リージョンの設定
リージョンの設定では、リージョン内または既存のリージョン間で、コールに使用される音声コーデックを指定します。音声コーデックによって、圧縮のタイプ、およびコールあたりの使用帯域幅の最大値が決まります。
(注) Cisco CallManager で処理されるすべてのコールには、デフォルトの音声コーデック G.711 が適用されます。デフォルトの音声コーデックだけを使用する場合は、リージョンを使用する必要はありません。
リージョンを追加、更新、または削除するには、次のトピックを参照してください。
• 「リージョンの追加」
• 「リージョンの更新」
• 「リージョンの削除」
• 「リージョンの設定値」
リージョンの設定と音声コーデックの選択についての詳細は、『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「リージョン」を参照してください。
リージョンの追加
新規リージョンを Cisco CallManager データベースに追加する手順は、次のとおりです。
(注) リージョンの追加はマトリクス形式で実行されます。リージョン A、B、および C を追加すると、次に示すように、リージョン A、リージョン B、およびリージョン C を列および行とするマトリクスが作成されます。
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リージョン A |
リージョン B |
リージョン C |
リージョン A |
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リージョン B |
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リージョン C |
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20 のリージョンを割り当てると、データベースは 400 のエントリ(20 x 20)を追加します。多数のリージョンを割り当てると、パフォーマンスがいくらか制限されます。
手順
ステップ 1 System > Region の順に選択します。
ステップ 2 Region Name フィールドに、新しいリージョンに割り当てる名前を入力し、 Insert をクリックします。
ステップ 3 ドロップダウン リスト ボックスを使用して、新規リージョン内、および新規リージョンと既存のリージョン間で、コールに使用する音声コーデックを選択します。音声コーデックによって、圧縮のタイプ、およびこれらのコールに割り当てられる帯域幅の最大値が決まります。
使用可能なコーデック タイプおよび帯域幅のサマリーについては、 表 7-1 を参照してください。
ステップ 4 Update をクリックして、新しいリージョンをデータベースに保存します。
次の手順
データベースに新しいリージョンを追加した後、そのリージョンを使用して、デバイス プールを設定できます。デバイスは、割り当てられたデバイス プールからリージョンの設定値を取得します。デバイス プールの設定については、「デバイス プールの追加」を参照してください。
関連トピック
• 「リージョンの更新」
• 「リージョンの削除」
• 「リージョンの設定値」
• 「デバイス プールの追加」
リージョンの更新
リージョンの設定を更新する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 System > Region の順に選択します。
ステップ 2 Region リストから、更新するリージョンを選択します。
リージョン内または他のリージョン間のコールのコーデック設定値を変更します。使用可能なコーデック タイプおよび帯域幅のサマリーについては、 表 7-1 を参照してください。
ステップ 3 Update をクリックして、変更内容をデータベースに保存します。
ステップ 4 Restart Devices をクリックして、更新されたリージョンを使用するすべてデバイスに変更内容を適用します。
関連トピック
• 「リージョンの追加」
• 「リージョンの削除」
• 「リージョンの設定値」
リージョンの削除
Cisco CallManager データベースからリージョンを削除する手順は、次のとおりです。
始める前に
デバイス プールが使用中のリージョンは削除することができません。使用中のリージョンを削除しようとすると、Cisco CallManager にエラー メッセージが表示されます。現在使用中のリージョンを削除する場合は、事前に、次のどちらかまたは両方の作業を実行しておく必要があります。
• 別のリージョンを使用するように、デバイス プールを更新する。「デバイス プールの更新」を参照してください。
• 削除するリージョンを使用しているデバイス プールを削除する。「デバイス プールの削除」を参照してください。
手順
ステップ 1 System > Region の順に選択します。
ステップ 2 Region リストから、削除するリージョンを選択します。
ステップ 3 Delete をクリックします。
関連トピック
• 「リージョンの追加」
• 「リージョンの更新」
• 「リージョンの設定値」
リージョンの設定値
表 7-1 では、リージョンに対して指定することができる、使用可能な音声コーデックをまとめています。コール ストリームあたりの全使用帯域幅は、音声コーデックのタイプ、およびデータ パケットのサイズとオーバーヘッド(パケット ヘッダー サイズ)などの要素によって決まります。 表 7-1 に表示されている帯域幅の数字は、30-ms データ パケットに適用され、IP ヘッダーを含みます。各コールは、2 つのコール ストリームから構成されています。
表 7-1 リージョンの設定値
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30 ms データ パケットで各コールが消費する帯域幅(IP ヘッダーを含む)
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G.711 |
80 kbps |
Cisco CallManager 内のすべてのコールに対するデフォルト コーデック。 |
G.723 |
24 kbps |
旧 Cisco IP Phone モデル 12 SP Series および Cisco IP Phone モデル 30 VIP での使用に対してサポートされている低ビットレート コーデック。 |
G.729 |
24 kbps |
Cisco IP Phone 7900 ファミリーのモデルに対してサポートされている低ビットレート コーデック。 |
Wideband |
272 kbps |
Cisco IP Phone 7900 ファミリー モデルによってサポートされている、IP Phone 間コール用の高品質、広帯域幅音声コーデック。 |
GSM |
29 kbps |
Global System for Mobile Communications(GSM)コーデック。 このコーデックを使用して、GMS ワイヤレス受話器用の MNET システムが Cisco CallManager と相互動作できるようになる。 |
関連トピック
• 「リージョンの追加」
• 「リージョンの更新」
• 「リージョンの削除」