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シスコのサプライチェーンにおける新型コロナ対応

シスコの対応は、グローバルな課題に対処してきた長年の経験に根ざしたものです。

世界はシスコ製品に依存してコミュニケーションを行いビジネスを展開しています。また、シスコの製造パートナーや部品サプライヤは、パンデミック期間中もシスコ製品の製造のために業務を続けてきました。世界的にテレワークに移行する中で、シスコ製品の需要が高まっています。それに加えて、COVID-19 によってサプライヤとその従業員にとって厳しい企業環境が続いています。

シスコは、主要な製造パートナーの拠点と、シスコが部品を調達する世界各地のサプライヤの両方で、従業員の保護と復元力の強化に取り組んでいます。製造場所の柔軟性を高めることで、COVID-19 の影響を受けた拠点から生産を移転し、必要な期間だけシャットダウンすることができました。シスコは主要な製造パートナーと協力して、次のような対応を実施し現在も実施しています。

  • 現在進行中のケースや製造現場で働く労働者の隔離状況など世界各地での COVID-19 の影響を追跡しています。
  • 製造拠点全体から実施された対策を集約して評価し、製造パートナーが先手を打って予防に注力するよう積極的に促しています。
  • COVID-19 から労働者を守るためのガイドラインとベストプラクティスを共有しています。たとえば、シフトの始業終業時間や休憩時間をずらす、労働者の心身面の健康状態を認識する、職場に入る労働者に検査を行う、などです。
  • 製造パートナーと積極的に協力し、従業員の保護とサポートのために適切な規模のアプローチが取れるよう支援しています。
  • 製造パートナーに対しては、従業員を毎月検査できるよう経済的に支援しています。またサプライヤに対しては、このようなコストを製品価格に転嫁するよう促しています。労働者を COVID-19 から守るための十分なリソースが確保できるようにすることが目的です。
  • 製造パートナーと協力して、注文の変動を抑えることで安定した労働力を確保できるようにしています。製造パートナーには雇用の維持、レイオフの防止、製造現場での混雑緩和を促しています。

感染拡大に直面している地域にあるサプライヤに現場での感染拡大を防ぐために十分な保護の仕組みと手順があるか、シスコのコンポーネント サプライチェーンの範囲で評価を実施しました。

調査を実施した拠点のうち 6 か所に対して、行動を起こし COVID-19 封じ込め対策の不備の解消に努めるよう要請しました。その結果、適切な隔離エリアと隔離手順、訪問者を管理するための手順、職場で陽性者が出た場合の封じ込め手順が実施に移されました。あるケースでは、サプライヤが COVID-19 対策を実施しておらず、シスコのチームがサプライヤと協力して、シスコのガイドラインに従って対策を作成し、実施に移しました。

外国人移民労働者を雇用したサイトについては以下を評価しました。

  • 労働者のニーズに合った保護の仕組みがあるか。たとえば COVID-19 に関する情報が労働者の話す言語になっているか、COVID-19 の検査が受けられるか、など。
  • 寮の環境では、感染拡大時のアクションプランや寮に住む労働者が利用できる個人保護具が用意されているか。

外国からの移民労働者がパンデミックの際に家族とのつながりを維持できるように、拠点で Wi-Fi やモバイルデータ通信のサポートを提供することを推奨しました。あるケースでは、サプライヤに働きかけ、現場で働く労働者を対象としたマスクの無償提供を実現しました。シスコは、COVID-19 に関連する新たな問題の発生に目を光らせ、シスコの供給基盤に向けて四半期ごとにニュースレターを発行しています。このようにして、状況が推移するなかで労働者の保護と支援に役立つさまざまなリソースと情報を提供しています。