Cisco CallManager グループの設定
1 つの Cisco CallManager Group では、最高 3 つの Cisco CallManager の優先順位をリストで指定しています。リストの最初にある Cisco CallManager はそのグループのプライマリ Cisco CallManager となり、残りは、セカンダリおよびターティアリ(第三次-バックアップ)Cisco CallManager となります。
各デバイス プールには、Cisco CallManager グループが 1 つずつ割り当てられています。デバイスが登録されると、そのデバイスは、デバイス プールに割り当てられているグループの中のプライマリ Cisco CallManager に接続しようとします。プライマリ Cisco CallManager が使用できない場合、デバイスはそのグループにリストされている次の Cisco CallManager へと順次接続しようとします。
Cisco CallManager グループは、システムに次の重要な機能を提供します。
• 冗長性:この機能により、グループごとにプライマリ Cisco CallManager とバックアップ Cisco CallManager を指定できる。
• コール処理のロード バランシング:この機能を使用すると、複数の Cisco CallManager にデバイスの制御を振り分けることができる。
ほとんどのシステムでは、負荷分散と冗長性を向上させるために、複数のグループを用意して 1 つの Cisco CallManager を複数のグループに割り当てる必要があります。
Cisco CallManager グループを追加、更新、または削除するには、次のトピックを参照してください。
• 「Cisco CallManager グループの検索」
• 「Cisco CallManager グループの追加」
• 「Cisco CallManager グループの更新」
• 「Cisco CallManager グループのコピー」
• 「Cisco CallManager グループの削除」
• 「Cisco CallManager グループの設定値」
Cisco CallManager グループの検索
ネットワーク内にはいくつかの Cisco CallManager グループが存在することがあるので、Cisco CallManager Administration では、固有の条件を指定して、特定の Cisco CallManager グループを見つけることができます。Cisco CallManager グループを見つける手順は、次のとおりです。
(注) Cisco CallManager Administration では、ブラウザ セッションでの作業中は、Cisco CallManager グループの検索設定が保持されます。別のメニュー項目に移動してからこのメニュー項目に戻ってくる場合でも、検索に変更を加えたり、ブラウザを閉じたりしない限り、Cisco CallManager グループの検索設定は保持されます。
手順
ステップ 1 System > Cisco CallManager Group の順に選択します。
Find and List Cisco CallManager Groups ウィンドウが表示されます。ドロップダウン リスト ボックスを使用して、Cisco CallManager グループを検索します。
ステップ 2 Find Cisco CallManager Groups where ドロップダウン リスト ボックスから、次の条件のいずれかを選択します。
• begins with(前方一致)
• contains(中間一致)
• ends with(後方一致)
• is exactly(完全一致)
• is not empty(非空白)
• is empty(空白)
ステップ 3 必要に応じて適切な検索テキストを指定し、 Find をクリックします。また、ページごとに表示する項目の数も指定できます。
ヒント データベースに登録されている Cisco CallManager グループをすべて検索するには、検索テキストを入力せずに Find をクリックします。
検出された Cisco CallManager グループのリストが、次の項目別に表示されます。
• Cisco CallManager Group icon
• Cisco CallManager Group name
• Auto-registration Default
(注) 該当する Cisco CallManager グループの横にあるチェックボックスをオンにして Delete Selected をクリックすると、Find and List Cisco CallManager Groups ウィンドウから複数の Cisco CallManager グループを削除できます。Matching Records タイトルバーにあるチェックボックスをオンにして Delete Selected をクリックすると、ウィンドウ内のすべての Cisco CallManager グループを削除できます。
ステップ 4 レコードのリストから、検索条件と一致する Cisco CallManager Group icon または Cisco CallManager Group name をクリックします。
選択した Cisco CallManager グループがウィンドウに表示されます。
関連項目
• 「Cisco CallManager グループの追加」
• 「Cisco CallManager グループの更新」
• 「Cisco CallManager グループのコピー」
• 「Cisco CallManager グループの削除」
• 「Cisco CallManager グループの設定値」
Cisco CallManager グループの更新
既存の Cisco CallManager グループを更新する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 「Cisco CallManager グループの検索」の手順を使用して、Cisco CallManager グループを検索します。
ステップ 2 更新する Cisco CallManager グループをクリックします。
ステップ 3 該当する設定値を更新します( 表4-1 を参照)。
(注) デフォルトの Auto-registration Cisco CallManager Group としてグループを指定するには、Auto-registration Cisco CallManager Group チェックボックスをオンにします。
現在選択されているグループがデフォルトの自動登録グループの場合、Auto-registration Cisco CallManager Group チェックボックスをオフにしても変更することはできません。別のデフォルト自動登録グループを選択する必要があります。別のグループを選択すると、Cisco CallManager は、現在選択されているデフォルトの自動登録グループを自動的に変更します。
ステップ 4 Update をクリックして、変更内容をデータベースに保存します。
変更内容を適用するには、更新された Cisco CallManager グループを使用するデバイスをリセットする必要があります。この Cisco CallManager グループを使用するすべてのデバイスをリセットするには、 Reset Devices をクリックしてください。
ヒント Reset Devices ボタンは、デバイスをリセットするのに便利です。このボタンを使用すると、この Cisco CallManager グループを使用しているデバイス プール内のすべてのデバイスがリセットされます。
注意 デバイスをリセットすると、リセットされるデバイスで進行中のコールが欠落することがあります。
関連項目
• 「Cisco CallManager グループの検索」
• 「Cisco CallManager グループの追加」
• 「Cisco CallManager グループのコピー」
• 「Cisco CallManager グループの削除」
• 「Cisco CallManager グループの設定値」
Cisco CallManager グループの削除
Cisco CallManager グループをデータベースから削除する手順は、次のとおりです。
始める前に
Cisco CallManager グループがデバイス プールあるいは MGCP ゲートウェイに割り当てられている場合、または Cisco CallManager グループがクラスタの現在の Auto-registration Cisco CallManager Group の場合は、そのグループを削除できません。Cisco CallManager グループを使用しているデバイスを検索するには、Cisco CallManager Group Configuration ウィンドウの Dependency Records リンクをクリックします。Dependency Records がシステムで使用可能になっていない場合、Dependency Records Summary ウィンドウにメッセージが表示されます。Dependency Records の詳細については、「Dependency Records へのアクセス」を参照してください。使用中の Cisco CallManager グループを削除しようとすると、エラー メッセージが表示されます。現在使用中の Cisco CallManager グループを削除する場合は、事前に、次の作業のどちらか一方または両方を実行しておく必要があります。
• この Cisco CallManager グループを現在使用しているデバイス プールまたは MGCP ゲートウェイに、別の Cisco CallManager グループを割り当てる。「デバイス デフォルトの更新」を参照してください。
• Auto-registration Cisco CallManager Group にする別の Cisco CallManager グループを作成し、選択する。
手順
ステップ 1 「Cisco CallManager グループの検索」の手順を使用して、Cisco CallManager グループを検索します。
ステップ 2 一致するレコードのリストから、削除するグループを選択します。
ステップ 3 Delete をクリックします。
ステップ 4 削除操作を確認するように求められたら、 OK をクリックします。削除操作を取り消す場合は、 Cancel をクリックしてください。
関連項目
• 「Cisco CallManager グループの検索」
• 「Cisco CallManager グループの追加」
• 「Cisco CallManager グループの更新」
• 「Cisco CallManager グループのコピー」
• 「Cisco CallManager グループの設定値」
Cisco CallManager グループの設定値
表4-1 では、Cisco CallManager グループの設定値について説明します。
表4-1 Cisco CallManager グループの設定値
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Cisco CallManager Group |
新しいグループの名前を入力します。 |
Auto-registration Cisco CallManager Group |
自動登録が使用可能であるときに、この Cisco CallManager グループをデフォルト Cisco CallManager グループにする場合は、 Auto-registration Cisco CallManager Group チェックボックスをオンにします。 デバイスをこの Cisco CallManager グループに自動登録しない場合は、このチェックボックスをオフのままにしてください。
(注) 各 Cisco CallManager クラスタには、1 つのデフォルト自動登録グループだけを指定できます。別の Cisco CallManager グループをデフォルト自動登録グループとして選択した場合は、以前に選択されていた自動登録グループが、そのクラスタのデフォルトではなくなります。
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Available Cisco CallManagers |
このフィールドは、Cisco CallManager グループに属していなくて、使用可能な Cisco CallManager をリストで表示します。 Cisco CallManager の名前を選択し、左右の矢印を使用して、Cisco CallManager を Selected リストと Available リストの間で移動させます。 |
Selected Cisco CallManagers |
このフィールドは、Cisco CallManager グループに属している Cisco CallManager を表示します。 Selected リストには、最高 3 つの Cisco CallManager を入れることができます。 Insert をクリックすると、 Selected リスト内にある Cisco CallManager が、そのグループのメンバになります。 Cisco CallManager の名前を選択し、左右の矢印を使用して、Cisco CallManager を Selected リストと Available リストの間で移動させます。上下の矢印を使用して、 Selected リスト内のグループを、希望する順序に配列します。 |
関連項目
• 「Cisco CallManager グループの検索」
• 「Cisco CallManager グループの追加」
• 「Cisco CallManager グループの更新」
• 「Cisco CallManager グループのコピー」
• 「Cisco CallManager グループの削除」