Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド リリース3.3(2)

Cisco ボイスメール ポート ウィザード

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オプションのソフトウェアである Cisco Unified Open Network Exchange（uOne）および Cisco Unity は、Cisco IP テレフォニー ソリューションの一環として利用されます。これらのソフトウェアは、ユーザがコールに応答できないときに、ユーザにボイスメール機能を提供します。この章では、これらの両方のボイスメール システムに対して、Cisco CallManager で Cisco ボイスメール ポートの追加と設定を行うために必要な手順について説明します。

Cisco uOne が組み込まれた Cisco CallManager の設定方法の詳細は、uOne ソフトウェアに付属のインストレーションとコンフィギュレーションの資料を参照してください。Cisco Unity の設定の詳細については、『 Cisco CallManager 3.3 Integration Guide for Cisco Unity 』を参照してください。

ボイスメールと Cisco CallManager との接続性についての詳細は、『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ボイスメールの Cisco CallManager への接続性」を参照してください。

Cisco Voice Mail Port Wizard ツールを使用すると、Cisco CallManager 管理者は、Cisco ボイスメール サーバに関連付けられているポートを Cisco CallManager データベースに迅速に追加または削除できます。ここでは、次の内容について説明します。

• 「新規の Cisco ボイスメール サーバとポートの追加」

• 「既存の Cisco ボイスメール サーバへのポートの追加」

• 「既存の Cisco ボイスメール サーバからのポートの削除」

新規の Cisco ボイスメール サーバとポートの追加

Cisco Voice Mail Port Wizard を使用して、新規の Cisco ボイスメール サーバとポートを Cisco CallManager データベースに追加する手順は、次のとおりです。

始める前に

Cisco Voice Mail Port Wizard には、ボイスメール ポート用の一連の連続した電話番号が必要です。ボイスメール パイロット番号とそれに続く番号が使用可能であることを確認します。

手順

ステップ 1 Feature > Voice Mail > Cisco Voice Mail Port Wizard の順に選択します。

Cisco ボイスメール ポートが存在しない場合は、追加する Cisco ボイスメール サーバの名前を入力します（ステップ 5 を参照）。ポートが存在する場合は、ステップ 2 に進んでください。

ステップ 2 Create a new Cisco Voice Mail server and add ports to it を選択します。

ステップ 3 Next をクリックします。

ステップ 4 Cisco ボイスメール サーバの名前を入力します。

（注） Cisco uOne システムの場合、Cisco ボイスメール サーバの名前は SS.ini uOne コンフィギュレーション ファイル内の CMDeviceName 値と一致しなければなりません（デフォルトは CiscoUM）。このウィザードでは、ポートを追加する際、自動的に 「-VI<port_number>」というサフィックスが付加されます。

ステップ 5 Next をクリックします。

Cisco Voice Mail Ports ウィンドウが表示されます。

ステップ 6 そのリストから、追加するポート数を選択します。

ステップ 7 Next をクリックします。

Cisco Voice Mail Device Information ウィンドウが表示されます。

ステップ 8 適切な設定値を入力します（ 表 38-1 を参照）。これらの設定値がすべての新規ポートに適用されます。

ステップ 9 Next をクリックします。

Voice Mail Pilot Number が表示されます。

ステップ 10 パイロット番号の設定値を入力します（ 表 38-2 を参照）。

表 38-2 Voice Mail Port Wizard Pilot Numberの設定値

フィールド	説明
Pilot Number	Cisco ボイスメール サーバにアクセスするためにコールする番号を入力する。新しいポートはそれぞれ、次に使用可能な電話番号を受け取ります。 （注） Cisco uOne システムの場合は、この番号が、Cisco uOne DialMap.ini ファイル内に設定されている Cisco uOne パイロット電話番号と同じであることを確認してください。
Partition	この一連の電話番号が属するパーティションを選択する。パーティションを使用しない場合は、 None を選択してください。パーティションを選択する場合は、そのパーティションを含むコール検索スペースを選択する必要があります。
Calling Search Space	適切なコール検索スペースを選択する。コール検索スペースは、この電話番号からコールされる番号を見付けるために検索されるパーティションの集合から構成されます。 パーティションを選択する場合は、そのパーティションを含むコール検索スペースを選択する必要があります。
Display	この回線へのコールが行われるときに、発信側の電話機に表示されるテキストを指定する。

ステップ 11 Next をクリックします。

Cisco Voice Mail Operator Number ウィンドウが表示されます。

ステップ 12 必要に応じて、オペレータ番号を入力します。

オペレータ番号は、最後のポートが転送される先の番号を指定します。Cisco ボイスメール サーバ上のすべてのポートが使用中である場合に、発信者は、この番号に誘導されます。ここで代表番号を指定すると、発信者は、すべてのポートが使用中である場合に話中音が聞こえるのではなく、呼び出している相手側に到達する機会がもう一度与えられます。

ステップ 13 Next をクリックします。

Ready to Add Cisco Voice Mail Ports 要約ウィンドウが表示されます。

以前のウィンドウで設定した設定値が要約ウィンドウに表示されます。各ポートの Forward Busy フィールドと Forward No Answer フィールドに適切な値が自動的に割り当てられます。

ステップ 14 この情報が正しい場合は、 Finish をクリックして、新しいポートを追加します。

表示された情報に誤りがある場合は、 Back ボタンをクリックして、その情報を編集します。または Cancel をクリックして、ポートを追加せずに終了します。

次の手順

ボイスメール サーバのサービス パラメータを設定します。詳細については、『 Cisco CallManager システム ガイド 』の 「Cisco ボイスメール用の Cisco CallManager サービス パラメータの設定」 の項を参照してください。

Cisco uOne システムの場合は、メッセージ受信のインディケータ（MWI）デバイスもセットアップしていることを確認してください。詳細については、 「Cisco uOne 設定チェックリスト」 を参照してください。

関連トピック

• 「Cisco ボイスメール ポート ウィザード」

• 「既存の Cisco ボイスメール サーバへのポートの追加」

• 「既存の Cisco ボイスメール サーバからのポートの削除」

• 「メッセージ受信の設定」

• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 Cisco uOne 設定チェックリスト」

• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の 「Cisco Unity 設定チェックリスト」

既存の Cisco ボイスメール サーバへのポートの追加

Cisco Voice Mail Port Wizard を使用して、ポートを既存の Cisco ボイスメール サーバに追加する手順は、次のとおりです。

始める前に

Cisco Voice Mail Port Wizard には、ボイスメール ポート用の一連の連続した電話番号が必要です。ボイスメール パイロット番号とそれに続く番号が使用可能であることを確認します。

ボイスメール パイロット番号は、Cisco ボイスメール サーバにアクセスするためにコールする番号を示します。

（注） Cisco uOne システムの場合、この番号は、Cisco uOne DialMap.ini ファイル内に設定されている Cisco ボイスメール パイロット電話番号を示します。Cisco uOne .ini ファイルについては、Cisco uOne 資料を参照してください。

手順

ステップ 1 Feature > Voice Mail > Cisco Voice Mail Port Wizard の順に選択します。

ステップ 2 Add Ports to an Existing Cisco Voice Mail Server を選択します。

ステップ 3 Next をクリックします。

Cisco Voice Mail Server ウィンドウが表示されます。

ステップ 4 リストから、既存の Cisco ボイスメール サーバ（パイロット番号）の名前を選択し、 Next をクリックします。

Cisco Voice Mail Ports ウィンドウが表示され、現在設定されているポート数が示されます。

ステップ 5 リストから、追加するポート数を選択し、 Next をクリックします。

Cisco Voice Mail Directory Numbers ウィンドウでは、Cisco ボイスメール サーバへ追加したポートの設定情報を表示します。最後のポートに続く連続した電話番号が自動的に選択されます。また、Cisco ボイスメール パイロット電話番号と同じ Partition 設定値と Calling Search Space 設定値が使用されます。New Directory Numbers フィールドに、別の範囲の電話番号を入力することができます。

ステップ 6 ポート数を変更する必要がある場合は、 Back ボタンをクリックします。

ステップ 7 Next をクリックします。

ステップ 8 必要に応じて、この Cisco ボイスメール サーバとポートに対する Operator Number を追加、変更、または削除します。次に、 Next をクリックします。

新しい設定値が、Ready to Add Cisco Voice Mail Ports 要約ウィンドウに表示されます。

ステップ 9 この情報が正しい場合は、 Finish をクリックして、新しいポートを追加します。

表示された情報に誤りがある場合は、 Back ボタンをクリックして、その情報を編集します。または Cancel をクリックして、ポートを追加しないで終了します。

関連トピック

• 「Cisco ボイスメール ポート ウィザード」

• 「新規の Cisco ボイスメール サーバとポートの追加」

• 「既存の Cisco ボイスメール サーバからのポートの削除」

• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 Cisco uOne 設定チェックリスト」

• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の 「Cisco Unity 設定チェックリスト」

既存の Cisco ボイスメール サーバからのポートの削除

Cisco Voice Mail Port Wizard を使用して既存の Cisco ボイスメール サーバからポートを削除する手順は、次のとおりです。

手順

ステップ 1 Feature > Voice Mail > Cisco Voice Mail Port Wizard の順に選択します。

ステップ 2 Delete ports from an existing Cisco Voice Mail server を選択し、 Next をクリックします。

Cisco Voice Mail Server ウィンドウが表示されます。

ステップ 3 リストから、既存の Cisco ボイスメール サーバ（パイロット番号）の名前を選択し、 Next をクリックします。

Cisco Voice Mail Ports ウィンドウが表示され、現在設定されているポート数を示します。

ステップ 4 リストから、削除するポート数を選択し、 Next をクリックします。

Cisco Voice Mail Directory Numbers ウィンドウでは、ポートを削除した Cisco ボイスメール サーバの更新設定を表示します。ポート番号、電話番号、Forward Busy 番号、および Forward No Answer 番号が連続するように、自動的に更新されます。

ステップ 5 この情報が正しい場合は、 Finish をクリックして、選択されたポートを削除します。

表示された情報に誤りがある場合は、 Back ボタンをクリックして、その情報を編集します。または Cancel をクリックして、ポートを削除しないで終了します。

関連トピック

• 「Cisco ボイスメール ポート ウィザード」

• 「新規の Cisco ボイスメール サーバとポートの追加」

• 「既存の Cisco ボイスメール サーバへのポートの追加」

• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「 Cisco uOne 設定チェックリスト」

• 『 Cisco CallManager システム ガイド 』の 「Cisco Unity 設定チェックリスト」