cisco Unified Communications Manager システム上の LRD オプション |
ステップ 11 |
exit
se-10-0-0-0(config)# exit |
設定モードを終了します。 |
ステップ 12 |
copy running-config startup-config
se-10-0-0-0# copy running-config startup-config |
コンフィギュレーションの変更部分をスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
ステップ 13 |
show voicemail limits
se-10-0-0-0# show voicemail limits |
システム全体のボイスメール パラメータ値を表示します。 |
ステップ 14 |
show language preferred
se-10-0-0-0# show language preferred |
システムが使用するように設定されている言語や、使用できる言語のリストを表示します。 |
例
次の例は、ボイスメールのパラメータを設定します。
se-10-0-0-0(config)# voicemail capacity time 3000
se-10-0-0-0(config)# voicemail message mandatory-expiry
se-10-0-0-0(config)# voicemail default broadcast message expiration time 10
se-10-0-0-0(config)# voicemail default expiration time 15
se-10-0-0-0(config)# voicemail default language en_ENU
se-10-0-0-0(config)# voicemail mailboxsize 360
se-10-0-0-0(config)# voicemail messagesize 120
se-10-0-0-0(config)# voicemail operator telephone 8000
se-10-0-0-0(config)# voicemail recording time 180
se-10-0-0-0(config)# voicemail callerid
se-10-0-0-0(config)# voicemail mailbox-selection last-redirect
次の例は、 show voicemail limits コマンドの出力結果を示しています。
se-10-0-0-0# show voicemail limits
Default Mailbox Size (seconds): 360
Default Caller Message Size (seconds): 120
Maximum Recording Size (seconds): 180
Default Message Age (days): 15
System Capacity (minutes): 3000
Default Prompt Language: en_ENU
Maximum Broadcast Size (seconds): 300
Broadcast Message Age (days): 15
Broadcast Message MWI: disabled
Mandatory Message Expiry: enabled
Mailbox Selection: last-redirect
発信者の録音プロンプトのステータスを表示するには、 show running-config コマンドを使用します。プロンプトを無効にした場合は、出力に次の行が表示されます。
no voicemail conversation caller recording-prompt
プロンプトが有効な場合、 show running-config の出力結果にはプロンプトのステータスが表示されません。
次の例は、 show system language preferred コマンドの出力結果を示しています。
se-10-0-0-0# show system language preferred
Preferred Language: en_US
次の例は、 show system language installed コマンドの出力結果を示しています。
se-10-0-0-0# show system language installed
it_IT - Italian (Italian language pack) (2.3.0.0)
es_ES - European Spanish (Spanish language pack) (2.3.0.0)
en_US - US English (English language pack) (2.3.0.0)
fr_FR - European French (French language pack) (2.3.0.0)
ga_IE - Gaelic Irish English (Gaelic Irish language pack) (2.3.0.0)
es_CO - Latin American Spanish (Latin American Spanish language pack) (2.3.0.0)
es_MX - Mexican Spanish (Mexican Spanish language pack) (2.3.0.0)
fr_CA - Canadian French (Canadian French language pack) (2.3.0.0)
en_GB - British English (British English language pack) (2.3.0.0)
da_DK - Danish (Danish language pack) (2.3.0.0)
pt_BR - Brazilian Portuguese (Brazilian Portuguese language pack) (2.3.0.0)
de_DE - German (German language pack) (2.3.0.0)
ko_KR - Korean (Korean language pack) (2.3.0.0)
zh_CN - Mandarin Chinese (Mandarin Chinese language pack) (2.3.0.0)
ja_JP - Japanese (Japanese language pack) (2.3.0.0)
同じセッションで複数のボイス メッセージを残す機能の設定
リリース 3.0 以降では、発信者は、先にオペレータに転送されることなく、同じユーザまたは異なるユーザに対して複数のボイス メッセージを残すことができます。
このオプションは、次のいずれかで設定します。
• 3.1 以降のバージョンで使用できる次の 2 つのコマンドを使用する。
– voicemail conversation caller multi-msgs-same-mbx
– voicemail conversation caller multi-msgs-any-mbx
• 発信スクリプトにパラメータとしてオプションを追加する。
コールがボイスメール パイロット番号に着信したときに、voicebrowser.aef スクリプトが呼び出されます。このスクリプトは、内部で login.vxml スクリプトを呼び出します。発信スクリプトのパラメータとして、複数のメッセージを残すオプションを渡すには、voicebrowser.aef の代わりに使用する新しい .aef スクリプトを記述します。これは、login.vxml の代わりに login.jsp を呼び出す点を除いて、既存のスクリプトと同じです。multMsgsSameMbx と multMsgsDiffMbx の 2 つのパラメータが渡されます。このパラメータで、値 0 はオプションが無効であることを示し、値 1 はオプションが有効であることを示します。
上記の両方の方法を使用した場合は、スクリプト パラメータとして渡した値が優先されます。
発信者がメッセージを残す場合は、次のオプションから選択することで、この機能を使用できます。
• 同じメールボックスに別のメッセージを残すオプションが有効になっている場合、発信者には次のプロンプトが再生されます。
「To leave another message for this mailbox, press 1」
発信者が 1 を押すと、メッセージの録音を要求するプロンプトが再生されます。
• 別のメールボックスにメッセージを残すオプションが有効になっている場合、発信者には次のプロンプトが再生されます。
「To leave a message for another mailbox on this system, press 2」
発信者が 2 を押すと、次のことを要求するプロンプトが再生されます。
– システム上のユーザまたは GDM の選択
– メッセージの録音
• 両方のオプションが有効になっている場合、発信者には上記の両方のプロンプトが再生され、次に対応するオプションのプロンプトが再生されます。
両方のオプションが無効になっているか、またはタイム アウトした場合、発信者に入力のプロンプトは再生されず、次のいずれかの処理が実行されます。
• オペレータ番号が設定されている場合は、オペレータに転送されます。
• 切断されます。
前提条件
Cisco Unity Express 3.0 以降のバージョン
概略手順
1. config t
2. voicemail conversation caller multi-msgs-same-mbx
3. voicemail conversation caller multi-msgs-any-mbx
4. end
5. show voicemail conversation {caller | subscriber}
詳細手順
|
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|
ステップ 1 |
config t
se-10-0-0-0# config t |
設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
voicemail conversation caller multi-msgs-same-mbx
se-10-0-0-0(config)# voicemail conversation caller multi-msgs-same-mbx
|
発信者が、同じメールボックスに複数のメッセージを残すことができるようにします。 |
ステップ 3 |
voicemail conversation caller multi-msgs-any-mbx
se-10-0-0-0(config)# voicemail conversation caller multi-msgs-any-mbx
|
発信者が、別のメールボックスに対して複数のメッセージを残すことができるようにします。 |
ステップ 4 |
end
se-10-0-0-0(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 5 |
show voicemail conversation {caller | subscriber}
se-10-0-0-0# show voicemail conversation subscriber
|
(オプション)ボイスメール通話に対して設定された値を表示します。 |
ユーザのログイン中のボイスメール要約プロンプトの使用方法の設定
リリース 3.0 以降では、システム全体にわたる設定オプションを使用して、ユーザが、対応する共用メールボックス(GDM)にある新しいメッセージの要約をログイン中に再生できます。このオプションは、GDM ではなくユーザだけに適用されます。CLI または GUI のいずれかを使用して、このオプションを設定できます。
このオプションは、デフォルトで無効になっています。このオプションを無効にした場合、動作は以前のバージョンと同じになります。3.0 以前では、ユーザが関連付けられた GDM 内に新しいメッセージがあるかどうかを確認するには、メールボックスにログインするときに 9 を押して、個々の GDM にアクセスする必要がありました。
このオプションを有効にすると、ユーザには新規メッセージの数と、緊急メッセージの数を示すプロンプトが聞こえます。GDM に音声名がある場合は、メッセージにその名前が含まれます。それ以外の場合は、メッセージにメールボックスの内線番号が含まれます。それ以降の機能は、以前のバージョンと同じです。
前提条件
Cisco Unity Express 3.0 以降のバージョン
概略手順
1. config t
2. voicemail conversation subscriber play-gdm-summary
3. end
詳細手順
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ステップ 1 |
config t
se-10-0-0-0# config t |
設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
voicemail conversation subscriber play-gdm-summary
se-10-0-0-0(config)# voicemail conversation subscriber play-gdm-summary |
ユーザに関連付けられた、すべての GDM 内の新しいメッセージの要約を表示できるようにします。 |
ステップ 3 |
end
se-10-0-0-0(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
メッセージ プロパティ(エンベロープ)のカスタマイズの設定
リリース 3.0 以降では、TUI を使用してメッセージを取得した場合に、ユーザが聞くメッセージ プロパティなど、ボイスメール メッセージの再生設定をカスタマイズできます。これらのメッセージ プロパティは、一般にメッセージ エンベロープとも呼ばれます。
デフォルトでは、Cisco Unity Express はすべてのメッセージ プロパティを再生します。メッセージ プロパティは、送信者情報、メッセージが送信された日時、受信した日時(メッセージが送信されてから 30 分以上後に受信された場合)、およびメッセージ番号、タイプ、優先度などの詳細から構成されます。この機能では、メッセージの再生をカスタマイズし、送信者、日時、メッセージが送信された曜日に関する情報を除外できます。
カスタマイズできるのは、通常の(新規 / 保存済み / 削除済み)メッセージのメッセージ プロパティだけです。Non-Delivery Receipt(NDR)、Delayed Delivery Receipt(DDR)、およびブロードキャスト メッセージはカスタマイズできません。これらのメッセージを理解するためには、入手可能なすべてのエンベロープ情報が不可欠です。
次の項では、メッセージ プロパティを設定するための、次の 2 つのオプションの設定方法について説明します。
• 通常のボイスメール メッセージに対して、システム全体のメッセージ プロパティ(エンベロープ)の一部だけを再生するように指定する。
• 通常のメッセージに対する、ボイスメールのメッセージ プロパティ(エンベロープ)に曜日情報の再生を含める。
短いメッセージ プロパティだけを含めるかどうかの設定
前提条件
Cisco Unity Express 3.0 以降のバージョン
概略手順
1. config t
2. voicemail conversation subscriber msg-properties brief
3. end
4. show voicemail conversation subscriber
詳細手順
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|
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ステップ 1 |
config t
se-10-0-0-0# config t |
設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
voicemail conversation subscriber msg-properties brief
se-10-0-0-0(config)# voicemail conversation subscriber msg-properties brief
|
送信者情報、日付、および時刻は、システム全体でメッセージ プロパティの再生から除外されます。 |
ステップ 3 |
end
se-10-0-0-0(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 4 |
show voicemail conversation subscriber
se-10-0-0-0# show voicemail conversation subscriber
|
(オプション)現在のメッセージ プロパティ設定を表示します。 |
概略手順
1. config t
2. voicemail conversation subscriber msg-properties day-of-week
3. end
4. show voicemail conversation subscriber
詳細手順
|
|
|
ステップ 1 |
config t
se-10-0-0-0# config t |
設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
voicemail conversation subscriber msg-properties day-of-week
se-10-0-0-0(config)# voicemail conversation subscriber msg-properties day-of-week
|
システム全体で、メッセージ プロパティの再生に曜日情報を含めます。 |
ステップ 3 |
end
se-10-0-0-0(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 4 |
show voicemail conversation subscriber
se-10-0-0-0# show voicemail conversation subscriber
|
(オプション)現在のメッセージ プロパティ設定を表示します。 |
ボイス メッセージ送信のためのデフォルト アドレス指定の設定
リリース 3.0 以前では、すべての機能に対して、ボイス メッセージを名前と内線番号のどちらでアドレス指定するかを、システム レベルで指定できませんでした。リリース 3.0 以降では、デフォルト設定は以前のバージョンと同じで、メッセージを名前でアドレス指定します。
前提条件
Cisco Unity Express 3.0 以降のバージョン
概略手順
1. config t
2. voicemail conversation address-by {extension | name}
3. end
4. show voicemail conversation {caller | subscriber}
詳細手順
|
|
|
ステップ 1 |
config t
se-10-0-0-0# config t |
設定モードを開始します。 |
ステップ 2 |
voicemail conversation address-by {extension | name}
se-10-0-0-0(config)# voicemail conversation address-by extension
|
ボイスメールのアドレス指定動作を設定します。このコマンドは、次の機能のアドレス指定動作を変更します。 • 個々のユーザ メッセージのアドレス指定 • 同報リスト • カスケード • 複数のボイスメール メッセージ |
ステップ 3 |
end
se-10-0-0-0(config)# end |
特権 EXEC モードに戻ります。 |
ステップ 4 |
show voicemail conversation {caller | subscriber}
se-10-0-0-0# show voicemail conversation subscriber
|
(オプション)アドレス指定モードを含めて、ボイスメール通話に対して設定された値を表示します。 |
着信メッセージに対する発信者 ID の設定
Cisco Unity Express では、着信ボイスメール メッセージに対する発信者 ID 情報がサポートされています。
外線からの着信ボイスメール メッセージを受信すると、システムは、関連付けられた発信者 ID 情報をローカル ディレクトリ内のエントリと照合します。一致するものが見つからない場合、発信者 ID を再生するようにシステムが設定されていれば、受信者がメッセージを聞くときに、システムはメッセージ エンベロープにある送信者の電話番号を再生します。発信者 ID 情報を再生するようにシステムが設定されていない場合、システムはメッセージ エンベロープの「Unknown Caller」を再生します。
Cisco Unity Express は、発信者 ID 情報が有効であることを確認しません。その機能は、電話局(CO)と着信トランク設定に依存します。また、ローカル システムは、ローカル Cisco Unity Express ディレクトリに設定されていない Cisco Unified Communications Manager Express 内線番号または Cisco Unified Communications Manager 内線番号に対する発信者 ID 情報を再生します。
デフォルトでは、発信者 ID ステータスは無効になっています。発信者 ID 情報の再生を有効または無効にするには、GUI の [Defaults] > [Voice Mail] オプションまたは後述の CLI コマンドを使用します。
(注) 外線通話は、Cisco Unity Express ユーザ ディレクトリに表示されない電話番号すべてが該当します。外線通話の発信元は、地域の電話会社、IP 電話、または H.323 ゲートウェイです。これらの発信元は、発信者 ID 情報を Cisco Unity Express システムに提供するように設定されている必要があります。
次の各項では、この機能について説明します。
• 「ローカル システムでの発信者 ID の有効化」
• 「ローカル システムでの発信者 ID の無効化」
ローカル システムでの発信者 ID の有効化
着信外線通話のメッセージ エンベロープにある発信者 ID 情報の再生を有効にするには、次の Cisco Unity Express 設定モードのコマンドを使用します。
voicemail callerid
次の例は、ローカル システムで発信者 ID 情報を有効にする方法を示しています。
se-10-0-0-0(config)# voicemail callerid
se-10-0-0-0(config)# exit
ローカル システムでの発信者 ID の無効化
着信外線通話のメッセージ エンベロープにある発信者 ID 情報の再生を無効にするには、次の Cisco Unity Express 設定モードのコマンドを使用します。
no voicemail callerid
次の例は、ローカル システムで発信者 ID 情報を無効にする方法を示しています。
se-10-0-0-0(config)# no voicemail callerid
se-10-0-0-0(config)# exit