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従業員による積極的な環境活動

シスコは、デジタルツール、教育活動、ボランティア活動を通じて、従業員の環境活動を支援しています。

シスコは、環境保全を実現するためにグローバルな問題解決者となることを従業員に奨励しています。従業員は、自分の経験、場所、専門知識、関心のある問題に応じてさまざまな活動を行っています。シスコでは、デジタルツール、教育活動、ボランティア活動を通じて、従業員に、さまざまな参加方法を認識してもらっています。

教育と意識

シスコは、従業員向けに、教育と啓発のためのトレーニングを年間何時間も実施しており、新入社員向けオリエンテーションでは、シスコの CSR プログラムだけに 1 時間をかけて説明しています。また、従業員が環境設計の原則に従った製品、パッケージ、ソリューションを構築できるように支援しています。

環境活動を事業運営でさらに実践できるように、シスコのビジネス管理システムに関する従業員向けトレーニングを実施しています。このトレーニングでは、環境管理システム(EMS)と環境ポリシーを取り上げていますが、キャンパスでの適切な廃棄物分別などの従業員向けトレーニングも随時提供しています。

シスコには、21 の支部と何百人ものメンバーで構成される Cisco Green Team Network(GTN)という従業員主導のグローバルチームがあります。Cisco GTN は、より環境に優しいビジネスと世界を目指しており、メンバーは、同僚と知識を共有し、変化をもたらすことに情熱を傾けています。支部では、環境問題への意識を高め、職場や家庭での有効な意識改革を共有し、従業員と地域のリソースをつなぐ活動が、楽しみながら行われています。GTN 主催のディスカッションや活動では、野菜や果物を基本とした食事のメリット、植樹方法、自宅でのコンポストのコツなどを学ぶことができます。

Cisco GTN 発足後のチームの活動をご紹介します。

  • 在宅勤務の間にメンバーと交流する仮想活動を多数実施
  • インド、ヨーロッパ、米国にある一部のシスコの建物で紙コップを廃止
  • サンノゼとバンガロールにコミュニティガーデンを開設
  • ディーゲム(ベルギー)のサイトで都市型農場を展開
  • 従業員が廃棄物をすばやく簡単に分別できるようにシャドーボックスを作成し、サンノゼと RTP の食堂にある、埋立処分、リサイクル、コンポストの各ごみ箱の上にそれらを設置
  • シスコの Excellence in Environmental Stewardship 賞を獲得(2017 年 12 月)

さらに、シスコでは従業員向けのイベントを主催して、Open Conservation や SustainX(シスコが年次で実施する Earth Aware キャンペーンの一部)といった持続性プログラムや現在参加できるプログラムの情報を提供しています。次の機会を利用して知識を深めることができます。

  • Cisco GreenHouse:シスコでは 2016 年に、WeSpire がホストする、従業員向けのインタラクティブな持続可能性 Web プラットフォームを立ち上げました。Cisco GreenHouse を利用すると、より持続可能な生活を送る方法を探求する情熱的な従業員が、同じ考えを持つ世界中の仲間とつながることができます。2021 年度末までに、10,500 人以上の従業員がこのサイトに参加し、持続可能性とその改善方法について学ぶ 16,000 件以上の活動を行いました。
  • SustainX: SustainX は持続性に関するシスコのソート リーダーシップ フォーラムです。このイベントでは、社内のエグゼクティブに、環境への影響を軽減するためにチームでどのような活動を行っているかを紹介してもらい、外部のスピーカーに、環境改善のための革新的な取り組みについて語ってもらっています。6 度目となる 2021 年度の年次イベントは完全に仮想環境で実施されました。
  • 仮想プレゼンテーション:Cisco Green Team が、従業員向けの Webex プレゼンテーションを主催し、持続可能な食事、ブラジルの熱帯雨林の先住民文化、河川保護などに関する学習の場を提供します。
  • 循環型経済に関するニュースレターとトレーニング:ニュースレターでは、四半期ごとに、循環型経済の成功事例や、シスコの公的目標の達成状況に関する最新情報を取り上げ、循環型経済イニシアチブへの協力機会を紹介しています。2021 年度には、設計と販売のコミュニティ向けトレーニングを展開し、7,800 人を超える従業員が循環型の原則を基本的な職務に取り入れることができました。
  • 循環型経済 Webex Teams スペース:240 人を超える従業員が最新の発表やイベントに常に注目し、持続可能性実現に熱心な人たちとつながっています。
  • Green & Blue Webex スペース:2021 年度に開始されたこのスペースでは、800 人を超える従業員が、環境(緑)とデジタルテクノロジー(青)に関連するトピックについてコラボレーションを行い、コミュニティ、お客様、パートナー、さらには地球環境に変化をもたらしています。

さまざまな活動とボランティア

シスコでは、ボランティア活動を行ったり、年次の持続性イベントに参加したりする機会を従業員に提供しています。その他にも、シスコの従業員は、ストレッチ アサインメント プログラムを通じて持続可能なビジネスプロジェクトをボランティアで支援したり、エコ活動のチームを自分で編成して、担当拠点の持続可能な変革を支持したりすることもできます。

  • 年次シャットダウン:シスコでは、北米の従業員に 12 月末の休暇取得を義務付け、それ以外の国の従業員にはそれを推奨しています。これにより、従業員の多くが休暇でオフィスにいない時間帯に、設備や使用されていない機器の電源を切ることができます。2020 年 12 月に開始してから、12 日間のシャットダウン中に、約 50 万ドルのエネルギーコストと 1,800 トンの CO2e 排出を回避しました。
  • ストレッチアサインメント:シスコグループでは、ストレッチアサインメントを共有し、従業員がサステナビリティ関連のイニシアチブに参加できるようにしています。ストレッチアサインメントの例としては、オープン コンサベーション プログラムのコミュニケーション管理、お客様向けの持続可能なソリューション設計、製造現場での廃棄物ゼロイニシアチブに注目した循環型経済プロジェクトの実施、社内ツールとプロセスの循環型設計原則への準拠などが挙げられます。

通常、年次サステナビリティイベントの多くは対面式で行われています。いくつかの例を以下に示します。

  • IT リサイクルの日:従業員は年間を通じて使用済みの電子機器を回収し、4 月のアースデイに担当拠点のシスコオフィスに持ち込みます。シスコは、シスコ製品のリサイクルの場合と同じベンダーを使用し、責任を持ってそれらの機器をリサイクルします。2019 年度は、世界中の 160 を超えるサイトから 422,108 ポンド(191 トン)の電子廃棄物を回収しました。2020 年度と 2021 年度は、IT リサイクルの日を一時的に取りやめましたが、オフィス勤務の再開後に復活させる予定です。
  • Earth Aware:アースデイはわずか 1 日のイベントですが、シスコでは、2 ヵ月間の Earth Aware を開催して、従業員のボランティア活動と意識向上キャンペーンを実施しています。Earth Aware の期間中は従業員を招いて、自転車通勤やカフェテリアでの適切なごみの分別など、持続可能な行動を実践します。また、キャンパスでの農産物直売や、シスコが取り組んでいる種の保護活動の説明会といった活動も行います。Earth Aware に参加することで、これまでにない発想を生み出し、より環境に配慮した生活を送る決意を新たにすることができます。
  • Bike to Work Day(自転車通勤の日):シスコは、Earth Aware キャンペーンの一環として、Bike to Work Day の活動を支援しています。これはグローバルなイベントですが、サンノゼのシスコの従業員と請負業者が多数参加しています。こうした関係者は、シスコのエナジャイザーステーションを訪れて、ベーグルや果物をつまんだり、無料のチェアマッサージを受けたり、修理ステーションを利用したり、仲間のサイクリストに会ったりします。このイベントで、シスコは Silicon Valley Bike Coalition と協力して、数千台の車の通行をベイエリアからなくすことに貢献しています。