Cisco Unity Connection 8.x のデフォルト ディレクトリ ハンドラの概要
Cisco Unity Connection は、システム ディレクトリ ハンドラというデフォルト ディレクトリ ハンドラを持っています。このディレクトリ ハンドラは修正可能ですが削除はできません。デフォルトでは、このディレクトリ ハンドラはシステム上にメールボックスを持つすべてのユーザを、姓、名の順で検索するように設定されています。発信者は電話のキーバッドを使用して、デフォルトのシステム ディレクトリ ハンドラを操作します。デフォルトの音声対応ディレクトリ ハンドラはありません(ディレクトリ ハンドラのタイプの詳細については、「Cisco Unity Connection 8.x のディレクトリ ハンドラ」を参照してください)。
デフォルト設定では、ガイダンス コール ハンドラのグリーティングを再生している間に発信者が 4 を押すと、デフォルト ディレクトリ ハンドラがアクセスされます。
Cisco Unity Connection 8.x のディレクトリ ハンドラの作成
ロケーションやサーチ スペースなど、使用可能なフィルタを使用して、コールをユーザに転送するためのディレクトリ ハンドラを必要な数だけ作成できます。電話キーパッドと音声対応ディレクトリ ハンドラの両方を同じシステム上に作成し、ユーザを複数のディレクトリ ハンドラに登録することができます。
音声対応ディレクトリ ハンドラを作成するには、音声認識オプションが必要です。
ディレクトリ ハンドラにはグリーティングがないため、コール ハンドラまたはワンタッチ ダイヤルを使用して発信者をディレクトリ ハンドラにルーティングし、コール ハンドラのグリーティングを使用して、各ディレクトリ ハンドラの発信者オプションをガイドすることを推奨します。
複数のディレクトリ ハンドラを作成すると、システムに対する効率的で安全なディレクトリ検索を数百または数千におよぶユーザに提供できます。複数のディレクトリ ハンドラは、Cisco Unity Connection が集中呼処理を提供する本社と支社の配置におけるコール ルーティングにも使用できます。ユーザは複数のディレクトリ ハンドラにリストされます。管理者は、ユーザ用の発信者の検索を管理するために必要なだけのディレクトリ ハンドラを作成できます。
ディレクトリ ハンドラを作成するには
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administration で、[コール管理(Call Management)] を展開して [ディレクトリ ハンドラ(Directory Handlers)] を選択します。
ステップ 2 [ディレクトリ ハンドラの検索(Search Directory Handlers)] ページで [新規追加(Add New)] を選択します。
ステップ 3 [ディレクトリ ハンドラの新規作成(New Directory Handler)] ページで、ディレクトリ ハンドラの表示名を入力します。ディレクトリ ハンドラの内線番号を入力することもできます。
(注) *(アスタリスク)マークの付いたフィールドは必須です。
ステップ 4 音声対応のディレクトリ ハンドラを作成するには、[音声を有効にする(Voice Enabled)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 5 [保存(Save)] を選択します。
ステップ 6 [ディレクトリ ハンドラの基本設定の編集(Edit Directory Handler Basics)] ページで、ディレクトリ ハンドラの設定の入力を続けます(フィールド情報については、[ヘルプ(Help)] メニューで、[このページ(This Page)] を選択してください)。
ステップ 7 [ディレクトリ ハンドラの編集(Edit Directory Handler)] ページの設定の入力が終了したら、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 8 [編集(Edit)] メニューで [発信者入力(Caller Input)] を選択して、必要な設定を新しいディレクトリ ハンドラに追加します。
ステップ 9 [発信者入力(Caller Input)] ページでいずれかの設定を変更した場合は、ページを終了する前に [保存(Save)] を選択してください。
Cisco Unity Connection 8.x のディレクトリ ハンドラの変更
次の、該当する手順に従ってください。
• 「ディレクトリ ハンドラを変更するには」
• 「一括編集モードでのディレクトリ ハンドラ設定の変更方法」
ディレクトリ ハンドラを変更するには
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administration で、[コール管理(Call Management)] を展開して [ディレクトリ ハンドラ(Directory Handlers)] を選択します。
ステップ 2 [ディレクトリ ハンドラの検索(Search Directory Handlers)] ページで、修正するディレクトリ ハンドラの表示名を選択します。
(注) 変更するディレクトリ ハンドラが検索結果テーブルに表示されていない場合は、ページ上部の検索フィールドで適切なパラメータを設定し、[検索(Find)] を選択します。
ステップ 3 [ディレクトリ ハンドラの基本設定の編集(Edit Directory Handler Basics)] ページで、設定を変更します(フィールド情報については、[ヘルプ(Help)] メニューで、[このページ(This Page)] を選択してください)。
ステップ 4 [ディレクトリ ハンドラの編集(Edit Directory Handler)] ページの設定の変更が終了したら、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 5 [発信者入力(Caller Input)] ページで設定を変更するには、[編集(Edit)] メニューで [発信者入力(Caller Input)] を選択します。
ステップ 6 [発信者入力(Caller Input)] ページでいずれかの設定を変更した場合は、ページを終了する前に [保存(Save)] を選択してください。
一括編集モードでのディレクトリ ハンドラ設定の変更方法
ステップ 1 [ディレクトリ ハンドラの検索(Search Directory Handlers)] ページで、該当するディレクトリ ハンドラのチェックボックスをオンにして、[一括編集(Bulk Edit)] を選択します。
一括編集するディレクトリ ハンドラが、1 つの [検索(Search)] ページに一部しか表示されない場合は、最初のページで該当するすべてのチェックボックスをオンにし、次のページに移動して該当するすべてのチェックボックスをオンにするという操作を、該当するすべてのディレクトリ ハンドラを選択するまで繰り返します。次に、[一括編集(Bulk Edit)] を選択します。
ステップ 2 設定に変更を加えるには、フィールド名の左にあるチェックボックスをオンにして選択してから、通常どおりフィールドを設定します。[ヘルプ(Help)] > [このページ(This Page)] を選択して、各設定の説明を確認します。
(注) [ディレクトリ ハンドラの基本設定の編集(Edit Directory Handler Basics)] ページの上部にある [ステータス(Status)] メッセージには、編集中のディレクトリ ハンドラの数が示されます。また、このページには一括モードで編集可能なフィールドだけが表示されています。
ステップ 3 必要に応じて、一括編集タスク スケジュール フィールドを設定して、後日または後で実行する一括編集処理のスケジュールを作成します。
ステップ 4 [送信(Submit)] を選択します。
Cisco Unity Connection 8.x の電話言語設定の変更
各電話ディレクトリ ハンドラに対して、前のコール ハンドラから適合される言語と、ルーティング ルールから適用される言語のどちらを使用するかを指定できます。
次の、該当する手順に従ってください。
• 「ディレクトリ ハンドラの電話言語設定の変更方法」
• 「一括編集モードによる複数のディレクトリ ハンドラの電話言語設定の変更方法」
ディレクトリ ハンドラの電話言語設定の変更方法
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administration で、[コール管理(Call Management)] を展開して [ディレクトリ ハンドラ(Directory Handlers)] を選択します。
ステップ 2 [ディレクトリ ハンドラの検索(Search Directory Handlers)] ページで、ディレクトリ ハンドラの表示名を選択します。
(注) ディレクトリ ハンドラが検索結果テーブルに表示されていない場合は、ページ上部の検索フィールドで適切なパラメータを設定し、[検索(Find)] を選択します。
ステップ 3 [ディレクトリ ハンドラの基本設定の編集(Edit Directory Handler Basics)] ページで、[システムのデフォルト言語を使用(Use System Default Language)] または [発信者から言語を継承する(Inherit Language from Caller)] を選択するか、リストから言語を 1 つ選択します。
ステップ 4 [保存(Save)] を選択します。
一括編集モードによる複数のディレクトリ ハンドラの電話言語設定の変更方法
ステップ 1 [ディレクトリ ハンドラの検索(Search Directory Handlers)] ページで、該当するディレクトリ ハンドラのチェックボックスをオンにして、[一括編集(Bulk Edit)] を選択します。
一括編集するディレクトリ ハンドラが、1 つの [検索(Search)] ページに一部しか表示されない場合は、最初のページで該当するすべてのチェックボックスをオンにし、次のページに移動して該当するすべてのチェックボックスをオンにするという操作を、該当するすべてのディレクトリ ハンドラを選択するまで繰り返します。次に、[一括編集(Bulk Edit)] を選択します。
ステップ 2 [ディレクトリ ハンドラの基本設定の編集(Edit Directory Handler Basics)] ページで、[言語(Language)] チェックボックスをオンにして選択し、[システムのデフォルト言語を使用(Use System Default Language)] または [発信者から言語を継承する(Inherit Language from Caller)] を選択するか、リストから言語を 1 つ選択します。
ステップ 3 必要に応じて、一括編集タスク スケジュール フィールドを設定して、後日または後で実行する一括編集処理のスケジュールを作成します。
ステップ 4 [送信(Submit)] を選択します。
Cisco Unity Connection 8.x の音声ディレクトリ ハンドラへのコール ルーティング
ディレクトリ ハンドラにはグリーティングがないため、コール ハンドラまたはワンタッチ ダイヤルを使用して発信者をディレクトリ ハンドラにルーティングし、コール ハンドラのグリーティングを使用して、各ディレクトリ ハンドラの発信者オプションをガイドすることを推奨します。
音声ディレクトリ ハンドラを設定する場合は、Cisco Unified CM から Cisco Unity Connection の音声ディレクトリに電話番号をルーティングするように Cisco Unified Communications Manager を設定する方法について、次のタスク リストを参照してください。
音声ディレクトリ ハンドラにコールをルーティングするためのタスク リスト
1. Cisco Unified CM Administration で、音声タイプのディレクトリ ハンドラに使用するポートを、新しい回線グループに追加します。
2. 回線グループを新しいハント リストに追加します。
3. そのハント リストを、音声タイプのディレクトリ ハンドラへのコールのルーティング先となる新しいハント パイロットに追加します。
4. Cisco Unity Connection Administration で、音声タイプのディレクトリ ハンドラにコールをルーティングするように、ポートを設定します。
Cisco Unified CM の設定方法の詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/tsd_products_support_series_home.html で Cisco Unified CM のドキュメントを参照してください。
Cisco Unity Connection 8.x のディレクトリ ハンドラの削除
ディレクトリ ハンドラが Connection の別のオブジェクトから参照されている場合(そのディレクトリ ハンドラにコールをルーティングするようにルーティング ルールまたはシステム コール ハンドラが設定されているなど)、別のオブジェクトの設定を変更して削除するディレクトリ ハンドラへの参照を削除するまで、ディレクトリ ハンドラの削除が許可されません。ディレクトリ ハンドラを参照するオブジェクトの設定を変更せずにディレクトリ ハンドラを削除しようとすると、削除操作が失敗します。
1 つ以上のコール ハンドラから参照されているディレクトリ ハンドラを削除する場合は、入力オプションに関する適切な情報が再生されるように、コール ハンドラ グリーティングを録音し直してください。
ディレクトリ ハンドラを削除するには
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administration で、[コール管理(Call Management)] を展開して [ディレクトリ ハンドラ(Directory Handlers)] を選択します。
ステップ 2 [ディレクトリ ハンドラの検索(Search Directory Handlers)] ページで、削除するディレクトリ ハンドラの表示名の横にあるチェックボックスをオンにします。
(注) 削除するディレクトリ ハンドラが検索結果テーブルに表示されていない場合は、ページ上部の検索フィールドで適切なパラメータを設定し、[検索(Find)] を選択します。
ステップ 3 [依存関係の表示(Show Dependencies)] を選択して、削除するディレクトリ ハンドラに依存するデータベース オブジェクトを検索します。
ステップ 4 依存関係の検索結果から、影響を受けるオブジェクトのリンクをたどって、依存関係を別のディレクトリ ハンドラに再割り当てします。
ステップ 5 [ツール(Tools)] > [依存関係結果の表示(Show Dependency Results)] を選択します。
ステップ 6 [依存関係結果の表示(Show Dependency Results)] ページで、[前回の結果を表示(Display Previous Results)] を選択します。
ステップ 7 すべての依存関係が再割り当てされるまで、ステップ 4 からステップ 6 を繰り返します。
ステップ 8 [コール管理(Call Management)] > [ディレクトリ ハンドラ(Directory Handlers)] を選択します。
ステップ 9 [ディレクトリ ハンドラの検索(Search Directory Handlers)] ページで、削除するディレクトリ ハンドラの表示名の横にあるチェックボックスをオンにします。
ステップ 10 [選択項目の削除(Delete Selected)] を選択します。
(注) 検索ページから間違ったディレクトリ ハンドラを削除することが心配な場合は、表示名を選択して、[ディレクトリ ハンドラの基本設定の編集(Edit Directory Handler Basics)] ページに移動します。このページのデータを使用して、削除するディレクトリ ハンドラを確認できます。
ステップ 11 削除の確認を求めるダイアログボックスで、[OK] を選択します。