SPAN 送信元の概要
SPAN 送信元とは、トラフィックの監視を開始するインターフェイスです。Nexus 5000 シリーズ スイッチは、SPAN 送信元としてイーサネット、仮想イーサネット、ファイバ チャネル、仮想ファイバ チャネル、ポート チャネル、SAN ポート チャネル、VLAN、および VSAN をサポートします。VLAN または VSAN の場合、指定された VLAN または VSAN のすべてのサポート対象のインターフェイスが SPAN 送信元として含まれます。SPAN トラフィックは、イーサネット、仮想イーサネット、ファイバ チャネル、および仮想ファイバ チャネル送信元インターフェイスの入力方向、出力方向、あるいは両方を選択できます。
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入力送信元(Rx) ― この送信元インターフェイスを経由してスイッチに入るトラフィックは、SPAN 宛先ポートにコピーされます。
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出力送信元(Tx) ― この送信元インターフェイスを経由してスイッチから出るトラフィックは、SPAN 宛先ポートにコピーされます。
(注) Device Manager は、送信元ポートとしてイーサネットまたは仮想イーサネット インターフェイスの設定をサポートしていません。
送信元ポートの特性
送信元ポート(別名、モニタ対象ポート)は、ネットワーク トラフィックを解析するために監視するスイッチド インターフェイスです。スイッチは任意の数の入力送信元ポート(スイッチ上で使用できるポートの最大数が限度)および任意の数の送信元 VLAN または VSAN をサポートします。
送信元ポートには、次の特性があります。
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任意のポート タイプ(イーサネット、仮想イーサネット、ファイバ チャネル、仮想ファイバ チャネル、ポート チャネル、SAN ポート チャネル、VLAN、および VSAN)になることができます。
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複数の SPAN セッションで監視できます。
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宛先ポートにはできません。
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各送信元ポートに監視する方向(入力、出力、または両方)を設定できます。VLAN、VSAN、ポート チャネル、および SAN ポート チャネル送信元の場合、監視する方向は入力だけが可能になり、グループ内のすべての物理ポートに適用されます。
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送信元ポートは同じ VLAN または VSAN にあっても、異なる VLAN または VSAN にあってもかまいません。
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VLAN または VSAN SPAN 送信元の場合、送信元 VLAN または VSAN のすべてのアクティブ ポートが送信元ポートとして含まれます。
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スイッチは、最大 2 つの出力 SPAN 送信元ポートをサポートします。
SPAN 宛先の概要
SPAN 宛先は、送信元インターフェイスを監視するインターフェイスを意味します。Nexus 5000 シリーズ スイッチは、SPAN 宛先としてイーサネットおよびファイバ チャネル インターフェイスをサポートします。
(注) Device Manager は、宛先ポートとしてのイーサネット インターフェイスの設定をサポートしていません。
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イーサネット |
イーサネット |
ファイバ チャネル |
ファイバ チャネル |
ファイバ チャネル |
イーサネット(FCoE) |
仮想イーサネット |
イーサネット |
仮想ファイバ チャネル |
ファイバ チャネル |
仮想ファイバ チャネル |
イーサネット(FCoE) |
宛先ポートの特性
各ローカル SPAN セッションには、送信元ポート、VLAN、または VSAN からのトラフィックのコピーを受信する宛先ポート(別名、モニタ側ポート)が必要です。宛先ポートには、次の特性があります。
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任意の物理ポート(イーサネット、イーサネット[FCoE]、またはファイバ チャネル)にできます。仮想イーサネットおよび仮想ファイバ チャネル ポートは、宛先ポートにはできません。
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送信元ポートにはできません。
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ポート チャネルまたは SAN ポート チャネル グループにはできません。
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SPAN セッションがアクティブの間、スパニング ツリーに参加しません。
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任意の SPAN セッションの送信元 VLAN に属する場合、送信元リストから除外され、監視されません。
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モニタ対象のすべての送信元ポートの送受信トラフィックのコピーを受信します。宛先ポートがオーバーサブスクライブ状態の場合、輻輳を起こす可能性があります。その結果、1 つまたは複数の送信元ポートでトラフィック転送に影響を与える可能性があります。
SPAN の設定
SPAN セッションを設定して、送信元ポートからスイッチ上の指定された宛先ポートにパケットを複製できます。ここで説明する内容は、次のとおりです。
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「Device Manager を使用した SPAN の設定」
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「Device Manager を使用した SPAN セッションの作成」
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「Device Manager を使用した SPAN 送信元の編集」
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「Device Manager を使用した SPAN セッションの削除」
Device Manager を使用した SPAN の設定
SD ポートを使ってネットワーク トラフィックを監視する手順は次のとおりです。
ステップ 1
SD ポートを設定します。
ステップ 2
指定した SPAN セッションに SD ポートを接続します。
ステップ 3
セッションに送信元インターフェイスを追加して、ネットワーク トラフィックを監視します。
Device Manager を使用して SPAN モニタリングの SD ポートを設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
設定するポートを右クリックして Configure をクリックします。
通常のポート設定ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 2
Mode で SD を選択します。
ステップ 3
Apply をクリックして変更を適用します。
ステップ 4
ダイアログボックスを閉じます。
Device Manager を使用した SPAN セッションの作成
Device Manager を使用して SPAN セッションを作成する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
Interface > SPAN を選択します。
SPAN ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 2
Sessions タブをクリックします。
ステップ 3
Create をクリックします。
Create SPAN Sessions ダイアログボックスが表示されます(図20-1 を参照)。
図20-1 Create SPAN Sessions ダイアログボックス
ステップ 4
上向きまたは下向き矢印キーを使用して 1 ~ 16 のセッション ID を選択し、Create をクリックします。
ステップ 5
作成するセッションごとにステップ 4 を繰り返します。
ステップ 6
該当するセッションの Dest Interface フィールドに宛先インターフェイスを入力します。
ステップ 7
該当するセッションの Filter VSAN List フィールドにフィルタ VSAN リストを入力します。
ステップ 8
Admin ドロップダウン リストで active を選択するか、アクティブな管理ステータスを選択します。
ステップ 9
Apply をクリックして変更を保存します。
ステップ 10
2 つのダイアログボックスを閉じます。
Device Manager を使用した SPAN 送信元の編集
Device Manager を使用して SPAN 送信元を編集する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
Interface > SPAN を選択します。
SPAN ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 2
Sources タブをクリックします。
SPAN Sources ダイアログボックスが表示されます(図20-2 を参照)。
図20-2 SPAN Sources タブ
ステップ 3
VSAN List フィールドに VSAN リスト名を入力します。
ステップ 4
Edit Interface List をクリックします。
Source Interfaces ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 5
Create をクリックします。
Source Interfaces Interface Sources ダイアログボックスが表示されます(図20-3 を参照)。
図20-3 Source Interfaces Interface Sources ダイアログボックス
ステップ 6
browse ボタンをクリックして、使用できる FC ポートのリストを表示します。
ステップ 7
ポートを選択し、OK をクリックします。
ステップ 8
指定する方向をチェックします( receive または transmit )。
ステップ 9
Create をクリックして FC インターフェイス送信元を作成します。
ステップ 10
開いている 3 つのダイアログボックスの Close をクリックし、それぞれのダイアログボックスを閉じます。
Device Manager を使用した SPAN セッションの削除
Device Manager を使用して SPAN セッションを削除する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
Interface > SPAN を選択します。
SPAN ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 2
Sessions タブをクリックします。
ステップ 3
削除する SPAN セッションをクリックします。
ステップ 4
Delete をクリックします。
SPAN セッションが削除されます。
ステップ 5
ダイアログボックスを閉じます。