トランスコーダの設定
Media Resource Manager(MRM)は、Cisco CallManager クラスタ内のトランスコーダのリソース登録とリソース予約を行います。Cisco CallManager は、Media Termination Point(MTP)とトランスコーダの両方の登録、および 1 つのコール内で MTP とトランスコーダの並行機能を同時にサポートしています。
ポートごとのトランスコーディング セッションの最大数は、24 です。サポートされるトランスコーディング能力とポートごとのセッション数は、次のとおりです。
• G711-G711 MTP:24(DSP を含まない)
• G729-G729 MTP:24(DSP を含まない)
• G711-G723 トランスコーディング:24
• G711-G729 トランスコーディング:24
• G711-GSM Full Rate(FR)トランスコーディング:24
• G711-GSM Enhanced Full Rate(EFR)トランスコーディング:24
2 つのデバイスが異なるコーデックを使用しており、普通には情報の交換ができない場合、Cisco CallManager は、エンドポイント デバイスのためにトランスコーダを起動します。トランスコーダは、コールに挿入されると、2 つの異なるコーデック間で情報交換が可能になるように、そのコーデック間でデータ ストリームを変換します。
クラスタ内のすべての Cisco CallManager が、リソースを管理する Media Resource Manager(MRM)を介してトランスコーダにアクセスできます。
MRM では、Cisco CallManager のメディア リソース グループとメディア リソース グループ リストが使用されます。メディア リソース グループによって、リソース間のロード バランシングが実現されます。メディア リソース グループのリストによって、メディア リソースへのアクセスが制限および指示されます。
トランスコーダ制御プロセスは、データベース内で定義されているトランスコーダ デバイスごとに作成されます。各トランスコーダは、初期化される時に MRM に登録されます。MRM はトランスコーダ リソースのトラッキングを行い、リソースが使用可能かどうかをクラスタ全体に通知します。
トランスコーダを設定するには、次のトピックを参照してください。
• 「トランスコーダの設定」
• 「トランスコーダの更新」
• 「トランスコーダのコピー」
• 「トランスコーダのリセット」
• 「トランスコーダの削除」
• 「トランスコーダの設定値」
トランスコーダの削除
トランスコーダを削除する手順は、次のとおりです。
(注) メディア リソース グループに割り当てられているトランスコーダは、削除できません。削除するには、まず割り当てられているメディア リソース グループからトランスコーダを削除する必要があります。
手順
ステップ 1 Service > Media Resource > Transcoder の順に選択します。
ステップ 2 Transcoders リストから、削除するトランスコーダを選択します。
ウィンドウがリフレッシュされ、選択したトランスコーダが表示されます。
ステップ 3 Delete をクリックします。
このトランスコーダを完全に削除しようとしていること、およびこの操作は取り消せないことを確認するメッセージが表示されます。
ステップ 4 続行するには、 OK をクリックします。削除操作を取り消すには、 Cancel をクリックします。
ウィンドウがリフレッシュされ、削除したトランスコーダが、トランスコーダ リストに表示されなくなります。
関連トピック
• 「トランスコーダの設定」
• 「Media Termination Point の設定」
• 「Conference Bridge の設定」
• 「トランスコーダの設定」
• 「トランスコーダの更新」
• 「トランスコーダのコピー」
• 「トランスコーダの設定値」
• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「トランスコーダ」
トランスコーダの設定値
表 29-1 では、トランスコーダの設定値について説明します。
表 29-1 トランスコーダの設定値
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Transcoder Type |
適切なトランスコーダ タイプを選択する。 Cisco Media Termination Point Hardware または Cisco IOS Media Termination Point のどちらかを選択してください。 |
MAC Address |
Cisco Media Termination Point Hardware の場合は、MAC アドレス(12 文字)を入力する。 |
Device Name |
IOS トランスコーダの場合は、xxxxxxxxxxxxMTP の形式の MAC アドレスを使用する。ここで、 xxxxxxxxxxxx は、IOS ゲートウェイの MAC アドレスです。 |
Description |
説明(最大 50 文字)を入力するか、ブランクのままにする。ブランクのままにすると、指定した MAC アドレスまたはデバイス名から自動的に生成されます。 |
Device Pool |
デバイス プールを選択する。選択したデバイス プールの詳細を表示するには、View Details をクリックします。 |
Special Load Information |
Special Load Information フィールドに特別のロード情報を入力するか、ブランクのままにしてデフォルトを使用する。 |
関連トピック
• 「トランスコーダの設定」
• 「トランスコーダの更新」
• 「トランスコーダのコピー」