Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョンのエクステンション モビリティ機能を使用して、エンド ユーザは電話機のモビリティを活用できます。
ユーザ ログイン サービスを使用すると、電話機ユーザは自分の電話機以外の物理的な電話機に一時的にアクセスし、自分の卓上電話機であるかのように、個人設定(ディレクトリ番号、スピード ダイヤル リスト、サービスなど)を利用できます。電話機のユーザは、アクセスした電話機で自分の卓上電話機と同じ個人設定のディレクトリ番号を使用して、コールを発信および受信することができます。
エクステンション モビリティが有効になっている各 Cisco Unified IP Phone は、ログアウト プロファイルで設定されます。エクステンション モビリティが有効になっている電話機にどの電話機ユーザもログインしていない場合の、その電話機のデフォルトのアピアランスは、このプロファイルによって決定されます。少なくとも、このログアウト
プロファイルによって、911 などの緊急サービスにコールできるようになります。単一のログアウト プロファイルを複数の電話機に適用できます。
エクステンション モビリティが有効になっている Cisco Unified IP Phone が起動した後、電話機の [サービス(Services)] 機能ボタンに、エクステンション モビリティのログイン ページを示す、Cisco Unified CME
でホストされるログイン サービス URL が設定されます。Extension Assigner を [Services(サービス)] 機能ボタンに追加するために、機能ボタン固有の設定を行う必要はありません。エクステンション モビリティのオプションは、電話機ユーザが
[Services(サービス)] 機能ボタンを押すと表示されるオプションのリストの最後に表示されます。
電話機ユーザは、[サービス(Services)] ボタンを押して、エクステンション モビリティが有効になっている Cisco Unified IP Phone にログインします。または、Unified CCX エージェントが Unified CCX
Cisco Agent Desktop を使用してログインできます。ユーザの認証と承認は、Cisco Unified CME で実行されます。正常にログインすると、Cisco Unified Cisco Mobility Express は、ユーザー名およびパスワードを照合して、適切なユーザープロファイルを取得し、電話機のログアウトプロファイルをユーザープロファイルに置き換えます。
電話機ユーザがログインすると、サービス URL が Cisco Unified CME によってホストされているログアウト URL をポイントし、電話機にログアウト プロンプトが提供されます。別のデバイスにログインすると、最初のセッションは自動的に閉じられ、新しいデバイスで新しいセッションが開始されます。電話機ユーザーが、どの電話機にもログインしていない場合、電話機ユーザーのディレクトリ番号への着信通話は電話機ユーザーの音声メールボックスに送信されます。
ボタンの外観については、エクステンション モビリティが電話機のボタンにディレクトリ番号を関連付けてから、ログアウト プロファイルまたはユーザープロファイルのスピード ダイヤル番号を関連付けます。ディレクトリ番号が関連付けられる順番は、次のように、回線タイプと呼び出し音の動作に基づきます。最初が通常の呼び出しで、その後、サイレント呼び出し、ビープ音呼び出し、機能呼び出し、モニタ呼び出し、オーバーレイ、スピード
ダイヤルの順になります。プロファイルがダウンロードされる物理的な電話機にあるボタンよりも多い数の番号がプロファイルに含まれている場合、プロファイル内の残りの番号は無視されます。
構成情報については、エクステンションモビリティの有効化を参照してください。