機能説明
Network Triggered Service Restoration(NTSR)機能は、S-GW で有効になっている場合に MME 障害を検出します。障害が発生した MME のサービスを受けるサブスクライバがダウンリンクデータパケットを受信すると、S-GW はラウンドロビン方式で NTSR プールから代替 MME を選択します。S-GW は、選択した MME にダウンリンクデータ通知(DDN)を送信します。このラウンドロビン方式による MME の選択は、システム全体ではなく、セッション マネージャ インスタンスごとに行われます。
NTSR 機能により、MME 障害発生時のネットワークにおける DDN メッセージのロードバランシングが向上します。
CUPS モードでは、復元の対象となるベアラー、対応するダウンリンクデータがユーザープレーンにバッファリングされます。復元が設定されていないベアラーの場合、対応するトラフィックエンドポイントはユーザープレーンから削除されます。
特定の PDN から専用ベアラーが保持されていることを S-GW が検出した場合、S-GW はこの PDN のデフォルトベアラーも保持します。この場合、ダウンリンクデータはデフォルトベアラーでドロップされます。
復元保留状態でダウンリンクデータ/ベアラー更新要求/ベアラー作成要求を受信すると、SGW は MME または S4-SGSN に対して DDN 要求イベントを開始します。
MME からベアラー変更要求を受信すると、コントロールプレーンは、ユーザープレーンに Sx セッション変更要求を送信します。このとき、復元の対象となるすべてのベアラーに対して UPDATE FAR:APPLY ACTION:FORW=1 とします。