Cisco CallManager アドミニストレーションガイド Release 4.2(1)

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回線グループの設定

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Updated:: 2017年6月9日

回線グループの設定

回線グループの設定では、電話番号が選択される順序を指定します。
Cisco CallManager は、コール分散アルゴリズムおよび Ring No Answer Reversion（RNAR）設定に基づいて、回線グループのアイドルまたは対応可能状態のメンバーに対して、コールを分散します。

回線グループの追加または削除、回線グループへの電話番号の追加、回線グループからの電話番号の削除については、次のトピックを参照してください。

回線グループの検索

ネットワーク内にはいくつかの回線グループが存在することがあるので、Cisco CallManager では、固有の条件を指定して、特定の回線グループを見つけることができます。回線グループを見つける手順は、次のとおりです。

（注） Cisco CallManager Administration では、ブラウザセッションでの作業中は、回線グループの検索設定が保持されます。別のメニュー項目に移動してからこのメニュー項目に戻ってくる場合でも、検索に変更を加えたり、ブラウザを閉じたりしない限り、回線グループの検索設定は保持されます。

手順

ステップ 1 Route Plan > Route/Hunt > Line Group の順に選択します。

Find and List Line Groups ウィンドウが表示されます。

ステップ 2 ドロップダウンリストボックスから、次の条件のいずれかを選択します。

• begins with（前方一致）

• contains（中間一致）

• ends with（後方一致）

• is exactly（完全一致）

ステップ 3 必要に応じて適切な検索テキストを指定し、 Find をクリックします。また、ページごとに表示する項目の数も指定できます。

（注）データベースに登録されているすべての回線グループを検索するには、検索テキストを入力せずに Find をクリックしてください。

検出された回線グループのリストが、回線グループ別に表示されます。

（注）該当する回線グループの横にあるチェックボックスをオンにして、Delete Selected をクリックすると、Find and List Line Groups ウィンドウから複数の回線グループを削除できます。Matching Records タイトルバーにあるチェックボックスをオンにして、Delete Selected をクリックすると、ウィンドウ内のすべての回線グループを削除できます。

ステップ 4 レコードのリストから、検索条件と一致する回線グループをクリックします。

選択した回線グループがウィンドウに表示されます。

関連項目

回線グループの追加

回線グループを追加する手順は、次のとおりです。

始める前に

この手順を実行する場合は、事前に少なくとも 1 つの電話番号を指定しておく必要があります。

手順

ステップ 1 Route Plan > Route/Hunt > Line Group の順に選択します。

ステップ 2 Add a New Line Group をクリックします。

ステップ 3 Line Group Name フィールドに名前を入力します。この名前には、最長 50 文字の英数字を指定することができ、スペース、ピリオド（.）、ハイフン（-）、および下線文字（_）を任意に組み合せて使用することが可能です。各回線グループ名が、そのルートプランに固有の名前であることを確認してください。

ワンポイント・アドバイス回線グループには、内容を簡潔に表す名前を使用してください。通常、CompanynameLocationGroup の形式が、内容を簡潔に表し、回線グループをすばやくかつ簡単に識別できる方式です。たとえば、CiscoDallasAA1 は、Dallas にある Cisco オフィス用の Cisco Access Analog 回線グループを示します。

ステップ 4 適切な設定値を選択します（表24-1 を参照）。

（注）新しい回線グループを追加する前に、新しい回線グループに対して少なくとも 1 つの電話番号を選択しておく必要があります。

ステップ 5 Insert をクリックして、この回線グループを追加します。

関連項目

• 「ルートリストへのルートグループの追加」

• 『 Cisco CallManager システムガイド 』の「ルートプランの概要」

回線グループへのメンバーの追加

新規または既存の回線グループに、メンバーを追加することができます。既存の回線グループにメンバーを追加する手順は、次のとおりです。

始める前に

この手順を実行する場合は、事前に少なくとも 1 つの電話番号を指定しておく必要があります。

手順

ステップ 1 Route Plan > Route/Hunt > Line Group の順に選択します。

ステップ 2 メンバーを追加する先の回線グループを特定します。「回線グループの検索」を参照してください。

ステップ 3 電話番号を特定する必要がある場合は、Route Partition ドロップダウンリストボックスからルートパーティションを選択し、Directory Number Contains フィールドに検索文字列を入力して、 Find をクリックします。パーティションに属する電話番号をすべて検索するには、Directory Number Contains フィールドをブランクのままにして、 Find をクリックします。

Available DN/Route Partition リストボックスに、一致する電話番号のリストが表示されます。

ステップ 4 Available DN/Route Partition リストボックスで追加する電話番号を選択し、 Add to Line Group をクリックして、その電話番号を Selected DN/Route Partition リストボックスへ移動します。この回線グループに追加する各メンバーに対して、この手順を繰り返します。

ステップ 5 Selected DN/Route Partition リストボックスで、新しい電話番号がこの回線グループ内でアクセスされる順序を選択します。順序を変更するには、電話番号をクリックしてから、リストボックスの右側にある上矢印または下矢印を使用して、電話番号を移動します。

ステップ 6 Update をクリックして、新しい電話番号を追加し、この回線グループの電話番号の順序を更新します。

関連項目

• 『 Cisco CallManager システムガイド 』の「ルートプランの概要」

回線グループからのメンバーの削除

新規または既存の回線グループから、メンバーを削除することができます。既存の回線グループから電話番号を削除する手順は、次のとおりです。

手順

ステップ 1 Route Plan > Route/Hunt > Line Group の順に選択します。

ステップ 2 削除する電話番号が入っている回線グループを特定します。「回線グループの検索」を参照してください。

ステップ 3 Selected DN/Route Partition リストボックスで削除する電話番号を選択し、リストボックスの下にある下矢印をクリックして、Removed DN/Route Partition リストボックスへ電話番号を移動します。この回線グループから削除する各メンバーに対して、この手順を繰り返してください。

ステップ 4 メンバーを削除するには、 Update をクリックします。

関連項目

• 『 Cisco CallManager システムガイド 』の「ルートプランの概要」

回線グループの更新

回線グループを更新する手順は、次のとおりです。

始める前に

次の手順を実行する場合は、更新する回線グループが事前に設定されていることを確認してください。

手順

ステップ 1 Route Plan > Route/Hunt > Line Group の順に選択します。

ステップ 2 更新する回線グループを特定します。「回線グループの検索」を参照してください。

ステップ 3 該当するフィールドを更新します（表24-1 を参照）。

ステップ 4 Update をクリックします。

関連項目

• 『 Cisco CallManager システムガイド 』の「ルートプランの概要」

回線グループの削除

回線グループを削除する手順は、次のとおりです。

始める前に

1 つまたは複数のハントリストが参照している回線グループは、削除することができません。回線グループを使用しているハントリストを検索するには、Line Group Configuration ウィンドウの Dependency Records リンクをクリックします。Dependency Records がシステムで使用可能になっていない場合、Dependency Records Summary ウィンドウにメッセージが表示されます。Dependency Records の詳細については、「Dependency Records へのアクセス」を参照してください。使用されている回線グループを削除しようとすると、Cisco CallManager はエラーメッセージを表示します。現在使用中の回線グループを削除する場合は、事前に、次の作業を実行しておく必要があります。

• 回線グループを削除する前に、その回線グループが属しているすべてのハントリストから、その回線グループを削除する。「ルートリストからのルートグループの削除」を参照してください。

ヒント 回線グループとハントパイロットを削除するには、まずハントパイロットを削除し、次にハントリストを削除して、最後に回線グループを削除します。

手順

ステップ 1 Route Plan > Route/Hunt > Line Group の順に選択します。

ステップ 2 削除する回線グループを特定します。「回線グループの検索」を参照してください。

ステップ 3 削除する回線グループの横にあるチェックボックスをオンにして、 Delete Selected をクリックします。

回線グループを削除すると取り消せないことを警告するダイアログボックスが表示されます。

ステップ 4 回線グループを削除するには、 OK をクリックします。削除操作を取り消すには、 Cancel をクリックします。 OK をクリックすると、Cisco CallManager により、回線グループが削除されます。

（注）該当する回線グループの横にあるチェックボックスをオンにして、Delete Selected をクリックすると、Find and List Line Groups ウィンドウから複数の回線グループを削除できます。Matching Records タイトルバーにあるチェックボックスをオンにして Delete Selected をクリックすると、ウィンドウ内の回線グループをすべて削除できます。

関連項目

• 『 Cisco CallManager システムガイド 』の「ルートプランの概要」

回線グループの設定値

表24-1 では、回線グループの設定値について説明します。

表24-1 回線グループの設定値
フィールド	説明
回線グループ情報
Line Group Name	この回線グループの名前を入力します。この名前には、最長 50 文字の英数字を指定することができ、スペース、ピリオド（.）、ハイフン（-）、および下線文字（_）を任意に組み合せて使用することが可能です。各回線グループ名が、そのルートプランに固有の名前であることを確認してください。
RNA Reversion Timeout	コールの応答がない場合や、最初のハントオプション（ Try next member; then, try next group in Hunt List ）が選択されている場合に、この回線グループで次に対応可能またはアイドル状態のメンバー、または次の回線グループに対して、Cisco CallManager がコールの分散を開始するまでの時間を、秒単位で入力します。RNA Reversion Timeout は、回線グループレベルで、すべてのメンバーに適用されます。
Distribution Algorithm	ドロップダウンリストボックスで、回線グループレベルで適用される次の分散アルゴリズムのオプションを選択します。 • Top Down：この分散アルゴリズムを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco CallManager がメンバーに対してコールを分散します。 • Circular：この分散アルゴリズムを選択すると、Cisco CallManager は、アイドルまたは対応可能状態のメンバーに対するコールの分散を、回線グループの（ n +1）番目のメンバーから開始します。 n 番目のメンバーは、Cisco CallManager が最後にコールを延長したメンバーです。 n 番目のメンバーが、回線グループの最後のメンバーの場合、Cisco CallManager は回線グループの先頭からコールの分散を開始します。 • Longest Idle Time：この分散アルゴリズムを選択すると、回線グループでアイドル時間が最長のメンバーから最短のメンバーまで、Cisco CallManager がアイドル状態のメンバーだけにコールを分散します。 • Broadcast：この分散アルゴリズムを選択すると、 Cisco CallManager は、回線グループでアイドルまたは対応可能状態のすべてのメンバーに対して、同時にコールを分散します。Broadcast 分散アルゴリズムの使用に関するその他の制約事項については、 Selected DN/Route Partition フィールドの説明にある注記を参照してください。
ハントオプション
No Answer	任意の分散アルゴリズムに対して、応答のない回線グループのメンバーにコールが分散されている場合に使用する Cisco CallManager のハントオプションを選択します。このオプションは、メンバーレベルで適用されます。ドロップダウンリストボックスから、次のオプションを選択します。 • Try next member; then, try next group in Hunt List：このハントオプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco CallManager がメンバーに対してコールを分散します。分散に失敗した場合、Cisco CallManager はハントリスト内の次の回線グループに対して分散を試行します。 • Try next member, but do not go to next group：このハントオプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco CallManager がメンバーに対してコールを分散します。現在の回線グループの最後のメンバーに到達すると、Cisco CallManager は分散を停止します。 • Skip remaining members, and go directly to next group：このハントオプションを選択すると、この回線グループの最初のメンバーに対する分散の試行時間が RNA reversion timeout の設定値を経過した場合、Cisco CallManager が残りのメンバーをスキップします。Cisco CallManager は、そのままハントリスト内の次の回線グループへと試行を継続します。 • Stop hunting：このハントオプションを選択すると、 Cisco CallManager は、この回線グループの最初のメンバー、およびコールに応答しないメンバーに対してコールの分散を試行した後、ハントを停止します。
Busy	任意の分散アルゴリズムに対して、ビジー状態の回線グループのメンバーにコールが分散されている場合に使用する Cisco CallManager のハントオプションを選択します。ドロップダウンリストボックスから、次のオプションを選択します。 • Try next member; then, try next group in Hunt List：このハントオプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco CallManager がメンバーに対してコールを分散します。分散に失敗した場合、Cisco CallManager はハントリスト内の次の回線グループに対して分散を試行します。 • Try next member, but do not go to next group：このハントオプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco CallManager がメンバーに対してコールを分散します。現在の回線グループの最後のメンバーに到達すると、Cisco CallManager は分散を停止します。 • Skip remaining members, and go directly to next group：このハントオプションを選択すると、ビジー状態のメンバーがいた場合、Cisco CallManager はこの回線グループの残りのメンバーをスキップします。Cisco CallManager は、そのままハントリスト内の次の回線グループへと試行を継続します。 • Stop hunting：このハントオプションを選択すると、 Cisco CallManager は、この回線グループでビジー状態の最初のメンバーに対してコールの分散を試行した後、ハントを停止します。
Not Available	任意の分散アルゴリズムに対して、対応可能状態ではない回線グループのメンバーにコールが分散されている場合に使用する Cisco CallManager のハントオプションを選択します。Not Available 状態は、問題の DN（電話番号）に関連付けられているいずれの電話機も登録されていない場合に発生します。Not Available はまた、エクステンションモビリティが使用中で DN/ユーザがログインされていない場合にも発生します。ドロップダウンリストボックスから、次のオプションを選択します。 • Try next member; then, try next group in Hunt List：このハントオプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco CallManager がメンバーに対してコールを分散します。分散に失敗した場合、Cisco CallManager はハントリスト内の次の回線グループに対して分散を試行します。 • Try next member, but do not go to next group：このハントオプションを選択すると、回線グループでアイドルまたは対応可能状態にある最初のメンバーから最後のメンバーまで、Cisco CallManager がメンバーに対してコールを分散します。現在の回線グループの最後のメンバーに到達すると、Cisco CallManager は分散を停止します。 • Skip remaining members, and go directly to next group：このハントオプションを選択すると、対応可能状態にないメンバーがいた場合、Cisco CallManager はこの回線グループの残りのメンバーをスキップします。Cisco CallManager は、そのままハントリスト内の次の回線グループへと試行を継続します。 • Stop hunting：このハントオプションを選択すると、 Cisco CallManager は、この回線グループで対応可能状態にない最初のメンバーに対してコールの分散を試行した後、ハントを停止します。
回線グループメンバー情報
電話番号を検索して回線グループへ追加
Route Partition	ドロップダウンリストボックスから、この回線グループのルートパーティションを選択します。 Find をクリックすると、Available DN/Route Partition リストボックスに、選択されたパーティションに属する電話番号（DN）がすべて表示されます。
Directory Number Contains	検索する電話番号に含まれる文字を入力し、 Find ボタンをクリックします。入力した文字と一致する電話番号が Available DN/Route Partition ボックスに表示されます。
Available DN/Route Partition	Available DN/Route Partition リストボックスで電話番号を選択し、 Add to Line Group をクリックして、その電話番号を Selected DN/Route Partition リストボックスに追加します。
現在の回線グループメンバー
Selected DN/Route Partition	電話番号の優先順位を変更するには、Selected DN/Route Partition リストボックス内の電話番号を選択します。そのリストボックスの右側にある矢印をクリックして、リスト内でその電話番号を上下に移動させてください。 Selected DN/Route Partition リストボックス内の電話番号の優先順位を逆転するには、 Reverse Order of Selected DNs をクリックします。回線グループ内の電話番号の順序の詳細については、『 Cisco CallManager システムガイド』の「ルートプランの概説」を参照してください。（注）共有回線である DN を、Broadcast 分散アルゴリズムを使用する回線グループに配置しないでください。DN が Broadcast 分散アルゴリズムを使用する回線グループのメンバーである場合、Cisco CallManager では、DN が共有回線として設定されているデバイスで、共有回線である一部の DN を表示できません。
Removed DN/Route Partition (to be removed from Line Group when you click Update)	Selected DN/Route Partition リストボックスで電話番号を選択し、その電話番号を Removed DN/Route Partition リストボックスに追加します。これには、この 2 つのリストボックス間にある下矢印をクリックします。