Cisco Unity Express のボイスメールおよび自動受付の概要
Cisco Unity Express のボイスメール アプリケーションと自動受付アプリケーションは、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME、以前の名称は Cisco Unified CallManager Express)または Cisco Unified Communications Manager(以前の名称は Cisco Unified CallManager)と連動して、小中規模の企業向けに次の機能を提供します。
• オンサイトまたはリモートの電話ユーザのボイスメールボックスの作成および保守。最大メールボックス数は、ハードウェア モジュールおよび Cisco Unity Express 用に購入したライセンス契約によって異なります。システムの制限については、「ソフトウェア ライセンスおよび工場で設定される制限」を参照してください。
• 発信者が会社の電話番号をダイヤルしたときに再生されるメッセージ、および特定の内線番号または従業員に発信者を案内するプロンプトの録音およびアップロード。
Cisco Unity Express ソフトウェアのインストールおよびアップグレードのガイドラインと手順については、『 Cisco Unity Express Installation and Upgrade Guide 』に説明があります。
管理インターフェイス
Cisco Unity Express には 3 つの管理インターフェイスが用意されています。
• グラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI):このユーザ フレンドリな Web ベースのインターフェイスを使用して、すべてのボイスメール機能および自動受付機能を管理できます。
GUI は、Web ベースのアプリケーションに精通している管理者および Cisco IOS コマンド構造に慣れていない管理者を対象としています。GUI メニューと画面を使用した設定手順については、『 Cisco Unity Express GUI Administrator Guide 』を参照してください。
• コマンドライン インターフェイス(CLI):このテキストベースのインターフェイスには、GUI と同じ管理機能および設定機能があります。インストール、アップグレード、およびトラブルシューティングの機能は、CLI コマンドからに限り使用可能です。管理者は、ルータとの Telnet セッションを介してこのインターフェイスにアクセスします。
CLI は、インストール担当者、リセラー、サポート担当者、その他 Cisco IOS コマンド構造およびルータに精通している人を対象としています。このような人にとっては、CLI を使用してシステムにアクセスした方が GUI を使用するより簡単な場合があります。特に、トラブルシューティング、スクリプト処理、および複数サイトのバルク プロビジョニングに関してはそれが当てはまります。CLI 環境の使用を開始する方法については、 コマンド環境の開始を参照してください。
Cisco Unity Express の CLI コマンドの構造は、Cisco IOS の CLI コマンドと非常に似ています。ただし、Cisco Unity Express の CLI コマンドは Cisco IOS の構成に影響しません。Cisco Unity Express モジュールにログインすると、コマンド環境は Cisco IOS 環境ではなくなります。
Cisco Unity Express でのエラー メッセージには、Cisco IOS 環境でのエラー メッセージと異なるものもあります。
• Cisco Unity Express の Programmatic Interface(PI; プログラマチック インターフェース)では、明確に定義された一連の API とデータ構造が提供されます。これらを外部のソフトウェア システムから呼び出して、Cisco Unity Express システムを設定できます。PI は、Cisco Unity Express 8.0 以降のバージョンでサポートされています。
Cisco Unity Express の PI は、Web サービスとして実装されています。ほとんどの Web サービスがそうであるように、これも通信プロトコルとして HTTP、クライアントとサーバ間の情報交換の手段として XML ドキュメントを使用しています。このサービスは、Representational State Transfer(REST)アーキテクチャに基づくもので、実装に JAX-RS 仕様を使用しています。
Cisco Unity Express の PI では、設定目的のアクセスだけが提供され、以下の機能は提供されません。
– ユーザ ボイスメール アクセス
– 通知の変更
– ソフトウェア アップグレード、バックアップ/復元などの、システム管理関連のタスク
– 工場出荷時のデフォルトへの復元
– レポート
詳細については、『 Cisco Unity Express Programmatic Interface Service Programming Guide 』を参照してください。
GUI および CLI は、IP ネットワーク内の任意の場所にある PC またはサーバからアクセス可能です。GUI にアクセスするには、Microsoft Internet Explorer 6.0 以降のリリースを使用します。Cisco Unity Express は、その他のブラウザをサポートしていません。CLI にアクセスするには、ルータに Telnet 接続してから、 service-module コマンドを使用します。
ユーザ インターフェイス
Cisco Unity Express では、ボイスメールにアクセスするための 3 種類のインターフェイスが提供されます。
• Telephony User Interface(TUI; テレフォニー ユーザ インターフェイス)
ボイスメール ユーザは、電話で TUI にアクセスできます。
• VoiceView Express
VoiceView Express では、ボイスメール機能にアクセスするための簡易 GUI インターフェイスが、選択した Cisco Unified IP Phone 上に提供されます。
• GUI インターフェイス
Cisco Unity Express 8.0 から、ボイスメール ユーザが Cisco Unity Express ボイスメール にアクセスするためのユーザ GUI が使用可能です。ユーザ GUI で使用可能な機能には、次が含まれます。
– グリーティングの作成
– 音声名の録音
– 個人プロファイルおよび GDM プロファイルの変更
– プライベート同報リストの追加と削除
– ボイスメール着信時の通知方法の選択
– Cisco Unity Express での別の番号への通話の転送
その他のリファレンス
この項では、Cisco Unity Express に関するリファレンスを示します。
• 「マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドライン」
• 「Cisco Unity Express 関連マニュアル」
• 「規格」
• 「MIB」
• 「RFC」
• 「シスコのテクニカル サポート」
規格
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この規格でサポートされる新規または変更された規格はなく、この機能による既存の規格に対するサポートの変更もありません。 |
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MIB
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• CISCO-UNITY-EXPRESS-MIB • CISCO-VOICE-CONNECTIVITY-MIB • CISCO-VOICE-APPLICATIONS-OID-MIB • CISCO-PROCESS-MIB • SNMPv2-MIB • IF-MIB • IP-MIB • SYSAPPL-MIB |
選択したプラットフォーム、Cisco IOS リリース、および機能設定に適した MIB を特定およびダウンロードするには、 http://www.cisco.com/go/mibs の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
RFC
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1869 |
SMTP Service Extensions |
1893 |
Enhanced Mail System Status Codes |
2045 |
Multipurpose Internet Mail Extensions Part One: Format of Internet Message Bodies, RFC |
2421 |
Voice Profile for Internet Mail - Version 2 |
2821 |
Simple Mail Transfer Protocol |
2833 |
RTP Payloads for DTMF Digits, Telephony Tones and Telephony Signals |
3261 |
SIP: Session Initiation Protocol |
3501 |
Internet Message Access Protocol - Version 4rev1 |
シスコのテクニカル サポート
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