Ultra Packet Core CUPS リリース 21.28 ユーザープレーンアドミニストレーションガイド

偏向のない言語

この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。

翻訳について

このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。

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Updated:: 2024年4月30日火曜日

Ruledefs の QoS グループのサポート

マニュアルの変更履歴

（注）

リリース 21.24 よりも前に導入された機能については、詳細な改訂履歴は示していません。


改訂の詳細	リリース
初版	21.24 より前

機能説明

Ruledef の QoS グループは、QGR または SGQ とも呼ばれます。この機能は、サブスクライバの公正使用ポリシングを有効にします。

機能の仕組み

次の設定では、主にフローステータスと帯域幅制限が階層的に実行されます。最初に一致した課金アクションで実行され、次に QoS グループレベルで実行されます。

conf
active-charging service acs
  qos-group-of-ruledefs QGR1
      add-group-of-ruledef group
      add-ruledef http
    #exit
rulebase cisco
action priority 2 ruledef http charging-action standard
action priority 5 ruledef catchall charging-action standard
route priority 1 ruledef http-rule analyzer http
end

PCRF を介して受信した QoS グループ QGR1。

qos-group-rule-install
qgr-name QGR2
qgr-mon-key 1
qgr-flow-status 3
qgr-precedence 1
qgr-eqos-information
qgr-eqos-mbr 1000 2000
qgr-eqos-mbr-burst-size 1000 2000
qgr-eqos-mbr-limit-conform-action 1 -1 1 -1
qgr-eqos-mbr-limit-exceed-action 2 7 2 8

データパスの適用

パケットは ruledef「http」と一致します。
一致した ruledef/group を持つ QGR の有無を確認するために、QGR の照合が実行されます。優先順位が一番高い QGR が返されます。ruledef/group は、静的または定義済みにできます。
QGR が一致した場合、フローアクションの適用は最初に課金アクションレベルで実行されてから QGR レベルで実行され、課金アクションでパケットが許可されたと見なされます。パケットがドロップされた場合、QGR レベルフローアクションの適用はスキップされます。
QGR のフローアクションでパケットが許可されると、QER の制限がパケットに適用されます。QGR でパケットがドロップされた場合、QER の制限はスキップされます。
同様に、QER の制限は段階的に実行され、最初に課金アクションレベルで実行され、次に QGR でパケット対象が課金アクションで許可されます。

ユーザープレーンへの静的設定のプッシュ

ECS 要素 ruledef/Charging-action/group-of-ruledefs と同様に、静的設定は PFD メカニズムを介して CP から UP にプッシュされます。
「show user-plane-service qos-group-of-ruledefs all/name」の show CLI コマンドにより、ユーザープレーンの静的設定が表示されます。

UPlane への QGR パラメータのプッシュ

QGR は、Session Establishment Request および Session Modification Request とともにプッシュされます。

QGR の名前と優先順位は、プライベート IE で送信されます。フローアクション、帯域幅パラメータ、モニタリングキーにより、新しい FAR、新しい QER、新しい URR がそれぞれ作成されます。

QGR の動的パラメータを変更すると、FAR/QER/URR の更新がトリガーされます。

これは、Session Establishment Request または Session Modification Requestで送信されます。

プライベート IE

Qos-Group-Of-Ruledef:
Name:
Operation:  (0 – Add  1 - Modify 2 - Delete)
Precedence:
FAR ID:
URR ID:
QER ID:

表 1. FAR 形式
FAR ID	固有 ID
拡張適用アクション	プライベート IE には、Flow-Action Allow、Discard、Uplink、Discard Downlink、Terminate Flow が含まれます。

表 2. QER 形式
QER ID	固有 ID
最大ビットレート:	QGR の MBR（Kbps）： UL MBR： DL MBR：
バーストサイズ	バーストサイズを指定するプライベート IE： UL Burst DL Burst:
適合アクション	適合アクションを設定するプライベート IE： Uplink Action: Uplink ToS: Downlink Action: Downlink ToS:
超過アクション	超過アクションを設定するプライベート IE： Uplink Action: Uplink ToS: Downlink Action: Downlink ToS:

「show subscribers user-plane-only callid <> far|qer full all」コマンドを実行すると、FAR、PDR、QER、および URR が表示されます。

UPlane での QGR の処理

IE「Qos-Group-Of-Ruledef」の受信時に、静的設定で QGR を検索します。QGR の ruledef/group-of-ruledef ごとに、対応する PDR を検索し、受信した QGR FAR/URR/QER ID で FAR/QER リストを更新します。
UPlane の ruledef/group-of-ruledef PDR ごとに、優先順位の高い QGR の FAR-ID、QER-ID を関連付けます。
コントロールプレーンと UPlane の両方で QGR マップが維持されます。マップは、QGR 名、優先順位、QER-ID、および FAR-ID で構成されます。必要に応じて、リカバリとルックアップに QGR マップを使用します。

データパスの QGR ヒット

パケット一致ルール PDR の場合、最も優先順位の高い QGR FAR および QER を検索し、パラメータを適用します。
flow-status と flow-rate を想定どおりに適用します。
オフロードされたフローの QGR マッチングが処理されます。
QGR ヒット統計情報が増加します。

制限事項

QoS Group of Ruledefs（QGR）サポート機能には、次の制限があります。

URR の作成および適用はサポートされません。
ダイナミックルールを含む静的 QGR 定義はサポートされません。
フローステータスリダイレクトとフローの強制終了はサポートされません。
QoS グループ確認アクションを [Drop] 、かつ超過アクションを [ALLOW] または [MARK_DSCP] にすることはサポートされません。
CP は、PCRF を介して受信した最大 20 の QGR を UP に伝達できます。

モニタリングおよびトラブルシューティング

ここでは、機能のモニタリングと障害対応に使用できる CLI コマンドについて説明します。