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環境スチュワードシップ

シスコは、水などの天然資源の保護と廃棄物の削減に取り組んでいます。

シスコは、直接的事業では大量の水を使用していません1。しかし、事業とサプライチェーンでの水の使用量を可能な限り削減することがいかに重要かを理解しています。限りあるこうした資源の保護は、シスコのビジネスニーズだけでなく、シスコが事業を展開する地域にとっても不可欠です。

シスコの水資源戦略の目標を次に示します。

  • 業界のベストプラクティスに従って水使用量とリスクのベンチマークとレポートを行う。
  • 水不足や水問題に直面している拠点に重点を置き、事業活動での節水を行う。
  • 主要なキャンパスで水関連の長期的な目標を設定する。

水の使用

シスコの直接的事業では、職場のトイレやカフェテリアでの水道、下水処理、衛生(WASH サービスと呼ばれる)に真水を使用しています。また、再生水を使用できない冷却塔や灌漑にも真水を使用します。シスコでは主に、灌漑が必要な場所や、複数の主要なキャンパスの冷却塔でリサイクル水を利用しています。次に、シスコで使用される水の詳細について説明します。

シスコでは、WRI Aqueduct ツールを使用して、事業活動での水の使用とリスクを詳細に把握しています。この Aqueduct ツールによると、シスコの水使用量の 14% が、水問題を抱える地域から調達されています(主にインドのバンガロール)。しかし、サンノゼの本社は、水不足ではなくなりました。これは、2019 年に、WRI Aqueduct Tool で、本社があるカリフォルニア州コヨーテ川流域の水問題の基準が、極端に高い(> 80%)から低い(< 10%)に更新されたためです。ただし、この変更は、カリフォルニア州で進めている水管理の取り組みには影響しません。シスコは、ポートフォリオ全体で水の可用性の変化を引き続き監視し、それぞれの状況に応じた水管理戦略を策定します。

直接的事業における水の使用量
KPI 2017 年度 2018 年度 2019 年度 2020 年度 2021 年度 コメント
KPI総取水量、m3(単位千) 2017 年度3220 2018 年度3394 2019 年度3299 2020 年度3183 2021 年度2928 コメントこの数値は、シスコが運用する施設をすべて対象にした結果です。取水している水源は以下のとおりです。シスコは、以下に記載していない水源からは取水しません。
KPI地方自治体の水源からの取水量(第三者の水源)、m3(単位千) 2017 年度3204 2018 年度3366 2019 年度3111 2020 年度2929 2021 年度2701 コメントシスコの取水の大部分は第三者の水源から行われます。
KPI淡水からの取水量、m3(単位千) 2017 年度168 2018 年度169 2019 年度165 2020 年度220 2021 年度228 コメントスイスのヴォー州にある近隣の湖から取水し、現場のクローズドループ冷却システムで使用した後に湖に戻します。
KPI地下水からの取水量、m3(単位千) 2017 年度16 2018 年度28 2019 年度22 2020 年度34 2021 年度0 コメント2021 年度より前は、ボックスボローの施設で処理し、地下に戻していました。2021 年度以降は、市の水道の使用を開始しました。
KPIリサイクル後再利用した総水量、m3(単位千) 2017 年度106 2018 年度116 2019 年度109 2020 年度62 2021 年度33 コメントシスコは、インドのバンガロールキャンパスで調達したすべての水を、下水道処理プラントを使用してリサイクルしています。
KPI水使用量の合計、m3(単位千) 2017 年度- 2018 年度108 2019 年度358 2020 年度334 2021 年度275 コメント蒸発冷却と灌漑に使用する水量をより正確に報告できるように改善を進めています。
KPI排水量の合計、m3(単位千) 2017 年度3220 2018 年度3286 2019 年度2941 2020 年度2848 2021 年度2654 コメントこの数値は、シスコが運用する施設をすべて対象にした結果です。排出先については以下の報告を参照してください。シスコは、以下にリストしていない宛先には排水していません。
KPI下水道に排出される総水量(第三者を送水先とする)、m3(単位千) 2017 年度3149 2018 年度3258 2019 年度2753 2020 年度2595 2021 年度2426 コメントシスコの排水の大部分は第三者が送水先となります。
KPI淡水への総排出量、m3(単位千) 2017 年度168 2018 年度159 2019 年度165 2020 年度220 2021 年度228 コメントスイスのヴォー州にある近隣の湖から取水し、現場のクローズドループ冷却システムで使用した後に湖に戻します。
KPI地下水への総排出量、m3(単位千) 2017 年度16 2018 年度28 2019 年度22 2020 年度34 2021 年度0 コメント2021 年度より前は、ボックスボローの施設で処理し、地下に戻していました。2021 年度以降は、市の水道の使用を開始しました。
KPI不動産ポートフォリオ(水使用レポートの対象) 2017 年度100% 2018 年度100% 2019 年度100% 2020 年度100% 2021 年度100% コメント
KPI公益事業会社から水データを受け取る不動産ポートフォリオ 2017 年度72% 2018 年度71% 2019 年度71% 2020 年度70% 2021 年度68% コメント

水資源スチュワードシップ

シスコは、直接的な事業活動およびサプライチェーン全体で責任を持って水資源を管理するように努めています。過去数年間にわたって、シスコの直接的事業で多数の水保全プロジェクトを実施してきました。こうしたプロジェクトが現在だけでなく、今後も長年にわたり節水につながると考えています。次に例を示します。

  • サンノゼの主要なキャンパス全体で灌漑コントローラを更新する。
  • ノースカロライナ州の Research Triangle Park(RTP)にある灌漑と冷却用タワーに再生水を使用する。
  • 冷却塔に可変周波数ドライブを取り付ける。
  • トイレ用二方弁、無水小便器、台所の流し用シンクエアレータ、低水量シャワーヘッド、洗浄前スプレー弁を設置する。
  • サンノゼと RTP で、噴水と芝生をその土地の植物の花壇に変更して必要水量を削減する。また、点滴灌漑ラインを設置して灌漑効率向上を図る。

キャンパスの水関連イニシアチブ

シスコは、インドのバンガロールに包括的な水管理システムも導入しました。この拠点のキャンパスでは廃水が発生しません。つまり、第三者や環境への排水が行われないのです。廃水は、すべての建物から、濾過と逆浸透を行う 2 つの下水処理場に送られ、再利用できるように処理されます。処理後の水は、2 つのキャンパスビルディングで、蒸発冷却システム、灌漑、トイレ洗浄に利用されます。

RTP キャンパスのウォーターニュートラルの目標も達成しました。まず、水の監査を実施して、キャンパスの水効率を確認し、水の使用量を削減できる可能性を特定しました。監査によると、キャンパスはすでに非常に高い水効率が維持されていましたが、水使用量をさらに削減するために、2021 年度には冷却塔に新しいフィルタを設置するなど、いくつかの効率化対策が導入されました。

RTP で使用するその他の水とのバランスを取るために、ノースカロライナ州と、南東部の地方の流域から水再生を行うプロジェクトに投資しました。これらのプロジェクトにより、合計すると RTP キャンパスの年間の水使用量に相当する水量が再生され、ウォーターニュートラルの目標を達成できます。また、ノースカロライナ州西部にある廃止ダムの撤去にも投資を行い、2021 年 6 月に撤去が完了しました。このプロジェクトによって、レクリエーションの機会創出と治安の向上に加え、いくつかの種にとって重要な流動性を持つ水生環境の回復や、水質改善などが実現しました。さらに、小川をつなぐことで 140 マイルの河を再形成したこのプロジェクトは、州内で最優先のダム撤去プロジェクトとされ、地域の環境改善という点でも非常に高い評価を得ました。シスコは、今後も、水再生の評価につながる投資を行い、RTP キャンパスのウォーターニュートラルを維持します。

シスコが水管理の取り組みで次に行うのは、水節約の目標を定めた戦略を策定することに加え、地域の組織とのパートナーシップを評価して世界中の主要なキャンパスがある地域の水問題に対処することです。シスコでは、このイニシアチブに備えて、水質検査を行うとともに、これらの地域の主要な水関連インフラストラクチャをアップグレードしています。

水とエネルギーの関係

発電には特に大量の真水が使用されるため、シスコの製品と事業でエネルギー効率を継続的に向上させれば、水資源に及ぶ影響をグローバルに削減できる可能性が非常に高まります。

米国地質調査所が 2015 年に公開した最近の水関連レポートによると、米国では 1 キロワット時の発電に平均 15 ガロンの水が使用されています。そのため、エネルギーと GHG の削減努力によって電力を節約できれば、水の使用量も非常に効果的に削減できます。2021 年度のエネルギー削減プロジェクトでは、エネルギー使用量を推定で 6.6 GWh 削減しましたが、これによって、374 立方メートル(m3)の水も節約できたことになります。これは 2021 年度における水の総使用量の約 13% に相当します。

事業活動に伴って生じる固形廃棄物(ごみ)

シスコが実施する廃棄物削減とリサイクルのプログラムは、シスコの ISO 14001 認証と世界規模の環境方針に準拠する上で、重要な役割を果たします。リサイクルの実践方法は市町村や地域によって異なりますが、シスコでは、すべての施設で廃棄物の削減、再利用、リサイクルを手順に従って行っています。また、直接事業全体で削減、再利用、リサイクルの原則を取り入れることで、廃棄物の総量と、埋立処分廃棄率の両方を削減するという戦略をとっています。

サプライチェーンの製造施設における固形廃棄物削減の情報については、「サプライチェーン環境スチュワードシップ」を参照してください。

2021 年度は、世界中の施設で発生する廃棄物の約 78% を埋立処分せずにリサイクルできました。

主要なキャンパス拠点から出る固形廃棄物(ごみ)のリサイクル率
キャンパスの所在地 2017 年度 2018 年度 2019 年度 2020 年度 2021 年度
キャンパスの所在地サンノゼ 2017 年度84% 2018 年度86% 2019 年度87% 2020 年度86% 2021 年度89%
キャンパスの所在地ボックスボロー 2017 年度86% 2018 年度100% 2019 年度100% 2020 年度100% 2021 年度100%
キャンパスの所在地RTP 2017 年度60% 2018 年度67% 2019 年度67% 2020 年度69% 2021 年度75%
キャンパスの所在地ベッドフォントレイクス 2017 年度15% 2018 年度100% 2019 年度100% 2020 年度100% 2021 年度100%
キャンパスの所在地グリーンパーク 2017 年度74% 2018 年度100% 2019 年度100% 2020 年度100% 2021 年度100%
キャンパスの所在地上海 2017 年度29% 2018 年度43% 2019 年度59% 2020 年度41% 2021 年度57%
キャンパスの所在地東京 2017 年度90% 2018 年度87% 2019 年度90% 2020 年度75% 2021 年度92%
キャンパスの所在地バンガロール 2017 年度71% 2018 年度68% 2019 年度84% 2020 年度91% 2021 年度33%
キャンパスの所在地合計 2017 年度68% 2018 年度73% 2019 年度81% 2020 年度81% 2021 年度78%

コロナ禍は施設で発生する廃棄物の総量に大きな影響をもたらしました。従業員にほぼ半年間、在宅勤務が義務付けられ、シスコのサイトの大部分が閉鎖されたため、今年度発生した廃棄物は前年度の約半分でした。

事業活動に伴って生じる固形廃棄物(ごみ)
KPI 2017 年度 2018 年度 2019 年度 2020 年度 2021 年度 コメント
KPI総廃棄物発生量(トン単位) 2017 年度12,519 2018 年度10,559 2019 年度10,498 2020 年度5715 2021 年度2612 コメントこの数値は、シスコが運用する施設をすべて対象にした結果です。コロナ禍により、施設で発生した廃棄物の量が 2020 年度と比較して大幅に減少しています。
KPI埋立処分にした廃棄物の量(都市固形廃棄物) 2017 年度4019 2018 年度2842 2019 年度2004 2020 年度1077 2021 年度573 コメントこれには、埋立処分廃棄物と焼却廃棄物が含まれます。
KPI埋立処分されずにエネルギーに転換された率 2017 年度68% 2018 年度73% 2019 年度81% 2020 年度81% 2021 年度78% コメント
KPI運用廃棄物合計(トン単位) 2017 年度8500 2018 年度7717 2019 年度8480 2020 年度4638 2021 年度2039 コメントこれには、リサイクルされた廃棄物、コンポスト化された廃棄物、リサイクルされた危険/一般廃棄物、エネルギー生成用廃棄物が含まれます。コロナ禍による在宅勤務の義務付けが影響し、2020 年度の値は 2019 年度から大幅に減少しています。
KPIリサイクルされた量 2017 年度7407 2018 年度6292 2019 年度6683 2020 年度2296 2021 年度731 コメント自治体によるリサイクル量。
KPIコンポスト化 2017 年度770 2018 年度808 2019 年度1180 2020 年度1945 2021 年度787 コメント
KPI危険/一般廃棄物 2017 年度323 2018 年度617 2019 年度617 2020 年度255 2021 年度81 コメントこれには、バッテリ、キッチンオイル、ランプ、プリンタトナーが含まれます。
KPIエネルギー生成用廃棄物 2017 年度- 2018 年度- 2019 年度- 2020 年度142 2021 年度61 コメントこれはエネルギー生成のために焼却する廃棄物です。2019 年度以前のデータは利用できません。
KPI不動産ポートフォリオ(廃棄物レポートの対象)の割合 2017 年度100% 2018 年度100% 2019 年度100% 2020 年度100% 2021 年度100% コメント米国、インド、中国の主要なキャンパス拠点を含みます。

キャンパスの廃棄物イニシアチブ

シスコでは、プラスチックや紙コップから、再利用できるコップやマグカップへの移行を世界中の多くのオフィスで進めています。たとえば、RTP キャンパス、英国のベッドフォント レイクス キャンパス、アジアとヨーロッパの大部分の施設でこの取り組みを展開しています。過去数年間、RTP キャンパスの廃棄物をゼロにするという目標に向かって尽力してきましたが、その達成のために実施していたプログラムの多くをコロナ禍以降保留にしていました。廃棄物削減の取り組みで次に行うべきことは、主要なキャンパスの廃棄物について、その転換と削減の目標を設定することです。

種の多様性

種の多様性とは、さまざまな生き物が存在する状態や、それらが属する生態学上の複雑な環境を表します。どのような組織も、自身の活動を通じて直接的に、またはサプライチェーンを通じて間接的に生物多様性に影響を与えます。シスコの場合、生物多様性に影響を与える主な要因は施設に使用する土地です。シスコでは、従業員のテレワークプログラムやその他のサポートソリューションによって、必要な物理的オフィススペースを減らすことで、そうした影響を軽減しています。

事業

シスコは、環境インパクト評価によって、主要なサイトの種の多様性と、土地利用による影響を評価しています。前回の評価以降、これらのサイトに大きな影響や変化はありませんでした。シスコでは、生物多様性に悪影響を与える可能性があると特定された要因の軽減に尽力しています。たとえば、サンノゼで所有している建物の一部は、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「低危険種」に分類されているサンショクツバメの保護地域近くにあります。そのため、営巣の時期には建物のバルコニーを閉じて鳥の生息地を保護し、営巣の時期が過ぎたら巣に使われた泥を建物から取り除いています。また、シスコは、UN Global Compact Sustainable Ocean Principles にも署名しています。

2019 年 12 月に、Bee Downtown と RTP Foundation の協力を得て、RTP キャンパスの近くにミツバチの巣箱を設置しました。巣箱には 100,000 匹以上のミツバチがいます。シスコの巣箱は、ノースカロライナ州での送粉者数の増加や、地域全体でのミツバチに関する教育推進につながり、国内最大となる送粉者の通り道の形成に役立っています

Connected Conservation

シスコは、パートナーの NTT および Dimension Data と共同で世界中の絶滅危惧種を保護するとともに、テクノロジーを活用して、回復力のある保護された生態系を作り出しています。

この協力を通じて、監視、データ、分析の技術力を活用し、動物が自由に移動できる世界を創造しています。こうした独自のプロアクティブなテクノロジーソリューションによって、接続、通信、最新のセンシングイノベーションを統合することで、重要な保護環境での人、監視隊員、天然資源、車両などの動きを追跡し、野生生物への影響を回避できます。

そうした私たちの活動から、Connected Conservation Foundation(CCF)という独立した非営利団体が生まれました。私たちのソリューションをきっかけに 2020 年の World Rhino Day に発足した CCF のミッションとは、パートナーシップをさらに深めて、プロジェクトに必要なリソースと支援を拡大することです。これにより、環境と野生動物を保護するとともに、教育や機会創出を通じて地域のコミュニティを活性化します。Connected Conservation の活動の影響をいくつか紹介します。

  • クロサイ、アフリカゾウ、センザンコウ、ライオン、チーター、キリンなど 30 以上の絶滅危惧種を保護しました。
  • ケニア、南アフリカ、ザンビア独特の 100 万ヘクタールに及ぶ生息地に、ネットワーク接続と保護のための環境を構築しました。
  • 30 分から 7 分への応答時間短縮、リアルタイムなデータ取得、管理と保護の向上などを実現しました。
  • 3 つのサイトに、データ収集と分析をリアルタイムに行えるオペレーションセンターを新設するとともに、新しい研究とイノベーション向けのインフラストラクチャを構築しました。
  • 100 人以上の監視隊員が、ネットワーク接続と通信用の機器を携帯し、野生動物を保護できるようになりました

Connected Conservation の詳細についてはこちらをご覧ください。

排出物と非 GHG 排出

排出物(液体)

シスコが目指すのは、お客様にサービスを効果的に提供できる地域でどのような事業を行えるかを見極める一方で、環境へのマイナスの影響を抑制することです。水、化学薬品、石油、燃料などの流出物は、周囲の環境に重大な悪影響を及ぼす可能性があります。その影響は、シスコのビジネスだけでなく、土壌、水、大気、生物多様性、人々の健康にも及びかねません。シスコは、これらに限らず、環境衛生や安全の問題を深刻に受け止めています。本報告年度中、シスコでは、土壌、地下水、大気、またはその他の環境受容体に対する重大な漏出、放出、排出(55 ガロンを超える量、または現地の規制報告基準を超える量)は発生していません。

液体排出物の流出と排出
KPI 2017 年度 2018 年度 2019 年度 2020 年度 2021 年度
KPI流出と排出 2017 年度なし 2018 年度なし 2019 年度1* 2020 年度なし 2021 年度なし

*2019 年度は、サンノゼキャンパスで、トラックがぶつかって消火栓が倒れたことにより地下の本管が破損し、20 分間の計画外排出が生じました。この排出は適切な機関に報告済みです。

非 GHG 排出

シスコでは、生産の大部分をサプライチェーンパートナーに委託しているため、グローバル事業は、主に、標準的なオフィス活動と研究ラボの活動で構成されています。したがって、シスコの非 GHG 排出は、洗浄剤の揮発性有機化合物(VOC)、亜酸化窒素(NOx)、サイトでの燃料燃焼(車のエンジン、ボイラー、非常用発電機など)によって生じる硫黄酸化物(SOx)のほか、それに続く NOx の光化学反応で生じるオゾンに限定されます。

シスコは、カリフォルニア州大気資源局の要求を遵守しています。そのため、サンフランシスコ湾岸地域で指定される Spare the Air の日に大気質が悪い場合、午前 11 時以降はガソリン式芝刈り機などの機械を使用しません。また、1987 年の「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」に従い、サプライチェーンパートナーと共同で、そうした破壊物質の使用を段階的に削減しています。

非 GHG 排出
KPI 2017 年度 2018 年度 2019 年度 2020 年度 2021 年度
KPI揮発性有機化合物(VOC)排出量* 2017 年度無視できる量 2018 年度無視できる量 2019 年度無視できる量 2020 年度無視できる量 2021 年度無視できる量
KPINOx(トン単位) 2017 年度138 2018 年度176 2019 年度156 2020 年度223 2021 年度79
KPISOx(トン単位) 2017 年度0.65 2018 年度0.67 2019 年度0.59 2020 年度0.58 2021 年度0.27
KPI粒子状物質 2017 年度無視できる量 2018 年度無視できる量 2019 年度無視できる量 2020 年度無視できる量 2021 年度無視できる量

*VOC ベースの化学物質の導入量は最小であり、モニタリングを必要としません。

1 米国エネルギー情報局(EIA)の推定によると、米国の大規模な商業ビルでは、従業員 1 人あたり年間約 18,400 ガロン(69.7 m3)の水が使用されています。2019 年度のシスコの使用水量は従業員 1 人あたり 42 m3 であり、EIA の平均を大きく下回っています。