Cisco Unity Connection 8.x がコールに使用するオーディオ形式の変更
コールに対して、Cisco Unity Connection は電話システムのメディア ストリームに適したオーディオ形式(コーデック)をアドバタイズします。オーディオ形式を設定するときは、次の点に注意してください。
• Connection が、電話システムで使用されているものとは異なるオーディオ形式をアドバタイズした場合、電話システムでメディア ストリームの変換が行われます。
• Connection は、電話システムが使用しているものと同じオーディオ形式を、メディア ストリームに使用する必要があります。その理由は次のとおりです。
– メディア ストリームを、あるオーディオ形式から別の形式に変換する必要性を減らす。
– Connection サーバおよび電話システムのパフォーマンスに与える影響を最小限にする。
– コールの音質を維持する。
オーディオ形式のコーデックの詳細については、『 Design Guide for Cisco Unity Connection 』( Release 8.x )の「 Sizing and Scaling Cisco Unity Connection 8.x Servers 」の章にある「Audio Codecs」の項を参照してください。このドキュメントは、 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/connection/8x/design/guide/8xcucdgx.html から入手可能です。
Cisco Unity Connection がコールに使用するオーディオ形式を変更する方法
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administrationで [テレフォニー統合(Telephony Integrations)] を展開し、[ポート グループ(Port Group)] を選択します。
ステップ 2 [ポート グループの検索(Search Port Groups)] ページで、メディア ストリームのオーディオ形式を変更する電話システム連動に属すポート グループを選択します。
ステップ 3 [ポート グループの基本設定(Port Group Basics)] ページの [編集(Edit)] メニューで、[コーデックのアドバタイズ(Codec Advertising)] を選択します。
ステップ 4 [コーデックのアドバタイズの編集(Edit Codec Advertising)] ページで、上向き矢印および下向き矢印を選択してコーデックの順序を変更するか、[アドバタイズされているコーデック(Advertised Codecs)] ボックスと [アドバタイズされていないコーデック(Unadvertised Codecs)] ボックスの間でコーデックを移動します。
[アドバタイズされているコーデック(Advertised Codecs)] ボックスにあるコーデックが 1 つだけの場合、Cisco Unity Connection はそのオーディオ形式でメディア ストリームを送信します。電話システムがこのオーディオ形式を使用していない場合、電話システムはメディア ストリームを変換します。
[アドバタイズされているコーデック(Advertised Codecs)] ボックスに複数のコーデックがある場合、Connection はリストの先頭のコーデックを設定としてアドバタイズしますが、電話システムがリストから選択したオーディオ形式でメディア ストリームを送信します。
ステップ 5 [保存(Save)] を選択します。
ステップ 6 (SCCP を除くすべての連動) アドバタイズされているコーデックで使用するパケットのサイズを変更する場合は、[ポート グループの基本設定(Port Group Basics)] ページにある [アドバタイズされているコーデックの設定(Advertised Codec Settings)] で、各コーデックに対して [パケット サイズ(Packet Size)] リストから必要なパケット設定を選択し、[保存(Save)] を選択します。
ステップ 7 [ポート グループ(Port Group)] メニューで、[ポート グループの検索(Search Port Groups)] を選択します。
ステップ 8 メディア ストリームのオーディオ形式を変更する電話システム連動に属す、残りすべてのポート グループに対して、ステップ 2 からステップ 7 を繰り返します。
Cisco Unity Connection 8.x の録音のオーディオ形式の変更
通常、Cisco Unity Connection では再生デバイスが使用しているものと同じオーディオ形式(コーデック)を、メッセージの録音に使用します。たとえば、ユーザがメッセージを主に電話システムの内線で聞く場合、その電話システムが使用しているものと同じオーディオ形式でメッセージを録音するように、Connection を設定する必要があります。ただし、ユーザがメッセージをハンドヘルド PDA で聞く場合は、その PDA が使用しているものと同じオーディオ形式(GSM 6.10 など)でメッセージを録音するように、Connection を設定する必要があります。
メッセージ録音用のオーディオ形式を設定するときは、次の点に注意してください。
• 録音用オーディオ形式の設定は、システム全体ですべてのユーザのすべてのメッセージ、グリーティング、および名前に影響を与えます。
• 選択したオーディオ形式が適用されるのは、TUI を使用するか、または Media Master と TRAP を使用して、電話機から録音されるものだけです。Media Master とマイクロフォンを使用して録音されたものは、G.711 mu-law で保存されます。
• メッセージ、グリーティング、および名前の録音と再生に Connection が使用するオーディオ形式の種類数を最小限に抑えると、Connection が実行するオーディオ形式変換の回数が減って、Connection サーバのパフォーマンスに対する影響も小さくなります。
• メッセージ、グリーティング、または名前を低音質のオーディオ形式で録音してから、後で再生時に高音質のオーディオ形式に変換しても、音質は向上しません。通常、コード変換時(特にサンプル レートが変わる場合)に録音の音質が劣化します。
たとえば、G.729a オーディオ形式で録音されたメッセージを G.711 mu-law オーディオ形式を使用するデバイスで再生すると、音質が低下します。一方、G.711 mu-law オーディオ形式で録音されたメッセージを、同じオーディオ形式を使用するデバイスで再生しても、音質は変化しません。
• 録音のオーディオ形式変更の影響を受けるのは、設定の変更後に録音されるメッセージ、グリーティング、および名前だけです。別のオーディオ形式で録音された既存のメッセージ、グリーティング、および名前は、新しい設定の影響を受けません。
オーディオ形式のコーデックの詳細については、『 Design Guide for Cisco Unity Connection 』( Release 8.x )の「 Sizing and Scaling Cisco Unity Connection 8.x Servers 」の章にある「Audio Codecs」の項を参照してください。このドキュメントは、 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/connection/8x/design/guide/8xcucdgx.html から入手可能です。
電話機を使用したメッセージ録音用のオーディオ形式を変更する方法
ステップ 1 Cisco Unity Connection Administrationで、[システム設定(System Settings)] を展開し、[全般設定(General Configuration)] を選択します。
ステップ 2 [全般設定の編集(Edit General Configuration)] ページの [録音形式(Recording Format)] リストから、該当する設定を選択します。
(注) 再生デバイスが別のオーディオ形式を使用している場合は、Connection で、メッセージ、グリーティング、および名前を、適切なオーディオ形式に変換する必要があります。変換しないと、再生デバイスで再生できません。
ステップ 3 [保存(Save)] を選択します。