デバイス プロファイル デフォルトの設定
ユーザ デバイス プロファイルが存在しない電話機のモデルにユーザがログインするときはいつでも、デバイス プロファイル デフォルトを使用します。Cisco エクステンション モビリティをサポートする各電話機のモデルのデバイス プロファイル デフォルトを作成するには、Device Profile Default Configuration ウィンドウを使用します。デバイス プロファイル デフォルトの最大数は、Cisco CallManager エクステンション モビリティをサポートする電話機のモデルの数を超えることはできません。
たとえば、ユーザ デバイス プロファイルのある Cisco IP Phone モデル 7960 に、ユーザがログインします。ユーザのユーザ デバイス プロファイルは、ユーザがログインした電話機にダウンロードされます。後で、同じユーザが、そのユーザのユーザ デバイス プロファイルのない Cisco IP Phone モデル 7940 にログインします。このような場合に、モデル 7940 用のデバイス プロファイル デフォルトが電話機にダウンロードされます。
デバイス プロファイル デフォルトは、特定のデバイスに関連付けられている一連の属性(サービスや機能)から構成されます。デバイス プロファイルには、デバイス タイプ、ユーザ ロケール、電話ボタン テンプレート、ソフトキー テンプレート、Multilevel Precedence and Preemption(MLPP)情報、および Cisco IP Phone サービスが含まれます。
デバイス プロファイル デフォルトの設定と更新を行うには、次のトピックを参照してください。
• 「新規デバイス プロファイル デフォルトの追加」
• 「デバイス プロファイル デフォルトの更新」
• 「デバイス プロファイル デフォルトの削除」
• 「サービスのデバイス プロファイル デフォルトへの登録」
• 「デバイス プロファイル デフォルトの設定値」
新規デバイス プロファイル デフォルトの追加
デバイス プロファイル デフォルトには、デバイス タイプ、電話テンプレート、ユーザ ロケール、拡張モジュール、ソフトキー テンプレート、MLPP 情報、および登録済み Cisco IP Phone サービスなどの属性が含まれます。ユーザ プロファイル デフォルトを追加する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 Device > Device Settings > Device Profile Default の順に選択します。
Device Profile Default Configuration ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 Add a New User Device Profile リンクをクリックします。
ステップ 3 各フィールドを設定します( 表59-1 を参照)。
ステップ 4 Insert をクリックします。
デバイス プロファイルが Device Profile Default ペインに表示されます。
ステップ 5 Subscribe/Unsubscribe Services リンクをクリックして、Cisco IP Phone サービスをこのプロファイルに追加します。
Subscribe Cisco IP Phone services ウィンドウが表示されます。
ステップ 6 Select a Service ドロップダウン リスト ボックスから、プロファイルに追加するサービスを選択します。
ステップ 7 Continue をクリックします。
選択したサービスが、ウィンドウに表示されます。別のサービスを選択する場合は、 Back をクリックし、ステップ 6 を繰り返します。
ステップ 8 Subscribe をクリックします。
サービスが Subscribed Services リストに表示されます。
関連項目
• 「デバイス プロファイル デフォルトの更新」
• 「デバイス プロファイル デフォルトの削除」
• 「サービスのデバイス プロファイル デフォルトへの登録」
• 「デバイス プロファイル デフォルトの設定値」
デバイス プロファイル デフォルトの削除
デバイス プロファイル デフォルトを削除する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 Device > Device Settings > Device Profile Default の順に選択します。
ステップ 2 Device Profile Default ペインから、削除するデバイス プロファイルをクリックします。
Device Profile Default Configuration ウィンドウに、選択したプロファイルのプロファイル情報が表示されます。
ステップ 3 Delete をクリックします。
この操作を実行すると取り消すことができないことを確認するメッセージが表示されます。
ステップ 4 デバイス プロファイル デフォルトを削除するには、 OK をクリックします。削除操作を取り消すには、 Cancel をクリックします。
関連項目
• 「新規デバイス プロファイル デフォルトの追加」
• 「デバイス プロファイル デフォルトの更新」
• 「サービスのデバイス プロファイル デフォルトへの登録」
デバイス プロファイル デフォルトの設定値
表59-1 では、Device Profile Default Configuration ウィンドウ内で使用可能なフィールドについて説明します。
表59-1 デバイス プロファイル デフォルトの設定値
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Device Type(デバイス タイプ) |
このフィールドには、プロファイルが作成されるデバイス(IP Phone など)を指定します。 |
User Hold Audio Source |
ユーザが保留操作を開始するときに再生されるオーディオ ソースを指定するには、ドロップダウン矢印をクリックし、表示されるリストからオーディオ ソースを選択します。 オーディオ ソースを選択しない場合、Cisco CallManager は、デバイス プールに定義されているオーディオ ソースを使用します。または、デバイス プールがオーディオ ソース ID を指定していない場合は、システム デフォルトを使用します。
(注) オーディオ ソースの定義は、Music On Hold Audio Source Configuration ウィンドウで行います。このウィンドウにアクセスするには、Service > Music On Hold の順に選択してください。
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User Locale |
ドロップダウン リスト ボックスから、その電話機ユーザ インターフェイスに関連したロケールを選択します。そのユーザ ロケールは、言語とフォントを含んだ、ユーザをサポートする一連の詳細情報を識別します。 Cisco CallManager は、ローカリゼーションをサポートする電話機モデルに対してのみ、このフィールドを使用可能にします。
(注) ユーザ ロケールが指定されない場合、Cisco CallManager はデバイス プールに関連付けられているユーザ ロケールを使用します。
(注) 英語以外の言語で情報を(電話機に)表示することをユーザが要求している場合は、ユーザ ロケールを設定する前に、ロケール インストーラがインストールされていることを確認します。Cisco IP Telephony Locale Installer の資料を参照してください。
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Ignore Presentation Indicators (internal calls only) |
コール表示制限を設定して、内部コールが受信するすべての表示制限を無視するには、Ignore Presentation Indicators (internal calls only) チェックボックスをオンにします。
(注) この設定は、変換パターンレベルで発信側の回線 ID 表示と接続側の回線 ID 表示の設定を組み合せて使用してください。同時に、これらの設定値では、コール表示制限を設定して、各コールに対して発信側の回線または接続側の回線の表示情報を選択的に表示、またはブロックできます。コール表示制限の詳細については、『Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド』の「Call Display Restrictions 機能」の章を参照してください。
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Phone Button Template |
適切な電話ボタン テンプレートを選択します。電話ボタン テンプレートは、電話機上のボタンの設定を決定し、各ボタンに使用される機能(回線、短縮ダイヤルなど)を指定します。 |
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Softkey Template |
適切なソフトキー テンプレートを選択します。ソフトキー テンプレートは、Cisco IP Phone におけるソフトキーの設定を決定します。割り当て済みのソフトキー テンプレートがデバイス プールに含まれている場合、このフィールドはブランクのままにします。 |
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Module 1 |
14 個のボタンをもつ 7914 拡張モジュールを選択するか、または何も選択しません。 |
Module 2 |
14 個のボタンをもつ 7914 拡張モジュールを選択するか、または何も選択しません。 |
Multilevel Precedence and Preemption(MLPP)情報
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MLPP Domain(たとえば、「0000FF」) |
このデバイスに関連付けられている MLPP ドメインの値を、0 から FFFFFF までの 16 進数で入力します。このフィールドをブランクのままにした場合、このデバイスは、MLPP Domain Identifier エンタープライズ パラメータに設定された値から MLPP ドメインを引き継ぎます。 |
MLPP Indication |
優先トーンを再生できるデバイスが MLPP 優先コールの発信時にその再生機能を使用するかどうかを指定します(使用可能な場合)。 ドロップダウン リスト ボックスから設定を選択して、このデバイス プロファイル デフォルトを使用するデバイスに割り当てます。オプションは次のとおりです。 • Default :このデバイスは、デバイス プールから MLPP Indication 設定を引き継ぎます。 • Off :このデバイスは、MLPP 優先コールの表示の制御も処理もしません。 • On :このデバイスは、MLPP 優先コールの表示を制御し処理します。
(注) MLPP Indication を Off または Default(デフォルトが Off の場合)に設定し、かつ MLPP Preemption を Forceful に設定するという組み合せで、デバイス プロファイル デフォルトを設定することはできません。
(注) エンタープライズ パラメータ、デバイス プール、またはデバイス レベルで MLPP Indication をオンにすると、MLPP Indication をデバイスに対してオフ(上書き)にしない限り、デバイスで回線に対する通常の Ring Setting が動作しません。
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MLPP Preemption |
進行中のコールを優先できるデバイスが MLPP 優先コールの発信時にその優先機能を使用するかどうかを指定します(使用可能な場合)。 ドロップダウン リスト ボックスから設定を選択して、このデバイス プロファイル デフォルトを使用するデバイスに割り当てます。オプションは次のとおりです。 • Default :このデバイスは、デバイス プールから MLPP Preemption 設定を引き継ぎます。 • Disabled :このデバイスは、優先順位の高いコールの完了に必要な場合、優先順位の低いコールを優先しないようにします。 • Forceful :このデバイスは、優先順位の高いコールの完了に必要な場合、優先順位の低いコールを優先するようにします。
(注) MLPP Indication を Off または Default(デフォルトが Off の場合)に設定し、かつ MLPP Preemption を Forceful に設定するという組み合せで、デバイス プロファイル デフォルトを設定することはできません。
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関連項目
• 「新規デバイス プロファイル デフォルトの追加」
• 「デバイス プロファイル デフォルトの更新」
• 「デバイス プロファイル デフォルトの削除」
• 「サービスのデバイス プロファイル デフォルトへの登録」