Cisco IE 3000 スイッチ ソフトウェア コンフィギュ レーション ガイド,12.2(55)SE

CLI（コマンドライン インターフェイス）の使用

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この章では、Cisco IOS CLI（コマンドライン インターフェイス）について説明します。また、CLI を使用して IE 3000 スイッチを設定する方法についても説明します。

• 「コマンド モードの概要」

• 「ヘルプ システムの概要」

• 「コマンドの省略の概要」

• 「コマンドの no 形式および default 形式の概要」

• 「CLI エラー メッセージの概要」

• 「コンフィギュレーション ロギングの使用」

• 「コマンド履歴の使用」

• 「編集機能の使用」

• 「show および more コマンドの出力の検索とフィルタリング」

• 「CLI のアクセス」

コマンド モードの概要

Cisco IOS ユーザ インターフェイスには、多数のモードがあります。使用できるコマンドは、現在のモードによって異なります。システム プロンプトに疑問符（?）を入力すると、各コマンド モードで使用できるコマンドの一覧が表示されます。

スイッチ上でセッションを開始すると、ユーザ モード（別名ユーザ EXEC モード）から始まります。ユーザ EXEC モードでは、限られた一部のコマンドしか使用できません。たとえば、ユーザ EXEC コマンドの大部分は、現在のコンフィギュレーション ステータスを表示する show コマンドや、カウンタまたはインターフェイスを消去する clear コマンドなどのように、1 回限りのコマンドです。ユーザ EXEC コマンドは、スイッチの再起動時に保存されません。

すべてのコマンドを使用できるようにするには、特権 EXEC モードを開始する必要があります。特権 EXEC モードを開始するには、通常、パスワードの入力が必要です。このモードでは、任意の特権 EXEC モードを入力したり、グローバル コンフィギュレーション モードを開始したりすることができます。

コンフィギュレーション モード（グローバル、インターフェイス、およびライン）を使用すると、実行コンフィギュレーションを変更できます。設定を保存すると、これらのコマンドが保存され、スイッチの再起動時に使用されます。各種のコンフィギュレーション モードにアクセスするには、最初にグローバル コンフィギュレーション モードを開始する必要があります。グローバル コンフィギュレーション モードから、インターフェイス コンフィギュレーション モードおよびライン コンフィギュレーション モードを開始できます。

表 2-1 に、主なコマンド モード、各モードへのアクセス方法、各モードで表示されるプロンプト、およびモードの終了方法を示します。表の例では、ホスト名として Switch を使用しています。

コマンド モードの詳細については、このリリースのコマンド リファレンスを参照してください。

ヘルプ システムの概要

システム プロンプトに疑問符（?）を入力すると、各コマンド モードで使用できるコマンドの一覧が表示されます。また、任意のコマンドについて、関連するキーワードおよび引数の一覧を表示することもできます。 表 2-2 を参照してください。

コマンドの省略の概要

コマンドを入力する場合は、スイッチがコマンドを一意として認識できるだけの文字を入力し、残りは省略できます。

次に、 show configuration 特権 EXEC コマンドを省略形式で入力する例を示します。

コマンドの no 形式および default 形式の概要

ほぼすべてのコンフィギュレーション コマンドに no 形式があります。通常、 no 形式は、機能をディセーブルにしたり、コマンドのアクションを取り消したりする場合に使用します。たとえば、 no shutdown インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを実行すると、インターフェイスのシャットダウンが取り消されます。ディセーブルにした機能を再びイネーブルにしたり、デフォルトでディセーブルに設定されている機能をイネーブルにするには、キーワード no を指定せずにコマンドを使用します。

コンフィギュレーション コマンドには default 形式もあります。コマンドの default 形式は、コマンドの設定をデフォルトに戻します。大部分のコマンドはデフォルトでディセーブルに設定されているので、 default 形式は no 形式と同じです。ただし、一部のコマンドは、デフォルトでイネーブルに設定されていて、変数が特定のデフォルト値に設定されています。このような場合に default コマンドを使用すると、コマンドがイネーブルになり、変数がデフォルト値に設定されます。

CLI エラー メッセージの概要

表 2-3 に、CLI を使用してスイッチを設定するときに表示される可能性があるエラー メッセージの一部を示します。

コンフィギュレーション ロギングの使用

スイッチの設定変更をログに記録して表示することができます。設定変更ロギングおよび通知機能を使用すると、セッション単位およびユーザ単位で変更を追跡できます。ロガーは、適用された各コンフィギュレーション コマンド、コマンドを入力したユーザ、コマンドが入力された時間、およびコマンドのパーサー リターン コードを追跡します。この機能には、設定が変更された場合に登録済みのアプリケーションに非同期通知を送信する機能を備えています。Syslog に通知を送信するかどうかを選択できます。

詳細については、次の URL にある『 Configuration Change Notification and Logging 』のフィーチャ モジュールを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps5207/products_feature_guide09186a00801d1e81.html

（注） CLI または HTTP の変更だけがログに記録されます。

コマンド履歴の使用

ソフトウェアでは、入力したコマンドの履歴（記録）を使用できます。コマンド履歴機能は、アクセス リストなど長くて複雑なコマンドやエントリを呼び出す場合に特に便利です。次の各項で説明するように、この機能はニーズに合わせてカスタマイズできます。

• 「コマンド履歴バッファ サイズの変更」（任意）

• 「コマンドの呼び出し」（任意）

• 「コマンド履歴機能のディセーブル化」（任意）

編集機能の使用

ここでは、コマンドラインの操作に役立つ編集機能について説明します。この章で説明する内容は、次のとおりです。

• 「編集機能のイネーブル化およびディセーブル化」（任意）

• 「キーストロークによるコマンドの編集」（任意）

• 「折り返しコマンドラインの編集」（任意）

show および more コマンドの出力の検索とフィルタリング

show および more コマンドの出力を検索してフィルタリングできます。この機能は、大量の出力をソートしたり、表示する必要がない出力を除外する場合に便利です。これらのコマンドの使用は任意です。

この機能を使用するには、 show コマンドまたは more コマンドを入力し、そのあとに パイプ 文字（|）そして、 begin 、 include 、 exclude のいずれかのキーワード、および検索またはフィルタリングする文字列を入力します。

command | { begin | include | exclude } regular-expression

文字列では、大文字と小文字が区別されます。たとえば、 | exclude output と入力した場合、 output を含む行は表示されませんが、 Output を含む行は表示されます。

次に、 protocol を含む行だけが表示されるように指定する例を示します。

CLI のアクセス

CLI には、コンソール接続または Telnet を介してアクセスできます。また、ブラウザを使用してアクセスすることもできます。